ルベル(ジャン=フェリ) Rebel, Jean-Fery
生没年 | 1666-1747 | 国 | フランス |
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辞書順 | 「ル」 | NML作曲家番号 | 26943 |
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『「ユリス」の登場人物たち』
ルベル(1666-1747)&
ボワモルティエ(1689-1755):
2台のクラヴサンによる組曲集 [ロリス・バリュカン (クラヴサン) クレマン・ジョフロワ (クラヴサン)]REBEL, J.-F. / BOISMORTIER, J.B. de: Suites for 2 Harpsichords (Barrucand, Geoffroy)
発売日:2020年03月27日 NMLアルバム番号:CVS021
CD価格:2,475円(税込)
豪華絢爛、効果絶大!
『四大元素』含むフランス・バロックの王道を、ヴェルサイユ伝来の2台のクラヴサンで!フランス・バロック最盛期に活躍した二人の作曲家による作品を、2台のクラヴサン(チェンバロ)で演奏したアルバム。18世紀中盤にかけ、フランス・クラヴサン音楽の語法が格段に華やかになってゆく時期の音楽の魅力が、歴史的楽器で最大限に伝えられます。 使われている楽器は2台ともヴェルサイユ宮殿に伝わるもので、ルイ15世の娘でクラヴサン演奏を愛したヴィクトワール王女の居室だった場所に置かれています。うち1台は18世紀フランスで名高かったアントウェルペンのリュッケルス製。早い時期にヴェルサイユに持ち込まれ、やがてフランス・バロック型へ大きな改修(ラヴァルマン)を受けています。もう1台の楽器にはパリの楽器製作者フランソワ=エティエンヌ・ブランシェによる1746年の署名があり、ルイ15世の治世のパリにおける典型的な楽器。2台のクラヴサンがたいへん豪華に響き、『四大元素』の冒頭「カオス」の有名な不協和音のインパクトも絶大です。 -
ルベル(1666-1747):
組曲「四大元素」
ラモー(1683-1764):
組曲「カストルとポリュックス」 [オルフェオ・バロック管/ガイッグ]REBEL, J.-F.: Élémens (Les), "Simphonie nouvelle" / RAMEAU, J.-P.: Castor et Pollux Suite (L'Orfeo Baroque Orchestra, Gaigg)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年06月25日 NMLアルバム番号:777914-2
CD価格:1,824円(税込)
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輝かしき時代
18世紀フランスにおけるヴァイオリンとヴィオールの共存 [リュシル・ブーランジェ、シモン・ピエール、オリヴィエ・フォルタン]Golden Hour (The) - FRANCOEUR, F. / REBEL, J.-F. / LECLAIR, J.-M. (Boulanger, Pierre, Fortin)
発売日:2024年02月23日 NMLアルバム番号:ALPHA1059
CD価格:2,775円(税込)
ヴィオールとヴァイオリンの共存期に生まれた18世紀フランスの妙なる音世界フランスで近年めざましい活躍をみせるソリストたちによる18世紀フランス室内楽作品集。ルイ14世の治世に、歌心に富み技巧的な演奏に秀でたヴァイオリンを独奏楽器として扱うイタリア風の音楽に抵抗を示したフランスの人々も、老王の逝去後イタリア音楽愛好で知られたオルレアン公が摂政となった時代を経て、ルイ15世の治世下では急速にこの楽器のための音楽を愛好するようになります。 他方、前世紀以来フランスで愛奏されてきたヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)は徐々に姿を消してゆくのですが、本盤はその直前、どちらの楽器もフランスで名手が腕を競っていた頃に書かれた作品を集めており、ヴァイオリンが主役を占めるソナタでも低音部でヴィオールに大きな活躍の場が与えられた曲が多いのが特徴。アルバムの名義はヴィオール奏者のリュシル・ブーランジェが先に立っており、両者が対等の立場で対話を繰り広げる稀有な音楽世界をじっくり味わえます。 鍵盤のオリヴィエ・フォルタンも自身の楽団アンサンブル・マスクで重ねた豊かな室内楽経験を存分に活かし、ボルドー出身のシモン・ピエールのニュアンスに富んだヴァイオリンやブーランジェの雄弁なヴィオールに全く負けない存在感で各作品の魅力を豊かに引き出してゆきます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年6月号)★-
『舞踏さまざま』
17-18世紀フランス歌劇における舞踏音楽 [ラインハルト・ゲーベル、ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団]発売日:2022年02月25日
CD国内仕様 解説日本語訳付き価格:2,970円(税込)
舞踏音楽劇の草分け的存在リュリから、モーツァルトの「フランス風」作品まで……
『王は踊る』のゲーベルがみせる真骨頂バレエ音楽の重要な源泉の一つであるだけでなく、オーケストラ音楽の発展にも大きく寄与したのがフランス17-18世紀の舞台音楽。太陽王ルイ14世(1638-1715)の宮廷で王室音楽総監督リュリが作り上げた様式をもとに、フランスの劇場では18世紀を通じて舞踏の場面に大きな比重が置かれたオペラが人気を博しました。それらはイタリアの歌唱芸術と双璧をなす模範として諸外国にも影響を及ぼし、オーケストラを使った多様な音楽実験の場としても機能、古典派音楽の進展を脇から支える役割も果たします。 そんなフランス舞踏音楽の勃興を時系列で振り返るアルバムが、ルイ14世の居城ヴェルサイユに本拠を置くレーベルで制作されました。しかも指揮はリュリと太陽王を主人公にした映画『王は踊る』(2000/2001)で音楽を受け持ったラインハルト・ゲーベル! 自身の団体ムジカ・アンティクヮ・ケルンの解散後も指揮者として(古楽器・現代楽器を問わず)豊かな経験を積んできたゲーベルならではの音作りは、彼自身によるライナーノート解説(国内仕様では日本語訳付)とともに重要なレファレンス的存在になりそうです。 リュリの後を受けフランス楽壇を賑わせたカンプラやラモー、ルベルに聴く典雅さも、フランス歌劇の刺激で生まれたグルックやモーツァルトによる優美と迫力も、ヴェルサイユに集う古楽器奏者たちとゲーベルによって共に活き活きと現代に甦ります。