ウッド(ヒュー) Wood, Hugh
生没年 | 1932- | 国 | イギリス |
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辞書順 | 「ウ」 | NML作曲家番号 | 106766 |
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ウッド(1932-):
室内楽作品集 [ロンドン大公トリオ/シルバーソーン/ヒートン]WOOD, H.: Chamber Music (The London Archduke Trio, Silverthorne, Heaton)
■室内楽
発売日:2010年04月21日
NMLアルバム番号:TOCC0075
CD価格:2,600円(税込)
1932年、ランカシャー生まれのヒュー・ウッドは、現代イギリスの最も有名な作曲家の一人です。彼の音楽は叙情性豊かな上品さと、力強い表現力を併せもつものです。確かに前衛的な音楽ですが、決して聴きにくいものではなく、たとえば「楽園の鳥によるパラフレーズ」などは、まるでメシアンの作品のような色彩感を有しています(ただし、メシアンのような陶酔感はなく、飽くまでも現実的な響きに終始します)。彼は交響曲などの大規模な曲よりも、室内楽曲のような凝縮された形式を好み、ここに収録された6つの作品もどれもパワフルで多彩な表現を持って書かれています。1958年に書かれたOp.1の「変奏曲」から2005年作曲のピアノ三重奏のための序曲まで、ほぼ50年間の軌跡を追うことで、この英国の作曲家の足跡を辿れるのではないでしょうか。
収録作曲家:
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『王様の錬金術師』
イギリスの弦楽三重奏曲集 [エブラナ弦楽三重奏団]Chamber Music (British Music for String Trio) - FINZI, G. / WOOD, H. / BEAMISH, S. / MOERAN, E.J. (The King's Alchemist) (Eblana String Trio)
発売日:2021年07月30日
NMLアルバム番号:WHR067
CD価格:2,175円(税込)
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PRESTEIGNE PREMIERES
プレスティン音楽祭の新作曲集 [エイミー・ディクソン(サクソフォン)/レベッカ・アフォニー=ジョーンズ(メゾ・ソプラノ)/キャサリン・ベイカー(フルート)/スージー・ウィルソン=カヴァレク(ハープ)/プレスティン祝祭管弦楽団/ジョージ・ヴァス(指揮)]発売日:2021年06月25日
CD価格:2,100円(税込)
1982年からウェールズのラドノーシャーで行われている“プレスティン音楽祭”。地元の作曲家エイドリアン・ウィリアムズを含む音楽愛好家たちによって始められた40年近い歴史を持つ音楽祭は、現代音楽のプロモーションを目的にしており、作曲家とともに若いアーティストをサポート。設立当初から多彩なコンサートを開催することで、ウェールズの夏の風物詩の一つとして知られています。 初期には英国の作曲家の作品を紹介していましたが、1993年より指揮者ジョージ・ヴァスが芸術監督に就任、翌年からアーティスト・イン・レジデンス制度を設けることでレパートリーを広げ、2006年には初めてペトリス・ヴァスクスの作品を演奏しています。 2020年の音楽祭は中止になってしまいましたが、サポーターたちの支援で初の「デジタル音楽祭」が実現。民謡「愛らしいジョアン」を主題にした8人の作曲家による変奏曲など、その模様がこのアルバムに収められています。 2020年11月に延期されたリアル音楽祭も中止の憂き目を見ることになってしまいましたが、2021年には万全の対策を施し、夏の音楽祭を計画中とのことです。
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サーストン・コネクション
クラリネットとピアノのための英国音楽集 [コックス]Clarinet Recital: Cox, Nicholas - BAX, A. / FISKE, R. / HAMILTON, I. / WOOD, H. / BENNETT, R.R. (The Thurston Connection)
発売日:2015年05月27日
NMLアルバム番号:8.571357
CD価格:1,600円(税込)
イギリスの名クラリネット奏者フレデリック・サーストン(1901-1953)を取り巻く作品集です。サーストンは7歳からクラリネットをはじめ、王立音楽大学で学び、チャールズ・ドレイパーに師事、ロイヤル・フィルハーモニー管やBBC放送管などとの共演を経てBBC交響楽団の首席クラリネット奏者に就任、1946年に退団した後は室内楽に力を注ぎました。 彼が初演した作品は数多く、このアルバムに収録された曲のほかにも、アイアランドの幻想曲やロースソーンのクラリネット協奏曲、ヒンデミットやコープランドの作品までと多岐に渡ります。彼のキャラクターはとても親しみ易いもので、友人によると「天然のコメディアン」であり、常に友人たちの輪の中心にいた人物でもあります。また、ウッドとベネットの作品はイギリスの伝統を引き継ぐものであり、とりわけベネットの二重奏曲はこのアルバムの奏者コックスの委嘱作で、鮮烈な印象を持つものです。