ハイニヒェン(ヨハン・ダーヴィト) Heinichen, Johann David
生没年 | 1683-1729 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「ハ」 | NML作曲家番号 | 22112 |
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ハイニヒェン(1683-1729):
2つの受難オラトリオ(われらの主の御墓に捧げる2つのカンタータ) [エレナ・ハルシャーニ(ソプラノ)/エルヴィラ・ビル(アルト)/ミルコ・ルートヴィヒ(テノール)/アンドレアス・ヴォルフ(バリトン)/ケルン・アカデミー(古楽器使用)/ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)]Due Cantate al Sepolcro di nostro Signore
発売日:2022年04月29日
NMLアルバム番号:555507-2
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ後期バロック音楽の作曲家・音楽理論家ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン。若き頃は弁護士として活躍するも、音楽の道を選び、1710年にヴェネツィア留学。その後、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の宮廷に仕え、宮廷楽長の地位に上りつめます。 この2つのイタリア語のオラトリオはハイニヒェンの晩年1728年の作品。1719年からドレスデンの宮廷で活躍したイタリアの詩人ステファノ・パラヴィチーノのテキストを用いたもので、大規模な受難曲の代用品として書かれています。『S'imbruna il ciel』は聖書で「イエスの死」の直後に起きたとされる地震を描き、激しい自然現象を通して神への畏怖が描かれています。もう1曲の『L’aride tempie ignude』は死(Morte)と希望(Speranza)、神の愛(Amor divino)と懺悔(Poenitenza)を登場人物とする寓意劇の形式で書かれており、オペラのような劇的な物語となっています。 キリストの受難とその意味に思いを向かわせる作品をケルン・アカデミーと独唱者たちが味わい深く演奏しています。
収録作曲家:
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ハイニヒェン(1683-1729):
歌劇《フラヴィオ・クリスポ》 [レアンドロ・マルツィオッテ(アルト)/ダナ・マールバッハ(ソプラノ)/アレッサンドラ・ヴィセンティン(アルト) 他/イェルク・ハルベク(指揮)/イル・グスト・バロッコ-シュトゥットガルト・バロック管弦楽団]HEINICHEN, J.D.: Flavio Crispo [Opera] (Marziotte, Marbach, Visentin, Gäng, Il Gusto Barocco, Halubek)
発売日:2019年02月15日
NMLアルバム番号:555111-2
CD 3枚組価格:4,400円(税込、送料無料)
ザクセン選帝侯アウグスト1世の宮廷に仕え、長らく宮廷楽長として活躍したハイニヒェン。弁護士としても才能を示すも、音楽に身を捧げ、一時はJ.S.バッハの同僚として見事な働きを示しました。作曲家としても数多くの作品を残しましたが、残念ながら彼の死後はほとんど顧みられることなく、今世紀になってようやく宗教曲や器楽曲などが演奏されるようになりました。 しかし、彼が力を入れていた歌劇のほとんどは未だ手つかず。この《フラヴィオ・クリスポ》も初演もされずに約300年お蔵入りになっていた作品です。作品が初演されることのなかった理由は、イタリア人歌手の力不足とリハーサル時のいさこざなど様々ですが、作品自体の価値を損ねるものではありません。各楽器の繊細な使い方、主役エレナを歌うマールバッハを始めとした歌手たちの技巧など聴きどころ満載の知られざる「バロック・オペラ」です。
収録作曲家:
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『ヴェネツィアへのグランド・ツアー』
ドレスデン宮廷楽団におけるヴェネツィア楽派の影響 [アルフレード・ベルナルディーニ、ゼフィーロ]Orchestral Music (18th Century) - HEINICHEN, J.D. / LOTTI, A. / PISENDEL, J.G. / VERACINI, F.M. (Grand Tour a Venezia) (Zefiro, Bernardini)
発売日:2022年09月23日
NMLアルバム番号:A534
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:2,090円(税込)18世紀ドレスデン宮廷楽団の華やぎの向こうに感じる、
本場ヴェネツィアからの“西風”かの大バッハが、ライプツィヒ聖トーマス教会の楽団よりはるかに確かな楽員たちの腕前を羨んだドレスデン宮廷楽団。その音楽活動の素晴しさは、ピゼンデルやゼレンカ、ハイニヒェンといった当時の宮廷作曲家たちの名作群からも推察されるところ。彼らは楽団に欧州随一の名声をもたらした稀代の演奏家でもありましたが、同時にヨーロッパ最先端の流行をふまえた作曲センスでも比類ない技量を誇っていました。 そのセンスが大きく伸びたのは1710年代半ば、後のザクセン王フリードリヒ・アウグスト2世のグランド・ツアー(主に学業や見分を広めるために、数年に渡って国外を旅行するもの)で音楽の本場ヴェネツィアを訪れた際、中心メンバーの何人かが同地で名匠ヴィヴァルディの教えを受けるなど意義ある刺激を受けてきたことと無縁ではありませんでした。 経験豊かなイタリアの古楽器奏者たちが集うゼフィーロは、そんなヴェネツィアからの“西風”をふまえ、ドレスデン宮廷を訪れたヴェラチーニやロッティらの作品も含め、この宮廷楽団が18世紀当時どれほどイタリア音楽に多くを負っていたかを解き明かす充実プログラムを届けてくれました。 主宰者アルフレード・ベルナルディーニをはじめ管楽器奏者たちを中心に、今回も味わい深く伸びやかな音作りが圧巻。バッハの同時代を知る上で一人として欠かせない実力派作曲家たちの妙技をご堪能ください。 -
〈Capriccioレーベル 40周年記念名演集〉
宗教作品集[10枚組 BOX] [ライニッシェ・カントライ/ダス・クライネ・コンツェルト/ヘルマン・マックス指揮 他]発売日:2022年02月25日
CD 10枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。 中でも力を入れていたのが宗教音楽のジャンルであり、東ドイツ(当時)の代表的な少年合唱団であるドレスデン聖十字架合唱団や西ドイツのテルツ少年合唱団、ウィーン少年合唱団をフィーチャーしたバッハやモーツァルトの作品や、ヘルマン・マックスが率いるライニッシェ・カントライとダス・クライネ・コンツェルトによるテレマン作品などが録音されカタログを彩っています。 今回の10枚組には、現在では入手できなくなった1980年代前半の録音も含まれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。