カルダーラ(アントニオ) Caldara, Antonio
生没年 | 1671-1736 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 25917 |
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『わたしが両目を閉じるや否や』
独唱とヴァイオリンのためのカンタータ集 [ジュゼッピーナ・ブリデッリ、ヴァンヴィテッリ四重奏団]SCARLATTI, A.: Appena chiudo gli occhi / CALDARA, A.: Innocente cor mio / VALENTINI, G.: Concerto Grosso No. 1 (Bridelli, Quartetto Vanvitelli)
発売日:2021年05月28日 NMLアルバム番号:A487
CD価格:2,475円(税込)
ガット弦の調べが歌声と絡む、イタリア・バロック後期の精華を本場の俊才たちとバロック後期、音楽愛好で知られた王侯貴族や高位聖職者が数多く集った永遠の都ローマ。そこで活躍したイタリア屈指の大作曲家たちの名品をよりすぐり、徹底した作品解釈によって18世紀初頭の音楽像に迫ったプログラム。すでに数十年にわたる古楽器演奏の蓄積を持つイタリアの、躍進めざましい新世代奏者たちが集うヴァンヴィテッリ四重奏団によるアルバムです。 独唱は2019年にアリア集『対決!ポルポラ対ヘンデル』(国内仕様盤NYCX-10055/輸入盤A461)でみごとな歌唱を聴かせたメゾ・ソプラノ、ジュゼッピーナ・ブリデッリ! ここではヴァイオリンとチェロのソロがきわだつ作品の数々を通じ、リュートや鍵盤など通奏低音とも息の合ったアンサンブルを織り上げながら、18世紀ローマの文化人たちが味わったであろう親密な距離感の音楽を歌いこなしてゆきます。 器楽奏者4人の深い洞察と確かな技量にも驚かされる、イタリア随一の古楽レーベルARCANAならではの1枚です。
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カルダーラ(1670/71-1736):
『チェロ独奏のためのソナタ集、通奏低音つき』(1735)より [ガエターノ・ナジッロ、サラ・ベンニーチ、ルカ・グリエルミ]CALDARA, A.: Cello Sonatas (Nasillo, Guglielmi, Bennici)
発売日:2021年01月15日 NMLアルバム番号:A903
CD価格:1,425円(税込)
バロック・チェロ最前線の名手ナジッロ、イタリア盛期バロックの粋を凝縮音楽学的研究精神と地に足のついた演奏技巧で高い評価を博しているガエターノ・ナジッロ。アンサンブル415やアンサンブル・アウローラの低音を支えてきた彼は、ソロではチェロという比較的「新しい」弦楽器の歴史をたどる注目企画を連発しています。 ARCANAレーベルで初めてリリースしたソロ・アルバムは、ウィーン皇室で楽長フックスを支えながら絶大な名声を博したカルダーラが、晩年故郷イタリアに戻って個人的な愉しみのなか綴ったチェロのためのソナタを集めた充実企画です。同時期のヴィヴァルディやジェミニアーニともまた違う、初期ロココの気配も漂う抒情性あふれる作風を、積年のパートナー二人の頼れるサポートを得てあざやかな解釈で聴かせます。 一部に初期のフォルテピアノが使われる点も魅力。
収録作曲家:
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カルダーラ(1670-1736):
「キリストの足元のマグダラのマリア」 [ダミアン・ギヨン(指揮)/ル・バンケ・セレスト(アンサンブル)]CALDARA, A.: Maddalena ai piedi di Christo [Oratorio] (Le Banquet Céleste, Guillon)
発売日:2018年09月28日 NMLアルバム番号:ALPHA426
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
イタリア・バロック期に歌劇、宗教曲の両面で重要な作品を多く残した作曲家カルダーラの代表作の一つ「キリストの足元のマグダラのマリア」をダミアン・ギヨン指揮するバンケ・セレストの演奏で。カルダーラは1670年頃にイタリア、ヴェネツィアに生まれ、幼い頃には聖マルコ大寺院の聖歌隊員として活躍する傍ら楽器の習得に励み、1699年に当時の盛家、マントヴァ公ゴンザーガ家の宮廷楽長に就任します。しかしスペイン継承戦争の影響を受けゴンザーガ家は没落、彼は職を求めローマからウィーンに移り、最終的にはウィーンの宮廷副楽長として生涯を終えています。 彼は1708年に最初の歌劇「Il più bel nome
最も美しい名前」を作曲、以降、メタスタージオの台本を用いた歌劇や、バッハに影響を与えたとされるミサ曲など数多くの作品を残しましたが、この「キリストの足元のマグダラのマリア」はイタリア語で歌われるカンタータで、1700年にヴェネツィアで初演されています。イエスとマリアをめぐる6人の登場人物が次々と技巧的なレチタティーヴォとアリアを歌い繋ぐ形式で、多くのアリアにはヴァイオリンやチェロのオブリガートが付き、美しい旋律が与えられています。 名手たちが集うアンサンブル「ル・バンケ・セレスト」の表現力豊かな伴奏にも注目です。収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年6月号)★-
聖女マリア/母マリア/娼婦マリア [アンナ・プロハスカ、パトリツィア・コパチンスカヤ、カメラータ・ベルン]
発売日:2023年04月21日
CD国内仕様 解説・歌詞日本語訳付き価格:3,520円(税込、送料無料)
プロハスカとコパチンスカヤ、
挑戦を恐れない2つの個性が描く、2人のマリアの物語2022年に発売されたイザベル・ファウストとの共演盤『カフカ断章』(HMF)が高い評価を受けたアンナ・プロハスカ。ALPHAレーベルからも個性的なアルバムをリリースしてきている彼女が、今回は長年の盟友、奇才パトリツィア・コパチンスカヤと手を組み、新約聖書に登場する聖母マリアとマグダラのマリアという2人の物語に挑みます。 コパチンスカヤにとっては2019年リリースの『つかの間と、永遠と』の流れを汲む企画と言え、そこでマルタンの『キリスト受難の6つの印象(複連祭壇画)』を中心に据えたのと同様、今回も同じマルタンの『マリア三部作(三連祭壇画)』を核とした選曲により、聖なるマリア、母としてのマリア、そして卑しい身分の象徴としてのマリアとその救済という側面に切り込み、西洋世界に於ける女性のイメージの二面性を描き出すとともに、その意味を問うという内容となっています。 2人が絶大な信頼を置く作曲家、ヴァイオリニストであるミチ(美智)・ウィアンコが多くの曲で編曲を務めており、カメラータ・ベルンの高いアンサンブル能力と、その音色が持つ煌びやかさを内に秘めたほの暗さを魅力的に引き出しました。さらにはプロハスカとコパチンスカヤによる、作品の振幅の激しさをものともしない表現力と強烈な個性が、時に寄り添い時に激しくぶつかり合いながら、このアルバムの得も言われぬ魅力を作り出しています。 -
Semina Rerum
イタリア・バロックのヴァイオリン・ソナタ集 [ロベルト・アロンソ(ヴァイオリン)/アグラヤ・ゴンサレス(ヴィオラ・ダモーレ)/ブライス・ゴンサレス(チェンバロ)]Violin Sonatas (Italian Baroque) - ALBERTINI, I. / CALDARA, A. / CORELLI, A. / VIVALDI, A. (Semina Rerum) (R. Alonso, A. and B. González)
発売日:2021年11月12日 NMLアルバム番号:IBS-182021
CD価格:2,475円(税込)
「Semina Rerum=物事の種」と題されたアルバム。イタリア・バロック期に活躍した8人の作曲家のヴァイオリン・ソナタが収録されています。8人とも全てヴァイオリンの名手で楽器の愛好家であり、この中には、当時アルプスを越えて出版されるほど高い評価を得た作品も存在しています。 このアルバムのポイントは「ニ短調」で書かれた作品を中心に収録していること(同主調のニ長調と、その属調のイ長調作品も含む)であり、この調性はヴァイオリンの弦の音をすべて含んでいるため、ヴァイオリンにとっては演奏しやすく、よく響くとされており、どの曲からも各々の作曲家の工夫もうかがえます。 また通奏低音にヴィオラ・ダモーレを用いていることにも注目。甘く美しい響きが華を添えています。 演奏するロベルト・アロンソは1983年、スペインのビーゴで生まれたヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンをはじめ、2001年にロンドンに移住。ユーディ・メニューイン音楽学校で研鑽を積んだ後、国際的に活動するとともに、現在は香港浸会大学(香港バプテスト大学)で後進の指導にあたっています。 使用楽器は1835年製のフランチェスコ・マウリッツィ。
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『ローマ、バロック揺籃の地』
~18世紀初頭の音楽会再現~ [レ・スタジョーニ、カルロ・ヴィストーリ、パオロ・ザンズ]発売日:2021年03月26日
CD国内仕様 日本語解説・歌詞訳付き価格:2,970円(税込)
ヘンデルがコレッリと出会い、スカルラッティ父子が活況の時代を鮮やかに再現!イタリア出身ながら英国とフランスのすぐれた古楽伝統を吸収し、ルセやセラシらの薫陶を受けレザール・フロリサンのアシスタントを務めなるなどじっくりキャリアを築いてきた、ミレニアル世代の才人パオロ・ザンズ。2017年に立ち上げたレ・スタジョーニには、同じイタリア出身のバロック・チェロ奏者マルコ・フレッツァートをはじめ、欧州古楽界より選りすぐりの気鋭奏者たちが揃います。 そんな彼らがイタリアに本拠を置くArcanaレーベルから世に問う初アルバムのテーマは、巨匠コレッリが若きヘンデルと共演し、スカルラッティ父子がともに現役で音楽通たちを瞠目させていた1700年代初頭のローマ! 17世紀以来、建築・美術・文芸・音楽とさまざまな芸術分野に深い愛を注いだ聖職者や貴族が多かったこの「永遠の都」で、いかにバロック後期の活況の萌芽が見られたかを伝えてくれます。 名カウンターテナー歌手ヴィストーリの美声と技巧がアリアのしなやかな旋律美を描き出すかたわら、さまざまな古楽器の味わいが活きる器楽陣も絶妙。プログラムの巧妙さは解説でも詳述されていますが、イタリアの心意気に満ちた地中海情緒満点の古楽器演奏で体感する「音の時間旅行」には格別のものがあります。
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『ヴェネツィアとその彼方』
18世紀ヴェネツィア、
木管楽器のための室内協奏曲と協奏的ソナタ [古楽アンサンブル アフィニタ(古楽器使用)]Chamber Music (Winds) - CALDARA, A. / FERRANDINI, G.B. / GALUPPI, B. / LOTTI, A. / VIVALDI, A. (Venice and Beyond) (Affinità)
発売日:2020年09月25日 NMLアルバム番号:A119
CD価格:1,425円(税込)
木管楽器のための知られざる18世紀作品を携え、精鋭による古楽アンサンブル『アフィニタ』デビュー!「バロックオーボエ奏者エリザベト・バウマーにより、オーストリアとイタリアで活躍する古楽奏者の精鋭たちを集めて2012年に結成されたアンサンブル『アフィニタ』のデビューアルバムは、『ヴェネツィアとその彼方』。18世紀に活躍した、ヴェネツィアと深く関係を持った7人の作曲家たちによる、木管楽器のために書かれた室内楽作品が選ばれました。ロッティのソナタにおけるファゴットの超絶技巧、世界初録音となったフェランディーニのオーボエ・ソナタで聴かれる深い叙情性や爆発的な感情の起伏、そして、プラッティのオーボエとチェロのためのトリオ・ソナタにおける二つの独奏楽器の間で行われるスリリングな音楽的対話など、多くの聞きどころを含みます。演奏家たちは、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アカデミア・ビザンチナ、エウロパ・ガランテ、などで活躍する演奏家たちからなり、音楽家としてだけではなく、良き友人として尊敬し合うメンバーの『アフィニタ=親和性』も録音から感じていただくことができるでしょう。」 ―――アフィニタ、チェンバロ奏者・渡邊孝