ファラン(ルイーズ) Farrenc, Louise
生没年 | 1804-1875 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 58351 |
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ファランク(1804-1875)、
フィルソヴァ(1950-)、
ボニス(1858-1937):
室内楽作品集 [アンサンブル・ルイーズ・ファランク]Chamber Music - FARRENC, L. / FIRSOVA, E. / BONIS, M. (Ensemble Louise Farrenc)
発売日:2025年05月16日
NMLアルバム番号:555624-2
CD価格:2,775円(税込)
3人の世代を超えた女性作曲家による室内楽作品を収録したアルバム。2025年に没後150年を迎えるルイーズ・ファランクは、芸術家の家庭に生まれ、両親は女性が芸術的な職業に就くことを自然に受け入れていたため、彼女は優れた教育を受けることができました。15歳でアントン・ライヒャから作曲を学び、17歳でフルート奏者アリスティード・ファランクと結婚、夫は彼女の作曲活動を支援し、ヨーロッパ各地でツアーを行い作品を広めました。彼女のピアノ五重奏曲はフンメルから影響を受けたもので、巧みな作曲技法と繊細かつ憂鬱な主題が聴衆を魅了し、シューベルトの「ます」を思わせる完成度を誇る作品です。 かたや、1858年生まれのメラニー・ボニス(ボニ)は作曲家として表立って活動することが困難でした。このピアノ四重奏曲変ロ長調は結婚や出産などの激動の時期に書かれたものです。陰鬱な第1楽章、浮遊感のある第2楽章、深い悲しみを漂わせた第3楽章が続き、情熱的なフィナーレで劇的に締めくくられています。 1950年レニングラード生まれのエレナ・フィルソヴァは、ソフィア・グバイドゥーリナと並ぶ現代ロシアの主要な作曲家の一人。モスクワ音楽院で作曲を学び、作曲家ドミトリー・スミルノフと結婚。共に音楽界で重要なパートナーとして活躍し、彼女たちの指導者であるエディソン・デニソフの支援を受け、西側でも作品が演奏されるようになりました。フィルソヴァは音楽と愛を人生の究極の要素と捉えており、このピアノ四重奏曲第1番は2016年にオーストリアの室内楽コンサートシリーズ「Pforte」から委託され、大成功を収めました。金川真弓が参加していることも注目です。
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ファランク(1804-1875):
〈ピアノ作品全集 第3集〉 ロンド [マリア・ストラティグー(ピアノ)]FARRENC, L.: Piano Works (Complete), Vol. 3 - Rondeaux (Stratigou)
発売日:2024年09月13日
NMLアルバム番号:GP942
CD価格:2,175円(税込)
19世紀パリの音楽界で高く評価されたルイーズ・ファランク(ファランとも)。近年注目が高まる女性作曲家の一人です。GRAND PIANOレーベルでは、ファランクの没後150年にあたる2025年までに全6巻のピアノ作品全集の録音を予定しています。 パリ音楽院ピアノ科の教授を務めたほどの優れたピアニストでもあり、とりわけシューマンに賞賛されたファランク。この第3集に収録されたロンドは20〜30代に書かれたもので、歌劇や歌曲に基づくものもあれば、若い演奏家向けに書かれたシンプルな作品も含まれており、どれもエレガントで優雅な曲調を持っています。 シリーズを通じての演奏者、マリア・ストラティグーは19世紀の女性たちの音楽活動を研究しており、2018年にはニュージーランドのカンタベリー大学で開催された会議で「ルイーズ・ファランク作品の演奏」についてのプレゼンを行うなど、広く活動しています。
収録作曲家:
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ファランク(1804-1875):
交響曲 第3番
シューマン(1810-1856):
交響曲 第3番 「ライン」 [ダンカン・ウォード、南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団]FARRENC, L.: Symphony No. 3 / SCHUMANN, R.: Symphony No. 3, "Rhenish" (Philzuid, Ward)
発売日:2024年05月03日
NMLアルバム番号:FUG824
CD価格:2,775円(税込)
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ファランク(1804-1875):
〈室内楽作品集〉
ピアノ三重奏曲 第2番・第4番
協奏的変奏曲/ソナタ 第1番 Op.37 [リノス・アンサンブル]FARRENC, L.: Piano Trios, Opp. 34 and 37 / Violin Sonata No. 1 / Variations concertantes sur un air suisse (Linos Ensemble)
発売日:2023年09月08日
NMLアルバム番号:555538-2
CD価格:1,800円(税込)
女性として初めてパリ音楽院ピアノ科の教授を務めるなど、19世紀のパリ音楽界で尊敬を集めたルイーズ・ファランク。作曲家としても交響曲や室内楽曲などを書き上げ、彼女の夫の手により40作ほどが出版されましたが、死後はほとんど顧みられることはありませんでした。しかし、近年あらためて注目されるようになり、彼女の作品の演奏機会も増えています。 このアルバムではリノス・アンサンブルが彼女の4つの作品を演奏。どれも優れたピアニストであったファランクらしい、充実したピアノ・パートを持っており、古典派の伝統的形式にロマン派の感情表現を採り入れた美しい作品です。とりわけ1850年代に書かれた作品45のフルート三重奏曲では、成熟した作曲技法が披露されており、歌うようなフルートの旋律が存分に生かされています。
収録作曲家:
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ファランク(1804-1875):
〈ピアノ作品全集 第2集〉
主題と変奏 第1集 [マリア・ストラティグー(ピアノ)]FARRENC, L.: Piano Works (Complete), Vol. 2 - Theme and Variations, Part I (Stratigou)
発売日:2023年08月11日
NMLアルバム番号:GP934
CD価格:1,950円(税込)
19世紀パリの音楽界で高く評価されたピアニスト、作曲家ルイーズ・ファランク。近年注目が高まる女性作曲家の一人です。GRAND PIANOレーベルではファランクの没後150年にあたる2025年までに全6巻のピアノ作品全集を完成させる予定です。 半分以上は世界初録音となるこのアルバムには、彼女が活躍した当時広く流行し、ファランク自身も得意としていたジャンルである変奏曲が収録されています。冒頭の作品の主題は、彼女の夫でフルート奏者であったアリステッドによるもので、他にはロッシーニの《チェネレントラ》の「悲しみよ去りゆけ」の旋律を用いた変奏曲や、スイス民謡を用いた変奏曲など、高い技巧を凝らした魅惑的な作品を楽しめます。 演奏するマリア・ストラティグーはルイーズ・ファランクの研究家で、練習曲に関する論文で博士号を取得しました。ファランク作品の演奏や講演を欧州各地で行い、数多くの賞を受賞しています。
収録作曲家:
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ファランク(1804-1875):
〈ピアノ作品全集 第1集〉
練習曲集 [マリア・ストラティグー(ピアノ)]発売日:2022年10月14日
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
19世紀のパリ音楽界で最も尊敬された女性作曲家ルイーズ・ファランク。パリ音楽院ピアノ科の教授を務めたほどの優れたピアニストでもあり、このアルバムに収録された4つの練習曲集は、彼女の作品の中でも重要な地位を占めるものです。ツェルニーの練習曲を思わせる左右の手の指のバランスよい鍛錬を目指す「30の練習曲」や聴きごたえある「12の華麗な練習曲」、ピアノを習い始めて少し経った生徒にぴったりの「20の中級程度の練習曲」と「25のやさしい練習曲」、そのどれもが美しい旋律を備えており、テクニックの上達を図るだけでなく高い音楽性を養うためにも最適です。 ピアノを演奏するマリア・ストラティグーはアテネ生まれの若手。19世紀の女性たちの音楽活動を研究しており、2018年にはニュージーランドのカンタベリー大学で開催された会議で「ルイーズ・ファランク作品の演奏」についてのプレゼンを行うなど、広く活動しています。
収録作曲家:
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ファランク(1804-1875):
交響曲 第1番
序曲 第1番・第2番
「ガレンベルク伯爵」の主題による変奏曲 [ジャン・ミュラー(ピアノ)/クリストフ・ケーニヒ(指揮)/ルクセンブルク・ソリスツ・ヨーロッパ ]FARRENC, L.: Symphony No. 1 / Overtures Nos. 1-2 / Grand Variations on a theme by Count Gallenberg (J. Muller, Solistes Européens, Luxembourg, König)
発売日:2020年02月21日
NMLアルバム番号:8.574094
CD価格:1,900円(税込)
ルイーズ・ファランクはパリ音楽院で女性として初めて教授職に就任し、1861年と1869年には管弦楽曲に対してフランス学士院よりシャルティエ賞を授与されたほどの才能の持ち主でした。その作品は長い間顧みられることがありませんでしたが、20世紀後半になって、クララ・シューマンを始めとした女性作曲家たちの存在が注目されるようになり、彼女の作品も演奏される機会が増えてきました。 このアルバムに収録された「交響曲第1番」はドイツ古典派の流れを汲む堅固な構成と洗練された旋律を持つ作品。2つの序曲はベルリオーズに絶賛されたほどの見事なオーケストレーションが施されています。「ガレンベルク伯爵」(ベートーヴェンが「月光ソナタ」を献呈したジュリエッタ・グイチャルディの夫)の主題による変奏曲はピアノの華麗な技巧が存分に発揮された作品で、交響曲とは違う作風を味わうことができます。
収録作曲家:
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ファランク(1804-1875):
交響曲 第2番&第3番 [ルクセンブルク・ソロイスツ・ヨーロッパ/ケーニヒ]FARRENC, L.: Symphonies Nos. 2 and 3 (Solistes Européens, Luxembourg, C. König)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:8.573706
CD価格:1,900円(税込)
現代と違い、女性の音楽活動が制限されていた19世紀において、パリ音楽院の初代女性ピアノ科教授に就任し、多大な尊敬を集めたのがルイーズ・ファランクです。彼女は幼い頃からピアニストとして活躍するかたわら、パリ音楽院でレイハに作曲と音楽理論を師事、フルート奏者のアリスティドと結婚した後に、最初の管弦楽曲を発表。シューマンに絶賛されるなど、その名はヨーロッパの楽壇で知られることになりました。 ロマン派の時代に属するファランクの作品は、交響曲第2番こそ、フンメルやモーツァルトの作風を発展させた古典的な曲調ですが、交響曲第3番にはメンデルスゾーンやシューマンを思わせる先進性も感じられます。しかし、この曲は当時フランスで流行していたベートーヴェンの交響曲第5番との類似性が指摘されたため、人気を獲得することなく忘れられてしまいました。しかし、現代ならば彼女の優れた個性を聴きとることが可能です。
収録作曲家:
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忘れられたミューズ II
〈歴史に埋もれた女性作曲家たちのピアノ曲集 第2集〉 [アントニオ・オヤルサバル(ピアノ)]La Muse Oubliée II
発売日:2024年05月03日
NMLアルバム番号:IBS-32024
CD価格:2,475円(税込)
ロンドン在住のピアニスト、アントニオ・オヤルサバルが紹介する女性作曲家のピアノ曲集第2集。このアルバムでも異なる時代と地域に生きた18人の作品が取り上げられています。 ナディア・ブーランジェやドーラ・ペヤチェヴィチ、フローレンス・プライス、ルイーズ・ファランクなど近年注目を集めている人もいますが、他の作曲家の名前を目にすることはほとんどありません(ちなみにトラック5のエリザベート・フォン・ヘルツォーゲンベルクはドイツの作曲家ハインリヒ・フォーン・ヘルツォーゲンベルクの妻、トラック18のオリティエ・スコーヴァはヨゼフ・スークの妻です)。 オヤルサバルは彼女たちが生きた時代を徹底的に調査し、実際に音にすることで彼女たちの存在を確かなものにしています。
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『Compositrices』
ロマン派時代のフランスの女性作曲家たちを新たな視点で [VA]COMPOSITRICES - New Light on French Romantic Women Composers
発売日:2023年03月17日
NMLアルバム番号:BZ2006
CD 8枚組価格:6,300円(税込、送料無料)
精鋭の演奏陣で真価に迫る、不当に見過ごされてきた天才女性作曲家たち近年まで……いや今でも圧倒的に男性優位が続いているのが、クラシック音楽における「過去の作曲家の再評価」。脚光を浴びる機会を不当にも奪われ続けてきた女性作曲家たちの中に、どれほど豊かに音楽的な貢献を果たしてきた天才たちがいたか、ヨーロッパでは21世紀に入ってから急速に見直しが進んでいます。 19世紀音楽の真相探求と再評価に意欲的に取り組んできたロマン派フランス音楽センター(パラツェット・ブリュ・ザーネ)は今回、CD8枚にも及ぶ充実した音源(全て2019年以降の新録音!)を通じ、ベルリオーズやサン=サーンス、ドビュッシーといった有名作曲家たちの活躍した19世紀から20世紀初頭にかけてのフランスに焦点を当て、そこで活躍した重要な女性作曲家たち21人を特集。交響曲や交響詩、カンタータといった大規模編成の作品から室内楽、歌曲やピアノ曲に至るまで、さまざまな規模の名品を通じてその偉業の真相に迫ります。 ピリオド楽器楽団レ・シエクルを率いるフランソワ=グザヴィエ・ロト、気鋭のベルギー人指揮者ダヴィド・レラン、フランス歌曲の新たなスタンダードを打ち出しつつあるシリル・デュボワやヤン・ブーロンなど、フランスとイタリアなどの演奏陣による妥協ない解釈は、先入観抜きに作品そのものと対峙しても十分観賞の価値ある充実名演の連続! 19世紀初頭に活躍した鍵盤音楽家モンジュローに始まり、近年再評価めざましい初期ロマン派のファランク、ヴィアルドやジャエルら19世紀半ばの才人、メル・ボニやシャミナードら世紀転換期の多作な偉人に加え、新録音が驚くほど少ないオーギュスタ・オルメスや仏語版Wikipedia・IMSLPの解説すらない幾人かの稀少作曲家の作品など、このレーベルならではの新鮮な出会いにも事欠きません。 貴重な図版を多く含むブックレット(仏英独語)には各作曲家の適切な紹介も含まれ、資料的価値も計り知れないセットとなっています。 (ブックレットに歌詞の掲載はございません。)
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It‘sa Girl!
女性作曲家たちのピアノ三重奏曲 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)/バルバラ・モーザー(ピアノ)]Piano Trios - BEACH, A. / ECKHARDT-GRAMATTE, S.-C. / FARRENC, L. / BONIS, M. (It's a Girl!) (Irnberger, Geringas, Moser)
発売日:2021年06月25日
NMLアルバム番号:Gramola99225
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
注目高まる女性作曲家たちのピアノ三重奏曲集19世紀から20世紀に活躍した5人の女性作曲家によるピアノ三重奏曲を集めた1枚。 パリ音楽院で女性として初めて教授職に就任したことで知られるファランクの作品は、古典派の伝統を受け継いだ端正な味わい。後期ロマン派の時代から近代までを生き抜いたボニの「夕暮れと朝」は一日のさまざまな気分が反映された洒脱な曲。そしてフランスのモダニズムとアメリカの民族要素を巧みに融合したビーチ、リズミカルな要素と独創的な旋律が印象的なエックハルト=グラマッテの「音楽の小品」、アメリカの近代作曲家ジュリア・スミスの「トリオ・コーンウォール」はジャズや民謡の要素と印象派の響きが組み合わされたユニークなもの。 これらの興味深い作品をイルンベルガー、ゲリンガス、モーザーの3人が渾身の演奏で聴かせます。
収録作曲家: