グロス(ウィルヘルム) Grosz, Wilhelm
生没年 | 1894-1939 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「ク」 | NML作曲家番号 | 32148 |
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グロス(1894-1939):
〈ピアノ作品集 第1集〉
舞踏組曲 第1番・第2番
12の即興曲他 [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]発売日:2024年11月08日
CD価格:2,175円(税込)
ヴィルヘルム・グロス(グロシュとも)はウィーン生まれの作曲家、ピアニストであり、指揮者や録音ディレクターとしても知られた多才な音楽家です。リヒャルト・ロベルト、フランツ・シュレーカーらに師事し、マンハイムやウィーンで活動後、ベルリンでウルトラフォン・グラモフォン社(Ultraphone Gramophone)の芸術監督となりました。ナチスの台頭により1934年にイギリスへ移住、映画音楽やポップス系の作品で成功を収めました。2024年は彼の生誕130年にあたります。 このアルバムには、ヴェルフェルの劇「鏡人」のための音楽をはじめ、ジャズやタンゴを採り入れた「舞踏組曲」や、「-2」というユニークな作品番号を持つ「E-H-A-E」ソナチネ、作曲家で音楽記者の友人に捧げられたソナタなどの1920年代に完成された作品と、晩年の作品で、ゴスペル唱法やタンゴの雰囲気を想起させる「12の即興曲」を収録。『20世紀のフォックストロット』シリーズで見事な演奏を披露したゴットリープ・ヴァリッシュが巧みな演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ウィルヘルム・グロス:
Achtung, Aufnahme!!
ヴァルター・ゲール:
Komödien in Europa
マティアーシュ・シェイベル:
Die vertauschten Manuskripte [エボニー・バンド、ヴェルナー・ヘルベルス、リリア・ミレク、アンドレ・ポスト、フランツィスカ・ヒルツェル、カペラ・アムステルダム ほか]GROSZ, W.: Achtung Aufnahme!! / GOEHR, W.: Komödien in Europa / SEIBER, M.: Die vertauschten Manuskripte (Ebony Band, Herbers)
発売日:2023年07月07日 NMLアルバム番号:CCS46823
CD価格:2,475円(税込)
「退廃音楽」の復権に貢献したエボニー・バンド、ラスト・アルバムオーボエ奏者兼指揮者であるヴェルナー・ヘルベルスが率いるエボニー・バンドは、2つの世界大戦の間にヨーロッパで興った不条理主義的かつジャズの影響を受けた音楽を積極的に取り上げ、ナチスによって「退廃音楽」の汚名を着せられた後、散逸してしまったこれらの作品を発掘し、紹介することに力を注いできました。 その活動は32年の間に200以上のコンサートを行い、数十曲を出版、15枚のCD(うちCHANNEL CLASSICSから11枚)をリリースするという成果を生んでおり、そのアーカイヴはハーグのthe Netherlands Music Instituteに移管され、広く公開されるべく保存されています。その活動を締めくくる一枚がこちら。 (曲目・内容欄に続く)
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『It Takes One To Tango タンゴはひとりで』
ナチスに迫害された作曲家と現代の作曲家による、タンゴにインスパイアされたピアノ作品集 [ジーニ・ゴラン]Piano Recital: Golan, Jeanne - ORTIZ, P. / GROSZ, W. / SCHULHOFF, E. (It Takes One to Tango - Works of Contemporary and Recovered Voices Composers)
発売日:2021年02月26日 NMLアルバム番号:Steinway30164
CD価格:2,250円(税込)
20世紀から現代の作品を得意とし、AlbanyやSteinwayから多数のCDをリリースしているアメリカのピアニスト、ジーニ・ゴランによるアルバム。現代の作曲家たちと、ナチスに退廃音楽の烙印を押されるなど窮地に追い込まれたのち、現在では再評価されている作曲家たちによる、タンゴにインスパイアされた作品が集められています。 注目はモシュコフスキに作曲を師事したという、チェンバロ復権の立役者ワンダ・ランドフスカの作品。彼女も第一次大戦で捕虜となり、第二次大戦では身一つでアメリカに逃げるなど多難な人生を送りましたが、世界初録音となるこちらはシャンソンを連想するモダンなロマン性を帯びた美しい曲です。ラストに収められたトワイニングの作品はピアノと同時にトイ・ピアノも弾くというもので、「ブルータンゴ」の異名を持つアンニュイな雰囲気が実に魅力的な一曲です。 なおタイトルは英語のことわざ“It Takes Two To Tango(タンゴは二人で踊るもの=起こってしまったことは二人の責任)”をもじっています。
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〈20世紀のフォックストロット集 第1集〉
オーストリアとチェコ [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - KRENEK, E. / BENATZKY, R. / MITTLER, F. / GROSZ, W. / EISLER, H. (20th Century Foxtrots, Vol. 1: Austria & Czechia) (G. Wallisch)
発売日:2020年02月21日 NMLアルバム番号:GP813
CD価格:1,950円(税込)
2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「不安の時代」、若い人たちはダンスで人生を楽しむ方法を見つけました。この頃、大流行していたのがジャズやタンゴのリズムであり、中でも全面的にジャズを用いたクシェネクの歌劇《ジョニーは演奏する》は人々にもてはやされたものの、退廃音楽の先駆的作品として、ナチス党信奉者からは排除されるなど、問題視されたことでも知られています。 今回のシリーズには、この時期に人々を魅了したジャズや、フォックストロット(ラグタイムに合わせて踊るダンス)、シミー(ジャズにあわせて肩を揺らすダンス)などを収録。第1作目は、前述の《ジョニーは演奏する》から採られたメロディを元にしたダンス曲や、アイスラー、マルティヌーなど、オーストリアとチェコの作曲家たちの作品を収録。名手ヴァリッシュの演奏による世界初録音も多数含まれる貴重な作品集です。
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〈ラジオの音楽集 第3集〉
放送のための劇&歌劇 [ドレスデン国立歌劇場合唱団&管弦楽団/タイス]EDITION RADIOMUSIKEN, Vol. 3 - Plays and Operas for the Radio (Dresden State Opera Chorus and Orchestra, Theis)
発売日:2017年03月17日 NMLアルバム番号:777839-2
CD 2枚組価格:4,400円(税込、送料無料)
ドイツのラジオ放送が開始されてから6年を経た1929年、世界は財政的な恐慌に陥りましたが、芸術や文化は新しい時代の幕開けを迎えていました。新しいメディアであるラジオの編集者たちは、魅力的な番組を制作するために日夜奔走、コンサートやニュースを次々と放送し、更なるリスナーを獲得していきました。とりわけ人気が高かったのは「音楽劇」であり、多くの作曲家たちが競って新しい劇を作ったのです。この劇は再生装置の能力も高め、各家庭でもコンサートホールの雰囲気が楽しめるように、数々の工夫が凝らされました。 cpoは、当時の市民たちを楽しませた興味深い作品を実際に聴くことができるシリーズを立ち上げ「ラジオのための劇」をそのままの形で再現。この第3集では、チェコの作曲家パーヴェル・ハースのドラマをチェコ語とドイツ語の2ヴァージョンを収録するなど、面白い企画を楽しむことができます。
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グローツ、ウルマン、コルンゴルト、ヴァイル:
声楽リサイタル [エルツェ/シュナイダー]Vocal Recital: Oelze, Christiane - GROSZ, W. / ULLMANN, V. / KORNGOLD, E.W. / WEILL, K.
■声楽曲
発売日:2009年04月01日 NMLアルバム番号:C71062
SACD-Hybrid価格:1,275円(税込)