グルダ(フリードリヒ) Gulda, Friedrich
生没年 | 1930-2000 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 8107 |
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ジャズ・ヴァイオリン・コンチェルト
メイド・イン・オーストリア [ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン&指揮)/ムジカ・ヴィーテ管弦楽団/クリスティアン・レットナー(ドラムス)]Jazz Violin Concertos - GULDA, F. / BERGER, H. / HANK, S. (Schmid, Musica Vitae Chamber Orchestra)
発売日:2023年09月15日 NMLアルバム番号:Gramola99284
CD価格:2,550円(税込)
ベンヤミン・シュミットはクラシックだけでなく、ジャズや即興演奏にも強い関心を抱き、以前にも少年時代から憧れていたというステファン・グラッペリにインスパイアされたアルバムを出すなど、幅広い活動をしています。 このアルバムでは、スウェーデンの室内オーケストラ「ムジカ・ヴィーテ」と共に、オーストリアの3人の作曲家のジャズ・コンチェルトを演奏。ヘルベルト・ベルガーの「メトロポール組曲」は、本来のクロマティック・ハーモニカの独奏部を今回の録音のためにヴァイオリンへとアレンジ。ジャズ・ピアニスト、ザビーナ・ハンクの「見捨てられた天使のための3つの歌」はシュミットのために書かれた作品です。 また、フリードリヒ・グルダの「ウィングス=翼」は4つのセクションから成る18分ほどの曲で、シュミットによればツィガーヌ風、バロック風、グルーヴ風のセクションがあり、最後にリディア旋法(リディアンスケール)を強く意識した即興的な部分があり、彼はここでオリジナルの即興演奏を加えているそうです。
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グルダ・コンダクツ・アンド・
プレイズ・グルダ - ジャズ
交響曲 ト長調他 [フリードリヒ・グルダ(指揮、ピアノ) シュトゥットガルト放送交響楽団 南ドイツ放送ダンス・オーケストラ]GULDA, F.: Symphony in G Major / Piano Pieces (Heidelberger Hazztage 1971) (Friedrich Gulda Conducts and Plays Gulda)
発売日:2021年01月22日 NMLアルバム番号:SWR19096CD
CD価格:2,400円(税込)
発見、グルダの「交響曲」!
シュトゥットガルト放送響がビッグバンドに!フリードリヒ・グルダの自作を中心としたジャズのパフォーマンスを収録したアルバム。中でも注目は、スタジオでセッション録音されていた「交響曲 ト長調」です。不思議なことに、この作品の存在はこれまで誰にも知られておらず、今回SWRのアーカイヴにグルダの過去の録音を探していたところ、偶然発見されました。グルダが何のためにこの作品を書いたのか分かっておらず、さらに公開で演奏された形跡もありません。 古典的なソナタ形式にジャズのイディオムを融合させて作曲されており、ジャズ・バンドとクラシカルな弦楽合奏の共演の形で、各楽章10分以上、全3楽章で35分という大作となっています。弦楽も含めた全体がスイングする様は圧巻ですが、ふとバロック音楽のようなフレーズが挿入されたり、当時全盛だったムード音楽のような甘いストリングスやオーボエが聴かれたりと、グルダの持つ音楽性の幅広さがいかんなく発揮された聴き応えのある作品。こんな絶品が長い間埋もれていたとは驚きです。 後半はハイデルベルクでのピアノ・ソロでのライヴを収録。美しいメロディとスリリングな展開を併せ持つ、グルダならではの緩急を付けた音楽が素晴らしく、収められた拍手に聴衆との交流も感じられる、心温まる貴重な記録です。 -
グレン・グールド(1932-1982):
弦楽四重奏曲
グルダ(1930-2000):
弦楽四重奏のための音楽 嬰ヘ短調 [アーツィエス四重奏団]GOULD, G.: String Quartet / GULDA, F.: String Quartet in F-Sharp Minor (Acies Quartett)
発売日:2020年01月17日 NMLアルバム番号:Gramola99028
CD価格:2,475円(税込)
20世紀後半を代表する2人のピアニスト、グレン・グールドとフリードリヒ・グルダ。彼らはほぼ同年代であり、世界的な名声を獲得してからは様々な理由で聴衆をエキセントリックに刺激しました。 10代の頃のグルダはヨーゼフ・マルクスのもとで作曲を学びロマン派の作風を身に着けており、かたやグールドはウィーン楽派の作風に傾倒していました。グールドがピアニストとしてキャリアを始た初期の1955年に作曲した「弦楽四重奏曲」は、まさにシェーンベルク風の濃厚な雰囲気を持つ大作。当時の彼の内面を表しているといわれる情感溢れる作品ですが、グールドは以降、ほとんど作曲に手を染めることはありませんでした。 1951年に作曲されたグルダの弦楽四重奏曲もロマン派の表現に拠るものですが、彼は以降も様々な作品を世に送り出し、作曲家としての独自の作風を創り上げていきました。もし彼らがピアニストにならなかったら…そんな思いに捉われるユニークな1枚です。
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ジロー・アンサンブル室内管弦楽団
グルダ(1930-2000):
コンチェルト・フォー・マイセルフ
プロコフィエフ(1891-1953):
交響曲 第1番 ニ長調 Op.25
プーランク(1899-1963):
2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 [ミッシャ・チュン(ピアノ)/ヤニク・ザロット(ドラム)/スタニスラフ・サンドロノフ(エレキ・ベース)/ユリア・ミロスラフスカヤ(ピアノ)/セルゲイ・シマコフ(指揮)/ジロー・アンサンブル室内管弦楽団]GULDA, F.: Concerto for Myself / POULENC, F.: Concerto for 2 Pianos (Mischa Cheung, Miloslavskaya, Giraud Ensemble Chamber Orchestra, Simakov)
発売日:2020年01月17日 NMLアルバム番号:SM325
CD価格:1,950円(税込)
2015年に結成されたジロー・アンサンブル室内管弦楽団は、五重奏から40人のメンバーを要する室内楽作品までをこなす、柔軟な編成で活動する新進アンサンブル。若い感性でバロックから現代作品までの幅広いレパートリーを開拓し、あまり知られていない作品を世に広めることに重きをおいています。2017年にはショスタコーヴィチ、ヴァスクス、バウム作品のCDをリリースし、高く評価されました。 今回のアルバムには、楽団設立以来指揮を担当するロシア出身のセルゲイ・シマコフに、前作でもソリストを務めたユリア・ミロスラフスカヤ(モスクワ音楽院、チューリッヒ芸術大学で学び、シェルバコフに師事)とミッシャ・チュン(スイス・中国系の出身でガーシュウィンピアノ五重奏団のメンバー、ゲーム音楽コンサートなど、ソリストとしても活躍)の二人のピアニストを迎えて、グルダの高揚感と遊び心に満ちた協奏曲や、プロコフィエフの交響曲、プーランクの2台ピアノのための協奏曲を収録。新世代のスピリットが感じられる1枚です。
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グルダ(1930-2000):
ピアノ作品集 [ジョーンズ]GULDA, F.: Piano Works (M.D. Jones)
発売日:2018年04月27日 NMLアルバム番号:GP759
CD価格:1,950円(税込)
フリードリヒ・グルダは、20世紀を代表する巨匠ピアニストであるとともに、作曲家として「ジャズとクラシックを融合した即興的な作品」を残しました。このアルバムには6作品を収録。冒頭のドアーズの名曲をアレンジした「“ハートに火をつけて”による変奏曲」以外は、どの曲も規模こそ小さめであるものの、ジャズ風の味付けが施され独自の個性を放っています。なかでも彼の2番目の妻「祐子」のための書かれた「PLAY PIANO PLAY」は古典的な手法を用いながら様々な作曲テクニックが用いられたユニークな味わいを持つ曲集になっています。最後に置かれた2曲は、それぞれ2人の息子たちのための作品です。 演奏しているマーティン・デヴィッド・ジョーンズは、グルダと同じくクラシックとジャズの両面で活躍するピアニスト。作曲家、指揮者としても知られており、このアルバムでも共感に満ちた演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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フリードリヒ・グルダ
plays モーツァルト&グルダ [グルダ]Piano Recital: Gulda, Friedrich - MOZART, W.A. / GULDA, F.
発売日:2017年06月23日 NMLアルバム番号:900713
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,290円(税込)クラシック・ピアニスト、ジャズ・プレイヤー、作曲家と様々な顔を持っていた天才ミュージシャン、フリードリヒ・グルダ(1930-2000)。本格的なジャズ・プレイヤーに転向しようと考えていたこともあるグルダは、最終的に「クラシックとジャズの融合」を試み、その自由なスタイルは、とりわけ彼が愛したモーツァルト演奏に昇華されたといえるでしょう。 このアルバムには、2つの違う年代のグルダの演奏を収録。ジャズに傾倒し始めた時期(1969年)のモーツァルトの2つのロンドを最初と最後に置き、グルダ自身のスタイルを確立させた1982年の演奏をその間に挟むというプログラムです。1982年のグルダのインプロヴィゼーション、モーツァルトのソナタ、彼と聴衆の全てがお気に入りだった「アリア」など、年代の違いを全く感じさせないほど自然な流れの中に溶け込んでおり、ここではまさにクラシックとジャズの融合が図られています。
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マーリス・ペーターゼン(ソプラノ)
Dimensionen
Mensch & Lied 人間と歌 [マーリス・ペーターゼン(ソプラノ) /シュテファン・マティアス・ラーデマン(ピアノ)/カミロ・ラディッケ(ピアノ)]発売日:2020年12月25日
CD 4枚組価格:5,775円(税込、送料無料)
「Dimensionen」とは、通常、長さや幅などの「寸法」の意味で使われるドイツ語ですが、数学などの世界では「次元」の意味でも使われます。ドイツの実力派ソプラノ、マーリス・ペーターゼンはこの「Dimensionen」の言葉の中に私たちを取り巻く全てを内包した4部作として表現。 第1部「Welt 世界」では自然や人間の営み、感情の起伏が歌われ、 第2部「Anders Welt 異世界」では、現世と異世界の境界である薄明の中に現れる、この世のものならぬ存在が歌われます。 第3部「Innen Welt 内なる世界」は夜の闇の中を飛翔する魂が出遭う、夢・幻・憧れを歌います。そして初CD化となる第4部「Neue Welt 新世界」では現世へと回帰し、この世のすべての存在との共生を歌います。 このアルバムの最後には、彼女自身の詩の朗読に続く、自由な編曲が施されたシューベルトの「夕べの歌」が置かれ、ペーターゼンが描き出した壮大な物語がそっと幕を閉じます。
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フリードリヒ・グルダ
シュトゥットガルト・ソロ・リサイタル
1966-1979年 [フリードリヒ・グルダ(ピアノ)]Piano Recital: Gulda, Friedrich - BEETHOVEN, L. van / BACH, J.S. / SCHUBERT, F. / COUPERIN, F. (The Stuttgart Solo Recitals) (1966-1979)
発売日:2019年09月20日 NMLアルバム番号:SWR19081CD
CD 7枚組価格:6,075円(税込、送料無料)
イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダとともに“ウィーン三羽烏”として名を挙げたフリードリヒ・グルダ(1930-2000)。ウィーン古典派の作品を得意とするとともに、ジャズや即興などジャンルを超えた演奏で知られる鬼才ピアニストです。 このBOXに収録されているのは1969年から1979年にかけて開催されたシュトゥットガルトでのコンサートのライヴで、全て初出音源です。モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトでの「ウィーンの伝統」を受け継ぐ端正な表現の中に、ちょうど傾倒しはじめたジャズを思わせる自由闊達さが感じられるユニークな演奏が並びます。 1979年6月21日のリサイタルは、残念ながら第二部の音源が不明となっているため、このBOXではそれを埋めるために同年10月31日、ウィーン・コンツェルトハウスでの「インナーサークル」を収録しました。彼と数多く共演したウルスラ・アンダースとギュンター・ラプルとのスリリングな掛け合いが極上の世界を創り上げています。
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Dimensions - "Anderswelt" (Part II)
マルリス・ペーターゼン
歌曲を歌う [マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)/カミロ・ラディッケ(ピアノ)]Vocal and Piano Recital: Petersen, Marlis / Radicke, Camillo - BRAHMS, J. / LOEWE, C. / NIELSEN, C. / SINDING, C. (Dimensionen - Anderswelt)
発売日:2019年01月25日 NMLアルバム番号:SM294
CD価格:2,080円(税込)
実力派ソプラノ歌手、マルリス・ペーターゼンが取り組むユニークな歌曲の世界。「Dimensionen」と題されたシリーズには私たちを取り巻く全ての事項が内包されています。第1作のモティーフは“世界”(SM274)でしたが、第2作の今作では「Anderswelt=異世界」がテーマ。選ばれた曲を見てわかるとおり、この世のものではない不可思議な者たちが主人公です。 いつの時代にも芸術家たちは、伝説の世界に住む人魚、妖精、目に見えぬ霊魂などを絵や音、詩で捉えようと試みを重ねてきており、ペーターゼンは官能的な歌唱で彼らに命を吹き込んでいます。