アーレン(ハロルド) Arlen, Harold
生没年 | 1905-1986 | 国 | アメリカ |
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辞書順 | 「ア」 | NML作曲家番号 | 25426 |
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色彩におぼれて
パーセルからクイーンまで [イザベル・プフェファーコルン]発売日:2023年06月09日
CD価格:2,475円(税込)
クラシックとポップを自在に渡る、
イザベル・プフェファーコルンのソロ・デビュー・アルバムクラシックのメゾ・ソプラノとして古楽から現代まで幅広いレパートリーを持ち、ヨーロッパから北米までの世界中で活躍するオーストリア出身のイザベル・プフェファーコルン(プフェファーコーン)。ポップスやジャズのシンガーとしても本格的な活動を行っています。 今回リリースされる彼女のソロ・デビュー・アルバムは、4本のチェロとの共演というたいへん個性的な形態。冒頭の「コールド・ソング」はクラシックのファンよりもむしろ、エイズに倒れたポップスのカウンターテナー歌手クラウス・ノミによりカウンター・カルチャー方面で有名と言えますが、ここでのプフェファーコルンの表現も古楽よりはノミに近く、スル・ポンティチェロを効かせたチェロの音色もあいまって激しいものとなっています。そして続く一連のクラシック作品では彼女の幅広い表現力と美声が生きており、その実力を堪能することが出来ます。 後半はポピュラー音楽を収録していますが、チェロによる伴奏形態は変わらないため大きな違和感は無し。トム・ウェイツ、ジュディ・ガーランド、ブリトニー・スピアーズ、フレディ・マーキュリーといった選曲から、社会的弱者に向けられる彼女の視線や深い自己探求も感じられるところです。中でも「虹の彼方に」などで聴かれるセンス溢れる歌いまわしは、ポップス方面での経験豊富な彼女ならではといえ、クラシック中心の歌手が歌うものとは大きく違う印象を与えることでしょう。 ラストには自作曲も収録。新しい世代の歌手による注目の一枚です。 -
私は灯をかかげよう
移民国家アメリカの輝き [ジャクリーン・シュワブ(ピアノ)]I Lift My Lamp - Illuminations From Immigrant America
発売日:2022年12月16日
CD価格:2,100円(税込)
アルバム・タイトルの“I Lift My Lamp”は自由の女神像の台座に刻まれたエマ・ラザラスの詩の結び、“I lift my lamp beside the golden door!”から採られたもの。アメリカを黄金の扉にたとえ、はるか離れた祖国から辿り着いた人々を迎え励ます言葉です。 ジャクリーン・シュワブは友人のアーティストが歌った“I belong to Glasgow”に感銘を受け、移民の人々が自らの心のよりどころとしてきた歌を集め、ピアノ・ソロにアレンジしました。そうした背景を知らずに聴いても、懐かしさやぬくもりを感じる1枚です
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The Sweet and Merry Month
甘く楽しい月
メイ・モーニングの音楽 [オックスフォード大学モードリン・カレッジ合唱団/マーク・ウィリアムズ(合唱指揮)]発売日:2022年05月13日 NMLアルバム番号:OACD9049D
CD価格:2,250円(税込)
「May Morning メイ・モーニング」とはオックスフォードで毎年5月1日に開催される恒例のイヴェントのこと。500年以上の歴史を持つこのイヴェントは、午前6時に始まり、モードリン・カレッジ合唱団がモードリン・タワー(鐘楼)の屋上でマドリガーレや5月に関する曲を歌い上げます。そして大勢の人々が合唱を聴くために集まり、祈りを捧げるとともに踊ったりし、イヴェントを心から楽しむことで知られます。2020年は新型コロナ感染症のパンデミックにより、イヴェントはヴァーチャルで開催されましたが、2021年は5月1日の前の週に秘密裏に開催。実際の聴衆こそ不在だったものの、このモードリン・タワーでの演奏はオンラインで披露され喝采を浴びました。 このアルバムは、メイ・モーニングで歌われる曲を収録した1枚。カレッジの時計台の鐘の音を冒頭と最後に置き、伝統的な曲から現代の曲まで、さまざまな音楽が集められており、聴き手も長い伝統を体感することができます。
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Over the Rainbow - 虹の向こうへ [ルーディ・ヴィルファー]
発売日:2018年10月17日
CD価格:2,475円(税込)
オーストリアで活躍するジャズ・ピアニスト、ルーディ・ヴィルファーが演奏する名曲集。彼のロマンティックで抒情的な演奏スタイルは、1979年に彼がアメリカを訪れた際に「ヴィレッジ・ヴァンガード」のライヴで感銘を受けた名手ビル・エヴァンスから受け継いだとされています。彼は以前、ジョー・ザヴィヌルの追悼のためのアルバム「Somewhere」(GRAM99129)をリリースし、その耽美な音楽性が高く評価されましたが、続編となる今作では、尊敬するエヴァンスの曲を含む20世紀の名作を演奏、静寂の中に置かれた音の美しさを表現しています。
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America Again ‐ アメリカよ、再び [ララ・ダウンズ]
Piano Recital: Downes, Lara - GOULD, M. / HARRISON, L. / BEACH, A. / BLOCH, E. / GERSHWIN, G. / BERNSTEIN, L. / BERLIN, I. (America Again)
発売日:2016年10月28日 NMLアルバム番号:DSL-92207
CD価格:2,240円(税込)
Steinway and Sonsレーベルからアメリカのピアノ作品を中心にアルバムをリリースしている女性ピアニスト、ララ・ダウンズ。このDorianレーベルへのデビュー盤も、彼女が最も得意とするアメリカ近現代の小品を集めたもので、およそ100年の間に渡って書かれた多様な作品からは、黒人たちの苦難の歴史や、多くの人々が抱いた愛と憧れ、自由を求めての戦い、マーティン・ルーサー・キング牧師の活躍など、たくさんの事が読み取れます。そして、現在の混沌とした世界に住む人々がもういちど夢を見ることを願った彼女は、希望の象徴である「Over the Rainbow」でこのアルバムを締めくくっています。
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スイングしなけりゃ意味がない [ストリング・フィーヴァー/マリン・オールソップ]
STRING FEVER: It don't mean a thing
■ジャズ
発売日:2012年05月16日 NMLアルバム番号:8.572834
CD価格:1,900円(税込)
指揮者マリン・オールソップのもう一つの顔とも言える、1981年に創立された「ストリング・フィーヴァー」の録音集です。彼女はマンハッタンに生まれ、ジュリアード音楽院でヴァイオリンを学び、1989年にはタングルウッド音楽祭クーセビッツキー賞を受賞し、バーンスタインから教えを受けています。この時の体験は彼女の音楽生活に強い影響を及ぼし、まずはジャズとクラシック音楽の融合に力を注ぐことにしました。この時立ち上げたのが「ストリング・フィーヴァー」であり、また1984年にはもう少し大きな組織である「コンコーディア管弦楽団」も立ち上げています。そんな彼女を中心としたこの演奏は、ジャズやポップスなどのスタンダード・ナンバーをクラシック調に編曲し、楽しさと多様性を持たせることで、当時の批評家や聴衆の心をぐっとつかんだというものです。エリントンからブルーベックまでのゴキゲンなアレンジは、確かに今聴いてもばっちりです。
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古き良き時代のアメリカの愛の歌 [ファーリー/コンステイブル]
ARLEN / GERSHWIN / WEILL / SCHWARTZ: Classic American Love Songs
発売日:2008年03月05日 NMLアルバム番号:8.559314
CD-R価格:1,900円(税込)