カーター(エリオット) Carter, Elliott
生没年 | 1908-2012 | 国 | アメリカ |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 25710 |
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カーター(1908-2012):
後期作品集 [エマール/ファウスト/ケラス/バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ/BBC響/ナッセン]CARTER, E.: Late Works (Aimard, Currie, I. Faust, Queyras, Birmingham Contemporary Music Group, BBC Symphony, O. Knussen)
発売日:2017年08月30日 NMLアルバム番号:ODE1296-2
CD価格:2,475円(税込)
2012年に103年の天寿を全うしてこの世を去ったアメリカの作曲家エリオット・カーターの晩年の作品集。アイヴズに師事、ハーヴァード大学でピストン、ホルストに学び、パリではナディア・ブーランジェにも指導を受けたカーター。およそ80年間作曲活動を行い、作風も新古典主義から十二音技法、他、様々な様式の変遷を経て独自の理論を打ち出しました。90歳を超えてからも作曲への意欲は衰えることなく、亡くなるまでに60以上の作品を完成させたことも驚くばかりです。カーターの最後のオーケストラ作品である「Instances」と最後の作品「Epigrams」はどちらも2013年に初演されましたが、カーターはこれに立ち会うことはできませんでした。 この録音では、2003年から最後の年の2つの作品までの7曲を収録。そのうち5曲は初録音です。現代音楽のオーソリティ、エマールをはじめ、現代最高の演奏家を揃えただけでなく、カーターとも仲の良かった指揮者、作曲家オリヴァー・ナッセンがBBC交響楽団とともに参加しています。
収録作曲家:
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アイヴズ(1874-1954):交響曲 第2番
カーター(1908-2012):インスタンス
ガーシュウィン(1898-1937):パリのアメリカ人 [シアトル響/モルロ]IVES, C.: Symphony No. 2 / CARTER, E.: Instances / GERSHWIN, G.: An American in Paris (Seattle Symphony, Morlot)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年07月23日 NMLアルバム番号:SSM1003
CD価格:2,085円(税込)
20世紀のアメリカ音楽集。こういう音楽では指揮者のバランス感覚とリズム感が問われるものですが、その点でもモルローは文句なしの素晴らしさを見せます。様々な曲のコラージュであり、下手すると「とりとめなく」曲が進んでしまうアイヴズの交響曲も全ての面をびしっと締めたスマートな演奏が楽しめます。 到底一度聞いただけでは判別しにくいほどの対位法が張り巡らされているカーターの「インステンス」は1世紀を超えて生きた大家の最後の管弦楽作品であり、この演奏が世界初公演となったのでした。ガーシュウィンでの自然な息遣いも聞き所でありこのオーケストラの底力を見せてくれる名演です。
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カーター(1908-2012):
弦楽四重奏曲 第2・3・4番 [パシフィカ弦楽四重奏団]CARTER, E.: String Quartets Nos. 2, 3 and 4 (Pacifica Quartet)
■室内楽 ■現代音楽
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.559363
CD価格:1,900円(税込)
頭が理系で出来ている人には複雑怪奇、難解、理解不能? いやいやこういうのもあるんです100歳の誕生日を迎えて、更なる世界へ飛躍する作曲家エリオット・カーターの弦楽四重奏曲全集が完成いたしました。コープランドにも絶賛されたカーターの自由な音楽性を存分に味わい尽くすのに最適なアルバムと言えるでしょう。複雑で多様化した和声、細分化されたリズムと、現代アメリカにおける雑多な要素をくまなく取り込んだモダンな音は聴き手の感性に粗塩をすりこむかのような激しい刺激を与えてくれます。演奏は今作もパシフィカ弦楽四重奏団によるものです。
収録作曲家:
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カーター(1908-2012):
弦楽四重奏曲 第1番・第5番 [パシフィカ四重奏団]CARTER, E.: String Quartets Nos. 1 and 5 (Pacifica Quartet)
■現代音楽
発売日:2008年04月09日 NMLアルバム番号:8.559362
CD価格:1,900円(税込)
正しい「ゲンダイオンガク」の一つの姿、理解するよりも体験してください2004年に来日して、カーター(1908-)の弦楽四重奏曲全曲演奏という偉業を成し遂げたパシフィカ弦楽四重奏団による極めつけのアルバムです。この、調性もリズムも混迷化した難解な音楽に耳を傾けていると、多様化している「現代音楽」の概念について改めて考えたくなるかも知れません。一緒に口ずさむことは難しいですが、ある種の癒しさえ感じられるような突き抜けた作品であることは間違いありません。
収録作曲家:
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カーター(1908-2012):
交響曲 第1番/ピアノ協奏曲
祭日序曲 [ナッシュヴィル響/シャーマーホーン]CARTER: Piano Concerto / Symphony No. 1 / Holiday Overture
■交響曲/管弦楽曲 ■現代音楽
発売日:2004年04月01日 NMLアルバム番号:8.559151
CD価格:1,900円(税込)
ピリリと辛くて美しいゲンダイオンガクカーターといえば、20世紀アメリカ作曲界を代表する大御所の一人で、いかにもゲンダイオンガク的、複雑で演奏至難な作品を作曲したことで知られています。そんなイメージどおりなのがピアノ協奏曲、親しみやすいメロディーなどまるで存在せず、どこまでも辛口で、錯綜するパッセージの連続です。しかしその美しいこと! 耳に優しい現代作品も増えてきた今こそ、こういったガチンコのストロング・スタイルの良さを、改めて見直したいものです。なおその他の2曲は、イメージに逆らった親しみやすさに意表を突かれるかも!?
収録作曲家:
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CHANGES
現代のギター作品集
ライヒ、ケージ、カーター、ダショウ、カンペーラ [アルトゥーロ・タッリーニ(ギター) 他]Guitar Music (20th-21st Centuries) - CAGE, J. / CARTER, E. / DASHOW, J. / KAMPELA, A. / REICH, S. (Changes) (Tallini, Ascione, Dashow)
発売日:2022年11月25日 NMLアルバム番号:8.574394
CD価格:1,900円(税込)
21世紀に入ってからギターのレパートリーは一層充実し奏者の技術も向上、エレクトリック・ギターや多重録音を導入するなど様々に発展しています。 1987年に開催された第20回ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝したアルトゥーロ・タッリーニも様々なギターを弾きこなす名手の一人。このアルバムではパット・メセニーのために書かれたスティーヴ・ライヒの名作「エレクトリック・カウンターポイント」を冒頭に置き、彼の友人であった亡きギタリスト、ドメニコ・アッシオーネが録音してあったテープ録音に併せソロ・パートを演奏しています。 他には自身がプリペアド・ギターのためにアレンジしたケージの「ルーム」や、世界初録音を2作含むクラシック・ギターのための4曲を演奏。カンペーラの「パーカッション・スタディ」では歌やつぶやきも合わせながら超絶技巧を披露します。
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『Voyage 航海』 チェロ作品集
バーバー、カーター、イザイ、ブレル、白高山 [クリスティン・リー、ヘンリー・クレイマー]Cello Recital: Lee, JeongHyoun - BARBER, S. / CARTER, E. / YSAŸE, E. / BREL, J. (Voyage)
発売日:2021年05月28日 NMLアルバム番号:FUG775
CD価格:2,475円(税込)
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THOUGHTS ABOUT THE PIANO
現代ピアノ作品集
ルルー、チェンバレン、カーター、フイ=シン・シア、バイイ、クセナキス [クラウディア・チャン(ピアノ)]Piano Recital: Chan, Claudia - LEROUX, P. / CHAMBERLAIN, M. / CARTER, E. / BAILLY, M. (Thoughts About the Piano)
発売日:2021年03月26日 NMLアルバム番号:LBM031
CD価格:2,475円(税込)
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ドリュー・ピーターセン
ピアノ・リサイタル
バーバー、カーター、グリフィス、アイヴズ、ザイモント [ドリュー・ピーターセン(ピアノ)]Piano Recital: Petersen, Drew - BARBER, S. / CARTER, E. / GRIFFES, C.T. / IVES, C. / ZAIMONT, J.L.
発売日:2020年12月25日 NMLアルバム番号:Steinway30095
CD価格:2,250円(税込)
1993年ニュージャージー州オラデルで生まれたドリュー・ピーターセン。幼い頃から才能を発揮、2006年2月には12歳でカーネギー・ホールでコンサートを開催。大成功を収めました。ジュリアード音楽院で音楽を学びましたが、彼の才能は音楽だけにとどまることなく、19歳でハーバード大学を卒業しリベラルアーツの学士号を取得しています。 2017年には「American Pianists Awards」を受賞するなど数多くの賞と奨学金を獲得、また同年にはインディアナポリス大学の「アーティスト・イン・レジデンス」に選出されるなど活躍を続けるピーターセン。このアメリカ近現代の多種多様な作品を集めたアルバムでは、その才能を垣間見ることができるでしょう。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
『ディア・マドモアゼル』
~ ナディア・ブーランジェに捧ぐ
ピアソラ、ストラヴィンスキーからクインシー・ジョーンズまで [アストリグ・シラノシアン、ナタナエル・グーアン、ダニエル・バレンボイム]Cello Recital: Siranossian, Astrig - BOULANGER, N. / CARTER, E. / GLASS, P. / JONES, Q. (Dear Mademoiselle - A Tribute to Nadia Boulanger)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:ALPHA635
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
アストリグ・シラノシアンALPHAに登場、バレンボイムも参加!近代フランスを代表する偉大な音楽教育者の一人、ナディア・ブーランジェ。彼女の教え子や、親交を待ち影響を受け合った音楽家たちは、国籍を超え、敬愛を込めて彼女を「マドモアゼル」と呼びました。深い尊敬で結ばれたストラヴィンスキーのほか、教師としては、閉鎖的なタンゴの世界に限界を感じてその門を叩いたピアソラ、後に十二音技法で個性を発揮するカーター、ミニマルを経て抒情的作風を確立するグラス、ジャズや映画音楽で活躍した稀代のメロディ・メーカー、ルグラン、ジャズのみならずポピュラー・ミュージック全体に大きな足跡を残すクインシー・ジョーンズという、多種多様なアーティストたちに音楽の基礎を教え、種を蒔いたことで知られます。これらの作品を、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでも共演しているアストリグ・シラノシアンとナタナエル・グーアンによる、多彩な作品の肝をよく捉えた歌心の溢れる、息の合った演奏でお楽しみいただけます。ラストのグラス、ルグラン、ジョーンズという流れは、現代まで続くナディア・ブーランジェの影響をよく伝えており大変興味深いものです。 ナディア・ブーランジェ自身の「3つの小品」は、作曲家としてその才能を高く評価していた6歳年下の妹リリーが亡くなり、ナディアもまた作曲の筆を折ってしまう3年前に書かれたもの。ここでのピアノには、自身ナディア・ブーランジェの教えを受けている巨匠ダニエル・バレンボイムが登場。フォルテピアノのコレクションと修復でも知られるクリス・マーネと共に開発した独自の平行弦ピアノの澄んだ音色と、優しく繊細なタッチでシラノシアンのチェロを支え、恩師の残した美しい作品に花を添えています。 なお、アストリグ・シラノシアンは姉のシュシャヌ・シラノシアンによるメンデルスゾーン・アルバム(ALPHA410)に参加しているものの、ソロとしてはこちらがALPHAレーベル第1弾。今後さらに数タイトルがリリース予定です。