トッホ(エルネスト) Toch, Ernst
生没年 | 1887-1964 | 国 | オーストリア |
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辞書順 | 「ト」 | NML作曲家番号 | 22065 |
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トッホ(1887-1964):
弦楽四重奏曲集 [ブッフベルガー四重奏団/ヴェルディ四重奏団]発売日:2020年03月27日
CD 4枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
ウィーン大学で哲学、ハイデルベルク大学では医学を学んだエルンスト・トッホ。正式な音楽教育は受けなかったものの、若い頃にモーツァルトの弦楽四重奏曲に魅せられ、自身で写譜を行いながら作曲を試みたものの、あまりの出来の悪さに失望。しかし、その後は研鑽を続け、1909年に「室内交響曲」がモーツァルト賞を受賞したことで、本格的に作曲家に転身。マンハイムで新しいスタイルの音楽を模索します。ユダヤ系であったため、第二次世界大戦中にアメリカに亡命。ハリウッドの映画音楽を作曲するなど活躍を続けました。 13曲ある弦楽四重奏曲はトッホの原点とも言える作品で、この4枚組では初期の美しい風情を持つ第6番から、十二音技法が駆使された第13番までトッホの様々な様式が伺えます。ドイツの「ブッフベルガー四重奏団」とイタリアの「ヴェルディ四重奏団」の音色、様式の違いもお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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トッホ(1887-1964):
ピアノ独奏のための小品集 [コーキッツ]TOCH, E.: Piano Pieces (Kokits)
発売日:2017年06月30日
NMLアルバム番号:C5293
CD価格:2,250円(税込)
ウィーン出身のエルンスト・トッホ。大学では哲学と医学を学び、正規の音楽教育は受けなかったものの、独学で書き上げた「室内交響曲」でモーツァルト賞を獲得したため、作曲家の道を歩むことになりました。当初はブラームス風の作品を書いていましたが、やがて前衛的な書法に挑戦するも、1950年代を前に、後期ロマン派風の調性音楽に戻りました。 このアルバムに収録された作品は、第一次世界大戦終了後に無調などの作風を取り入れながら、自らの音楽スタイルを模索していた時期に作曲されたもので「音符の数を極端に削減しながらも、ロマンティックな印象を与える」ことが重視されています。トッホの作品に魅せられているというコーキッツは日本にも来日経験のあるピアニスト。
収録作曲家:
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トッホ(1887-1964):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番
チェロ・ソナタ他 [オウデンウェイェル/ヘーン/マインツ]TOCH, E.: Violin Sonata No. 1 / Cello Sonata /Divertimento / String Trio / Adagio elegiaco (Spectrum Concerts Berlin)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2014年05月30日
NMLアルバム番号:8.559716
CD-R価格:1,600円(税込)
このアルバム、始まった途端に音がはじけるかのようです。オーストリアの作曲家エルンスト・トッホ(1887-1964)はウィーン大学で哲学を、ハイデルベルク大学で医学を学んだ人で、作曲はあくまでも独学でした。しかし1909年に彼の作品「室内交響曲ヘ長調」が初演され、これがモーツァルト賞を受賞したことで、彼は本格的に作曲家の道を歩むことになるのです。このアルバムでは彼の芸術的変遷のほぼ40年間を辿るものであり、最初期の作品であるヴァイオリン・ソナタはまるでブラームス。彼の友人はこの曲を「ブラームスの第4番」と呼んだほどでした。第1世界大戦ではイタリア前線に配属され帰還。そして1920年代は彼の最も充実した時代であり、次々に新しいスタイルの音楽を生み出しましたが、その後ナチスの迫害から逃れアメリカに亡命。ハリウッド映画音楽などにも手を染めつつ、戦後は7曲もの交響曲を書くなど精力的に活動を続けたのです。ここで演奏しているシュペクトラム・コンチェルト・ベルリンは、トッホの作品を精力的に演奏し、トッホが亡命した際、短くカットされた作品を復刻するなど、彼の作品の普及に力を注いでいます。
収録作曲家:
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トッホ(1887-1964):
舞踏組曲/チェロ協奏曲 [ポルテラ/キャロル]TOCH: Tanz-Suite / Cello Concerto
■協奏曲 ■室内楽
発売日:2010年04月15日
NMLアルバム番号:8.559282
CD価格:1,600円(税込)
収録作曲家:
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トッホ(1887-1964):
室内楽作品集 [シュペクトラム・コンチェルト・ベルリン]TOCH: Piano Quintet / Violin Sonata No. 2 / Burlesken / 3 Impromptus
■室内楽
発売日:2008年06月11日
NMLアルバム番号:8.559324
CD価格:1,600円(税込)
モーツァルトを心の糧にしたモダニスト、再評価高まる孤高の作曲家トッホオーストリアで生まれマンハイム、ベルリンで教鞭を取り1933年戦争のためパリに亡命、1935年にアメリカに定住したトッホの作品は、モーツァルトと後期ロマン派の作風を根底に置きつつも、様々な現代的手法を盛り込んだ興味深い作品を多数書いています。強烈な印象を残す五重奏、ベルリン時代の陰鬱なヴァイオリン・ソナタなどシュペクトラム・コンチェルト・ベルリンの的確な演奏で。
収録作曲家:
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1923年
The Wild Sound of the 20s
1920年代の奔放なサウンド
トッホ、ヴァイル、クシェネク、バルトーク [アンナ=マリア・パリー(ソプラノ)/ソリスト・・・バイエルン放送交響楽団のメンバー/ハワード・アーマン(指揮)/クリスティアン・マチェラル(指揮)/バイエルン放送合唱団/バイエルン放送交響楽団]発売日:2023年01月20日
CD価格:2,400円(税込)
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Exiles in Paradies - 楽園に追われた者たち
ハリウッドへ移住した作曲家
(アクロン、カステルヌオーヴォ=テデスコ、ガーシュウィン、グルーエンバーク、コルンゴルト、ラフマニノフ、ローザ、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、トッホ、ワックスマン) [ブリントン・アヴリル・スミス(チェロ)/エヴリン・チェン(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Smith, Brinton Averil / Chen, Evelyn (Exiles in Paradise - Émigré Composers in Hollywood)
発売日:2020年03月20日
NMLアルバム番号:8.579055
CD価格:1,600円(税込)
20世紀前半のヨーロッパにおける政治危機と反ユダヤ主義の高まりにより、多くの才能に溢れた音楽家たちがアメリカに移住、彼らはハリウッド近郊に拠点を構え、素晴らしいコミュニティの一つを形成しました。このアルバムに収録された作品の作曲家たちはその一部であり、他にも数多くの作曲家や演奏家など音楽にまつわる人々がやってきて、文化的繁栄をもたらしたのです。 この録音は、そんな作曲家たちによる「チェロのための作品」を集めたもの。オリジナルの作品もあれば、やはりこの地に亡命してきたハイフェッツが編曲した作品など、さまざまな形態による小品が含まれています。ウィーンの面影を残すことで知られるコルンゴルトの組曲「から騒ぎ」やゴドフスキーの「古きウィーン」などの郷愁に溢れた曲だけではなく、シェーンベルクやストラヴィンスキーの先進的な曲や「カルメン幻想曲」のチェロ編曲版など、個性溢れる作品をアヴリル・スミスのチェロが見事に表現しています。
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ラジオの音楽集 第2集
ラジオのための組曲と序曲 [ドレスデン国立歌劇場管/タイス]Orchestral Music - SCHREKER, F. / TOCH, E. / KÜNNEKE, E. (Suites and Overtures for the Radio, Vol. 2) (Dresden State Opera Orchestra, Theis)
発売日:2014年12月24日
NMLアルバム番号:777838-2
2CD価格:5,216円(税込、送料無料)
ドイツにおけるラジオ放送の初期の時代には、様々な音楽が放送され、これには現代音楽と古典音楽、ポピュラー音楽の境界は全くありませんでした。当時の「現代音楽家」たちはこの媒体を愛し、数多くの実験的な作品を書き上げました。その中にはヴァイル、ヒンデミット、トッホ、シュレーカー、ハースなど当時の革新者たちの名前があり、彼らが「ラジオ」というものにどれ程の期待を抱いていたかが良くわかるというものです。 この2枚組は当時の作品を掘り起こし、エルンスト・タイスとドレスデン・シュターツオペレッタ管弦楽団が見事に再現したものです。当時の前衛音楽を改めて聴いてみませんか? CD2の方は一層興味深い作品が並んでいます。