SWR music / SWR Classic
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カバレフスキー(1904-1987)、
ショスタコーヴィチ(1906-1975)、
チャイコフスキー(1840-1893):
チェロのための作品集 [リオネル・マルティン(チェロ)、デミアン・マルティン(ピアノ)、ギエドレ・シュレキーテ(指揮)、南西ドイツ放送交響楽団、ハワード・グリフィス(指揮)、カメラータ・シュヴァイツ]KABALEVSKY, D.B.: Cello Concerto No. 2 / SHOSTAKOVICH, D.: Cello Sonata / TCHAIKOVSKY, P.I.: Rococo Variations (L. & D. Martin, Šlekytė, H. Griffiths)
発売日:2024年11月08日 NMLアルバム番号:SWR19159CD
CD価格:2,400円(税込)
2013年に発足した、優れた若手アーティストがキャリアをスタートするためのサポート「SWR ニュー・タレント・プログラム」。2021年からこのプログラムに参加しているチェリストのリオネル・マルティンの最新アルバムです。彼はテュービンゲン音楽学校でヨーゼフ・ハーステンに師事、2020年からはチューリヒ芸術大学でトーマス・グロッセンバッハーに師事して研鑽を積んでいます。 2017年にはダン・エッティンガーが指揮するシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団をバックにチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」でデビュー・コンサートを行い、以降、ヨーロッパから南米まで幅広く演奏活動を行うとともに、2017年にはアンネ・ゾフィー・ムター財団の奨学生になり、ムターや他の奨学生とツアーを行うなど才能が高く評価されています。 彼はこのアルバムで19世紀と20世紀のロシアのレパートリーに挑戦。着実な成長を感じさせる見事な演奏です。
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合唱聖歌コンチェルト
シュニトケ、ヴェーデリ、ボルトニャンスキー [ユヴァル・ワインバーグ(指揮)、SWRヴォーカル・アンサンブル]Choir Concertos - SCHNITTKE, A / VEDEL, A. / BORTNIANSKY, D.S. (South West German Radio Vocal Ensemble, Y. Weinberg)
発売日:2024年10月11日 NMLアルバム番号:SWR19150CD
CD価格:2,400円(税込)
シュニトケによる傑作をメインに、ロシア正教会の「合唱聖歌(教会)コンチェルト」の新旧作品を組み合わせた1枚。 器楽演奏が許されていなかった正教会の礼拝用音楽では、合唱をオーケストラのように駆使し、西洋の合奏協奏曲のように複数のソロとトゥッティを組み合わせた「合唱聖歌コンチェルト」が発達しました。ウクライナのヴェーデリはこのジャンルの初期の作曲家で、ボルトニャンスキーはこの形式の大成者です。 1917年のロシア革命以後、合唱コンチェルトは一時衰退したかに見えましたが、1934年生まれのシュニトケはロシア正教会の神秘主義に親近感を抱き、中世アルメニアの詩人ナレクのグレゴリウス(951-1003)の哀歌をテキストにした4部からなる合唱聖歌コンチェルトを書き上げました。古風なスタイルを取りつつも彼の宗教観が表現された名作となっています。 南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「SWRヴォーカル・アンサンブル」のダイナミックな演奏で。
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ボーエン(1884-1961)/
ウォルトン(1902-1983):
ヴィオラ協奏曲 [ディヤン・メイ(ヴィオラ)、ブレット・ディーン(指揮)、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]BOWEN, Y. / WALTON, W.: Viola Concertos (Diyang Mei, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, B. Dean)
発売日:2024年10月11日 NMLアルバム番号:SWR19158CD
CD価格:2,400円(税込)
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
管楽器のための交響曲
交響曲 ハ調
バレエ音楽『アゴン』
変奏曲「オルダス・ハクスリーの追悼のために」 [インゴ・メッツマッハー(指揮)、南西ドイツ放送交響楽団]STRAVINSKY, I.: Symphonies of Wind Instruments / Agon / Symphony in C Major (South West German Radio Symphony, Metzmacher)
発売日:2024年09月13日 NMLアルバム番号:SWR19156CD
CD価格:2,400円(税込)
近現代音楽の演奏で卓越した解釈が高く評価されるインゴ・メッツマッハーが指揮するストラヴィンスキーの作品集。ジャズや無調、十二音技法などを取り入れたストラヴィンスキー作品の持つ多彩な面を伝えています。 1920年作曲の「管楽器のための交響曲」は単一楽章の作品。1918年に他界したクロード・ドビュッシーの追悼として書かれ、随所にロシア民謡の要素が取り入れられています。 1957年作曲の『アゴン』はストラヴィンスキー最後のバレエ作品で、部分的に十二音技法が使われており、ジョージ・バランシンが振付け、同年12月1日にニューヨーク・シティ・バレエ団によって初演されました。 変奏曲「オルダス・ハクスリーの追悼のために」は、彼の友人で1963年に亡くなったイギリスの作家に捧げられた演奏時間6分ほどの小品です。1965年4月17日にシカゴでロバート・クラフトの指揮するシカゴ交響楽団によって初演され、1966年にニューヨーク・シティ・バレエ団によってバレエとして上演されました。 4楽章形式の「交響曲 ハ調」は比較的演奏機会の多い作品です。
収録作曲家:
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ジョルジュ・プレートル&
シュトゥットガルト放送交響楽団名演集
ベートーヴェン:英雄
ベルリオーズ:幻想交響曲
レスピーギ:ローマの松&噴水
ストラヴィンスキー:火の鳥他 [ジョルジュ・プレートル(指揮)、シュトゥットガルト放送交響楽団]PRÊTRE, Georges: SWR Recordings (The) (8-CD Box Set)
発売日:2024年08月09日 NMLアルバム番号:SWR19155CD
CD 8枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
ジョルジュ・プレートル生誕100年記念。
首席指揮者を務めたシュトゥットガルト放送響とのホットなライヴ音源集が登場。初出ありジョルジュ・プレートル(1924-2017)の生誕100年にあたる2024年8月14日を前に、SWR(南西ドイツ放送)のアーカイヴから貴重なライヴ録音集が登場。フランス生まれのプレートルはトランペットを学んだ後、デュリュフレに和声を、クリュイタンスらに指揮を学びました。歌劇場でのキャリアが豊かで、パリ・オペラ座、スカラ座、コヴェント・ガーデン、メト、ウィーン国立歌劇場などで活躍し、マリア・カラスがキャリアの後期において頼りにした指揮者の一人としても知られました。プーランクと親交があり、彼の作品の録音は高い評価を得ました。 日本でのプレートルの人気がブレイクしたのは2008年。元旦にウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートに初登場し、年末にはウィーン交響楽団とのマーラーの第5番が2008年度のレコード・アカデミー賞交響曲部門を受賞して、ドイツ・オーストリア音楽における巨匠として大きく注目されました。更に2010年にはニューイヤー・コンサートに再登場(最年長記録)、秋にはウィーン・フィルとの日本公演を指揮して非常に強い印象を残したのでした。 シュトゥットガルト放送交響楽団での任期は1996年から98年と長くはありませんが、その前後を含めて楽団創設50周年記念コンサートやツアーを指揮し、楽団員からも慕われて退任後は名誉指揮者の称号を贈られ、定期的に客演を続けました。オーケストラ曲の王道というべきレパートリーを揃えたこのセットは彼のファンにとって大きな宝物となることでしょう。ブックレットにはドイツ・レコード批評家賞の審査員を務めるクリストフ・ヴラーツ氏によるエピソードをまじえた解説が掲載されています(英語とドイツ語)。 レーベルからの情報によれば、CD1、CD4、CD7は初CD化とのこと。 -
インバル/シュトゥットガルト放送交響楽団
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番&第8番 [エリアフ・インバル(指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団]BRUCKNER, A.: Symphonies Nos. 7 and 8 (Stuttgart Radio Symphony, Inbal)
発売日:2024年06月21日 NMLアルバム番号:SWR19152CD
CD 2枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
インバルとシュトゥットガルト放送響のブルックナー録音が登場。後期の名作2曲、2010年代のライヴです。 フランクフルト放送響との第3、4、8番の初稿の録音(Teldec/現Warner)により大きな議論を巻き起こし、これら初校への認識を広める上で決定的な役割を果たしたエリアフ・インバル。卓越した細部の読みと指揮能力も相まって、現代に至る精緻で理知的なブルックナー解釈をリードしてきました。彼が定期的に指揮していたシュトゥットガルト放送響とのアーカイヴから第7番と第8番が初めてリリースされます。 インバルには両曲ともフランクフルト放送響と都響を指揮した2種の録音がありますが、当盤はその中で最新の音源となります。解釈はTeldec盤の時点で練り上げられていたようで、第8番の演奏時間は3種とも75分台で楽章毎の差もごく少ないという完成度の高さに驚かされます。一方、第7番では2012年の都響盤(Exton)の58:34に対し1年半後の当盤では62:01となり、全楽章において少しずつ演奏時間が延びているのが興味深いところ。オケも透明度の高いサウンドで精緻な演奏を繰り広げており、シューリヒト、チェリビダッケ、ノリントンという個性的なブルックナー指揮者との録音を残してきたシュトゥットガルト放送響のディスコグラフィに貴重な追加となります。 楽譜はインバルらしくノーヴァク版を使用(第7番第2楽章はシンバルあり)、拍手はカットされています。
収録作曲家:
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ドビュッシー(1862-1918):
『聖セバスティアンの殉教』 5幕の神秘劇 L124 [ハイディ・グラント・マーフィー/ダグマル・ペツコヴァー/ナタリー・シュトゥッツマン/デルテ・リセウスキ/シルヴァン・カンブルラン(指揮)/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団/コレギウム・ヴォカーレ・ヘント]DEBUSSY, C.: Martyre de St. Sébastien (Le) (with narration in German by M. Mosebach) (SWR Radio Symphony, Baden-Baden and Freiburg, Cambreling)
発売日:2024年05月10日 NMLアルバム番号:SWR19149CD
CD価格:2,400円(税込)
1910年、イタリアの詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオが書いた『聖セバスティアンの殉教』。ドビュッシーはこの膨大な台本に、合唱曲と、オーケストラの間奏曲、アリアで構成された1時間ほどの音楽劇を作曲。翌1911年の5月にパリ・シャトレ座で初演されました。 この時はドビュッシーの親友アンドレ・カプレが指揮を執りましたが、キリスト教と異教の伝統を織り交ぜた音楽に加え、ユダヤ系ロシア人のバレリーナ、イダ・ルビンシュタインがセバスティアンを演じたことで騒動に発展。パリの大司教の怒りを買い、カトリック教徒の鑑賞を禁じたのち、ダンヌンツィオの著書も教皇庁から禁書にされてしまいました。この作品を気に入っていたドビュッシーは歌劇への改作を構想していたものの、彼の死によって叶うことがなく、以降は原形での上演機会はほとんどありません。現在ではカプレによる「交響的断章」、もしくはアンゲルブレシュトによるオーケストラと声楽のみのオラトリオ版が演奏されています。 このカンプルランの演奏はアンゲルブレシュト版(フランス語歌唱)によりつつ、1951年生まれの作家マルティン・モーゼバッハによる新たなドイツ語の朗読が添えられています。朗読のテキストはダンヌンツィオ作品の中心的な部分を要約したもので、原作を現代的な視点で解釈したもの。カンブルランはオーケストラを見事にコントロール、東洋風な響きも交えた繊細な和声を引き出し、ナタリー・シュトゥッツマンをはじめとした独唱陣と、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの合唱、デルテ・リセウスキの朗読がこの神秘的な物語を見事に描き出しています。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
ピアノ協奏曲 ハ長調 Op.39 [デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)/ミヒャエル・ギーレン(指揮)/バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団/ヘレンコーア・フライブルク・ヴォーカルアンサンブル]BUSONI, F.: Piano Concerto (Lively, Freiburg Vocal Ensemble, South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden, Gielen)
発売日:2024年03月08日 NMLアルバム番号:SWR19141CD
CD価格:2,400円(税込)
フェルッチョ・ブゾーニの没後100年記念リリース。 1902年から1904年に作曲された彼唯一のピアノ協奏曲は、全5楽章、演奏時間は約80分近く、そして終楽章には男声合唱が入るという長大で大規模な曲。ピアノ・パートの難度は高いものの、決して派手な技巧を追うわけではなく、ブラームスの協奏曲のようにオーケストラの一部として機能します。 終楽章の男声合唱はデンマークの劇作家アダム・エーレンスレーヤーの戯曲「アラジン」の終幕の部分をブゾーニ自身がドイツ語に翻訳したものを高らかに歌いますが、こちらも決して劇内容を表現しているわけではありません。破天荒な内容の上、合唱も必要とする編成のためか、それほど実演の機会が多い作品ではありませんが、20世紀音楽と大編成作品を得意とするミヒャエル・ギーレンが見事な演奏を聴かせます(ギーレンによるこの作品の録音は、これが唯一のものとなります) ピアノを演奏するフランス系アメリカ人のデイヴィッド・ライヴリーは、過去にエリザベート王妃コンクール、ジュネーブ国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクールなどの入賞歴を誇るピアニスト。現代作品も積極的に手掛け、多くの作曲家たちの新作の演奏も行い高い評価を受けています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第7番・第8番 [ピエタリ・インキネン(指揮)/ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]DVOŘÁK, A.: Symphonies Nos. 7 and 8 (German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Inkinen)
発売日:2024年02月09日 NMLアルバム番号:SWR19130CD
CD価格:2,400円(税込)
ドイツ放送フィルによるドヴォルザーク交響曲全集第6弾。前半3枚を指揮したチチョンより、第4弾からインキネンが引き継ぎ、素晴らしい演奏を披露しています。 今作に収録されているのは、ドヴォルザークの交響曲の中でもとりわけ人気の高い第8番と第7番。1884年から85年に書かれた第7番は、第3楽章にチェコ民族舞曲フリアントのリズムが使われるなどスラヴ要素の濃い作品。第8番は更にボヘミアの要素が高く、とりわけ第3楽章の哀愁を帯びた旋律も一度聴いたら忘れられないほどの魅力があります。 2017年からドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者と務めるインキネンは、作品のスコアを丹念に読み込み、細かい対旋律までをも際立たせることでオーケストラから明瞭な響きを引き出し、メリハリあるテンポで全曲を聴かせます。
収録作曲家:
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ロベルト・ノイマン
C.P.E.バッハ、ショパン、ラフマニノフ、スクリャービンを弾く [ロベルト・ノイマン(ピアノ)]BACH, C.P.E.: Fantasia in F-Sharp Minor / CHOPIN, F.: Etudes, Op. 25 / RACHMANINOV, S.: Paganini Rhapsody (R. Neumann, SWR Symphony, K. Hasan)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:SWR19101CD
CD価格:2,175円(税込)
2001年生まれの若きピアニスト、ロベルト・ノイマンのデビュー・アルバム。4歳からシュトゥットガルト音楽学校でモニカ・ジュルジュマンに師事、8歳のときにはシュトゥットガルト放送交響楽団でオーケストラ・デビューを果たし、数多くのドイツ国内外の青少年コンクールで優勝するとともに、2017年インターナショナル・クラシック・ミュージック・ディスカバリー・アワードを受賞。各誌で「並外れた才能」「最も有望なピアノの才能の一人」と評されています。 このアルバムでは古典派から後期ロマン派までの4人の作曲家の作品を演奏。圧巻は南西ドイツ放送交響楽団をバックに従えたラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」。技巧と音楽性を兼ね備えた確かな才能を確信できる1枚です。
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ロベルト・ノイマン
シューマン、ムソルグスキーを弾く [ロベルト・ノイマン(ピアノ)]発売日:2024年01月12日
CD価格:2,175円(税込)
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ガリー・ベルティーニ
SWR録音集
ハイドンからドビュッシーまで [ガリー・ベルティーニ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]BERTINI, Gary: SWR Recordings (The) (1978-1996)
発売日:2024年01月12日 NMLアルバム番号:SWR19139CD
CD 5枚組価格:5,550円(税込、送料無料)
全曲CD初出! ベルティーニ得意のレパートリー、
貴重な東京ライヴを含むシュトゥットガルト放送響とのホットな名演集ケルン放送響や東京都響との名演の数々で日本にも多くのファンを持つガリー・ベルティーニ。彼がシュトゥットガルト放送響と遺した演奏が南西ドイツ放送のマスターテープから初CD化。いずれもベルティーニ得意のレパートリーで、シュトゥットガルト放送響との初顔合わせから1996年の来日公演のライヴを含む、資料としても貴重なボックスセットです。 ベルティーニは現モルドヴァ(当時はルーマニア領)に1927年に生まれました(生年に関しては異説あり)。母は生物学者で医師、父は詩人で翻訳家だったと言います。子供のうちに一家はパレスチナへ移住。ベルティーニはヴァイオリンを学び、ミラノのヴェルディ音楽院に進みましたが、その後パリのエコール・ノルマル、パリ音楽院、ソルボンヌ大学で作曲、指揮、音楽学を学びました。その後はイスラエルで活動。1955年に合唱団Rinat(現イスラエル国立合唱団)を創設、1965年にはイスラエル室内アンサンブル(現イスラエル室内管)を創設し、ジョスカン・デ・プレから同時代の新作までを演奏してイスラエル楽壇に多大な貢献を果たしました。メニューインに招かれてヨーロッパ・デビューをイギリスで飾ったのは40歳近い1966年のこと。ドイツ・デビューは更に遅く、1971年。その後は着実に活動の場を広げるとともに評価を高め、ケルン放送交響楽団の首席指揮者やフランクフルト歌劇場の音楽総監督などを歴任しました。 シュトゥットガルト放送響には1978年4月に初登場、その時の演奏がここに収められたベルリオーズの幻想交響曲ですが、初顔合わせとは思えない繊細緻密かつダイナミック、緊張感に満ちた演奏を展開しています。5か月後には同じ作曲家による序曲をスタジオ収録するために招かれており、デビュー・コンサートが成功であったことがうかがわれます。 (曲目・内容欄に続く) -
MUSIC WRITTEN BY REAL LIFE [SWR Big Band × Torsten Maaß]
発売日:2023年12月22日
CD-R価格:2,400円(税込)
トランペッター、コンポーザー、アレンジャーとして活躍するトルステン・マースによる作品を南西ドイツ放送のビッグバンドによる演奏で。 マースは指揮での参加。王道のビッグバンド・ジャズを聴くことが出来ます。スタジオ録音。
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AS WE SPEAK [SWR Big Band × Fola Dada]
発売日:2023年12月01日
CD価格:2,400円(税込)
2022年のGerman Jazz Awardでthe best German jazz singerに輝いたフォラ・ダダと、南西ドイツ放送のビッグバンドによる4枚目の共演盤。 ダダの艶やかな歌声が耳に心地よい一枚。スタジオ録音。
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シルヴァン・カンブルラン
SWR名演集[10枚組 BOX] [シルヴァン・カンブルラン(指揮)/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団]Orchestral Music - BERLIOZ, H. / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / STRAVINSKY, I. (SWR Symphony, Baden-Baden and Freiburg, Cambreling) (10-CD Box Set)
発売日:2023年10月13日 NMLアルバム番号:SWR19135CD
CD 10枚組価格:6,300円(税込、送料無料)
1999年から2011年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の常任指揮者を務めたシルヴァン・カンブルランの75歳を記念して、SWRのアーカイヴから初出音源多数を含む10枚組ボックスが登場。20世紀音楽ファン必聴と言えそうな内容です。 【これらを聴かずして、20世紀音楽は語れない。そう言いたくなるような充実したセット】 読響の常任指揮者を長らく務め、オーケストラのサウンドを一新したシルヴァン・カンブルラン。彼がバーデン=バーデン・フライブルクSWR放送響(南西ドイツ放送響)の常任指揮者に就いていた期間を含む、1992年から2016年までの録音が10枚組のセットになった(バルトークのヴィオラ協奏曲のみザールブリュッケン放送響)。ベルリオーズからメシアンまで、彼がもっとも得意としたレパートリーが一望の下に俯瞰できる構成だ。その6割程度が初出音源というのも嬉しい。 とりわけ20世紀の音楽を十八番にしていたカンブルラン。この時代ならではの、晦渋だったり、いかつい雰囲気をもった音楽を優雅に、色彩豊かに表現するのが彼の持ち味だ。たとえば、鉛色のイメージに染められがちなシェーンベルクやベルクの作品から、鮮やかな極彩色やほのかに薫る官能性を引き出してくれる。ウェーベルン「大オーケストラのための6つの小品」とドビュッシー「6つの古代の墓碑銘」を互い違いに組み合わせ、両者を違和感なく溶け込ませることができるのはカンブルランだけだろう。 バルトークの「中国の不思議な役人」やヤナーチェクの「シンフォニエッタ」では驚異的な見通しの良さで作品の精緻さを浮き彫りにしつつ、陰影豊かな表現で魅了する。ストラヴィンスキーの「春の祭典」も暴力的なところなく、エレガントなサウンドが愉悦を誘ってくれるほどだ。また、アイヴズの問題作である交響曲第4番は、あちこちに飛び散らかる様々な要素をデリケートに積み重ね、一つの大いなる流れを作り出す。いずれも、かつてない完成度を誇る演奏だ。 ドビュッシーやラヴェルなどのフランス音楽は、その音色の乾湿を使い分け、適切に整えられたバランスによって音が過不足なく空間を満たすようなデザイン感覚が見事。曲のすみずみまで、しなやかな響きで聴かせるのだ。優秀なドイツの放送オーケストラが、さらに明晰さを際立てる演奏をしているのも頼もしい。 ベルリオーズの序曲集では抒情性と運動性を巧みに交代させ、めくるめく興奮を導く。また、デュティユーならではの深さと鋭さをもった音楽も、そうしたベルリオーズの延長線上にあることをカンブルランの演奏は教えてくれよう。そして、彼のライフワークともいえるメシアンの作品。サイケデリックといいたくなるほどに色彩による楽園を燦然と築く。これらを聴かずして、20世紀音楽は語れない。そう言いたくなるような充実したセットになった。 鈴木淳史(音楽評論)バルトークの「中国の不思議な役人」やヤナーチェクの「シンフォニエッタ」では驚異的な見通しの良さで作品の精緻さを浮き彫りにしつつ、陰影豊かな表現で魅了する。ストラヴィンスキーの「春の祭典」も暴力的なところなく、エレガントなサウンドが愉悦を誘ってくれるほどだ。また、アイヴズの問題作である交響曲第4番は、あちこちに飛び散らかる様々な要素をデリケートに積み重ね、一つの大いなる流れを作り出す。いずれも、かつてない完成度を誇る演奏だ。 ドビュッシーやラヴェルなどのフランス音楽は、その音色の乾湿を使い分け、適切に整えられたバランスによって音が過不足なく空間を満たすようなデザイン感覚が見事。曲のすみずみまで、しなやかな響きで聴かせるのだ。優秀なドイツの放送オーケストラが、さらに明晰さを際立てる演奏をしているのも頼もしい。 ベルリオーズの序曲集では抒情性と運動性を巧みに交代させ、めくるめく興奮を導く。また、デュティユーならではの深さと鋭さをもった音楽も、そうしたベルリオーズの延長線上にあることをカンブルランの演奏は教えてくれよう。そして、彼のライフワークともいえるメシアンの作品。サイケデリックといいたくなるほどに色彩による楽園を燦然と築く。これらを聴かずして、20世紀音楽は語れない。そう言いたくなるような充実したセットになった。 鈴木淳史(音楽評論)
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リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
シェエラザード
リャードフ(1855-1914):
魔法にかけられた湖 [ナタリー・チー(ヴァイオリン)/ドミートリー・キタエンコ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]RIMSKY-KORSAKOV, N.A.: Scheherazade / LIADOV, A.K.: The Enchanted Lake (Stuttgart Radio Symphony, Kitayenko)
発売日:2023年10月13日 NMLアルバム番号:SWR19138CD
CD価格:2,400円(税込)
ドミトリー・キタエンコは1940年にレニングラード(現サンクトペテルブルク)に生まれました。同地で学んだ後、モスクワでレオ・ギンズブルグに、ウィーンでハンス・スワロフスキーに師事。1969年、第1回ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮者コンクールで第2位に入賞して国際的なキャリアをスタートし、1990年に西側に出た後はフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者をはじめ要職を歴任しましたが、中でもケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団と録音したチャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチの交響曲全集は高く評価されています。 ここに聴くシュトゥットガルト放送響との録音でも、持ち前の重厚な音楽作りは健在。色彩感と躍動感に溢れる音楽を引き出しています。
収録作曲家:
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グリーグ(1843-1907):
ピアノ協奏曲
シューベルト(1797-1828):
さすらい人幻想曲 [オレグ・マイセンベルク(ピアノ)]GRIEG, E.: Piano Concerto / SCHUBERT, F.: Wanderer Fantasy (Maisenberg, SWR Symphony Orchestra, Baden-Baden and Freiburg, A. Fischer)
発売日:2023年10月13日 NMLアルバム番号:SWR19140CD
CD価格:2,400円(税込)
オレグ・マイセンベルクは、ソ連時代の1945年にオデッサ(現ウクライナのオデーサ)に生まれ、モスクワのグ ネーシン音楽学校で学びました。1967年ウィーンで開催された国際シューベルト・コンクールで第2位、同年同地で行われた「20世紀の音楽」コンクールに優勝。ソ連国内で活躍した後、1981年にウィーンに移住しました。それ以降はソリストのみならず、特に室内楽や歌曲のピアニストとして一流演奏家たちの信頼を得て活躍しました。そのためか、マイセンベルクにはソロの録音が非常に少なく、 シューベルトの「さすらい人幻想曲」には1982年のORFEO盤があるものの、グリーグのピアノ協奏曲は正規盤初出レパートリーとなります。 また21世紀に入ってからの録音も非常に少ないので、この2004年のグリーグはその点でも貴重。ソリストとしてのマイセンベルクの芸術を伝える重要なリリースです。
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イングリット・ヘブラー(ピアノ)
シューベルト(1797‐1828):
ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調
4つの即興曲 Op.90 [イングリット・ヘブラー(ピアノ)]SCHUBERT, F.: Piano Sonata No. 18, D. 894 / 4 Impromptus, D. 899 (I. Haebler) (1954-1957)
発売日:2023年09月15日 NMLアルバム番号:SWR19435CD
CD-R価格:2,100円(税込)
日本でもファンの多い名ピアニストの一人、イングリット・ヘブラー(1926/9-2023)。貴族階級の父を持ち、幼少期をポーランドで過ごした彼女の自宅には、エトヴィン・フィッシャー、ロベール・カサドシュ、クラウディオ・アラウ、ブロニスラフ・フーベルマンらの音楽家たちがしばしば訪れ、幼い彼女はその薫陶を受けました。やがて第二次世界大戦が始まるとザルツブルクに移住。ザルツブルク・モーツァルテウムでハインツ・ショルツに師事し、1949年に卒業します。その後は1952年と1953年のジュネーヴ国際音楽コンクールで第2位を獲得し、1954年のミュンヘン国際音楽コンクールでは第1位に輝き、ウィーン国際シューベルト・コンクールでも第1位を獲得。この年にザルツブルク音楽祭にデビューしました。 モーツァルトとベートーヴェンの演奏が広く知られていますが、シューベルトも彼女の得意なレパートリーです。このアルバムに収録されたシューベルトの「4つの即興曲」は1954年、「ピアノ・ソナタ第18番」は1957年の録音。彼女の持ち味でもある美しいタッチと端正な解釈が存分に発揮された若き日の名演です。 ※当ディスクはCD-Rになります。
収録作曲家:
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Legendary SINGERS
伝説の歌手たち
ゲッダ/アーロヨ/アンダース/
ホーン/フィッシャー=ディースカウ [ニコライ・ゲッダ(テノール)/マーティナ・アーロヨ(ソプラノ)/ペーター・アンダース(テノール)/マリリン・ホーン(メゾ・ソプラノ)/ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)]発売日:2023年08月25日
CD 6枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
20世紀に一世を風靡した歌手たちの歴史的録音を集めた6枚組BOXCD1にはニコライ・ゲッダが歌う様々なアリアと歌曲。CD2にはふくよかな声が魅力的なマーティナ・アーロヨの1968年「歌曲の夕べ」。CD3と4には2枚にわたり、ペーター・アンダースが歌うアリアと歌曲を収録。CD5には1992年、円熟期のマリリン・ホーンによる「ロッシーニの歌曲の夕べ」。CD6には名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが歌うバロック・アリア集。それぞれが収録されています。 総収録時間:426分
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ミケランジェリ(ピアノ)
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第15番/第20番 [アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)/アントワーヌ・ド・バヴィエ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 15 and 20 (Michelangeli, South German Radio Symphony, Bavier)
発売日:2023年08月11日 NMLアルバム番号:SWR19129CD
CD価格:2,100円(税込)
20世紀を代表するピアニストの一人、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)、36歳のライヴがリマスターされて登場。 完璧主義者のミケランジェリは、共演者やレパートリーを厳選し、録音には滅多にOKを出しませんでしたが、放送には同意していたため、Pianist Discography.comによれば、モーツァルトの第15番には7種、第20番には9種もの録音が存在します。モーツァルト生誕200年にあたる1956年7月11日、ルートヴィヒスブルク音楽祭でライヴ録音されたこの演奏は、壮年期のミケランジェリらしく理知的で力強く、推進力漲る演奏。2013年にSWR(南西ドイツ放送)からライセンスされたマスターを使ってICA CLASSICSからリリースされたのと同一音源ですが、今回は本家SWRで新たにマスタリングしたとのことです。 指揮者のアントワーヌ・ド・バヴィエ(アントン・フォン・バヴィエルとも)はスイス出身のクラリネット奏者。フルトヴェングラーの勧めで指揮をはじめ、ビルバオ交響楽団を指揮した後、ザルツブルク・モーツァルテウムで室内楽を教え、1990年代にはプラハのスーク室内管弦楽団の指揮者を務めました。
収録作曲家:
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インキネン&ドイツ放送フィル
FESTKLÄNGE
祝祭の響き [エルサ・ブノワ(ソプラノ)/サラ・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ)/ピエタリ・インキネン(指揮)/ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]Festklänge (Festive Sounds) (German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Inkinen)
発売日:2023年08月11日 NMLアルバム番号:SWR19131CD
CD価格:2,400円(税込)
インキネンとドイツ放送フィルによる、2022年のクリスマス・コンサートのライヴ録音を中心としたアルバム。 前半はドイツ語圏ではクリスマス時期の定番作品を中心としたプログラム。後半では、さまざまなキャロルが次々と現れるヴィクター・ヘリー=ハッチンソンの「キャロル交響曲」が演奏されます。2022年9月のコンサートから採られたリヒャルト・シュトラウスの「13管楽器のためのセレナード」もハッピーな気持ちを盛り上げて、不思議と違和感なく収まっています。 ありがちなクリスマス名曲集とは異なる、ロマンティックでシンフォニックな、楽しくて心温まる1枚となっています。
収録作曲家:
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映像ドキュメンタリー
アンネ=ゾフィー・ムター
『ヴィヴァーチェ』 [ジグリット・ファルティン監督]発売日:2023年06月30日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:3,960円(税込、送料無料)
不世出の天才ヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムター
―― 半生の軌跡を追う力作ドキュメンタリー『ヴィヴァーチェ』!2023年6月29日、60歳の誕生日を迎えるアンネ=ゾフィー・ムターの半生の人生行路と現在を描く映像ドキュメンタリー『ヴィヴァーチェ』。旧東ドイツ、デッサウ出身のジャーナリスト、ジグリット・ファルティンが3年間に渡りアーカイヴ映像の調査発掘を行い、さらに密着取材で新たに収録された世界各地の芸術上の盟友たちとの対話、ペットや衣食の嗜好などについてのプライヴェート映像――これらの映像を巧みなモンタージュによって構成し不世出の天才ヴァイオリニスト、ムターの人物像をビビッドに浮かび上がらせています。 本編にちりばめられた演奏シーンを含むアーカイヴ映像には、ムターの少女時代からの数多くのステージ映像に加えて、近年では2009年4月、バーデン=バーデンのクアハウスで開催されたNATOのサミット会合で当時のアメリカ大統領バラク・オバマの臨席のもとに行われた演奏会(ピアノ伴奏ランバート・オルキス)のワンシーン、2020年2月、サントリーホールの室内楽演奏会でのイェルク・ヴィトマン作曲、弦楽四重奏曲『スタディー・オン・ベートーヴェン』のリハーサル風景など、貴重なカットが含まれています。 また息子リチャードと共に、テニス界のスーパー・スター、ロジャー・フェデラーをチューリヒの自宅に訪問して行った鼎談(本編と特典映像3編に収録)では、憧れのアイドルに会って喜びはしゃぐ少女ファンのような、ほほえましいムターの素顔を見ることができます。 -
FROM JEWISH LIFE
ユダヤの生活より
モスクワ・ユダヤ音楽協会の室内楽作品集 [ヤッシャ・メムツォフ(ピアノ)/ヴォルフガング・マイヤー(クラリネット)/タベア・ツィマーマン(ヴィオラ)/インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)/ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)/ヘレーネ・シュナイダーマン(メゾ・ソプラノ)]発売日:2023年06月09日
CD 5枚組価格:4,050円(税込、送料無料)
モスクワ・ユダヤ音楽協会100周年記念。
知られざる作品群が伝える、その豊穣な活動1908年に作曲家ヨエル・エンゲルらを発起人として発足した「ユダヤ民族音楽協会」。それ以前からもロシア5人組のリムスキー=コルサコフをはじめとした何人もの音楽家、研究者たちがサンクトペテルブルグを拠点にユダヤの民俗音楽を収集し、研究の成果を発表していましたが、その運動が少しずつ広がり、1923年にはモスクワにユダヤ音楽協会が設立されます。しかしソビエト政権は「社会主義リアリズム」に反する人々を抑圧、投獄したため、この活動も反ユダヤ主義のあおりを受けて1929年4月のコンサートを最後として短命に終わりました。 このアルバムで中心的役割を担うピアニスト、ヤッシャ・ネムツォフの父も強制収容所の生存者の一人であり、彼は歴史に埋もれたユダヤ人たちの作品の復興を目指すため、多くの協力者を募り、1999年から2004年にかけて世界初録音を含む5枚のアルバムの録音を成し遂げました。 演奏はネムツォフとともに、ヴォルフガング・マイヤー、タベア・ツィンマーマン、インゴルフ・トゥルバン、ダヴィド・ゲリンガス、ヘレーネ・シュナイダーマンと錚々たるアーティストが担当。知られざる作品の復興に力を尽くしています。 -
ベートーヴェン(1770-1827):
荘厳ミサ曲
ベルリオーズ(1803-1869)、
ブラームス(1833-1897):
レクイエム [ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団/南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル 他]発売日:2023年06月09日
CD 4枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響による
ベートーヴェン、ベルリオーズ、ブラームスの大作宗教音楽集1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたロジャー・ノリントン。このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。この4枚組はノリントンが得意とした3人の作曲家の宗教曲の大作を収録したもので、ノリントンの看板のひとつであるノン・ヴィヴラートから生まれる「ピュア・トーン」はここでも健在です。 とはいえ、例えばベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」ベネディクトゥスでのヴァイオリンの独奏の美しい旋律にはたっぷりとヴィヴラートが用いられており、その使い分けの見事さにも改めてうならされます。とりわけダイナミック・レンジが広いことで知られる「死者のための大ミサ曲(レクイエム)」では、3組の合唱団とバンダを含む規模の大きなオーケストラを率いて、神々しいまでの音楽を聴かせます。2014年録音のブラームスの「ドイツ・レクイエム」もピュア・トーンを生かした透明感ある美しい響きが特徴です。 -
リオネル・マルティン(チェロ)
タヴナー(1944-2013):
奇跡のヴェール
聖なるもの [リオネル・マルティン(チェロ)/コリーナ・ニーマイヤー(指揮)/シュトゥットガルト室内管弦楽団/ユヴァル・ワインバーグ(指揮)/SWRヴォーカル・アンサンブル]TAVENER, J.: Protecting Veil (The) / Svyati (L. Martin, SWR Vocal Ensemble, Stuttgart Chamber Orchestra, Niemeyer, Y. Weinberg)
発売日:2023年04月14日 NMLアルバム番号:SWR19122CD
CD価格:2,400円(税込)
2013年に発足した若い才能あるアーティストがキャリアをスタートするためのサポート「SWR2 ニュー・タレント・プログラム」。選ばれたアーティストは3年間にわたり、放送局のプロモーションを受けることができます。 2021年にこの栄誉を勝ち取ったのは、ドイツ、テュービンゲン出身のチェリスト、リオネル・マルティンでした。彼はテュービンゲン音楽学校でヨーゼフ・ハーステンに師事、2020年からはチューリヒ芸術大学でトーマス・グロッセンバッハーに師事し研鑽を積んでいます。2017年にはダン・エッティンガーが指揮するシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団をバックにチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」でデビュー・コンサートを行い、以降、ヨーロッパから南米までと幅広く演奏活動を行うとともに、2017年にはアンネ・ゾフィー・ムター財団の奨学生になり、ムターや他の奨学生とツアーを行うなど才能が高く評価されています。 このアルバムでマルティンは、ジョン・タヴナーの「奇跡のヴェール」と「聖なるもの」を披露。1989年にスティーヴン・イッサーリスによって初演された「奇跡のヴェール」はキリストの誕生と受難、復活を見つめる聖母マリアの生涯を描いた作品で、チェロはまるで人の声のように扱われ、ゆったりと歌われる弦楽オーケストラとともに聴き手を精神的な世界へといざないます。 「聖なるもの」はタヴナーの神秘主義が反映された12声の合唱作品。キリスト正教会の葬儀の際に、棺が閉じられる間に演奏されることを念頭に置いて書かれており、チェロの旋律は司祭、またはキリストのイコンを表しています。 この曲の合唱部分を指揮するのは1990年生まれでテルアヴィヴで音楽を学びベルリンとオスロで研鑽を積んだユヴァル・ワインバーグ。2020/21年シーズンからSWRヴォーカル・アンサンブルの新しい首席指揮者に就任した逸材です。
収録作曲家:
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カール・ベーム
SWR録音集 1951-1979年[6枚組] [カール・ベーム(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]BÖHM, Karl: SWR Recordings (The) - BEETHOVEN, L. van / MOZART, W.A. / BRAHMS, J. / SCHUMANN, R. / DVOŘÁK, A. / BRUCKNER, A. (1951-1979)
発売日:2023年04月14日 NMLアルバム番号:SWR19123CD
CD 6枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
王道レパートリーの初出音源多数!
SWRのマスターテープから知られざるベームの演奏が鮮やかによみがえる没後30年余りを経た今も日本でファンの多いカール・ベーム。ベルリン・フィルやウィーン・フィル、ロンドン響との演奏が多数発売されていますが、シュトゥットガルトのSWRにも少なからぬ量の演奏が遺されており、この度オリジナル・テープからまとめて復刻されます。 嬉しいことにレパートリーはモーツァルトやベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、ドヴォルザーク...とベームが得意としたものが多数。CD1はSWRレーベルで出ていた93.014と同一音源(新規リマスターではないとのこと)ですが、他はオリジナル・テープからの初CD化となります。録音は1951年からベーム晩年の1979年まで広範囲にわたっていますが、演奏はいずれもベームらしく力強いサウンドと堅固な造形による弛緩の無いもの。シュトゥットガルト近郊で生まれた詩人シラーの生誕200周年を祝う「第九」のような特別な演奏会の記録は特に貴重です。 尚、ブルックナーの第7番は放送局のマスターで冒頭2小節が欠落しているとのこと。いきなり第1主題から始まりますが、演奏自体はベームらしい立派なものとなっています。 ※オーケストラの欧文表記は演奏当時の名称です。 -
リゲティ(1923-2006):
無伴奏合唱曲全集 [ユヴァル・ワインバーグ(指揮)/SWRヴォーカル・アンサンブル]LIGETI, G.: Works for a cappella Choir (Complete) (South West German Radio Vocal Ensemble, Y. Weinberg)
発売日:2023年03月10日 NMLアルバム番号:SWR19128CD
CD 2枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
ハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティの無伴奏合唱作品集。 彼の合唱曲と言えば、ラテン語をテキストにする無伴奏16声部の「ルクス・エテルナ」がよく知られています。それぞれのパートが複雑に絡み合い、移り行くハーモニーを紡いでいくこの演奏至難な曲は映画『2001年宇宙の旅』で効果的に用いられ、聴く人を魅了しました。しかし、リゲティはコダーイの影響で合唱作品を作るようになったということで、この「ルクス・エテルナ」とドイツ語の歌詞を持つ「フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー」を除いた彼の合唱作品は全てハンガリー語の歌詞が用いられ、特有のリズムやイントネーション、アクセントを大切にしたものばかりです。 この2枚組のアルバムでは、世界初録音を含むリゲティの無伴奏合唱曲をすべて収録。曲のスタイルは年代を追って変化、時には前出の「ルクス・エテルナ」のような実験的な作品もありますが、基本的には豊かな響きと簡潔なリズムで書かれた合唱の魅力を引き出すものばかり。たとえ言葉を理解していなくても、存分に楽しむことが可能です。 アルバムで歌っているのは、創立75年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「SWR(南西ドイツ放送)ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。2004年から2020年まではマーカス・クリードが首席指揮者をつとめアンサンブルの向上に寄与してきました。 2020/21年シーズンからは、1990年生まれでテルアヴィヴで音楽を学びベルリンとオスロで研鑽を積んだユヴァル・ワインバーグが新しい首席指揮者に就任。このアルバムが彼とアンサンブルの初録音となります。
収録作曲家:
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Legendary PIANISTS
偉大なピアニストたち
名協奏曲集 [さまざまな演奏家]発売日:2023年03月10日
CD 10枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
南西ドイツ放送交響楽団(ドイツ語: SWR Sinfonieorchester)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある南西ドイツ放送所属のオーケストラ。その歴史の中で何度も名称を変更しながら、2016年に合併し、現在ではSWR南西ドイツ放送交響楽団として活動しています。オーケストラは長年にわたり、多くの伝説的な演奏家と共演し名演を繰り広げてきました。 この10枚組に登場するのは、ヴィルヘルム・バックハウス、ヴィルヘルム・ケンプ、クララ・ハスキルやアニー・フィッシャーをはじめ、“ウィーンの三羽烏”と称されたフリードリヒ・グルダ、イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダ、スペインを代表するアリシア・デ・ラローチャやハンガリーの名手ゲザ・アンダ、チリ出身のクラウディオ・アラウなど国籍も様々なピアニストたち。各々が得意とする演目を、これまた時代に名だたる指揮者たちが率いるオーケストラをバックに演奏を聴かせます。10枚目のシュヴェツィンゲン音楽祭1993年コンサートにおけるリヒテルの演奏も初出時大変な話題となったものです。 いずれも、オリジナルマスターテープからの良質な復刻でお楽しみいただけます。 ※各オーケストラ名には当時の名称を原語にて併記してあります。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
室内交響曲 Op.110a & Op.49
ピアノ協奏曲 [マリア・メエロヴィチ(ピアノ)/セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)/ピエタリ・インキネン(指揮)/ドイツ放送フィルハーモニー]SHOSTAKOVICH, D.: Chamber Symphonies, Opp. 49a, 110a / Piano Concerto No. 1 (Meerovitch, Nakariakov, Saarbrücken German Radio Philharmonic, Inkinen)
発売日:2023年01月13日 NMLアルバム番号:SWR19124CD
CD価格:2,400円(税込)
ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を、彼の弟子であったルドルフ・バルシャイが弦楽合奏版に編曲した2曲の「室内交響曲」。優れたヴィオラ奏者、そして作曲家でもあったバルシャイの編曲は、原曲を拡大しながらも決して緊張感を失うことがなく、これらはショスタコーヴィチも認め作品番号を付すほど見事な仕上がりとなっています。 ピアノ協奏曲は1933年の作品。正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」であり、トランペットにもソリストとしてのテクニックが求められます。ショスタコーヴィチ自身や他の作曲家、民謡まで様々な作品から引用された旋律が印象的な作品です。 ここでピアノを演奏するのは、アナトール・ウゴルスキの弟子であるマリア・メエロヴィチ。トランペットは日本でもおなじみの名手セルゲイ・ナカリャコフが担当しています。 日本フィル・ハーモニーと2017年よりドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(ザールブリュッケン・カイザースラウテルンドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)の首席指揮者を務めるピエタリ・インキネンは、オーケストラから力強い音楽を引き出し、作品の魅力を伝えています。
収録作曲家:
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SWRヴォーカル・アンサンブル
クリスマス・コンサート [マーカス・クリード(指揮)/SWRヴォーカル・アンサンブル]発売日:2022年11月25日
Blu-ray価格:2,850円(税込)
「世界の合唱曲」を集めたCDシリーズが好評を博したSWR(南西ドイツ放送)ヴォーカル・アンサンブルと、2020年をもって17年に渡る首席指揮者の地位を退いたマーカス・クリードによる2017年と2018年のクリスマス・コンサートを収録した映像作品。 クリスマスを迎えるまでの期待に満ちたアドヴェント、そして喜びにあふれた生誕祭を盛り上げる荘厳な合唱が、シュトゥットガルトの教会空間を埋め尽くします。
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ニールセン(1865-1931):
交響曲 第2番・第4番 [ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]NIELSEN, C.: Symphonies Nos. 2 and 4 (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2022年10月14日 NMLアルバム番号:SWR19120CD
CD価格:2,400円(税込)
2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。このアルバムではノリントンのレパートリーとしては珍しいデンマークの作曲家ニールセンの交響曲が収録されています。 ロマン主義からモダニズムへの移行期にあった20世紀初頭の作曲家の中でも、特に既成概念から逸脱した独創性で知られ、当時としては挑発的な存在として受け止められていたニールセン。6曲ある交響曲はどれも独自性の高いものですが、ここに収録された2曲の交響曲はどちらも彼の特徴がよく表れています。 第2番は中世の時代、人間の人格を構成すると考えられていた“4つの気質”を音楽で描いたもので、各々異なる性格が絶妙に表現されています。第4番は彼の代表作の一つであり、ニールセン自身による「滅ぼし得ざるもの(不滅)」というタイトルが付されています。 ノリントンは1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務め、作曲当時に聴衆が感じたサウンド・イメージに迫るために、時代考証に基づいてオーケストラのサイズ・配置・奏法を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出しました。古典派やロマン派の作品でめざましい効果を発したこのスタイル、ここでは荒々しい自然の力を感じさせるような箇所でも響きが濁らず、ニールセンのオーケストレーションを明快かつ劇的に聞かせます。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
序曲集 [ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]BEETHOVEN, L. van: Overtures (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2022年10月14日 NMLアルバム番号:SWR19121CD
CD価格:2,400円(税込)
2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。このアルバムでは彼が得意としたベートーヴェンのさまざまな序曲が収録されています。 ノリントンは「エグモント」「プロメテウスの創造物」「コリオラン」をロンドン・クラシカル・プレイヤーズと1987年と88年に録音していましたが、歌劇《レオノーレ》にまつわる3つの序曲はこれが初登場。大きなドラマを凝縮した内容を持つ序曲の数々を、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」で演奏。ノリントンのベートーヴェン交響曲全集ファンにとっては嬉しいリリースです。
収録作曲家:
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偉大な指揮者たち - SWR録音集
ベーム、フルトヴェングラー、シューリヒト、クナッパーツブッシュ、ロスバウト、ザンデルリンク、コンドラシン
ストコフスキー、クライバー、ノリントン、ギーレン、プレートル [さまざまな演奏家]発売日:2022年10月14日
CD 10枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
この10枚組BOXには南西ドイツ放送が所有する、12人の伝説的な指揮者の1955年から2010年までの録音がまとめられています。 南西ドイツ放送交響楽団(ドイツ語: SWR Sinfonieorchester)は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある南西ドイツ放送所属のオーケストラ。その歴史の中で何度も名称を変更しながら、2016年に合併し、現在ではSWR南西ドイツ放送交響楽団として活動しています。オーケストラは長年にわたり、多くの伝説的な指揮者と共演、彼らは首席指揮者として指揮を執ったり、時には客演指揮者として招かれたりして数々の名演を生み出してきました。 この10枚組のCDでは、20世紀を代表する指揮者たち12人の演奏を、オリジナルマスターテープからの良質な復刻でお楽しみいただけます。 ※各オーケストラ名には当時の名称を原語にて併記してあります。
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バルトーク(1881-1945):
弦楽オーケストラのためのディヴェルティメント
弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽他 [ピエタリ・インキネン(指揮)/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]BARTÓK, B.: Divertimento / Music for Strings, Percussion and Celesta (German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, P. Inkinen)
発売日:2022年09月09日 NMLアルバム番号:SWR19110CD
CD価格:2,400円(税込)
バルトークがパウル・ザッハー率いるバーゼル室内管弦楽団のために書いた2つの名作と、彼のピアノ曲をパーカッション・アンサンブルに編曲した3作品を収録した1枚。 「弦楽のためのディヴェルティメント」は1939年に作曲された古典的な形式を持つ作品。当時の不穏な空気はほとんど感じられない明快な音楽はバルトークの真骨頂を示すものです。また「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」は1936年にバーゼル室内管弦楽団によって初演された時から大成功を収め、批評家たちから傑作と賞賛されました。 指揮は、日本フィル・ハーモニーとドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(ザールブリュッケン・カイザースラウテルンドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)で首席指揮者を務めるピエタリ・インキネン。オペラをはじめ様々なレパートリーを持ち、これまでにもドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団とはドヴォルザークやプロコフィエフの交響曲を録音し高く評価された彼は、このバルトークでも極めて力強く、魅力ある演奏を聴かせます。 また、オーケストラのメンバーと、ドイツ在住の打楽器奏者太田有香を含むゲストたちによって演奏された3曲のピアノ作品は、打楽器を愛し、作品に多用したバルトークを想定したパーカッション・アンサンブルによる編曲版。これが原曲と言われば信じてしまうほどの仕上がりが楽しめます。
収録作曲家:
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LES BALLETS RUSSES
バレエ・リュスの音楽集[10枚組 BOX] [さまざまな演奏家]発売日:2022年09月09日
CD 10枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
セルゲイ・ディアギレフ生誕150年記念!
バレエ・リュスのための音楽集ロシア出身の興行師でプロデューサーのセルゲイ・ディアギレフが1909年にパリで旗揚げしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)。ディアギレフが1929年に亡くなるまでの20年にわたり、バレエのみならず20世紀の芸術史に特筆大書されるほどのインパクトある活動を続けました。 ディアギレフは自身が愛する神話や伝説のモチーフをバレエに採り入れるとともに、ストラヴィンス キー、ラヴェル、プロコフィエフ、ドビュッシー、サティなど気鋭作曲家たちに次々と新作を委嘱。そのようにして生まれた作品の数多くが20世紀を代表する名作として今もオーケストラのレパートリーに残っています。 またディアギレフはピカソ、カンディンスキー、マティスなどの画家、フォーキン、ニジンスキー、バランシンなどの振付家、ココ・シャネルなどの衣装デザイナーも巻き込み、その舞台は舞踏と音楽のみならず最先端の総合芸術として常に注目され、時にスキャンダルや大論争も巻き起こしつつ、西洋音楽と舞台芸術に今に続く影響を及ぼしました。 このBOXは、 ディアギレフの委嘱によって作曲されたバレエ音楽や、ニジンスキーらの発案によりバレエに使用された数々の名作をSWR CLASSIC傘下のオーケストラによる録音で収録したもの。抜群の機能性を持つドイツの放送オーケストラらしい、切れ味の良いサウンドが聞きものです。 -
チェリビダッケ指揮
シュトゥットガルト放送交響楽団
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第102番
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第6番 [セルジュ・チェリビダッケ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]HAYDN, J.: Symphony No. 102 / TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 6 (Stuttgart Radio Symphony, S. Celibidache) (1959)
発売日:2022年08月12日 NMLアルバム番号:SWR19118CD
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,750円(税込)
1959年シュトゥットガルトのチェリビダッケ20世紀後半の指揮者の中で、チェリビダッケは間違いなく最も偉大かつ強烈な個性を持つ人物の一人でした。とことんまで作品の解釈を練り上げ、納得のゆく音が出せるまでリハーサルに時間をかけた演奏は、極めて完成度の高いものでありながら、同時にライヴ特有の燃焼度も備えていました。 現象学から影響を受けた独自の理により、録音では自身の音楽は伝えられないと主張し続けたチェリビダッケですが、放送録音には同意しており、そのおかげで彼の演奏に触れて強い感銘を受けた音楽ファンや音楽家が世界に多くいます。このCDもそうした放送用録音の一つで、放送スタジオでのライヴ収録です。 演奏曲目として選ばれた2曲はチェリビダッケがとりわけ好んでいた曲で、繊細さと透明感を持つハイドン、緩急強弱の振幅を大きくとったドラマティックなチャイコフスキーと、コントラストのあるプログラムになっています。晩年のミュンヘン・フィルとの演奏のような極端に遅いテンポをとることはありませんが、引き締まった造形の中でも、ハイドンの第1楽章での壮大な序奏や、チャイコフスキーの第2楽章の中間部での不気味なティンパニが刻むリズムにはチェリビダッケらしさがうかがわれます。 またフォルティシモでの爆発するような迫力も壮年期のチェリらしいもの。SWRが保有するマスターテープから最新のリマスターが行われており、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。 その後チェリビダッケは、1971年6月にシュトゥットガルト放送交響楽団創立25周年コンサートにおけるブルックナー:交響曲第7番の指揮が好評を博したのをきっかけに、翌1972年から1977年まで実質的な首席指揮者として同楽団をドイツ有数の水準に引き上げました。 ※国内仕様盤には鈴木淳史氏による日本語解説が付属します。
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フランス音楽集
(ハンス・ロスバウト録音集 第13巻) [ハンス・ロスバウト(指揮) バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団]Orchestral Music (French) - DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / ROUSSEL, A. (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden, Rosbaud) (1950-1962)
発売日:2022年08月12日 NMLアルバム番号:SWR19115CD
CD 4枚組価格:4,050円(税込、送料無料)
SWR CLASSICのハンス・ロスバウト録音集の第13巻。ロスバウトの芸術的遺産を広範囲、かつ詳細に探るこのシリーズではハイドンやモーツァルト作品などを紹介することで「同時代作品のスペシャリスト」として知られてきたロスバウトの意外な一面も紹介してきました。 今作では1890年代に作曲されたドビュッシーの2曲を除けば、どれも20世紀に書かれた作品ばかりで、ロスバウトの十八番とも言えるレパートリーでしょう。収録曲は、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」、イベールの交響的組曲「放浪の騎士」、メシアンの「クロノクロミー」などの作品を中心に、ルーセルの「小管弦楽団のためのコンセール」や「組曲」、六人組のメンバーであるオネゲル、ミヨーの作品など多岐に渡っています。 注目はヴァンサン・ダンディに作曲を学んだブカレスト生まれのミハロヴィチの作品で、交響曲第2番「シンフォニア・パルティータ」はこの録音が世界初。そしてピアノとオーケストラのための「トッカータ」ではフランスの名ピアニストで作曲者の妻モニク・アースがソロを務めています。 いずれもSWRのオリジナルテープから丁寧にリマスターされており、モノラルながら聴きやすい音となっています。
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マルティヌー(1890-1959):
交響曲 第5番
交響曲 第6番 「交響的幻想曲」 [ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]MARTINŮ, B.: Symphonies Nos. 5 and 6 (Stuttgart Radio Symphony, R. Norrington)
発売日:2022年08月12日 NMLアルバム番号:SWR19119CD
CD価格:2,400円(税込)
2021年11月、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアとの演奏を最後に指揮活動から引退したロジャー・ノリントン。今回初リリースとなるこのアルバムでは、ノリントンのレパートリーとしては珍しいマルティヌーの交響曲を聴くことができます。 マルティヌーの6曲の交響曲は、彼がアメリカに滞在していた1942年から1953年にかけて作曲されました。第5番は、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでマルティヌー自身が「よく出来た、有機的で秩序のある作品」と語った自信作。第6番は1955年のボストン響創立75周年のための委嘱作で、初演を担った指揮者シャルル・ミュンシュを念頭に書き上げたとされています。マルティヌーはこの曲をそれまでの交響曲とは根本的に異なるものと考えて「交響的幻想曲」の副題を付けました。ドヴォルザークのレクイエムの旋律をはじめとする様々な楽想が入り混じり、秩序と構成を重んじた第5番とは対照的に自由で幻想的な作品になっています。 ノリントンは1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務め、作曲当時に聴衆が感じたサウンド・イメージに迫るために、時代考証に基づいてオーケストラのサイズ・配置・奏法を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出しました。透明感と立体感を保ち、曲の構造を明らかにする演奏スタイルは、エルガーなどの20世紀作品でも効果を発揮しましたが、さらに時代が下ったマルティヌーをどう響かせるのか、大いに注目されます。
収録作曲家:
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クリスチャン・フェラス
SWR録音集 1953-72年 [クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)/ピエール・バルビゼ(ピアノ)/ハンス・ミュラー=クライ(指揮)/ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)/ミヒャエル・ギーレン(指揮) 他]FERRAS, Christian: SWR Recordings (The) - BEETHOVEN, L. van / TCHAIKOVSKY, P.I. / BRAHMS, J. / BERG, A. (1953-1972)
発売日:2022年06月17日 NMLアルバム番号:SWR19114CD
CD 4枚組価格:4,050円(税込、送料無料)
初出多数!
クリスチャン・フェラスの名演をオリジナル・テープからリマスターしてリリースフランスを代表するヴァイオリニストの一人、クリスチャン・フェラス(1933-1982)。気品を湛えつつも音楽に没入し、時に激しい情熱のほとばしりが感じられる演奏で聴衆を魅了、戦後フランスを代表するヴァイオリニストとして国際的に活躍しました。1961年と71年には来日公演も行いましたが、1982年に悲劇的な死を遂げ、世界中のファンを悲しませました。フェラスは戦後のドイツでも人気が高く、各地の放送局が収録・放送した演奏がCD復刻されていますが、このセットはベルクを除く全曲がオリジナル・マスターからの初CD化。ヴァイオリン音楽のファンは注目のリリースです。 この4枚組のBOXセットは、ヴァイオリンのレパートリーの中でもとりわけ重要な作品が収録されているのが嬉しいところ。いずれも堂々たる演奏ですが、中で特筆すべきは、まずCD2のエネスクのソナタ第3番。後の1962年の録音よりも全体的にテンポは速めで、即興的な高揚感が伝わります。フェラス&バルビゼ・デュオの絶頂期の記録です。 CD3では、チャイコフスキーの第1楽章におけるカデンツァでの即興的な音運びがフェラスの真骨頂。CD4のブロムシュテットと共演したブラームスは当時から評判になっていたもので待望のCD化。ベルクの協奏曲は、フェラスがフランス初演を行って以後、得意としていたレパートリーであり、ギーレンの分析的な指揮も見事です。 全て、オリジナルマスターテープより今回のリリースのために全て新たにマスタリングを行うことで、1950年代のモノラル録音でも鮮烈な音色が再現されており、フェラス・サウンドが味わえます。 -
ラヴェル(1875-1937):
管弦楽作品全集 + 2つの歌劇[5枚組 BOX] [ステファヌ・ドゥネーヴ(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]発売日:2022年05月20日
CD 5枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
フランスの指揮者ステファヌ・ドゥネーヴは母国フランス音楽への多大な愛情を持ち、2013年のシュトゥットガルト放送響との来日公演でもラヴェルの演奏が特に高い評価を得ました。 この5枚組BOXには、バレエ・リュスのために書かれた『ダフニスとクロエ』をはじめ、「ボレロ」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」などのお馴染みの曲、そして《スペインの時》と《子供と魔法》の2作の歌劇までを網羅。ドゥネーヴが最も愛するという『マ・メール・ロワ』はバレエ版と組曲版の2ヴァージョンを収録。ラヴェル作品の魅力を存分に伝えています。
収録作曲家:
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ロジャー・ノリントン
ベルリオーズ録音集 [ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]BERLIOZ, H.: Symphonie fantastique / L'Enfance du Christ / Benvenuto Cellini / Requiem (SWR Vocal Ensemble, Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2022年04月15日 NMLアルバム番号:SWR19531CD
CD 7枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
高く評価されてきたノリントンのベルリオーズが
7枚組のBOXセットで登場!1998年から2011年までの13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたロジャー・ノリントン。このBOXセットには、その間に録音されたベルリオーズの5作品が収録されています。 ノリントンは、作曲当時の演奏を再現するために、オーケストラのサイズや配置を調整し、弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とする「シュトゥットガルト・サウンド」と呼ばれる独自のスタイルを編み出し、透明感を保持した美しい響きによる演奏を行いましたが、これらベルリオーズでも、そのアプローチは変わることはありません。幻想交響曲や、オラトリオ『キリストの幼時』でのピュア・トーンはもちろんのこと、とりわけダイナミック・レンジが広いことで知られる「死者のための大ミサ曲(レクイエム)」でもこのアプローチは健在であり、3組の合唱団とバンダを含む規模の大きなオーケストラを率いて、神々しいまでの音楽を聴かせるところがノリントンの真骨頂といえるでしょう。 またイタリアのルネサンス期に実在した彫刻家を主人公とした歌劇《ベンヴェヌート・チェッリーニ》は2幕構成のワイマール初演版での演奏。こちらも素晴らしい独唱者を迎え、美しい音楽が展開されていきます。収録作曲家:
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ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮)
チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第5番&第6番
バレエ音楽『くるみ割り人形』組曲 [ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮)/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団/シュトゥットガルト放送交響楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphonies Nos. 5 and 6 / Nutcracker Suite (SWR Symphony Orchestra, Baden-Baden and Freiburg, Rowicki) (1962-1979)
発売日:2022年03月18日 NMLアルバム番号:SWR19112CD
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
20世紀ポーランドを代表する指揮者の一人、ヴィトルド・ロヴィツキ(1914-1989)。ロシアのタガンログに生まれ、1923年にポーランドに移住。クラクフの音楽院に入学し、在学中の1933年に指揮者としてデビューを果たしました。1938年に音楽院を卒業すると、同学院のヴァイオリン科教授に就任、ナチス・ドイツとソビエト連邦によるポーランド占領期にはクラクフで過ごしました。戦後はポーランド国立放送交響楽団をカトヴィツェで復活させるとともに、1958年-77年まではワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めました。何度も海外公演を行い、ポーランド政府から数回にわたり叙勲されています。 その後西ドイツに移り、1982年から1985年までバンベルク交響楽団の首席指揮者を務めたほか、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団、ウィーン交響楽団などにも客演しました。同時代の音楽にも積極的に取り組み、ルトスワフスキの「管弦楽のための協奏曲」は彼に献呈されています。 録音はロンドン響とのドヴォルザーク: 交響曲全集やリヒテルとの協奏曲など限られたものしかなく、このチャイコフスキー・アルバムはすべて初出音源で、ロヴィツキのディスコグラフィの欠落を補う貴重なもの。ロヴィツキの指揮は速めのテンポで細部まで的確にコントロールしており、耽美的・感傷的なムードに溺れることなく、筋肉質でシャープ、タフな表現を基本的な特徴としています。それは1979年録音の『くるみ割り人形』の抒情的な「花のワルツ」でも変わらず、生涯を通してストレートな演奏を聴かせたロヴィツキらしい解釈を楽しめます。 *オリジナルの放送用テープより新たにマスタリングされています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年5月号)★-
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲全集 [ギル・シャハム(ヴァイオリン)/南西ドイツ放送交響楽団/ニコラス・マギーガン(指揮)]MOZART, W.A.: Violin Concertos Nos. 1-5 / Adagio, K. 261 / Rondo, K. 373 (G. Shaham, South West German Radio Symphony, McGegan)
発売日:2022年02月11日 NMLアルバム番号:SWR19113CD
CD 2枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,400円(税込、送料無料)
ギル・シャハム初のモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲録音、全集で登場!名手ギル・シャハムが弾くモーツァルトのヴァイオリン協奏曲。5曲とも10代のうちに書かれたにもかかわらず、その完成度の高いことで知られています。 シャハムにとってモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲の録音は初めてであり、即興的な装飾を絡めながらモーツァルトの流麗な旋律を心ゆくまで歌い上げました。とりわけ高音のハーモニクスでの鳥がさえずるような美しい響きはシャハムの持ち味と言えるでしょう。 バックを務めるのはイギリスの名指揮者ニコラス・マギーガン。バロック作品の優れた解釈で知られ、ここでもピリオド奏法を採り入れた闊達な響きをオーケストラから紡ぎ出し、速めのテンポで軽やかなシャハムのヴァイオリンと対話を繰り広げています。 シャハムが奏する1699年製のストラディヴァリウス「Countess Polignac=ポリニャック伯爵夫人」の息をのむような艶やかな美音も存分にお楽しみください。 ※ 国内仕様盤には渡辺和彦氏の日本語解説が付属します。
収録作曲家:
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ロジャー・ノリントン指揮
シューマン(1810-1856):
交響曲全集 [ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団]SCHUMANN, R.: Symphonies (Complete) (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2022年01月14日 NMLアルバム番号:SWR19530CD
CD 2枚組価格:1,800円(税込)
ロジャー・ノリントンとシュトゥットガルト放送交響楽団による、2004年9月にライヴ収録されたシューマンの交響曲全集。ノリントンによるシューマンは、ピリオド楽器を使用したロンドン・クラシカル・プレイヤーズとの第3番と第4番(1989)、シュトゥットガルト放送響との第2番(1999)の録音がありますが、1998年にシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して5年を経たこの全集では、ノンヴィブラート奏法による弦楽器の美しく明快な響きである、ノリントンの持ち味ともいえる「ピュアトーン」が一層練り上げられ、存分に堪能できます。 また、今回は初出時に倣い、それぞれの交響曲についてのノリントンのレクチャー(英語)がボーナス・トラックとして収録されています。
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ミヒャエル・ギーレン・エディション 第10集
1945年以降の音楽集 [ミヒャエル・ギーレン(指揮)/バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団/シュトゥットガルト放送交響楽団 他]Orchestral Music (20th Century) - ZIMMERMANN, B.A. / LIGETI, G. / CRUMB, G. / LÓPEZ, J.E. / NONO, L. (Michael Gielen Edition, Vol. 10 (1969-2010))
発売日:2021年11月26日 NMLアルバム番号:SWR19111CD
CD 6枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。 今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。 ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。中でもキューバ出身の作曲家、ホルヘ E.ロペスは、ギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている「Breath – Hammer – Lightning」もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。 また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるアロイス・ツィンマーマンやリゲティの作品をはじめ、ジョージ・クラムやノーノ、ブーレーズまでレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。
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ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
クリスマス合唱曲集 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル/マーカス・クリード(指揮)]PRAETORIUS, M.: Christmas Choral Works (In dulci jubilo) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2021年10月22日 NMLアルバム番号:SWR19109CD
CD価格:2,400円(税込)
16世紀から17世紀にかけて、ドイツで活躍した作曲家ミヒャエル・プレトリウス。彼が書いた1000曲以上のコラールと讃美歌の編曲集「Musae sioniae シオンの音楽」は、プロテスタントの讃美歌の発展と普及に寄与したことで知られています。 このアルバムでは、彼の膨大な作品の中からクリスマスの讃美歌を選び、マーカス・クリードが指揮する南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルが絶妙なハーモニーで聴かせます。ほとんどの曲が2つ(bicinia)か3つ(tricinia)の声部を用いて書かれており、複雑な対位法が使われていても、どの声部も細部までじっくり味わうことができます。
収録作曲家:
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ハンス・ロスバウト(指揮)
シベリウス(1865-1957):
3つの歌曲
交響曲 第2番・第4番・第5番
スタジオ・レコーディング 1955、1961年 [ハンス・ロスバウト(指揮)/バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団]SIBELIUS, J.: Symphonies Nos. 2, 4 and 5 / 3 Songs (K. Borg, South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden, Rosbaud) (1955, 1961)
発売日:2021年10月08日 NMLアルバム番号:SWR19105CD
CD-R 2枚組価格:2,400円(税込)
モーツァルトやベートーヴェン、そしてマーラーや1950年代以降の音楽の解釈・演奏が高く評価された指揮者ハンス・ロスバウト(1895-1962)。シベリウス作品の録音はとても少なく、1954年と1957年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した「フィンランディア」などの小品集の他、数えるほどしか知られていません。 この2枚組には1955年と1961年にスタジオ録音された3曲の交響曲と珍しい歌曲を収録。全てが初出音源、かつロスバウトとしては他にも録音のないレパートリーで、彼らしい緻密なアプローチと柔軟なテンポ設定による見事なシベリウスが堪能できます。 歌曲でソロを歌うキム・ボルイ(1919-2000)はヘルシンキ出身のバス歌手。1960年からストックホルム王立歌劇場に所属し、80年に引退するまでオペラとコンサートで活躍、また、デンマーク音楽アカデミーで後進の指導にあたるなどフィンランドの声楽界の発展に寄与しました。 いずれも、SWRのオリジナルテープから丁寧にリマスターされており、モノラルながら聴きやすい音となっています。
収録作曲家:
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イダ・ヘンデル
SWR録音集 1953-1967 [イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)/シュトゥットガルト放送交響楽団/ハンス・ミュラー=クライ(指揮)]Violin Concertos - BRAHMS, J. / MENDELSSOHN, Felix / TCHAIKOVSKY, P.I. / DVOŘÁK, A. (Haendel, Stuttgart Radio Symphony, Müller-Kray) (1953-1967)
発売日:2021年10月08日 NMLアルバム番号:SWR19427CD
CD 3枚組価格:2,400円(税込)
ポーランド出身のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデル(1928-2020)が弾く名ヴァイオリン協奏曲集。 ベルリンでカール・フレッシュに、またパリでジョルジュ・エネスコに師事、情熱的な感情表現と、巧みな演奏技術によって「ヨハンナ・マルツィやジネット・ヌヴーと並ぶ伝説のヴァイオリニスト」と呼ばれ、デビューから70年にわたり聴衆を魅了してきたヘンデル。録音の少ないことでも知られ、この1950年代から60年代の一連の録音はとても貴重なものです。 バックを務めるシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮するのは当時首席指揮者のハンス・ミュラー=クライ。ニュアンスに富んだ彼女の演奏を支えています。
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ブラームス(1833-1897):
交響曲全集 & ドイツ・レクイエム [ロジャー・ノリントン(指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団]BRAHMS, J.: Symphonies (Complete) / Ein Deutsches Requiem (Landshamer, Boesch, Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2021年09月24日 NMLアルバム番号:SWR19529CD
CD 4枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響による
ブラームスの交響曲全集とドイツ・レクイエムがお求めやすい価格にて登場!1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたノジャー・ノリントン。このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。 ブラームスについては、1990年代にロンドン・クラシカル・プレイヤーズを指揮、ピリオド楽器と奏法による交響曲全集を録音し、新鮮なブラームス像を造りあげており、このシュトゥットガルト放送交響楽団との演奏は、ほぼ15年ぶりとなる2度目の全集録音です。 この演奏はもともと映像作品としてリリースされ、後に音声のみのCDとして発売されたもの。ノリントンの看板のひとつであるノン・ヴィヴラートから生まれる「ピュア・トーン」はここでも健在、早めのテンポで生き生きと奏されるブラームスは、ノリントンのモットーである「偉大な作品をもう一度考え直し、新しく蘇らせること」を実現しています。 今回、同時収録された「ドイツ・レクイエム」は2014年の録音。こちらもピュア・トーンを生かした透明感ある美しい響きが特徴。ソプラノのクリスティーナ・ランツハーマーとバスのフローリアン・ベッシュの歌声にも注目です。収録作曲家:
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ブルックナー(1732-1809):
交響曲 第3番・第4番・第6番・第7番・第9番 [ロジャー・ノリントン(指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団]BRUCKNER, A.: Symphonies Nos. 3, 4, 6, 7 and 9 (South West German Radio Symphony, R. Norrington)
発売日:2021年08月13日 NMLアルバム番号:SWR19528CD
CD 5枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響によるブルックナー・シリーズが
お求めやすい価格にて登場!1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたノジャー・ノリントン。このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。 このブルックナーにおいても、ヴィブラートを極力排して透明度を重視したピュアトーンと快速テンポによって、従来のブルックナー・サウンドのイメージを一新しています。アレグロ楽章やスケルツォはキリリと引き締まり、緩徐楽章では透明感ある響きによって独特の美しさを感じさせます。 滔々たる大河のような緩やかな時間感覚やゴージャスなサウンドを追求した路線とは一線を画す当録音は、数あるブルックナーの交響曲録音の中にあって、今でも独自の価値を持つものです。収録作曲家:
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『バルト三国の合唱作品』
ペルト、ヴァスクス、トルミス、マジュリス、
ドゼニティス、ヤヌリテ [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル、マーカス・クリード]発売日:2021年03月26日
Blu-ray価格:2,850円(税込)
バルト三国の合唱作品が教会に響き渡る、目に耳に極美の映像作品南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルと、2020年をもって17年に渡る首席指揮者の地位を退いたマーカス・クリードによる、記念碑的な映像作品。世界の合唱曲を集めたCDシリーズの最終巻『バルト三国の合唱作品』(SWR19087CD)収録曲を中心としたプログラムが、シュトゥットガルトの教会でライヴ収録されています。 ペルトを筆頭にトルミスやヴァスクスなど、張り詰めた緊張と、美しさを湛えた静寂を特徴とする作品が、広い教会空間に響く様はまさに天上的。合唱ファンならずともその世界に浸ってみたい、素晴らしい一枚です。
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第11番 ト短調 Op.103 「1905年」 [エリアフ・インバル、南西ドイツ放送交響楽団]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 11, "The Year 1905" (South West German Radio Symphony, Inbal)
発売日:2021年03月12日 NMLアルバム番号:SWR19106CD
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,860円(税込)
新生南西ドイツ放送響、初のシンフォニック・レパートリー録音にインバル登場!もともと「南西ドイツ放送交響楽団」と呼ばれていたバーデン=バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団と、シュトゥットガルト放送交響楽団が2016年に合併して誕生した、新しい南西ドイツ放送交響楽団(SWR交響楽団)。この体制となって初となる、待望のシンフォニック・レパートリーがリリースされます。しかも、インバルとの共演によるショスタコーヴィチの交響曲第11番という豪華さ。インバルならではのスコアの深い読み込みと、隅々まで丁寧な表現にオーケストラが万全の反応を示し、物語性の高いこの作品をがっちりと構築しています。 弦楽器の豊かな響き、木管楽器の細やかな歌、確かな技術に裏打ちされた金管楽器の咆哮(トロンボーンのトップは清水真弓)、効果的な打楽器の炸裂など、このオーケストラの機能性を十二分に発揮した素晴らしい演奏となっています。
収録作曲家:
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フリッツ・ヴンダーリヒ
宗教作品を歌う
(1953-1960 SWRレコーディング)
J.S.バッハ、ヘンデル、モーツァルト、マルタン ほか [フリッツ・ヴンダーリヒ]Choral Music (Sacred) - BACH, J.S. / HANDEL, G.F. / MOZART, W.A. / VERDI, G. / MARTIN, F. (Wunderlich, Egel, Mende) (1953-1960)
発売日:2021年03月12日 NMLアルバム番号:SWR19095CD
CD 7枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
SWRヴンダーリヒ・エディション最終巻は宗教作品、初CD化「メサイア」収録!南西ドイツ放送(SWR)に残るヴンダーリヒの貴重な録音をオリジナル・マスター・テープからリマスタリングして復刻するシリーズ、この第10巻が最終となります。 ヴンダーリヒは、バロックから現代、ポピュラーまで幅広いレパートリーを誇った名テノールでしたが、ここに収録された宗教作品はその中でも特に重要なものでした。彼が福音史家を務めた「ヨハネ受難曲」に始まり、全曲でのCD化は今回が初めての「メサイア」、モーツァルトの「レクイエム」「大ミサ」といった名曲のほか、マルタンの「地には平和を」を全曲収録しているというのも嬉しいところです。ギーベルやヘフゲン、フリックといった共演歌手も豪華です。
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『人生最高の日』
1930年代のテノール・ヒッツ [マルティン・ミッタールッツナー、クリストフ・ポッペン、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]Heut' ist der schönste Tag - Tenor Hits of the 1930s (M. Mitterrutzner, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic. C. Poppen)
発売日:2021年03月12日 NMLアルバム番号:SWR19104CD
CD価格:2,400円(税込)
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年6月号)★-
R.シュトラウス(1864-1949):
交響詩全集 [フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) /バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団]発売日:2021年02月19日
CD 5枚組国内仕様 日本語解説付き価格:4,950円(税込、送料無料)
現在最も注目されている指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロトが振る
リヒャルト・シュトラウスの交響詩BOXが登場!2011年から2016年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務め、数々の素晴らしい演奏を披露したロト。このリヒャルト・シュトラウスの交響詩全集は、2012年/2013年のシーズンから取り組み、足掛け4年で完成させた力作です。 シリーズ最初の録音である「死と浄化」「ティル・オイレンシュピーゲル」から大編成のオーケストラを自在に操り、独自の表現と華麗な響きを追求したロト、次の「英雄の生涯」は収録前に実演を繰り返し、表現をブラッシュアップした上での録音ということで、大きな話題となりました。 以降、順調に収録を進め、シリーズの最後をシュトラウスの晩年の作品「メタモルフォーゼン」で締めくくるという万全のプログラムにも、ロトの熱い意気込みが感じられます。 *国内仕様盤には日本リヒャルト・シュトラウス協会常務理事(事務局長) 広瀬大介氏の解説が付属します。収録作曲家:
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フリードリヒ・グルダ
SWRスタジオ・レコーディング
1953 & 1968
ショパン(1810-1849):
24の前奏曲
ベートーヴェン(1770-1827):
ディアベリ変奏曲/創作主題による32の変奏曲 [フリードリヒ・グルダ]CHOPIN, F.: 24 Preludes / BEETHOVEN, L. van: 32 Variations, WoO 80 / Diabelli Variations (F. Gulda) (1953, 1968)
発売日:2021年02月12日 NMLアルバム番号:SWR19097CD
CD-R 2枚組価格:2,400円(税込)
SWRに残るグルダの録音発掘シリーズ第4弾、
ショパンとベートーヴェンの名曲をスタジオ録音で!フリードリヒ・グルダ(1930-2000)が南西ドイツ放送(SWR)に残した録音を発掘し、オリジナル・テープから丁重にリマスターされた音源をリリースするシリーズ第4弾は、シュトゥットガルトでのスタジオ録音。しかも、ショパン「24の前奏曲」とベートーヴェン「ディアベリ変奏曲」というピアノ・ファンにとって歓迎すべきプログラムを、20代から30代の技術力表現力共にピークへ向かう時期の演奏で聴くというものです。 1953年のショパンはモノラル後期の録音ということもあり、音質は極めて鮮明。若きグルダの瑞々しい表現と歌心を存分に楽しむことが出来ます。 1968年のベートーヴェンは上質のステレオ録音。変奏の一つ一つがたいへん味わい深く、右手と左手の音色の鮮烈な違いなど、その表現力の高さに改めて感銘を受ける素晴らしい演奏です。全て初CD化。 -
フリードリヒ・グルダ
2つのソロ・リサイタル
1959年1月29日ブルッフザール城、1959年6月3日シュヴェツィンゲン城 [フリードリヒ・グルダ]Piano Recital: Gulda, Friedrich - BACH, J.S. / HAYDN, J. / MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. (Two Solo Recitals, 1959)
発売日:2021年02月12日 NMLアルバム番号:SWR19098CD
CD-R 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
グルダ若き日のライヴ2種!
得意のベートーヴェン、バッハの希少録音などフリードリヒ・グルダ(1930-2000)が南西ドイツ放送(SWR)に残した録音を発掘し、オリジナル・テープから丁重にリマスターされた音源をリリースするシリーズ第5弾。 最終回となる今回は、グルダが29歳を迎える前後、1959年にドイツの城館で行われた2つのライヴです。このうち、これが彼にとって最初のライヴ収録となる「夜のガスパール」を含むブルッフザール城でのリサイタルは初CD化。「テンペスト」を始め、得意のベートーヴェンのソナタが3曲収録されているのも嬉しいところです。 グルダにとってこれが唯一の録音となるバッハの「最愛の兄の旅立ちに寄せて」(DGより既発)では、抒情性と躍動感の対比を実に生き生きと描いています。 いずれもモノラルながら、音質、ダイナミック・レンジともに申し分なく、若きグルダの瑞々しいタッチを堪能することが出来ます。拍手は収録されていません。 -
グルダ・コンダクツ・アンド・
プレイズ・グルダ - ジャズ
交響曲 ト長調他 [フリードリヒ・グルダ(指揮、ピアノ) シュトゥットガルト放送交響楽団 南ドイツ放送ダンス・オーケストラ]GULDA, F.: Symphony in G Major / Piano Pieces (Heidelberger Hazztage 1971) (Friedrich Gulda Conducts and Plays Gulda)
発売日:2021年01月22日 NMLアルバム番号:SWR19096CD
CD価格:2,400円(税込)
発見、グルダの「交響曲」!
シュトゥットガルト放送響がビッグバンドに!フリードリヒ・グルダの自作を中心としたジャズのパフォーマンスを収録したアルバム。中でも注目は、スタジオでセッション録音されていた「交響曲 ト長調」です。不思議なことに、この作品の存在はこれまで誰にも知られておらず、今回SWRのアーカイヴにグルダの過去の録音を探していたところ、偶然発見されました。グルダが何のためにこの作品を書いたのか分かっておらず、さらに公開で演奏された形跡もありません。 古典的なソナタ形式にジャズのイディオムを融合させて作曲されており、ジャズ・バンドとクラシカルな弦楽合奏の共演の形で、各楽章10分以上、全3楽章で35分という大作となっています。弦楽も含めた全体がスイングする様は圧巻ですが、ふとバロック音楽のようなフレーズが挿入されたり、当時全盛だったムード音楽のような甘いストリングスやオーボエが聴かれたりと、グルダの持つ音楽性の幅広さがいかんなく発揮された聴き応えのある作品。こんな絶品が長い間埋もれていたとは驚きです。 後半はハイデルベルクでのピアノ・ソロでのライヴを収録。美しいメロディとスリリングな展開を併せ持つ、グルダならではの緩急を付けた音楽が素晴らしく、収められた拍手に聴衆との交流も感じられる、心温まる貴重な記録です。 -
『ヘンリク・シェリング、協奏曲を弾く』
1956-1984 SWRレコーディング
バッハ、ベートーヴェン、ベルク、ブラームス、ラロ、モーツァルト、シューマン、シベリウス、シマノフスキ [ヘンリク・シェリング ほか]SZERYNG, Henryk: Violin Concerto Recordings on SWR - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / SCHUMANN, R. (1956-1984)
発売日:2020年10月23日 NMLアルバム番号:SWR19092CD
CD 5枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
ほとんどが初発売! シェリングの放送用セッション録音による協奏曲集がBOXで登場!品格ある解釈でドイツ音楽の演奏を中心に圧倒的な人気と敬意を集めるヘンリク・シェリング(1918-1988)。南西ドイツ放送(SWR)のアーカイヴより、放送用にセッション録音された協奏曲CD5枚分が一挙登場します。しかも、かつてバーデン=バーデンのモーツァルト録音集でCD化されたK. 216以外は全て初発売という嬉しい内容です。さらに、オリジナルマスターテープより今回のリリースのために全て新たにマスタリングが行われており、シェリング本来の艶のある響きを楽しむことが出来ます。 収録されたレパートリーは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスといった彼が最も評価されたスタンダードな名曲に加え、スクロヴァチェフスキと共に深い共感を持って臨んだ同郷ポーランドのシマノフスキや、晩年に岩城宏之と共演したシベリウスなど。70年代以降の録音はステレオというのも嬉しいところです。巨匠の深い音楽性と幅広い表現力を満喫できる、ファン垂涎のBOXです。
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『クリスマス・キャロル』
クリスマスにまつわる名曲集 [マーカス・クリード、SWRヴォーカル・アンサンブル]Choral Music (Christmas Carols) - BYRD, W. / PARSONS, R. / BRITTEN, B. / HOWELLS, H. (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2020年10月23日 NMLアルバム番号:SWR19094CD
CD価格:2,400円(税込)
磨き上げられたアンサンブルによる、美しいキャロルの世界SWRヴォーカル・アンサンブルと、17年間務めたその音楽監督の座を2020年で去るマーカス・クリードによるクリスマス・キャロル。ルネサンスから現代まで幅広い年代から名曲ばかりを収めており、様々な層の音楽ファン、合唱ファンに喜んでいただける内容となっています。クリードとアンサンブルの篤い信頼が生んだ、美しいハーモニーをお楽しみいただけます。 『世界の合唱作品』9枚組(SWR19100CD)も好評発売中。
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『バルト三国の合唱作品』
マイヤ・エインフェルデ、リーティス・マジュリス、ペトリス・ヴァスクス、ヴェリヨ・トルミス、アンドリス・ドゼニティス、ユステ・ヤヌリテ、アルヴォ・ペルト [マーカス・クリード(指揮) 南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]Choral Music - EINFELDE, M. / MAŽULIS, R. / VASKS, P. / TORMIS, V. (Baltikum) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2020年06月19日 NMLアルバム番号:SWR19087CD
CD-R価格:2,400円(税込)
世界の合唱曲集最終巻は、独特の美しさを持つバルト三国の作品大好評のシリーズもいよいよ最終巻となりました。バルト海に沿った3つの国、リトアニア、ラトヴィア、エストニアの合唱作品集。ペルトを筆頭に、トルミスやヴァスクスなど、張り詰めた緊張と美しさを湛えた静寂を特徴とする作風と、高い合唱技術という独特の音楽文化から生まれた作品群は、世界中で絶大な人気を誇ります。 それだけに、演奏者たちに求められる技術は非常に高度なもの。2020年の夏に首席指揮者の地位を退くマーカス・クリードと、17年間に及んで彼が育てた南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルの秀でた技術と表現力が存分に生かされたアルバムです。
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ドヴォルザーク(1841-1904):
〔交響曲全集 第5集〕
交響曲 第6番 ニ長調 Op.60 B112
歌劇《いたずら農夫》序曲
歌劇《ヴァンダ》序曲
序曲《フス教徒》 [ピエタリ・インキネン(指揮) ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]DVOŘÁK, A: Symphonies (Complete), Vol. 5 (Saarbrücken German Radio Philharmonic, Inkinen) - Symphony No. 6 / Overtures
発売日:2020年06月19日 NMLアルバム番号:SWR19093CD
CD価格:2,400円(税込)
インキネンとドイツ放送フィルのドヴォルザーク第2弾は、充実の第6番!ドイツ放送フィルによるドヴォルザーク交響曲全集第5弾。前半3枚を指揮したチチョンより、前回からインキネンがが引き継ぎ、いよいよ傑作揃いの後半に入ります。 この第6番はドヴォルザークが40歳を目前に作り上げており、ブラームス、特にその交響曲第2番の影響を強く受けているとされています。明るく充実した内容を持ち、中でも舞曲的性格のスケルツォ楽章の出来栄えは、あとに続く3曲に引けを取らないもの。初めて出版された彼の交響曲であったため、以前は「第1番」とされていました。躍動的な作風はインキネンの面目躍如といえ、ドイツ放送フィルをぐいぐいと引っ張り、その魅力を十二分に引き出しています。 併せて収録されたのは、11作も残しながら不遇とも言える扱いを受けているドヴォルザークの歌劇からの序曲2つと、フス教徒を扱った演劇のための音楽として誕生し、現在では演奏会用序曲として高い人気を誇る《フス教徒》。 大きな期待を背負ったインキネンのバイロイト音楽祭デビューが、新型コロナウイルス禍により2022年に延期される見込みとなった中でのリリースではありますが、その実力のほどを実感させてくれる素晴らしいアルバムといえるでしょう。
収録作曲家:
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プロコフィエフ(1891-1953):
交響曲 第3番 ハ短調 Op.44(1929)
交響曲 第6番 変ホ短調 Op.111(1947) [ピエタリ・インキネン (指揮) ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]PROKOFIEV, S.: Symphonies Nos. 3 and 6 (German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Inkinen)
発売日:2020年05月22日 NMLアルバム番号:SWR19086CD
CD価格:2,400円(税込)
インキネンのプロコフィエフ交響曲全集第1弾!2020年バイロイト音楽祭で新演出の《指環》を託され、世界中から大きな期待を寄せられているインキネン。彼の新しいプロジェクト、プロコフィエフの交響曲全集第1弾です。亡命時代に書かれ歌劇《炎の天使》に登場する主題を交響曲へと昇華させた傑作第3番と、第二次世界大戦の影を引きずったやや難解な第6番という組み合わせ。 プロコフィエフならではのダイナミックなオーケストレーションを細部までコントロールすると同時に最大限に鳴らし切る、インキネンらしさが十二分に発揮された快演。今後の展開が楽しみです。
収録作曲家:
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ロスバウト・コンダクツ・ベートーヴェン
交響曲集/序曲集
ヴァイオリン協奏曲
ピアノ協奏曲 第5番 「皇帝」 [ハンス・ロスバウト (指揮) ジネット・ヌヴー (ヴァイオリン) ゲザ・アンダ (ピアノ) トリエステ三重奏団 南西ドイツ放送交響楽団 ケルン放送交響楽団]BEETHOVEN, L. van: Symphonies / Concertos / Overtures (Cologne Radio Symphony, South West German Radio Symphony, Baden-Baden, Rosbaud)
発売日:2020年05月22日 NMLアルバム番号:SWR19089CD
CD 7枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
ベートーヴェン・イヤー注目盤、
ヌヴー、アンダとの共演を含むロスバウトの堂々たる名演がBOX化!古典派から現代まで幅広いレパートリーを持ち、特に同時代音楽の擁護者として続く世代の音楽家たちに大きな影響を与えたロスバウト。彼が南西ドイツ放送交響楽団の音楽監督時代に録音した、主に放送用音源からベートーヴェンの名演を集めたBOXが登場。西部ドイツ放送(WDR)提供音源によるケルン放送響との初発売の第2番と、2種類の第8番を含む交響曲集と序曲集、ヌヴーとのヴァイオリン協奏曲、アンダとの「皇帝」など評価の高い演奏がまとめられています。今のピリオド解釈を経た世代を思わせるような切れ味の鋭さ、重心の低い堂々とした響きと圧倒的な解放感というロスバウトの様々な顔と、往年のヴィルトゥオーゾたちの妙技を際立たせる手腕を併せて堪能できるセットです。 SWRのオリジナルマスターテープからのデジタルリマスタリング。収録作曲家:
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コール・ポーター(1891-1964)・セレブレーション
~ ミュージカルと映画から、その名旋律を集めて [ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)、ドリアン・ウィルソン(指揮)、ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]PORTER, C.: Celebration (A) - Songs and Melodies from Musicals and Movies (Banse, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, D. Wilson)
発売日:2020年04月17日 NMLアルバム番号:SWR19091CD
CD価格:2,400円(税込)
名花バンゼが歌うコール・ポーター!名作『キス・ミー・ケイト』などで知られるアメリカのミュージカル作家コール・ポーター、その名旋律の数々を収録したアルバム。アメリカが本場のミュージカルやジャズですがドイツでの人気も非常に高く、ここでも溌溂としながら重心低めというドイツらしい演奏スタイルで、楽しくも美しいメロディを楽しませてくれます。 そしてヴォーカルにはドイツの名ソプラノ、バンゼが登場。持ち前の少し太めの声で、自由で強い女性を魅力的に表現しています。
収録作曲家:
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グルダ・プレイズ・ピアノ・コンチェルト
1959-1962[3枚組 BOX]
(モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン、R.シュトラウス) [フリードリヒ・グルダ ヨーゼフ・カイルベルト、ハンス・ロスバウト、ハンス・ミュラー=クライ、シュトゥットガルト放送交響楽団、南西ドイツ放送管弦楽団バーデンバーデン]Piano Concertos - MOZART, W.A. / BEETHOVEN, L. van / HAYDN, J. (Gulda, Keilberth, Müller-Kray, Rosbaud) (1959-1962)
発売日:2020年02月21日 NMLアルバム番号:SWR19088CD
CD-R 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
グルダの協奏曲録音、初発売多数!30歳前後のグルダによる協奏曲録音がBOXで登場。中でもDISC 1と2に収録された一連のライヴ音源は、今回が初登場という貴重なものです。17歳でジュネーブ国際コンクールを制して経歴をスタートし、当時既に多くの公演と録音を経験していたグルダだけに、若々しいタッチの中に円熟味も加味された、彼らしいたいへん美しい演奏を聴かせてくれます。 DISC 3はロスバウトとの放送用セッション録音です。南西ドイツ放送(SWR)に残されたオリジナル・マスターテープから今回の商品化のために新たにマスタリングが行われ、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。
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ドヴォルザーク(1841-1904):
〔交響曲全集 第4集〕
交響曲 第2番 変ロ長調
歌劇《アルミーダ》序曲
歌劇《アルフレート》のための劇的序曲 [ピエタリ・インキネン(指揮)/ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]DVOŘÁK, A: Symphonies (Complete), Vol. 4 (Saarbrücken German Radio Philharmonic, Inkinen) - Symphony No. 2 / Tragic Overture
発売日:2019年10月18日 NMLアルバム番号:SWR19083CD
CD価格:2,400円(税込)
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(旧ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)によるドヴォルザーク:交響曲全集第4集。これまではカレル・マーク・チチョンの指揮で第1番、第3番、第4番、第5番が収録されていますが、今回の第2番は、2020年のバイロイト音楽祭でワーグナーの「ニーベルングの指環」を指揮することが決まり、注目を集めるインキネンが演奏。 ドヴォルザーク24歳の時に書かれたこの交響曲は、古典的な4楽章で構成されており、随所にベートーヴェンら先人の影響が感じられるものの、全体に瑞々しい旋律が溢れる魅力的な作品です。奇をてらうことのない正攻法なアプローチを信条とするインキネンの演奏は、すみずみまで入念に目が行き届いており、とりわけ躍動的なリズムによる第1楽章と、民謡風の郷愁溢れるメロディが美しい第2楽章との表情の描き分けが見事です。 収録されている2つの序曲はドヴォルザークらしい重厚さを持つ作品です。
収録作曲家:
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クラウディオ・アラウ
ピアノ協奏曲を弾く [クラウディオ・アラウ(ピアノ) 他]Piano Concertos - BRAHMS, J. / SCHUMANN, R. / BEETHOVEN, L. van (Arrau, Inbal, Bour, Bertini) (1969-1980)
発売日:2019年10月18日 NMLアルバム番号:SWR19084CD
CD 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
20世紀を代表するピアニストの一人、クラウディオ・アラウ(1903-1991)。この3枚組には、全て初出録音となるアラウのお気に入りのピアノ協奏曲が収録されています。中でもブラームスの2曲は、彼が生涯大切にしていた作品であり、しばしば演奏し聴衆を感動に導いていました。 このアルバムに収録されている第1番はアラウ69歳の演奏。パワフルなオープニングで聴かれる鋭いトリルからは鋼のような精神性を感じさせ、夢のようなアダージョを経て最終楽章のロンドでも強靭なタッチで、若き日のインバルともに激しい音楽を描き出しています。第2番は、アラウ66歳の演奏。柔らかい音の中にも緊張感を孕んだ冒頭から、彼は丹念に音を積み上げブールと共に巨大な建造物を創り上げていきます。 同じくブールの伴奏によるシューマンも、冒頭から最終楽章へと連なる熱気が伝わります。ベルティーニとの共演で聴くベートーヴェンは、まさにアラウの真骨頂。スコアのすみずみまで読み込んだ精緻な演奏が繰り広げられています。
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ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第6番 イ長調
ハルトマン(1905-1963):
交響曲 第6番 - 大オーケストラのための [フェルディナント・ライトナー(指揮)/バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団]BRUCKNER, A.: Symphony No. 6 / HARTMANN, K.A.: Symphony No. 6 (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden, Leitner)
発売日:2019年10月18日 NMLアルバム番号:SWR19523CD
CD価格:1,050円(税込)
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第4番 ト長調 [アヌ・コムシ(ソプラノ)/ロジャー・ノリントン(指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団]MAHLER, G.: Symphony No. 4 (A. Komsi, Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2019年10月18日 NMLアルバム番号:SWR19524CD
CD価格:1,050円(税込)
モダン・オーケストラであるシュトゥットガルト放送交響楽団にピリオド奏法を取り入れ、独自の“シュトゥットガルト・サウンド”を創り上げたノリントン。モーツァルト、ベートーヴェンやシューベルトでは効果的に働いた方法が、マーラーやブルックナーで通用するのか…と懸念されるも、ノリントンはその不安を見事に払拭。第1、第2ヴァイオリン・パートを両翼に配置し、終楽章のソプラノ・ソロをほぼノン・ヴィヴラートで歌わせることでまさしく「天国的な響き」を生み出しています。軽やかで美しいマーラーです。
収録作曲家:
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ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)
1957-1961年録音集 [ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン) 他]Violin and Orchestra Music - BACH, J.S. / VITALI, T.A. / VAŇHAL, J.B. / MOZART, W.A. (Bobesco, South German Radio Symphony, Müller-Kray)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:SWR19067CD
CD 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
ルーマニア出身の女性ヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコ(1921-2003)の名演集。指揮者の父親を持ち、幼いころから音楽の才能を開花。1928年パリに留学、エコールノルマル音楽院を経てパリ音楽院で研鑽を積んだ後、ジョルジェ・エネスクやジャック・ティボーに学び、1937年「ウジェーヌ・イザイ・コンクール』に入賞、本格的な演奏活動を始めました。第二次世界大戦後はベルギーに帰化、国際的に活躍するとともに、教師として後進を指導、またブリュッセル・ゾリステン(後にイザイ弦楽合奏団と改称)を組織し、指揮者と独奏者を務めたことでも知られています。また、1980年に初来日を果たして以降、たびたび来日し多くのファンを獲得しました。 この3枚組には、今回初出となる演奏を含む、バロックからロマン派の協奏曲が収録されており、たっぷりとしたヴィヴラートが特徴的な美音と、気品ある表現が魅力的な彼女の演奏は、時代を越えて聴き手の心を捉えることでしょう。またヴィターリとヴァンハルではフランス人ピアニストの夫、ジャンティと共演。抜群のアンサンブルを披露しています。
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フリードリヒ・グルダ
シュトゥットガルト・ソロ・リサイタル
1966-1979年 [フリードリヒ・グルダ(ピアノ)]Piano Recital: Gulda, Friedrich - BEETHOVEN, L. van / BACH, J.S. / SCHUBERT, F. / COUPERIN, F. (The Stuttgart Solo Recitals) (1966-1979)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:SWR19081CD
CD 7枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダとともに“ウィーン三羽烏”として名を挙げたフリードリヒ・グルダ(1930-2000)。ウィーン古典派の作品を得意とするとともに、ジャズや即興などジャンルを超えた演奏で知られる鬼才ピアニストです。 このBOXに収録されているのは1969年から1979年にかけて開催されたシュトゥットガルトでのコンサートのライヴで、全て初出音源です。モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトでの「ウィーンの伝統」を受け継ぐ端正な表現の中に、ちょうど傾倒しはじめたジャズを思わせる自由闊達さが感じられるユニークな演奏が並びます。 1979年6月21日のリサイタルは、残念ながら第二部の音源が不明となっているため、このBOXではそれを埋めるために同年10月31日、ウィーン・コンツェルトハウスでの「インナーサークル」を収録しました。彼と数多く共演したウルスラ・アンダースとギュンター・ラプルとのスリリングな掛け合いが極上の世界を創り上げています。
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ヘンツェ(1926-2012):
オラトリオ「メデューサの筏」 [SWRヴォーカル・アンサンブル/WDR放送合唱団/フライブルク大聖堂児童合唱団/ペーター・エトヴェシュ(指揮)/南西ドイツ放送交響楽団]HENZE, H.W.: Floss der Medusa (Das) (Nylund, Schöne, P. Stein, South West German Radio Vocal Ensemble and Symphony, Eötvös)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:SWR19082CD
CD価格:2,400円(税込)
2012年9月28日、南西ドイツ放送の傘下にあるシュトゥットガルト放送交響楽団とバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団が統廃合し、誕生した新生「南西ドイツ放送交響楽団」としての初録音となるアルバム。2016年9月、ペーター・エトヴェシュの指揮でオーケストラとしての第1回公演が行われ、その後はケント・ナガノやエッシェンバッハ、クルレンツィスら、錚々たる指揮者たちがオーケストラを指揮しています。 このアルバムには1968年に初演のリハーサルが録音されて以来、かつて録音されたことのないヘンツェのオラトリオ「メデューサの筏」が収録されています。実際に起きた海難事故を主題にしたこのオラトリオは、複雑な書法を取りながらも美しい響きに溢れた作品。初演時には大混乱をきたしたというエピソードがありますが、現代では受け入れられやすい音楽です。
収録作曲家:
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ワーグナー(1813-1883):
楽劇《ジークフリート》より第3幕(短縮版) [リーゼ・リンドストローム(ソプラノブリュンヒルデ)/シュテファン・ヴィンケ(テノールジークフリート)/ピエタリ・インキネン(指揮)/ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]WAGNER, R.: Siegfried, Act III (abridged) [Opera] (Lindstrom, Vinke, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, Inkinen)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19078CD
CD価格:2,400円(税込)
インキネン、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン放送管弦楽団首席指揮者としての初アルバム!フィンランド出身の指揮者ピエタリ・インキネン。2009年から日本フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に抜擢された後、2016年9月からは同オーケストラの首席指揮者を務める人気者です。彼は指揮者として活動を始めた直後からワーグナーの音楽に興味を抱いており、2017/2018年のシーズンから首席指揮者を務めるドイツ放送フィル(ザールブリュッケン・カイザースラウテルン放送管弦楽団)との初めてのCD録音には、かねてからの念願であったワーグナーを選びました。 ジークフリートとブリュンヒルデを歌うのは、どちらも経験豊富な歌手であるヴィンケとリンドストローム。インキネンの紡ぎ出す溌剌とした美しい音が、2人の歌唱を絶妙に引き立てています。
収録作曲家:
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JAPAN - 日本の合唱作品集 [マーカス・クリード(指揮)/南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]
Choral Music - HOSOKAWA, Toshio / TAKEMITSU, Tōru / MAMIYA, Michio / KONDŌ, Jō (Japan) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19079CD
CD価格:2,400円(税込)
大好評シリーズ、指揮者クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる世界の合唱曲に「日本の作品集」が登場。ここで選ばれている作品は、どれも1950年以降に作曲されたもので、ハイネの詩と自然との強い結びつきを表現した細川の「蓮の花」、チベットで撮影された写真からインスパイアされたという武満の「風の馬」と愛らしい「うた」、日本民謡の囃子詞を題材にした間宮の「合唱のためのコンポジション」、12人の声のために書かれた近藤の「薔薇の下のモテット」と、どの曲にも各々の作曲家たちの個性が強くにじみ出ています。 南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルの高いテクニックに支えられた見事なハーモニーが、曲の姿をあますことなく描き出します。ブックレットには日本語の歌詞が掲載されています。
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ミヒャエル・ギーレン追悼アルバム
マーラー(1860-1911):
交響曲 第6番 … 1971年&2013年、2種の演奏 [ミヒャエル・ギーレン(指揮)/南西ドイツ放送交響楽団]MAHLER, G.: Symphony No. 6 (Michael Gielen: In Memoriam) (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden and Freiburg, Gielen) (1971, 2013)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19080CD
CD 3枚組価格:2,175円(税込)
2019年3月8日にこの世を去った大指揮者ミヒャエル・ギーレン。近現代作品を中心とした幅広いレパートリーを、研ぎ澄まされた解釈で演奏。その切れ味の鋭い表現が高く評価されました。なかでもマーラーの演奏には定評があり、南西ドイツ放送交響楽団との全集はギーレンの代表作として、現在でも変わることのない人気を誇っています。 今回登場のメモリアル・アルバムは、1971年と2013年に収録された2種類の「マーラー:交響曲第6番」の演奏が収録されており、ギーレンの解釈の熟成を目の当たりにすることができます。どちらもギーレンEdition 第6集「マーラー交響曲全集」(SWR19042CD)に収録された1999年9月録音の音源とは違う貴重なもので、ギーレンファンにとってまたとない贈り物となります。 この2種類の演奏は、第2楽章と第3楽章の順序が1971年(1999年録音も)においてScherzo, Andanteの順になっているのに対し、2013年の演奏は「マーラーの最初の構想に近い」とされるAndante, Scerzoの順になっています。そして何といっても際立つのは演奏時間の違いでしょう。2013年の演奏は、1971年はもちろん、1999年の演奏よりも更に遅く、1枚のCDに収録できないほどの長さ(約94分!)、まさにギーレン熟考の末のマーラーが展開されています。 2001年のインタビューの抜粋も、短いながら、ギーレンが考える「マーラーと宗教の関係」が、第6交響曲のハンマーの用い方を例に示されるなどとても興味深い内容となっています。 3枚組ですが、1枚分の特別価格です。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
小荘厳ミサ曲 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル/ルペルト・フーバー(指揮)]ROSSINI, G.: Petite messe solennelle (Mazzaria, H. Schneiderman, K. Tarver, R. Holthaus, South West German Radio Vocal Ensemble, R. Huber)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19521CD
CD価格:1,050円(税込)
ロッシーニが最晩年に作曲した「小荘厳ミサ曲」。ロッシーニ自身が「老人の最後の大罪であり、聖なる音楽を書いたのか呪われた音楽を書いたのかわからない」と語ったという作品で、2台のピアノとハルモニウムが伴奏を務め、12人の歌手たち(ロッシーニ曰く“小天使たち”)が歌い交わすという特異な編成を持っています。 通常は管弦楽版に編曲したスコアを用いての演奏が多いのですが、こちらは1991年にCarusより出版された楽譜に基づく「初稿版」を用いた初の録音として話題になったものです。テキストと結びついた歌の表現、ピアノとハルモニウムが醸し出す精緻な響きなど、声と楽器を知り尽くしたロッシーニならではの円熟の作品を、1989年から2000年まで首席指揮者を務めたフーバーのもと、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルが見事に歌い上げています。
収録作曲家:
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ラフマニノフ(1873-1943):
徹夜祷 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル/マーカス・クリード(指揮)]RACHMANINOV, S.: All-night Vigil, "Vespers" (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2019年08月23日 NMLアルバム番号:SWR19522CD
CD価格:1,050円(税込)
ロシア正教会の公式祷の一つ「徹夜祷」は大晩課と早課と一時課を組み合わせた祈りの形式。聖体礼儀を準備する盛儀でもあり、様々な作曲家が曲を付けています。なかでもこのラフマニノフの曲が最も演奏機会が多く、彼自身も「自らの葬儀では第5曲を使用してほしい」と懇願したほどの力作です。 声のみで「鐘」の響きを模索するなど多様な表現が用いられた作品ですが、クリードが率いる南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルは、鮮やかな歌い口で曲をまとめています。
収録作曲家:
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フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
20世紀の音楽集 [フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール) 他]Vocal Recital (Tenor): Wunderlich, Fritz - RAPHAEL, G. / NEUMEYER, F. / BAUSZNERN, D. von / HELM, E. (Music of the 20th Century) (1954-1960)
発売日:2019年06月21日 NMLアルバム番号:SWR19075CD
CD 3枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
若々しく輝かしい声でモーツァルトやバッハを歌い人々を魅了したテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ。1966年、36歳にして不慮の事故でこの世を去ってしまいましたが、彼の人気は21世紀の今でも衰えることがありません。古典派やバロック期の作品で定評のあったヴンダーリヒですが、彼と同時代の作品を積極的に歌うなど、レパートリーの幅広さには驚くべきものがありました。 このシリーズ第8集では、そんな20世紀の作曲家たちの作品を収録。初出音源も多く、まさに「知られざるヴンダーリヒ」を知るためのアルバムの登場と言えそうです。CD1に収録されているギュンター・ラファエルは難解な作風で知られていますが、この「パルムシュトレーム・ソナタ」はジャズと新古典派の作風の融合から生まれた楽しい曲。ヴンダーリヒの軽快な歌唱が物語をひきたてます。他にはオペレッタからの曲や、プフィッツナーの質実剛健な「ドイツの精神」、ストラヴィンスキーやカール・オルフ、ベルクの《ヴォツェック》からのアリアなど盛りだくさん。“歴史上最も傑出したテノール”と讃えられるヴンダーリヒの貴重な録音です。
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ショパン(1810–1849):
ピアノ協奏曲 第1番・第2番 [ハンス・リヒター=ハーザー、ニキタ・マガロフ (ピアノ)、ハンス・ロスバウト(指揮)]CHOPIN, F.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 (Magaloff, Richter-Haaser, South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden, Rosbaud) (1951 and 1961)
発売日:2019年05月24日 NMLアルバム番号:SWR19076CD
CD価格:2,100円(税込)
ロスバウトと2人の巨匠ピアニストとの共演!古典作品はもちろん、とりわけ同時代音楽の擁護者として名高いロスバウトですが、持ち味である明確な拍運びがソリストとの意思疎通をスムーズに行うためか、協奏曲でも素晴らしい演奏を残しており、中にはヌヴーとのベートーヴェンなど名演奏も少なくありません。 ここに収録されたのはショパン弾きとして名を馳せたマガロフとの協奏曲第2番、ドイツ音楽の巨匠リヒター=ハーザーとしては珍しいレパートリーと言える協奏曲第1番。大きく揺れたり走ったりしないテンポは即物的と言われがちですが、その中で旋律を軽やかに歌わせる音楽づくりの手腕はさすがといえ、それはむしろ現代の音楽ファンに受け入れやすいものではないでしょうか。SWRのオリジナルテープから丁寧にリマスターされており、モノラルながら聴きやすい音となっています。
収録作曲家:
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ショパン(1810-1849):
ポロネーズ集
シマノフスキ(1882-1937):
練習曲 変ロ短調 アンダンテ Op.4-3
ザレプスキ(1854-1885):
グランド・ポロネーズ Op.6 [チェルニー=ステファンスカ]CHOPIN, F.: Polonaises (Czerny-Stefańska)
発売日:2019年05月24日 NMLアルバム番号:SWR19077CD
CD価格:2,100円(税込)
チェルニー=ステファンスカ得意のショパンに、ほかのポーランド作品を組み合わせた好企画!コルトーに師事し、1949年の第4回ショパン・コンクールでベラ・ダヴィドヴィチと共に優勝したチェルニー=ステファンスカ。ショパンのスペシャリストとして求められたこともあり、世界中でショパンを演奏した彼女ですが、実際は幅広いレパートリーを持っており、特に故国ポーランドの作曲家を取り上げることには積極的でした。ここには得意としたショパン作品からポロネーズを収めており、ダイナミックな弾きぶりと繊細なフレージングを併せ持つ名人芸を楽しむことが出来ます。 またボーナストラックとしてライヴ音源より、彼女の大切にしたポーランドの作曲家からシマノフスキとザレプスキを収録し、ショパンともども、その祖国への強い愛と作品との相性をよく理解できる企画となっています。 SWRのオリジナル・テープから丁寧なリマスターを施されており、聴きやすさはもちろん、楽器の響きが前面に出る好ましい音で、彼女の至芸を楽しむことが出来ます。
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ヴァイル(1900–1950):
バレエ「七つの大罪」
「クォドリベット」(パントマイム「魔法の夜」より) [アニャ・シリヤ (ソプラノ)、ユリウス・プファイファー (テノール)、アレクサンドル・ユデンコフ (テノール)、ベルンハルト・ハルトマン (バリトン)、トルステン・ミュラー (バス)、グルジェゴルス・ノヴァーク (指揮)、南西ドイツ放送カイザースラウテルン管弦楽団]WEILL, K.: 7 Deadly Sins (The) / Quodlibet Suite, Op. 9 (Silja, South West German Radio Kaiserslautern Orchestra, G. Nowak)
発売日:2019年05月24日 NMLアルバム番号:SWR19519CD
CD価格:1,050円(税込)
ドイツ屈指の歌姫が歌う、ヴァイルとブレヒトの最後の共作「三文オペラ」などの名作で知られる、ブレヒトの台本とヴァイルの作曲による「七つの大罪」は、1933年に二人が亡命していたパリで作られた歌付きのバレエ作品で、その後ヴァイルはアメリカへ渡り、これが2人の最後の共作となりました。 このアルバムでは、ワーグナーを中心としたドイツ・オペラで活躍した歌姫、アニャ・シリヤが円熟の歌唱を披露。主人公アナがルイジアナを出てアメリカ各都市を巡るというストーリーを実に巧みに、豊かな表情で聴かせます。 カップリングの「クォドリベット」は、パントマイム「魔法の夜」のための音楽をヴァイル自らが組曲にまとめた1923年の作品。彼自身がライトミュージックと位置付けた、たいへん耳あたりの良い作品です。
収録作曲家:
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エルガー(1857–1924):
交響曲 第1番 変イ長調 Op.55
ワーグナー(1813–1883):
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲 [ロジャー・ノリントン(指揮)、シュトゥットガルト放送交響楽団]ELGAR, E.: Symphony No. 1 / WAGNER, R.: Die Meistersinger von Nürnberg, Act I: Prelude (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2019年05月24日 NMLアルバム番号:SWR19520CD
CD価格:1,050円(税込)
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フレンツ・フリッチャイ(1914-1963)
シュトゥットガルト・ライヴ
1955年10月10日
(ロッシーニ/R.シュトラウス/コダーイ/ツィンマーマン/オネゲル/ラヴェル) [フレンツ・フリッチャイ/マルグリット・ウェーバー/南ドイツ放送交響楽団(シュトゥットガルト放送交響楽団)]Orchestral Music - ROSSINI, G. / STRAUSS, R. / KODÁLY, Z. / HONEGGER, A. / RAVEL, M. (M. Weber, South German Radio Symphony, Fricsay)
発売日:2019年04月19日 NMLアルバム番号:SWR19070CD
CD価格:2,100円(税込)
フリッチャイの精悍にして鋭いライヴ! 凝った選曲にも注目1955年10月の「軽音楽週間」でのライヴ録音がSWRのアーカイヴより登場。軽音楽と言ってももちろん今日でいうポップスのことではなく、比較的軽く聴けるクラシック音楽といった意味合いですが、フィリッチャイのプログラムはより踏み込んだものとなっており、有名な「ボレロ」の他は、得意としたコダーイなど通常は演奏機会の多くないものを組み合わせた、独自性高く興味深いものとなっています。なかでもツィンマーマンの「カボクロ」はフリッチャイの録音として初登場のレパートリーであり、同時代の音楽に深い理解をみせた彼だけに注目です。 「ブルレスケ」とオネゲル「コンチェルティーノ」のソリストは、同時期にベルリン放送響と行われたDGへの録音と同じマルグリット・ウェーバーが担当。SWRのオリジナルテープから、丁寧なリマスターを施されています。
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ホルヘ・ボレット(1914-1990)
ピアノ・リサイタル 1988年5月14日
シュヴェツィンゲン音楽祭
(メンデルスゾーン/ベートーヴェン/リスト/ゴドフスキー/モシュコフスキ) [ホルヘ・ボレット]Piano Recital: Bolet, Jorge - MENDELSSOHN, Felix / BEETHOVEN, L. van / LISZT, F. (Schwetzinger Festspiele Edition, 1988)
発売日:2019年04月19日 NMLアルバム番号:SWR19413CD
CD価格:2,100円(税込)
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マーラー(1860–1911):
交響曲 第5番 嬰ハ短調 [ロジャー・ノリントン シュトゥットガルト放送交響楽団]MAHLER, G.: Symphony No. 5 (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2019年04月19日 NMLアルバム番号:SWR19517CD
CD価格:1,050円(税込)
唯一無二、独特の透明感と粘りを持つ快演ピリオド・オーケストラの巨匠であったノリントンがモダンのシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して10年近く経ち、早めのテンポと抑えたヴィヴラートを基調としながらも、穏やかで豊かな表情が特徴的な彼のサウンドがすっかりオーケストラの持ち味となった頃の録音。冒頭から快速ながらも、ただすっきりと流れてしまうようなことはなく、時折ぐっとテンポを落とすような表情も多々あり、意外な粘りも聴かせる独特の歌心を存分に味わうことの出来る演奏です。
収録作曲家:
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ハンス・ロスバウト
ブラームスを振る
(1950-1962録音) [ハンス・ロスバウト(指揮)、南西ドイツ放送交響楽団 バーデン・バーデン]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 / Piano Concertos / Serenades (South West German Radio Symphony, Baden-Baden, Rosbaud) (1950-1962)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19069CD
CD 6枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
ハンス・ロスバウト(1895-1962)が南西ドイツ放送のために残したブラームスの演奏を全て集めたBOXが登場。ギーゼキングとのピアノ協奏曲第1番は1960年代にLPレコードで発売されたことがありますが、それ以外の多くの録音はこれまで正規発売されてこなかったものです。また1962年12月の交響曲第2番(DISC2に収録)は彼の最後から2番目となる録音で、巨匠はこの後12月29日に亡くなりました。 ブラームスはモーツァルトと共に、ロスバウトにとって重要な作曲家でした。彼は南西ドイツ放送へ4つの交響曲全てを録音し、1番と3番については解釈の違う2種の録音を残しています。いずれも一度目の録音では楽曲形式の細かな点に注目しており、透明度の高いスコア整理で対位法的な構造を引き立てていますが、後の録音では作品全体をよりコンパクトにまとめ上げています。 SWRが保有するマスターテープから最新のリマスターが行われており、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。
収録作曲家:
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プシホダ
プレイズ・モーツァルト&ドヴォルザーク
(1951-1956年録音) [ヴァーシャ・プシホダ、マリア・ベルクマン(ピアノ)、ハンス・ミュラー=クライ(指揮)、SWR シュトゥットガルト放送交響楽団]MOZART, W.A. / DVOŘÁK, A.: Violin Concertos (Příhoda, M. Bergmann, South West German Radio Symphony, Müller-Kray)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19072CD
CD価格:2,100円(税込)
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ドヴォルザーク(1841–1904):
交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
序曲「謝肉祭」 Op.92 [ロジャー・ノリントン(指揮)、SWR シュトゥットガルト放送交響楽団]DVOŘÁK, A.: Symphony No. 9, "From the New World" / Carnival (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19515CD
CD価格:1,050円(税込)
ピリオド・オーケストラの巨匠であったノリントンがモダンのシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して10年、早めのテンポと抑えたヴィヴラートを基調としながらも、穏やかで豊かな表情が特徴的な彼のサウンドがすっかりオーケストラの持ち味となった頃の録音。透明度の高い響きで、ドヴォルザーク作品が持つ旋律の美しさ、オーケストレーションの面白さを際立てた記念碑的なアルバムが、大幅なプライス・ダウンで再発売となりました。 発売月(2019年3月)に85歳を迎えるノリントンの芸術に接するには、うってつけの一枚です。
収録作曲家:
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オルフ(1895–1982):
カルミナ・ブラーナ
(キルマイヤー編曲による、独唱、合唱、2台ピアノと打楽器のための編曲版) [レンネケ・ライテン(ソプラノ)、クリストフ・ゲンツ(テノール)、シュテファン・ゲンツ(バリトン)、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル、シュトゥットガルト州立歌劇場児童合唱団、グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ、ノルベルト・シュミット=ラウクスマン(ティンパニ)、クリストフ・ヴィートマン、マルティン・ルーダ、マルクス・フィッシャー、ヤーコプ・エッシェンブルク、フランク・ベーレ(以上、打楽器)、ルペルト・フーバー(指揮)]ORFF, C: Carmina Burana (arr. for soloists, choruses, 2 pianos and percussion) (Stuttgart Vocal Ensemble, R. Huber)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19516CD
CD価格:1,050円(税込)
オルフの代表作であり、強烈なインパクトを隠せない名作カルミナ・ブラーナ。オリジナルのオーケストラ伴奏はいうまでもなく迫力がありますが、それを2台ピアノと打楽器伴奏に編曲したこの録音もかなりの衝撃です。 既にBISレーベルからも同様のアレンジでの録音がリリースされていますが、この録音のすごいところは、オルフ自身が弟子であるキルマイヤーに要請して編曲させた版であるということ。声楽と打楽器パートはオリジナルそのままです。オーケストラ部分が簡潔になっている分、声楽のラインが浮き彫りになり、この曲の真価を発見出来ます。大幅なプライス・ダウンで再発売。
収録作曲家:
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「線路のリズム」
~ 鉄道をめぐるクラシック [イルジー・スターレク(指揮)、南西ドイツ放送カイザースラウテルン管弦楽団]Orchestral Music - LUMBYE, H.C. / COPLAND, A. / HONEGGER, A. (Railroad Rhythms) (South West German Radio Kaiserslautern Orchestra, Stárek)
発売日:2019年02月22日 NMLアルバム番号:SWR19401CD
CD-R価格:2,400円(税込)
長らく入手不能になっていたSWRレーベルの人気タイトル。鉄道をめぐる管弦楽作品を一堂に集め、世界中のクラシック・ファン、鉄道ファンを狂喜させたアルバムが待望の再登場です。 ヴィラ・ロボス「カイピラの小さな汽車」、オネゲル「パシフィック231」、J.シュトラウス「観光列車」、ドヴォルザーク「ユーモレスク」などの有名曲はもちろん、コープランドやレブエルタスの残したマイナー作品を聴くことが出来るのがなんとも嬉しいところ。収録作品の多くで用いられる、鉄道ならではのリズムに乗りに乗った楽しい演奏で、最後まで飽きさせることありません。
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ヴィルヘルム・ケンプ
ピアノ・リサイタル 1962
(ラモー、クープラン、ヘンデル、ベートーヴェン、シューベルト) [ヴィルヘルム・ケンプ]Piano Recital: Kempff, Wilhelm - RAMEAU, J.-P. / COUPERIN, F. / HANDEL, G.F. / MOZART W.A. / BEETHOVEN, L. van (Schwetzinger Festspiele Edition, 1962)
発売日:2019年02月22日 NMLアルバム番号:SWR19412CD
CD価格:2,100円(税込)
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FRANCE
フランスの合唱作品集 [マーカス・クリード南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]Choral Music - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / JOLIVET, A. / MESSIAEN, O. (France) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2018年10月17日 NMLアルバム番号:SWR19065CD
CD価格:2,400円(税込)
指揮者マーカス・クリードと南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルによる“世界の歌”シリーズの最新作はフランスの近代合唱曲を集めた1枚です。 1870年に起きた普仏戦争は、フランスからドイツ文化の香りを一掃し「フランス独自の文化を発展させる」ことが国家的な政策になりました。しかし、ワーグナーの半音階技法は19世紀末のフランス国内でも流行しており、調性の緩やかな崩壊から生まれる響きはドビュッシーたち多くの作曲家たちを魅了していました。ドビュッシーは魅力的な和声を更に発展させつつも、同時に脱却も試みており「ペレアスとメリザンド」を経て、印象派音楽へと結実していきました。このアルバムではドビュッシーを始め、プーランク、ミヨー、ジョリヴェ、メシアン、アペルギスの作品が歌われており、色彩豊かなハーモニーを堪能することができます。 アルバムで歌っているのは、創立70年以上の歴史を持つ南西ドイツ放送合唱団の選りすぐりのメンバーたちによる「南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル」。20人ほどの少人数で結成されており、現代作品を中心に250曲以上のレパートリーを持つ彼らは世界中のコンサートホールで見事なハーモニーを披露しています。これまでにリリースした6枚のアルバムはどれも高く評価され、なかでも「アメリカ」と「フィンランド」は“ドイツ・レコード批評家賞”を受賞するなど、優れた演奏は広く注目を集めています。
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シューマン(1810-1856):
ヴァイオリンとオーケストラのための作品全集 [レーナ・ノイダウアー/パブロ・ゴンザレスドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団]SCHUMANN, R.: Violin and Orchestra Works (Complete) - Violin Concerto, WoO 1 / Cello Concerto (version for violin) / Phantasie (Neudauer, González)
発売日:2018年10月17日 NMLアルバム番号:SWR19422CD
CD価格:2,400円(税込)
数多くのピアノ曲や歌曲を書いたシューマンですが、ヴァイオリンのための作品あまり多くありません。室内楽曲以外では、3曲のヴァイオリン・ソナタと、このアルバムに収録された協奏曲ニ短調と幻想曲、チェロ協奏曲を編曲したイ短調の協奏曲があるのみです。ほとんどは晩年に作曲されており、ヨアヒムに献呈された「幻想曲」をはじめ、どの曲も後期のシューマン作品らしい渋い美しさを放っています。 1984年生まれのヴァイオリニスト、ノイダウアーが演奏するこのアルバムは、シューマンの仲間たちが彼のピアノ連弾曲をヴァイオリンとオーケストラのために編曲した「3つの編曲作品」を含むシューマンの「ヴァイオリンとオーケストラのための全作品」が収録されており、ヴァイオリン協奏曲は最近発表されたクリティカル・エディションを用いて演奏された、他にはない特色を持っています。シューマンにふさわしい情感豊かなノイダウアーの美音が聴きどころです。
収録作曲家:
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ドビュッシー(1862-1918):管弦楽作品集
管弦楽のための映像
2つの舞曲
交響詩「海」 [バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/カンブラン]DEBUSSY, C.: Images / Danses sacrée et profane / La Mer (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden and Freiburg, Cambreling)
発売日:2018年08月24日 NMLアルバム番号:SWR19508CD
CD価格:1,050円(税込)
ドビュッシーの有名管弦楽作品2曲、「映像」と「海」を収めたアルバム。故国フランスものを得意とするカンブルランが、これらの作品の最大の魅力である豊かな色彩を際立たせつつ、躍動感を持って描きあげています。ドビュッシーによるオーケストレーションの巧みさを体験するには、うってつけの一枚です。
収録作曲家:
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エルガー(1857-1934):管弦楽作品集
序曲「南国にて」
序奏とアレグロ Op.47
エニグマ変奏曲 [シュトゥットガルト放送響/ノリントン]ELGAR, E.: Enigma Variations / In the South / Introduction and Allegro (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2018年08月24日 NMLアルバム番号:SWR19509CD
CD価格:1,050円(税込)
近代英国を代表する作曲家の一人エルガーの管弦楽作品を、やはり英国出身のノリントンが深い共感を持って描いており、ヴィブラートを極力抑えた透明度高い響きもあいまって、その魅力を存分に引き出しています。 エルガーの最も人気のある管弦楽作品「エニグマ変奏曲」、スリリングな序曲「南国にて」、弦楽四重奏と弦楽合奏のための洗練された作品「序奏とアレグロ」を収録。
収録作曲家:
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第1番(「花の章」付き) [シュトゥットガルト放送響/ノリントン]MAHLER, G.: Symphony No. 1, "Titan" (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2018年08月24日 NMLアルバム番号:SWR19510CD
CD価格:1,050円(税込)
作曲当初に含まれていた「花の章」を収録した5楽章版。初発売時には、ピリオド・アプローチによる初めてのマーラーの交響曲第1番として話題となったものです。両翼に配置されたヴァイオリンや管楽器によるフレーズの受け渡しの面白さ、幅広いダイナミクスなどが解像度の高い録音で記録されており、聴き慣れたはずのこの作品を新鮮に楽しむことが出来ます。 なお「花の章」は別添えではなく、本来の第2楽章の位置に収録されています。終演後の拍手入り。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
交響曲 第7番・第8番 [シュトゥットガルト放送響/ノリントン]DVOŘÁK, A.: Symphonies Nos. 7 and 8 (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2018年08月24日 NMLアルバム番号:SWR19511CD
CD価格:1,050円(税込)
有名な「新世界より」に先立つ2つの交響曲。第7番はブラームスの影響、特に交響曲第3番の影が色濃く反映されており、スラヴ的な色彩を残しつつも、彼が普遍的な交響曲の世界に踏み出した記念碑的作品でもあります。そして第8番は、ボヘミアの明るい側面が存分に歌いこまれた美しい作品。ロマン派以降の作曲家ではブラームスで高い評価を得ており、オーケストラを瑞々しく鳴らすことに長けたノリントンにぴったりの作品といえ、フレージングの細やかなコントロールで作品の特性を際立たせています。終演後の拍手入り。
収録作曲家:
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ピアソラ(1921-1992):
ル・グラン・タンゴ [アイヒホルン/ベルガー/ガリャルド]PIAZZOLLA, A.: Grand Tango (Le) / Las 4 Estaciones Porteñas / Oblivion (Eichhorn, Berger, Gallardo)
発売日:2018年08月24日 NMLアルバム番号:SWR19513CD
CD価格:1,050円(税込)
タンゴの巨匠アストル・ピアソラを代表する作品を集めたアルバム。ヴァイオリン、チェロ、ピアノという3つの楽器がせめぎ合う編曲で奏でられ、時に炎のように、時にメランコリックに、聴く者の心を突き動かします。
収録作曲家:
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ベルリオーズ(1803-1869):
管弦楽伴奏歌曲集 [アイキン/ポールソン/ヘルシャー/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/カンブルラン]BERLIOZ, H.: Vocal Works with Orchestra (Aikin, Poulson, Holscher, South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden and Freiburg, Cambreling)
発売日:2018年08月24日 NMLアルバム番号:SWR19514CD
CD価格:1,050円(税込)
ベルリオーズによる、独唱あるいは合唱と管弦楽のための作品を集めた、興味深いアルバムです。あまり知られていない作品が多いですが、カンブルランの深い作品理解と細やかなコントロールが深いロマン性を引き出し、その素晴らしさを再認識させてくれる好企画。ラストの「霊の踊り」は合唱とピアノによる演奏です。
収録作曲家:
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タンスマン(1897-1986):
2台ピアノのための作品集 [デュオ・ダコール]TANSMAN, A.: Works for 2 Pianos (Duo D'accord)
発売日:2018年06月27日 NMLアルバム番号:SWR19053CD
CD価格:2,400円(税込)
1999年の終わりにミュンヘン音楽アカデミーで出会い、デュオを結成した“デュオ・ダコール”。ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ・デュオ部門で2位を獲得、アメリカ有数のデュオ・ピアノコンクール「Murray Dranoff」で1位になるなど国際的に高く評価されています。 これまでにいくつかのレーベルからアルバムを発売しており、ウェーバーやシューマン、レーガーなどロマン派の作品を中心に緻密な演奏に定評がある彼らが、今回取り上げたのは近代作曲家タンスマンの作品。出身国のポーランド民謡とフランス印象派の様式を併せ持つギター作品や壮大な管弦楽曲で知られるタンスマン、自身も優れたピアニストでもあったため、技巧的で躍動的なピアノ曲も数多く残し、ピアノ・デュオ作品でも新古典派の様式を汲む多彩な作品を書きました。 このアルバムには世界初録音を含む4作品を収録。オネゲルを思わせる「夜の列車」(世界初録音)などの興味深い作品が並びます。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第4番&第5番 [バーデン=バーデン南西ドイツ放送響/ロスバウト]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphonies Nos. 4 and 5 (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden, Rosbaud)
発売日:2018年06月27日 NMLアルバム番号:SWR19062CD
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
20世紀を代表する指揮者の一人、ハンス・ロスバウトが演奏するチャイコフスキーの交響曲第4番と第5番。ロスバウトが南西ドイツ放送管弦楽団と録音したチャイコフスキーの交響曲はこの2曲のみですが、どちらも正統的な解釈に則った素晴らしい演奏です。 オーケストラのほぼ全ての楽器を演奏できたとされるロスバウトは、このチャイコフスキーの演奏でも楽団員に的確な指示を送り、自身の理想の演奏を成し遂げました。爆発的なエネルギーを内包した第4番の終楽章では冷静なクライマックスを迎え、美しい旋律が散りばめられた第5番でも、ロスバウトは折り目正しい演奏を行い、作品の持つ本質を探ることを試みています。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
収録作曲家:
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ブロッホ(1880-1959):
ピアノとオーケストラのための作品集 [ジェニー・リン/南西ドイツ放送カイザースラウテルン管/スターレク]BLOCH, E.: Piano and Orchestra Works (Jenny Lin, South West German Radio Kaiserslautern Orchestra, Stárek)
発売日:2018年06月27日 NMLアルバム番号:SWR19420CD
CD価格:2,400円(税込)
過去にベストセラーとなった「ブロッホ:協奏的作品集」の再発盤。スイスで生まれ、ユダヤの血をひくブロッホは、戦争を機にアメリカに渡り“アーネスト・ブロック”として活躍、アメリカに新古典主義音楽を広めるとともに、ユダヤの典礼音楽を基にした民族色豊かな作品を数多く残しました。このアルバムには新古典派主義を代表する「合奏協奏曲 第1番」を含む、ピアノとオーケストラのための作品が収録されており、ブロッホの多彩な作風を楽しむことができます。 ピアノを担当するのは台湾出身、アメリカで活躍する名手ジェニー・リン。「交響的協奏曲」の冒頭から炸裂する華麗な音色は聴き手を魅了します。
収録作曲家:
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フリッツ・ヴンダーリヒ
モーツァルトとその時代 [ウンダーリッヒ]Opera Arias (Tenor): Wunderlich, Fritz - CHERUBINI, L. / GLUCK, C.W. / HANDEL, G.F. / HOLZBAUER, I. / RIGHINI, V. (Mozart Contemporaries)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19059CD
CD価格:2,100円(税込)
20世紀ドイツを代表するテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ(1930-1966)のSWRレコーディング・シリーズ第6弾。今回のアルバムでは、モーツァルトと同じ時代に活躍するも、現代ではほとんど忘れられてしまった作曲家たちのアリア集を中心に集めています。 パイジェッロの「うつろな心」のメロディは、イタリア古典歌曲のリサイタルなどで時折演奏されますが、他の曲を耳にすることはほとんどありません。これらの曲がヴンダーリヒの軽やかで表情豊かな歌唱で蘇りました。ボーナス・トラックにはA.スカルラッティとヘンデルのアリアを2曲収録。有名な「懐かしい木陰」のゆったりとした美しい歌声が聴きどころです。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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ヒンデミット、ブルックナーを振る
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 ホ長調(1885年稿) [1958]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Stuttgart Symphony, Hindemith) (1958)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19417CD
CD価格:2,100円(税込)
作曲家ヒンデミットは、良く知られているようにヴィオラを始め、あらゆる楽器を演奏することができ、楽器の特性を熟知していました。また優れたピアニストであり指揮者でもありました。彼は21歳の時に自作の「チェロ協奏曲」を指揮して指揮者デビューを飾り、以降、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、コンセルトヘボウ管、ロンドン響、シカゴ響、ニューヨーク・フィルといった世界的な名門楽団に定期的に登場し、自作だけでなく、他の作曲家の作品を指揮したことで知られています。ブルックナーもヒンデミットが好んでいた作曲家であり、指揮者としてよりも「作曲家ヒンデミット」として作品を捉えた、個性的な解釈が楽しめる演奏です。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
スラヴ舞曲集Op.46&72 [南西ドイツ放送カイザースラウテルン管/シュターレク]DVOŘÁK, A.: Slavonic Dances, Opp. 46 and 72 (South West German Radio Kaiserslautern Orchestra, Stárek)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19501CD
CD価格:1,050円(税込)
チェコ出身の指揮者スターレク(1923-2011)は、ターリヒとアンチェルに指揮を学び、1953年から1968年までプラハ放送交響楽団の首席指揮者を務めた実力派。このスラヴ舞曲集はお国物ということもあり、極めて集中力の高い演奏が繰り広げられています。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):交響詩集
楽劇「ばらの騎士」組曲
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
「ドン・ファン」 [シュトゥットガルト放送響/プレートル]STRAUSS, R.: Rosenkavalier Suite / Till Eulenspiegels lustige Streiche / Don Juan (Stuttgart Radio Symphony, Prêtre)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19502CD
CD価格:1,050円(税込)
フランスの名指揮者プレートル(1924-2017)によるリヒャルト・シュトラウスの管弦楽作品集。若い頃からシュトラウス作品を好んでいたプレートル(1956年のパリでのデビューもシュトラウスの「アラベラ」パリ初演でした)、この演奏でも実に大らかで優雅なシュトラウスを聴かせています。
収録作曲家:
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ベルリオーズ(1803-1869):
演奏会用序曲集 [バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/カンブルラン]BERLIOZ, H.: Concert Overtures (South West German Radio Symphony, Baden-Baden and Freiburg, Cambreling)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19503CD
CD価格:1,050円(税込)
2010年から読売日本交響楽団の常任指揮者を務め、現代音楽を含む刺激的なレパートリーと演奏で聴衆を魅了する指揮者シルヴァン・カンブルラン。この2007年に録音されたベルリオーズでも、普段あまり耳にすることのない珍しい作品を、オーケストラの性能を存分に引き出し華麗に聞かせます。
収録作曲家:
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ラヴェル(1875-1937):
管弦楽作品集 [バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/ブール]RAVEL, M.: Tombeau de Couperin (Le) / Shéhérazade / Menuet antique (South West German Radio Symphony Orchestra, Baden-Baden and Freiburg, Bour)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19504CD
CD価格:1,050円(税込)
フランスの名指揮者エルネスト・ブール(1913-2001)。ミュンシュとシェルヘンに指揮法を学んだブールは近現代の作品を得意としていましたが、このラヴェルでも、精緻なオーケストレーションを生かし、華麗かつ緻密な演奏をしています。東洋風な雰囲気を湛えた歌曲集「シェエラザード」で独唱を務めるのはアメリカ出身のソプラノ、オジェー。澄み渡った声が魅力的です。長らくイ・ムジチ合奏団で活躍していたカルミレッリのヴァイオリンで聴く「ツィガーヌ」も素晴らしい演奏です。
収録作曲家:
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From The New World - 新世界より
アメリカ近代音楽集 [アルプ/リヒター/シェヒトマン/ヴェダム]Orchestral Music - GERSHWIN, G. / COPLAND, A. / BERNSTEIN, L. / JOPLIN, S. (From The New World) (Arp, C. Richter, Schechtmann, Wedam)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19505CD
CD価格:1,050円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
交響曲 第8番(第9番) ハ長調「ザ・グレート」 [シュトゥットガルト放送交響楽団/ロジャー・ノリントン]SCHUBERT, F.: Symphony No. 9, "Great" / Die Zauberharfe: Overture (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19506CD
CD価格:1,050円(税込)
速めのテンポとノン・ヴィブラート奏法の使用による「ピュア・トーン」を持ち味とする演奏。このシューベルトでも美点が遺憾なくが発揮されています。冒頭のホルンのユニゾンによるテーマも、ノリントンの演奏ではまるでスキップするかのように軽やかです。曲全体も風通しよくすっきりとした味わいになっています。
収録作曲家:
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ホルスト(1874-1934):
惑星
エルガー(1857-1934):
弦楽セレナード [シュトゥットガルト放送響/ノリントン]HOLST, G.: Planets (The) / ELGAR, E.: Serenade, Op. 20 (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2018年05月25日 NMLアルバム番号:SWR19507CD
CD価格:1,050円(税込)
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MOTHER a musical tribute [アンダーソン・アンド・ロエ・ピアノ・デュオ]
Piano Duo Recital: Anderson and Roe Piano Duo - DVOŘÁK, A. / MERCURY, F. / RACHMANINOV, S. /SIMON, P. / GRIEG, E. (Mother: A Musical Tribute)
発売日:2018年04月27日 NMLアルバム番号:SWR19058CD
CD価格:2,400円(税込)
このアルバムは、創造の原型である「母性」の様々な側面を想起させる作品を集めた1枚で、シューベルトの「アヴェ・マリア」からクィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」まで、多彩な選曲がなされています。 演奏しているのはアメリカを拠点とするピアノ・デュオ「アンダーソン&ロウ」。以前から過激なレパートリーで聴き手を唖然とさせることで知られており、既に他レーベルからリリースされているアルバムでも、エッジの効いた選曲が好評。来日経験もある連弾好きにはおなじみのデュオです。“クラシック・ミュージック界のロックスター”と称される彼らのサウンドをぜひお楽しみください。
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エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
モーツァルト、シューベルト、
ブラームス、ヴォルフを歌う
1956-1958年録音集 [グリュンマー]Vocal Recital (Soprano): Grummer, Elisabeth - MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / BRAHMS, J. / WOLF, H.
発売日:2018年04月27日 NMLアルバム番号:SWR19415CD
CD価格:2,100円(税込)
「彼女の穏やかで素敵な歌声を一度でも聴けば決して忘れることはできないだろう」とイタリアの名オペラ批評家ランフランコ・ラスポーニが評した、20世紀の名歌手エリーザベト・グリュンマー(1911-1986)。マイニンゲンの演劇学校で女優として活躍していたエリーザベト・グリュンマーを見出したのはカラヤンでした。1941年にアーヘンの歌劇場でデビューし、戦争によって一時期活動を中断しながらも、1946年からはベルリン市立歌劇場のメンバーとして活動を再開。優雅な立ち振る舞いは独特の雰囲気を醸し出し、とりわけモーツァルトとワーグナー作品での歌唱は他を圧倒しました。 1961年までは毎年バイロイト音楽祭でも歌いましたが、華やかな演奏活動に比べると、録音はあまり多くなく、この一連の放送録音はとても貴重な記録です。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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マーラー(1860-1911):
交響曲 第6番 イ短調『悲劇的』 [南西ドイツ放送響/コンドラシン]MAHLER, G.: Symphony No. 6 (South West German Radio Symphony, Kondrashin)
発売日:2018年04月27日 NMLアルバム番号:SWR19416CD
CD価格:2,100円(税込)
20世紀の名指揮者、キリル・コンドラシンが亡くなる2か月ほど前に残した南西ドイツ放送交響楽団とのマーラー:交響曲第6番のリニューアル盤。快速テンポで知られる1978年のレニングラード・フィルとのドライな演奏に比べると、各楽章のテンポは幾分遅めであり、隅々まで丁寧な表情付けがされています。感情的になりがちな第1楽章や最終楽章でもコンドラシンらしい抑制の効いた表現による“純音楽”としてのマーラーがが繰り広げられています。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
収録作曲家:
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ロスバウト ハイドン作品集
1952-1962年 録音[7枚組BOX] [バーデン・バーデン南西ドイツ放送響/ロスバウト]HAYDN, J.: Symphonies / Concertos (South West German Radio Symphony, Baden-Baden, Rosbaud)
発売日:2018年03月16日 NMLアルバム番号:SWR19056CD
CD 7枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
ハンス・ロスバウトのSWRアーカイヴ録音、BOXシリーズ第4弾はヨーゼフ・ハイドンの交響曲集。現代音楽の権威として知られるロスバウトですが、モーツァルトなど古典派作品における優れた演奏でも再注目されており、ロスバウトらしい「簡潔でムダのない」解釈はこのハイドンでも存分に発揮されています。一連の協奏曲では、ジャンドロンやアクセンフェルトなど、当時最高のソリストを迎え見事な演奏を繰り広げます。 また、全曲中唯一のステレオ録音となる1958年ベルリン・フィルハーモニーとの「交響曲第45番」も注目です。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
収録作曲家:
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クララ・ハスキル
1953年 ルートヴィヒスブルク城でのリサイタル [ハスキル]Piano Recital: Haskil, Clara - BACH, J.S. / BEETHOVEN, L. van / DEBUSSY, C. / RAVEL, M. / SCHUMANN, R. / SCARLATTI, D. (1953)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:SWR19052CD
CD価格:2,100円(税込)
ルーマニア出身の女性ピアニスト、クララ・ハスキル(1895-1960)。幼いころから音楽的才能を見せたものの、病気がちだったためもあり、真価が認められたのは第二次世界大戦が終わってからでした。しかし1960年に不慮の事故でこの世を去ってしまったため、華やかな活動時期はほんの10年程度。モーツァルトの端正な演奏で知られますが、ベートーヴェンやシューマンでも優れた解釈を見せています。 このアルバムは、1953年ルートヴィヒスブルク城で開催されたリサイタルで演奏された作品を全曲収録したもの。シューマンの「色とりどりの作品 Op.99」の抜粋とアンコールの2曲はこれまでリリースされたことのない貴重な音源です。リサイタルの前半は、バッハ、スカルラッティに続くベートーヴェンの最後のソナタ。後半はシューマン、ドビュッシー、ラヴェルと、更に多彩な作品が選ばれておりハスキルの自信を感じさせるプログラムとなっています。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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カレル・アンチェル
スーク(1874-1935):
交響曲「アスラエル」他 1967年録音集 [バーデン=バーデン南西ドイツ放送響/アンチェル]SUK, J.: Asrael / KREJČI, I.: Serenata (South West German Radio Symphony Orchestra Baden-Baden, Ančerl)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:SWR19055CD
CD価格:2,100円(税込)
チェコの作曲家ヨーゼフ・スークが32歳の時に作曲した交響曲「アスラエル」。タイトルの「アスラエル」とは、死者の霊を運ぶ天使の名前のこと。義父ドヴォルザークと妻(ドヴォルザークの娘)オティリエを亡くし、二重の悲しみに見舞われたスークの心情が投影された作品です。チェコの指揮者の多くはこの作品を重要なレパートリーにしており、アンチェルにとってもそれは同様でしたが、これまでにクリーヴランド管弦楽団との私的な録音があったのみで、この演奏が唯一の「アスラエル」公式録音となります。 クレイチーの「セレナータ」はユーモアを湛えた作品。アンチェルは上品さと荘厳さを併せ持つオーケストラの音色を存分に生かし、魅惑的な演奏を聴かせています。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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発売日:2018年02月23日
CD-R価格:2,100円(税込)
2004年の初出時、大きな話題となった「父子クライバー対決」によるボロディンの交響曲 第2番の再発売盤。父エーリッヒが得意としていたレパートリーを、息子カルロスはどのように演奏するのか。解釈の違いも含め、非常に興味深い聴き比べができます。
収録作曲家:
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クルト・ザンデルリンク
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第7番 1999年録音 [シュトゥットガルト放送響/K. ザンデルリンク]BRUCKNER, A.: Symphony No. 7 (Stuttgart Radio Symphony, K. Sanderling)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:SWR19410CD
CD価格:2,100円(税込)
ドイツの名指揮者ザンデルリンクが1999年にリーダーハレで行ったブルックナーの録音。全曲を通じて高揚感に溢れており、なかでも第2楽章ではザンデルリンクの持ち味とも言える美しい弦の響きが存分に発揮された、素晴らしい演奏が繰り広げられています。録音状態も良好です。SWR所蔵のオリジナル・テープを使用しています。
収録作曲家:
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カルロ・マリア・ジュリーニ
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第9番 1996年録音 [シュトゥットガルト放送響/ジュリーニ]BRUCKNER, A.: Symphony No. 9 (Stuttgart Radio Symphony, Giulini)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:SWR19411CD
CD価格:2,100円(税込)
たっぷりとしたテンポによる瞑想的な演奏が特徴であった晩年のジュリーニですが、このシュトゥットガルト放送交響楽団とのブルックナーは早めのテンポ設定で知られています。しかし決して淡泊になるのではなく、奥深い感情表現と、長い経験に裏打ちされた知的な解釈による素晴らしいブルックナーです。SWR所蔵のオリジナル・テープを使用しています。
収録作曲家:
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ツェルニー(1791-1857):交響曲集
交響曲 第2番・第6番 [南西ドイツ放送カイザースラウテルン管/ノヴァーク]CZERNY, C.: Symphonies Nos. 2 and 6 (South West German Radio Kaiserslautern Orchestra, G. Nowak)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:SWR19419CD
CD価格:2,400円(税込)
ベートーヴェンの弟子、友人として最近脚光を浴びているウィーン古典派のピアニスト、作曲家カール・ツェルニー。このアルバムは現在のようにツェルニーに注目が集まる以前、2004年から2005年にかけて録音された2曲の交響曲を収録したものです。指揮者ノヴァークは2015年からロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の準首席指揮者を務めている実力派。ツェルニー作品の持つウィットを丁寧に描き出しています。
収録作曲家:
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ドビュッシー(1862-1918):
ピアノ作品集 第5集 [ミヒャエル・コルスティック]発売日:2018年01月26日
CD価格:2,400円(税込)
「ドクター・ベートーヴェン」の異名で知られるミヒャエル・コルスティック。その名の通り、ベートーヴェンのソナタ全集では熟考の上、極めて独創的な解釈を披露するかと思えば、ケクランのピアノ作品では柔軟で流麗な音楽を演奏、常にどんな作品にも全力で向き合い、極上の演奏で応えるピアニストです。 ドビュッシーもこれまでの4作が高く評価されていますが、第5集の「練習曲」では更に技巧と音楽性が巧みに融合した、精度の高い演奏を聴かせています。煌めく響きが魅力的な「喜びの島」など、同時収録の小品も素晴らしい演奏です。
収録作曲家:
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ザンデルリンク 1995年録音
ラフマニノフ:交響曲 第3番
ムソルグスキー:《ホヴァーンシチナ》第1幕前奏曲RACHMANINOV, S.: Symphony No. 3 / MUSSORGSKY, M.: Khovanshchina: Overture (Stuttgart Radio Symphony, K. Sanderling)
発売日:2018年01月26日 NMLアルバム番号:SWR19050CD
CD価格:2,100円(税込)
ドイツの名指揮者クルト・ザンデルリンク(1912-2011)。10歳からケーニヒスベルクのギムナジウムで音楽を学び、1931年、19歳でベルリン市立歌劇場のコレペティートルになりますが、ナチスの迫害を受けソヴィエトに亡命。ここでモスクワ放送交響楽団でアシスタント指揮者として研鑽を積むこととなります。その後はモスクワで名声を高め、1941年にはレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の第一指揮者に就任し、1958年にはオーケストラに帯同して来日しました。 1960年には東ドイツに帰国、ベルリン交響楽団の芸術監督、首席指揮者に就任してからは、このオーケストラの技術を飛躍的に高めたことで知られています。その後はシュターツカペレ・ドレスデン、フィルハーモニア管弦楽団と共演を重ねながら、ベルリン交響楽団や読売日本交響楽団とも共演、2002年に指揮活動から引退を表明するまで素晴らしい演奏を繰り広げました。 ブラームス、チャイコフスキーやラフマニノフ、マーラーなど後期ロマン派の重厚な作品を得意としたザンデルリンクですが、あまり録音に積極的でなかったため、一部の録音でしか彼の演奏を聴くことはできませんが、そのどれもが豊かな感受性に彩られた情熱的な表現で知られ、とりわけ弦楽器の響きの美しさには定評がありました。 このシュトゥットガルト放送交響楽団との演奏では、若い頃から得意としていたラフマニノフとムソルグスキーが取り上げられており、「ラフマニノフのオーソリティ」として称えられたザンデルリンクの揺るぎない解釈を存分に聴くことができます。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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フリッツ・ヴンダーリヒ
バッハ以前の歌曲集 [ウンダーリッヒ]Vocal Music (Baroque) - SENFL, L. / SCHÜTZ, H. / ROSENMÜLLER, J. / BUXTEHUDE, D. (Music before Bach) (Wunderlich)
発売日:2018年01月26日 NMLアルバム番号:SWR19051CD
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
モーツァルトのアリアをはじめ、歌曲からオペレッタ、当時の流行歌など幅広いレパートリーを持っていたフリッツ・ヴンダーリヒ(1930-1966)。この2枚組では「バロック歌手と宗教曲歌手としてのヴンダーリヒ」に焦点が当てられています。 ヴンダーリヒと言えば、まずバッハの受難曲やオラトリオでの素晴らしい歌唱が思い起こされますが、彼はバッハ以前作品にも強い関心があり、20代の頃に当時珍しかったグラウプナーやゼンフルの歌曲を集中的に録音していたことはあまり知られていません。ゼンフルの端正な歌曲や、ローゼンミュラーのカンタータからのアリアなど美しく輝かしい声で歌われた珠玉の作品を聴くことができます。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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ヘンツェ(1926-2012):
合唱作品集HENZE, H.W.: Lieder von einer Insel / Orpheus Behind the Wire / 5 Madrigäle (South West German Radio Vocal Ensemble, Ensemble Modern, M. Creed)
発売日:2017年11月29日 NMLアルバム番号:SWR19049CD
CD価格:2,400円(税込)
ドイツの現代作曲家ヘンツェの合唱作品集。大編成の作品に人気が集中するヘンツェですが、言葉を用いる声楽作品には、彼の「真実の声」が反映されており、これらはヘンツェの芸術観や哲学的思想、そして宗教観までをも垣間見ることができる貴重な作品群として知られています。 なかでも、ギリシャ神話の「オルフェウスとオイリディーケ」をイギリスの劇作家エドワード・ボンド(1934-)が現代に翻案した「鉄条網のオルフェウス」は根強い人気を持つ作品。もともと労働者階級であったボンドは、10代から戯曲を書き始め、衝撃的、暴力的な舞台で物議をかもした人ですが、年とともに作風を転換させ、80年代には戦争をテーマにした作品を多く手掛けた人。この作品も、まさに戦争によって引き裂かれ、抑圧された恋人たちがモティーフであり、付けられたヘンツェの音楽も無調でありながら、時にうっとりするほどの美しさに満ちています。 初期の作品「5つのマドリガル」は、やはりヘンツェの戦争体験が反映された古典主義的なシンプルな表現を持つ曲。また「島からの歌」にも伝統的な表現が用いられています。どれも演奏は困難ですが、クリードが指揮する南西ドイツ放送合唱団とアンサンブル・モデルンは、曲の魅力を余すことなく伝えています。
収録作曲家:
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フリッツ・ヴンダーリヒ
オペレッタ・アリアを歌う [オリジナル・SWR・テープス・リマスタード 1954-1965]Operetta Arias - LEHÁR, F. / KÁLMÁN, E. / FALL, L. / STOLZ, R. (Wunderlich) (Original SWR Tapes Remastered, 1954-1965)
発売日:2017年10月20日 NMLアルバム番号:SWR19038CD
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
35歳という若さで、テノール歌手ヴンダーリヒが突然この世を去ってから既に50年以上経過していますが、彼の美しい声と素晴らしい歌唱は現代でも忘れられることはありません。バッハ、モーツァルトでの上品な歌唱も定評がありましたが、何よりヴンダーリヒと同世代に流行していた数々のオペレッタの歌唱は、ヴンダーリヒの魅力を余すことなく伝えています。 このアルバムには、ヴンダーリヒよりも早くからオペレッタを熱心に歌っていたテノール歌手、リヒャルト・タウバーが作曲した《DER SINGENDE TRAUM - 謳う夢》からのアリアも含まれています。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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フリッツ・ヴンダーリヒ
古典派アリアを歌う(1956-1963) [1956-1963]Opera Arias (Classical, Baritone) - MOZART, W.A. / SCHUBERT, F. / BEETHOVEN, L. van / HAYDN, J. (Wunderlich) (1956-1963)
発売日:2017年10月20日 NMLアルバム番号:SWR19048CD
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
フリッツ・ヴンダーリヒが歌う古典派の声楽曲とアリア集。 シューベルトの歌劇《フィエラブラス》のアリアと、歌劇《アルフォンソとエストレッラ》からの2曲のアリアは未発表音源であり、ここでまた新たなヴンダーリヒの魅力を知る貴重なアルバムとなっています。モーツァルトの《魔笛》からのタミーノのアリアは、たった13年間という短いながらも充実したヴンダーリヒのキャリアの最初と最後を飾る曲で、彼が学生だった1954年7月21日と、1966年9月5日に歌ったという記録が残される大切な作品です。ここでは1959年の歌唱が収録されています。珍しいシューベルト作品も積極的に取り上げ、これらのアリアの美しさと重要さを認識させるために一役買っています。また、ハイドンの「天地創造」はヴンダーリヒが得意としていたレパートリーであり、ドラマティックな歌唱が耳に残ります。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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スヴャトスラフ・リヒテル
ピアノの夕べ
シュヴェツィンゲン音楽祭 1994年 [リヒテル]Piano Recital: Richter, Sviatoslav - GRIEG, E. / FRANCK, C. / RAVEL, M. (Schwetzinger Festspiele Edition, 1994)
発売日:2017年10月20日 NMLアルバム番号:SWR19409CD
CD価格:2,100円(税込)
1994年、ドイツのシュヴェツィンゲン音楽祭での晩年のリヒテルのコンサートを収録した1枚。当時のリヒテルは長いコンサート・ツアーに出かけており、様々な会場でリサイタルを開催していました。この演奏会ではグリーグ、フランク、ラヴェルの作品が演奏されていますが、グリーグについては、「ピアノ協奏曲」は若いころから数多く演奏してきたものの、「抒情小曲集」はようやく晩年になって演奏を始めたという作品でした。ここでも慎重なアプローチによる演奏を繰り広げています。かたや、フランク、ラヴェルは得意中の得意な作品で、リヒテルは変幻自在な演奏を聴かせています。 SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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ハンス・ロスバウト
ウェーバー・メンデルスゾーン名演集 [ハンス・ロスバウト、1955-1962 SWRテープス]Orchestral Music - WEBER, C.M. von / MENDELSSOHN, Felix (Hans Rosbaud, 1955-1962 SWR Tapes)
発売日:2017年08月25日 NMLアルバム番号:SWR19040CD
CD価格:2,100円(税込)
オーストリア出身の指揮者ハンス・ロスバウト(1985-1962)。現代音楽のスペシャリストとして知られていますが、古典派から後期ロマン派の作品においても素晴らしい演奏を聴かせました。中でもエクサンプロヴァンスでの一連のモーツァルトのオペラや、ブルックナー、マーラー、すでにCD化されているワーグナーなどでは、他の指揮者の追随を許さない、確固たる解釈による見事な演奏を残しています。 このアルバムでは、ウェーバーの珍しい作品を含む数々の序曲と、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」抜粋、そして各々の作曲家の“ピアノを伴う”作品を聴くことができます。モーツァルトとラヴェルの演奏で知られるカサドゥシュの流麗なウェーバーもさることながら、メシアンの良き伴侶であったイヴォンヌ・ロリオが演奏する華麗なメンデルスゾーンも聴きどころ。メシアン作品とは全く違うロマンティックさが求められるメンデルスゾーン作品を2人の巨匠がどのように演奏するかをぜひお聴きください。
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ヘンリク・シェリング
ヴィヴァルディ/モーツァルト [1969年録音 オリジナル・リマスター]VIVALDI, A.: 4 Seasons (The) / MOZART, W.A.: Violin Concerto No. 5 (Szeryng, South West German Chamber Orchestra, Pforzheim) (1969)
発売日:2017年08月25日 NMLアルバム番号:SWR19041CD
CD価格:2,100円(税込)
20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリング(1918-1988)。存命中は高く評価されましたが、現在では他の同時代の演奏家たち、ハイフェッツやミルシュテイン、オイストラフらと比べると、あまりにも求道的な演奏のためか、少しだけ知名度が低くなってしまった感があります。しかし彼の完璧な技術と音色の美しさは他を圧倒するものであり、再評価されるべき名手の一人です。 このアルバムに収録されたヴィヴァルディとモーツァルトは、自ら指揮も務めた演奏で、厳しさ漂うバッハとは全く違う、生き生きとした愉悦感を伴う音楽になっています。ムラのない均一な音色で奏でながらも、メリハリのある表現が魅力の「四季」、ディティールにもこだわりを見せるモーツァルトと、円熟の演奏が繰り広げられます。
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フリッツ・ヴンダーリヒ
ロマンティック・アリア集 [1957-1965]Opera and Operetta Recital: Wunderlich, Fritz (Romantische Arien) (1957-1965)
発売日:2017年06月30日 NMLアルバム番号:SWR19032CD
CD-R価格:2,100円(税込)
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発売日:2017年06月30日
CD価格:2,400円(税込)
17人のメンバーで結成された“SWRビッグ・バンド”。1951年から活動を始め、グラミー賞に4回ノミネートされたドイツ最高の実力派バンドです。今回の新録はアメリカの作曲家、アレンジャー、サミー・ネスティコの音楽集で、自身の作品だけでなく、ノエル・カワードやベニー・ゴルソン他の名曲をアレンジしたナンバーを収録。ネスティコならではの絶妙なアレンジが曲の魅力を最大に引き出しています。
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ラヴェル(1875-1937):
歌劇《子供と魔法》
ラ・メール・ロワ [シュトゥットガルト放送響/ドゥネーヴ]RAVEL, M.: Orchestral Works, Vol. 5 - Enfant et les sortilèges (L') / Ma mère l'oye (Stuttgart Radio Symphony, Denève)
発売日:2017年05月19日 NMLアルバム番号:SWR19033CD
CD価格:2,400円(税込)
2017年、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団を率いての来日が期待されている指揮者ドゥネーヴ。シュトゥットガルト放送交響楽団とは2011年から首席指揮者として良い関係を築いており、一連のラヴェル作品でも「ドイツのオーケストラから見事にフランスの響きを引き出した演奏」と高い評価を受けています。 これまで4枚に渡って管弦楽作品集をリリースしてきましたが、そのシリーズの最後を飾るのは歌劇《子供と魔法》。フランスの若手歌手たちが代わる代わる別のキャラクターに扮し、伸びやかで楽しい演奏を繰り広げています。同時収録の「マ・メール・ロワ」は幻想的で美しい響きに満ちています。
収録作曲家:
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ハンス・ロスバウト
ワーグナー名演集 1955-1959年 [1955, 1957, 1959]WAGNER, R.: Opera Overtures and Preludes (South West German Radio Symphony, Rosbaud) (1955, 1957, 1959)
発売日:2017年05月19日 NMLアルバム番号:SWR19036CD
CD-R価格:2,100円(税込)
オーストリア出身の指揮者ハンス・ロスバウト(1985-1962)。後のピエール・ブーレーズに強い影響を与えたという現代音楽に慧眼を持つ指揮者でした。1929年に新設されたフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を務めた後、1948年に南西ドイツ放送交響楽団の音楽監督に就任。1962年までの14年間、その生涯をオーケストラのために捧げました。前述の通り、同時代の作品に深い共感を抱いていたロスバウトは、通常の定期コンサートを行うだけではなく、第二次世界大戦後に復興された「ドナウエッシンゲン音楽祭」にもオーケストラを参加させることで、南西ドイツ放送交響楽団の能力を飛躍的に高めることに成功しました。 このワーグナーは、現代音楽へのアプローチとは一味違う、ロスバウトの熱のこもった演奏として知られています。オリジナル・テープを用い、入念にリマスターが施されたSWR自慢の音色をご堪能ください。
収録作曲家:
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ショスタコーヴィチ(1906-1975):
交響曲 第8番 ハ短調 Op.65 [シュトゥットガルト放送交響楽団/アンドレイ・ボレイコ指揮]SHOSTAKOVICH, D.: Symphony No. 8 (Stuttgart Radio Symphony, Boreyko)
発売日:2017年05月19日 NMLアルバム番号:SWR19037CD
CD価格:2,400円(税込)
ロシアの指揮者、アンドレイ・ボレイコのショスタコーヴィチ:交響曲シリーズ、第5弾。 ボレイコは1998年から2003年、イェーナ・フィルハーモニーの音楽監督を務め、ドイツ音楽批評家が選ぶ「最も革新的なコンサート・プログラム賞」を3年連続受賞。2004年から2010年まではベルン交響楽団を振り、一時期はデュッセルドルフ交響楽団の首席を務めるなど広く活躍しています。 幅広いレパートリーを有していますが、何よりロシア音楽は得意中の得意。シュトゥットガルト放送交響楽団との一連のショスタコーヴィチは、メリハリの利いた表現と痺れるほどの緊張感の持続が持ち味。この第8番では、作品の持つ悲惨な面を掘り下げ、じっくりと聴かせます。
収録作曲家:
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スヴャトスラフ・リヒテル
シュヴェツィンゲン音楽祭 1993年コンサート [シュヴェツィンゲン音楽祭1993]SAINT-SAËNS, C.: Piano Concerto No. 5 / GERSHWIN, G.: Piano Concerto (S.Richter, Stuttgart Radio Symphony, Eschenbach) (Schwetzinger Festspiele, 1993)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:SWR19407CD
CD価格:2,100円(税込)
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Les Vendredis - 金曜日の四重奏
ミトロファン・ベリャーエフ(ベライエフ)の金曜日コンサートから弦楽四重奏のための作品集(1989年出版) [シマノフスキ四重奏団]VENDREDIS (LES) - Collection of Pieces for String Quartet from Belaieff's Friday Concerts (Szymanowski Quartet)
発売日:2017年04月21日 NMLアルバム番号:SWR19034CD
CD価格:2,400円(税込)
19世紀ロシア帝国で、芸術家たちのパトロンとして活躍した豪商ミトロファン・ベリャーエフ。材木商の父親の会社を引き継ぐも、結局は音楽家たちを庇護する道を選び、1885年には楽譜出版社「ベリャーエフ社」を創業するなどグラズノフをはじめとしたロシアの音楽家たちの作品普及に貢献した人です。1891年からは毎週金曜日に、自宅サロンで「Les Vendredis - 金曜日の四重奏」コンサートを開催、このコンサートでは彼に支援された音楽家たちが挙って作品を演奏。ヴァイオリン演奏にも優れていたベリャーエフも演奏に参加するなど、和やかでありながら濃密な時間が持たれました。 このアルバムには、Les Vendredisで演奏された作品を収録。現在では忘れられてしまった作曲家の作品も含まれていますが、どれも一度聞いたら忘れられないほど、強い印象を残す秘曲揃いです。
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フランスのピアノ協奏曲集
(ラヴェル/タイユフェール/ブーランジェ/フランセ) [ウーリヒ/ゴンザレス]RAVEL, M.: Piano Concerto for the Left Hand / BOULANGER, N.: Fantaisie variée / FRANÇAIX, J.: Piano Concerto (Uhlig, González)
発売日:2017年03月24日 NMLアルバム番号:SWR19027CD
CD価格:2,400円(税込)
ドイツの中堅ピアニスト、フローリアン・ウーリヒが演奏するフランス近現代のピアノとオーケストラのための作品集。これは、2011年から2012年にかけて録音された「フランスのピアノ協奏曲集」(93.302)の続編ともいえる選曲であり、ブーランジェの「幻想曲」など、前作よりも更に珍しい作品が含まれています。 フランセの協奏曲は全曲が20分に満たないコンパクトな作品ですが、ピアノが目まぐるしく動き回る楽しい第1楽章、穏やかな第2楽章、コケティッシュな第3楽章、活発な第4楽章と、メリハリのある楽しい構成でできています。「6人組」ただ一人の女性メンバー、タイユフェールのバラードも珍しい作品。美しいピアノのアルペッジョで始まる神秘的な曲です。教育者として名高いナディア・ブーランジェは、活動の初期には作曲も手掛けていましたが、妹リリの才能に勝てないと悟ったとして、1918年にリリが早世した後は、一切作曲をしませんでした。この幻想曲は彼女の残された僅かな作品の一つです。 ウーリヒの演奏は、きらめくような音色が特徴的。フランス音楽が持つ微妙なニュアンスも余すことなく表現されています。
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フリッツ・ヴンダーリッヒ
1950年代のヒット曲集 [ウンダーリッヒ]Vocal Recital (Tenor): Wunderlich, Fritz - ANDERS, H. / MEISEL, W. / GROTHE, F. / INCZÉDY, T. / KAISER, E. (Hits from the 50s) (1953-1965)
発売日:2017年03月24日 NMLアルバム番号:SWR19029CD
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
ドイツの伝説的テノール歌手フリッツ・ヴンダーリヒ。35歳という短い生涯でしたが、残された録音からは彼がいかに素晴らしい歌手であったかが、ひしひしと伝わってきます。 この2枚組には「1950年代のヒット曲」が収録されており「知られざるヴンダーリヒ」を存分に楽しむことができます。現在も多くのクラシックの歌手たちがオペラの舞台だけでなく、テレビにも出演し、ポピュラーのヒットナンバーを歌い人気を博していますが、この時代もそれは変わることなく、とりわけテノール歌手たちは、甘い声を生かして、ラヴ・ナンバーを滔々と歌い上げていました。ヴンダーリヒもその例に漏れず、「グラナダ」や「トリトンバ」などを熱く甘く歌い上げています。ブックレットには彼の娘であるバルバラが提供した珍しい写真やエピソードを掲載。また、曲によっては、彼自身がトランペットを吹き、曲に強烈なアクセントを与えていたりと実に興味深い演奏が楽しめる2枚組です。 このアルバムの復刻にあたっては、入念なリマスタリングが施されており、ブックレット(ドイツ語・英語のみ)には、その経緯が使用機材の写真も交え、詳細に記されています。まさに「古き宝物を丁寧に磨く」かのようなエンジニアたちの良い仕事も味わってください。
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フィンランドの合唱曲集 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]
Choral Concert: South West German Radio Vocal Ensemble - SIBELIUS, J. / SAARIAHO, K. / RAUTAVAARA, E. / LINKOLA, J. (Finland)
発売日:2017年03月24日 NMLアルバム番号:SWR19031CD
CD価格:2,400円(税込)
マーカス・クリードによる「世界の合唱曲シリーズ」最新作はフィンランドの作品集です。北欧は合唱が盛んであり、素晴らしい作品の宝庫とも言える地域です。数多い作品の中からクリードが選んだのは、シベリウス、サーリアホ、ラウタヴァーラ、タルヴィティエ、リンコラといった20世紀の作品で、どれも精緻で複雑なハーモニーによって描かれた音の織物のような美しさを持っています。調性を持つシベリウス、ソプラノのソロが特徴的なサーリアホ、民謡風なテイストが組み込まれたタルヴィティエ、神秘的なラウタヴァーラ、ポップス的な要素が強い(楽しい)リンコラと続き、様々なテイストの曲を楽しんだあと、最後はおなじみの「フィンランド賛歌」で締めくくられます。
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ドヴォルザーク(1841-1904):
〔交響曲全集 第3集〕
交響曲 第3番&第4番 [ザールブリュッケン放送フィル/チチョン]Dvořák, A: Symphonies (Complete), Vol. 3 (Saarbr?cken German Radio Philharmonic, Chichon) - Symphonies Nos. 3, 4
発売日:2016年10月28日 NMLアルバム番号:SWR19009CD
CD価格:2,400円(税込)
ニューヨーク・タイムズで「天才的な指揮者」として紹介され、現在世界中で活躍している指揮者カレル・マーク・チチョン。彼によるドヴォルザーク交響曲の最新巻は、普段あまり耳にする機会のない第3番と第4番の組み合わせです。結婚を間近に控えた1873年に書かれた第3番は、当時心酔していたワーグナーのメロディが引用されていることで知られる明るく堂々とした交響曲。その翌年に書かれた第4番もやはりワーグナーの雰囲気が感じられる部分が多く、若きドヴォルザークの足跡が見事に刻まれた力作です。 そんなドヴォルザークの若さ溢れるエキサイティングな精神を、チチョンは鋭い洞察力を活かし、精細に満ちた色彩的な作品として描き出しています。
収録作曲家:
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Polska ~ ポーランドの歌
Choral Music - SZYMANOWSKI, K. / PENDERECKI, K. / G?RECKI, H. / LUTOS?AWSKI, W. (Polska) (South West German Radio Vocal Ensemble, M. Creed)
発売日:2016年10月28日 NMLアルバム番号:SWR19017CD
CD価格:2,400円(税込)
マーカス・クリードによる音楽で巡る旅の最新巻は激動の歴史を辿ったポーランドの合唱作品集。ポーランドは10世紀に国家として認知され領土を拡大するも、18世紀になって4度に渡り国土を隣国によって分割され、一旦は消滅します。第1次世界大戦後、1918年に独立しましたが、第二次世界大戦時に再びナチスとソビエトによって分割。1952年に人民共和国として国家主権を復活、1989年の民主化によって共和国となり、ようやく今の形になりました。 そんなポーランド、芸術面では非常に多くの実りをもたらしています。1956年に初めて開催された「ワルシャワの秋」音楽祭で、初めてこの国の音楽に触れた聴衆は、その驚異的な可能性に驚きを隠せませんでした。このアルバムでは、近現代ポーランドを代表する作曲家たちの合唱作品を聞く事ができます。
収録作曲家:
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オリジナルSWRテープ・リマスター
1948-1949 ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ベートーヴェン&ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲集 [ヌヴー/フランス国立放送管/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/デゾルミエール]BEETHOVEN, L. van / BRAHMS, J.: Violin Concertos (Neveu, Orchestre National de l'ORTF, SWR Symphony, Baden-Baden and Freiburg, D?sormi?re)
発売日:2016年10月28日 NMLアルバム番号:SWR19018CD
CD-R価格:2,100円(税込)
フランスの女性ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴー(1919-1949)。フリッツ・クライスラー、ジャック・ティボーと並ぶ才能の持ち主で、将来を嘱望されていましたが、30歳を目前に飛行事故で非業の死を遂げます。彼女は音楽一家に生まれ、7歳でブルッフの協奏曲第1番を演奏しパリ音楽院に入学、11歳で首席卒業と、幼い頃から抜群の才能を発揮しました。そして1931年、ウィーンのコンクールに参加した際、カール・フレッシュの目に留まり、13歳でベルリンに留学。4年間に渡り師の教えを受け、1935年にはヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得します(この時の第2位はオイス卜ラフでした)。その後、第二次世界大戦の間は活動を中断するも、ヨーロッパ全土のみならず、南北アメリ力、オーストラリアまで演奏旅行を行い、1949年にはイギリスのエディンバラ国際フェスティバルに出演するなど、洋々たる未来が開けていたのです。 しかしその年の10月27日、彼女の乗ったエールフランス機はサンミゲル島の山中に墜落、以降彼女のライヴ演奏を聞く事は永遠に不可能となってしまいました。このブラームスとベートーヴェンは早すぎる晩年の演奏ですが、そんな悲劇は微塵も感じさせない力強さに溢れたものです。 ジャケットにはこれまでに発表されたことのない若きヌヴーの秘蔵写真と、彼女が師カール・フレッシュに宛てて書いた手書きのメモがデザインされています。
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ミヒャエル・ギーレン・エディション 第3集
ブラームス(1833-1897):
交響曲全集・管弦楽作品・協奏曲集 [1989-2005]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 / Piano Concerto No. 1 / Double Concerto (Michael Gielen Edition, Vol. 3 [1989-2005])
発売日:2016年10月28日 NMLアルバム番号:SWR19022CD
CD 5枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
ミヒャエル・ギーレン・エディション第3集はブラームスの交響曲全集と管弦楽作品、協奏曲集。この中には、2曲の初出となる1991年録音の「ピアノ協奏曲 第1番」(ピアノはゲルハル卜・オピッツ)と、2005年録音の「運命の歌」を含んでいます。既に高い評価を受けている4曲の交響曲は、1989年から2005年までと録音年代は広範囲に渡っていますが、その解釈は常に変わることなく、理想的な重厚さと渋さを備えた、すみずみまで見通しの良い演奏です。 シェーンベルクが管弦楽用に編曲したピアノ四重奏曲は、アンサンブルの精緻さを壊すことなく管弦楽へと置き換えたもので、ギーレンならではの妥協のない鋭い響きが楽しめます。2曲の協奏曲もソリス卜の選定から文句ないもので、ドイツ音楽の権威オピッツの演奏する、まるでピアノもオーケス卜ラの一部になったかのようなピアノ協奏曲、オーケストラと対話をしながらも、緊密な楽器同士のやりとりが見事なキャプランとゲリンガスの二重協奏曲。そしてこちらも初出となる「運命の歌」での厳粛ながらも、バランスの取れた清冽なアンサンブル。ギーレンとバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団の強い信頼関係から生まれた極上のブラームスです。
収録作曲家:
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Himmels lieder ‐ 天の歌 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル]
Choral Concert: South West German Radio Vocal Ensemble - BRITTEN, B. / PÄRT, A. / KAMINSKI, H. / POULENC, F. (Songs of Heaven)
発売日:2016年09月28日 NMLアルバム番号:SWR19015CD
CD価格:2,400円(税込)
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ラヴェル(1875-1937):
〈管弦楽作品集 第4集〉
歌劇「スペインの時」
シェエラザード [ドゥストラック/フシェクール/南西ドイツ放送響/ドゥネーヴ]RAVEL, M.: Orchestral Works, Vol. 4 - Shéhérazade / L'heure espagnole (d'Oustrac, Fouchécourt, South West German Radio Symphony, Denève)
発売日:2016年09月28日 NMLアルバム番号:SWR19016CD
CD価格:2,400円(税込)
全5巻で完結するステファヌ・ドゥネーヴの「ラヴェル作品集」の第4集は歌劇「スペインの時」(第5集「子供と魔法」は2017年4月リリースの予定)。ラヴェル(1875-1937)がイタリアの「オペラ・ブッファ」の形式をスペイン風にまとめたものとされるこの歌劇は、内容も“男女間のちょっとしたかけひき”がコミカルに描かれた、エスプリと皮肉の効いた大人向きの作品に仕上がっています。 主役コンセプシオンを歌うステファニー・ドゥストラックはバロックオペラを中心に活躍しているメゾ・ソプラノ。彼女を交えた全ての登場人物の確かな歌唱力に支えられたユニークな表現は必聴です。ドゥストラックの「シェヘラザード」もニュアンスに富む美しい歌唱です。
収録作曲家:
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サルヴァトーレ・アッカルド
パガニーニ(1782-1840):
ヴァイオリン協奏曲 第1番&第2番
《オリジナルSWRテープ・リマスター 1961-1970》 [アッカルド/南西ドイツ放送響/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/ブール]PAGANINI, N.: Violin Concertos Nos. 1 and 2 (Accardo, South West German Radio Symphony, Baden-Baden and Freiburg, Bour)
発売日:2016年09月28日 NMLアルバム番号:SWR19019CD
CD価格:2,100円(税込)
イタリアの名ヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルド(1941-)の1960年代から1970年代の録音を細心のリマスタリングで復刻した1枚。もともと神童として名を馳せたアッカルドは13歳で最初の演奏会を開き、その後、数々の国際コンクールで賞を獲得。1958年の「パガニーニ国際コンクール」を17歳で制覇したことにより「パガニーニの再来」との賛辞を受けたことでも知られています。 パガニーニはアッカルドにとって大切なレパートリーであり、1970年代の半ばにはシャルル・デュトワの指揮で6曲の協奏曲を録音。こちらも名演奏として知られています。当盤は、エルネスト・ブールとの共演による1960年代から70年にかけてのスタジオ録音で、アッカルドの明確なアプローチと確かな技巧に支えられた、輝かしい音色を聞く事ができます。
収録作曲家:
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バレエ・リュス・シリーズ 第10集
ストラヴィンスキー(1882-1971):
バレエ音楽「火の鳥」
バレエ音楽「ミューズをつかさどるアポロ」 [ペスコ/コルステン]STRAVINSKY, I.: Firebird / Apollon musagète (Les Ballets Russes, Vol. 10) (Peskó, Korsten)
発売日:2016年09月28日 NMLアルバム番号:SWR19020CD
CD価格:2,400円(税込)
ディアギレフとバレエ・リュスの歴史を辿る10巻で構成されたシリーズの最終巻は、ストラヴィンスキー(1882-1971)の名作「火の鳥」と「ミューズを率いるアポロ」の2作品を収録。振付師ジョン・ノイマイヤーの発案で始められたこのシリーズは、19世紀のバレエに革新をもたらしたディアギレフの尽力と、彼をとりまく作曲家、画家、デザイナー、振付師の功績を辿るもので、ストラヴィンスキーの「春の祭典」をはじめ、ドビュッシー、ラヴェル、そのほか珍しい作品まで、バレエ・リュスに係る作品をくまなく網羅しています。 今作のペシュコ、コルステンをはじめ、ギーレン、若杉など多彩な指揮者による素晴らしい演奏はもちろんのこと、資料としても価値のあるシリーズです。
収録作曲家:
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アニー・フィッシャー
モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第22番
シューマン(1810-1856):
ピアノ協奏曲
《オリジナルSWRテープ・リマスター 1958-1959》 [フィッシャー/ミュラー=クライ/ロスバウト]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 22 / SCHUMANN, R.: Piano Concerto, Op. 54 (Fischer, Müller-Kray, Rosbaud)
発売日:2016年09月28日 NMLアルバム番号:SWR19025CD
CD価格:2,100円(税込)
ハンガリーのピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)の1950年代終わりに収録された2曲のピアノ協奏曲。アニー・フィッシャーは1980年代以降に日本にも度々来日し、数多くのファンを獲得した人です。演奏について妥協を許さなかった彼女は、スタジオ録音に批判的でしたが、モーツァルトの協奏曲を含むEMIへの一連の録音は、現在でも「モーツァルト演奏の基準」とみなされるほどに、その演奏は高く評価されています。 彼女の商業的録音は、いずれも1968年に夫アラダール・トートが死去するまでの、1950年代から1960年代のものですが、幸いなことにいくつかのライヴ録音が保存されています。このロスバウトとの演奏もそんな中の一つで、端正なモーツァルトと美しいシューマンは、彼女の魅惑的な姿を存分に伝えています。
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フリッツ・ヴンダーリヒ
祝祭アリア集 [ウンダーリッヒ]Vocal Recital: Wunderlich, Fritz - BACH, J.S. / HANDEL, G.F. / BUXTEHUDE, D. / SCHÜTZ, H. / TELEMANN, G.P. (Festive Arias)
発売日:2016年09月28日 NMLアルバム番号:SWR19026CD
CD価格:2,100円(税込)
ドイツの伝説的テノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ(1930-1966)。もともとはパン屋で働いていたという彼の美声を周囲の人たちが見い出したことで声楽の道に入った彼、1954年に「魔笛」のタミーノでデビューしてからはすぐに頭角を顕し、翌年のシュトゥットガルト歌劇場での同役で一躍世界的スターになりました。彼はオペラ歌手としても優れていましたが、何よりドイツ・リートでの細やかなニュアンスが愛され、シューベルトやベートーヴェン歌手としてその将来が期待されていた矢先、1966年、36歳の誕生日の直前に不慮の事故で敢えなくこの世を去ってしまいます。 この一連の録音は、20歳代のヴンダーリヒの瑞々しくも官能的な声が収録されています。彼のレパートリーとしては珍しい作品であり、ファンにとっても嬉しい1枚です。このアルバムは、全10巻からなる「ヴンダーリヒ・シリーズ」の第1集となります。
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ミヒャエル・ギーレン・エディション
第2集(1968-2013)
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第1番‐第9番 [1968-2013]BRUCKNER, A.: Symphonies Nos. 1-9 (Michael Gielen Edition, Vol. 2 (1968-2013))
発売日:2016年07月13日 NMLアルバム番号:SWR19014CD
CD 10枚組価格:6,300円(税込、送料無料)
2017年に生誕90年を迎えるドレスデン生まれの指揮者ミヒャエル・ギーレン(1927-)。これを記念して制作された集大成BOXの第2弾は、彼が最も得意とするブルックナーの交響曲全集です。第1集(SWR90017CD)では、バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの5人の作品が収録されていて、こちらも「切れ味鋭い」とされる彼の持ち味が存分に堪能できるものでしたが、このブルックナーはまた別格です。彼にとってはブルックナーは大切なレパートリーであり、1960年台から始めた放送録音でも、最初からその交響曲の何曲かが取り上げられています。ギーレンは長い期間をかけてその解釈に磨きをかけ、使用するスコアも標準的なヴァージョンではなく、その時点で最も「音楽的に面白い」ものを選択、もちろん曲に対するアプローチも彼の特徴(怜悧さ、精緻な響きの探求など)を備えたものです。 このBOXには1968年の第2番から2013年の第9番までと、およそ45年に渡るギーレンの演奏の変遷が刻まれています。交響曲 第1番、第2番、弟8番、第9番はこのBOXが初リリースとなります。
収録作曲家:
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世界の民謡集 [バーベリアン]
Vocal Recital: Berberian, Cathy - BARTÓK, B. / LEBEDEFF, A. / OBRADORS, F. / HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van / RAVEL, M. (Folk Songs of the World)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:SWR19010CD
CD価格:2,240円(税込)
驚異のヴォーカルテクニックに支えられた多彩な表現力、そして恵まれた語学力の全てを駆使し、前衛音楽から民謡までと幅広い曲を歌いこなしたアルメニア系アメリカ人歌手、キャシー・バーベリアン。1950年代、作曲家ルチアーノ・ベリオと結婚していた頃には、ベリオをはじめ、ケージやヘンツェ、ストラヴィンスキーによる多くの曲が彼女のために書かれたことでも知られています。 このアルバムは、そんな彼女が得意とした民謡集ですが、各々の曲は原語で歌われ(なんと17カ国)例えば、スイスの歌ではヨーデルの技法が用いられていたり、コープランドでは「猫の声」をはじめ、動物の声を模倣していたりと変幻自在。まさに前代未聞の「声の芸術」です。
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Volkslieder 20 [南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル&ビッグバンド/シュルト=イェンセン]
Choral Music - SCHMID, R. / SILCHER, F. (Volkslieder 2.0) (South West German Radio Vocal Ensemble and Big Band, Schuldt-Jensen)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:SWR19011CD
CD価格:2,400円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
歌曲集「冬の旅」 D911 [シュヴェツィンゲン音楽祭エディション 1987]SCHUBERT, F.: Winterreise (Prey, Deutsch) (Schwetzinger Festspiele Edition, 1987)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:SWR19012CD
CD価格:2,100円(税込)
ドイツの名バリトン、ヘルマン・プライ(1929-1998)。モーツァルトをはじめとした歌劇、リートの両面で活躍し、数多くの素晴らしい録音を遺しています。そんな彼のレパートリーの中心を占めていたのは、やはりシューベルト(1797-1828)の歌曲でした。豊かな感情表現と深い思索に裏打ちされた彼の歌唱は、極めて高く評価され、とりわけ「冬の旅」は1952年から亡くなる1998年までの46年間、数え切れないほど頻繁に舞台で歌い、また、岩城宏之とオーケストラ・アンサンブル金沢がバックを務めた管弦楽伴奏版(1997年録音)をはじめ、現在4種類のリリースがカタログで確認されるほどに、録音にも力を入れていました。名手ヘルムート・ドイチュとの息のあったアンサンブルによる堂々とした演奏を聴くことができます。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ協奏曲 第9番&第19番 [1952-1956]MOZART, W.A.: Piano Concertos Nos. 9 and 19 (Haskil, Stuttgart Radio Symphony, Schuricht) (1952-1956)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:SWR19013CD
CD価格:2,100円(税込)
ルーマニア出身、「稀代のモーツァルト弾き」として知られるクララ・ハスキル。このアルバムは1952年と1956年に演奏された2曲の協奏曲がカップリングされたもので、シューリヒトの傑出した伴奏とともに、時を超えて高く評価されています。
収録作曲家:
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ラヴェル(1875-1937):
〈管弦楽作品集 第3集〉
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」
高雅で感傷的なワルツ
[シュトゥットガルト放送響/ドヌーヴ]RAVEL, M.: Orchestral Works, Vol. 3 - Daphnis et Chloé / Valse nobles et sentimentales (Stuttgart Radio Symphony, Denève)
発売日:2016年02月24日 NMLアルバム番号:SWR19004CD
CD価格:2,400円(税込)
ステファヌ・ドヌーヴの初のラヴェル(1875-1937)録音集がリリースされたとき、多くの人は「フランスの指揮者がドイツのオーケストラを率いてラヴェルを演奏するなんて、一体どんな音がするのだろう?」と不思議に思ったり、ワクワクしたものでした。もちろんどれもが素晴らしい出来栄えであったことは言うまでもありません。そんなドヌーヴ自身もシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者に就任したりと、すっかり馴染んでいます。 この第3集、メインはバレエ音楽「ダフニスとクロエ」で、ドヌーヴがどのようにこのオーケストラから“極彩色の響き”を引き出すのかをぜひ体験してみてください。
収録作曲家:
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イヴリー・ギトリス(ヴァイオリン)
協奏曲とリサイタル [ギトリス]Violin Recital: Gitlis, Ivry - PAGANINI, N. / HINDEMITH, P. / BARTÓK, B. / BRAHMS, J. / DEBUSSY, C. (Original SWR Tapes 1962-1986 Remastered)
発売日:2016年02月24日 NMLアルバム番号:SWR19005CD
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
ロシア系ユダヤ人の両親のもと、イスラエルのハイファに生まれたヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス。彼の独特な解釈と、超絶技巧を讃えて「魔弓を操る人」と呼ばれています。彼の演奏は、現代の若手たちとは全く違ういわば「19世紀的」なもの。豊かな感情表現(時として過剰なほど)と独自のボーイングとヴィブラートから生まれる音色は、まさに「泣かせる」演奏であり、聴き手の涙腺を直接刺激するもの。故に彼のファンはとても多いのです。 この2枚組は、CD1に協奏曲、CD2にリサイタルの演奏が収録されています。名指揮者スクロヴァチェフスキとがっぷり組んだパガニーニの緊張感溢れる演奏や、現代作曲家ハウベンシュトック=ラマティの「ゼクエンツェス」での予想の上を行く演奏、素晴らしいバルトークとヒンデミットには、思わず手に汗を握るはず。そして、CD2のリサイタル盤こそまさに真骨頂。ギトリスの魔弓が火を噴きます。
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アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)
モーツァルト&ベートーヴェンの協奏曲 [ラローチャ/ナヴァラ/ブール]MOZART, W.A.: Piano Concerto No. 22 / BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 3(Original SWR Tapes 1977-1986 Remastered) (Larrocha, Navarro, Bour)
発売日:2016年02月24日 NMLアルバム番号:SWR19006CD
CD価格:2,100円(税込)
バルセロナで生まれ、グラナドスの弟子であるフランク・マーシャルに師事、幼い頃からその才能を発揮し、特にスペイン作品の演奏で確固たる地位を築いた女性ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ(1923-2009)。彼女はモーツァルトの作品も非常に得意としていたのですが、彼女が若い頃には、その演奏はドイツでは受け入れられなかったと言われています。しかし、以降は彼女の弾くモーツァルトに賞賛が集まり、70年代にはDECCAにもモーツァルトのソナタ集を録音するなど「モーツァルト弾き」としての評価が定まったことはいうまでもありません。ここで聴けるモーツァルトとベートーヴェンもニュアンスに富む素晴らしいものです。
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ミヒャエル・ギーレン・エディション 第1集(1967-2010)[6枚組] [1967-2010]
Orchestral Music - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / HAYDN, J. / BEETHOVEN, L. van / SCHUBERT, F. (Michael Gielen Edition, Vol. 1 (1967-2010))
発売日:2016年02月24日 NMLアルバム番号:SWR19007CD
CD価格:5,175円(税込、送料無料)
現在、最も重要な指揮者の一人と称されるミヒャエル・ギーレン(1927-)。舞台演出家の父のもと、ドレスデンに生まれ、1940年にアルゼンチンに移住し、ブエノスアイレスで音楽を学びます。カルロス・クライバーと知り合い、共に研鑽を積んだエピソードでも知られています。レパートリーは古典派から現代までと幅広く、とりわけ一連のバーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団とのマーラーの交響曲や、シェーンベルク作品での精妙な演奏は、比類なきものとして評価されています。 この「ギーレン・エディション」は2017年の彼の生誕90年を記念し製作されたもので、SWRレーベルから今後3年間に渡って、全10集のリリースが予定されています。この第1集は1960年代の録音から最近の録音までを収録、そのほとんどは初出音源というもので、彼のファンのみならず、20世紀のクラシック音楽の演奏様式の一つのスタイルを俯瞰するためにもなくてはならないものとなることは間違いありません。
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リーム(1952-):
〈管弦楽作品集 第7集〉
「他の2つの楽章」/「出発」/「影の小品」 [シュトゥットガルト放送響/ノリントン/アルミンク]RIHM, W.: 2 Other Movements / Abkehr / Schattenstück (Stuttgart Radio Symphony, Norrington, Arming)
発売日:2016年01月27日 NMLアルバム番号:SWR19001CD
CD価格:2,400円(税込)
ヴォルフガンク・リーム(1952-)の管弦楽作品集の第7集です。ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団に委嘱された「他の2つの楽章」は2005年にロリン・マゼールの指揮によって初演された作品で“あらかじめ完成された何か”に続く2つの楽章です。これ自体が変幻自在なものであり、第1楽章だけでほぼ30分の長さがあります。 アルミンクによる「Abkehr - 出発」は彼が来日した際、新日本フィルハーモニー交響楽団との共演で日本初演を行った作品です。タイトルの「出発」とはリームの言葉によると「マーラーの第9交響曲」の世界からの別離であり、多くの引用を含めながらも、曲は途中でエキセントリックに中断され思いが解決することはありません。 デンマークのアーティストのために書かれた「影の小品」はシベリウスのオマージュです。どれもなかなか不思議な肌触りを持つ音楽です。
収録作曲家:
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バルトーク(1881-1945):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [ベッカー=ベンダー/ナジ]BARTÓK, B.: Violin and Piano Works (Becker-Bender, Nagy)
発売日:2016年01月27日 NMLアルバム番号:SWR19003CD
CD 2枚組価格:3,675円(税込、送料無料)
バルトーク(1881-1945)の一連のヴァイオリン作品といえば、無伴奏の作品が名高いのですが、こちらの「ピアノとヴァイオリン」のソナタは、バルトークが「民謡の語法を自身の作品に取り入れたことに確かな手ごたえを感じた作品」といわれています。流麗なピアノ・パートはもちろんのこと、超絶技巧を駆使したヴァイオリンが歌う時にユーモラスに、時に辛辣な音楽は確かに独自のものといえるでしょう。晩年の名作である無伴奏ソナタはバッハヘノオマージュともいえる作品で、緊密な構成と緊張感に裏打ちされた難曲として知られます。 これらを演奏しているのはドイツを中心に活発な活動をしているヴァイオリニスト、ベッカー=ベンダーです。彼女は数々の国際コンクールで賞を獲得し、クルト・マズア、ゲルト・アルブレヒトを始め、錚々たる顔ぶれの指揮者と共演、また室内楽の分野でも目覚しい活躍をしています。レパートリーも広く、あまり演奏されることのない作品(ルジツカ、アルフテル、ゲール、ヘンペルなど)を積極的に演奏していることでも知られています。また、現在ザールランド音楽大学、ハンブルク音楽演劇大学で後進の指導にあたっています。共演のペーテル・ナジは1979年のハンガリー放送コンクールで第1位を獲得し、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして名声を確立、世界中でソリスト、また共演者として名前を知られる人です。
収録作曲家:
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オネゲル(1892-1955):
交響曲 第3番「典礼風」
交響曲 第2番
「ラグビー」/「パシフィック231」 [シュトゥットガルト放送響/ドヌーヴ]HONEGGER, A.: Symphonies Nos. 2 and 3 / Rugby / Pacific 231 (South West German Radio Symphony, Denève)
発売日:2015年11月25日 NMLアルバム番号:CD93.343
CD価格:2,400円(税込)
現在、シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めるステファン・ドヌーヴによるオネゲル(1892-1955)の2曲の交響曲と、交響的運動を聴く1枚です。宗教的な雰囲気をそこはかとなく閉じ込めた「交響曲第3番」、戦争への思いをダイレクトに伝えた第2番(もちろんトランペットは入ってます)、そしてオネゲルの全作品の中でも最も有名な「パシフィック231」と、ちょっと一息と言った感のある「ラグビー」。ドヌーヴは、これらオネゲルの作品の持つ、新古典的な部分と描写的な部分のどちらもがじっくり楽しめる素晴らしい演奏を繰り広げています。文句なしの名演です。
収録作曲家:
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ドビュッシー(1862-1918):
ピアノ作品集 第4集 [コルスティック]DEBUSSY, C.: Piano Music, Vol. 4 (Korstick)
発売日:2015年11月25日 NMLアルバム番号:CD93.337
CD価格:2,400円(税込)
ドイツの名手ミヒャエル・コルスティックによるドビュッシーのピアノ作品集も今作で第4集となります。以前は、ベートーヴェンでの硬質なタッチで話題を馳せたコルスティックですが、リストで超絶技巧を披露したり、ドビュッシーやケクランの作品で柔和な音色を紡ぎ出す、変幻自在で不思議なピアニストでもあります。 この第4集は印象主義の代表作「版画」を中心に、ベルガマスク組曲やアラベスクなどの初期の作品を配し、ドビュッシーの音楽的な変遷を辿っています。
収録作曲家:
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ドヴォルザーク(1841-1904):
〔管弦楽作品集 第2集〕
交響曲 第5番
序曲「自然の中で」/スケルツォ・カプリチョーゾ [ザールブリュッケン放送フィル/チチョン]DVOŘÁK, A: Symphonies (Complete), Vol. 2 (Saarbrücken German Radio Philharmonic, Chichon) - Symphony No. 5 / In Nature's Realm
発売日:2015年11月25日 NMLアルバム番号:CD93.344
CD価格:2,400円(税込)
ジムロック社の策略で、最初第3番として1888年に出版されたというこの交響曲第5番。作曲が完成していたのは、それよりも以前の1875年で、そろそろ彼自身の個性が曲に現れてきたころの充実した作風を持っています。ブラームスとの関連を指摘される「第6番」よりも、更に牧歌的な雰囲気に満たされたこの曲は、いかにも楽しげな第1楽章で幕を開けます。一転重苦しい雰囲気に包まれた第2楽章、その2楽章の雰囲気を引き継ぎながらも溌剌とした第3楽章を経て、荘厳な序奏(イ短調)を持つ終楽章へとなだれ込みます。ここがまさにドヴォルザーク(1841-1904)の真骨頂です。 この曲を指揮するのは、イギリスの指揮者カレル・マーク・チコン(シチョン)。情熱的なテンペラメントが全ての聴き手を魅了しています。彼はロンドン王立音楽院で学び、シノーポリとゲルギエフのアシスタントを経て、2011年9月にザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任、現在に至っています。ドヴォルザークの音楽の素晴らしさを再認識させるシリーズです。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):交響詩集 第4集
アルプス交響曲
交響詩「ドン・ファン」 [南ドイツ放送響/バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/ロート]STRAUSS, R.: Tone Poems, Vol. 4 - Eine Alpensinfonie / Don Juan (SWR Symphony, Baden-Baden and Freiburg, F.-X. Roth)
発売日:2015年10月28日 NMLアルバム番号:CD93.335
CD価格:2,400円(税込)
グザヴィエ・ロトとバーデン=バーデン&フライブルクSWR響によるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)のシリーズも今作で第4集となります。最近は自らのオーケストラ「レ・シェクル」とも斬新かつ刺激的なアプローチによる演奏を披露、その名声がますます高まっているロトですが、この「アルプス交響曲」は、まさに彼の本領発揮とも言える演奏であると断言できるでしょう。リヒャルト・シュトラウスが完成までに10年以上をかけたこの大作は、華美さばかりを追求すると単なる「サウンド・トラック」になってしまう危険性を孕んでいますが、そこはロト。シュトラウスが求める響きと物語性を完全に再現した上で、推進力ある音楽を作り出しているのはさすがです。 「ドン・ファン」はシュトラウス24歳の意欲作ですが、ロトはこちらの曲でも、若さ漲る爆発的なエネルギーを掬い上げ、シュトラウスが望んだであろう理想的な響きを創り上げることに成功しています。
収録作曲家:
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バッキアーナ
モシェレス、ライネッケ、シューマンによる
J.S.バッハ作品の編曲集 [デュオ・ダコール]Piano Duo Recital: Duo d'Accord - MOSCHELES, I. / SCHUMANN, R. / REINECKE, C. (Bachiana)
発売日:2015年10月28日 NMLアルバム番号:CD93.338
CD価格:2,400円(税込)
偉大なるバッハの音楽から何を見出すのか? この永遠の命題には、過去にも何人もの芸術家が挑んでいます。ある人は曲をつくり、ある人は演奏で、また絵画や他の分野にもバッハの作品の影響が強く及んでいます。 このアルバムには、そんなバッハの作品にインスパイアされた3人の作品が収録されています。シューマンの「4つのフーガ」は、もともと彼が興味を抱いていたペダルピアノのために書かれた作品で、バッハの作品を研究していたシューマンにおける「フーガの理想的な形」を見る事ができます。バッハの名前「BACH」を音にすると半音階的な響きになりますが、これも美しくフーガに内包されています。 モシェレスの作品は、平均律クラヴィア曲集に対位法的なメロディをつけたもの。バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」のようなものと言えば近いでしょうか。ライネッケの作品は、バッハのフランス組曲第1番の「サラバンド」が極めてロマンティックな対位法によって、刻々と変容していきます。国際的に評価の高いデュオ・ダコールによる演奏です。
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ドヴォルザーク(1841-1904):
弦楽四重奏曲 第10番&第13番 [ベネヴィッツ四重奏団]DVOŘÁK, A.: String Quartets Nos. 10 and 13 (Bennewitz Quartet)
発売日:2015年10月28日 NMLアルバム番号:CD93.340
CD価格:2,400円(税込)
2005年に開催された「第5回大阪室内楽コンクール」で優勝し、2009年にも来日、日本の聴衆の注目を集めたベネヴィッツ弦楽四重奏団によるドヴォルザーク(1841-1904)です。アンサンブル名であるベネヴィッツとはプラハ音楽院の初代校長を務めたヴァイオリニスト、アントニン・ベネヴィッツの名前であり、彼らは、その長き良き伝統を引き継ぐアンサンブルとして、チェコの作品を極めて精力的に、また確信に満ちて演奏しています。 このアルバムにはドヴォルザークの円熟期の作品である2曲の弦楽四重奏曲を収録、スラヴ色の濃い第10番と、何かが吹っ切れたかのような清々しさを持つ第13番の取り合わせは、このアンサンブルの今を知るにふさわしい選曲です。
収録作曲家:
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Great Britain イギリス現代合唱曲集
Choral Concert: South West German Radio Vocal Ensemble - HARVEY, J. / MACMILLAN, J. / TAVENER, J. / MAXWELL DAVIES, P. (Great Britain)
発売日:2015年10月28日 NMLアルバム番号:CD93.342
CD価格:2,400円(税込)
イギリスの音楽文化は教会音楽と密接に結びついています。現代においても、典礼のための宗教合唱曲が多数書かれ、これらの新作は常に合唱団に拠って演奏され、市民たちもこれらを享受しています。 このアルバムでは5人の作曲家の多彩な作品を聴くことができますが、最初のマクスウェル・デイヴィスの長大な作品からして、様々な言語を駆使した言葉遊びが炸裂する、何とも人を食ったものであり「聖と俗」が表裏一体であることを強く感じさせてくれるはずです。現代最高の合唱指揮者の一人であるマルクス・クリードは、これらの難曲をやすやすと聞かせます。
収録作曲家: