オトテール(ジャック) Hotteterre, Jacques
生没年 | 1674-1763 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「オ」 | NML作曲家番号 | 24512 |
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オトテール(1674-1763):
〈室内楽全集 第3集〉 [カメラータ・ケルン]HOTTETERRE, J.: Chamber Music (Complete), Vol. 3 - Suites, Opp. 4, 5 and 6 (Camerata Köln)
発売日:2018年09月05日 NMLアルバム番号:555038-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
フランス・バロック期の作曲家オトテール。管楽器職人の家に生まれた彼は、優れたフルート奏者であるとともに、楽器の設計にも長けており、とりわけフラウト・トラヴェルソの発展に力を尽くした功績は大きく、当時の管楽器のレパートリーを飛躍的に広げたとされています。このアルバムは、cpoレーベルのオトテール:室内楽全集の最終巻となります。 若い頃にイタリアに留学したオトテールは、イタリア様式とフランス様式を融合させた数多くの組曲を作曲、その中の何曲かは調性を置き換えながら、他の楽器でも演奏できるように書かれており、演奏の可能性が広がることで知られています。また「前奏曲の技巧」はそれぞれ、同じ調性を持つ組曲を演奏する際の導入として使えるように工夫されていたり、トラヴェルソのための独奏曲ではフランスの良く知られたメロディを使っていたりといろいろな試みがなされています。どの作品も「オトテール装飾」と呼ばれる華麗な装飾音符で彩られており、聴き手だけでなく演奏者も楽しめる曲集です。
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フランス王室楽団の
オーボエ・バンドによる室内楽の世界 [シンタグマ・アミーチ]HAUTBOIS À LA CHAMBRE DU ROI (LES) (Rignol, Sailly, Syntagma Amici)
発売日:2024年02月23日 NMLアルバム番号:RIC458
CD価格:2,775円(税込)
屋外向け吹奏楽団の演奏家たちが、太陽王の宮廷の「室内」で奏でた音楽とは?バロック期のフランスで音楽文化を躍進させた立役者である太陽王ルイ14世の宮廷には、礼拝堂楽団や室内楽団の他にダブルリード楽器を携えた吹奏楽団(大厩舎楽団)が雇われ、主に軍楽や屋外での式典を彩る役割を与えられていました。とはいえ当時の音楽家は複数の楽器をプロとして演奏できるのが常で、大厩舎楽団の楽員たちもしばしばリコーダーやフラジオレットなどの笛を扱いながら、屋外ではなく城内での室内楽やオペラ上演にも動員され、当初こそ「騒々しい」と驚かれながらも、ついにはオーボエやバスーンも諸々の通奏低音楽器や弦楽器と共に繊細な音楽を奏で得ることを立証していったのでした。 『大厩舎楽団の祝宴』と銘打った2022年のアルバム(RIC439)で彼らの屋外吹奏楽のレパートリーを披露した古楽器楽団シンタグマ・アミーチは今回、この大厩舎楽団が室内空間に動員された時どのような音楽を披露したか、入念に再現製作された当時の楽器と共に探ってゆきます。 王の起床時から就寝時まで、ヴェルサイユ宮殿の随所に響いたオーボエ、リコーダー、クロモルヌ(クルムホルンとは異なるダブルリード管楽器)、バスーンといった管楽器が奏でるのは、王室音楽総監督リュリのオペラからの抜粋やクープランの室内楽、シャルパンティエの宗教合奏曲、大厩舎楽団の演奏家を多く輩出したフィリドール一族の作品など多岐にわたる演目。この種の古楽器探求に優れた実績を示してきたエルザ・フランクとジェレミー・パパセルジオーをはじめとする名手勢が、芸術諸分野に通じたルイ14世を喜ばせた至芸を21世紀にありありと甦らせてくれる1枚です。
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『おお、わが麗しの栗毛の君』
~フランス・バロックのブリュネットの世界~ [ア・ノクテ・テンポリス(レイナウト・ファン・メヘレン、アンナ・ベッソン、ミリアム・リニョル、シモン・リンネ、ロリス・バリュカン)]Baroque Music (18th Century French) - BALLARD, C. / COCHEREAU, J. / COUPERIN, F. (Oh, ma belle brunette) (Mechelen, A Nocte Temporis)
発売日:2022年06月10日 NMLアルバム番号:ALPHA833
CD価格:2,475円(税込)
フランス・バロックの貴族社会を彩った恋の歌。
名手たちが当時の傑作器楽曲を交えて伝える機微文化百般に通じた絶対君主ルイ14世のもと、前世紀以来の高雅な宮廷歌曲(エール・ド・クール)が発展、王室音楽総監督リュリもフランス語の韻文を鮮やかに音楽化し傑作フランス語オペラを続々発表した17世紀フランス。しかし上流階級の人々はそうした堅固な芸術様式ばかりでなく、他愛ない恋物語を短くシンプルな詩句に歌い込んだ、より軽く短い歌も喜んで愉しんでいました。 古代の理想郷に暮らす羊飼いの青年が「栗毛(ブリュネット)の君よ」と歌いかける設定の歌が多いためブリュネットと総称されるようになったこの曲種は、王室勅許のもと楽譜出版を任されていたバラール出版局から3度にわたり集大成的曲集が編まれたほど人気があり、今に伝わります。 このアルバムはクープランやマレなど同時代の王室周辺で活躍した名手たちの器楽作品を交え、ブリュネットの名品の数々をフランス・バロック後期の宮廷音楽世界に文脈づける試み。さまざまなバロック・オペラや教会音楽・歌曲の解釈にすぐれ人気絶頂の名歌手ファン・メヘレンを中心に、器楽ではジャン・ロンドーのアンサンブルであるネヴァーマインドで活躍する横笛奏者アンナ・ベッソン、バッハの無伴奏チェロ組曲をフランス式にヴィオールで録音したミリアム・リニョルら4人の俊才が機微鮮やかな演奏を聴かせます。 驚くほど巧みなアンサンブルで彼らが支えるファン・メヘレンの美声にも酔いつつ、知られざるフランス・バロックの素顔に迫れるALPHAならではの好企画盤です。 -
LA MAGNIFIQUE
ルイ14世の宮廷におけるフルート音楽 [バルトルド・クイケン(トラヴェルソ)/イマヌエル・ディヴィス(トラヴェルソ)/アーニー・タニモト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/ドナルド・リヴィングストン(チェンバロ)]Flute Music (French Baroque) - CLÉRAMBAULT, L.-N. / DORNEL, L.-A. / LULLY, J.-B. (La Magnifique) (B. Kuijken, I. Davis, Tanimoto, D. Livingston)
発売日:2021年02月12日 NMLアルバム番号:8.579083
CD価格:1,900円(税込)
「フルート」という名称は最初は縦型のリコーダーを指し、横笛は「フラウト・トラヴェルソ(トラヴェルソとも)」と呼び区別していました。17世紀初頭の横笛フルートはピッチの調節ができず、半音を出すことも至難の業でしたが、17世紀後半になるとさまざまな改良が加えられ、管を分割したり、楽器の形状に改良を加えた他、トーンホール(音孔)を増やすなどの試みが次々となされていきます。 世界初録音の7曲を含むこのアルバムには、17世紀後半のフランスにおける芸術の庇護者として知られるルイ14世が愛したフルート作品と、その後に生まれた18世紀前半の洗練された作品が並べられています。F.クープランの「コンセール第13番」でのクイケンとデイヴィス、2本のフルートのみの鄙びた音色による旋律の歌い交わしが聴きどころです。
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「ニレの木陰で」
18世紀フランスのブリュネットとコントルダンス [フランソワ・ラザレヴィチ(指揮、フラウト・トラヴェルソ、ミュゼット)/レ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアン(古楽器使用)]Vocal and Chamber Music - SCELLERY, C.-E.B. de / BOUSSET, J.-B. de (À l'ombre d'un ormeau) (Les Musiciens de Saint-Julien, Lazarevitch)
発売日:2018年09月12日 NMLアルバム番号:ALPHA342
CD価格:1,520円(税込)
18世紀フランスの人々を夢中にさせた音楽を集めたアルバム。ここに集められたブリュネットと呼ばれる歌や、英国のカントリー・ダンスが輸入されて発展したコントルダンスなどは、農民の音楽を元にしたものとして貴族階級から火がつき、やがてパリの市民たちの間にまで広がっていきました。ふいご付きのバグパイプ(ミュゼット)を中心に、ハーディガーディ、フルートなどの多彩な音色が、当時の日常生活の中で豊かに奏でられた音楽の楽しさ、美しさを私達に存分に味あわせてくれます。
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INNER CHAMBERS
ルイ14世の宮廷音楽集 [レ・オーディネーレ]Chamber Music (Baroque) - COUPERIN, F. / HOTTETERRE, J.-M. / LULLY, J.-B. / MARAIS, M. / MONTÉCLAIR, M.P. de (Inner Chambers) (Les Ordinaires)
発売日:2018年01月26日 NMLアルバム番号:8.573814
CD価格:1,900円(税込)
“太陽王”ルイ14世(1638-1715)。72年間王位に就き、フランス王朝の最盛期を築いた王として知られています。最も影響力の大きかったのは1680年代であり、巨大な富を投じて建立したヴェルサイユ宮殿では毎夜瀟洒な舞踏会が開催され、多くの貴族たちが踊りに明け暮れました。王自身も「芸術の庇護者」としてリュリをはじめとした多くの音楽家たちを擁護していました。また舞踏も巧みで、メヌエットを宮廷舞踊に取り入れたことでも知られています。 このアルバムは、ルイ14世の王宮で活躍していた音楽家たちの作品を集め、バロック様式の芸術が表現しようとしていた人間の感情の深みを探求、親密な世界の音を再現します。17世紀後半から18世紀前半の雰囲気を伝えるトラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、テオルボの柔らかい音色も魅力的です。