アウリン(トゥール) Aulin, Tor
生没年 | 1866-1914 | 国 | スウェーデン |
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辞書順 | 「ア」 | NML作曲家番号 | 17643 |
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アウリン(1866-1914):
ヴァイオリン協奏曲集
第1番-第3番 [ヴァリン/ヘルシンボリ響/マンゼ]AULIN, T.: Violin Concertos Nos. 1-3 (U. Wallin, Helsingborg Symphony, Manze)
発売日:2018年02月23日 NMLアルバム番号:777826-2
CD価格:2,475円(税込)
スウェーデンに生まれ、王立ストックホルム音楽大学で学び、ベルリンに留学、ソーレとシャルヴェンカに師事。帰国後はヴァイオリニスト、指揮者として活躍したアウリン。アンリ・マルトーやヴィルヘルム・ステンハンマルとも親交を結び、1887年には自身の名を冠した弦楽四重奏団を結成、1890年代には“スカンジナビアの最も重要なヴァイオリニスト”とみなされていました。作曲家としては後期ロマン派に属する作品を書き、抒情的でエレガント。中でも協奏曲第3番はシベリウスを思わせる劇的さとチャイコフスキーに似た郷愁を感じさせます。マンゼが指揮するヘルシンボリ交響楽団の厚みのある響きが作品を引き立てています。
収録作曲家:
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スウェーデンの
ロマンティック・ヴァイオリン協奏曲集 [リングボリ/スウェーデン室内管/ヴィーレン]Swedish Romantic Violin Concertos
■協奏曲
発売日:2000年02月01日 NMLアルバム番号:8.554287
CD-R価格:1,900円(税込)
美しい佳曲がそろい踏みスウェーデン生まれの美しいヴァイオリン協奏曲三題ですが、それぞれに反映されている作曲家の個性や時代の空気の違いもあり、多彩な楽しみ方のできる一枚です。ベルワルドの作品は18~19世紀の変わり目の頃の作品だけあって、ベートーヴェンやパガニーニの協奏曲を髣髴とさせる初期ロマン派の香りがある一方、ステンハンマルの作品は後期ロマン派らしい甘美さと哀愁、劇性を濃厚に感じさせます。そして一番の大作であるアウリンの作品は、その規模にふさわしいブラームス張りの重厚さ(ソロ・オーケストラ共に)と、北欧作品らしい凛とした叙情性がチャームポイントとなっています(第1楽章などちょっとシベリウス的かも?)。
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〈アウアーのレガシー〉
エフレム・ジンバリスト [エフレム・ジンバリスト(ヴァイオリン)]発売日:2022年09月23日
CD価格:2,175円(税込)
歴史的な弦楽器奏者の録音復刻に特化したBiddulphレーベルが、あらたなシリーズをスタート。名教師として知られるアウアーの教え子たちの録音の復刻です。 レオポルト・アウアー(1845-1930)はハンガリーに生まれ、ヨーゼフ・ヨアヒムらに師事。時代を代表する名手の一人として名声を誇りました。後にサンクトペテルブルク音楽院とカーティス音楽院で教え、特にサンクトペテルブルク時代の門下生にハイフェッツ、ミルシテイン、エルマンらの名手を輩出して、教師としても圧倒的な名声を築きました。アウアーは門下生らを一つの型にはめることをしなかったので、ひとくちにアウアー門下と言っても演奏スタイルは多彩。このシリーズによって、その広がりがあらためて実感されることでしょう。 シリーズの最初に選ばれたのはエフレム・ジンバリスト(1889-1985)。12歳でサンクトペテルブルク音楽院に入学してアウアーに学び、卒業の際は音楽院長のグラズノフが「比較を絶した才能」と称えたそうです。 アウアーはジンバリストの知性を特に評価していたそうですが、実際にその演奏は、情熱や感興が高まる瞬間でも曲のフォルムと品格を保っています。ボウイングのテクニックも見事で、レガートの息の長さ、スムーズさはため息もの。小品12曲とソナタ2曲を収めたこのアルバムは、彼の魅力を伝えてくれます。 1922年以後、何度か来日し、カーティスでは江藤俊哉を熱心に指導したジンバリストだけに、日本にゆかりのある曲が2曲収録されているのは嬉しいところです。
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スウェーデンのピアノ小品集
アウリン、ハグステット、マンケル、ノッレ、テグネール [ベンクト・フォシュベリ(ピアノ)]Piano Recital: Forsberg, Bengt - AULIN, T. / HAGSTEDT, F. / MANKELL, H. / NORRE, D. / TEGNÉR, A. (Swedish Miniatures) (B. Forsberg)
発売日:2020年05月22日 NMLアルバム番号:dBCD194
CD価格:2,250円(税込)
スウェーデンの愛らしい小品をまとめて楽しむアルバム!19世紀から現代までに作曲され、その美しさにもかかわらず忘れられてしまった作品を集めたアルバム。ほとんどの曲が2,3分と短く、北欧民謡調の親しみやすいものから、不穏な影を纏ったもの、現代的な跳躍を伴うものまで曲想は様々ですが、いずれも愛らしく魅力的な作品であり、聴き進むうちそれらが次々と飛び出してきます。 演奏はこれまでdB Prodictionsで数枚のアルバムを成功させている、スウェーデンを代表するピアニストの一人フォシュベリ。作品に深く寄り添い、その魅力を自然に引き出しています。
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Northern Lights - オーロラ
(アウリン、グリーグ、シベリウス) [デュオ・フロシュハンマー]Violin and Piano Recital: Duo Froschhammer - AULIN, T. / GRIEG, E. / SIBELIUS, J. (Northern Lights)
発売日:2019年07月19日 NMLアルバム番号:SM314
CD価格:2,080円(税込)
19世紀のスカンジナビアで活躍した作曲家たちは、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなど様々な地域の民族音楽に注目し、自身の音楽語法の中に特色を取り入れ独自のスタイルを創りあげた上で、ヨーロッパの伝統と融合させることに興味を抱いていました。 このアルバムに登場する3人の作曲家アウリン、グリーグ、シベリウスはその代表的な存在であり、各々民謡を用いたユニークな作品を書いています。楽器や歌で伝えられた素朴な旋律は作曲家たちによって自在にアレンジされ、新たな命が吹き込まれており、そのルーツを辿るのも楽しいことでしょう。 カザル四重奏団のヴァイオリニスト、フェリクス・フロシュハンマーによって1998年に設立されたデュオ・フロシュハンマーも自ら編曲した民謡組曲を演奏、アルバムに花を添えています。