カミュ(セバスティアン・ル) Camus, Sébastien Le
| 生没年 | 1610頃-1677 | 国 | |
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| 辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 25155 |
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心と理性
ブルボン最盛期のフランス音楽と女性
クレランボー(1676-1749)
ラルエット(1651-1728)他:
ミゼレーレとエール・ド・クール [ラ・ネレイード]Vocal Music (French) - CAMUS, S.L. / CHABANCEAU DE LA BARRE, J. / CLÉRAMBAULT, L.-N. / DU PARC / LALLOUETTE, J.F. (Le Cœur et la Raison) (La Néréide)
発売日:2025年09月19日
NMLアルバム番号:ALPHA1169CD価格:2,775円(税込)
絶対君主政のフランスをしなやかに生きた女性たちの声ヨーロッパの古楽シーン最前線で活躍する古楽系歌手3人を中心とする古楽アンサンブル、ラ・ネレイードによる、フランス17世紀のエール・ド・クール(宮廷歌曲)と教会音楽をバランスよく集めたアルバム。2つの「ミゼレーレ」を軸に、教会音楽ではオルガン、エール・ド・クールではテオルボやリュートとガンバが加わり、3人の歌をしなやかに彩ります。 エール・ド・クール群は全て太陽王ルイ14世の治世に書かれたもので、ここでは女声3声のユニゾンで歌われるのが特徴(エールは当時かなり柔軟な編成で演奏されており、この解釈も逸脱ではありません)。また1726年に有名な定期演奏会コンセール・スピリチュエルで初演された珍しい「ミゼレーレ」の作者ラルエットはルイ14世の王室音楽総監督リュリの門弟で、もう一つの比較的知られた「ミゼレーレ」の作者クレランボーはルイ14世存命中から頭角を現し、晩年の王が秘密結婚したマントノン夫人と運営したサン=シールの王立女学院でオルガニストを務めていました。 男性的な芸術様式が発達し、社会も何かと男権優位のように見えるバロック期のフランスで、女性たちが立場を制限されながらもいかに芸術の洗練に大きく関わっていたかを示す入念なプログラム。高音域の古楽歌唱3声の重なりはユニゾンでも和声部分でも実に霊妙で、昔日の祈りのひとときを追体験させてくれる忘れがたい1枚に仕上がっています。
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『国王御就寝』
~ルイ14世の寝室に響いた「入眠の宮廷音楽」~ [ティボー・ルーセル ほか]COUCHER DU ROI (LE) - Music for Louis XIV's Chamber (T. Roussel, Rignol, Leconte, Dessaint, Cottet)
発売日:2021年01月15日
NMLアルバム番号:CVS029CD+DVD 2枚組価格:2,475円(税込)
かの国王が眠るまで奏でさせた名品を、ヴェルサイユに集う精鋭たちの絶品解釈でルイ14世は洗練された文化人たちを王室に集め、建築や美術、練兵や服飾のみならず音楽においても最高級の粋に囲まれました。しかもその宮廷生活を公に披露し、衆人見守るなか絢爛な音楽を奏でさせ食事をしたり、寝室に向かったりしています。そして最後はマレやド・ヴィゼーらごく数人の秀でた楽人たちだけを寝室に連れ、眠りに落ちるまで音楽を奏でさせたそうです。 本盤はそこで王が聴いたであろう、昔日の栄光と安らぎを演出する楽曲を入念に選曲。フランス語圏の古楽界で多忙な活躍を続けてきた実力派たち(トラヴェルソのヴァレリー・バルサやヴァイオリンの川久保洋子など多くの一流アンサンブルで見かける奏者ばかりです)が本気で「昔日の安らぎ」を追求した演奏を、Alpha初期の名盤群で知られる自然派録音技師ユーグ・デショーによるエンジニアリングで生々しく収録しました。 結果それが王者の豊かさで快眠をもたらすか、むしろ脳を刺激されて聴き入ってしまうかはあなた次第……ヴェルサイユ・バロック音楽センターの碩学トマ・ラコントによる充実解説(英独訳付)のほか、絢爛の極致ともいうべき史跡ヴェルサイユ宮殿でのライヴを収録したDVDが添えられているのも嬉しいところです。
