カトワール(ジョルジュ) Catoire, Georgy
生没年 | 1861-1926 | 国 | |
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辞書順 | 「カ」 | NML作曲家番号 | 62622 |
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カトゥアール(1861-1926):
ピアノ協奏曲 変イ長調 Op.21
ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.28
ピアノ四重奏曲 イ短調 Op.31 [オリヴァー・トリンドル(ピアノ)/ローランド・クルティヒ(指揮)/ベルリン放送交響楽団/フォーグラー四重奏団]CATOIRE, G.: Piano Concerto / Piano Quintet / Piano Quartet (O. Triendl, Vogler String Quartet, Berlin Radio Symphony, R. Kluttig)
発売日:2021年01月15日 NMLアルバム番号:C5403
CD価格:2,100円(税込)
フランス系ロシアのピアニスト・作曲家ゲオルギー・カトゥアール。モスクワ大学で数学を専攻したものの、音楽への夢を捨てがたく作曲家に転向。ベルリンで研鑽を積み、モスクワではチャイコフスキーが「今、私は本当に素晴らしく創造的な才能を持っている人に出会った」と感嘆したほどの才能を披露するものの、結局ロシア国内ではほとんど認められることはなく、一時期は田舎に隠遁するほどの失意を感じていました。 ようやく彼の才能が認められたのは1919年、58歳の時。モスクワ音楽院作曲科の教授に選ばれたカトゥアールはミャスコフスキーやカバレフスキーを教え、ロシア・モダニズムの道を開いていきます。 彼は交響曲、協奏曲といった大掛かりな作品から、室内楽作品、ピアノ小品集やリートまで30を超える作品を遺しましたが、現在ではほとんど演奏されることがありまん。しかし、どの曲も美しい旋律と哀愁に満ちており、とりわけピアノを用いた作品には、優れた技術を持っていたカトゥアールらしい超絶技巧がふんだんに盛り込まれています。
収録作曲家:
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カトゥアール(1861-1926):
ヴァイオリンとピアノのための作品全集 [カヤレイ/ルムラン]CATOIRE, G.: Violin and Piano Works (Complete) (Kayaleh, Lemelin)
発売日:2016年07月27日 NMLアルバム番号:8.573345
CD価格:1,900円(税込)
フランス系ロシア人カトゥアール(1861-1926)は、いくつかの美しいピアノ曲で知られる作曲家です。若い頃ベルリンでワーグナー派のピアニスト、カール・グリントボルトに学んだため、ワーグナーの影響を強く受けてしまった彼。残念なことに、当時のロシアではワーグナーの作風が嫌われる傾向にあったため、リムスキー・コルサコフら最先端の作曲家たちは、彼を認めることはありませんでした。 しかし唯一、チャイコフスキーだけはカトゥアールを認め「強力な創造的才能を有している」と評価したとされています。そんなカトゥアール、作品の中心を占めるのは前述の通りピアノ曲ですが、いくつかのヴァイオリン曲も残しています。とりわけ「ソナタ第1番」は、壮大な楽想と溢れるメロディに満ちた作品です。単一楽章で書かれた「第2番」もタイトルの“詩”が示すとおり、夢幻的な雰囲気を持ち、またどこかフランス印象派の影響も感じさせる魅力的なソナタです。
収録作曲家: