フィッシャー(ヨハン・カスパール・フェルディナント) Fischer, Johann Caspar Ferdinand
生没年 | 1656-1746 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「フ」 | NML作曲家番号 | 27172 |
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リュリに憧れたドイツの作曲家たち
J.C.F.フィッシャー、G.ムファット、テレマン [エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド、フリオ・カバリェロ・ペレス]発売日:2021年10月08日
CD価格:2,475円(税込)
「フランス流儀」が新鮮だった時代!
リュリからテレマンへと至る舞踏組曲の躍動を鮮やかにスペイン出身の古楽器奏者たちを中心に、ヨーロッパで幅広い活躍をみせる名手たちが古楽教育の一大拠点バーゼルで結成した新しい古楽アンサンブル「エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド」。そのCDデビューにあたって選ばれたプログラムは、舞踏のステップと強く結びついたフランス組曲様式にドイツ人たちが開眼したばかりの頃、いかにみずみずしい音楽がそこで紡がれたのかを強く実感させる選曲。 同い年のイタリア人コレッリとは友人同士であり、若い頃はルイ14世の王室音楽総監督リュリのもとで学び、イタリアとフランスの様式をどちらも自家薬籠中のものとしたムファットの『調和の捧げもの』は、イタリア風の合奏様式を軸にした曲集。この曲集からの作品が冒頭に置かれていることによって、本盤後半を彩るフランス様式の傑作選『音楽の花束』や、同世代でやはりリュリの様式を強く意識しながら活動を続けたJ.C.F.フィッシャーの創意豊かな組曲などにみる「フランス趣味」がきわだって聴こえる構成になっています。 最後のテレマン作品ではポーランド民俗音楽からインスパイアされた野趣あふれる音使いも鮮やか。 アンサンブルにはカフェ・ツィマーマンなどでも活躍してきた大ベテランのリコーダー奏者ミヒャエル・フォルムや、リ・インコーニティ、レ・タンブルなどの一員として名盤多き川久保洋子など名だたる俊才たちが参加。 古楽器が響きあう空間の気配をよく捉えた録音とあいまって、バッハ前夜のフランス風ドイツ音楽特有の華やぎがひときわ魅力的に伝わります。 -
フィッシャー(1656-1746):
晩課詩篇集 Op.3 [エクスルテムス/ニュートン・バロック/マドゼン/キャナヴィン]FISCHER, J.C.F.: Vesperae, seu Psalmi vespertini (Exsultemus, Newton Baroque, A. Madsen, Canavin)
発売日:2016年07月27日
NMLアルバム番号:TOCC0364
CD価格:2,080円(税込)
バロック時代のドイツの作曲家フィッシャー(1656-1746)の珍しい作品集。生涯についてはほとんどわかっていないものの、その作品にはリュリをはじめとしたフランス音楽の影響が現れているとされ、またこのアルバムにも収録されている「音楽のアリアドネ」はバッハの「平均律クラヴィーア曲集」の先駆的作品とも言われています。 アメリカの2つの古楽アンサンブル、エクスルテムスとニュートン・バロックがコラボレーションしたこの演奏は、晩課の詩篇に、前述の音楽のアリアドネと、同時代の作曲家ペッツの器楽曲を組み合わせ、実際の祈りに即した形にし、当時の教会の雰囲気を表現しています。
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A BAROQUE CHRISTMAS
バロック・クリスマス
オルガンによるバロック・クリスマス [フェリペ・ドミンゲス(オルガン)]Organ Recital: Dominguez, Felipe - BACH, J.S. / PRAETORIUS, M. / WALTHER, J.G. / DANDRIEU, J.-F. (A Baroque Christmas at Sono Luminus)
発売日:2023年01月20日
NMLアルバム番号:DSL-92260
CD価格:2,100円(税込)
ヴァージニア州ボイスにあるソノ・ルミナス・スタジオに設置されたオルガンで演奏したクリスマスの音楽集。J.S.バッハをはじめ、プレトリウスやブクステフーデらおなじみの作曲家から作者不詳の曲まで多彩な作品が選ばれています。 オルガンを演奏しているのは1983年、チリ生まれのフェリペ・ドミンゲス。ブリガム・ヤング大学でオルガンとチェンバロを学び、その後ヨーロッパに留学、更なる研鑽を積みソリスト、アンサンブルの奏者として活躍しています。
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発売日:2021年08月27日
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
バッハとその先駆者たち、そしてレオンハルトへと繋ぐ鍵盤音楽の伝統チェンバロ奏者、指揮者スキップ・センペの自主レーベルParadizoから久しぶりのリリース。「Tradition/伝統」と「Transcription/編曲、楽器の移し替え」をキーワードに、恩師グスタフ・レオンハルトが残したバッハの無伴奏ヴァイオリン曲、無伴奏チェロ曲のチェンバロへの編曲版と、そのバッハに影響を与えたバロック期の作品を収めたアルバムです。 使用している楽器もレオンハルトのコレクションから、彼に影響を与えたドイツの名チェンバロ製作者マルティン・スコヴロネックの手によるもの。フローベルガーからバッハとその同時代の巨匠たち、そしてレオンハルトからセンペ自身へと繋がる鍵盤音楽の伝統の流れを、深い慈しみをもって表現しています。