ラクス(シモン) Laks, Szymon
生没年 | 1901-1983 | 国 | ポーランド |
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辞書順 | 「ラ」 | NML作曲家番号 | 63232 |
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ヴァイオリンと室内管弦楽のための作品集
ラクス、ヴァインベルク、ノヴィツカ [エヴェリナ・ノヴィツカ(ヴァイオリン)/アニエスカ・ドゥチマル(指揮)/アンナ・ドゥチマル=ムローズ(指揮)/ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団]発売日:2023年10月06日
CD価格:2,475円(税込)
シモン・ラクスはフランスで活動したポーランドの作曲家。地元で学びパリに留学、タンスマンと親交を結びました。1942年にナチス・ドイツによりアウシュヴィッツに送られるも、奇跡的に生き延びパリに帰還。その後も作曲活動を続け、1967年頃からは作家に転身しました。一方ヴァインベルクは同じくポーランド出身、ロシアで活動しショスタコーヴィチと親交を結びました。やはり戦争によって苦難の人生を送ったことで知られています。 このアルバムの演奏者エヴェリナ・ノヴィツカも、自身の大叔母が戦争中に辛い経験をしたことを知り、2人の作曲家に強い親近感を抱くとともに、自身の芸術活動を2人の作品に捧げたいと思うようになったと語ります。 彼女の「カディッシュ 1944」は1944年8月に解体されたウッチ・ゲットーの犠牲者たちに捧げる詩篇曲であり、ラクスの「詩曲」はノヴィツカによるヴァイオリンと室内管弦楽のための編曲。イザイの伝統を継承するヴァイオリンの技巧が際立つ作品です。ヴァインベルクの「3つの小品」は16歳の時の作品で、こちらもノヴィツカが編曲を行っています。
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シモン・ラクス(1901-1983):作品集
チェロ・ソナタ/ポーランド組曲
バラード「ショパンへのオマージュ」
ピアノ、9つの管楽器と打楽器のための室内協奏曲 [ブワジェイ・ゴリンスキ(チェロ)/ロベルト・クヴィアトコウスキ(ヴァイオリン) 他]発売日:2019年12月13日
CD価格:2,100円(税込)
シモン・ラクスはフランスで活動したポーランドの作曲家。もともとはロシア市民として生まれ、ビリニュスとワルシャワで数学を学び、1921年に新しく設立されたワルシャワ音楽院に入学、ポーランド国籍を取得します。1926年にはウィーンに行き、その翌年にはパリに留学、この時期にはアレクサンドル・タンスマンと親交を結びました。しかし第二次世界大戦中にナチスに捉えられ収容所に送られたものの、なんとか生き延びパリへ戻ることができました。 大戦後は作曲を続けるも、1967年頃には作曲を辞め、翻訳家、作家として残りの生涯を過ごしたというラクス。独立した思考を持っており、音楽でも独自の作風を生み出し、当時流行の作風を用いることなく曲を書き上げました。全体的に辛辣な曲が続きますが「ショパンへのオマージュ」だけは優しい風情を持っています。
収録作曲家:
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VOICES OF DEFIANCE
20世紀の弦楽四重奏曲集
ウルマン/ショスタコーヴィチ/ラクス [ドーヴァー四重奏団]String Quartets - ULLMANN, V. / SHOSTAKOVICH, D. / LAKS, S. (Voice of Defiance) (Dover Quartet)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:CDR90000-173
CD価格:2,160円(税込)
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弦楽オーケストラのための作品集
ラクス(1901-1983):
シンフォニー/シンフォニエッタ
ヤルナッハ(1892-1982):
「孤独な思い出の音楽」(弦楽オーケストラ編) [レオポルディヌム・ヴロツワフ室内管/ローデ]LAKS, S.: Symphony / Sinfonietta / JARNACH, P.: Musik zum Gedächtnis der Einsamen (Wrocław Chamber Orchestra Leopoldinum, Rohde)
発売日:2016年12月16日
NMLアルバム番号:555027-2
CD価格:2,640円(税込)
ブレスラウ(ヴロツワフ)で活動するNFM(NATIONAL FORUM OF MUSIC)レオポルディウム室内管弦楽団は、1978年にヴァイオリニストのカロル・テウチュによって創立されたアンサンブルです。最近までヴァイオリニスト、エルンスト・コヴァチッチが指揮者を務め、アンサンブルの性能を飛躍的に向上させていましたが、2014/15年のシーズンからはモーツァルトピアノ四重奏団の創設メンバーとしても知られるヴィオラ奏者ハルトムート・ローデが芸術監督に就任、更なるレパートリーの拡大を目指しています。 彼らのデビュー・アルバムはワルシャワ出身の新古典派主義の作曲家ラクスと、ヒンデミットと同世代のドイツの作曲家ヤルナッハの作品集という、どちらも20世紀半ばの前衛的な時代を象徴する音楽です。十二音に傾倒しながらも、伝統的な和声も用いた、アンサンブルの性能をフルに生かしきる精緻で多彩な響きをお楽しみください。
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Spirit of Hope - スピリット・オヴ・ホープ
「知恵と平和、精神」を主題にした歌曲集 [シラ・カルモン(ソプラノ)/パウル・グルダ(ピアノ)]Vocal Recital (Soprano): Karmon, Shira - ABADO, M. / BEETHOVEN, L. van / GULDA, P. / MOZART, W.A. / SULZER, S. (Spirit of Hope)
発売日:2022年02月18日
NMLアルバム番号:Gramola99231
CD価格:2,325円(税込)
イスラエル出身の歌手シラ・カルモンが歌う「知恵、平和、精神」の歌。アルバムが生まれるまでには、カルモンとピアニストであるパウル・グルダの綿密な話し合いが行われ、まずはイスラエルへのツアーが行われるなど2人はこの企画を大切に育ててきました。 1791年に書かれたモーツァルトのカンタータから、この企画のために作曲された歌まで何世紀にもわたるドイツ語圏の文化から生まれたこれらの歌には、16世紀以降のユダヤの人々の想いも反映されており、対立や憎しみを経て、さまざまな知恵と精神によって人々が希望と平和を手にするまでが描かれています。
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〈20世紀のフォックストロット集 第3集〉
中央&東ヨーロッパ編 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - PEJAČEVIĆ, D. / TIJARDOVIĆ, I. / LOGAR, M. / VLADIGEROV, P. (20th Century Foxtrots, Vol. 3: Central and Eastern Europe) (G. Wallisch)
発売日:2021年10月22日
NMLアルバム番号:GP854
CD価格:1,950円(税込)
「フォックストロット」とはアメリカで生まれたダンス音楽の一種で、ラグタイムから派生したと言われています。これらの音楽は2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「狂騒の20年代」のアメリカで、ジャズや、同じ系統であるシミー(ジャズにあわせて肩を揺らすダンス)やチャールストン(両膝をつけたまま、足を交互に跳ね上げるダンス)などとともに大流行、そしてこの流行は瞬く間にヨーロッパ一帯にも及びました。 さまざまなフォックストロットを追求するピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュは、第1集ではオーストリアとチェコの作品、第2集ではドイツで生まれた作品を採り上げましたが、この第3集では中央、東ヨーロッパからロシアまで9か国に及ぶ作曲家のフォックストロットを収録。中には大指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキーの「フォックス=トロット」などの珍しい曲も含まれています。 世界初録音作品も多数収録。28の魅惑的な作品が並びます。