ライヒ(スティーヴ) Reich, Steve
生没年 | 1936- | 国 | アメリカ |
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辞書順 | 「ラ」 | NML作曲家番号 | 22127 |
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ライヒ(1936-):
エイト・ラインズ
シティ・ライフ
2台、またはそれ以上のピアノのための音楽
ヴァーモント・カウンターポイント
ニューヨーク・カウンターポイント [ホルスト=シンフォニエツタ/イェルク・シュヴァイベンツ(ピアノII)/アンヌ・パリソー、デルフィーヌ・ロシュ(フルート)/アンドレア・ナジ(クラリネット) 4-6/クラウス・ジモン(ピアノ、指揮)]REICH, S.: Eight Lines / City Life / Vermont Counterpoint / Music for Two or More Pianos (Holst Sinfonietta, Simon)
発売日:2020年12月11日
NMLアルバム番号:8.559682
CD価格:1,600円(税込)
20世紀後半のアメリカ音楽界におけるもっとも重要な人物の一人スティーヴ・ライヒ。ミニマル・ミュージックだけではなく、持ち前の探求心による表現法の拡大から生まれた様々な音楽は、ジャズや電子音楽など多岐に渡る分野のアーティストたちに多大な影響を与えています。 このアルバムには1960年代から1990年代までに作曲された5作品を収録。1964年の「2台、またはそれ以上のピアノのための音楽」は9つのコードで構成された作品で、リズムや繰り返す回数は奏者たちに任された自由度の高いもの。1979年の八重奏曲は典型的なミニマル・ミュージックで、のちの1983年に「エイト・ラインズ」へと再構成されています。 「ヴァーモント・カウンターポイント」と「ニューヨーク・カウンターポイント」は同種の楽器から生まれる多層的な響きが陶酔を生む作品。大都市の波打つ活気を再現することが試みられています。 1994年の「シティ・ライフ」はニューヨークの雑多な風景が切り取られた、これまでよりも更に大規模な構成とストーリーを持つ作品。サンプリングされたクラクションや生活音などが見事な音楽に昇華しています。 フライブルクを拠点とする室内アンサンブル、ホルスト=シンフォニエッタの緻密な演奏で。
収録作曲家:
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ライヒ(1936-):
マレット・クァルテット他 [サード・コースト・パーカッション]REICH, S.: Mallet Quartet / Sextet / Nagoya Marimbas / Music for Pieces of Wood (Third Coast Percussion)
発売日:2016年04月27日
NMLアルバム番号:CDR90000-161
CD価格:1,710円(税込)
20世紀が終わる頃、スティーヴ・ライヒ(1936-)の音楽は爆発的な人気を誇っていました。ミニマル・ミュージックの先駆者として、当時のニューヨーカー誌では「現代における最も独創的な音楽思想家」とまで讃えられるほど、その音楽とスタイルは独特なものであり、ジャンルを越えた芸術家たちにも強い影響を与えたのです。 このアルバムで一連のライヒ作品を演奏している「サード・コースト・パーカッション」は、そんな時代を知らない「若い世代」のプレイヤーによって結成されているアンサンブルです。彼らがこの世に生を受けたときには、ライヒの音楽は当たり前のように身近にあり、すでに過去の偉大なる存在となっていたのです。 2016年に80歳の誕生日を迎えるライヒを祝してのこのアルバムには、当時のクロノス・カルテットのような熱さとは違う、客観的な感情が見てとれます。
収録作曲家:
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CHANGES
現代のギター作品集
ライヒ、ケージ、カーター、ダショウ、カンペーラ [アルトゥーロ・タッリーニ(ギター) 他]Guitar Music (20th-21st Centuries) - CAGE, J. / CARTER, E. / DASHOW, J. / KAMPELA, A. / REICH, S. (Changes) (Tallini, Ascione, Dashow)
発売日:2022年11月25日
NMLアルバム番号:8.574394
CD価格:1,600円(税込)
21世紀に入ってからギターのレパートリーは一層充実し奏者の技術も向上、エレクトリック・ギターや多重録音を導入するなど様々に発展しています。 1987年に開催された第20回ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝したアルトゥーロ・タッリーニも様々なギターを弾きこなす名手の一人。このアルバムではパット・メセニーのために書かれたスティーヴ・ライヒの名作「エレクトリック・カウンターポイント」を冒頭に置き、彼の友人であった亡きギタリスト、ドメニコ・アッシオーネが録音してあったテープ録音に併せソロ・パートを演奏しています。 他には自身がプリペアド・ギターのためにアレンジしたケージの「ルーム」や、世界初録音を2作含むクラシック・ギターのための4曲を演奏。カンペーラの「パーカッション・スタディ」では歌やつぶやきも合わせながら超絶技巧を披露します。
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MULTIPLE
エレクトリック・ヴィオラのための作品集 [ニック・ペンドルバリー(エレクトリック・ヴィオラ)]Electric Viola Recital: Pendlebury, Nic - REICH, S. / TALLIS, T. / THOMAS, J.A. / KENDALL, E. / RILEY, T. (Multiple)
発売日:2022年06月10日
NMLアルバム番号:ORC100196
CD価格:1,950円(税込)
イギリスで活躍するスミス・カルテットの創設メンバーとして、30年以上にわたって現代音楽の最前線に立ち、マイケル・ナイマンやガブリエル・プロコフィエフをはじめとした世界の著名な作曲家たちに作品を委嘱、コラボレーションを行ってきたニック・ペンドルバリーによるエレクトリック・ヴィオラのための作品集。アルバム・タイトルの「Multiple=複合、多数の意」のとおり、彼が多数のパートを持つ様々な作品を選び、ループやマルチトラックを使って音の層を作るなどの全く新しい方法で表現しています。 アルバムには、スティーヴ・ライヒの魅惑的な「エレクトリック・カウンターポイント」やテリー・ライリーの催眠的な「ドリアン・リーズ」、合唱からジャズまで多才なジョン・アシュトン・トマスの「第4の旋律による変奏曲」、若手作曲家エル・ケンドールの「Bloom」などの現代作品が収録されています。 圧巻はルネサンス期の名作、タリスの40声のモテット「汝のほかにわれ望みなし(スペム・イン・アリウム)」。対位法の壮麗な織物が一層鮮やかに迫ってきます。
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バーナビー・ロブソン(クラリネット)
1 2 3 11
ニューヨーク・カウンターポイント 他 [バーナビー・ロブソン(クラリネット)/フィオナ・ハリス(ピアノ)/サイモン・チェンバレン(ピアノ)/レベッカ・チェンバース(ヴィオラ)]Clarinet Music (20th-21st Centuries) - REICH, S. / HOWELLS, H. / FENTON, G. / FITKIN, G. (1 2 3 11) (Robson, Chambers, Harris, Chamberlain)
発売日:2021年11月19日
NMLアルバム番号:ORC100184
CD価格:1,950円(税込)
4曲の世界初録音を含む、クラリネット奏者バーナビー・ロブソンの20世紀と21世紀の作品集。 冒頭に置かれているのは、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)音響賞の受賞経験を持つサウンド・デザイナー、マーティン・キャントウェルとロブソンのコラボレーションによるライヒの「ニューヨーク・カウタンーポイント」。8つの録音済のクラリネットの旋律が複雑に絡みあい、スリリングな世界を作り出しています。 続くハウエルズのクラリネット・ソナタ(1946年版)をはじめとした4作品は世界初録音。哀愁を帯びた「レッド・ヘリング・ブルース」の作曲者はバリトン歌手として活躍するロデリック・ウィリアムズというのも驚きです。 軽妙なプーランクのソナタではロブソンは2つのパートを多重録音し、最後はドビュッシーの「第1狂詩曲」で締めくくるというクラリネット好きには大注目の1枚です。
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RECONNECT
Nature and the Modern Man - 自然と現代人 [ジョセフィーヌ・オレック(フルート)/セリム・マザリ(ピアノ)/アナイス・ゴドゥマール(ハープ)/クレマン・ペーニュ(チェロ)]発売日:2021年08月13日
CD価格:2,400円(税込)
フランス出身のフルーティスト、ジョセフィーヌ・オレック。2017年からロッテルダム・フィルの首席フルート奏者を務め、2019年には「カール・ニールセン国際音楽コンクール」で優勝した実力の持ち主。その時の記念アルバムではニールセン、フェルヘイ、フランセの協奏曲を鮮やかに吹きこなしていました(ORCHIDCLASSICS ORC100169)。 このES-DURレーベルへのデビュー作となるアルバムでは、RECONNECT=自然と現代人とが再び結ばれることをテーマに、ドビュッシーから1970年生まれのエル・アーに至る作曲家が自然からインスパイアされた作品を収録しています。ドビュッシーや武満のアコースティックな響きとクラムやライヒのエレクトリックな要素の加わったサウンドを並べることで、それぞれの作品を生んだ時代と文化も象徴される構成になっています。 オレックは卓越したテクニックで多彩なプログラムを見事に演奏し、最後に置かれた瞑想的なサティ/武満の「星たちの息子」で余韻を残すかのようにアルバムを締めくくっています。
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Field Recordings [バング・オン・ア・カン・オール=スターズ]
Chamber Music - WOLFE, J. / GHYS, F. / GORDON, M. / MARCLAY, C. / LANG, D. / BRAXTON, T. (Field Recordings) (Bang on a Can All-Stars)
発売日:2017年12月22日
NMLアルバム番号:CA-21108
CD価格:2,240円(税込)
2013年当時、最先端のマルチメディアプロジェクトであった「Field Recordings」。謎と実験的要素に満ちたこのアルバムは、音楽界の様々な場所に存在する「声、音、メロディ」の残滓のようなものを拾い集め、これを元に形成された“新しい作品”が詰まっています。民謡を愛するウルフによる、どこか懐かしいメロディが連なる「Reeling」。小さな素材が積み重なるゴードンのミニマル・ミュージックのような「Gene Takes a Drink」。このアルバムは、すでに古くなってしまった音楽を再利用することで過去と未来の橋渡しを担っています。
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First Drop [バウワーズ=ブロードベント/アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/ヒリアー]
Instrumental and Choral Music - SKEMPTON, H. / ORTIZ, P. / REICH, S. / ANDRIESSEN, L. (First Drop) (Bowers-Broadbent, Ars Nova Copenhagen, P. Hillier)
発売日:2017年12月22日
NMLアルバム番号:CA-21127
CD価格:2,240円(税込)
デンマークのアルス・ノヴァ・コペンハーゲンは2003年以来、ポール・ヒリヤーの指揮のもと、世界で最も多彩なヴォーカル・アンサンブルとして不動の地位を築いています。彼らのcantaloupeレーベル初登場となるアルバム「First Drop」はライヒ、ライリーからゴードン、アンドリーセンまでシームレスなジャンルをカバー。曲のほとんどは世界初録音であり、ゴードンの「He Saw a Skull」はアルス・ノヴァ・コペンハーゲンのヴォーカリストたちのために特別に作曲された作品。ライヒの「クラッピング・ミュージック」での鮮やかなアンサンブルも聴きどころです。
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Michael Nicolas - Transitions [ニコラス]
Cello Recital: Nicolas, Michael - DAVIDOVSKY, M. / REICH, S. / FULMER, D. / GOSFIELD, A. / THORVALDSDÓTTIR, A. / OLIVER LA ROSA, J. (Transitions)
発売日:2016年06月29日
NMLアルバム番号:DSL-92202
CD価格:2,224円(税込)
ニューヨークで活躍するチェリスト、マイケル・ニコラス。彼は国際現代アンサンブル(ICE)のメンバーとして、常に新しい音楽を追求しています。世界中の現代作曲家たちは彼のために新作を書き、それらを初演すること、また即興と電子音を組み合わせ新たな音を創造することなど、彼が投げかける斬新な音楽は、聴き手に驚きを与えています。 このSONO LUMINUSレーベルへのデビュー・アルバムに収録された6つの作品は、ほぼ50年に渡る作曲年代の開きがありながらも、どれもが無機質で機械的な響きを音楽に取り入れるという実験的な手法が凝らされており、人類とコンピュータの平和的共存について、そして音楽の変遷についての彼の考察が示されているというものです。
収録作曲家:
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ベルリン・カウンター・ポイント [クレール=オプスキュール・サクソフォン四重奏団]
Chamber Music - GLASS, P. / BIEGAI, C. / BLINKO, T. / DUBRA, R. (Berlin Counterpoint) (Clair-Obscur Saxophone Quartet)
発売日:2014年11月26日
NMLアルバム番号:SM217
CD価格:2,224円(税込)
一時期のような熱狂的な「ミニマル音楽への賛美」は、さすがに最近はあまり見かけませんが、その分、ミニマル音楽はもっと細分化され、抜け目なく日常生活の中に入り込んでいるような気がします。最近のベルリンでは、ラウンジで新しいスタイルのクラシック音楽を演奏することが流行していて(=Yellow Lounge)、この流れは日本でも静かなブームを呼んでいます。 このアルバムは、Yellow Loungeで高い人気を誇るclair-obscurサクソフォン四重奏団による、グラスやライヒをはじめとした、心地よいミニマル音楽の世界が収録されています。コンサートホールとはまた違うリラックスした音をお楽しみください。