SIGNATURE
パリに本拠を置くフランスの公共放送局、ラジオ・フランスが主宰するレーベル「SIGNATURE シニャテュール(シグネチャー)」。「現在の音」を伝えることを目的としており、電子音楽、実験音楽、ジャズ、ロックなど幅広い音楽をコレクションしたレーベルです。
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『ヴァイオリンとツィンバロム』
バルトーク、ラヴェル、クルターグ、クーレ、エレーヌ・コルレット、シリル・デュピュイ、リュドヴィート・コヴァーチ [エレーヌ・コルレット、シリル・デュピュイ、リュドヴィート・コヴァーチ]発売日:2021年03月12日
CD 価格:2,400円(税込)
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フランスのベーシスト、ドミニク・グリマルディによるアルバム。ヴィブラフォン、バス・クラリネットと足鍵盤ベース・シンセMoog taurusを全面的にフィーチャーしています。
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THERE IS GROUND UNDER GROUND [Régïs Boulard, Louis Soler, Régis Huby]
発売日:2020年11月27日
CD 価格:2,400円(税込)
フランスのドラマー、レジス・ブラーと、ギタリスト、ルイ・ソレールによる、エレクトロ・アコースティック。ニール・ヤングのカバーであるトラック3以外は、全て2人の作詞作曲となっています。
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Modern Tales [Brussels Vocal Project, John Hollenbeck, Moritz Baumgärtner]
発売日:2020年11月27日
CD 価格:2,400円(税込)
ニューヨーク出身のドラマー、コンポーザー、ジョン・ホーレンベックによる、おとぎ話を題材とした作品。作詞は彼とブリュッセル・ヴォーカル・プロジェクトのメンバーによるもの。モリッツ・バウムゲルトナーによるパーカッションのほか、声も楽器のように扱う先鋭的な手法で、独特の世界観が表現されています。
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マルシャン:
ラジオドラマ『レクイエム・フォー・ダニー』
(原作: ジェイムズ・エルロイ『ビッグ・ノーウェア』) [ジャン=ルイ・マルシャン]発売日:2019年12月27日
CD 価格:2,400円(税込)
ブリュッセル在住のジャズ・クラリネット、サキソフォン奏者ジャン=ルイ・マルシャンによるラジオ・ドラマ。ビッグバンドを中心とした演奏と、ラップで畳みかけられるテキストにより、殺人鬼、共産主義狩り、錯綜する暗黒街という1950年代のLAの暗澹たる状況を描きます。
収録作曲家:
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フランスのマルチ・プレイヤー・コンポーザー、ピオンによる新しい同時代の響きリード楽器を中心としたマルチ・プレイヤーとしても活躍している、フランスの作曲家ルノー=ガブリエル・ピオンの作品集。新しく結成された「アンサンブル1529」と共に、古楽とその精神性を掘り下げながら、全く新しいサウンドを探索していくというもの。低音楽器が分厚く重なるハーモニーと、スモーキーなトランペットとサクソフォンが奏でるゆったりとした音楽に、各種パーカッションが空間的な広がりを与えています。ジャズ、アンビエント、ニューエイジ、アヴァンギャルド、ポスト・クラシカル、そのどれでもなくどれでもあるというような、また、瞑想的にしてエキサイティング、浮遊感と安定感、不安と安息といった相反する要素も同居する、不思議な魅力を持つサウンドです。 ピオンは自らアンサンブルを組織して活動するほか、プレーヤーとして坂本龍一、デヴィッド・シルヴィアン、ハロルド・バッド、ビョーク、アート・リンゼイ、オマール・ソーサなど、幅広いジャンルのアーティストと共演を重ねています。
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この作品を構成する重要な要素は、多様な音響と感情の動きです。アコースティックな音楽、サウンド・トリートメント、ミュジーク・コンクレートにおいても、彼らのアプローチは科学的というより実験的なもの。そのサウンドは鉄を鍛え上げるように造り出され、捻じ曲げたり造形したり、数学的あるいは類推的に、情報の合金や音の金細工師といった感覚で生の音を彫刻しています。これが2人のコラボレーションにより、瞬時に直感的に組み上げられていくのです。この音を聴けば、素材となるフュージョンやそのコラージュのセンスに驚かれることでしょう。 コンポーザー・インプロヴァイザーのグザヴィエ・ガルシアは、これまで30にも及ぶエレクトロ・アコースティックな作品を、フランス音楽研究グループやリヨンのライヴ・ミュージック・グループ、自身のスタジオなどでプロデュースしています。1987年からはARFI(想像力豊かなフォルクローレを探求する協会)に所属し、ブライアン・イーノ、ハイナー・ゲッベルス、クリス・カトラー、ロレンツォ・レシオなどのミュージシャンとのコラボレーションにより、サウンド・サンプリングやサウンド・トリートメントを行っています。SIGNATURE/Radio Franceレーベルからはこれまで、『ヴァーチャル・ミーティング』(SIG11025)、『リアル・ミーティング』(SIG11059)、『レディオラマ』(SIG16001)の3タイトルのアルバムをリリースしています。 リオネル・マルケッティはアコースティック音楽やミュジーク・コンクレートの作曲家で、多種の電子楽器を扱う実験音楽のインプロヴァイザーとして活動しています。その作風は、“耳のためのシネマ”、と評されています。 「具体音楽か抽象音楽か? 私は抽象音楽には、音楽の実態の余韻のある記憶を求め、具体音楽は、虚無の縁にチューニングを合わせたようなものが好みです。」(K.ホワイト)
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アンディ・エムラー
デイヴ・リーブマン
『ジャーニー・アラウンド・ザ・トゥルース』 [アンディ・エムラー(ラジオ・フランス・オーディトリウムのゲルハルト・グレンツィング製作のオルガンを演奏)/デイヴ・リーブマン (テナー&ソプラノ・サキソフォン)]発売日:2019年11月08日
CD 価格:2,400円(税込)
フレンチ・アヴァン・ジャズ・ロック・シーンの中心にいる大御所ピアニスト(兼オルガニスト)アンディ・エムラーが、ラジオ・フランスより新しいオーディトリウム(コンサートホール)のオルガンのための委嘱を受けて制作された作品。共演のデイヴ・リーブマンも50年近いキャリアを誇り、マイルス・デイヴィス・バンドでの活躍やチック・コリアとの共演でも知られるサックスの巨匠です。新たなオルガンのために1年かけてあつらえられたこの作品は、2人の高い芸術性と技巧、そして長年の友情により、この上なく素晴らしく実り多い作品となりました。 ここでアムラーが演奏した新しいオルガンは、世界的オルガン製作者、ゲルハルト・グレンツィング製作によるものです。
収録作曲家:
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フランス放送の各チャンネル、France Inter, France Culture, France Bleu and Mouv'を彩る音楽を集めたアルバム。
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マルセイユ出身、人気作曲家の作品集南フランスのマルセイユに生まれ世界中で活躍する多作家、レジス・カンポの作品集。先鋭的なセンスとポピュラリティのある美しさ、そしてユーモアを併せ持ち、アヴァンギャルドとジャズの要素も盛り込んだ彼の作品は、それぞれ様々な性格を持つものの、いずれも他に得難い魅力を備えており、日本にも多くのファンを持ちます。 代表作の一つ「ポップアート」のほか、美しい「UNE SOLITUDE DE L'ESPACE (宇宙の孤独)」など、彼の多彩な作品を楽しむことの出来るアルバムです。
収録作曲家:
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フローラン・シュミット (1870-1958)
アルベール・ルーセル (1869-1937)
アンドレ・プレヴォ (1934-2001):
ヴァイオリン・ソナタ [エレーヌ・コルレット/アンヌ・ル・ボゼック]発売日:2018年11月28日
CD日本語帯つき 価格:2,560円(税込)
フランス近代音楽の広がりを、「北」を意識した選曲で……とは、ヴァイオリンのエレーヌ・コルレットからの本盤の紹介。ドビュッシーやフォーレらによるフランス近代の傑作群のあとを受けての、充実した曲構成と細やかな音色の扱いがきわだつ充実作3作を集めたアルバムです。 フローラン・シュミットやルーセルなど「ドビュッシー以後」を代表するフランス人作曲家たちのヴァイオリン作品は、新録音が決して多いとは言えない分野。フランス北東部ロレーヌ地方生まれのフローラン・シュミット(ほぼ同世代のオーストリア=ハンガリー帝国の作曲家フランツ・シュミットとは別人)の全2楽章からなるソナタ(1919年作)、およびルーセルの第2ソナタ(1924年作)はどちらも両大戦間の作品で、フォーレ晩期のソナタ群やラヴェルの『ツィガーヌ』などと同時期の作らしい細やかさと充実度のせめぎ合いが魅力。 一方ヴァイオリンのコルレットと同じフランス語圏カナダ出身のプレヴォは、デュティユーの薫陶を受けた耳なじみのよい音楽の書き手で、ロマン派から近代への流れを受けてのポスト=ロマン派ともいうべきソナタにも注目したいところ。フランス放送が自信をもってお勧めする「今が旬」のアーティスト二人が手がけた、カナダやフランス北部など「北」への憧憬をはらんだ1枚です。
収録作曲家: