ダッラーバコ(ジョゼフ・マリー・クレマン) Dall'Abaco, Joseph-Marie-Clément
生没年 | 1710-1805 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 218205 |
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ダッラーバコ(1710-1805):
無伴奏チェロのための11のカプリッチョ集 [エステル・ルヴァ(チェロ)]発売日:2024年10月18日
CD価格:2,175円(税込)
18世紀の作曲家ジョゼフ・マリー・クレマン・ダッラーバコの11のカプリッチョ集。彼は作曲家の父エヴァリストからチェロの手ほどきを受けた後、バイエルンの宮廷に勤務しながらヨーロッパ各都市で自由に演奏活動を行い、95歳の長寿を全うしました。その作品はバロック様式を残しつつも、ギャラント様式および前古典派スタイルを取り入れています。この11のカプリッチョは彼の代表作の一つで、楽器の可能性を追求し、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲のように対位法を駆使して旋律を多声化しています。 このアルバムでエステル・ルヴァは1679年製のイタリア製チェロを使用するも、熟考の末ガット弦ではなく金属弦を用い、ピッチも442Hzで奏でることで、ダッラーバコの革新的な精神に迫ろうとしています。
収録作曲家:
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フォーク&バ・ロック・チェロ [ジョヴァンニ・ソッリマ(チェロ)]
Folk and Ba-Rock Cello - CERVANTES, I. / COHEN, L. / CORBETTA, F. / HENDRIX, J. / RUVO, G. / SOLLIMA, G. (Sollima)
発売日:2024年09月20日 NMLアルバム番号:CDS8035
CD価格:2,175円(税込)
ダイナミックでエネルギッシュかつ独創的な活動で注目の的となっているチェロ奏者・作曲家ジョヴァンニ・ソッリマの最新アルバムが登場。時代と地域とジャンルを越えた選曲で、全篇無伴奏という意欲的で挑戦的な内容です。 アルバム・タイトルにもなっている「バ・ロック・チェロ」はロックの有名曲を「新たに解釈」し、17世紀と18世紀のイタリアの作曲家たちの作品と組み合わせて無伴奏チェロで歌い上げるというプロジェクト。このアルバムでは更に様々な国のルーツ・ミュージック(伝承曲)や自作曲もまじえています。 伝承曲を素材にしたものはチェロの低音をドローンのように用いてエキゾチックな音響効果をもたらし、バロック系の作品ではリズムを大胆に強調するかと思えば深い瞑想を感じさせ、ロックやポップス系の曲は単なるカバーに終わらず高度に独創的なアレンジと演奏によってソッリマ色が前面に出るとともにアルバムとしての一体感を醸成しています。 曲によっては唸り、歌い、掛け声を発するなど、音楽のルーツが歌であることも痛感させる仕上がり。ソッリマは2025年3月に来日し、無伴奏リサイタルからオーケストラとの共演、そして「100チェロ」プロジェクトなど、いかにも彼らしい演奏会を予定しています。
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Cello on Fire
炎のチェロ [ペーター・ハドラー(チェロ)]Cello Recital: Hudler, Peter - BRAUN, S. / DALL'ABACO, J.-M.-C. / DEBUSSY, C. / FRIEDLANDER, E. / GRUBER, L. / HENDRIX, J. / VASKS, P. (Cello on Fire)
発売日:2022年06月24日 NMLアルバム番号:Gramola99272
CD価格:2,550円(税込)
ザルツブルク・モーツァルテウム大学を卒業、ウィーンを拠点に活動するチェリスト、ペーター・ハドラー。この「Cello on Fire 炎のチェロ」と題されたアルバムでは、チェロならではの豊かな音色と表現で情熱や自由を歌い上げています。 選ばれた曲は民謡、クラシック、ジャズ、クロスオーヴァーとあらゆるジャンルにわたっており、時には名人芸を伴うこれらの作品は、どれも作曲家がチェロという楽器に寄せる熱い思いが表現されています。
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『Continuo, Addio! ~ 通奏低音にさよならを』
~ ヴァイオリンとチェロ
イタリア18世紀の新しい低音パートから古典派二重奏へ [デュオ・タルティーニ(古楽器使用) ダヴィッド・プランティエ(ヴァイオリン) アンナベル・リュイ(チェロ)]Violin and Cello Recital: Duo Tartini - TARTINI, G. / BONPOTI, F.A. / DALL'ABACO, J.-M.-C. / PLATTI, G.B. (Continuo, Addio!)
発売日:2019年11月22日 NMLアルバム番号:MU031D
CD価格:2,475円(税込)
一世を風靡した「通奏低音の時代」が終わる…?!
イタリアを中心に、バロック末期の新たな動きから古典派へ音楽のバロック時代は別名「通奏低音の時代」とも言われ、編成の規模に寄らず、低音楽器と和音楽器の組み合わせによる通奏低音が音楽を特徴づけており、これを伴わないのは一部の無伴奏器楽作品などに限られていました。やがて古典派の時代に移行するにつれ、音楽の嗜好や演奏形態の変化、楽器の性能や奏者の技術の向上に伴い、低音に和音楽器を使わない演奏スタイルが徐々に広まりはじめます。 このアルバムはそんな過渡期に生まれた音楽を、当時のイタリアにおける新しい演奏習慣に従い和音楽器を伴わないヴァイオリンとチェロだけのデュオで演奏、さらに後年の二重奏曲やどちらかの無伴奏作品も盛り込んだアルバム。二つの楽器だけのミニマムな編成による音楽表現を追求する形、あるいは合奏体を象徴する極小表現としてのヴァイオリンと、同様に通奏低音の象徴としてのチェロとの対峙で伝統的な通奏低音を含む音楽を体現してゆく手法など、当時ならではの工夫と思想が込められた音楽表現を楽しむことが出来ます。 ほとんどがイタリアの作曲家のものですが、フランスのラウセー、ドイツのロンベルク(同じ音楽教育を受けてきた従兄弟同士で、それぞれヴァイオリンとチェロの名手だった)の作品も収録。カフェ・ツィマーマンやアンサンブル415、コンチェルト・ヴォカーレなどでも活躍してきたヴァイオリニスト ダヴィド・プランティエが、Agogiqueレーベルからリリースしたタルティーニの作品集に続き、チェリスト アンナベル・リュイと共に送る極小編成音楽の楽しみです。