ビュットナー(パウル) Buttner, Paul
| 生没年 | 1870-1943 | 国 | |
|---|---|---|---|
| 辞書順 | 「ヒ」 | NML作曲家番号 | 259577 |
-
ビュットナー(1870-1943):
交響曲 第3番・第4番 [クリストファー・ウォード、ベルリン放送交響楽団]発売日:2026年04月24日
NMLアルバム番号:C5554CD価格:2,700円(税込)
ドレスデン出身の作曲家パウル・ビュットナーは、独学を経て巨匠ドレーゼケに師事、1896年からドレスデン音楽院で教鞭を執り、労働者たちによる合唱団の指揮や音楽批評家としても支持を集めました。1915年にアルトゥール・ニキシュ指揮のゲヴァントハウス管弦楽団による交響曲第3番の初演で成功を収め、リヒャルト・シュトラウスからも高く評価されました。しかし1933年、ナチスへの反対と社会民主主義的な立場から一切の公職を剥奪され、作品は「退廃芸術」として演奏を禁止されます。困窮と沈黙を強いられ、1943年に貧困のうちに没しました。戦後、東ドイツで再評価が進みましたが、真の復権は21世紀に入ってから。シューベルトやブルックナーの系譜を継ぐ、精緻な対位法と雄大な美しさを持つ作品が再び評価されています。 全3楽章からなる交響曲第3番は、ドイツ・ロマン派の伝統を継承した壮大な作品。第1楽章はソナタ形式で、異名同音の近親調である変ニ長調と嬰ハ短調が巧みに入れ替わります。第2楽章はブラームス風のコラールから舞曲的な動きへ転じ、ワーグナーを彷彿とさせる世界を創出します。フィナーレは、シューマンをモデルとした情熱的な音楽が展開され、輝かしく結ばれます。 第一次世界大戦を経て1918年に完成した交響曲第4番は、スケルツォを含む4楽章構成。オーケストラの華やかな輝きと粗野とも言える狂乱が鮮やかに入れ替わり、終楽章ではブルックナー的な厳格さを保ちながらも、高揚感のある展開を経て、最後は穏やかな響きに落ち着きます。
収録作曲家:
-
ビュットナー(1870-1943):
交響曲 第2番
「幻影」/英雄的序曲 [イェルク=ペーター・ヴァイグレ(指揮)、フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団]BÜTTNER, P.: Symphony No. 2 / Eine Vision / Heroic Overture (Frankfurt Brandenburg State Orchestra, Weigle)
発売日:2025年01月10日
NMLアルバム番号:555482-2CD価格:2,775円(税込)
フェリックス・ドレーゼケの元で作曲の指導を受けたパウル・ビュットナー。ドレスデン音楽院で合唱を教え(後に校長に就任)、ドレスデン国民新聞の評論家として活動。作曲家としては、4つの交響曲を含む比較的コンパクトな作品を残し、後期ロマン派のドイツ音楽の潮流の中でも生涯絶対音楽の伝統を貫きました。同時代のシュトラウスやマーラーの影響も見られるものの、物語性を極力排除した構造はベートーヴェンやブルックナーに共通する面を持っています。ドイツ以外の音楽の影響は少なく、わずかにスラブ的なリズムや情感が聴かれる一方、フランスやイギリスの要素はほとんどありまん。 「英雄的序曲」は1925年の作品。1927年にドレスデン音楽祭でパウル・ファン・ケンペンの指揮により初演されました。劇的な構成で書かれ、最後はストレッタでたたみかけるようにして壮麗な結末を迎えます。 前奏曲、フーガとエピローグ 「幻影」は1922年の作品。当初「交響幻想曲、戦争」と名付けられ、戦争による個人と集団のトラウマを音楽で表現するという試みが窺えます。1923年にフリッツ・ブッシュの指揮でドレスデンで初演され、1932年にベルリンでも演奏されました。 交響曲第2番は1902年作曲。初演までに時間がかかり、1916年2月11日にようやくドレスデンでヘルマン・クッチュバッハの指揮により演奏されました。優れた対位法が際立ち、特に最終楽章は、ハイドンを思わせるきらめくリズムによる明快な旋律を特徴としています。
収録作曲家:
-
German Counterpoint
ドイツの弦楽三重奏曲集
モーツァルト、ビュットナー、ハインツ・シューベルト、シュヴァルツ=シーリング [トリオ・モンセラート]Chamber Music (String Trio) - MOZART, W.A. / BUTTNER, P. / SCHUBERT, H. / SCHWARZ-SCHILLING, R. (German Counterpoint) (Trio Montserrat)
発売日:2021年03月26日
NMLアルバム番号:Gramola98014CD価格:2,475円(税込)
このアルバムは、2020年8月、コロナ禍におけるコンサート開催の困難を乗り越え、これまで共に演奏したことがなかったカタロニアの3人のソリストたちが、たった1週間の準備期間のみで、弦楽三重奏曲を演奏したという記録です。 プログラムに選ばれたのは、モーツァルトが編曲したとされるJ.S.バッハの「前奏曲とフーガ」とカノン形式で書かれたビュットナーの「トリオ・ソナタ」。そして、アルバムのメインとなるハインツ・シューベルトの「室内ソナタ」。これはバッハ、ベートーヴェン、ブルックナーの伝統に基づき、複雑な対位法を駆使した3つの楽章で構成されており、2つの世界大戦の狭間の不穏な世界情勢が反映された難解ながらも美しい作品です。とりわけ第2楽章の深い祈りの音楽は聴き手の耳を魅了します。 アルバムの最後は1983年に作曲されたシュヴァルツ=シーリングの弦楽三重奏曲で締めくくられています。
収録作曲家:

