カーン(ロバート) Kahn, Robert
生没年 | 1865-1951 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 39513 |
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カーン(1865-1951)/ダンディ(1851-1931):
クラリネット三重奏曲 [バワンディ・トリオ]KAHN, R. / INDY, V. d': Clarinet Trios (Bawandi Trio)
発売日:2023年04月28日 NMLアルバム番号:555596-2
CD価格:1,800円(税込)
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カーン(1865-1951):
チェロとピアノのための作品集
チェロ・ソナタ 第1番・第2番
3つの小品 [トルライフ・テデーン(チェロ)/オリヴァー・トリンドル(ピアノ)]KAHN, R.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 / 3 Pieces for Cello and Piano (Thedéen, Triendl)
発売日:2019年04月26日 NMLアルバム番号:555139-2
CD価格:1,920円(税込)
ドイツ、マンハイム生まれの作曲家ロベルト・カーン。ユダヤ系であったため、晩年はナチス政権により作品の演奏を禁じられてしまい、忘れられた存在になってしまいましたが、最近、作品の演奏機会が増えてきました。 ほぼリヒャルト・シュトラウスと同世代でありながら、その作風は穏健であり、彼が薫陶を受けたブラームスの影響が色濃く感じられます。とりわけチェロのための作品はその傾向が顕著であり、このアルバムに収録された3つの作品は内省的な雰囲気を湛えるとともに、ブラームス作品に匹敵する高い完成度を誇っています。また「3つの小品」はシューマン風であり、カーンがいかにこの時代の作風を愛していたかがうかがい知れます。 テデーンとトリンドル、2人の名手が表現力豊かに演奏、作品の魅力を伝えます。
収録作曲家:
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カーン(1865-1938):
室内楽作品集 第1集 [ブシュコフ/ハリトノフ]KAHN, R.: Chamber Music, Vol. 1 (Bushkova, Kharitonov)
発売日:2015年01月28日 NMLアルバム番号:TOCC0021
CD価格:2,175円(税込)
ロマン派の作品が隅々まで発掘されている現代において、この人の作品を聞く機会も多くなってきたように思います。ロベルト・カーン(1865-1938)は、マンハイムで裕福な家の7人兄弟の2番目の息子として生まれ、ベルリンで最初の音楽教育を受け、その後はミュンヘンでラインベルガーに師事、やがてウィーンでブラームスに出会い、その作品に強く影響を受けたといいます。しかし彼はブラームスに師事することはなく、兵役を終えてから作曲家として独り立ちし、現在のベルリン芸術大学で教鞭をとることとなります。指導者としても優秀であり、作曲家のスカルコッタスやピアニストのヴィルヘルム・ケンプら素晴らしい後進を輩出したことでも知られています。彼は一時期ベルリン芸術アカデミーのメンバーにも選出されましたが、「ユダヤの血」を引いていたことが理由で、役職を解かれ、結局その作品も出版、上演禁止となってしまったため、すっかり忘れられてしまったのです。 このヴァイオリン・ソナタは実に精妙なスタイルで書かれていて、ブラームス的な香りも感じさせながら、もっと未来を予見させるものでもあります。
収録作曲家:
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カーン(1865-1951):
ピアノ三重奏曲全集 [ハイペリオン・トリオ]KAHN, R.: Piano Trios (Complete) (Hyperion Trio)
■室内楽
発売日:2014年06月25日 NMLアルバム番号:777791-2
2CD価格:2,608円(税込)
1865年、マンハイム生まれの作曲家ロベルト・カーン(1865-1951)のピアノ三重奏曲です。現在では名前すらも残っていない人ですが、若い頃には、晩年のブラームスに高く評価されたこともあり、彼はその幸福な気持ちをずっと持ち続けていたと言います。しかし内向的な性格であったため、その事はずっと隠していて、自身を語る時には「ベルリンでフリードリヒ・カイルに学び、ミュンヘンでヨーゼフ・ラインベルガーに学び作曲家となった」と言っていたそうで、あまりにも幸福だったブラームスとの出会いについては、ついぞ語ることはなかったのだそうです。そんなカーン、1894年にベルリン・ロイヤルアカデミーの教授職に就き後進の指導にあたっていましたが、ナチスの台頭に伴い1934年にイギリスに亡命、そこで生涯を終えることになりました。彼の生徒にはヴィルヘルム・ケンプ、フェルディナンド・ライトナー、アルトゥール・ルービンシュタインなどがおり、どれほど優秀な教師であったかも理解できます。そんな彼のピアノ三重奏曲は、どれも1918年までに書かれており、わかりやすく簡潔な書式を保ったものです。
収録作曲家:
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Lieder im Volkston -
民謡のスタイルによる歌曲集 [ダムラウ/ミューレマン/ナズミ/シュヴァイガー/バイアヌ]Vocal Music (German) - REGER, M. / ALBERT, E. d' / BECKER, R. / BLECH, L. (Lieder im Volkston) (Damerau, Mühlemann, Nazmi, Schwaiger, Baianu)
発売日:2017年10月27日 NMLアルバム番号:OC1875
CD価格:2,475円(税込)
ベルリンの出版社「August Scherl」が1899年から1944年に刊行していた週刊誌「Die Woche」。ここで1903年に開催されたコンペティション“im Volkston - 新しい民謡“のために30人の作曲家が曲を提出、特別号に掲載されました。どの曲も「民謡の形式」を持ってはいましたが、少々芸術的になり過ぎてしまって、本来の目的「簡潔で美しく歌いやすい曲を発見する」には至らず、出版社は2回目のコンペティションを開催することになりました。 今回は出版社から作曲家に直接依頼することはなく、自然に集まった様々な曲をWoche誌に掲載。大好評を得ました(残念なことにレーガーの「森の孤独」は素晴らしい出来栄えにも拘わらず落選、誌面では発表されませんでした)。 このアルバムでは、全ての応募作中から美しい作品を選び演奏したものです。