ブッシュ(アドルフ) Busch, Adolf
生没年 | 1891-1952 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 1543 |
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ブッシュ(1891-1952):
ピアノ協奏曲 Op.31
ピアノ作品集 [フローレンス・ミレー(ピアノ)、デイヴィッド・マーロウ(指揮)、グライツ=ライヒェンバッハ・フォクトラント・フィルハーモニー管弦楽団]BUSCH, A.: Piano Concerto, Op. 31 / Agitato / Allegro vehemente (Millet, Vogtland Philharmonic Orchestra Greiz-Reichenbach, Marlow)
発売日:2025年02月21日
NMLアルバム番号:555574-2
CD価格:2,775円(税込)
アドルフ・ブッシュは、ドイツを代表するヴァイオリニストの一人で、ソリスト、弦楽四重奏団のリーダー、教育者として活躍しました。当時のドイツの伝統的な音楽家として演奏と作曲の両立を志向し、交響曲から器楽曲、歌劇に至るジャンルで作品を遺しています。 このアルバムに収録されたピアノ協奏曲は、1922年に出会い意気投合したルドルフ・ゼルキン(後に娘婿となった)のために作曲し、1924年12月19日に兄フリッツの指揮、ゼルキンの独奏により、ドレスデンのゼンパーオーパーで初演が行われました。全体的にブラームスやレーガーの影響が感じられる調性的で明確な構造を持ち、独奏パートには高度な技巧を要求するとともに、オーケストラの伴奏は対位法を駆使した豊かな響きを持っています。この曲を大切にしていたルドルフの息子、ピーター・ゼルキンが病床で当盤のピアニスト、ミレーに作品を紹介するように勧めたということです。 他のピアノ曲は、ブッシュの家族や友人のために書かれたもので、最晩年の作品「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」はピーターがアンコール曲として愛奏していたことでも知られています。
収録作曲家:
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A.ブッシュ(1891-1952):
〈管弦楽作品集 第1集〉
室内オーケストラのための作品集 [ウルリッヒ・ワーグナー(指揮)/ブッシュ・コレギウム]BUSCH, A.: Orchestral Works, Vol. 1 (Wittig, BuschKollegium, U. Wagner)
発売日:2024年07月05日
NMLアルバム番号:TOCC0671
CD価格:2,175円(税込)
日本でもSP時代からファンの多いヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュの管弦楽作品を録音するプロジェクトがスタート。第1弾は彼の没後70周年記念演奏会のライヴ音源が中心で、ドイツで活躍するヴァイオリニスト井手上康(いでうえ やすし)も参加しています。 1910年代にドイツ楽壇の寵児となったブッシュは、ケルン音楽院在学中には演奏家よりも作曲家を目指していたといい、ソリスト、弦楽四重奏、指揮者と しての多忙な活動の合間にも作曲を行って、交響曲やヴァイオリン協奏曲などの管弦楽作品、室内楽曲、器楽曲、歌曲に合唱曲まで180ほどの作品を書きました。その大半は未出版または絶版の状態で、演奏の機会にあまり恵まれません。 TOCCATAにはすでにピアノ曲全集や室内楽作品集の録音がありますが、このたび管弦楽作品の網羅的な録音をスタート。第1弾となる当CD収録曲のうちディヴェルティメントを除く4作は世界初録音。その作風からは、青年時代に知り合い親友となったマックス・レーガーの影響を感じさせる巧みな対位法と厚めのハーモニーが見て取れますが、ディヴェルティメントにはブゾーニやストラヴィンスキーといった同時代の作曲家たちに通じるモダンな洗練や軽妙さも見られます。 作曲家の名を冠した音楽家たちによる演奏に加え、譜例や当時の演奏会評などを盛り込んだ曲目解説(英独各19ページ)も充実しています。
収録作曲家:
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アドルフ・ブッシュ(1891-1952):
〈室内楽作品集〉
弦楽四重奏曲 イ短調 Op.57
フルート五重奏曲 ハ長調 Op.68
弦楽四重奏のための9つの小品 Op.45 [ザラストロ弦楽四重奏団]BUSCH, A.: String Quartet / Flute Quintet / 9 Pieces for String Quartet (Vecchi, Sarastro String Quartet)
発売日:2022年12月23日
NMLアルバム番号:555279-2
CD価格:1,800円(税込)
20世紀を代表するヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュ。ドイツに生まれ、学生時代から作曲家を目指していたという彼は、ヴァイオリンを演奏するかたわら、100を超える作品を遺しています。 彼は10代の頃に出会って親交を結んだマックス・レーガーから強い影響を受けており、作品にもレーガーが用いた和声言語が認められます。またモーツァルトやブラームスの室内楽にも精通していたこともあり、古典派やロマン派の大作曲家たちの作曲技法も受け継いでいます。彼は12音技法などの20世紀の様式を用いることはなく、そのため同時代の批評家たちから非難されたこともありましたが、その独自の作風は聴くべきところ。 ザラストロ弦楽四重奏団はワインガルトナーやパウル・ユオンの弦楽四重奏曲の録音で高く評価されている1994年にヴィンタートゥールで結成されたアンサンブル。後期古典派からロマン派のレパートリーと得意としています。 フルートを演奏するヴェッキはスイスの奏者。トーンハレ管弦楽団の客演首席フルート奏者として日本にもたびたび訪れています。
収録作曲家:
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ブッシュ(1891-1952):
〈ピアノ作品全集〉
ピアノ・ソナタ ハ短調
ファンタジア ハ長調
古い様式による3つの小品他 [フィケルト]BUSCH, A.: Piano Music (Complete) (Fichert)
発売日:2017年04月21日
NMLアルバム番号:TOCC0245
CD価格:2,175円(税込)
偉大なるドイツの名ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュ。1912年にソリストとしてデビュー、やがてブッシュ弦楽四重奏団を結成し素晴らしい音楽活動を続けます。演奏活動と並行して作曲活動も行っていたブッシュはドイツがナチスに侵略されるのを恐れ、スイスを経由して四重奏団のメンバーと共にアメリカに渡ります。その後も作曲活動を続け、室内楽作品やピアノ曲など、いくつかの作品を残しました。彼の作風はレーガーの影響を受けたもので、どの作品にも複雑な対位法の中に叙情的なメロディが隠れています。 この初録音となるピアノ曲集は、活動の初期から亡くなる年までを万遍なくカバーしており、どれも魅力的な作品ばかりです。
収録作曲家:
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ブッシュ(1891-1952):
室内楽作品集 第2集
クラリネットのための音楽集 [バイゲルベック/ブッシュ・コレギウム・カールスルーエ]BUSCH, A.: Chamber Music, Vol. 2 (Beigelbeck, Busch Kollegium Karlsruhe)
発売日:2015年09月23日
NMLアルバム番号:TOCC0293
CD価格:2,175円(税込)
ドイツ、ジーゲン生まれのアドルフ・ブッシュ(1891-1952)は、20世紀を代表するヴァイオリニストとして知られています。とりわけ、彼が結成したブッシュ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの録音が至高の演奏として、現在でも高く評価されています。 そんなブッシュですが、作曲家としても素晴らしい作品を残していました。このアルバムは、第1集(TOCC-85)に続くクラリネットを用いた作品集ですが、少年時代に憧れていたというマックス・レーガーの作品のように、精緻な対位法を駆使し、また時には遊び心も感じさせる音楽は、確かに溢れ出る才能を感じさせるものであり、もっと広く聴かれてもよいのではないでしょうか? バイゲルベックの伸びやかなクラリネットが鮮烈な印象を残します。
収録作曲家: