ヴォジーシェク(ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ) Vorisek, Jan Hugo
生没年 | 1791-1825 | 国 | チェコ |
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辞書順 | 「ウ」 | NML作曲家番号 | 17160 |
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ヴォジーシェク(1791-1825):
〈ピアノ作品全集 第3集〉
12の狂詩曲 Op.1 [ウルバン]VOŘÍŠEK, J.H.: Piano Works (Complete), Vol. 3 - 12 Rhapsodies (Urban)
発売日:2016年02月24日 NMLアルバム番号:GP672
CD価格:1,710円(税込)
第1集(GP670)では即興曲と幻想曲、第2集(GP671)では様々な小品とそのユニークな作風が楽しい、ボヘミア出身の作曲家ヴォジーシェク(1791-1825)のピアノ曲集第3集は、彼の作品の中でも比較的知名度の高い「12の狂詩曲」です。ベートーヴェンに賞賛されたというこの狂詩曲集は、当時としてはかなり先進的な作風を持ち、すでにロマン派の域に達しているといってもよいかもしれません。 この曲が出版されたのは1818年で、当時は優れた評価を受けています。曲によってはショパンを先取りするかのような面持ちもあり、どれも自由な発想と豊かな楽想に満ちています。「技巧的に難しい」と評された作品ですが、全体的には素朴な美しさが漂っています。 このアルバムも、アルメニアの女性ピアニスト、ウーバンが見事な演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
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ヴォジーシェク(1791-1825):
ピアノ作品全集 第2集 [ウーバン]VOŘÍŠEK, J.H.: Complete Works for Piano, Vol. 2 - Theme and Variations / 2 Rondos / Le Desir / Le Plaisir / Impromptus (Urban)
発売日:2015年05月27日 NMLアルバム番号:GP671
CD価格:1,824円(税込)
ボヘミア出身の作曲家、ヴォジーシェク(1791-1824)は、プラハでトマーシェクの元で修業した後、フンメルに師事し、ベートーヴェンと親交を結び、シューベルトに影響を与えたという人です。しかし、彼もまたシューベルトと同じように30歳半ばまで生きながらえることが出来ず、その上、作曲家として活動していたのは生涯の最後の6年間のみだったというのは、本当に残念なことです。彼の作品は当時としては先進的な作風であり、長生きしていれば、ロマン派を代表する作曲家になっていたに違いありません。 このアルバムには、そんなヴォジーシェクの特徴的な作品が収録されています。なかでも「即興曲」は、この分野での初の作品であるとされ、ショパンすらも凌駕しているのです。ピアニスト、ウーバンはザグレブ出身。彼女の祖父ヤンはアルメニアで知られる作曲家で、彼女は祖父の作品でも素晴らしい演奏をしています。
収録作曲家:
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遥かなる故郷
ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ 第2番
シューベルト(1797-1828):
華麗なるロンド
エルンスト(1812-1865):
「魔王」による大奇想曲他 [フョードル・ルディン、ボリス・クズネツォフ]発売日:2024年11月08日
CD価格:2,775円(税込)
ウィーンに暮らし、学んだ作曲家たちによるヴァイオリン作品集1992年作曲家エディソン・デニソフの孫としてモスクワに生まれたヴィルトゥオーゾ、フョードル・ルディンと、1985年やはりモスクワ生まれのボリス・クズネツォフのコンビによる2枚目のアルバム。 2019年から3シーズン、ウィーン・フィルの最も若い団員としてコンサートマスターを務め、現在は指揮者としても活躍するルディン。ここでは高いテクニックはもちろん、より深みを増した音楽性で「音楽の故郷ウィーン」をテーマに、そして彼ら自身の故郷への思いも滲ませる素晴らしい演奏を聴かせています。
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ナネッテ・シュトライヒャーのフォルテピアノ
The Nannette Streicher Fortepiano [イネス・シュッテングルーバー(フォルテピアノ)]Fortepiano Recital: Schüttengruber, Ines - BEETHOVEN, L. van / HUMMEL, J.N. / MOSCHELES, I. (The Nannette Streicher Fortepiano)
発売日:2022年10月28日 NMLアルバム番号:Gramola99273
CD価格:2,550円(税込)
ベートーヴェンのピアノ曲に大きな影響を与えたとされるピアノ製作者ナネッテ・シュトライヒャー(1769-1833)にフォーカスしたアルバム。 モーツァルトが敬愛したフォルテピアノの名工シュタインの子に生まれたナネッテは、ピアノの演奏と製作両面で才能を発揮。後に結婚してウィーンへ移り、ピアノ製作家としてヨハン・シャンツとアントン・ヴァルターに続く「第三の巨匠」と呼ばれるまでになりました。当時のピアノに不満と注文が多かったベートーヴェンもナネッテを頼りにしたことが知られています。 このアルバムでは、彼女が1813年に製作したオリジナル楽器を使用。この楽器が作られた頃にウィーンで活躍していた作曲家の作品を、ウィーン生まれのピアニスト、イネス・ シュッテングルーバーが演奏。ナネッテのサロンでの演奏会を彷彿させるアルバムをナネッテ自身の曲で締めくくっています。