サマラス(スピリドン) Samaras, Spyridon
生没年 | 1861-1917 | 国 | |
---|---|---|---|
辞書順 | 「サ」 | NML作曲家番号 | 21355 |
-
サマラス(1861-1917):
歌劇《ベル=イル嬢》 [アンゲロ・シモス(テノール)/タシス・クリストヤニス(バリトン)/パヴロス・マロプーロス(バス)/パンテリス・コントス(バリトン)/マルタ・アラピス(ソプラノ)/マリーナ・クリロヴィチ(ソプラノ)/パザルジシュコ交響楽団/バイロン・フィデツィス(指揮)]発売日:2021年06月11日
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
19世紀後半から20世紀初めにギリシャで活躍した作曲家スピリドン(スピロ)・サマラス。彼の名前が歴史に刻まれたのは、1896年、アテネで開催された第1回近代オリンピックにおける『オリンピック賛歌』の作曲家としてのことでした。一度演奏されただけで以降は忘れられてしまったものの、1958年に国際オリンピック委員会総会(IOC総会)の第54次総会が東京で開催された際、ギリシャで見つかったサマラスの手によるピアノ譜が届けられ、古関裕而がオーケストラ版に編曲したものをNHK交響楽団が演奏(指揮は山田一雄)、それからはこの古関編曲版が正式な『オリンピック賛歌』として認定され、式典などで演奏されています。 そんなサマラス自身は、アテネで学んだ後、パリ音楽院でマスネの弟子として研鑽を積みました。その後イタリアへ行き歌劇作曲家として人気を博し、アテネに戻ってからも歌劇やオペレッタの作曲を続け高く評価されました。 この歌劇《ベル=イル嬢》はアレクサンドル・デュマの戯曲を原作とした、ロマンティックで洗練された旋律が印象的な作品。全曲の総譜は残されていないため、指揮者フィデツィスが残された部分と、ピアノ・スコアから丹念に全曲を復元し、今回の演奏を行いました。ギリシャを代表する歌手たちが参加し、この世界初録音を盛り立てています。
収録作曲家: