エテュ(ジャック) Hetu, Jacques
生没年 | 1938-2010 | 国 | カナダ |
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辞書順 | 「エ」 | NML作曲家番号 | 27253 |
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エテュ(1938-2010):
弦楽のための作品全集
弦楽四重奏曲 第1番・第2番
セレナード/六重奏曲他 [ニュー・オーフォード弦楽四重奏団/ダン/カー/ハッチンソン]HÉTU, J.: Chamber Works for Strings (Complete) (New Orford String Quartet, Dann, C. Carr, Hutchins)
発売日:2014年11月26日 NMLアルバム番号:8.573395
CD-R価格:1,600円(税込)
カナダのケベックで生まれた作曲家ジャック・エテュ(1938-2010)はモントリオールの音楽院で学び、オタワ大学でジュール・マーテルから専門的な知識を習得します。その後も様々な音楽家から指導を受け、1959年の夏にはルーカス・フォスとともにタングルウッド音楽センターで学んだ経歴も持っています。1961年から63年まではエコール・ノルマルでアンリ・デュティユー、1962年から63年にはパリのコンセルヴァトワールでオリヴィエ・メシアンの指導も受けています。もちろん数多くの受賞歴があり、今でも彼は、カナダにおける最も先進的な現代音楽作曲家とみなされています。 彼の作品は確かに難解ですが、その根底には伝統的な音楽フォームがあり、特に初期の作品にはバルトークやヒンデミット、フランスの印象派主義の音楽や、メシアンなどの影響が見受けられます(例えば弦楽四重奏曲第1番の2楽章の終結部の美しい響きは、メシアンの天上の世界を示す音と似ています)。彼の音楽は無調ではなく、多調であり、ネオ・ロマンティックな情景は後年になるほど深まり、1991年の弦楽四重奏曲第2番は更に美しい音に満ちています。
収録作曲家: