ハース(ゲオルク・フリードリヒ) Haas, Georg Friedrich
生没年 | 1953- | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 64041 |
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モーツァルト(1756-1791):
レクイエム(未完の断片)
ハース(1953-):
モーツァルト「レクイエム」の断片に添える、7つの音響空間 [ゲニア・キューマイアー(ソプラノ)、サラ・コノリー(アルト)、トピ・レティプー(テノール)、アラステア・マイルズ(バス)、アントン・ホルツァプェル(オルガン)、アイヴォー・ボルトン(指揮)、ザルツブルク・バッハ合唱団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団]MOZART, W.A.: Requiem / HAAS, G.F.: 7 Klangräume (Connolly, Kühmeier, Lehtipuu, Salzburg Bach Choir, Salzburg Mozarteum Orchestra, I. Bolton)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:BVE08047
CD価格:2,325円(税込)
2005年のライヴ録音。首席指揮者に就任して間もないアイヴォー・ボルトンが、モーツァルテウム管弦楽団を振った異色作がCDで登場しました。 ジュスマイヤー版を始め多くの補筆版が存在するモーツァルトの「レクイエム」ですが、こちらの演奏ではモーツァルト自身が残した自筆部分だけを演奏し、その合間に、1953年オーストリアはグラーツ生まれのゲオルク・フリードリヒ・ハースによる、「7つの音響空間 Klangraum(Soundspace)」という作品を挟んでいくというもの。 「レクイエム」の中で、モーツァルト自身がオーケストレーションまで完成出来たのは第1曲のみなので、本人のスケッチだけを演奏すると、特に「怒りの日」以降は管楽器やティンパニがほとんど無くなってしまうという、非常にさびしい音楽になります。その「レクイエム」部分での音の隙間は通奏低音のオルガンが積極的に埋めていますが、曲間を繋ぐハースの音楽は、音波を解析して倍音を合成するなどの手法を用いるスペクトル楽派と呼ばれる作風だけに、彼自身が「21世紀的」と語るように非常に刺激的。 ハースが用いたテキストは、最晩年(1791年)のモーツァルトがシュテファン大聖堂の楽長レオポルト・ホフマンに請われて副楽長へ就任した際の、無理解に溢れたウィーン議会からの書簡。このテキストを合唱団が時に唸り、時に叫ぶように繰り返す中、管弦楽は本編の「レクイエム」の要素を全く用いずに、その木霊のような、あるいは予言のような響きを添えていきます。 示唆に富んだ、たいへん挑戦的な試みではありますが、この構成はその後「G.F.ハース版のレクイエム」と呼ばれることもあり、再演も行われています。
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En dehors
ツェルハ(1926-2023):
サクソフォン四重奏曲 I-V他 [スペクトラム・サクソフォン四重奏団]発売日:2024年03月29日
CD価格:2,175円(税込)
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Espaces
Électroacoustiques III [さまざまな演奏家]発売日:2023年12月08日
SACD-Hybrid 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
エレクトロアコースティック音楽の古典と呼ぶべき作品を最新のデジタル技術を用いて演奏・録音し、それらの現代における価値を問い直すプロジェクト「Les Éspaces Electroacoustiques(エレクトロアコースティックの空間)」の第3弾。 エレクトロアコースティック音楽の初期に使われていた機材は、使えるチャンネル数や同時に鳴らせる音の数、様々なエフェクトなどの点で制約がありました。歴史的な考証に基づく(古楽的な)アプローチに立てば、それらの作品は作曲当時の機材を使って演奏・再生されたものが「本来の姿」ということになりますが、処理能力に優れた最先端の機器と技術を使い、あらためて作曲家のイメージした音空間に迫ろうというのが当プロジェクトの主旨です。 当巻では1980年代半ば以降に書かれた作品を集めています。チューリッヒ芸術大学のコンピューター音楽及び音響技術研究所(ICST)の協力で5.1chのSACDに収録された音響は、これらの作品が技術の進歩に伴って変貌・成長してゆく可能性を持っていることを示しています。
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Kaleidoskop - 万華鏡 [モビリス・サクソフォン四重奏団]
Saxophone Quartet Recital: Mobilis Saxophone Quartet - BACH, J.S. / GLAZUNOV, A.K. / HAAS, G.F. / STRAUSS II, J. (Kaleidoskop)
発売日:2023年11月10日 NMLアルバム番号:Gramola99277
CD価格:2,550円(税込)
「Kaleidoskop=万華鏡」を通して見ることで得られる魔法を思わせる世界を音響的に表現した1枚。 アルバムは、オーケストラの雰囲気を大切にした《こうもり》序曲ではじまり、メインとなる20世紀初期の名作、グラズノフの「サクソフォン四重奏曲」が続きます。 ハースの「四重奏曲」はミニマル・ミュージックを思わせる斬新な響きが特徴。同一パターンのリズムが続くなか、少しずつ音が変化し、ユニークな世界を作り上げます。 最後は誰もが知っているJ.S.バッハの「トッカータとフーガ」をサクソフォンで演奏。カラフルな世界を体験できます。
収録作曲家:
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Nothing is Real
マリーノ・フォルメンティ(ピアノ) [マリーノ・フォルメンティ 他]Piano Recital: Formenti, Marino - FURRER, B. / CAGE, J. / SCIARRINO, S. / HAUBENSTOCK-RAMATI, R. / LUCIER, A. / HAAS, G.F. (Nothing is Real)
発売日:2019年04月05日 NMLアルバム番号:WWE1CD20223
CD価格:2,240円(税込)