メシアン(オリヴィエ)
Messiaen, Olivier
生没年 | 1908-1992 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「メ」 | NML作曲家番号 | 24628 |
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メシアン(1908-1992):
トゥーランガリラ交響曲 [タマラ・ステファノヴィッチ(ピアノ)/トマ・ブロシュ(オンド・マルトノ)/アレクサンダー・ソディ(指揮)/マンハイム国立劇場管弦楽団]MESSIAEN, O.: Turangalîla-symphonie (Stefanovich, Bloch, Mannheim National Theatre Orchestra, Soddy)
発売日:2020年09月18日
NMLアルバム番号:OC472
CD 価格:1,950円(税込)
メシアンの代表作の一つ「トゥーランガリラ交響曲」。作品のタイトルは2つのサンスクリット語(梵語)の“Turaṅga”(時、天候、リズムなどの意)と“Līlā” (遊戯、愛、演奏などの意)を合わせたものであり、メシアン自身は作品を「愛の歌」もしくは「喜びの讃歌」などと呼んでいました。全10楽章で構成された巨大な作品で、演奏には数多くの打楽器やピアノ、メシアンが愛したオンド・マルトノが効果的に使用され、絢爛豪華な響きが楽しめます。 このアルバムでオンド・マルトノを演奏しているのは作曲家としても知られるトマ・ブロシュ。楽器を知り尽くした彼ならではの巧みな演奏をお楽しみください。 この破天荒な曲をまとめるのは、2016/17年のシーズンからマンハイム国立劇場管弦楽団の音楽監督を務めるアレクサンダー・ソディ。1982年オックスフォード生まれの若手で、就任以来、オーケストラのレパートリーを飛躍的に拡大させた功績が知られており、このメシアンでもオーケストラと一丸となり見事な演奏を披露しています。
収録作曲家:
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世の終わり
メシアン(1908-1992)/武満徹(1930-1996):
20世紀のクラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための四重奏曲集 [ホセ・ルイス・エステレス(クラリネット)/アイツォル・イトゥリアガゴイティア(ヴァイオリン)/ダビド・アペリャーニス(チェロ)/アルベルト・ロサド(ピアノ)]MESSIAEN, O.: Quartet for the End of Time / TAKEMITSU, Toru: Quatrain II (Fin Du Temps) (Estellés, Iturriagagoitia, Apellániz, Rosado)
発売日:2020年07月31日
NMLアルバム番号:IBS-72020
CD 価格:2,250円(税込)
ホロコースト後のアウシュビッツ解放から75周年を迎える2020年を記念するアルバム。ここではクラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノという珍しい編成によるメシアンと武満の2作品を収録しています。 メシアンは1940年、ゲルリッツ強制収容所で20世紀室内楽の歴史に残る「世の終わりのための四重奏曲」という重要な作品を書き、翌年には多数の捕虜たちの前で初演しました。聖書のヨハネ黙示録第10章からインスピレーションを得て書かれた作品には、宗教的なものを背景に、メシアンが好んだヒンドゥー教のリズム、鳥の鳴き声など、豊富なイメージが反映されています。 武満の「カトレーンII」はメシアンへのオマージュとして書かれたもので、原曲の「カトレーン」から4人の独奏者パートを抽出するとともに、4つの楽器のイメージを生かした作品です。 演奏は、ヴァイオリンのザハール・ブロン門下のイトゥリアガゴイティア他、ヨーロッパで活躍するソリストたちです。
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キリストの神秘の色彩
メシアン(1908-1992):作品集
キリストの昇天
聖霊降臨祭のミサ 他 [シャロンローズ・ファイファー、ジェイムズ・E.ジョーダン、デヴィッド・チャルマーズ]MESSIAEN, O.: Organ Music (The Mystical Colors of Christ) (Pfeiffer, Chalmers, Jordan)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:GDCD044
CD 価格:2,720円(税込)
マサチューセッツ州オーリンズの「主イエス・キリストの変容」教会にある、全米でも指折りの巨大なE.M.スキナー社製オルガンを使用した、メシアンの作品集。 『キリストの昇天』、『聖霊降臨祭のミサ』という2つの大作を中心に、Paracleteレーベルが誇る3人のオルガニストたちの競演でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年1月号)★-
メシアン(1908-1992):
キリストの昇天/輝ける墓
忘れられた捧げもの/ほほえみ [パーヴォ・ヤルヴィ (指揮)/トーンハレ管弦楽団]MESSIAEN, O.: Ascension (L') / Le tombeau resplendissant / Les offrandes oubliées / Un sourire (Zürich Tonhalle Orchestra, P. Järvi)
発売日:2019年10月25日
NMLアルバム番号:ALPHA548
CD国内仕様 日本語解説付 価格:2,970円(税込)
トーンハレ管の新シェフ、パーヴォ・ヤルヴィとの初録音がALPHAより登場!
絢爛豪華なメシアン!2019年10月より、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者兼音楽監督に就任するパーヴォ・ヤルヴィ。これに先駆けて、メシアンの初期及び晩年の管弦楽作品を取り上げた公演が行われ、そのライヴ・アルバムがALPHAより登場しました。会場は、現在大規模な改修が行われているトーンハレに代わる代用ホールでありながら、響きも、古い工場を改装した造りも大きな評判となっているトーンハレ・マーグ。ヤルヴィは自らが慣れ親しみ、唯一無二の個性を持つメシアンの作品でトーンハレとの共同作業を始めることを素晴らしいアイデアと確信した、と語っています。 収録作品の中ではメインと言える「キリストの昇天」をはじめ第二次大戦前の作品が多く占められており、初期作品ならではの、大規模な管弦楽による色彩豊かで輝かしい音響が聴かれますが、ここではトーンハレならではの繊細な技巧と、意外なほどのブリリアントなサウンドを楽しむことが出来ます。収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
聖なる三位一体の神秘への瞑想 [トム・ウィンペニー(オルガン)]MESSIAEN, O.: Méditations sur le Mystère de la Sainte Trinité (Winpenny)
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:8.573979
CD 価格:1,200円(税込)
22歳の若さで、パリのサントトリニテ(聖三位一体の意味)教会オルガニストに就任、83歳で亡くなる直前までこの職に就いていたメシアン。1869年、カヴァイエ=コルが制作したオルガンを用いて彼が行う即興演奏は、常に話題となり多くの聴衆たちを楽しませていました。 「聖なる三位一体の神秘への瞑想」は、1967年にこのオルガンが再建された際に行われた記念の即興演奏が基になって生まれた作品。アルファベットの各文字に固有の音価が割り当てられ、それを紐解くことでテキストが音楽に変換されるというユニークな語法を持ち、更にメシアンが愛した鳥たちの声もあしらわれています。万華鏡のような多彩なオルガンの響きを存分に味わえるメシアン円熟期の大作です。
収録作曲家:
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スクリャービン(1872-1915)
モーツァルト(1756-1791)
メシアン(1908-1992):
Evocation [クララ・ミン(ピアノ)]Piano Recital: Min, Klara - SCRIABIN, A. / MOZART, W.A. / MESSIAEN, O. (Evocation)
発売日:2019年05月31日
NMLアルバム番号:Steinway30096
CD 価格:2,400円(税込)
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メシアン(1808-1992):
幼子イエスに注ぐ20のまなざし [マルティン・ヘルムヒェン]MESSIAEN, O.: Vingt regards sur l'enfant-Jésus (Helmchen)
発売日:2019年02月27日
NMLアルバム番号:ALPHA423
CD 2枚組日本語帯付き 価格:2,400円(税込)
1944年に作曲された「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」はメシアンの最も重要、かつ規模の大きなピアノ曲集の一つ。全曲を演奏するためにはほぼ2時間を要すこの曲は、全編にわたって神への賛美や彼が愛した鳥の声などが混然一体となって盛り込まれています。5曲目ごとに重要な内容を持つ曲が置かれ、曲の中にはしばしば“神の主題”を表す嬰ヘ長調の和音が顕れ、その柔らかい響きが全曲に統一感を与えるとともに、ある種の聴きやすさももたらされています。 ヘルムヒェンはこう語ります。「この20世紀最高の“鍵盤楽器による神聖な音楽”に魅了されてからというもの、作品を深く研究し理解しようと努めました」「“決して官能的でも神秘的でもない”この作品は聴き手への大胆な挑発であり、メシアンの仕掛けた冥想の世界に入ることで、神に出会い崇拝することになるのです」。その言葉どおり全ての曲で変幻自在な響きと静けさを対比させながら、緊張感あふれる世界を描き出しています。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
管弦楽作品集 [シルヴァン・カンブルラン バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団/ロジェ・ミュラロ 他]MESSIAEN, O.: Orchestral Works (South West German Radio Orchestra, Baden Baden, Cambreling)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:SWR19421CD
CD 8枚組 価格:5,600円(税込、送料無料)
フランスで生まれ、学生時代にはトロンボーンを専攻、奏者としてリヨン国立管弦楽団に入団後1975年に指揮者デビュー、「ブザンソン指揮者コンクール」で第1位を獲得したシルヴァン・カンブルラン。レパートリーは幅広く、古典派から近現代、とりわけメシアンのオーソリティとして、数多くの録音があり、2010年から2018年まで常任指揮者を務めている読売日本交響楽団でも、様々な作品を変幻自在に演奏、聴衆を沸かせました。とりわけ2017年に全曲での日本初演を敢行したメシアンの歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》は大変な話題となり、メシアン・ブームが巻き起こったのも記憶に新しいところです。 2008年にメシアン生誕100年を記念して発売された、カンブルランと南西ドイツ放送交響楽団との再発BOXは、メシアン作品の持つ色彩感と宗教性を極限までに表現した素晴らしい仕上がりの演奏ばかり。ピアノを名手ミュラロが受け持っていたことでも話題となった演奏です。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
オルガンの書 [ウィンペニー]MESSIAEN, O.: Livre d'orgue / Verset pour la Fête de la Dédicace (Winpenny)
発売日:2018年07月27日
NMLアルバム番号:8.573845
CD 価格:1,200円(税込)
メシアンが“栄光の御体”(8.573682)を完成させたのは1939年のこと。1944年には『わが音楽語法』で、この作品の個性的な書法について論述し、1949年には更に新しいモードに基づく作品を書くことを計画し、2つの異なる作品が生まれました。1950年に完成された“聖霊降臨祭のミサ”と1951年の「オルガン曲集”がそれにあたります。 即興演奏をもとに生まれた“聖霊降臨祭のミサ」、ヒンズー教のリズムと鳥の声が緻密な計算の上に織り込まれた「オルガン曲集」。どちらもオルガンの機能を極限まで生かした奇妙な美しさを放ちます。また、世界初録音の“トリスタンとイゾルデ「愛の主題」”は1945年に即興演奏の主題として書かれた曲。この旋律は後に歌曲集“ハラウィ”に用いられています。
収録作曲家:
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2台ピアノのための作品集
クルターク(1926-)- シュッツ(1585-1672)/:
七つの言葉
メシアン(1908-1992):
アーメンの幻影発売日:2018年07月20日
CD 価格:2,240円(税込)
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メシアン (1908-1992):
ミのための詩
神の降臨のための3つの小典礼 [アーチボルド/ミラー/ブラウン/ノースウェスト少年合唱団/シアトル響/モルロー]MESSIAEN, O.: Poèmes pour Mi / 3 Petites liturgies de la Présence Divine (Archibald, C. Millar, M.Brown, Northwest Boychoir, Seattle Symphony, Morlot)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:SSM1016
CD 価格:1,950円(税込)
ワシントン州シアトルを拠点とするアメリカ合衆国のオーケストラ、シアトル交響楽団。2011年からはフランス人指揮者ルドヴィク・モルロー(モルローは2017年6月にネゼ=セガンの代役としてベルリン・フィルを指揮し、一躍時の人になったことでも知られています)が音楽監督を務めたことで、フランスの近現代作品の演奏が飛躍的に多くなりました。このメシアンの録音もその一つであり、声楽を含めた大編成のオーケストラを自由自在に駆使して、色とりどりの音を紡ぎ出しています。あまり録音の多くない「神の降臨のための3つの小典礼」での陶酔的な響きは美しさの極みです。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
栄光の御体
聖霊降臨祭のミサ [ウィンペニー]MESSIAEN, O.: Corps Glorieux (Les) / Messe de la Pentecôte (Winpenny)
発売日:2017年06月23日
NMLアルバム番号:8.573682
CD
通常価格:1,290円→ 特価!:490円(税込)20世紀の作曲家の中で、メシアンの存在は唯一無比であり、その独特な音楽語法は、次世代の作曲家たちに大きな影響を与えています。敬虔なカトリックへの傾倒、ほのかに漂う東洋的な響き、そして何より鳥の声を始めとした自然界の音への愛着。これらは活動の初期から変わることなく、メシアンの音楽の特徴といえるものです。 このアルバムに収録されている2曲のオルガン作品のうち、「栄光の御体」はメシアン自身のお気に入りの作品であり、曲の中には、聖書の中の“三位一体”を象徴する数字が隠されているなど、あらゆる表現で“死との戦いと歓喜”が描かれています。その10年後の「聖霊降臨祭のミサ」は、彼が若い頃にサント=トリニテ教会で行った即興演奏をもとに書き上げたとされた作品。即興的なフレーズと、古代ギリシャのリズム、彼が愛した鳥の声がふんだんに用いられた色彩的で神秘的な曲です。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
オルガン作品集 [ウィンペニー]MESSIAEN, O.: Organ Works - L'Ascension / Diptyque / Offrande au Saint-Sacrement / Prélude / Le Banquet Céleste (Winpenny)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:8.573471
CD 価格:1,200円(税込)
オルガニスト、トム・ウィンペニーによるメシアン(1908-1992)の作品集です。2015年に発売された同じくメシアンの「主の降誕(8.573332)」の演奏も密度の濃いものでしたが、今作では一層の輝きを増したオルガンの響きを堪能することができることでしょう。 「キリストの昇天」はもともと1932年に管弦楽のために書かれた作品で、1935年の初演時とアメリカでの演奏会では華々しい成功を収めたとされています。初演に先立ってオルガン版も作られましたが、その際、第3楽章が差し替えられてこの形に落ち着きました。元々は華やかなトランペットのファンファーレが特徴的な楽章でしたが(若干メシアンらしくない)、こちらのオルガン版はもっと流動的で、雪崩落ちるようなパッセージが目立つものです。 また彼の死後、1997年に発見された2つの作品「前奏曲」と「聖体秘蹟への奉納」はマルセル・デュプレとトゥルヌミールからの影響を見ることができます。20世紀最高のオルガン音楽をぜひ体感してください。 ※日本語帯なし
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
ミのための詩
ヴォカリーズ・エチュード/天と地の歌 [ブルーン/ヒルディグ]MESSIAEN, O.: Poèmes pour Mi / Vocalise-Étude / Chants de Terre et de Ciel (Bruun, Hyldig)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:8.573247
CD 価格:1,200円(税込)
メシアン(1908-1992)の1936年から1938年に書かれた一連の歌曲集(ハラウィを除く)は、彼における作曲家活動の初期の作品にもかかわらず、その音楽が目指すものは顕著であり、彼の特徴とも言える「音と色彩の関係」や、官能性がはっきりと現れています。 「ミのための詩」は当時の彼の妻クレール・デルボス(1959年に死去)の愛称であった「ミ」に捧げられた歌曲集であり、夫婦愛の歓びと結婚の秘蹟を歌ったもので、この一音ごとに移り変わる色彩的な響きは、メシアンが愛したステンドグラスの光をそのまま写し取ったものでもあります。「ヴォカリーズ・エチュード」はタイトル通り歌詞を持たない小さな曲。パリ国立高等音楽院の声楽曲の練習曲として書かれたものですが、こんな短い曲の中にも(ドビュッシー風でもある)やはりメシアンらしい音の絵が描かれているのには感嘆するのみです。「天と地の歌」は妻への愛だけでなくわが子への愛、そして「死と復活」までもが高らかに歌われるというもの。「ミのための詩」からたった2年でここまで神秘性が増すとは・・・と驚いてしまいます。ブルーン・ヒルディグ・デュオによる美しい演奏で。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
合唱作品集 [デンマーク国立声楽アンサンブル/デンマーク国立コンサート合唱団&室内管弦楽団/クリード]MESSIAEN, O.: Choral Music (L'amour et la foi) (Danish National Vocal Ensemble, Concert Choir and Chamber Orchestra, Creed)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:6.220612
6)
SACD-Hybrid 価格:2,120円(税込)
メシアン(1908-1992)の音楽には、多くの暗示と啓示があります。彼が作り出した非凡な情景を味わった後に、人々はいろいろなことを考えることでしょう。このアルバムにはメシアンの3つの代表的な合唱作品が収録されています。オンド・マルトノやピアノ、弦楽、そして多くの色彩的な打楽器と18人のソプラノが織り成すきらびやかな「3つの小典礼」、ルネサンス時代のシャンソンの様式とインドのリズムの融合、そして言葉を巧みに使った「5つのルシャン=繰り返し」、荘厳で神々しい「おお、聖なる饗宴」と、様式は違いながらも、どれも陶酔的で、人知を超越した美しさを持つ作品と言えるでしょう。 もちろん演奏はとても困難ですが、名手マルクス・クリードは絶対的なアンサンブルと響きを大切にした上で、声を自由に飛翔させているところがさすがです。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
主の降誕(1935) [ウィンペニー]MESSIAEN, O.: Nativité du Seigneur (La) (Winpenny)
発売日:2015年01月28日
NMLアルバム番号:8.573332
1)
CD 価格:1,200円(税込)
30歳になる前から、メシアン(1908-1992)はその作品において世界的な名声を確立していました。彼は11歳の時にパリ国立高等音楽院に入学、すでにこの当時から輝かしい業績を残しています。11年間音楽院に在籍し様々な知識を習得し、1930年の卒業時には、すでに異国風のリズムや鳥の鳴き声、そして音と色彩の関係などの独自の技法探求が確立されていたようです。その後、パリのサントトリニテ教会のオルガニストに就任し、亡くなるまでこの職に付き、ことあるごとに素晴らしい即興演奏を行い、信徒たちを熱狂させたのです。 この「主の降誕」もそんな特徴がはっきりと現れている作品で、「主の降誕」というクリスマスの物語の中に、驚くほどの優雅さと美しさ、輝き、そして不思議な陶酔感を注ぎ込みました。全曲は9つの部分からなり、それぞれに副題が付けられています。メシアンの作品を聴くときは、まず響きを体で感じること。難しい言葉は後から自然についてきます。オルガニスト、トム・ウィンペニーはこの大聖堂のアシスタントマスター・オルガニストです。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
トゥーランガリラ交響曲 [フィンランド放送交響楽団/ハンヌ・リントゥ指揮]MESSIAEN, O.: Turangalîla-symphonie (Hewitt, Hartmann-Claverie, Finnish Radio Symphony, H. Lintu)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:ODE1251-5
1)
SACD-Hybrid 価格:2,224円(税込)
フランスの現代作曲家、オリヴィエ・メシアンの最初の大規模な管弦楽曲であるこの「トゥーランガリラ交響曲」。メシアン作品のみならず、20世紀に作曲されたあらゆる作品の中でも、ひときわ特異な姿を持ち、また、その大規模な編成をものともせず、頻繁に演奏されることでも知られています。もともとはボストン交響楽団の音楽監督を務めていたS.クーセヴィッキーの委嘱により書き始められ、1948年にひとまず完成。その後にオーケストレーションが施されたものです。曲は10楽章からなり、メシアンが終生、その作曲の根源に置いていた「愛、死、祈り、鳥」がモティーフとして使われ、またその響きも、20世紀の音楽としてはわかりやすく、ほぼ半分の楽章は調性的であり、彼が愛した嬰ヘ長調(ピアノでいう黒鍵の響き)が多用されています。オンド・マルトノとピアノが大活躍しますが、ここでピアノを演奏するのは、あの吉田秀和氏も大絶賛していたアンジェラ・ヒューイット。彼女はバッハと同じくらいメシアンを愛していて、ここでも納得の演奏を聴かせてくれます。全体を手堅く纏めているのは、フィンランドが誇る名指揮者ハンヌ・リントゥ。リゲティを始めとする現代音楽を得意とするだけあって、ここでも巨大なオーケストラを完全に手中に収め引き締まった筋肉質なメシアン像を作り上げています。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
われら死者のたち復活を待ち望む 他 [フランス国立リヨン管/メルクル]MESSIAEN, O.: Et exspecto resurrectionem mortuorum / Le tombeau resplendissant / Hymne (Lyon National Orchestra, Markl)
■宗教曲
発売日:2012年07月18日
NMLアルバム番号:8.572714
19)
CD 価格:1,200円(税込)
メシアン(1908-1992)の作品の中でも、とりわけ規模が大きく、また「いかにもメシアンらしい」この音楽。本来は第二次世界大戦の犠牲者を追悼するために、当時のフランスの文化相から委嘱されたのですが、この頃、宗教的な題材をとことん追求していたメシアンは、曲中に戦闘の恐怖などを盛り込むことはせず、もっと全人類的で普遍的な「救済、復活」の音楽を描き出しました。編成は木管楽器と金管楽器、そして打楽器と言う変則的なもので、5つにわかれた部分は、全て聖書からの引用によるタイトルが付けられています。もちろんお約束の鳥の声も聞こえてきます。他には、若い頃に書かれた2つの作品も収録。準・メルクルは今回も冴えた棒捌きを見せてくれます。
収録作曲家:
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ドビュッシー&メシアン:
2台のピアノのための音楽 [ファン・ラート/アウストボー]MESSIAEN, O.: Visions de l'Amen / DEBUSSY, C.: En blanc et noir (van Raat, Austbo)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2012年05月16日
NMLアルバム番号:8.572472
CD 価格:1,200円(税込)
ともに戦時中に書かれた2つの「2台のピアノのための音楽」です。第一次世界大戦中に書かれたドビュッシー(1862-1918)の「白と黒で」は、その第2曲目に戦争の影響がはっきり表れています。タイトルについては、鍵盤の白と黒、そしてそれを混ぜ合わせた灰色がイメージされているといい、そちらもなかなか意味深です。活動的な第1曲、フランソワ・ヴィヨンの詩による第2曲、ドルレアンの詩による第3曲から出来ています。メシアンの作品は、深淵なる宗教的な瞑想の曲で、2台のピアノの役割が明確に分かれています。リズミックで華やかさを表現する第1ピアノはイヴォンヌ・ロリオが演奏し、メシアン(1908-1992)は第2ピアノでメロディと表現を担当するというものでした。この演奏では、2人の「現代音楽ピアニスト」が素晴らしい解釈を聞かせています。
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メシアン(1908-1992):
聖体秘蹟の書 [ジェイコブス]MESSIAEN, O.: Livre du Saint Sacrement (P. Jacobs)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2010年11月17日
NMLアルバム番号:8.572436-37
2CD 価格:2,400円(税込)
全ては輝く光の渦に巻き込まれ
人としての存在を忘れそうになる陶酔の瞬間をメシアン最後のオルガン作品である「聖体秘跡の書」は、18の部分からなる深淵で長大な曲です。当時のメシアンは70歳を優に超え、完成に8年を要したオペラ「アッシジの聖フランチェスコ」の初演を終えたばかりでしたが、創作意欲は全く衰えることもなく、この見事な曲を1年で書き終えたのです。この曲には彼の宗教観が全て注ぎ込まれ、荘重なるコラール、即興的な部分、体中に浸みわたる三和音が絶え間なく交錯し、陶酔の境地へと聴き手を誘います。もちろん彼が愛した鳥の声も至るところから聞こえてきます。アメリカの名オルガニスト、ポール・ジェイコブスの光舞い降りるような神々しい演奏で。収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
歌曲集「ハラウィ」 他 [ブルーン/ヒルディグ]MESSIAEN, O.: Harawi / 3 Melodies (Bruun, Hyldig)
■声楽曲
発売日:2010年02月17日
NMLアルバム番号:8.572189
31)
CD
通常価格:1,200円→ 特価!:390円(税込)メシアン(1908-1992)の2つの連作歌曲集を。実はどちらの曲も、彼が大切にしていた家族の損失が作曲のモティベーションとなっているのです。「3つのメロディ」は3年前に亡くなった彼の母親への思いが結晶したもの。そして「ハラウィ」は最初の妻クレア・デルボスが詩に至る病を得た頃に書かれたもの。しかし、どちらの作品にも失意の念はなく、あるのは限りない希望と法悦の感覚だけ。メシアンにおける「死」と「愛」の感覚が端的に感じられる名作と言えるでしょう。煌びやかなピアノ・パートと色彩感豊かな声の饗宴、そして感覚が麻痺するほどに強烈な言葉遊びをどうぞお楽しみください。
収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
ミのための詩
忘れられた捧げもの/ほほえみ [シュヴァネヴィルムス/フランス国立リヨン管/メルクル]MESSIAEN, O.: Poemes pour Mi / Les offrandes oubliees / Un sourire (Schwanewilms, Lyon National Orchestra, Markl)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年12月16日
NMLアルバム番号:8.572174
CD 価格:1,200円(税込)
眠りに就く前の甘美な感覚にも似た
陶酔の響きに満たされたメシアンの賛美と祈りの音楽愛と信頼、死および永遠、そして鳥の歌。これらはメシアンにとって、永遠のテーマです。「忘れられた捧げもの」は彼にとって最初に公表された管弦楽作品で、「捧げもの」とはキリストの無償の愛。それを忘れてしまい罪を重ねる人間の姿、忘れないための聖体秘跡、これらが音によって描かれます。「ミのための詩」はメシアンによる極めてシンボリックな愛の歌。最初の妻クレア・デルボスに捧げられた9つの神秘的なテキストによります。もちろん「ほほえみ」では随所に鳥の声が聞こえてきます。メシアン入門としても最適なこの1枚。準・メルクルの紡ぐ柔らかいオーケストラの音色と、硬質な響きを持つシュヴァネヴィルムスのソプラノは聴き手を陶酔の世界へと連れていきます。収録作曲家:
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メシアン(1908-1992):
鳥のカタログ
鳥の小スケッチ [アウストボー]MESSIAEN: Catalogue d'oiseaux / Petites esquisses d'oiseaux
■現代音楽
発売日:1997年02月01日
NMLアルバム番号:8.553532-34
3)
3CD 価格:3,600円(税込、送料無料)
千変万化、極彩色の自然の音がまばゆいばかりに響くフランス現代の巨匠作曲家メシアンは、作品に鳥の声を積極的に取り入れました。世界の鳥の声を克明に採譜したメシアンの、この方面の集大成と言える驚異的な作品がピアノのための「鳥のカタログ」です。通常のピアノ独奏のイメージとは懸け離れた魅惑的な世界を提示します。「20のまなざし」の録音が大評判になったノルウェー出身のアウストボが、再び冴えに冴えた演奏を聞かせます。後年の「鳥の小スケッチ」を加えた3枚組がナクソス価格、今まで我慢していた方にもCD購入チャンス到来です。
収録作曲家:
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「青い海」
メシアン、ゴートン、シマノフスキのピアノ作品集 [ロデリック・チャドウィック(ピアノ)/ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)/シャー・ヴィクトリア・レヴィ(ヴァイオリン)]Piano Recital: Chadwick, Roderick - MESSIAEN, O. / GORTON, D. / SZYMANOWSKI, K. (La mer bleue)
発売日:2020年10月09日
NMLアルバム番号:DDA25209
CD 価格:2,250円(税込)
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ヴィム・ファン・ベーク(オルガン)
モーツァルト、メンデルスゾーン、
ブラームス、メシアン:
オルガン作品集 [ヴィム・ファン・ベーク(オルガン)]発売日:2020年09月11日
CD 価格:2,325円(税込)
オランダのオルガニスト、ヴィム・ファン・ベーク(1930-2017)。デン・ハーグのコニンクリーク音楽院を卒業後、1956年にフローニンゲンのマルティーニ教会オルガニストに就任、60年間にわたって教会のシュニットガー=ヒンツ・オルガンを演奏しました。J.S.バッハとブクステフーデのオーソリティとして知られますが、20世紀作品も積極的に取り上げるなど幅広いレパートリーを有していました。 このアルバムでも、モーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームス、メシアンまでおよそ200年に渡る年代の作品を演奏。ベークの才能の一端を堪能できます。
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『世界の合唱作品』 [マーカス・クリード(指揮) 南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル ほか]
発売日:2020年07月17日
CD 9枚組 価格:4,350円(税込、送料無料)
世界中の合唱の名曲を集めた好企画、待望のBOX化!約17年に渡って南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルの首席指揮者を務めたマーカス・クリードの退任と、SWRレーベルの20周年を記念したBOXセット。世界の名曲を合唱で、ではなく、合唱のために書かれたオリジナルの名作を国(あるいは地域)ごとに、もちろん原語で歌っていくという、世界中の合唱ファンを狂喜させた企画が、約6年間を経ていよいよ完結しました。 その歌唱技量と表現力の高さは、昨年発売された「日本」編の美しさで私たちにも実証済み。同時発売の最終巻「バルト三国」編も含めた9枚組で、合唱の世界の奥深さをたっぷりと堪能することが出来ます。 それぞれのアルバムをそのままBOXに収めた仕様で、歌唱言語による歌詞を掲載したオリジナル・ブックレットを読むことが出来るのも嬉しいところ。
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フランス・ピアノ秘曲集
ブーレーズ/ドビュッシー/メシアン/ラヴェル [ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)]Piano Music (French) - BOULEZ, P. / DEBUSSY, C. / MESSIAEN, O. / RAVEL, M. (Rare French Piano Music) (van Raat)
発売日:2020年05月22日
NMLアルバム番号:8.573894
CD日本語帯付き 価格:1,200円(税込)
近現代のピアノ作品を得意とするピアニスト、ラルフ・ファン・ラートが弾くフランス現代の秘曲集。 ドビュッシーの最後のピアノ曲「燃える炭火に照らされた夕べ」、ドビュッシーから大きな影響を受けたメシアンの「峡谷から星たちへ」の中から“2つの鳥の歌”、2012年に発見された「シラヒゲムシクイ」、そしてそのメシアンから教えを受け、独自の音楽語法を確立させたブーレーズの最初期の作品『12のノタシオン』と世界初録音となる「前奏曲、トッカータとスケルツォ」などを収録。 ブーレーズの最後のピアノ曲である「天体暦の1ページ」には初期の作風の残滓がはっきり残っており、これらはフランス現代音楽の軌跡をたどるとともに、各々の作曲家の作風を知る良い例ともなります。ラヴェルがノートに書きつけた短いメヌエットにも、その伝統がはっきり認められることでしょう。
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-★『レコード芸術』特選盤(2020年6月号)★-
『PARADISE LOST ~ 失楽園』
様々な地域と時代における、楽園と追放の歌 [アンナ・プロハスカ (ソプラノ)、ジュリアス・ドレイク (ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Prohaska, Anna - SCHUBERT, F. / RACHMANINOV, S. / WOLF, H. (Paradise Lost)
発売日:2020年04月10日
NMLアルバム番号:ALPHA581
CD国内仕様 日本語解説付き 価格:2,970円(税込)
プロハスカが描く、楽園と追放の物語特に近・現代音楽の解釈と歌唱で高い評価を得ながら、持ち前の高い感性で古楽の世界にまで鋭く切り込むアンナ・プロハスカが描く『失楽園』。楽園でのアダムとイヴ、その堕落と追放の物語、あるいはそれに触発された歌曲を収録しています。ロマン派から近代、そして20世紀に至る各時代から独自の選曲を行っており、歌詞も仏・独・英・露と4ヵ国語に及ぶもの。圧倒的な充実度で、プロハスカの企画力、歌唱力、言語力と、現在の彼女が持てる実力が余すところなく発揮された、聴き応え十分のアルバムです。
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The Etudes Project - エチュード・プロジェクト
Vol.1 アイスバーグ
(アンダーセン、バエズ、ブルツォス、クーパー、グラス、グレイフ ピアノ練習曲集) [ジェニー・リン(ピアノ)]Piano Recital: Lin, Jenny - ANDERSEN, D. / BAEZ, V. / BURTZOS, A. / COOPER, D. / GLASS, P. / GRAFE, M. (The Etudes Project, Vol. 1 - Iceberg)
発売日:2020年03月06日
NMLアルバム番号:DSL-92236
CD 価格:2,100円(税込)
18世紀に生み出され、19世紀前半に一般的になった「エチュード(練習曲)」。ニューヨーク・タイムズ紙などで絶賛されたピアニスト、ジェニー・リンが練習曲に焦点をあてた「ジ・エチュード・プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな作品を紹介しています。 第1弾となる本作は、ショパンやドビュッシー、ラフマニノフ、スクリャービン、メシアン、リゲティ、フィリップ・グラスに細川俊夫などのよく知られた作曲家たちの「エチュード」に、現在ニューヨークで活躍する作曲家集団“アイスバーグ”のメンバー10名による作品を組み合わせた興味深い1枚。リンの持つ世界観が、繊細で緻密な演奏によってあますところなく表現されています。
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『イルミネーション』
オルガン作品集
(キング、ヴィドール、エベン、バッハ、メシアン、ロイプケ) [シャロンローズ・ファイファー]Organ Recital: Pfeiffer, SharonRose - KING, L. / WIDOR, C.-M. / EBEN, P. / BACH, J.S. (Illuminations)
発売日:2019年11月29日
NMLアルバム番号:GDCD059
SACD Hybrid 価格:2,720円(税込)
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期待の新進演奏家シリーズ
アマンダ・モール(オルガン)
オルガン・リサイタル [アマンダ・モール(オルガン)]Organ Recital: Mole, Amanda - ALAIN, J. / BACH, J.S. / BRUHNS, N. / BUXTEHUDE, D. / MESSIAEN, O. / MUHLY, N. / REGER, M.
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.573912
CD日本語オビあり 価格:1,200円(税込)
1988年に第1回のコンクールが開催されてから、注目の逸材を輩出してきた「武蔵野市国際オルガン・コンクール」。アジア唯一の国際オルガン・コンクールとして世界中から集まる意欲ある奏者たちをオーディションで篩にかけ、残った精鋭たちが現地で戦うという、聴き手にとっても手に汗握るコンクールです。 第6回優勝者、マイケル・アンガー、第7回優勝者、福本茉莉に続き、第8回コンクールを制したのは北アメリカ出身のオルガニスト、アマンダ・モール。彼女は楽器の特性を完全に手中に収め、課題曲のバッハ、レーガー、アランから、自由曲として選んだニコ・マーリーの作品までを豪快、かつ精緻に弾き切っています。オルガンの荘厳な音色も楽しめる素晴らしい1枚です。
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ラインホルト・フリードリヒ(1958-)。7歳からトランペットを始め、エドワード・タール、ピエール・ティボーに師事。1986年に開催されたミュンヘン国際コンクールで優勝し一躍注目を浴びました。 1983年から1999年までフランクフルト放送交響楽団の首席トランペット奏者を務めるとともに、ルツェルン祝祭管弦楽団の創設時より同じく首席トランペット奏者を勤めるという華々しい経歴を持つフリードリヒ。インバル、キタエンコ、そしてアバドからの信頼も厚く、例えば、映像で公開されている2004年のルツェルン祝祭管弦楽団によるマーラーの5番での冒頭のトランペットの音色に胸を熱くした人は多いのではないでしょうか? 現在、カールスルーエ音楽大学の教授職にあり、数多くの後進を指導していることでも知られています。オーケストラのメンバーとして、またソリストとしての来日経験も豊富で、日本でも多くのファンを持つ人気者です。 この10枚組は彼の豊富なレパートリーの一端を知らしめるもので、過去15年間の録音から特色ある演奏を選び出し、バロックから現代まで作曲年代ごとに収録したものです。どんな曲でも難なく演奏してしまうフリードリヒの、輝かしい音色と超絶技巧を存分にお楽しみください。
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FRANCE
フランスの合唱作品集 [マーカス・クリード南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]Choral Music - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / JOLIVET, A. / MESSIAEN, O. (France) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2018年10月17日
NMLアルバム番号:SWR19065CD
26)
CD 価格:2,320円(税込)
指揮者マーカス・クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる“世界の歌”シリーズの最新作はフランスの近代合唱曲を集めた1枚です。 1870年に起きた普仏戦争は、フランスからドイツ文化の香りを一掃し「フランス独自の文化を発展させる」ことが国家的な政策になりました。しかし、ワーグナーの半音階技法は19世紀末のフランス国内でも流行しており、調性の緩やかな崩壊から生まれる響きはドビュッシーたち多くの作曲家たちを魅了していました。ドビュッシーは魅力的な和声を更に発展させつつも、同時に脱却も試みており「ペレアスとメリザンド」を経て、印象派音楽へと結実していきました。このアルバムではドビュッシーを始め、プーランク、ミヨー、ジョリヴェ、メシアン、アペルギスの作品が歌われており、色彩豊かなハーモニーを堪能することができます。 アルバムで歌っているのは、創立70年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。これまでにリリースした6枚のアルバムはどれも高く評価され、なかでも「アメリカ」と「フィンランド」は“ドイツ・レコード批評家賞”を受賞するなど、優れた演奏は広く注目を集めています。
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ダヴィッド・オイストラフ 生誕110年記念
アニヴァーサリー・エディション[5枚組] [ダヴィッド・オイストラフ]発売日:2018年09月21日
CD 5枚組 価格:5,440円(税込、送料無料)
2018年9月30日に生誕110年を迎えるダヴィッド・オイストラフ。ロシアが誇る「ヴァイオリンの王」の記念すべき年に、メロディアから5枚組のセットが登場です。心臓に深刻な疾患を抱えながらもステージに立った1972年12月28日の公演は、今回が初めてのリリースとなっています。 1935年の第1回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位、1937年のウジェーヌ・イザイ・コンクールで優勝の座を射止め、国際的なヴァイオリニストとして広く認められた1930年代後半のSP録音。オイストラフ60歳を祝して書かれたショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタの、公式の初演(1969年5月3日)より半年ほども前に作曲者の自宅で行われた非公式初演を収めた貴重な録音。他にも、ロストロポーヴィチ&ヴィシネフスカヤ夫妻、ヴァインベルクと共演したショスタコーヴィチ「ブロークの詩による7つの歌曲」の初演や、コンドラシンとの協奏曲づくしの公演など、様々な巨匠たちと幅広いレパートリーを演奏してきた彼の天才的な多様性を物語る、たいへん豪華な内容となっています。
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Rejoice! - 喜び! [コーゲルト/ザルツブルク・バッハ合唱団/グラスナー]
Choral Music (Sacred) - STANFORD, C.V. / PÄRT, A. / MESSIAEN, O. / BRITTEN, B. (Rejoice!) (Kogert, Salzburg Bach Choir, Glaßner)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:Gramola99156
CD 価格:2,320円(税込)
1983年に創設されたザルツブルク・バッハ合唱団は、発足後すぐにオーストリアの主要なヴォーカル・アンサンブルの一つになり、2003年に芸術監督としてアロイス・グラスナーが就任してからは、更に活動の幅を広げ、ウィーン・フィルやザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団など多くのオーケストラとも共演、ザルツブルク音楽祭に定期的に出演するなど、世界的な賞賛を獲得しています。 このアルバムではオルガニスト、ヴォルフガンク・コーゲルトの壮麗な伴奏を伴い、スタンフォード、メシアン、ブリテンと言った近代の名合唱曲を演奏。優れたアンサンブル能力を発揮しています。
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FLAME [グェンドリン・メイシン/シモン・ビューヒャー]
Violin and Piano Recital: Masin, Gwendolyn / Bucher, Simon - DEBUSSY, C. / SZYMANOWSKI, K. / MESSIAEN, O. / STRAVINSKY, I. / RAVEL, M. (Flame)
発売日:2017年11月29日
NMLアルバム番号:ORC100075
CD 価格:1,950円(税込)
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現代屈指の「スクリャービン弾き」として知られるスウェーデン出身の女性ピアニスト、マリア・レッドベリ。彼女の硬質な音色と、エキサイティングな解釈は、スクリャービンの音楽の持つ官能的で神秘的な部分を的確に捉えています。今回のアルバムでは、彼女とスクリャービンの良き関係を端的に表すかのような「法悦の詩」のピアノ版がメインに置かれています。20分程度に凝縮された「宇宙的なエロス」の世界を煌くような音色で表現しながら、根底に流れる「神への傾倒」もきっちり描き出しています。 またアルバムのほかの作品は、直接スクリャービンに関係のあるもの、ないものが混ざっているかのようですが、どの曲にも「沈澱していく情念」のようなものが感じられ、全体的に統一感のあるプログラミングとなっています。ブックレットに日本語の解説付き。
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福本茉莉
オルガン・リサイタル [福本茉莉]Organ Recital: Fukumoto, Mari – BRUHNS, N. / RADULESCU, M. / GRIGNY, N. de / BACH, J.S. / BUXTEHUDE, D. / MESSIAEN, O.
■器楽曲(オルガン)
発売日:2014年04月16日
NMLアルバム番号:8.573155
80)
CD 価格:1,200円(税込)
1987年東京生まれの若きオルガニスト、福本茉莉。彼女は2009年に東京藝術大学卒業後、同大学院で研鑽を重ね、更にハンブルク音楽演劇大学でも学びます。そんな彼女は、2012年、第7回武蔵野市国際オルガンコンクールで見事優勝に輝き、一層の飛躍を遂げることとなったのです。このアルバムは、その優勝記念のリサイタル録音であり、バロック期の作品から、メシアン、ラドゥレスクなどの現代作まで、彼女の素晴らしい才能の一端を知るには最適の1枚です。 2013年にはドイツ・ニュルンベルク国際コンクールでも優勝、その勢いは留まるところを知りません。プライヴェートではユニークなキャラクターを持つことで知られる彼女ですが、巨大なオルガンの前に座るやいなや「音楽の神」と化し、全身で神の声を表現する姿が衝撃的でもあります。
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SONIC PHILOSOPHY:COLOUR AND AFFECT
音の哲学:色と影響 [ティチアーティ/モーウェ]Violin and Piano Recital: Ticciati, Hugo / Mawe, Henrik - PÄRT, A. / WEBERN, A. / MESSIAEN, O. / TAKEMITSU, T. (Sonic Philosophy: Colour and Affect)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:ORC100038
CD 価格:1,710円(税込)
ロマン派の時代の音楽は、作曲家の意志が明確に表現されていて、演奏家は楽譜に解釈を施していくやり方がほとんどでした。しかし、バロックや初期の古典派の時代は、楽譜には最低限のことのみ書かれており、演奏家たちの手に委ねる部分も多かったのです。近現代にも同じような試みがとられ、そんな時の演奏家たちは素材を膨らませて、即興的に音楽を生み出さなくてはいけません。 このアルバムに共通するのは様々な色と光、そして比喩、感情。これでもかとばかりに繰り出される眩しいばかりの音の洪水。そして沈黙。音楽とは何か?と考えたくなるアルバムです。
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期待の新進演奏家シリーズ
マイケル・アンガー オルガン・リサイタル [アンガー]Organ Recital: Unger, Michael - BUXTEHUDE, D. / BACH, J.S. / LITAIZE, G. / WIDOR, C.-M. / MESSIAEN, O.
■器楽曲(オルガン)
発売日:2010年02月17日
NMLアルバム番号:8.572246
CD 価格:1,200円(税込)
武蔵野の地に降臨、神の言葉を操る若者、その名はアンガー武蔵野市国際オルガンコンクールは4年に1回開催され、この2008年が第6回目にあたるアジア唯一のオルガン国際コンクールです。27カ国から 152名のエントリーがあり、この激戦を勝ち抜いたのがカナダ生まれのマイケル・アンガーでした。彼はすでにアメリカやオランダでのコンクールで高い評価を受けていて、今回の武蔵野でもその手腕を存分に発揮した形となりました。この演奏は優勝後すぐに録音されたもので、ブクステフーデの劇的な作品に始まり、最後はメシアンで締めくくるという絶妙のプログラム。大いなる将来性に期待できる演奏家の誕生を目の当たりにする、静かな興奮に満ちた1枚と言えるでしょう。
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吹奏楽コレクション ~ 北国の風 [トロント・ウィンド・オーケストラ/ゴメス]
COLGRASS, M.: Dream Dancer / MESSIAEN, O.: Oiseaux exotiques / KUCHARZYK, H.: Some Assembly Required (Northern Winds) (Toronto Wind Orchestra, Gomes)
■吹奏楽
発売日:2009年03月25日
NMLアルバム番号:8.572248
CD 価格:1,200円(税込)
漲る力、そよぐ風、これを聴かずに吹奏楽は語れない20世紀の作曲家たちによる様々なスタイルの吹奏楽作品その他を集めたゴキゲンな1枚です。トロント・ウィンド・オーケストラの目の覚めるような技にも耳が釘付けになりますが、ソロを担当している奏者たちにも注目です。この分野ではおなじみの作曲家、コルグラスの「ドリーム・ダンサー」での素晴らしいサックスを受け持つのはカナダの若き奏者、ハラディです。メシアンで鮮烈なピアノを弾いているのはオーストラリアの現代曲を得意とする若手ドッキング。全ての白熱した力がぶつかる時に溢れ出るエネルギーの凄まじさを体験してください。
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ディスカヴァー・チェンバー・ミュージック
DISCOVER CHAMBER MUSIC
■室内楽
発売日:2008年09月10日
NMLアルバム番号:8.558206-07
2CD
通常価格:2,580円→ 特価!:790円(税込) -
オンド・マルトノのための音楽集 [ブロシュ]
Music for Ondes Martenot
■交響曲/管弦楽曲 ■室内楽 ■器楽曲
発売日:2004年10月01日
NMLアルバム番号:8.555779
102)
CD 価格:1,200円(税込)
これぞ天上の音色? 多彩な表現力をもった電子楽器の世界メシアンのトゥーランガリラ交響曲で使用されたことで有名な、電子楽器「オンド・マルトノ」のために作曲された作品を集めた、貴重な企画です(共演の編成の多彩さ、楽曲のスタイルの多様性も広範)。オンド・マルトノのユニークさは、その不思議な音色だけでなく、ポルタメントやヴィヴラートといった連続的な音高の変化や、自在な強弱のコントロールが可能という特色にあります。いわば通常のアコースティック楽器と同様な微妙でアナログな表現力を持っており、当盤の聴き所は、その表現力を活かした作品・演奏の面白さということになると思います。この個性派楽器に関心のある方は必携です!