フィリドール(フランソワ=アンドレ・ダニカン) Philidor, Francois-Andre Danican
生没年 | 1726-1795 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 18004 |
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クネヒト(1752-1817):
自然の音楽的描写
フィリドール(1726-1795):
序曲集 [トリノ・フィル/プラハ・シンフォニア管/ベンダ]KNECHT, J.H.: Portrait musical de la nature (Le) / PHILIDOR, F.-A.D.: Overtures (Torino Philharmonic, Prague Sinfonia, Benda)
発売日:2014年04月23日
NMLアルバム番号:8.573066
75)
CD価格:1,600円(税込)
1752年ビーベラッハで生まれ、最初はオルガンなどの鍵盤楽器とヴァイオリン、歌を学んだクネヒト。ワイマールやシュトゥツガルトで様々な活動をし、最終的には生まれ故郷に戻りオーケストラの監督として生涯を閉じました。彼はオルガニストとしても素晴らしい才能を有していて、同じ「自然」を題材にした曲を作っていますが、何より彼の名が現在残っているのは、この「田園交響曲」とも言える“自然の音楽的描写”に拠ってでしょう。 この曲の存在自体は、ベートーヴェンの「田園」が語られる時に、おまけのように付け加えれらることがありますが、なかなか実際の曲を聴く機会がありません。そんなファンの方にお届けするのがこの1枚です。各楽章の標題は全くベートーヴェンそのもの。多少「嵐」の迫力が不足しているとはいえ、これはこれで興味深いものであることは間違いありません。さてベートーヴェンとクネヒトの関係はいかがなものであったのか…。これは想像にお任せいたしましょう。余白には同時代の作曲家フィリドールの序曲集が収録されています。
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タイユフェール(1892-1983):
ピアノ作品集 第1集 [ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)]TAILLEFERRE, G.: Her Piano Works, Revived, Vol. 1 (Horvath)
発売日:2022年04月15日
NMLアルバム番号:GP891
CD価格:1,950円(税込)
フランスの作曲家グループ「六人組」唯一の女性メンバーとして活躍したジェルメーヌ・タイユフェール。新古典主義の様式とエスプリに富んだスタイリッシュな作品を数多く遺し、プーランクやミヨーに匹敵する才能と称えられました。しかし彼女の音楽はあまり演奏される機会がなく、忘れられてしまった作品がようやく近年再発見されつつあります。 ニコラス・ホルヴァートによるこのアルバムは、3集からなるタイユフェールのピアノ曲全集の第1集となるもので、作曲家の孫娘が「タイユフェール自身がこれらの作品を演奏しているかのようだ」と評しています。 アルバムには学生時代に書かれた魅惑的な「ロマンス」や「和声の練習」、イタリアとフランス18世紀の作曲家たちの作品を徹底的に研究した証しともいえる「小さい序曲と古風なエア集」など若い頃の作品から、1937年のパリ国際博覧会のために書かれたきらびやかな曲調を持つ「アルザスのパビリオン」まで、世界初録音を含む多彩な作品が収録されており、タイユフェールの魅力的な作品を堪能することができます。
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『後宮の寵姫』
~18世紀ヨーロッパの東洋趣味とフランス音楽~ [フロリー・ヴァリケット、ニコラ・スコット、ガエタン・ジャリ、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団]発売日:2022年03月11日
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)色彩感あふれる「フランスの東洋趣味」が古典派時代を席巻。
古楽器勢ならではの高雅さと異国情緒古くからイスラム圏の文化に異国情緒と憧れを見出してきたヨーロッパ人たちですが、ヴェルサイユ宮殿を舞台に録音されたこの最新盤が光を当てているのは古典派時代のフランス語オペラ。イスラム太守の後宮に囚われた(多くはキリスト教徒の)女性にかかわる場面を厳選、一貫性あるプログラムで聴き手をロココの歌劇界へと誘います。 パリ中を魅了しヴェルサイユの王室の人々にも愛されたグレトリーの東洋趣味作品《カイロの隊商》や『美女と野獣』の原作を元にした《ゼミールとアゾール》をはじめ、革命後も第一次大戦前まで人気演目だったジベールの《ソリマン2世》、生前の名声に比して驚くほど録音が少ないモンシニーの作など秘曲も収録。さらにドイツ語圏のフランス音楽愛好から生まれたグルックの隠れ名作《メッカの巡礼》からも多くのナンバーが選ばれている上、後宮といえば……なモーツァルトの傑作も同時代のフランス語訳台本による演奏で味わえるのは貴重(歌詞が直訳でなく微妙に違っており、意外なくらい新鮮)。 演奏陣はヴェルサイユに集うフランスの精鋭たち。同時発売のカンプラ《新世紀の運命》(CVS061)にも出演する躍進中の名歌手フロリー・ヴァリケットの美声がとびきりの存在感ですが、器楽陣もスタイリッシュかつ一体感に満ちた演奏で、序曲や舞曲などの器楽トラックも聴きごたえ十分。 来日公演でも話題を振りまいた新世代の旗手マクシム・パスカルのアンサンブル「ル・バルコン」でも活躍するクララ・イザンベールが古楽器ハープで奏でる最終トラックでは、この弦楽器を愛奏していたマリー=アントワネットの時代ならではの雰囲気も味わえることでしょう。