ラーション(ラーシュ=エーリク) Larsson, Lars-Erik
生没年 | 1908-1986 | 国 | スウェーデン |
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辞書順 | 「ラ」 | NML作曲家番号 | 21855 |
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ラーション(1908-1986):
〈管弦楽作品集 第2集〉
交響曲 第2番
変奏曲 Op.50/組曲「ラロココ」Op.64 [ヘルシンボリ響/マンゼ]LARSSON, L.-E.: Orchestral Works, Vol. 2 - Symphony No. 2 / Orchestral Variations / Råå-rokoko (Helsingborg Symphony, Manze)
発売日:2015年11月25日 NMLアルバム番号:777672-2
SACD-Hybrid価格:2,850円(税込)
スウェーデンを代表する作曲家、エリク=ラーション(1908-1986)の作品集第2集です。今回もアンドリュー・マンゼが指揮するヘルシンボリ交響楽団は、迫真の演奏でこの知られざる作曲家の本質に迫っていきます。 第1番の交響曲は、ロマン派の雰囲気が漂う美しく牧歌的なものでしたが、この交響曲第2番は調性感はあるものの、タイトルからは明確な調性記号が外されるなど、彼が新しい様式を模索した様子が感じられます。とは言え、まだ12音などの前衛的な作風が使われているわけでもなく、極めて聴きやすく、またある種の民謡風な雰囲気も漂わせているのが微笑ましいところです。 それに比べ、1962年に書かれた「管弦楽のための変奏曲」はまさに新古典主義の作風によるもので、なかなか厳しい音に彩られています。1973年作曲の組曲「ラロココ」はバロック風の様式によるちょっとユーモラスな作品で、若い頃の作品である「田園組曲」にも通じる趣きを有しています。
収録作曲家:
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ラーション(1908-1986):
〈管弦楽作品集 第1集〉 [ヘルシンボリ響/マンゼ]LARSSON, L.-E.: Orchestral Works, Vol. 1 - Symphony No. 1 / The Winter's Tale / Music for Orchestra, Op. 40 (Helsingborg Symphony, Manze)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2014年06月25日 NMLアルバム番号:777671-2
CD価格:2,850円(税込)
現代スウェーデンの代表的作曲家として知られるエリク=ラーション(1908-1986)。とは言え、彼の作品は決して前衛そのものではなく、時として十二音の様式を用いたものの、どちらかというと後期ロマン派色が強いものでした。特にここで聴ける初期の「交響曲第1番」はシベリウスを思わせる牧歌的で美しい音楽です。ニ長調という調性にもよるのか、大いなる自然を賛美しているかのような重厚かつ若々しい第1楽章から、その熱き心がひしひしと伝わってくるかのようです。彼は作品によって作風を使い分けていたようで、1966年に作曲された「抒情組曲」でも、描かれている風景は変わることなくひたすら悠然とした美しさを保っています。マンゼとヘルシンボリ交響楽団のチームワークの良さは、ブラームスで証明済。ここでも美しい弦の調べに重点を置いた見事なアンサンブルを聴くことができます。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2023年2月号)★-
アルヴェーン(1872-1960):
交響曲全集・管弦楽曲集[7枚組 BOX] [ニクラス・ヴィレーン(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/アイルランド国立交響楽団/アイスランド交響楽団/ノールショピング交響楽団 他]発売日:2022年12月09日
CD 7枚組国内仕様 日本語解説付き価格:7,700円(税込、送料無料)
ヒューゴ・アルヴェーンはステーンハンマルと並ぶ近代スウェーデンを代表する作曲家。1872年にストックホルムに生まれ、1887年から91年まで王立音楽大学でヴァイオリンを専攻し、並行して作曲のプライベート・レッスンも受けました。在学中の1890年から王立歌劇場のヴァイオリン奏者としても活動。その後、ヨーロッパでヴァイオリンと指揮を学び、帰国後の1910年にはウプサラ大学の音楽監督に就任、同時に世界屈指の男声合唱団オルフェイ・ドレンガーの指揮者を37年間にわたって務めるなど、指揮者としても活躍しました。 アルヴェーンの交響曲第1番が書かれたのは1897年。その作曲家としての活動の大半は20世紀ですが、彼は調性に基づく後期ロマン派のスタイルによる作品を書き続けました。そのため保守的な作曲家と見なされたこともありますが、抒情的なメロディと情緒豊かな和声に彩られた作品群は親しみやすく、時代を越えた魅力をもっています。特にスウェーデン狂詩曲第1番『夏至の徹夜祭』はパーシー・フェイスやマントヴァーニがカバー。日本でもNHK「みんなのうた」で「風のくれたひみつ(スウェディッシュラプソディ)」として発表されたこともあります。アルヴェーンは水彩画を得意とし、画家として身を立てようとした時期もありました。アルヴェーンの音楽が北欧の自然や情景を想起させるのは、そのような才能と無関係ではないのでしょう。 ちなみに、アルヴェーンの甥ハンネス(ハンス)は1970年にノーベル物理学賞を受賞しました。アルヴェーンの「祝典序曲 作品25」はノーベル賞の授賞式におけるレパートリーの一つとなっているので、その折にも演奏されたのかもしれません。 ※国内仕様盤には、スウェーデン音楽の紹介に取り組んでいるステーンハンマル友の会代表でピアニストの和田記代氏による日本語解説が付属します。
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スウェーデン管弦楽名曲集 第2集 [スウェーデン室内管/スンドクヴィスト]
SWEDISH ORCHESTRAL FAVOURITES, VOL. 2
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2000年06月01日 NMLアルバム番号:8.553715
CD価格:1,600円(税込)
叙情の洪水、これは美し過ぎる!叙情の洪水ともいうべき爽やかさに満ちあふれた、20世紀スウェーデン音楽の世界にようこそ!
絢爛たる大オーケストラでもなく、切り詰められた室内楽でもなく、その中間を行く弦楽合奏(+α)という簡素ながらも豊かな編成が生み出す、歌心と透明感溢れる響きの美しさは想像を絶しています。特にヴィオラ・ファンは聞き逃すことのできない素晴らしいヴィオラ・ソロ(とヴァイオリン・ソロ)を擁するアッテルベリの組曲、これまた高度なフルート・ソロを要求するフルメリーの田園組曲を初めとした華のある作品から、悲嘆に満ちたラーションのアダージョまで、まさに秘曲大集合の1枚です。(Naxosの面目躍如!)