ヴェレシュ(エゴン) Wellesz, Egon
| 生没年 | 1885-1974 | 国 | |
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| 辞書順 | 「ウ」 | NML作曲家番号 | 63626 |
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ヴェレス(1885-1974):
交響曲全集
室内楽曲集 [ゴットフリート・ラプル、ウィーン放送交響楽団、ペーター・コイシュニヒ、アンサンブル・コントラプンクテ]発売日:2026年05月29日
CD 5枚組価格:7,200円(税込、送料無料)
オーストリア出身の作曲家・音楽学者エゴン・ヴェレスは、アルノルト・シェーンベルクに師事し、アルバン・ベルクやアントン・ウェーベルンとともに新ウィーン楽派を牽引した重要な存在であり、同時にビザンティン音楽研究の権威として国際的に名を馳せました。ウィーン大学では留学中の橋本國彦を教えたことでも知られています。初期には無調音楽や表現主義的作風で注目を集め、戦前にはドイツ語圏で最も頻繁に演奏される作曲家の一人でもありましたが、1938年、ナチスの台頭によりイギリスへの亡命を余儀なくされます。イギリスではオックスフォード大学で教鞭を執りながら、終戦まで作曲活動を休止し沈黙を守りましたが、戦後になると再び創作への意欲を取り戻しました。 注目すべきことに、その作品のほぼ半数が60歳以降に書かれており、その中心を成すのが9つの交響曲です。これら晩年の作品では、ハイドンからマーラーへと連なるオーストリア交響曲の伝統が意識的に取り入れられています。ヴェレスにとって交響曲の作曲は、整然とした形式美と豊かな抒情性を融合させることで、遠く離れた故郷を失った悲しみと向き合い、自らの心を癒やすためのプロセスでもあったといえるでしょう。 CD5には、室内オーケストラを伴う作品が収められています。ヴェレスがこのジャンルに注力した背景には、シェーンベルクの「室内交響曲第1番の初演に接して受けた衝撃がありました。彼は自著において、小編成のオーケストラこそが歌手の演劇的表現を最大限に引き出し、繊細で劇的な効果を生むと説いています。「夏の夜」は出版も初演もされなかったものの、高い完成度を持っていることがこの録音で伝わります。
収録作曲家:
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ヴェレス(1885-1974):
弦楽四重奏曲 第2番・第5番・第7番 [アロン四重奏団]発売日:2025年08月22日
NMLアルバム番号:555617-2CD価格:2,775円(税込)
アロン四重奏団が奏でるエゴン・ヴェレスの弦楽四重奏曲全集、第1集ウィーン生まれの作曲家・音楽学者エゴン・ヴェレスは、シェーンベルク門下で、後期ロマン派から現代音楽への架け橋となる重要な存在です。教師としても名高く、日本の作曲家・橋本國彦も彼の弟子の一人として知られています。 第一次世界大戦中に構想された弦楽四重奏曲第2番は、ヴェレス自身が「平和の崩壊」に深く影響を受けたと語り、調性感がギリギリのところで保たれた内面的で重厚な作品です。 第5番は、ナチスによる亡命を経験したヴェレスが5年間の沈黙を経て「故郷と過去への追悼」として書き上げたもの。第1楽章は不協和音を織り交ぜつつも調性感を保っていますが、第2楽章と第3楽章にはシェーンベルクの十二音技法が完全な形で用いられています。1948年に作曲された第7番は伝統的な形式を踏まえながらも、調性の限界に挑戦した意欲作です。対位法の技法が駆使された第1楽章が特徴的です。
収録作曲家:
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エゴン・ヴェレス(1885-1974):
〈室内楽作品集〉
4つの小品 - 弦楽四重奏のために Op.103
4つの小品 - 弦楽三重奏のために Op.105
クラリネット五重奏曲 Op.81
弦楽三重奏曲 Op.86 [ガブリエラ・オパツカ=ボッカドーロ(ヴァイオリン)/ピーター・シグレリス(クラリネット)/ヴェレス・アンサンブル]WELLESZ, E.: Chamber Music (Cigleris, Opacka-Boccadoro, Veles Ensemble)
発売日:2023年02月17日
NMLアルバム番号:TOCC0617CD価格:2,175円(税込)
ウィーン出身の作曲家、音楽学者エゴン・ヴェレス。ウィーン大学でアドラーに音楽学を学びながら、個人的にシェーンベルクに対位法を学び、並行してバロック・オペラやビザンチン様式の音楽の研究にも没頭、1920年にはシェーンベルクの伝記も執筆したほどの才人です。彼は作風を刻々と変化させ、最終的には調性感の薄いものへと推移していきました。 このアルバムには1959年から1971年にかけての晩年の室内楽を収録。どれも無調によるドラマティックな作品です。とりわけヴェレスのこだわりが発揮されているのが「弦楽三重奏のための4つの小品」で、1969年の初稿版に加え、1971年の改訂版を収録。細部の違いを確かめるのも楽しいことでしょう。
収録作曲家:
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ヴェレシュ(1885-1974):
カルト・ドラマ《囚人の犠牲》
- ダンサー、独唱者と合唱のための [ヴォルフガング・コッホ(バリトン)/ロバート・ブルックス(テノール)/フリードリヒ・ツェルハ(指揮)/ウィーン・コンツェルト合唱団/ウィーン放送交響楽団]WELLESZ, E.: Opferung des Gefangenen (Die) [Opera] (W. Koch, R. Brooks, Urbas, Vienna Concert Choir, Vienna Radio Symphony, Cerha)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:C5423CD価格:2,475円(税込)
ウィーン出身のエゴン・ヴェレシュ(1885-1974)は、ウィーン大学でグイド・アドラーに音楽学を学び、個人的にシェーンベルクから対位法を学んだ作曲家。1922年に国際現代音楽協会の設立メンバーになり、1929年からはウィーン大学の音楽学の員外教授になるものの、ユダヤ人であったため、1938年にナチス・ドイツの迫害を避けイギリスへ亡命。その後は1974年に亡くなるまでオックスフォードで教育家として活躍しました。 この《囚人の犠牲》は彼の活動の絶頂期に書かれた音楽劇。グアテマラのバハ・ベラパス県ラビナルに伝わるアチ・マヤ族の音楽をともなう仮面舞踊劇「ラビナル・アチ」をドイツの作家シュトゥッケンが忠実に現代の言葉に編集した「囚人の犠牲」(1913)に基づいており、内容はラビナル族に侵略を試みたキチェ族の王子が捉えられ、生贄となるまでが描かれた悲劇です。 ここに付けられたヴェレシュの緊迫感溢れる音楽を指揮したのは、ベルクの《ルル》の補筆完成を行ったフリードリヒ・ツェルハ。新ウィーン楽派を愛する彼ならではの見事な音作りが聴きどころです。
収録作曲家:
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Versinkende Sonne - 日没
ツェムリンスキー、ヴェレス、ウェーベルン、クライスラー
ウィーン、19世紀と20世紀の転換期に書かれた弦楽四重奏曲集 [アウナー四重奏団]String Quartets (20th Century) - ZEMLINSKY, A. / WELLESZ, E. / WEBERN, A. / KREISLER, F. (Versinkende Sonne) (Auner Quartet)
発売日:2021年11月05日
NMLアルバム番号:Gramola99220CD価格:2,475円(税込)
シュテファン・ツヴァイクが亡命する際に手紙に記した言葉「この長い夜の後にも夜明けが見えますように!」…これがアウナー四重奏団のこのアルバムにおけるモットー。 このアルバムに収録された音楽はどれも20世紀前半、ドイツとオーストリアで退廃音楽として禁止されたものばかりです。19世紀末を象徴する後期ロマン派の様式で書かれたツェムリンスキーの1896年の四重奏曲、1905年に書かれたウェーベルンの「緩徐楽章」、1943年に書かれた新ウィーン楽派の流れを汲むヴェレスの弦楽四重奏曲第5番、このほぼ50年の間に世界は大きく変化し、20世紀の最も暗い時代を迎えました。 アウナー四重奏団は、アンコールとしてクライスラーのシンコペーションを演奏。アメリカでは絶大な人気を誇った彼の音楽さえも禁止された時代を想起させる1枚です。
