ライネッケ(カール) Reinecke, Carl
生没年 | 1824-1910 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「ラ」 | NML作曲家番号 | 21018 |
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自然のロマン
ドイツ・ロマン派のフルート音楽 [ジュリエット・ユレル、エレーヌ・クヴェール、エマニュエル・ベルトラン]Flute Music and Arrangements - REINECKE, C. / SCHUBERT, F. / WEBER, C.M. von (Nature romantique) (Hurel, Couvert E. Bertrand)
発売日:2023年07月07日
NMLアルバム番号:ALPHA982
CD価格:2,475円(税込)
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ライネッケ(1824-1910):
2台ピアノのための作品全集 [ジェノヴァ&ディミトロフ・ピアノ・デュオ]発売日:2022年12月23日
CD 3枚組価格:4,800円(税込、送料無料)
典雅な作風で知られるフルート・ソナタ「ウンディーネ」の作曲者カール・ライネッケ。彼は85歳という当時としては長命であり、初期ロマン派から後期ロマン派へと移り行く音楽界に身を置きつつも、その作風をほとんど変えることなく、生涯を通じて彼が師事したメンデルスゾーンやシューマンの伝統を受け継ぐ音楽を書いていました。ピアノ曲も数多く遺し、その中には連弾曲や2台ピアノのための作品も含まれています。 アグリカ・ジェノヴァとリューベン・ディミトロフの二人はライネッケの知られざるこれらの作品を発掘、「私たちの音楽の道における最大の驚きと発見の一つ」と評し、この中にはライネッケの人間性の全てが迸っていると語っています。この3枚組は美しい「アンダンテと変奏」にはじまり、全曲を通しておよそ200分の豊穣な世界に聴き手を引き込みます。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
ピアノ三重奏曲全集 [ハイペリオン・トリオ]REINECKE, C.: Piano Trios (Complete) (Hyperion Trio)
発売日:2022年01月14日
NMLアルバム番号:555476-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
85年という当時としては長い生涯を送った作曲家カール・ライネッケ。7歳までに作曲をはじめ、ライプツィヒ音楽院の教授とライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長を務めながら作曲活動に従事、1902年に公職から引退した後も亡くなる直前まで作品を書いていました。300とも1000とも目される彼の作品はどれもロマン派の風情を湛えた魅力的なものですが、保守的な作風のためか、一部の曲を除いて彼の死後はほとんど演奏されることがありません。 このアルバムにはライネッケの活動の初期から晩年にわたるピアノ三重奏曲がすべて収録されています。1853年に出版されたシューマンの影響が強く感じられる第1番ニ長調、そのほぼ20年後の1873年頃に書かれた、豊かな質感を持つた2つのセレナード、そして1895年に出版された精緻なアンサンブルによる第2番ハ短調。これらからはライネッケの優れた作曲技法がうかがえます。 またアルバムには、ベートーヴェンの三重協奏曲をライネッケがピアノ三重奏曲に編曲した版も収録。1999年に設立され、メンバーを変えることなく数多くの世界初演を含む250作品以上を演奏してきたハイペリオン・トリオの演奏です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年2月号)★-
フルート三大ソナタ
プロコフィエフ、フランク、ライネッケ
上野星矢(フルート)/岡田奏(ピアノ) [上野星矢/岡田奏]Flute Recital: Ueno, Seiya - PROKOFIEV, S. / FRANCK, C. / REINECKE, C. (Sonatas)
発売日:2022年01月21日
NMLアルバム番号:LPDCD108
CD国内盤価格:3,080円(税込、送料無料)
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ベートーヴェン(1770-1827):
三重協奏曲(ライネッケによるピアノ三重奏曲編)
ライネッケ(1824-1910):
ピアノ三重奏曲 第1番 [ドゥッチョ・チェカンティ(ヴァイオリン)/ヴィットリオ・チェカンティ(チェロ)/マッテオ・フォッシ(ピアノ)]BEETHOVEN, L. van: Triple Concerto (arr. C. Reinecke for piano trio) / REINECKE, C.: Piano Trio No. 1 (D. and V. Ceccanti, Fossi)
発売日:2021年05月28日
NMLアルバム番号:8.573969
CD価格:1,600円(税込)
最近、ベートーヴェンやモーツァルトの協奏曲を様々な作曲家が室内楽版に編曲した演奏が注目を集めています。このアルバムではピアニストとしても名を馳せたカール・ライネッケがベートーヴェンの三重協奏曲をピアノ三重奏に編曲したヴァージョンを聴くことができます。 85歳という当時としては長命を得てロマン派の初期から後期までを俯瞰したライネッケは、300曲以上の作品を残しており、中でも室内楽はブラームスを思わせる緻密な作風を持つことで知られますが、このベートーヴェン作品の編曲は各々の楽器にソリスト的な役割が与えられた演奏効果の高いもの。もちろん原曲の味わいは損なわれることなく、見事な出来栄えを誇っています。 同時に収録されたライネッケ自身のピアノ三重奏曲はメンデルスゾーンを思わせる美しく流麗な音楽。ゆったりとした序奏に導かれる第1楽章、悠然とした旋律が魅力的な第2楽章、快活なスケルツォ楽章を経て堂々たる終楽章に至る、伝統的な作風による作品です。
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ライネッケ(1824-1910):
〈管弦楽作品集 第1集〉
交響曲 第1番・第3番
歌劇《マンフレッド王》より
勝利の行進曲 [ヘンリー・ラウダレス(指揮&ヴァイオリン)/ミュンヘン放送管弦楽団]REINECKE, C.: Orchestral Works, Vol. 1 - Symphonies Nos. 1 and 3 / King Manfred (excerpts) (Munich Radio Orchestra, Raudales)
発売日:2020年07月17日
NMLアルバム番号:555114-2
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ・ロマン派の作曲家、教育者カール・ライネッケの管弦楽作品集第1集。高名な音楽教育者を父に持ち、7歳で作曲を始め12歳でピアニストとして公開演奏を行うほど早熟だったライネッケは、85歳という長寿を全うする直前まで作曲活動を続け、未出版作品も含めると1000曲以上の作品を書き上げました。 その作風は保守的であり、同時代の評論家たちに酷評されても、「自分を先駆的な天才とみなす大胆さはなかった」と述べ、作風を変化させることはありませんでした。とはいえ、時代の流れや他の作曲家たちの作品を念入りに研究したライネッケは、さまざまな技法を自在に操りながら、自身の作法を常に熟成させていきます。 このアルバムに収録された2曲の交響曲のうち、第1番は1858年、第3番は1895年に作曲されており、どちらも美しく心に染み入る旋律に満たされています。残念ながら成功作とはならなかった歌劇《マンフレッド王》もシューマンを思わせる充実した作品。最後に置かれた「勝利の行進曲」は「燃えるような情熱と祝祭の精神」を持った華やかな小品です。
収録作曲家:
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UNDINE
フルート・ソナタ集
(ライネッケ、タクタキシヴィリ、プロコフィエフ) [テモ・ハルシラーゼ(フルート)/ケテヴァン・セパシヴィリ(ピアノ)]Flute and Piano Recital: Kharshiladze, Temo / Sepashvili, Ketevan - REINECKE, C. / TAKTAKISHVILI, O. / PROKOFIEV, S. (Undine)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:Gramola99201
CD価格:2,175円(税込)
ジョージア(旧グルジア)生まれの若いフルート奏者テモ・ハルシラーゼは、初期の音楽教育を地元のトビリシで受けた後、ウィーン国立音楽大学に留学。優秀な成績を収めた後、国際的な活躍を始め、数々のコンサートホールで演奏し高く評価されています。 このアルバムでは、同じくジョージア出身のピアニスト、ケテヴァン・セパシヴィリとともに、フルート・ソナタの名曲として知られ古典的な美しさを誇るライネッケ、近代的な和声と躍動感に満ちたプロコフィエフ、親しみ易く民族色豊かな旋律を持つ、ジョージアにおける最も重要な作曲家の一人タクタキシヴィリの3曲のソナタを堂々と演奏しています。
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クララ・シューマンと同時代の作曲家たち
(ライネッケ、ロベルト・シューマン、クララ・シューマン) [アンドレア・カウテン(ピアノ)/ティーモ・ハンドシュ(指揮)/プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団]Piano Concertos - REINECKE, C. / SCHUMANN, C. (Clara Schumann and Contemporaries) (A. Kauten, Handschuh)
発売日:2020年01月17日
NMLアルバム番号:SM315
CD価格:1,950円(税込)
ハンガリー出身のアンドレア・カウテンは、スイスのバーゼル音楽院で学んだピアニスト。やわらかなタッチによる柔和な響きで、多数のCDをリリースしており、このアルバムでは、クララ・シューマンと彼女の同時代の作曲家たちに焦点を当てた作品を演奏しています。 まずライネッケはシューマンとリストも認めた優れたピアニストで、ライプツィヒでシューマンと出会い、後にクララやリストと演奏会を開いて人気を博しました。ロベルトの《主題と変奏》は別名「天使の主題による変奏曲」、又は「幽霊の主題による変奏曲」として知られ、1854年に作曲されたもの。 続くクララの《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲Op.20》は、クララが慣例通り、ロベルトが家族と過ごした最後の誕生日に捧げた曲。クララの《ピアノ協奏曲》は、彼女が残した唯一のオーケストラ作品ですが、オーケストレーションでロベルトがかなりの部分を手伝ったと言われる二人の“愛の結晶”ともいえる作品。カウテンの選曲は、夫婦のライフ・ストーリーを象徴する作品をさりげなく並べ、聴く人を深淵な愛と音楽の世界へ誘ってくれます。
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ライネッケ(1824-1910):
チェロとピアノのための作品全集 [マルティン・ルンメル(チェロ)ローラント・クリューガー(ピアノ)]REINECKE, C.: Cello and Piano Works (Complete) (Rummel, Krüger)
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.573727
CD価格:1,600円(税込)
1824年に現在のハンブルクに生まれ、1910年、ライプツィヒで没したライネッケ。85歳という当時としては長寿を全うした彼は、長い間ドイツ音楽界の重鎮であり、その発言力は強大なものでした。しかし実際には晩年近くになると、時代の流れについていくことはできず、彼から酷評を受けた新人作曲家たちも多く存在したとされています。彼自身の作品も、没後はほとんど忘れられてしまいました。 このアルバムでは彼の3曲あるチェロ・ソナタと「3つの小品」を聴くことができますが、美しいメロディや、時に見られる実験的な要素など、どれも聴きごたえのある作品ばかり。不当に忘れられているのは本当に残念です。古典派の「忘れられた作品」の蘇演に力を入れているオーストリアの名手、マルティン・ルンメルが心を込めて歌いあげます。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
弦楽四重奏曲集 [ラインホルト四重奏団]REINECKE, C: String Quartets (Complete) (Reinhold Quartet)
発売日:2019年01月25日
NMLアルバム番号:555184-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
1824年に生まれ、86歳という長寿を得た作曲家ライネッケ。生涯に出版された曲だけでも300を超える多作家であり、作風は基本的にシューマンやブラームス風でありながらも、書かれた時代の様式を忠実に反映しています。 彼の5曲の弦楽四重奏曲は、活動の初期から晩年までの時代をすべてカバーしており、ライネッケが追求した音楽がコンパクトに凝縮されています。ライネッケは音楽学者の父に影響されて、幼い頃からベートーヴェンやモーツァルト作品を研究していたといい、1846年に出版された第1番は古典的な端正さに若々しい情熱が融合された完成度の高いもの。以降、番号を追うに従いスタイルが熟成されていくのが手に取るようにわかることでしょう。 古典派からロマン派の作品を得意とするラインホルト四重奏団の演奏です。
収録作曲家:
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発売日:2018年01月26日
CD価格:1,920円(税込)
ドイツ・ロマン派の作曲家ライネッケ。cpoレーベルより以前リリースされた音楽劇「野の白鳥」(777940)では、物語に沿った抒情的で魅力的な音楽を聴くことができました。このアルバムでも、同様の2作品を楽しむことができます。《灰かぶり姫》はシンデレラの別名。独唱と合唱で次々と物語が紡がれていきます。もう一つの《豚飼い王子》はアンデルセンの童話が原作。こちらは歌はなく、朗読と連弾ピアノのみで物語が作られます。管弦楽パートを連弾ピアノで表現するのは19世紀にはおなじみの手法であり、家庭でも劇を楽しむ一つの方法として定着していました。どちらも演奏家の個性が発揮された素朴で楽しい音楽劇です。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
フルート作品集 [ルーラント/ハイリガース/シュトゥットガルト放送響/リープライヒ]REINECKE, C.: Flute Concerto, Op. 283 / Flute Sonatas, Opp. 108, 167 (Ruhland, Heiligers, Stuttgart Radio Symphony, Liebreich)
発売日:2017年08月30日
NMLアルバム番号:777949-2
1)
CD価格:2,475円(税込)
ニューヨーク、カーネギー・ホールでセンセーショナルなデビューを飾り、評論家によって「フルートのパガニーニ」と称された女性フルーティスト、タティアナ・ルーラント。このアルバムではドイツ・ロマン派の巨匠ライネッケのフルート作品を演奏しています。ニ長調の協奏曲と、バラードは80歳を過ぎた晩年のライネッケの手によるもので、派手な技巧を駆使するのではなく、あくまでも高い音楽性と趣味の良さが特徴。ライネッケ作品の中で最も有名な「ウンディーネ」とソナチネも含め、聞きどころたっぷりです。
収録作曲家:
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Premiere!
〈フルート協奏曲集〉 [ジャコー/オーデンセ響/ビョルクマン]REINECKE, C.: Flute Concerto, Op. 283 / IBERT, J.: Flute Concerto / NIELSEN, C.: Flute Concerto (Premiere!) (Jacot, Odense Symphony, Björkman)
発売日:2016年09月21日
NMLアルバム番号:ORC100054
1)
CD価格:1,950円(税込)
1987年ジュネーヴ生まれのフルーティスト、セバスチャン・ジャコー。彼は8歳でフルートを始め、イザベル・ジローに師事、15歳の時にはジュネーヴ高等音楽院に入学を受け入れられ、名手ジャック・ズーンの下で研究を続け、2010年に教育学とソリストのディプロマを得ています。その間に2002年と2004年にはスイスの青少年コンクールで第1位を獲得、2005年には「Jmanuel und Evamaria Schenk財団」から年間ソリスト賞を獲得しています。 なんと言っても彼の知名度を上げたのは2013年の神戸国際フルート・コンクールで最優秀賞と観客賞を得たことであり、日本の聴衆にもソノ名前が広く知れ渡ったのです。その後は第5回カール・ニールセン国際フルート・コンクールでも第1位を獲得、そのカリスマ性と音楽性、技術力が高く評価されました。すでにアバドが指揮するマーラー室内管で演奏したり、ストックホルム放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団などと共演、2008年のサイトウキネンでは首席を務め、また世界各国でリサイタル、マスタークラスを開催するなど、その将来が期待されている奏者です。
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ライネッケ(1824-1910):
音楽劇「野の白鳥」Op.164 [ラボンテ/ロンバーガー/ケルナー/シ・シュン/ブランツ/クライナート/シュヴァネン=アンサンブル/エンケ]REINECKE, C.: Wilden Schwäne (Die) (Labonte, Romberger, Köhler, Shuang Shi, R. Blanz, Kleinert, Schwanen-Ensemble, H. Enke)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:777940-2
CD価格:2,608円(税込)
現在では専ら、愛らしいフルート・ソナタ「ウンディーネ」のみで知られる作曲家カール・ライネッケ(1824-1910)。地味で保守的な作風が災いして、決定的な人気を勝ち取ることができず、何曲か手掛けたオペラもほとんど忘れられてしまった人です。cpoレーベルでは、そんなライネッケの作品をひたすらリリースし、その魅力を伝えることに力を注いでいます。 この音楽劇「野の白鳥」はアンデルセンの同名の童話を元にした作品で、継母に苛められる王女エリサとその11人の兄弟の物語です。魔法で白鳥に変えられてしまった兄弟を救うために、トゲだらけのイラクサでチョッキを編むエリサ。呪いと魔法、そして真の愛を描いたこのお話にライネッケは見事な音楽をつけました。オーケストラを用いることなく、ピアノと独唱、女声合唱、ハープ、2台のホルン、チェロという組み合わせで精緻な響きを紡ぎだしています。各々の奏者が醸しだす豊かな世界をご堪能ください。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
バラード/フルート協奏曲他 [カルボッタ/ジェシュフ・フィル/キラジエフ]REINECKE, C.H.C.: Ballade / Flute Concerto / Serenata (Carbotta, Rzeszow Philharmonic, Kiradjiev)
発売日:2016年03月30日
NMLアルバム番号:CDS7741
CD
通常価格:1,710円→ 特価!:1,490円(税込)ドイツロマン派の作曲家、指揮者カール・ライネッケ(1824-1910)は、生涯多くの作品を書き、出版された作品だけでも300を超えています。しかし作風が保守的であったためか、一部のフルート曲を除き、これらの作品は現在ではほとんど演奏されることもありません。 そんなライネッケの作品、21世紀になって復興の兆しが見え始めました。このアルバムでも、彼が書いたフルート作品2曲と「弦楽のためのセレナード」を収録。ロマンティックな旋律と、重厚なオーケストレーションを楽しむことができるものです。初期ロマン派の作品を得意とするフルーティスト、カルボッタの華麗な演奏で。
収録作曲家:
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バッキアーナ
モシェレス、ライネッケ、シューマンによる
J.S.バッハ作品の編曲集 [デュオ・ダコール]Piano Duo Recital: Duo d'Accord - MOSCHELES, I. / SCHUMANN, R. / REINECKE, C. (Bachiana)
発売日:2015年10月28日
NMLアルバム番号:CD93.338
CD価格:2,085円(税込)
偉大なるバッハの音楽から何を見出すのか? この永遠の命題には、過去にも何人もの芸術家が挑んでいます。ある人は曲をつくり、ある人は演奏で、また絵画や他の分野にもバッハの作品の影響が強く及んでいます。 このアルバムには、そんなバッハの作品にインスパイアされた3人の作品が収録されています。シューマンの「4つのフーガ」は、もともと彼が興味を抱いていたペダルピアノのために書かれた作品で、バッハの作品を研究していたシューマンにおける「フーガの理想的な形」を見る事ができます。バッハの名前「BACH」を音にすると半音階的な響きになりますが、これも美しくフーガに内包されています。 モシェレスの作品は、平均律クラヴィア曲集に対位法的なメロディをつけたもの。バッハ=グノーの「アヴェ・マリア」のようなものと言えば近いでしょうか。ライネッケの作品は、バッハのフランス組曲第1番の「サラバンド」が極めてロマンティックな対位法によって、刻々と変容していきます。国際的に評価の高いデュオ・ダコールによる演奏です。
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ライネッケ(1824-1910):
ゆりかごから墓場まで [ボストン響のメンバー]REINECKE: Octet / Von der Wiege bis zum Grabe(From the Cradle to the Grave) / Sextet
■室内楽
発売日:2008年08月06日
NMLアルバム番号:8.570777
3)
CD価格:1,600円(税込)
日本の名手、若尾圭介氏が参加した幻の名演、ここに復活!
ロマン派の知られざる巨匠、ライネッケの端正な室内楽その生涯に、実に1000曲以上もの作品を書いたライネッケですが、あまりにも堅実な作風のせいか(ブラームスの亜流とも揶揄される)、死後急速に忘れ去られてしまいました。しかし近年再評価が進み、その良質な室内楽作品は時々演奏会でも取り上げられるようになってきたのです。「ゆりかごから墓場まで」は本来ピアノ曲だったものをケーラーがフルートとピアノのために編曲したもの。シューマンを思わせる美しい作品です。収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
ハープ協奏曲/フルート協奏曲
バラード [スウェーデン室内管/ガロワ]REINECKE: Flute Concerto / Harp Concerto / Ballade
■協奏曲
発売日:2006年09月01日
NMLアルバム番号:8.557404
1)
CD価格:1,600円(税込)
保守派には保守派の良さがある長命、多作、保守的作風の三つを併せ持つ作曲家に対する評価は、どうも芳しくなくなりがちです。ライネッケはそんな風潮の最大の犠牲者の一人で、しばしの間、聴く者の心を健全な幸福感で満たしてくれる、均整の取れた音楽の美しさはもっと評価されてしかるべきでしょう。ハープ協奏曲もフルート協奏曲も、両独奏楽器の機能は最大限に活され、聴き応えは十分な一方で、扇情的な名義主義の陥穽は巧みに避けられており、あくまでも品の良い、純音楽的な趣味の良さで勝負する、ライネッケ流の魅力で満ちています。巨匠ガロワがフルート独奏に、指揮に、楽譜校訂にと八面六臂の大活躍なのも、当盤の魅力の一つです。
収録作曲家:
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SECRET NIGHTS - 秘密の夜
メゾ・ソプラノ、ヴァイオリンとピアノのための歌曲集 [ソーニャ・ロイトワイラー(メゾ・ソプラノ)/アストリッド・ロイトワイラー(ヴァイオリン)/ベンヤミン・エンゲリ(ピアノ)/ベンヤミン・ニッフェネッガー(チェロ)]Vocal and Instrumental Ensemble Music - BOULANGER, L. / BEACH, A. / CHAMINADE, C. / SCHULHOFF, E. (Secret Nights) (A. and S. Leutwyler, Engeli)
発売日:2023年04月07日
NMLアルバム番号:SM385
CD価格:1,950円(税込)
2018年にリリースされた“Hymne à la beauté”(SM286)で「歌とピアノ」という組み合わせに更に他の楽器を加えることで深まる魅力を追求したメゾ・ソプラノ歌手ソーニャ・ロイトワイラー。今作でも「夜と自然の神秘」をテーマとした、歌とピアノにヴァイオリンやチェロの音色を加えた美しい響きによる歌曲を聴かせます。またアルバムでは19世紀に活躍した女性作曲家の作品を取り上げており、エイミー・ビーチやリリ・ブーランジェ、セシル・シャミナードら近年注目が高まる彼女たちの曲を聴くこともできます。 またイラン出身の作曲家アラシュ・サファイアンの煌めくようなヴァイオリンとピアノのパッセージに彩られた幻想的な歌曲も聴きどころです。
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フルートのお気に入り
名曲集 [さまざまな演奏者]FLUTE FAVOURITES
発売日:2019年03月29日
NMLアルバム番号:8.578175
CD価格:1,000円(税込)
人類における「最も古い楽器」の一つとして認知されているフルートはもともと“空洞の管に息を吹きつけて発音する楽器”を指し、縦笛、横笛の区別はありませんでした。しかし、いつからか横笛のことをフルートと呼ぶようになり、19世紀半ばの楽器製作者テオバルト・ベームが改良したことで、更に進化した楽器に変貌。正確な音程と優雅な姿を備えた人気の楽器になったのです。 このアルバムではバッハ時代の作品(まだキー装置は備えていない)からドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」といった近代の作品までを収録。フルートのエレガントで美しい響きが存分に味わえる楽しい1枚となっています。
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トッド(1839-1872):
〈オルガン作品集〉
幻想曲「輝く暁の星、いと美しきかな」 Op.4
ソナタ 変ロ長調 Op.3他 [ヤン・レートラ(オルガン)]TOD, E.A.: Fantasie / Organ Sonata, Op. 3 / Andante Religioso / REINECKE, C.: Organ Sonata, Op. 284 (Lehtola, Ylönen, Komulainen)
発売日:2019年03月15日
NMLアルバム番号:TOCC0505
CD
通常価格:1,950円→ 特価!:1,090円(税込) -
フックス/ヴュータン/ライネッケ/リスト:
ロマンティック・ヴィオラ [ダニエル・ヴァイスマン(ヴィオラ)/ジャン=ルイ・ドゥラオー(ピアノ)]Viola and Piano Recital: Weissmann, Daniel / Delahaut, Jean-Louis - VIEUXTEMPS, H. / FUCHS, R. / REINECKE, C. / LISZT, F. (The Romantic Viola)
発売日:2019年01月18日
NMLアルバム番号:FUG750
CD価格:2,475円(税込)
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マティアス・クラー
クラリネット・リサイタル [クラー/ハンスリップ/クロフォード=フィリップス/カッリーノ四重奏団]Chamber Music (Clarinet) - SCHUMANN, R. / REINECKE, C. / DEBUSSY, C. / BERG, A. (Kjøller, Hanslip, Crawford-Phillips, Callino Quartet)
発売日:2018年03月23日
NMLアルバム番号:ORC100077
CD価格:2,080円(税込)
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Lieder im Volkston -
民謡のスタイルによる歌曲集 [ダムラウ/ミューレマン/ナズミ/シュヴァイガー/バイアヌ]Vocal Music (German) - REGER, M. / ALBERT, E. d' / BECKER, R. / BLECH, L. (Lieder im Volkston) (Damerau, Mühlemann, Nazmi, Schwaiger, Baianu)
発売日:2017年10月27日
NMLアルバム番号:OC1875
CD価格:2,080円(税込)
ベルリンの出版社「August Scherl」が1899年から1944年に刊行していた週刊誌「Die Woche」。ここで1903年に開催されたコンペティション“im Volkston - 新しい民謡“のために30人の作曲家が曲を提出、特別号に掲載されました。どの曲も「民謡の形式」を持ってはいましたが、少々芸術的になり過ぎてしまって、本来の目的「簡潔で美しく歌いやすい曲を発見する」には至らず、出版社は2回目のコンペティションを開催することになりました。 今回は出版社から作曲家に直接依頼することはなく、自然に集まった様々な曲をWoche誌に掲載。大好評を得ました(残念なことにレーガーの「森の孤独」は素晴らしい出来栄えにも拘わらず落選、誌面では発表されませんでした)。 このアルバムでは、全ての応募作中から美しい作品を選び演奏したものです。
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フーガの技法 [コヴァチッチ]
Orchestral Music - BACH, J.S. / MOZART, W.A. / BRITTEN, B. / VILLA-LOBOS, H. / HONEGGER, A. / ZEISL, E. / MOSZKOWSKI, M. (The Art of Fugue) (Kovacic)
■室内楽
発売日:2012年11月21日
NMLアルバム番号:CDAccordACD168
CD価格:1,824円(税込)
パーセルからブリテンまで、2世紀に渡る「フーガの歴史」を辿る興味深い1枚です。タイトルでもある、J.S.バッハの「フーガの技法」は、まさにこの形式における最高傑作の一つであり、およそ考えられる限りの全ての対位(Contrapunctus)法を駆使した緊密な構築性を持った作品です。しかしその後もこの形式に魅せられた作曲家は多く、数多くのフーガが生まれ続けています。聴けば聴くほどに驚くばかり。作曲家たちの「音によるパズル」をどうぞお楽しみください。