ヴェストホフ(ヨハン・パウル・フォン) Westhoff, Johann Paul von
生没年 | 1656-1705 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「ウ」 | NML作曲家番号 | 18927 |
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ヴェストホフ(1656-1705):
ヴァイオリンと通奏低音のための6つのソナタ [ダヴィド・プランティエ、レ・プレジール・デュ・パルナス]発売日:2021年06月25日
CD価格:1,425円(税込)
バッハのヴァイオリン音楽にも大きな影響を与えたドイツの巨匠の重要曲集、決定盤!ヴェストホフはマラン・マレと同じ年に生まれたドイツの音楽家。ヴァイオリン演奏の腕前は当時のドイツ語圏でも指折りで、ビーバーやシュメルツァー、ヴァルターらと並ぶ名声を誇りました。シュッツ亡き後17世紀末のドレスデン宮廷で活躍したのちヴァイマールに移った彼には、当地で宮廷楽員として働いていた10代のバッハも強い影響を受けたようです。 特に無伴奏ヴァイオリンのために重音を多用したパルティータ集を残しており、これがバッハにも大きな影響を与え録音も少なくないのですが、本盤はそれより2年早く出版された通奏低音つきソナタ集の全曲録音。アンサンブル415やカフェ・ツィマーマンなどで経験を積んだ名手プランティエが、自身の主宰するアンサンブルと刻んだ17世紀ドイツ・ヴァイオリン音楽の集大成ともいうべき作品の決定盤で、いまだ競合が現れない貴重な録音が待望の復活です。 通奏低音陣にもアンサンブル415の俊才が集い、巧みなサポートで「伴奏」以上の活躍を聴かせて飽きさせません。
収録作曲家:
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ヴェストホフ(1656-1705):
無伴奏ヴァイオリンのための組曲集 [プラメナ・ニキタソヴァ (ヴァイオリン)]WESTHOFF, J.P. von: Suites for Solo ViolinNos. 1-5 / Violin Suite in A Major (Nikitassova)
発売日:2020年03月13日
NMLアルバム番号:RIC412
CD価格:2,475円(税込)
ドイツ・バロックの名手が弾く、バッハに先立つ無伴奏ヴァイオリンの名作当時ドレスデンで活躍した多くのヴァイオリストの中でも重要とされ、ヨーロッパ各地の演奏旅行で名声を博したヴェストホフ。大バッハの一世代上の彼が残したこれらの組曲(パルティータ)は、一挺のヴァイオリンのみによる多声的な技術がふんだんに盛り込まれている点で、バッハ以前で最も注目すべき作例とされています。 ここには主に1696年ドレスデンで出版された作品集から収めらていますが、1曲(9-13)はヴェルサイユ宮殿における演奏でルイ14世に称賛された1683年にパリで出版されており、当時の彼の名声を伝えるものと言えるでしょう。 演奏は、ドイツにおけるバロックから古典派にかけての作品を重点的にレパートリーとするヴァイオリニスト、ニキタソヴァ。名手の作らしく、技巧的であるばかりでなく流麗な美しさを湛えたこれらの作品を、しなやかに歌い上げています。
収録作曲家:
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Echo of Bach - エコー・オブ・バッハ
無伴奏ヴァイオリン作品集 [アガタ=マリア・ラーツ(ヴァイオリン)]Violin Recital: Raatz, Agata-Maria - BACH, J.S. / DAYER, X. / JAZ, C. / WESTHOFF, J.P. von / YSAŸE, E. (Echo of Bach)
発売日:2023年08月11日
NMLアルバム番号:SM439
CD価格:1,950円(税込)
新世代ヴァイオリニスト・作曲家、アガタ=マリア・ラーツが弾く無伴奏ヴァイオリンのための作品集。収録曲はJ.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番」を中心に、ヴァイオリンの名手としてバッハにも影響を与えたとされる初期バロックの作曲家ヴェストホフの組曲、バッハ作品からインスピレーションを受け、ジャック・ティボーに献呈されたイザイのソナタ第2番。そしてラーツが作曲家として活動する際に用いる名義“クララ・ジャズ”作の3曲に加え、スイスの作曲家クサヴィエ・ダイヤーの「Cette âme a six aîles tout comme les Séraphins=この魂にはセラフィムと同じく6枚の翼がある」という変化に富んだプログラムです。 アガタ=マリア・ラーツは、11歳でポーランドのコシャリン交響楽団と共演、コンサートデビューして以来、さまざまなオーケストラと頻繁に共演。各地の音楽祭にも頻繁に招待されたほか、その音楽的功績が讃えられ、ポーランド文化大臣から特別賞を受賞しています。
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『Tutta sola 全てひとりで』
無伴奏ヴァイオリンのためのバロック作品集 [レイチェル・ポッジャー]発売日:2022年10月28日
SACD-Hybrid国内仕様 解説日本語訳付き価格:3,630円(税込、送料無料)
ポッジャーが奏でるバロック期無伴奏ヴァイオリン作品集、第2弾!バッハやテレマンの無伴奏ヴァイオリン作品全曲録音で高い評価を博すにとどまらず、2013年には彼らの先駆者ビーバーのパッサカリアの副題をタイトルに掲げたアルバム『守護天使』(CCSSA35513)をリリース、バロック期の無伴奏ヴァイオリン音楽の多様さを鮮やかに示してみせた英国随一のバロック・ヴァイオリン奏者レイチェル・ポッジャー。彼女は今やモーツァルトやベートーヴェンのソナタ解釈でも注目すべき実績を上げていますが、その活動の柱として早くから高い評価を得てきたバロック作品での演奏が、いかに魅力的な誠実さに貫かれていながら自在であるか、改めて強く実感させてくれる新しい無伴奏アルバムが登場します。 17世紀後半、バッハ以前の無名作品から古典派前夜のタルティーニに至るまで、シンプルでありながら確実に聴き手の耳を捉える魅力が凝縮されている作品を厳選、各作品の持ち味をじわじわと引き出す端正な演奏が続くプログラムは虚飾ない高雅さに満ちており、聴き深めるほどに気づかされる音楽の味わいがバロックの多様さ・広大さを改めて印象づけてやみません。 近年しばしば無伴奏ヴァイオリンでも演奏される(原作が無伴奏ヴァイオリン作品だったのではと主張する人もいる)バッハのオルガン作品『トッカータとフーガ』のユニークかつ様式感を捉えた編曲版から、アルバム全編を通じてさりげない驚きが詰まった充実の仕上がり。CHANNEL CLASSICSならではの絶妙な高音質録音でその味わいを隅々までお楽しみいただけます。
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-★『レコード芸術』特選盤(2022年2月号)★-
Bach before Bach
バッハへ至る、ドイツ・ヴァイオリン芸術の道 [シュシャーヌ・シラノシアン、レオナルド・ガルシア・アラルコン、バラージュ・マーテー]Chamber Music (17th-18th Centuries) - BACH, J.S. / FARINA, C. / MUFFAT, Georg / SCHMELZER, J.H. (Bach Before Bach) (Siranossian, García Alarcón, Mate)
発売日:2021年11月12日
NMLアルバム番号:ALPHA758
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
シラノシアンとアラルコンが熱く解き明かす、大バッハのヴァイオリン芸術の源流大バッハが、ヴァイオリン音楽の最高傑作のひとつ『無伴奏ソナタとパルティータ』に至るまでに書いた作品や、大きな影響を受けたであろう作曲家をテーマとしたアルバム。イタリアからヴァイオリン芸術をドイツに持ち込んだファリーナから、その後のドイツ・オーストリアを支えた巨匠ムファットやヴェストホフ、バッハのソナタ2曲と若き日のフーガ、シラノシアンがザルツブルクでラインハルト・ゲーベルに学んでいたころから親しんでいるヴァルターのパッサカリア、かつてバッハの作とされていたものの、今では同時代のドレスデン宮廷楽団でコンサートマスターを長年務めたピゼンデルの手によると目されているソナタからの楽章などを収録しています。 アルメニア系フランス人の血を引くシラノシアンと、アルゼンチン出身のアラルコン、ハンガリー出身のマーテーという血筋もあってか、息の合った3人がどの作品でもたいへん熱い演奏を聴かせてくれるのが嬉しいところ。 大家ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーの息子A.A.シュメルツァーがビーバーの作品を書き換えた「キリスト教徒の勝利」では、一部でチェロの弦に紙を挟んで演奏し、17世紀の戦場を思わせる効果音を加えて驚かせています。