ガル(ハンス) Gál, Hans
生没年 | 1890-1987 | 国 | オーストリア、イギリス |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 16701 |
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ハンス・ガル(1890-1987):
〈声楽作品集 第2集〉 [ボレアリス(声楽アンサンブル)/スティーヴン・ミューア(指揮)/ブリジット・バッジ(指揮)/イアン・バックル(ピアノ)]GÁL, H.: Music for Voices, Vol. 2 (Borealis, Buckle, Budge, Muir)
発売日:2022年12月23日 NMLアルバム番号:TOCC0644
CD価格:1,950円(税込)
ハンガリー系ユダヤ人としてドイツ、オーストリアを経てイギリスで活躍した作曲家ハンス・ガルの声楽作品集第2集。 彼はナチスによってドイツを追われるも、移住先の英国エジンバラで音楽界の中心人物となり、本国ドイツやオーストリアの伝統を継ぐ数多くの歌劇や交響曲などを書き上げています。また、人々を音楽に参加させる手段としての合唱を提案し、自ら合唱団を創設、指揮するとともに合唱作品を多く遺しました。 このアルバムでは混声合唱、女声合唱、男声合唱、ア・カペラ、ピアノ伴奏による合唱など40年にわたって書かれた室内合唱曲を収録。演奏は、指揮者スティーヴン・ミューアが創設した合唱団ボレアリス(「北、北風」の意味を持つ)が担当。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで合唱を研究し、現在はイギリスやドイツでオペラやオラトリオのソリストとして活躍するブリジット・バッジも指揮者として加わり、演奏が難しいとされるガルの作品の数々を歌いこなしています。
収録作曲家:
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ガル(1890-1987):
ピアノ四重奏曲 イ長調
組曲/コンチェルティーノ/即興曲 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)/アーロン四重奏団のメンバー/フランツ・リスト室内管弦楽団/ハルトムート・ローデ(指揮/ヴィオラ)]GÁL, H.: Quartet for Piano Left Hand, Violin, Viola and Cello / Piano Suite / Piano Concertino (Wallisch, Aron Quartet, Franz Liszt Chamber Orchestra)
発売日:2022年08月26日 NMLアルバム番号:555276-2
CD価格:1,800円(税込)
オーストリア生まれの作曲家ハンス・ガルのピアノを伴う室内楽作品集。ブラームスを崇拝していたガルは、終生後期ロマン派の作風を遵守し、常に旋律美に溢れた作品を書き続けていました。このアルバムに収録されているのはガルが1922年から1940年の間に書いた作品で、うち2曲は世界初録音。 メインとなるのは、戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書いたピアノ四重奏でしょう。各々が際立つ性格を持つ4つの楽章で構成されたこの曲はまさにガルの真骨頂と呼べる作品であり、ウィーン古典派の伝統を受け継いだ美しい旋律はとても耳なじみのよいものです。 同じく世界初録音となる、ピアノと弦楽オーケストラのための「コンチェルティーノ」も古典的様式を好んだガルの美質が表れた作品です。 古典から近現代作品までを弾きこなすピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュを中心としたアンサンブルでお楽しみください。
収録作曲家:
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ハンス・ガル(1890-1987):
〈声楽作品集 第1集〉
エピグラム - レッシングの詩による5つのマドリガル Op.27
エリザベス朝の詩による4つのマドリガル Op.51
サテリコン - 4つの格言 Op.72
4つの英国民謡/4つのパートソング [ボレアリス/ブリジット・バッジ(合唱指揮)/スティーヴン・ミューア(合唱指揮)]GÁL, H.: Music for Voices, Vol. 1 (Borealis, Budge, Muir)
発売日:2020年07月17日 NMLアルバム番号:TOCC0509
CD価格:1,950円(税込)
ハンガリー系ユダヤ人としてドイツ、オーストリアを経てイギリスで活躍した作曲家ハンス・ガル(1890-1987)の声楽作品集。この盤の企画者であり、室内合唱団、ボレアリスの創設者ミューアが語る通り、ガルはナチスにドイツを追われるという経験をしながらも、ドイツ・オーストリアの伝統を継ぐオペラや交響曲など多数の作品を残しました。 そのような彼の音楽が見直されるようになったのはここ20~30年のことです。中でも室内合唱作品は演奏が極めて難しく、なかなか演奏される機会がありませんでした。そのため、ミューアはかつてケンブリッジ大学のトリニティ・コレッジで合唱を研究し、現在はイギリスやドイツでオペラやオラトリオのソリストとして活躍するブリジット・バッジと共に、2017年プロの合唱団「ボレアリス(「北、北風」の意味を持つ)」を発足させました。ボレアリスは16人から20人の歌い手で構成され、“悪魔のように難しい”ガルなどを歌いこなすために、若手から経験豊富なベテランまでをバランスよく配置しています。 第1集では、8声の合唱から、チャーミングな民謡まで、聴き応えのあるアカペラ作品が収録されています。
収録作曲家:
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ガル(1890-198):
ヴァイオリン協奏曲 Op.39
ヴァイオリン・ソナタ 変ロ短調 Op.17・ニ長調 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ロベルト・パーテルノストロ(指揮)/イスラエル室内管弦楽団/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]GAL, H.: Violin Concerto / Violin Sonatas (Irnberger, Sinaiski, Israel Chamber Orchestra, Paternostro)
発売日:2019年11月15日 NMLアルバム番号:Gramola98921
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
オーストリアで生まれ、ナチスの迫害を受け亡命、イギリスで生涯を終えた作曲家ハンス・ガルのヴァイオリン作品集。若い頃ブラームスから強い影響を受けた彼、その伝統をしっかりと受け継ぎ、決して前衛には手を染めなかったガルの作品は、一時期は忘れられてしまったにもかかわらず、21世紀になって復興の兆しを見せています。 このアルバムにはヴァイオリン協奏曲と2曲のヴァイオリン・ソナタを収録。重苦しさが漂う協奏曲、ユーモラスな第2楽章が特徴的なソナタ変ロ短調、軽やかなスケルツォが印象的なソナタニ長調、どれも知られざる作曲家の作風を雄弁に物語っています。
収録作曲家:
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ゴルトマルク/ガル/ツェムリンスキー:
ピアノ三重奏曲集 [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/アッティラ・キヨコ・チェルニトーリ(チェロ)/エフゲニー・シナイスキ(ピアノ)]GOLDMARK, K.: Piano Trio, Op. 33 / GAL, H.: Piano Trio, Op. 49b / ZEMLINSKY, A.: Piano Trio, Op. 3 (Irnberger, Cernitori, Sinaiski)
発売日:2019年11月15日 NMLアルバム番号:Gramola98933
SACD Hybrid価格:2,550円(税込)
世紀末から近代にかけてウィーンを中心に活動した3人の作曲家のピアノ三重奏曲集。ハンガリー民謡とウィーンの様式を併せ持つゴルトマルク、ブラームスの信奉者として、古典的な作風を守ったガル、シェーンベルクに通じる調性崩壊に最も鋭敏な感覚を見せるツェムリンスキー、三者三様の雰囲気を持つ美しい作品集です。 ヴァイオリンは名手イルンベルガーが担当、ピアノは彼と共演の多いシナイスキ。そしてチェロはイタリア人の父と日本人の母を持つアッティラ・キヨコ・チェルニトーリ。彼女は「ヨーロッパとアジアの文化を完璧に融合させるアーティスト」として知られ、最近では指揮者としても活動、コンサートでの演奏に情熱をかけています。
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ハンス・ガル(1890-1987):
ヴィオラのための作品集 第1集 [ハンナ・パッカラ(ヴィオラ)/レイヨ・トゥンカリ(ヴァイオリン)/イリーナ・ツァーレンコヴァ(ピアノ)-11 高島 拓哉(オーボエ)/サカリ・オラモ(指揮)/オストロボスニア室内管弦楽団]GÁL, H.: Viola Music, Vol. 1 (Pakkala, Tunkkari, Takuya Takashima, Zahharenkova, Ostrobothnian Chamber Orchestra, Oramo)
発売日:2019年09月27日 NMLアルバム番号:TOCC0535
CD価格:2,080円(税込)
オーストリア出身の作曲家ハンス・ガル。ユダヤ系の他の作曲家たちと同じく、ナチス台頭に伴いヨーロッパを離れ、イングランドに移住。エディンバラで新しい人生を送りながら、ブラームスの孫弟子としてドイツ後期ロマン派の伝統を守り、生涯に渡り古典的な作品を書き続けました。 このアルバムに収録されたヴィオラのための作品は、イングランドに移住してから書かれたもので、どれもヴィオラの音色を存分に活かした、抒情性なメロディと後期ロマン派風の豊かなハーモニーを持っています。世界初録音となる「コンチェルタンテ組曲」は、サカリ・オラモが指揮するオストロボスニア室内管弦楽団の美しい音響も楽しめます。
収録作曲家:
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ガル(1890-1987):
歌劇《夜の歌》Op.23 [リナ・リュー(ソプラノ)/ヴェント・ヴンダーリヒ(ソプラノ)ラルフ・エルテル(テノール) 他/アンドレアス・ホッツ(指揮)/オスナブリュック歌劇場合唱団、賛助合唱団/オスナブリュック交響楽団]GÁL, H.: Lied der Nacht (Das) [Opera] (Lina Liu, Vent-Wunderlich, Gnauck, Osnabrück Theatre Chorus and Symphony, Hotz)
発売日:2019年01月25日 NMLアルバム番号:555186-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
オーストリアに生まれ、ウィーン大学で音楽学を専攻し、ウィーン音楽アカデミー、ウィーン大学で教師として後進の指導にあたっていたハンス・ガル。名声を確立し始めた矢先に、ユダヤ系であったためにウィーンを追われ、イングランドに移住した後は教師、指揮者として活躍し97歳でこの世を去るまで当地で暮らしました。作曲家としてのガルは、生涯に渡って敬愛したブラームスに倣い、半音階技法などモダンな形式を用いることのない端正で古典的な作品を書き続けました。 ガル自身が「劇的バラード」と題したこの歌劇《夜の歌》は1933年に初演されたものの、以降演奏されることなく忘れられてしまい、今回のオスナブリュック歌劇場の公演は84年ぶりの蘇演となります。12世紀のパレルモを舞台に、シチリア王女の揺れ動く感情が描かれたこの作品は、リヒャルト・シュトラウスを思わせるロマンティックで美しい音楽に満ちています。
収録作曲家:
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ガル(1890-1987):
〈室内楽作品集 第3集〉
ピアノ四重奏曲 変ロ長調 Op.13
ヴァイオリンとピアノのための3つのソナチネ Op.71
ソナチネ ヘ長調 [ケルテシュ/ブレイキー/ナッシュ/ブリッグス]GÁL, H.: Chamber Music, Vol. 3 - Piano Quartet / Sonatinas Nos. 1-3 (Kertész, Blakey, C. Nash, S.B. Briggs)
発売日:2018年04月27日 NMLアルバム番号:TOCC0433
CD価格:2,080円(税込)
ウィーン近郊に生まれ、ウィーン大学で音楽学を専攻したガル。ユダヤ系であったため、ナチスの迫害を逃れ、後半生はイングランドに移住し教師、指揮者として活躍しました。彼は同時代の作曲家シェーンベルクよりも、ブラームスを終生尊敬し続け、その作風も伝統的であり、半音階的和声などもほとんど用いることはありませんでした。 このアルバムには初期、中期、円熟期の3つの時代の室内楽作品が収録されており、これらのどの曲にも、彼が追求し庇護していたロマン派の作風が漂っています。特有の旋律美と抒情的なアプローチがガルの持ち味です。
収録作曲家:
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荒野の声 -
亡命ユダヤ人作曲家のチェロ協奏曲集 [ウォルフィッシュ/ベルリン・コンツェルトハウス管/ミルトン]GÁL, H. / CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Cello Concertos (R. Wallfisch, Berlin Konzerthaus Orchestra, N. Milton)
発売日:2017年10月27日 NMLアルバム番号:555074-2
CD価格:2,475円(税込)
cpoの新シリーズ「亡命ユダヤ人作曲家たちの作品集」の最初のアルバムは、ハンス・ガルとカステルヌオーヴォ=テデスコのチェロ協奏曲。演奏しているウォルフィッシュの両親もホロコーストを生き延び、イギリスに逃れた人たちであり、両親の激動の人生を知るウォルフィッシュにとっては、この問題は避けて通ることはできないほどに身近なものとして捉えているといいます。 彼の両親がイギリスにいた時に知り合ったのが、ゴルトシュミットやハンス・ガルで、テデスコはウォルフィッシュの師、ピアティゴルスキーのためのチェロ協奏曲を書いた作曲家ということもあり、ウォルフィッシュはこの2曲に強い共感を抱いており、ここでも情感溢れる演奏を聴かせています。テデスコの作品は世界初録音です。
収録作曲家:
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ガル(1890-1987):
クラリネットを伴う室内楽作品集 [アンサンブル・ブルレッタ]GÁL, H.: Chamber Music for Clarinet (Ensemble Burletta)
発売日:2016年12月21日 NMLアルバム番号:TOCC0377
CD価格:1,950円(税込)
ハンガリーのユダヤ系医師を父に持ち、ブラームスの個人秘書であったマンディチェフスキに作曲を師事、ウィーン大学で音楽学を専攻したというハンス・ガル(1890-1987)。1919年から母校で音楽理論を教え、1929年にはマインツの高等音楽学校の校長に就任しましたが、ナチスの迫害を受け、イングランドに移住。エディンバラで職を得て、同時にエディンバラ室内管弦楽団の指揮者にも就任、そのままイギリスで生涯を終えた作曲家です。 ブラームスやレーガーと同じように、ガルも晩年の「クラリネット五重奏」で自身の音楽観を表現しました。クラリネットの清澄な響きと豊かな弦の対話は、87歳を迎えたガルが、これまでの激動の人生を振り返っているかのような静けさを感じさせます。ウィーン時代に書かれたセレナード、エジンバラに落ち着いてから書かれた三重奏曲も美しい作品です。
収録作曲家: