エルスネル(ヨーゼフ・アントーニ・フランティシェク) Elsner, Jozef Antoni Franciszek
生没年 | 1769-1854 | 国 | ポーランド |
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辞書順 | 「エ」 | NML作曲家番号 | 69803 |
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エルスネル(1769-1854):
〈室内楽作品集〉
ピアノ三重奏曲
ピアノ四重奏曲
ポロネーズ他 [ピオトル・パヴラク、ミコワイ・ズグウカ、ジェーン・ロジャース、ヤロスワフ・ティエル]ELSNER, J.A.F.: Chamber Works (Zgółka, Rogers, Thiel, Pawlak)
発売日:2025年03月28日
NMLアルバム番号:CDAccordACD343
CD価格:3,675円(税込、送料無料)
少年時代のショパンに音楽理論と作曲を教え、その才能を見出したことで知られるユゼフ・エルスネル(ヨゼフ・エルスナー)。彼の室内楽作品の多くは20代から30代にかけて作曲されました。このアルバムに収録されたピアノ三重奏曲と四重奏曲では、ウィーン様式を学んだ古典派の正統な継承者としての側面がうかがえます。また、ショパン以前にポロネーズの様式を確立した作品の他、技巧的な「シャコンヌ」では、彼が優れたヴァイオリニストであったことを窺わせます。
収録作曲家:
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エルスネル(1769-1854):
弦楽四重奏曲集 Op.1 [ミコワイ・ズグーウカ(第1ヴァイオリン)/ズビグニェフ・ピルフ(第2ヴァイオリン)/ドミニク・デンブスキ(ヴィオラ)/ヤロスワフ・ティエル(チェロ)]発売日:2021年04月09日
CD価格:3,000円(税込、送料無料)
ポーランドの作曲家でワルシャワ音楽院の設立者ヨーゼフ・エルスネル(エルスナー)。ヴァイオリン奏者として活躍したのち、ルヴフ劇場の楽長を経て、1799年から1824年までワルシャワ国立劇場で指揮者を務めるとともに、ポーランド語のオペラを38曲作曲し自身の指揮で初演しました。ワルシャワ時代のショパンの師でもあり、彼に音楽理論と作曲を教えたことも広く知られています。作曲家としてはオペラのほかに、8曲の交響曲やミサ曲、オラトリオ、数多くの室内楽作品を残しました。 このアルバムに収録されているのは、世界初録音となる3曲の弦楽四重奏曲。ハイドンが確立し、1780年代の終わりに流行していた弦楽四重奏曲の形式を、ポーランドの伝統音楽にいち早く取り入れたこれらの作品は、ハプスブルク家で紹介されたとされる彼の出世作であり、17世紀から18世紀の変わり目のポーランドの音楽文化を窺い知ることができる貴重な録音です。
収録作曲家:
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エルスネル(1769-1854):
3つの弦楽四重奏曲 Op.8 [エクリブリウム弦楽四重奏団]発売日:2020年02月21日
CD価格:2,325円(税込)
ポーランド国民音楽の創設者といわれるエルスネル(エルスナー)は、ドイツ系の家系に生まれワルシャワへ移住。彼の名前を一躍有名にしたのは、教え子、フレデリック・ショパンの存在でしょう。ワルシャワ音楽院に入学する前の12歳の時に、エルスネルに音楽理論と作曲を学んだショパンは、生涯深い敬愛を抱き続け、18歳の時にはピアノ・ソナタ第1番を献呈しています。 このようにショパンの師として知られるエルスネルですが、実は27作ものポーランド語による愛国的なオペラを作曲しただけでなく、オラトリオ、室内楽から器楽曲まで多数の作品を残すと同時に、ワルシャワ音楽院では優れた指導者として、ポーランド音楽界の発展に多大な貢献をしました。 この弦楽四重奏曲は、当時大流行していたサロンでの需要に応えて書かれた作品で、とても親しみ易い雰囲気を持っています。演奏は、ポーランドの古楽器演奏のエクリブリウム弦楽四重奏団です。
収録作曲家:
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ポーランドの音楽
エルスネル、マラフスキ、タンスマン、
マギン、パデレフスキの室内楽曲 [Aka Duo(アカデュオ)]ELSNER, J.A.F.: Violin Sonata, Op. 10, No. 2 / MAGIN, M.: Andante / MALAWSKI, A.: Burlesque (In Polish Music) (AKA Duo)
発売日:2025年04月04日
NMLアルバム番号:CDAccordACD340
CD日本語解説付き価格:3,675円(税込、送料無料)
国際室内楽コンクール3冠、ウィーンを拠点とする新星デュオ「Aka Duo(アカデュオ)」がポーランド室内楽の知られざる名作を紹介するアルバムが登場。ショパンの師匠エルスネルや耳に残る個性的な音使いのマギン、演奏機会の非常に少ないタンスマンやパデレフスキのソナタなど、熱心な音楽ファンの間で名前は知られているものの、実際の演奏に触れることの少ない古典~近現代までの傑作が並びます。 ヴァイオリニスト松岡井菜とピアニスト木口雄人が結成したAka Duoは2025年で7年目。2022年から2023年にかけて3つの国際コンクールで優勝したのを皮切りに欧州・アメリカで活躍の場を広げ、2024年夏には「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭デビュー、2025年春にはウィーン楽友協会でのリサイタルなど活躍の場を広げています。 当CDは、ポーランド音楽国際コンクール(2023)優勝を果たした際、その演奏・解釈に感銘を受けたNIMiT(ポーランド国立音楽舞踏研究所)が提案して実現したもの。ポーランド室内楽の隠れた至宝と呼ぶべき作品群が、緻密な構成力と大胆で生き生きした解釈で収録された聴きごたえのある1枚です。Aka Duoは2024年度第34回青山音楽賞バロックザール賞を受賞し、日本での今後の活動も大いに期待されています。
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ワルシャワの音楽サロン
(エルスネル、シマノフスカ、モーツァルト、レッセル) [アルテ・デイ・スオナトーリ・ピアノ四重奏団]発売日:2020年04月24日
CD価格:2,325円(税込)
ここに登場する作曲家はいずれも18世紀後半から19世紀の初めに流行したポーランド、サロン文化の中心人物たち。彼らはみなホスト、ゲスト、演奏者または作曲家としてサロンに関わっていました。サロンは週に1度か2週に1度ぐらいの頻度で開催され、貴族、芸術家、作家、哲学者、政治家、学者、科学者に音楽家などが集い、会話や朗読、音楽や時にはダンスを楽しんだといいます。そして、ポーランドでは、最後の国王ポニャトフスキがフランスの影響を受け、自ら「木曜晩餐会」を主催していました。ショパンがワルシャワで暮らした19世紀初めには約12もの音楽サロンがあったと言います。 そのサロンの中に、このCDに登場する作曲家で当時の名ピアニスト、シマノフスカの両親であるヴォロウスキ夫妻主催のものがあり、そのサロンにはエルスネル(ショパンの師として有名)やレッセル(ハイドンに学び、アマチュア音楽協会を率いた)が通っていたそうです。当時の楽器(復元モデル含む)を用いた演奏による、華やかなサロンの賑わいが聞こえてきそうなアルバムです。
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「音楽新時報」で
シューマンが見出した新しき才能たち [コボウ/シュティッケン]Vocal and Instrumental Music - SCHUMANN, R. / MENDELSSOHN, Felix / SPOHR, L. (Sammlung von Musik-Stücken alter und neuer Zeit) (Kobow, Sticken)
発売日:2010年09月15日
NMLアルバム番号:777595-2
CD価格:5,216円(税込、送料無料)
シューマンの生誕200年を記念して発売されるこの3枚組のアルバムは、評論家としての彼の活動に光をあてるものです。新音楽時報(Die Neue Zeitschrift fur Musik)は、ドイツで現在でも発行されている隔月刊の権威ある音楽雑誌ですが、これを創刊したのがシューマンであることは多くの人がご存知でしょう。創刊されたのは1834年4月で、初代主筆はユーリウス・クノルでしたが、記事のほとんどはシューマンが書いていました。その翌年、出版元が変わり、それに伴いシューマンが主筆となり、多数の評論文を発表し、独特の文体とその慧眼で多くの才能を世に出したのです。1843年6月に彼が去ってからも多くの才能を紹介し続け、現在に至っているのです。このアルバムは、1834年から1843年の間に彼が紹介した39人の男性、及び女性作曲家たちの歌曲、ピアノ曲、器楽作品、そして合唱作品を集めたものです。19世紀初めの音楽の流行から、不朽の名作が誕生する瞬間まで様々な角度から楽しむことができます。