ビュットナー(パウル) Buttner, Paul
生没年 | 1870-1943 | 国 | |
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辞書順 | 「ヒ」 | NML作曲家番号 | 259577 |
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ビュットナー(1870-1943):
交響曲 第2番
「幻影」/英雄的序曲 [イェルク=ペーター・ヴァイグレ(指揮)、フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団]BÜTTNER, P.: Symphony No. 2 / Eine Vision / Heroic Overture (Frankfurt Brandenburg State Orchestra, Weigle)
発売日:2025年01月10日
NMLアルバム番号:555482-2
CD価格:2,775円(税込)
フェリックス・ドレーゼケの元で作曲の指導を受けたパウル・ビュットナー。ドレスデン音楽院で合唱を教え(後に校長に就任)、ドレスデン国民新聞の評論家として活動。作曲家としては、4つの交響曲を含む比較的コンパクトな作品を残し、後期ロマン派のドイツ音楽の潮流の中でも生涯絶対音楽の伝統を貫きました。同時代のシュトラウスやマーラーの影響も見られるものの、物語性を極力排除した構造はベートーヴェンやブルックナーに共通する面を持っています。ドイツ以外の音楽の影響は少なく、わずかにスラブ的なリズムや情感が聴かれる一方、フランスやイギリスの要素はほとんどありまん。 「英雄的序曲」は1925年の作品。1927年にドレスデン音楽祭でパウル・ファン・ケンペンの指揮により初演されました。劇的な構成で書かれ、最後はストレッタでたたみかけるようにして壮麗な結末を迎えます。 前奏曲、フーガとエピローグ 「幻影」は1922年の作品。当初「交響幻想曲、戦争」と名付けられ、戦争による個人と集団のトラウマを音楽で表現するという試みが窺えます。1923年にフリッツ・ブッシュの指揮でドレスデンで初演され、1932年にベルリンでも演奏されました。 交響曲第2番は1902年作曲。初演までに時間がかかり、1916年2月11日にようやくドレスデンでヘルマン・クッチュバッハの指揮により演奏されました。優れた対位法が際立ち、特に最終楽章は、ハイドンを思わせるきらめくリズムによる明快な旋律を特徴としています。
収録作曲家:
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German Counterpoint
ドイツの弦楽三重奏曲集
モーツァルト、ビュットナー、ハインツ・シューベルト、シュヴァルツ=シーリング [トリオ・モンセラート]Chamber Music (String Trio) - MOZART, W.A. / BUTTNER, P. / SCHUBERT, H. / SCHWARZ-SCHILLING, R. (German Counterpoint) (Trio Montserrat)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:Gramola98014
CD価格:2,475円(税込)
このアルバムは、2020年8月、コロナ禍におけるコンサート開催の困難を乗り越え、これまで共に演奏したことがなかったカタロニアの3人のソリストたちが、たった1週間の準備期間のみで、弦楽三重奏曲を演奏したという記録です。 プログラムに選ばれたのは、モーツァルトが編曲したとされるJ.S.バッハの「前奏曲とフーガ」とカノン形式で書かれたビュットナーの「トリオ・ソナタ」。そして、アルバムのメインとなるハインツ・シューベルトの「室内ソナタ」。これはバッハ、ベートーヴェン、ブルックナーの伝統に基づき、複雑な対位法を駆使した3つの楽章で構成されており、2つの世界大戦の狭間の不穏な世界情勢が反映された難解ながらも美しい作品です。とりわけ第2楽章の深い祈りの音楽は聴き手の耳を魅了します。 アルバムの最後は1983年に作曲されたシュヴァルツ=シーリングの弦楽三重奏曲で締めくくられています。
収録作曲家: