パイジェッロ(ジョヴァンニ)
Paisiello, Giovanni
生没年 | 1740-1816 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 22126 |
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モーツァルト(1756-1791):
レクイエム(1804年パリ初演版)
パイジェッロ(1740-1816):
ナポレオン1世戴冠式のためのミサ [ジュリアン・ショーヴァン、サンドリーヌ・ピオー ほか ナミュール室内合唱団、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ]発売日:2023年03月24日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
ナポレオン治世下で絶賛された傑作の異版を、最前線の古楽器演奏でソリストとしても活躍してきたヴァイオリン奏者ジュリアン・ショーヴァンと共に、フランスの古楽器演奏シーンの最前線をゆくル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ALPHAで好評のうちにスタートしたモーツァルト後期作品シリーズ第3弾は『レクイエム』が演目の中心ですが、革命期前後のフランスにおける演奏習慣を常に意識している団体だけに、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版という意外なヴァージョンで臨みます。 1800年前後は歿後間もないモーツァルトの作品復権が進み、フランスでも『フィガロの結婚』や『魔笛』が上演され話題を呼んでいた頃で、その成功を受け1804年12月21日にケルビーニ指揮によるこのヴァージョンで披露された『レクイエム』も熱狂をもって迎えられました。パリでも人気のあった18世紀ナポリ楽派の巨匠ヨンメッリの同題作冒頭が最初に盛り込まれているほか、ジュスマイヤーの手による後半を中心に大胆なカットも加えられて演奏時間は30分あまり。しかしながら、バセットホルンの代わりにコーラングレ(イングリッシュホルン)が使われ、「喇叭は不思議な響きをTuba mirum」のトロンボーン独奏が冒頭は堂々たる金管のユニゾン、その後はバスーンに置き換えられるなど随所に聴きどころが秘められており、その魅力をショーヴァンの元に集まった古楽器の名手たちがコントラスト豊かに伝えます。 カップリングは人気オペラ作曲家として欧州を席巻した後、ナポレオンに忠誠を誓い、充実したイタリア歌劇様式でこのフランス皇帝を魅了した大御所パイジェッロが、同年12月2日のナポレオン皇位着任を祝う式典のために書いたミサ曲。こちらも当時流の管楽器が聴かせる豊かな響きと相俟って聴き応え充分。「クレド」に挿入されたハープ独奏も美しさに満ちています。 ピオー、サントン=ジェフェリ、ヴィダル……とフランス最前線の実力派が揃った申し分ない独唱陣の立ちまわりも聴き逃せません。
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発売日:2017年02月24日
CD価格:3,280円(税込、送料無料)
哲学者(魔術師)トロフォーニオが暮らす洞窟には不思議な秘密がありました。入った人の性格が正反対になってしまうのです。そんなことを知らない2組の恋人たちがうっかり入ってしまってさあ大変。好みの違いが諍いの元になって・・・ 2016年はパイジエッロの没後200年にあたり、各地で記念行事が開催されました。このアルバムも「イトリア谷音楽祭」の上演が収録されています。1785年に初演されたこの歌劇《トロフォーニオの洞窟》は、同じ素材によるサリエリの歌劇が知られていますが、パイジエッロ作品も負けず劣らず楽しい仕上がりです。イタリア古典派の歌劇を得意としている歌手たちの手馴れた歌唱とアンサンブルでお楽しみください。
収録作曲家:
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パイジェッロ(1740-1816):
歌劇《フェドーラ》 [ミラネージ/サルキシャン/デッロステ/ポッジーニ/カターニア・マッシモ・ベッリーニ劇場合唱団&管弦楽団/コレア]PAISIELLO, G.: Fedra [Opera] (Milanesi, Sargsyan, Dell'Oste, Poggini, Catania Teatro Massimo Bellini Chorus and Orchestra, Correas)
発売日:2016年12月16日
NMLアルバム番号:CDS7750
CD 2枚組価格:3,280円(税込、送料無料)
パイジェッロ(1740-1816)の没後200年を記念して、カターニア・ベッリーニ劇場で上演された《フェドーラ》。彼の生涯の中期から後期の1788年に初演されたオペラです。当時のパイジェッロは、ロシア時代に作曲した「セヴィリアの理髪師」で高い名声を得て、ナポリに戻っていましたが、この頃のナポリは王朝の変化に伴う情勢不安に陥っており、結局パイジェッロもパリへと出向くことになり、その慌しさや、ライバルとの牽制で少しずつ才能が磨耗していきます。 この《フェドーラ》は、そんな激動の人生に陥る前の輝かしい作品ですが、残念ながらほとんど演奏されることはありません。20世紀になってから1回だけ放送のための上演記録がありますが、こちらはかなり不完全な演奏であるため、スコアを丹念に洗い出したコレアによる演奏は、作品の正しい姿を知るためにも貴重な上演と言えるでしょう。
収録作曲家:
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パイジェッロ(1740-1816):
ピアノ協奏曲 第1番・第3番・第5番 [ニコロージ/カンパニア室内管/ピオヴァーノ]PAISIELLO, G.: Piano Concertos Nos. 1, 3 and 5 (Nicolosi, Campania Chamber Orchestra, Piovano)
■協奏曲
発売日:2009年11月25日
NMLアルバム番号:8.572065
3)
CD価格:1,600円(税込)
オペラ作曲家による「歌うようなピアノ協奏曲」名手ニコロージの輝くような音で夢の世界へ1740年イタリアのタラントに生まれたパイジェッロは、もともと神学校で歌手として認められ、後に幕間劇を書き作曲家として名声をあげてからオペラの作曲に勤しみました。ナポリで一連の成功作を発表し、1776年にエカチェリーナ2世に招かれサンクトペテルブルクの宮廷に赴き8年間を過ごします。この間にあの「セビーリャの理髪師」を作曲し一世を風靡したのですが、パイジェッロが没した年に、同じ題材でロッシーニが書いたオペラの方が人気が出てしまい、以降彼の作品のほとんどは忘れ去られてしまったのです。このピアノ協奏曲はモーツァルトを意識して書かれたとされますが、どちらかというと自らの技巧の誇示のためでなく、後援者である貴族たちのために書かれたもののようですが、随所に現れる卓越したピアノの書法と類い稀なる美しいメロディはこれらの作品の存在価値を否が応でも高めてくれています。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年7月号)★-
MANDOLIN ON STAGE
『マンドリン、舞台に上がる』
~ヴィヴァルディ、パイジェッロ、フンメルほか、18世紀のマンドリン協奏曲集 [ラファエレ・ラ・ラジョーネ、フランチェスコ・コルティ、イル・ポモ・ドーロ]発売日:2022年04月08日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
気鋭のアンサンブルと共に、18世紀の重要楽器マンドリンの真相に迫る俊才の快挙ヴィヴァルディの協奏曲やモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》、ベートーヴェンやフンメルなど大作曲家たちが作品に取り入れていながら、意外なほど「当時の音」が深く追求されてこなかった楽器、マンドリン。ギターやハープなどと同じく黄金時代が歴史上何度かあり、特にフランス革命以前にはパリやロンドンなどの大都市を含むヨーロッパ各地で広く人気を誇り、名手たちの活躍も手伝ってアマチュア奏者人口も多かった様子は、当時の銘器や作品が少なからず現存していることからも確認できます。 そうした状況に演奏実践と研究の両面からアプローチを試み、19世紀末以降は南欧民俗楽器としての側面が強調されるあまり見えにくくなっていたマンドリンの歴史的な素顔を解き明かすべく活動を続けるラファエレ・ラ・ラジョーネが、古楽器演奏の最前線をゆく名手が集うイル・ポモ・ドーロと録音した画期的な18世紀作品集。三つの異なるタイプの古楽器(一つは当時のオリジナル)を用い、バロック後期のヴィヴァルディからロマン派前夜のフンメルまで四つの重要な協奏曲を軸に、18世紀には花形オペラ歌手たちと同じく舞台の主役として脚光を浴びたマンドリンの本来の姿に迫ります。 古典派の時代を経てマンドリンがどのように他の楽器やオーケストラと関わってきたか、ハイドンやガルッピら同時代人たちの序曲を交えた選曲で浮き彫りにする構成も絶妙。解説執筆も手がけるラ・ラジョーネの他、ゼフィーラ・ヴァロヴァ(ヴァイオリン)やマルチェッロ・ガッティ(トラヴェルソ)、指揮も務めるフランチェスコ・コルティ(チェンバロ)といったソロ奏者も加わる演奏陣は世紀前半の作品では室内楽編成、管楽器も加わる世紀後半の作品では員数を増やした編成で緩急自在の解釈を聴かせます。 特殊楽器としてではなく、古楽器演奏の文脈に連なる存在としてのマンドリンを確かな演奏で多角的に実感できる好リリースです。
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『セントヘレナ - ナポレオンの伝説』
ナポレオンにまつわる歌曲、ファンファーレ、行進曲など [サビーヌ・ドゥヴィエル、パトリック・ヴィバール、ジャン=フランソワ・マドゥーフ、ダニエル・イゾワール、アルノー・マルゾラーティ ほか]発売日:2021年04月23日
CD国内仕様 日本語解説と歌詞訳付き価格:3,300円(税込、送料無料)
ドゥヴィエルほか豪華演奏陣が、時代を駆け抜けた問題児への憧れと追憶を鮮やかに甦らせる!徹底した当時の流儀で一切の妥協無しに19世紀以前のレパートリーと向き合うため、近年は独自の楽団も立ち上げた古楽器金管奏者ジャン=フランソワ・マドゥーフ。彼らが、ル・ポエム・アルモニークで長く中心的役割を果たしてきた個性派古楽歌手アルノー・マルゾラーティのグループと、西洋史屈指の異端児ナポレオンについてのユニークなアルバムを録音! フランス大革命が生んだ異端児ナポレオン・ボナパルトは、その破天荒な活躍ゆえ熱狂的支持と風刺や嫌悪とをどちらも巻き起こしましたが、ここには彼が活躍した時代から太平洋のセントヘレナ島へ追放された後まで、さまざまな時期に書かれた歌が集められています。 演奏陣はまさに精鋭ぞろいで、ERATOレーベルで素晴らしい歌声を聴かせている美貌のソプラノ歌手ドゥヴィエルや、レ・シエクルのオフィクレイド&セルパン奏者ヴィバールの参入も頼もしいところ。ナチュラル楽器から最初期のピストン付にいたるピリオド金管の響きの玄妙さがアクセントを添える中、時代感の演出に終わらない細やかなフォルテピアノ演奏で歌を支えるダニエル・イゾワールの好演も聴きどころ。変幻自在の表情豊かな歌声を交錯させる歌手陣の巧みな解釈は、作曲者さえ不明なものも多いこれらの作品を驚くべき生々しさで現代に甦らせてゆきます。 街角で人々の耳目を弾いた手回しオルガンの再現まで試みられている点も驚き……徹底した古楽的解釈姿勢あればこそ辿り着き得た、聴くほどに惹かれる異色の19世紀音楽アルバムです。
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フリッツ・ヴンダーリヒ
モーツァルトとその時代 [ウンダーリッヒ]Opera Arias (Tenor): Wunderlich, Fritz - CHERUBINI, L. / GLUCK, C.W. / HANDEL, G.F. / HOLZBAUER, I. / RIGHINI, V. (Mozart Contemporaries)
発売日:2018年05月25日
NMLアルバム番号:SWR19059CD
CD価格:1,950円(税込)
20世紀ドイツを代表するテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ(1930-1966)のSWRレコーディング・シリーズ第6弾。今回のアルバムでは、モーツァルトと同じ時代に活躍するも、現代ではほとんど忘れられてしまった作曲家たちのアリア集を中心に集めています。 パイジェッロの「うつろな心」のメロディは、イタリア古典歌曲のリサイタルなどで時折演奏されますが、他の曲を耳にすることはほとんどありません。これらの曲がヴンダーリヒの軽やかで表情豊かな歌唱で蘇りました。ボーナス・トラックにはA.スカルラッティとヘンデルのアリアを2曲収録。有名な「懐かしい木陰」のゆったりとした美しい歌声が聴きどころです。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
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ラ・チェトラ・コンソート
エルミタージュのイタリア・バロック音楽 [ゲネヴァイン]Chamber Music (Flute) - GALUPPI, B. / GIORDANI, T. / TITZ, A.F. / PAISIELLO, G. (Italian Rococo at The Hermitage) (Genewein, La Cetra Consort)
発売日:2017年09月22日
NMLアルバム番号:SM258
CD価格:1,950円(税込)
ロシア、サンクトペテルブルクにある国立美術館「エルミタージュ」。18世紀にエカテリーナ2世がドイツから美術品を買い取り、自身専用の展示室が建てられたのがコレクションの始まりです。最初は一般公開されていませんでしたが、1863年からは市民たちも観覧できるようになり、また十月革命以降は、貴族たちが所有していたコレクションも集められ、より規模が大きくなりました。また、エカテリーナ2世は美術館だけでなく、劇場も併設し、ここでは夜ごと素晴らしいオペラや演奏会が上演されました。イタリアからもガルッピやジョルダーニら、著名な音楽家たちがエカテリーナ大帝の宮殿に赴き、時には宮廷楽長として女王に仕え、イタリア様式の作品を数多く演奏しました。 このアルバムでは、フルート奏者ゲネヴァインの研究結果をもとに、エルミタージュに鳴り響いたであろうイタリア・バロックの名曲を再現。当時の音楽界の分布を知ることができる興味深いアルバムです。
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イタリア歌劇の序曲集
第1集「18世紀の序曲集」Opera Overtures (18th Century) - VIVALDI, A. / SAMMARTINI, G. / LEO, L. / VINCI, L. / TRAETTA, T. (Italian Operatic Overtures, Vol. 1)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:CDS7761
CD価格:2,080円(税込)