ジョンゲン(ジョセフ) Jongen, Joseph
生没年 | 1873-1953 | 国 | ベルギー |
---|---|---|---|
辞書順 | 「シ」 | NML作曲家番号 | 19598 |
-
ジョンゲン(1873-1953):
『英雄的ソナタ』
およびその他のオルガン作品集 [シンディ・カスティーヨ]JONGEN, J.: Sonata eroïca / Toccata / Menuet-scherzo / Chant de May / Petit prélude / 4 Pieces for Organ (Castillo)
発売日:2021年10月08日
NMLアルバム番号:MEW2001
CD価格:2,475円(税込)
修復後・火災前に行われた奇跡の録音! ベルギー近代の隠れた人気作曲家の素顔ブリュッセル中央駅近く、王立音楽院にほど近いパレ・デ・ボザール(Bozar)は1928年に出来た老舗ホール。アール・ヌーヴォー装飾の大家ヴィクトール・オルタによる美しい内装に彩られ、オープン2年後の1930年には立派なオルガンも設置されました。同じフランス語圏でデュプレやヴィエルヌら、交響曲などの大規模なオルガン作品で知られる巨匠たちが活躍していた頃です。この楽器は1967年に火災に遭い半世紀の沈黙を余儀なくされた末、2017年に修復され両大戦間の佇まいと響きをみごと取り戻しました。 しかし今年(2021年)1月18日に再度深刻な火災に見舞われ、消火活動の放水もあり再び使用不能な状態に。その前月に辛うじて録音された本盤は、2017年の修復の成果を示す最後の記録という意味でも重要ではありますが、そこで選ばれた演目がまさに楽器と同時代を生きた巨匠、日本でも密かなファンが少なくないジョゼフ・ジョンゲンの作品集であったのは喜ばしいことと言えるでしょう。 ラフマニノフやレーガーと同い年のこの作曲家は、やはり彼らと同様に晩期ロマン派の音楽作りを軸としながらも、フランス近代様式にも大きく影響されつつ独特な作風を培いましたが、自身もピアニスト=オルガニストとして活躍していたことでも有名。LP時代からオーディオ・ファンを興奮させ、日本でも折りに触れ演奏されるオルガンと管弦楽のための協奏交響曲(1926)がよく知られますが、この1曲にとどまらないジョンゲンのオルガン芸術の多面的な魅力は、歴史的会場の響きとともに丁寧に収録された同時代の楽器による当録音でこそ、その真意に近づけるのではないでしょうか。 フォーレやショーソンを思わせる若き日の小品群に聴く繊細な音色表現から、20世紀フランス流儀の響きでジョンゲン特有の堅固な曲構造が彩られる「英雄的ソナタ」「トッカータ」など後期の名品までを収録。 ブリュッセルを拠点に、2008/09シーズンには札幌コンサートホール専属オルガニストを務めるなど、日本を含む世界を股にかけて活躍するシンディ・カスティーヨが歴史的楽器の美音そのままに魅力を伝えます。
-
ジョンゲン(1873-1953):
声楽作品集 [サラ・デフリース(ソプラノ)/クレイグ・ホワイト(ピアノ)]JONGEN, J.: VocalMusic (Entrevisions: Intégrale des mélodies, Vol. 1) (Defrise, C. White)
発売日:2019年12月20日
NMLアルバム番号:MEW1993
CD価格:2,475円(税込)
ベルギーのオルガニスト、作曲家ジョゼフ・ジョンゲン。幼いころから楽才を発揮、13歳で作曲を始め、24歳の時にベルギー王室主宰の「ローマ賞」を獲得。作曲家、教師として活躍を始めました。数多くの作品を残しましたが、現在ではオルガン曲や室内楽曲がよく知られています。 歌曲も数多く手掛けており、2016年にはソプラノ歌手、サラ・デフリースが、ジョンゲンの私的な資料から未公開の歌曲を20曲以上発掘し「アルマン・シルヴェストリの詩による7つの歌」などの世界初録音を含むその何曲かをこのアルバムで披露しています。 サラ・デフリースとイギリスのピアニスト、グレイグ・ホワイトによる繊細で美しい歌の数々は、器楽曲とは違ったジョンゲンの世界を存分に楽しめます。
収録作曲家:
-
Transformations
オルガン作品集 [アレクサンダー・フィンチ(オルガン)]Organ Recital: Ffinch, Alexander - JONGEN, J. / DOVE, J. / LISZT, F. (Transformations)
発売日:2019年09月27日
NMLアルバム番号:DDA25193
CD価格:2,400円(税込)
「Transformations=変容」と題されたオルガン作品集。荘厳でありながら内省的な主題が変貌していくジョンゲンの「英雄的ソナタ」、現代イギリスで最も注目を集めるジョナサン・ダヴの軽やかで繊細な旋律が楽しい「ダンシング・パイプ」、マイアベーアの歌劇から素材を採り、超絶技巧を駆使したパッセージで飾ったリストの大作「コラール“アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム”による幻想曲とフーガ」、この3つの作品は、作曲された時代こそ違うものの、どの曲にも“変奏”が含まれており、一つの旋律が様々な形に変わっていく様子を楽しむことができます。 2017年に修復されたばかりのチェルトナム・カレッジ教会のノーマン・ビアード・オルガンの素晴らしい音色も聴きどころです。
-
ジョンゲン(1873-1953):
〈オルガンと管弦楽のための作品集〉
「協奏交響曲」 Op.81
「パッサカリアとジーグ」 Op.90
「英雄ソナタ」Op.94 [C. シュミット/ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィル/ハーゼルベック]JONGEN, J.: Symphonie Concertante / Passacaglie et Gigue (C. Schmitt, German Radio Saarbrücken-Kaiserslautern Philharmonic, M. Haselböck)
発売日:2016年08月26日
NMLアルバム番号:777593-2
SACD-Hybrid価格:2,550円(税込)
ベルギーのオルガニスト、作曲家ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)。数多くの作品を書き残していますが、知名度があまりなく録音の数も多くありません。とは言え、幸運にも録音されている一部の曲が熱狂的なファンを獲得している作曲家でもあります。 このアルバムでは彼の本領発揮ともいえる3つのオルガン作品を収録。7歳でリエージュ音楽院に入学したジョンゲンは、16年間の研鑽の間に、フーガ、ピアノ、オルガンを会得し、13歳から作曲を始めます。1897年にはローマ大賞を獲得し、イタリア、ドイツ、フランスに研修旅行に出かけ、帰国後にはリエージュ大学で和声と対位法の教授に就任します。戦争に巻き込まれ大変な思いをしますが、幸運にもベルギーに戻ることができ、戦後の音楽界の復旧に力を注ぎました。 そんなジョンゲンの作品は、極めてシンフォニックであり、オルガン作品はしばしば彼の先輩であるフランクの作品とも比較されます。対位法とハーモニーを駆使した彼の作品は常に壮麗で、オーケストラとの共演でも、独奏でも楽器の性能を極限まで引き出すことに成功しています。
収録作曲家:
-
Fleur de mon âme - わが心の花
近代フランス歌曲集 [カレン・カーギル、サイモン・レッパー、岩淵麻弥、クサンデル・ヴァン・フリート、トム・ダン、アレクセイ・キセリオフ]Vocal Recital (Mezzo-Soprano): Cargill, Karen - CHAUSSON, E. / DEBUSSY, C. / DUPARC, H. / HAHN, R. / JONGEN, J. (Fleur de mon âme)
発売日:2021年09月24日
NMLアルバム番号:CKD652
CD価格:2,475円(税込)
メゾの柔らかく豊かな声で聴く、近代フランス歌曲の美しい響きスコットランドのメゾ・ソプラノ、カレン・カーギルと、ロンドンの王立音楽院で教鞭をとるサイモン・レッパーの共演によるLINNでの2枚目のアルバム。20世紀に変わる前後の時代、フランス、もしくはベルギーで活躍した作曲家によるフランス語の歌曲を収めたアルバムです。ソプラノの歌手によって歌われることの多いこれらの作品が、カーギルの豊かな声により包容力のある美しさを帯びることで、新たな魅力を発見することが出来ます。 バッハの「G線上のアリア」を思わせる前奏に乗って歌いだされる冒頭の「クロリスに」から、まるで天国的な音楽。そしてジョンゲンとショーソンの作品には、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管のコンサートマスター岩淵麻弥とその同僚たちが参加。弦楽の響きがさらに柔らかな美しさを形作ります。
-
ヴィルトゥオーゾ・ヴィオラ [チェイス]
Viola Recital: Chase, Roger - BENJAMIN, A. / ENESCU, G. / KODALY, Z. / JONGEN, J. / VIEUXTEMPS, H. / PAGANINI, N. / KREISLER, F. (The Virtuoso Viola)
■器楽曲(ヴィオラ)
発売日:2010年04月21日
NMLアルバム番号:8.572293
1)
CD価格:1,000円(税込)
「ヴァイオリンでもなく、チェロでもない中間の大きさ」というイメージの付きまとうヴィオラですが、一度この音色にはまってしまうと、もう後には戻れないほどの魔力がある楽器です。特に中音域から低音域の艶やかさと、絶妙な表現力はどんな言葉を持ってしてでも表すことはできません。そんなヴィオラの魅力を存分に楽しむ1枚がこれ。もともとヴィオラのために書かれた曲と、他の楽器のために書かれた曲を聴き比べるのも楽しいでしょう。通好みの人が愛する作曲家ジョンゲンの珍しい作品も収録されています。またバッハの曲をコダーイが編曲したトラック3もオススメです。見事なヴィオラを演奏するチェイスはロンドン生まれでカナダで学んだ人。優れた室内楽プレイヤーとして世界中で絶賛されています。