モーラン(アーネスト・ジョン)
Moeran, Ernest John
生没年 | 1894-1950 | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「モ」 | NML作曲家番号 | 24637 |
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モーラン(1894-1950):
室内楽作品集 [フィデリオ三重奏団/ニッキー・スウィーニー(ヴァイオリン)]発売日:2022年06月17日
CD価格:2,100円(税込)
イギリスの作曲家アーネスト・モーランの室内楽作品集。アイルランドを愛し、ヴァレンティア島に2年間居住、その後の1934年頃から亡くなるまでケンメアで過ごし、この地を第2の故郷としました。このアルバムに収められた室内楽作品は、どれもアイルランドでの体験がメロディに影響を与えているとされています。 初期のピアノ三重奏曲からはラヴェルの影響が感じられますが、全体にスケールが大きく、第2楽章ではチェロがアイルランド民謡風の旋律を歌いあげます。「ヴァイオリン・ソナタ」ホ短調は彼の師ジョン・アイアランドを思わせる陰鬱な雰囲気を持ちながらも、ヴァイオリンの名人芸も発揮された見事な作品です。 1930年の「2つのヴァイオリンのためのソナタ」はこの当時としては珍しい編成による作品であり、彼のヴァイオリンに対する愛が感じられます。1943年の「チェロとピアノのための前奏曲」は後に結婚することとなるチェリスト、ピアーズ・コートモアのために書かれた美しい曲です。 アイルランドと強いつながりを持つフィデリオ三重奏団とヴァイオリニストのニッキー・スウィーニーの演奏で。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962)&
モーラン(1894-1950):
合唱作品集 [カリス・シンガーズ/ノリス/パリス]IRELAND, J. / MOERAN, E.J.: Choral Music (The Carice Singers, D.O. Norris, Parris)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:8.573584
CD価格:1,600円(税込)
大編成の交響曲や管弦楽曲などはあまり好まず、もっぱら室内楽とピアノ曲を愛し、幻想的な作品を多く残したアイルランド系イギリスの作曲家アイアランド。そんな彼が愛したもう一つの分野が合唱曲でした。なかでも「パートソング」(アマチュアでも歌えるようなシンプルな合唱曲)の形式はアイアランドを魅了したようで、数多くの珠玉の作品が書かれています。 もう一人のモーランは、最近日本でも注目が高まってきた作曲家です。彼の作品も、イギリス民謡に根ざした素朴な作風で書かれていますが、アイアランドの曲よりは喜怒哀楽の感情表出が豊かであり、ここで聞ける作品も、エリザベス朝のマドリガルの様式を模した、凝った声部と旋律が特徴的です。同じ歌詞に付された曲の聞き比べ(トラック5&18)も面白いでしょう。
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モーラン(1894-1950):
民謡編曲集 [トンプソン/ファーンズワース/タルボット/ウェーブリッジ男声合唱団]MOERAN, E.J.: Folksong Arrangements (A. Thompson, Farnsworth, Talbot, Weybridge Male Voice Choir)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:8.571359
CD
通常価格:1,600円→ 特価!:490円(税込)1894年にロンドンに生まれるも、育ったのはノーフォーク。そのためアイルランドと強い絆を持っていた作曲家モーラン(1894-1950)。彼の作品は日本でも一部の愛好家に深く愛されています。幼い頃からピアノとヴァイオリンを学び英国王立学校に入学した彼は、スタンフォードに師事しましたが、ヴォーン・ウィリアムズの作品にも強く感銘を受けたのです。 第1次世界大戦で重傷を負ったものの、それを乗り越え、以降自身のためにノーフォーク州を始めとした各地の民謡収集を始めます。イギリスの田舎の精神を反映させたこれらの素朴な音楽は、海に生きる船乗りと、大地を耕す農民、その双方の気分を完璧に反映させたもので、それらは表情豊かな男声の歌唱によって、時にはシリアスに、時には情熱的に伝わってきます。
収録作曲家:
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モーラン(1894-1950):
交響詩「山国にて」他 [フリス/アルスター管/ファレッタ]MOERAN, E.J.: In the Mountain Country / Rhapsodies / Overture for a Masque (Frith, Ulster Orchestra, Falletta)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年02月19日
NMLアルバム番号:8.573106
CD価格:1,600円(税込)
イギリス近代の音楽はどれも牧歌的で淡い・・・そんな感想を抱いている人にぜひ聴いていただきたいモーラン(1894-1950)の音楽。彼の作品はどれも活気に満ち、確固たる意志を伝えています。彼の作曲家としてのスタートは遅く(初期にいくつかのピアノ曲はあるもののの)1930年代に発表したト短調の交響曲の成功までは、作品が評価されることもほとんどなかったと言います。 そんな彼ですが、このアルバムに収録された2つの狂詩曲や、実質的に「初めての管弦楽作品」である「山国にて」は師であるアイアランドの影響を受けながらも、洗練された表情を持つ素晴らしい作品です。メロディはどこまでも幅広く優しく、そして優雅な雰囲気を持っています。時々現れる民謡風なメロディもとことん魅力的です。ピアノが静かに活躍する第3ラプソディの魅惑的なメロディ、そしてまるで映画音楽のような仮面劇のための序曲など、一度引き込まれたら離れがたい音楽です。
収録作曲家:
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モーラン(1894-1950):
チェロ協奏曲・セレナード他 [ジョンソン/アルスター管/ファレッタ]MOERAN, E.J.: Cello Concerto / Serenade / Lonely Waters / Whythorne's Shadow (Johnston, Ulster Orchestra, Falletta)
■協奏曲 ■器楽曲(チェロ)
発売日:2013年05月22日
NMLアルバム番号:8.573034
1)
CD価格:1,600円(税込)
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950)はイギリスの作曲家です。アイルランド家系の聖職者の息子として生まれ、幼い頃よりヴァイオリンとピアノを学び、1913年に英国王立音楽大学に入学、ここではスタンフォードに作曲を学んでいます。その後第1次世界大戦に従軍しますが、ここで頭部を負傷。これが彼の生涯に暗い影を落としたと言われています。室内楽や歌曲の分野に多くの作品を残しましたが、1945年にチェリストのピアーズ・コートモアと結婚。このアルバムの「チェロ協奏曲」やチェロソナタなどの傑作が生まれました。 セレナードは1948年に書かれた大規模な管弦楽曲ですが、初演時に「長すぎる」とされ「インテルメッツォ」と「フォルラーナ」を削除、以来6楽章で演奏されてきましたが、1996年に8楽章の原典版は出版されてからは、この当初の意向による形で演奏されるようになっています。同時期のイギリスの作曲家たちと同じく、母国の民謡に大きな影響を受けたモーランらしく、素朴で印象的なメロディが次から次へと溢れ出してくる美しい音楽です。 刺激的な「さびしい水」、ホワイソーンのマドリガルに基く「ホワイソーンの影」は初期の作品であり、複雑な音楽言語を用いつつも、耳に優しい音楽と言えそうです。
収録作曲家:
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『王様の錬金術師』
イギリスの弦楽三重奏曲集 [エブラナ弦楽三重奏団]Chamber Music (British Music for String Trio) - FINZI, G. / WOOD, H. / BEAMISH, S. / MOERAN, E.J. (The King's Alchemist) (Eblana String Trio)
発売日:2021年07月30日
NMLアルバム番号:WHR067
CD価格:2,175円(税込)
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イギリスの弦楽四重奏曲集[20枚組BOX] [マッジーニ弦楽四重奏団]
発売日:2019年10月11日
CD 20枚組
通常価格:6,975円→ 特価!:5,690円(税込、送料無料)20世紀の英国音楽レパートリーの中核を成す「弦楽四重奏曲」を中心とした室内楽作品集。後期ロマン派から近代にかけて、独自の室内楽文化を形成してきた英国では「イギリス印象派」とも呼べる作曲家たちが活躍、イングランド民謡を巧みに取り入れた美しい作品が数多く生まれています。 ブリテンやアイアランドにおける若き才能の輝き、円熟期のエルガーの精力的な仕事ぶり、ブリッジやロウスソーンの職人技ともいえる見事な構成、ブリスとバックスの牧歌的な表現、ヴォーン・ウィリアムズの田園風景が反映された作品など、各々の作曲家のスタイルを、グラミー賞に2回ノミネートされたマッジーニ弦楽四重奏団は的確に描き分けています。
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Folk Tales - 民話
イギリスのチェロとピアノのための小品集 [ジェラルド・ペレグリン(チェロ)/アンソニー・インガム(ピアノ)]Chamber Music (Cello and Piano) - VAUGHAN WILLIAMS, R. / BRIDGE, F. / Elgar, E. (Folk Tales - British Cello and Piano Miniatures) (Peregrine, Ingham)
発売日:2019年05月24日
NMLアルバム番号:8.574035
CD価格:1,600円(税込)
ヨーロッパの伝統と英国民謡の融合を図った20世紀イギリスの作曲家たち。彼らは保守的な面を大切にしつつも、常に様々な方法を探りながら独自のスタイルを模索し、「新しい英国音楽」を創り上げていきました。 このアルバムに収録されているのは、どれもイングランドとアイルランドの豊かな自然と民族意識を感じさせる鮮やかな色彩を持つ曲。例えば冒頭のヴォーン・ウィリアムズの「英国民謡による6つの練習曲」では涙を誘わんばかりの美しい旋律を、チェロが朗々と歌い上げ、バックスの「民謡」ではイギリスの重苦しい空を思わせるような仄暗い雰囲気が立ち込めています。ディーリアスの晩年の作品「カプリースと悲歌」は、寝たきりになった作曲家の歌うメロディを、彼の代筆者フェンビーが口述筆記した作品。やるせない悲しみと、生への執着を併せ持つ名作です。
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Shropshire Lads
A.E.ホースマンの詩による歌曲集 [フォークス]Vocal Recital (Baritone): Foulkes, Stephen - BURROWS, B. / POLLARD, C. / BOWMAN, C. / DURO, S. / MOERAN, E.J. / SOMERVELL, A. (Shropshire Lads)
発売日:2018年04月27日
NMLアルバム番号:DDV24162
CD価格:1,760円(税込)
このアルバムはイギリスのグループ「English Poetry and Song Society」のプライヴェート・ライヴコンサートを収録したもの。2006年はイギリスの詩人、A.E.ホースマンの詩集「A Shropshire Lad」が出版されて110年目にあたるということで、これを記念してホースマンの詩を用いた多彩な作品が歌われています。 残念なことにポータブル録音機器での録音のため、マイクの位置などが理想的ではなく、音質はあまり良くありませんが、その難点を上回るほどの幅広いイギリス歌曲作品を聴くことができます。
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Lights Out
イギリスの声楽作品集 [コルウェル/グリフェル/マーティン=ウェスト/ウッド/ジェイコブス]Vocal Music (English) - WESLEY, S. / PURCELL, H. / MOERAN, E.J. / GURNEY, I. (Lights Out) (G. Colwell, C. Griffel, Martyn-West, J. Wood, P. Jacobs)
発売日:2018年01月26日
NMLアルバム番号:DDV24165
CD価格:1,760円(税込)
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海の夜明け
英国民謡のコレクション [ブロッサム・ストリート]Choral Concert: Blossom Street - MACMILLAN, J. / DUGGAN, J. / GRAINGER, P. / CAMPBELL, H. / TURNBULL, S.M. / BURKE, P. / ANDREW, K. (Down By the Sea)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2013年08月21日
NMLアルバム番号:8.573069
CD価格:1,600円(税込)
普段は超絶難解な響きを愛するマクミランでさえ、ここではひたすら静謐なハーモニーを追求しているのには驚くばかり。それほどまでに「英国民謡」は人々の心を捉えているのでしょうか。15人の近現代作曲家たちによる各々の曲は、どれもが個性的でふくよかな表情を見せています。ヴォーン=ウィリアムズ、グレインジャー、ホルスト、ウォーロックと言った前世紀の作曲家たちの端正なハーモニーに比べ、現代に生きる作曲家たちの作品はモダンな音に彩られていますが、やはり根底に流れるのは民俗意識であり、脈々と受け継がれたイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの伝統でしょう。 ここで豊かな合唱を披露している「プロッサム・ストリート」はヨーク大学の学生メンバーを主とする聖歌隊です。2003年に結成され、テレビやラジオなどで幅広く活躍、クリスマスや国の行事にはひっぱりだこになるほどの人気を誇っています。そんな彼らのクリスマス・ソング集(8.572868)もオススメします。