ストラデッラ(アレッサンドロ) Stradella, Alessandro
生没年 | 1644-1682 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「ス」 | NML作曲家番号 | 26287 |
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天国の天使
ストラデッラ(1643-1682):
歌手マルカントニオ・オルリゴーニのための作品集 [シルヴィア・フリガート、アンドレア・デ・カルロ、アンサンブル・マーレ・ノストルム]発売日:2024年11月15日
CD価格:2,775円(税込)
才能あるカストラート歌手の技量が導き出したストラデッラの至芸の数々17世紀中~後半にイタリア北部で溢れんばかりの才能を発揮しながら、男女関係のいざこざで各地を転々とし、最後は暗殺された作曲家ストラデッラ。劇的な生涯ばかり知られ長く見過ごされていた作品は近年急速に再評価が進んでいますが、そこでは多くの音楽学者や古楽演奏家たちの尽力、特にローマ出身のガンバ奏者=指揮者アンドレア・デ・カルロの熱心な紹介が大きな貢献を果たしてきました。 自らの楽団マーレ・ノストルムと共にARCANAで多くの大作を録音してきた彼は今回、ストラデッラが世を去る数年前に出会った実力派歌手マルカントニオ・オルリゴーニとの関係に注目。この歌手のために作曲家が残した3つのオペラに加え、他の作曲家の作品上演時にストラデッラが補筆した楽章も集め、歌手が携行した架空の音楽帳の掲載曲という体裁で作曲家後期の業績を紹介するアルバムを作り上げました。 独唱は伝説的古楽集団ラ・ヴェネクシアーナの一員で、デ・カルロの録音にも多く参画してきた名歌手シルヴィア・フリガート。アンサンブル・マーレ・ノストルムは今回も管楽器抜き&通奏低音陣厚め(ヴァイオリン2挺に対しガンバ1、コントラバス1、撥弦3、チェンバロ)の室内楽編成の緊密さと機敏さを活かし、フリガートの伸びやかな歌唱を的確にサポート、コレッリ前夜の端正かつ自在なストラデッラ芸術の粋を存分に味わわせてくれます。
収録作曲家:
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ストラデッラ(1643-1682):
歌劇《恋愛と偽り》 [アンドレア・デ・カルロ、マウロ・ボルジオーニ、パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ、アンサンブル・マーレ・ノストルム]STRADELLA, A.: Amare e fingere [Opera] (Borgioni, Molinari, Monaco, L. Cervoni, Brunello, Frigato, Ensemble Mare Nostrum, Carlo)
発売日:2021年11月19日 NMLアルバム番号:A493
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
17世紀イタリア屈指の名匠を追うシリーズ、
新発見オペラの起伏に富んだ物語を生々しく!モンテヴェルディの歿年に生まれ、カヴァッリやチェスティが第一線を退く頃に華々しい活躍でイタリア音楽界を盛り上げながらも、男女問題で逃亡者となり、暗殺者の手にかかって短い生涯を終えたアレッサンドロ・ストラデッラ。その作曲活動の偉業に本格的に光が当てられるようになったのは20世紀後半になってのことですが、数十年におよぶ研究と演奏実践の積み重ねの末、ここ数年はイタリア古楽界の硬派古楽団体アンサンブル・マーレ・ノストルムが、再評価に新たな活況をもたらす体系的録音を続けているのが頼もしいところです。 同国の古楽シーン最先端を担うレーベルの一つArcanaからこのたび新たにリリースされるのは、つい最近まで全く存在が知られていなかった1676年初演のオペラ《恋愛と偽り》。オペラはこれまで1680年前後のジェノヴァ時代の作品しか注目されていなかったストラデッラですが、その前史ともいえる1670年代、従来知られていたような小規模作品ばかりでなく全3幕もの大作を書いていた事実の判明は、この作曲家の活動史再考の大きな一歩になりました。 アラブ世界の片田舎を舞台に、妖精たちが羊飼いたちと入り組んだ恋のいざこざを繰り広げてゆく全3幕の充実した物語を通じて、繊細な詩句の味わいをみごと音楽で捉えてゆくストラデッラの手腕が、デ・カルロが巧みなリードで盛り上げる精鋭弦楽器奏者たちと俊才歌手たちによって色鮮やかに蘇ります。 解説も充実しており(英・仏・伊)、イタリア17世紀音楽史を知るうえで見逃せない新録音の登場です。収録作曲家:
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ストラデッラ(1643-1682):
カンタータとセレナータ集 第2集 [ロジータ・フリサーニ(ソプラノ)/アンナ・キエリケッティ(ソプラノ)/フランチェスカ・ジヒョン・パク(ソプラノ)/ジャンルカ・ブラット(バス)/エステヴァン・ヴェラルディ(指揮)/アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート]STRADELLA, A.: Cantatas and Serenatas, Vol. 2 (Frisani, Chierichetti, Francesca Ji-Hyun Park, Buratto, Alessandro Stradella Consort, Velardi)
発売日:2021年08月20日 NMLアルバム番号:CDS7894
CD価格:2,325円(税込)
17世紀後半のイタリアで活躍した作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイとして、音楽史に名を残しています。また、演技を伴わないオラトリオやカンタータ、世俗カンタータの一種「セレナータ」の分野で数多い作品を発表し、ヘンデルとJ.S.バッハ以前における最大のカンタータ作曲家の一人と見なされています。その多くは愛の痛みを題材にしたもので、技巧的な歌と楽器の掛け合いが見事な作品に仕上がっています。 このアルバムは「カンタータとセレナータ」の第2集にあたるもので、ソプラノ独唱のための1曲と、複数の独唱者が登場する2曲が収録されています。なかでもカンタータ「どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に」は男声と女声の掛け合いが見事な、牧歌的な雰囲気を持つ作品。また2人のソプラノによる「あなたの麗しい容姿に」も技巧的な旋律がたっぷりと用いられた聴きごたえのある曲です。 イタリア・バロック作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。
収録作曲家:
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ストラデッラ(1643-1682):
カンタータ《ラ・チルチェ》 第1稿&第2稿 [エステヴァン・ヴェラルディ(指揮)/アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート(ピリオド楽器使用)]発売日:2021年04月16日
CD 2枚組価格:3,300円(税込、送料無料)
17世紀後半のイタリアで強い影響力を持っていた作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイとして、短い一生であったにもかかわらず音楽史に名を残しています。 この《ラ・チェルチェ》はイタリアの名家メディチ家出身のレオポルド・デ・メディチ(1617-1675)が枢機卿に任命された際の祝典行事のために作曲されたカンタータ。主人公チルチェ(キルケー)はあらゆる秘薬と魔法に精通した魔女であり、17世紀にはしばしば愛の象徴として歌劇に登場しますが、ストラデッラはそんな魔女でさえもメディチ家の栄光には目がくらんでしまうと、当時の貴族が好んだ華麗な音楽でメディチ家を讃えています。 この2枚組では、省略なしの初稿版と、世界初録音となる改訂版第2稿を収録。イタリア・バロック期作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。
収録作曲家:
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ストラデッラ(1639-1682):
カンタータとセレナータ集 第1集 [エステヴァン・ヴェラルディ(指揮)/アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート]STRADELLA, A.: Cantatas and Serenatas, Vol. 1 (Frisani, Chierichetti, Marchesi, Nuvoli, Alessandro Stradella Consort, Velardi)
発売日:2021年03月26日 NMLアルバム番号:CDS7893
CD価格:2,325円(税込)
17世紀後半のイタリアで活躍した作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイとして、音楽史に名を残しています。 歌劇の人気がそれほど高くなかったこの時代、ストラデッラは演技を伴わないオラトリオ『洗礼者聖ヨハネ』をはじめ、ソロ・カンタータ、そして一種の世俗カンタータである『セレナータ』のジャンルで夥しい作品を発表、ヘンデルとJ.S.バッハ以前における最大のカンタータ作曲家の一人として名を馳せました。その多くは愛の痛みを題材にしたもので、技巧的な歌と楽器の掛け合いが見事な作品に仕上がっています。 イタリア・バロック期作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。この演奏では、作曲家の名を冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。
収録作曲家:
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ストラデッラ(1643-1682):
《家庭教師トラスポロ》 3幕の喜歌劇 [アンドレア・デ・カルロ、アンサンブル・マーレ・ノストルム]STRADELLA, A.: Trespolo tutore (Il) [Opera] (Novaro, Mameli, Tomkiewicz, Ensemble Mare Nostrum, A. de Carlo)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:A475
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
暗殺された天才作曲家、晩年の異形の大作に臨むマーレ・ノストルムの最新録音モンテヴェルディとヴィヴァルディの間、中期バロックのイタリアを代表するほどの名匠のひとりでありながら、体系的紹介が意外になされてこなかったアレッサンドロ・ストラデッラ。その数ある宗教音楽劇を毎年のように発掘・録音しつづけてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者アンドレア・デ・カルロは今回、放縦な生活がたたった作曲家が刺客の手に倒れる3年前、終焉の地ジェノヴァで披露した長大な音楽喜劇をとりあげます。 自身の家庭教師トラスポロに恋してしまった貴婦人アルテミジアに思いを寄せるニーロとチーロの兄弟を横目に、トラスポロは密かに思いを寄せている小間使いのデスピーナと愛を育み、アルテミジアは大騒動の末に兄弟のひとりと結ばれる……厳選された登場人物のやりとりを、通奏低音に数多くの撥弦楽器・弓奏低音弦楽器を配した独特の編成で起伏ゆたかに彩ってゆく濃密な演奏内容は、まさにイタリア古楽界の猛者集団ならではのドラマにあふれています。カヴァッリ亡き後のイタリアで、ダ・カーポ・アリアが定着する前に花開いた過渡期特有の面白さをご堪能ください。
収録作曲家:
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ストラデッラ(1643-1682):
オラトリオ『洗礼者聖ヨハネ』 [ダミアン・ギヨン(チェンバロ、指揮) ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)]STRADELLA, A.: San Giovanni Battista [Opera] (Le Banquet Céleste, Guillon)
発売日:2020年03月27日 NMLアルバム番号:ALPHA579
CD価格:2,475円(税込)
歌劇と宗教劇が交差する記念碑的オラトリオ、フランスの新鋭による待望の新録音登場!実質上の合奏協奏曲の創始者であり、その革新的な作品で当時の人々を魅了しながら、放蕩生活がたたりジェノヴァで刺客の手に倒れたストラデッラ。彼の『洗礼者聖ヨハネ』は宗教劇の要素を劇的なオラトリオに仕上げた作品で、1675年の初演時には大きな成功を収めましたが、そのスコアは1949年に再発見されるまで図書館の奥深くで深い眠りについていました。ペルージャで行われた蘇演時にヘロディアの娘(一般にサロメと呼ばれますが、この作品に名前は出てきません)を歌ったのは、あのマリア・カラスであったと伝わります。 イエスに洗礼を授けたとされる聖ヨハネを演じるのは、現在パリで最も注目され来日経験もあるカウンターテナー、ポール=アントワーヌ・ベノス・ジアン。そのヨハネの首を取るようヘロデ王に求めるヘロディアの娘に、コルセッリの宗教カンタータ(iTinerant Earlyレーベル)が高い評価を得たアリシア・アモ。そのほかガイア・ペトローネやアルタヴァスト・サルキシャンなど、古楽を中心に活躍する旬の歌手たちが集結。宗教的声楽作品を生き生きと表現することに長けたギヨン率いるル・バンケ・セレストと共に、歴史に埋もれた天才の傑作に新たな命を吹き込みます。
収録作曲家:
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ストラデッラ(1644-1682):
「ラ・ドリクレア」 [アンドレア・デ・カルロ /イル・ポモ・ドーロ/ドリクレア/エメーケ・バラート /ジュゼッピーナ・ブリデッリ/シャヴィエル・サバタ/ガブリエッラ・マルテラッチ/ルカ・チェルヴォーニ /リッカルド・ノヴァロ]STRADELLA, A.: Doriclea (La) [Opera] (Baráth, Bridelli, Sabata, Martellacci, Cervoni, Novaro, Il Pomo d'Oro, A. de Carlo)
発売日:2018年12月07日 NMLアルバム番号:A454
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
ストラデッラの作品を体系的に録音するプロジェクト第5弾。1670年代前半にローマで作曲された「ラ・ドリクレア」は、ストラデッラ最初の歌劇とされていますが、彼の作品の中であまり知られているとは言えません。当時一世を風靡していた17世紀スペイン黄金時代演劇の伝統を継いでおり、優雅にして楽しく、深く心に沁みる抒情性も持ち合わせたもの。またジラルドに表れるバリトンによる道化役の愉快な雰囲気は、その後ロッシーニまで受け継がれていきます。 演奏陣は今のヨーロッパ古楽界を牽引する錚々たる古楽器奏者が居並び、ヴェルサイユ旧王室歌劇場での活躍もめざましいエメーケ・バラートや世界を騒がす新世代カウンターテナーのひとりシャヴィエル・サバタなど現代の大物歌手も続々、さらに器楽陣の多くがソロ・アルバムもリリースしている俊才揃い(たとえばヴァイオリンのゼフィラ・ヴァロヴァはAlphaでヴィヴァルディの協奏曲集を、スヴィリドフはRicercarでタルティーニのソナタ集を録音していますし、撥弦のダニエル・ザピコは来日公演も好評、シモーネ・ヴァッレロトンダもArcanaにソロ名義の名盤があります)という点からも期待感はいや増すのではないでしょうか。
収録作曲家:
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TWO SIDES
スウェーデン、イタリアのバロック音楽と、
アイスランド現代作品の出会い [ブラーク・バロックバンド]Baroque Music - AGRELL, J.J. / CORELLI, A. / SAMMARTINI, G. / STRADELLA, A. / VIVALDI, A. (Two Sides) (Barokkbandið Brák)
発売日:2022年12月16日 NMLアルバム番号:SLE-70026
CD 2枚組価格:2,700円(税込)
イタリアとスウェーデンのバロック音楽を集めた【CD1】と、アイスランドの新進作曲家たちの最新作で構成された【CD2】。そんな対照的なディスクをまとめたユニークな2枚組アルバムです。 【CD1】に登場するヨハン・ヨアヒム・アグレルはスウェーデンで生まれ、ヴァイオリニストとしてカッセル宮廷楽団に加わり、その後ニュルンベルクの宮廷楽長に就任した作曲家。世界初録音となるヴァイオリン協奏曲はギャラント様式で書かれた美しい作品。ヴァイオリンの見せ場も多く聞きごたえがあります。 また【CD2】に収録された作品は全てブラーク・バロックバンドの委嘱作で、バロック時代の楽器を想定して書かれたため、新作ながらも【CD1】と通じ合うものが感じられる不思議なアルバムとなっています。
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『人の声のごとく』 [13枚組 BOX]
エンリコ・ガッティ ARCANAレーベル全録音 [エンリコ・ガッティ]発売日:2021年08月27日
CD 13枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
貴重な音源復活も!
イタリア古楽器界の大御所ガッティによるArcana録音を総結集20世紀後半のイタリアにあって、バロック奏法や古楽的作品研究のノウハウをいち早く徹底し、本場発の感性と、楽器・奏法ともに作品成立当時のスタイルで、昔日のイタリアに花開いていた豊かな音楽遺産の魅力を知らしめてきたバロック・ヴァイオリン奏者エンリコ・ガッティ。選びぬかれた音楽史上の傑作と共に知名度が低いながらも重要な作品・作曲家を厳選し、当時の姿をじっくり読み解きながら丹念に進めてきた録音の多くは、現在ミラノに拠点をおく古楽レーベルArcanaで制作されてきました。 今回はイタリアのバロックを代表する17から18世紀の大家たちの作品を中心に、いずれもリリース当時から世界各地で高い評価を博してきたArcanaでの名盤を13枚組BOXに結集。仕様変更で発売されるたび絶賛が再燃するコレッリのソナタ集や近年までプレス切れだったヴェラチーニやタルティーニの音源に加え、ナポリの巨匠たちの業績に迫ったアルバムや弦楽四重奏による対位法探求アンソロジーなど比較的近年の録音も惜しみなく投入。これも人気の高いバッハの『音楽の捧げ物』全曲盤や15年以上廃盤状態だったモーツァルトのソナタ集など、イタリア以外の作曲家たちの貴重な音源が収録されている点も見逃せません。 人間の歌声こそ最上の音楽とされていたバロック時代、それに最も近い表現ができるとされた楽器の一つがヴァイオリンだったことを改めて思い起こさせる演奏内容は、今回のBOXのタイトルにも表現されています。 ブックレットにはアーカイヴ写真が満載で、バンキーニ、レオンハルト、そして日本のアントネッロとのショットも見ることが出来ます。 -
「行け、愛の手紙よ!」
モンテヴェルディから現代まで、
音楽による手紙を集めて [フランソワーズ・マセ/ラ・ジョアンニーナ/ナーニャ・ブレーデイク/レミ・カセーニュ]Vocal and Instrumental Music - BOUCHOT, V, / CARISSIMI, G. / CHAMINADE, C. / FRESCOBALDI, G. / NEGRI, M.A. (O Carta Amorosa!) (La Gioannina)
発売日:2019年04月26日 NMLアルバム番号:ENP006
CD価格:2,475円(税込)
手紙にみる400年の愛の形モンテヴェルディの有名な「愛の手紙」を軸に、主に男女の間でやり取りされる手紙にまつわる作品を集めたアルバム。歌(ソプラノ域)と、中世から親しまれていたトリプルハープ、そしてテオルボとバロックギターという撥弦楽器のみの伴奏での組み合わせで、初期バロックから現代の委嘱作品までを集めています。歌の切々とした、また情熱的な味わいが生きているのは小編成ならでは。息の合ったアンサンブルで、幅広い年代の作品を緩やかに繋いでいきます。 フレスコバルディやストラデッラに続いて、現代的な「ツイッター」(トラック6-12)が違和感なく収まっているのも面白いところ。これは、2016年に亡くなった詩人ミシェル・ビュトールが、ツイッターと同じ140文字(当時)という制限で作ったソネットに、ヴァンサン・ブショが曲を付けたものです。 ラストには近代の女流作家シャミナードによる悲しくも親しみやすい作品が収められた、美しい余韻を引くアルバム。