パウアー(フリッツ) Pauer, Fritz
生没年 | 1943-2012 | 国 | |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 86904 |
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グルダ・コンダクツ・アンド・
プレイズ・グルダ - ジャズ
交響曲 ト長調他 [フリードリヒ・グルダ(指揮、ピアノ) シュトゥットガルト放送交響楽団 南ドイツ放送ダンス・オーケストラ]GULDA, F.: Symphony in G Major / Piano Pieces (Heidelberger Hazztage 1971) (Friedrich Gulda Conducts and Plays Gulda)
発売日:2021年01月22日 NMLアルバム番号:SWR19096CD
CD価格:2,400円(税込)
発見、グルダの「交響曲」!
シュトゥットガルト放送響がビッグバンドに!フリードリヒ・グルダの自作を中心としたジャズのパフォーマンスを収録したアルバム。中でも注目は、スタジオでセッション録音されていた「交響曲 ト長調」です。不思議なことに、この作品の存在はこれまで誰にも知られておらず、今回SWRのアーカイヴにグルダの過去の録音を探していたところ、偶然発見されました。グルダが何のためにこの作品を書いたのか分かっておらず、さらに公開で演奏された形跡もありません。 古典的なソナタ形式にジャズのイディオムを融合させて作曲されており、ジャズ・バンドとクラシカルな弦楽合奏の共演の形で、各楽章10分以上、全3楽章で35分という大作となっています。弦楽も含めた全体がスイングする様は圧巻ですが、ふとバロック音楽のようなフレーズが挿入されたり、当時全盛だったムード音楽のような甘いストリングスやオーボエが聴かれたりと、グルダの持つ音楽性の幅広さがいかんなく発揮された聴き応えのある作品。こんな絶品が長い間埋もれていたとは驚きです。 後半はハイデルベルクでのピアノ・ソロでのライヴを収録。美しいメロディとスリリングな展開を併せ持つ、グルダならではの緩急を付けた音楽が素晴らしく、収められた拍手に聴衆との交流も感じられる、心温まる貴重な記録です。