ペトラッシ(ゴッフレード) Petrassi, Goffredo
生没年 | 1904-2003 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「ヘ」 | NML作曲家番号 | 16092 |
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ペトラッシ(1904-2003):
管弦楽のための協奏曲 第7番・第8番
室内ソナタ [フランチェスコ・ラ・ヴェッキア、ローマ交響楽団]発売日:2025年08月08日
CD価格:1,900円(税込)
ペトラッシの「管弦楽のための協奏曲」シリーズ完結編。ゴッフレード・ペトラッシはイタリアの作曲家、教育者、指揮者で、ローマのサルヴァトーレ教会で聖歌隊員を務めた後、サンタ・チェチーリア音楽院で学び、教師としても活動、1937年から1940年にかけては、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場の監督を務め、現代音楽のフェスティバルを主宰しました。 第7番は、ポートランド・ジュニア・オーケストラの委嘱で書かれた作品。1962年の初演は成功しませんでしたが、ペトラッシ自身が新たに書き直し1965年に再演されています。6つの連続するセクションで構成され、バロック音楽の構造とイタリア・アヴァンギャルドの手法が見事に融合した多彩な管弦楽の響きと緊張感あふれる表現が特徴です。特に、第3セクションで聴かれるシロリンバ(大型の鍵盤打楽器)のソロや、終結部で静寂から再び高揚する展開が印象的。 第8番は、1972年にシカゴ交響楽団の委嘱によって生まれ、カルロ・マリア・ジュリーニの指揮で初演されました。3楽章構成のこの作品は、第7番を凌ぐほどの強いインパクトを持ち、聴きやすさに妥協することなく、高度な技巧と表現力を要する緊迫感あふれるサウンドが展開されます。 さらに、アルバムには1949年作曲の「室内ソナタ」も収録。こちらもジュリーニが初演を手掛けた作品で、ペトラッシの作風の新古典主義からモダニズムへの重要な転換点を示すものと位置づけられています。チェンバロを中心に、軽快な対話や抑制された語り口、そして活気に満ちた終楽章が聴きどころとなっています。
収録作曲家:
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ペトラッシ(1904-2003):
管弦楽のための協奏曲 第4番-第6番 [フランチェスコ・ラ・ヴェッキア、ローマ交響楽団]PETRASSI, G.: Concertos for Orchestra Nos. 4-6 (Orchestra Sinfonica di Roma, La Vecchia)
発売日:2025年06月27日
NMLアルバム番号:8.573703
CD価格:1,900円(税込)
ゴッフレード・ペトラッシはイタリアの作曲家、教育者、指揮者で、ローマのサルヴァトーレ教会で聖歌隊員を務めた後、サンタ・チェチーリア音楽院で学び、教師としても活動、1937年から1940年にかけては、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場の監督を務め、現代音楽のフェスティバルを主宰しました。彼は管弦楽のための協奏曲を全8曲作曲しています。 第4番は弦楽器のみで演奏される曲。緻密なポリフォニーが際立つ第1楽章など聴きどころの多い作品です。1956年4月28日にフェルナンド・プレヴィターリが指揮するRAI国立交響楽団によって初演されました。 第5番は、ボストン交響楽団の創立75周年記念の委嘱作。1951年に亡くなった指揮者セルゲイ・クーセヴィツキーへの追悼も込められています。 第6番は、BBCの「サード・プログラム」の開始記念の委嘱作で、副題「協奏的創意」が示す通り、全体にわたってソロ・パートの活躍の場が多くあります。
収録作曲家:
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ペトラッシ(1904-2003):
管弦楽のための協奏曲 第1番-第3番 [フランチェスコ・ラ・ヴェッキア、ローマ交響楽団]PETRASSI, G.: Concertos for Orchestra Nos. 1-3 (Orchestra Sinfonica di Roma, La Vecchia)
発売日:2025年04月25日
NMLアルバム番号:8.573702
CD価格:1,900円(税込)
ゴッフレード・ペトラッシはイタリアの作曲家、教育者、指揮者。ローマのサルヴァトーレ教会で聖歌隊を務めた後、サンタ・チェチーリア音楽院で学び、後に教師となりました。1937年から1940年にかけては、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場の監督を務め、現代音楽のフェスティバルを主宰しました。 「管弦楽のための協奏曲 第1番」は、1933年に作曲を開始し、翌年に完成しました。1935年にベルナルディーノ・モリナーリの指揮で初演されています。第1楽章は鋭い音型によるテーマで始まり、金管楽器とピアノが主導します。アダージョでは、弦楽器の旋律をクラリネットとオーボエが引き継ぎ、トランペットとピアノが深みを加え、サクソフォンの印象的な旋律で曲を閉じます。終楽章では、金管楽器の壮大な響きとともに曲が締めくくられます。 「第2番」は、1951年にパウル・ザッハーの委嘱で作曲され、1952年にバーゼルで初演されました。4つの楽章は連続して演奏されます。弦楽器のポリフォニーで始まり、木管楽器が躍動的に展開する第1楽章に続き、アレグレットでは、木管と弦楽の対話が突如として爆発的な響きへと発展、緩やかな楽章へ移行します。終楽章では速いテンポのもと、独奏楽器の掛け合いが続きます。 「第3番」は、1952年から翌年にかけて作曲され、1953年に初演されました。第1楽章は、打楽器と金管楽器の導入で始まり、緊張感のある展開を見せます。間奏曲風の第2楽章を経て、終楽章は軽快に始まり、最後はシンバルの一撃で意外なほどあっさりと締めくくられます。
収録作曲家:
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ペトラッシ(1904-2003):
ピアノ協奏曲
フルート協奏曲
バレエ音楽「オルランドのフォリア」から [アンチロッティ/カニーノ/ローマ響/ラ・ヴェッキア]PETRASSI, G.: Piano Concerto / Flute Concerto / La follia di Orlando Suite (Canino, Ancillotti, Rome Symphony, La Vecchia)
■協奏曲
発売日:2014年03月26日
NMLアルバム番号:8.573073
CD価格:1,900円(税込)
イタリアの作曲家、ゴッフレード・ペトラッシ(1904-2003)。カゼッラやマリピエロ、レスピーギなどの「新音楽協会」を結成した世代より少し遅れて生まれた彼は、そのキャリアのはじめの頃は新古典主義や旋法を用いた作品を書いていましたが、時代の流れには逆らい難く、無調や十二音技法にも興味を持ち、結局はこれらをうまく融合した独自の作風を貫くことで自らの作曲語法を確立させた人でもあります。 このアルバムにはフルート協奏曲とピアノ協奏曲、そして管弦楽曲の3つのジャンルの曲が収録されていて、彼の作風の変遷を辿ることができます。早い年代のピアノ協奏曲はまさに新古典主義の音楽で、プロコフィエフやヒンデミットを思わせるものですが、フルート協奏曲は明瞭な旋律線を感じさせない茫洋とした音楽。時折聞こえるパーカッションの音色が斬新です。バレ音楽はその中庸を行くもので、このまま映画音楽に仕えそうなほど、湧き立つような音の洪水が楽しめます。
収録作曲家:
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スクロヴァチェフスキ
生誕100年を記念して
モーツァルト:レクイエム
ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」他 [スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 他]SKROWACZEWSKI, Stanisław: Centennial Tribute (A)
発売日:2023年11月17日
NMLアルバム番号:CDAccordACD266
CD 3枚組価格:5,925円(税込、送料無料)
スクロヴァチェフスキ生誕100年を記念して
母国ポーランドの貴重音源が初CD化!指揮者・作曲家のスタニスワフ・スクロヴァチェフスキの生誕100年(2023年10月3日)を記念して、母国ポーランドのワルシャワ・フィルハーモニーのアーカイヴから1956年の録音が初CD化。正規盤の無かったモーツァルトのレクイエムや若き日の快速テンポによる「英雄」を含む興味深いリリースです。 スクロヴァチェフスキはポーランドのルヴフ(現ウクライナのリヴィウ)に生まれました。4歳でピアノとヴァイオリンを学び始め、特にピアノで目覚ましい才能を発揮して11歳の時にはデビュー・リサイタルを行うほどでしたが、第2次世界大戦中に手にケガを負い、その後は指揮と作曲に専心します。1946年以降はヴロツワフ、クラクフ、カトヴィツェのオーケストラで指揮者を務め、1956年にはローマで行われた国際指揮者コンクールで優勝。2年後にはジョージ・セルの招きでアメリカ・デビューを果たしました。1956年から59年にかけて、ポーランド国内ではワルシャワ・フィルのポストを得て定期的に指揮。ここに収められた2つのコンサートでは世界へ羽ばたく前夜の指揮を聴くことができます。全6曲中、「英雄」を除く5曲にはスクロヴァチェフスキによる正規録音が無かったので貴重なリリースと言えるでしょう。 (曲目・内容欄に続く)