ルネサンス期にフランドルで活躍した作曲家、クロード・ル・ジュヌとその周辺の作曲家たちによる「讃美歌」を集めたアルバム。ルイ・ブルジョワの詩篇134番で始まり「シメオンの歌」で終わるこの曲集には、同じテキストを用いた2人の作曲家の作品が収録されており、同年代と言っても、その作風の違いを聴きとるのも面白いところです。この時代の作品は4声のポリフォニーで書かれているものが多く、15世紀の頃の厳格な作風ではなく、作品はどれも自由な模倣形式で書かれています。
ケンブリッジ・セント・キャサリン・カレッジ合唱団のレパートリーの広さが伺える1枚です。