ブロトンス(サルヴァドール)
生没年 | 1959- | 国 | スペイン |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 30416 |
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ブロトンス(1959-):
ウィンド・バンドのための音楽集 [バルセロナ・シンフォニック・バンド/ブロントス]BROTONS, S.: Symphony No. 6, "Concise" / Rebroll / Obstinacy / Glosa de l'Emigrant (Barcelona Symphonic Band, Brotons)
発売日:2015年03月25日 NMLアルバム番号:8.573361
CD価格:1,900円(税込)
バルセロナ生まれの現代作曲家ブロトンスの吹奏楽作品集です。彼の作品は、破滅と再生をモティーフにしたものが多く、前作の交響曲第5番「我らの世界」(8.573163)も壮大なテーマを内包したものでしたが、今回の「復活」はそれ以上に強いメッセージを持った作品です。これはブロトンス(1959-)の最初の吹奏楽作品で、書かれた時期は初期のものですが、彼の作品の中でも一番演奏されている曲の一つといえるでしょう。緊張に満ちた戦いの場面から、ゆったりと再生していく希望と平和を描いた場面のコントラストが美しい絵画のような作品です。 交響曲第6番も吹奏楽のための作品で、タイトルの「コンサイス」とは簡明、簡潔の意味を持ち、全曲も比較的短くきっぱりとした風情を有しています。これは2012年のバレンシアにおけるバンドコンテストの自由曲として作曲されました。「オブスティネシー」はその名の通り、しつこく絶え間ないリズムの反復が特徴的です。最後の「移民のバラード」はカタルーニャの民謡がスペインの民族楽器テノーラ(オーボエの一種)で美しく印象的に奏され、以降様々に形を変えて歌われていきます。
収録作曲家:
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フランツ・ドップラー(1821-1883)
カール・ドップラー(1826-1900):
フルート作品全集 第13集 [クラウディ・アリマニー(フルート) 他]DOPPLER, F. and K.: Flute Music (Complete), Vol. 13 (New Discoveries) (Arimany)
発売日:2024年09月06日 NMLアルバム番号:C5459
CD価格:2,475円(税込)
フルート奏者クラウディ・アリマニーは、数十年の研究によってドップラー兄弟のフルート作品全集(全12集)を完結させましたが、更に探求を続け、各地の図書館で新たに作品を発見し、この第13集の録音が実現しました。また、アルバムの最後には現代の作曲家ブロントスによる協奏的幻想曲「フランツとカール・ドップラーを偲んで」を置き、プロジェクトの締めくくりとしています。 バルセロナ出身のアリマニーはもともとは趣味としてフルートを始めましたが、ピアニストのジュゼップ・マリア・ルエラ、フルート奏者のサルヴァドア・グラタコスに師事し、フランスの巨匠アラン・マリオンやジャン=ピエール・ランパルに出会い高く評価されたことで、フルートの研鑽を積むことを決意。1980年代から世界各国の著名なオーケストラと共演を重ねています。
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New Paths - 新たな道
ホルンとピアノのための21世紀音楽 [ハビエル・ボネ(ホルン)/ミリアム・ゴメス=モラン(ピアノ)]Horn and Piano Recital: Bonet, Javier / Gómez-Morán, Miriam - BROTONS, S. / CANO, C. / BUSTAMANTE, M. / TALLANTE, M.Á. / TURINA, J.L. (New Paths)
発売日:2021年08月27日 NMLアルバム番号:IBS-122021
CD価格:2,475円(税込)
スペインの名ホルン奏者ハビエル・ボネと、ピアニスト、ミリアム・ゴメス=モランが演奏する、21世紀に書かれたホルンとピアノのための音楽集。 フォルトの「カントゥス・ホルン」はエドモン・コステールが提唱した「親和性概念」と呼ばれるシステムを用いたという作品。ブロトンスの「序奏とギャロップ」はホルン奏者とピアニストの対話が見事な曲。十二音を用いた序奏と速く巧妙なギャロップで構成されています。 カーノの「翼のあるホルンのティエントス」はスペインの詩人ドン・フランシスコ・デ・パディージャの詩に触発された曲。コロマーの「月のない海」は自死という悲劇的なテーマを扱った曲で、ハビエル・ボネの息子シルベストルのオマージュとして書かれました。 スペインのマルチ・アーティスト、カルレス・サントスのための「エレジー」は旋律、ハーモニー、ポリフォニーが様々な要素に融合された短い室内楽曲。抒情的な雰囲気からエネルギッシュな雰囲気へと変化していく難曲です。
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近現代のスペイン・ヴァイオリン作品集 [アレハンドロ・ブスタマンテ(ヴァイオリン)]
Violin Recital: Bustamante, Alejandro - HALFFTER, R. / GUINJOAN, J. / ABRIL, A.G. / BERNAOLA, C. / TORRES, J. (Contemporary Spanish Violin)
発売日:2019年01月25日 NMLアルバム番号:IBS-162017
CD価格:2,475円(税込)
19歳でソリストとして舞台に立って以来、アレハンドロ・ブスタマンテはその誠実な演奏で世界的に活躍しています。コンクールの受賞歴も多く、また各国の批評家たちも彼に好意的な意見を寄せています。2010年からピアニスト、エンリケ・バガリアとデュオを結成し、ロマン派から近現代の作品を演奏していますが、このアルバムではスペイン近現代の無伴奏作品を演奏、幅広いスタイルによる多彩な作品を聴かせています。 アルフテルとパジーナ以外は、全てプスタマンテのために作品が提供されており、彼自身も作曲家たちの惜しみなき献身に感謝していると言葉を寄せています。
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THROUGH THE LENS OF TIME
時のレンズを通して [フラーナ/デイヴィッド・ファン/イスカレイ]Violin Music (20th-21st Centuries) - RICHTER, M. / BROTONS, S. /SCHNITTKE, A. / YUN, Isang (Through the Lens of Time) (Fullana, David Fung, Izcaray)
発売日:2018年03月23日 NMLアルバム番号:ORC100080
CD価格:1,950円(税込)
名指揮者グスターボ・ドゥダメルが「素晴らしい才能!」と称賛したスペインのヴァイオリニスト、フランシスコ・フラーナのデビュー・アルバム。テーマは「バロック時代の伝統再考」であり、作曲家、演奏家ともども過去の名作を探求し、現代に再現するという試みが課せられています。 アルバムの中心を成すのはヴィヴァルディの「四季」に使われた75%の素材を捨て、残り25%で新しく構築したというマックス・リヒターの「四季Recomposed」。作曲家自身の映画音楽のリメイクでもあるシュニトケの「バロック風」の組曲、他にユン・イサン作品と、世界初録音となるブロトンスの作品が並びます。 フランシスコ・フラーナは故郷のパルマ・デ・マジョルカで学び、ジュリアード音楽院に入学、日本の名手、川崎雅夫に師事し学士号と修士号を取得しました。USCソーントン音楽学校のアーティストディプロマ卒業生でもあり、五嶋みどりとも共演するなど、今後の活躍が期待されています。
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21世紀スペインのギター曲集 第1集 [レヴィン]
21st Century Spanish Guitar, Vol. 1 - BROTONS, S. / PUERTO, D. del / MORALES-CASO, E. / CRUZ DE CASTRO, C. / BALADA, L. (A. Levin)
■器楽曲(ギター)
発売日:2013年06月19日 NMLアルバム番号:8.573024
CD価格:1,900円(税込)
スペインの近代ギター曲を集めたシリーズが始動します。全4巻。ある意味「型破り」の曲も含まれます。第1集は数々の受賞経験もあるギタリスト、アダム・レヴィンの演奏です。スペインは1936年から1975年に渡って独裁体制を維持していたフランコ政権の圧政に苦しめられていましたが、芸術家たちは、アメリカで「文化や教育を通じて世界各国の相互理解を高めるために」設立されたフルブライト・プログラムを通じて助成金を受けたりと秘かに進化を続けていました。それゆえ、1970年代終わりからの復興運動には目覚ましいものがあり、スペイン音楽は急速に進化を遂げたのです。この7人の作品は、そんな歴史を乗り越えて21世紀に書かれたもので自由な息吹が感じられる見事なものばかりです。