NAXOS [8.570...]
クラシックの世界をリードする独立系レーベル。1987年の創立以来、重複するレパートリーを避け、幅広い種類の楽曲と質の高い録音を提供し続けている。
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タン・ドゥン(譚盾)(1957-):
ピアノ作品集 [ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)]TAN, Dun: Piano Works - 8 Memories in Watercolor / C-A-G-E- / Film Music Sonata / Traces / The Fire / Blue Orchid (Van Raat)
発売日:2022年06月10日 NMLアルバム番号:8.570621
CD価格:1,900円(税込)
中国の長沙市に生まれた作曲家タン・ドゥン。西洋の様式を用いながらも東洋的要素を前面に出した作風と、特殊な楽器を用いた管弦楽作品が知られます。 ここで聴くことのできるピアノ曲もどれもが技巧的でドラマティック。「水彩による8つの思い出」は中国の五音音階が効果的に用いられており、時折ドビュッシーを思わせる色彩豊かな響きも感じられる組曲。続く「C-A-G-E-」は彼が師と仰ぐジョン・ケージへのオマージュ。ここでも中国的な音使いが印象的。 「フィルム・ミュージック・ソナタ」は映画音楽「The Banquet(邦題『女帝』)」からの4つの曲が用いられています。「トレース」は音と静寂のバランスが見事な曲。ピアニスト、ラルフ・ファン・ラートのために書かれた「火」では、タン・ドゥンの最もヴィルトゥオーゾ的でドラマチックな面を味わえます。 最後に置かれた「ブルー・オーキッド」はベートーヴェンのディアベッリ変奏曲の冒頭のモチーフが原型を留めぬほど様々な形に変奏され、鮮やかなドラマを作り上げました。 NAXOSレーベルで数々の現代作品を演奏するラルフ・ファン・ラートが繊細なタッチで全曲を聴かせます。
収録作曲家:
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武満 徹(1930-1996):
ピアノ作品集 [福間洸太朗(ピアノ)]TAKEMITSU: Piano Music
発売日:2021年07月09日 NMLアルバム番号:8.570261
CD日本語解説書付き価格:1,980円(税込)
若き新星による、瑞々しいタケミツ福間洸太朗は、日本人では初となるクリーヴランド国際ピアノコンクール(2003年)の優勝者。ナクソスへのデビュー盤となったシューマンの作品集では、闊達なテクニックと繊細なニュアンス、さらには通好みなプログラミングで、期待の俊英登場として広く話題を集めました。 そして今回、彼に託されたのは、ナクソスのカタログでは初となる武満徹のピアノ作品集。ピアニスト自身、世界中に紹介したいと意欲的に演奏してきた 作品でもあり、作曲家への深い敬意が感じ取れる録音となっています。 静寂の中に瑞々しさを湛えた23歳の福間によるこのピアノ作品集は、作曲家の没後10年余を経て、武満作品の演奏が新しい時代を迎えたことを印象づけます。
収録作曲家:
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松村禎三(1929-2007):
交響曲 第1番・第2番
ゲッセマネの夜に [神谷郁代/アイルランド国立響/湯浅卓雄]MATSUMURA, T.: Symphonies Nos. 1 and 2 / To the Night of Gethsemane (Ireland RTE National Symphony, Takuo Yuasa)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2021年03月26日 NMLアルバム番号:8.570337
CD価格:1,980円(税込)
京都で生まれ、尺八や筝をたしなむ両親のもと幼い頃から音楽に興味を示した松村は、1949年に旧制第三高等学校理科を卒業後、作曲家への道を目指して清瀬保二を頼って上京。当時清瀬の家に出入りしていた武満徹と親交を結ぶも、結核のために東京藝術大学の受験に失敗し、5年間の療養生活を余儀なくされました。その頃から俳句も手掛け、この分野でも才能を発揮します。退院後は次々と作品を発表、1970年より藝大音楽学部作曲科にて教鞭を執るまでになりました。 このアルバムには3つの作品を収録。東洋的な精神を表現しようと努めた1965年の「交響曲第1番」では、壮大な音が聴き手を圧倒します。そして35年以上経て書かれた「交響曲第2番」は彼自身のモノローグ。響きはより調性に回帰し、ピアノと管弦楽は対話を重ねながら最後のクライマックスへと突き進みます。最後に置かれた、「ゲッセマネの夜に」では、松村の思いはキリストの眼差しを借りながら、人々の苦悩を描きだします。
収録作曲家:
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シェン(1955-):
飛び立て - ヴァイオリン協奏曲
ゾディアック物語 - オーケストラのための協奏曲
蘇州序曲 [ダン・シュウ(ヴァイオリン)/ブライト・シェン(指揮)/蘇州交響楽団/上海交響楽団]SHENG, Bright: Let Fly / Zodiac Tales / Suzhou Overture (Dan Zhu, Suzhou Symphony, Shanghai Symphony, Bright Sheng)
発売日:2021年02月12日 NMLアルバム番号:8.570628
CD価格:1,900円(税込)
中国出身、アメリカを拠点に活躍する作曲家ブライト・シェン。このアルバムにはヴァイオリンが縦横無尽に豊かな旋律を奏でるヴァイオリン協奏曲と、楽しい『ゾディアック物語』、そして風景の描写が鮮やかな「蘇州序曲」の3作品が収録されています。 名手ギル・シャハムに献呈されたヴァイオリン協奏曲は「Let Fly 飛び立て」の副題がつけられており、ここにはシャハムのイメージと、彼の娘フェイフェイ(中国語で飛ぶの同音異語)の名がかけられています。3つの楽章は切れ目なく演奏され、2楽章と3楽章の間にはカデンツァが置かれており、ここでは奏者の自由な発想が求められます。 『ゾディアック物語』は中国の干支をテーマにした作品。日本の干支には登場しないネコも姿も描かれています。 中国で最も長い歴史を誇る蘇州をテーマにした「蘇州序曲」では、この都市の過去と現在の姿を鮮やかなオーケストラの色彩を駆使して描き出しています。
収録作曲家:
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チャン・ピン(1972-):
Oriental Wash Painting 水墨画 -
4つの協奏曲による管弦楽組曲 [ジ・ウェイ(古筝)/ユー・ホンメイ(二胡)/ツァン・キアン(琵琶)/ユアン・ファイファン(竹笛)/リン・タオ(指揮)/中国国立交響楽団]CHANG, Ping: Oriental Wash Painting (Wei Ji, Hongmei Yu, Qiang Zhang, Feifan Yuan, China National Symphony, Tao Lin)
発売日:2019年10月25日 NMLアルバム番号:8.570627
CD価格:1,900円(税込)
北京中央音楽院の作曲部門で博士号を取得し、ベルリン芸術大学の客員研究員として派遣された才能ある作曲家チャン・ピン。彼の代表作、中国の伝統楽器を紹介するための4つの協奏曲で構成された組曲「水墨画」をお楽しみください。 薄く溶いた絵の具を刷毛や大き目の筆で塗りつぶしていくウォッシュ技法を用いた「淡彩画」は海や雲の色の濃淡を表現するのに最適な画法であり、複数の色を用いることで複雑な色彩を表現することが可能です。ここで彼は中国の琴、二胡、琵琶、竹笛をそれぞれの楽章に使用し、中国独特の水墨画を思わせる個性的な色合いを出すことに成功しています。 独奏を担当する奏者たちは、それぞれ中国を代表する名手たち。神秘的な響きを駆使しながら、見事な風景を描き出しています。北京の中国国立舞台芸術センターで行われた世界初演コンサートを収録したアルバムです。
収録作曲家:
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秦文琛:作品集
ヴァイオリン協奏曲「山のふもとに」
チェロ協奏曲「夜明け」
ソーナー協奏曲「Calling for Phoenix」 [黄蒙拉/ウィーン放送響/ラプル]QIN, Wenchen: Border of the Mountains (The) / Dawn / Calling for Phoenix (Mengla Huang, Li-Wei Qin, Qianyuan Zhang, Vienna Radio Symphony, Rabl)
発売日:2017年06月23日 NMLアルバム番号:8.570620
CD価格:1,900円(税込)
モンゴルのオルドスで生まれ、北京で活躍する作曲家チン・ウェンチェンの作品集。若い頃から民族音楽の研究に勤しみ、上海音楽院で作曲を学んだ後、1998年から2001年にかけてドイツのエッセンに留学、現在は中国中央音楽院の教授を務める傍ら、数多くの作品を発表。「中国で最も影響力のある作曲家」の一人です。 このアルバムには彼の3つの協奏曲を収録。上海音楽院の創立85周年のために作曲されたヴァイオリン協奏曲は、中国の山間部に住む人々の民謡を取り入れたエネルギッシュな作品。チェロ協奏曲は中国の現代詩人、海子(Hai zi)の詩に基づいた描写的な曲。最後は中国の伝統楽器ソーナー(チャルメラ)のための協奏曲の鄙びた音色で締めくくられます。
収録作曲家:
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プラッティ(1692-1763):
6つのフルート・ソナタ Op.3 [ウォールバルグ/スンドクヴィスト/スヴェーン]PLATTI: 6 Flute Sonatas, Op. 3
発売日:2016年08月26日 NMLアルバム番号:8.570282
CD価格:1,900円(税込)
イタリア、パドヴァに生まれ、バイエルンのヴュルツブルクの司教の宮廷に仕えたジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1692-1763)。1711年に当時発明されたばかりの楽器「フォルテピアノ」のために書いたソナタでその名が知られています。 1743年に出版されたこの6つのソナタは、当時のフルート奏者ピエトロ・フィリッポ・ディ・クルフトのために書かれた曲で、クルフト本人のことはほとんど知られていませんが、作品が極めて技巧的であることを考えても、クルフトが高い技術を持っていたことが推察されます。これらのソナタは後期バロックから初期の古典派への橋渡しとなる簡潔で革新的な形式で書かれており、第4番のカデンツァなどは、同じ時期のクヴァンツ作品を思わせる華麗な音楽です。遊び心たっぷりの通奏低音も優雅な彩りを添えています。 ※日本語帯なし
収録作曲家:
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ハチャトゥリアン(1903-1978):
交響曲 第2番 ホ短調「鐘」
レールモントフ組曲 [ロシア・フィル/ヤブロンスキー]KHACHATURIAN, A.I.: Symphony No. 2, "Symphony with a Bell" / Lermontov Suite (excerpts) (Russian Philharmonic, Yablonsky)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:8.570436
CD価格:1,900円(税込)
ハチャトゥリアン(1903-1978)の2番目の交響曲が構想されたのは1942年のことですが、実際に作曲されたのは1943年の夏でした。当時のロシアは戦争の真っ只中であり、イヴァノヴォの作曲家組合の隠れ家で暮らしていた彼は、ここに思いの丈をぶつけたのです。そして出来上がった交響曲第2番は、同じ年に書かれたショスタコーヴィチの第8番のように「怒り」や「戦争と暴力への抗議」といった側面も持っています。初演後、彼は楽章の入れ替えや、金管の増強、一部短縮など、納得が行くまでこの作品を何度も改訂し、1946年にはスターリン賞第一席を受賞するという栄誉も受けることとなります。 曲の構成は、重苦しい第1楽章で始まり、ピアノも交えた軽妙でエネルギッシュな第2楽章、不気味なピアノとパーカッションのオスティナートに支えられた葬送行進曲を思わせる第3楽章、そして第4楽章は金管の力強いファンファーレで始まり、少しずつ力を増しながら、最後は鐘の音に彩られながら曲を閉じるという壮大なもの。サブタイトルの「鐘」は、残念ながらこれは作曲家自身がつけたものではありませんが、曲の特質を良く表しています。 「レールモントフ組曲」は“仮面舞踏会”で知られる文豪レールモントフのエピソードを、1954年にボリス・ラヴレニョフが劇化。ハチャトゥリアンが音楽を書き、その後1959年に組曲にしたものです。ワルツを始めとした聞き覚えのあるメロディが耳に残る、いかにもハチャトゥリアンらしい音楽です。
収録作曲家:
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グァン・シァ(1957-):
交響曲 第2番「希望」
星をみつめて
交響的バラード「悲しき夜明け」 [ニュルンベルク響/邵恩]GUAN, Xia: Symphony No. 2, "Hope" / Gazing at the Stars / Sorrowful Dawn (Nuremberg Symphony, En Shao)
発売日:2016年06月29日 NMLアルバム番号:8.570618
CD価格:1,900円(税込)
このアルバムに収録されている「交響曲第2番“希望”」は、中国の著名な作曲家、グアン・シァ(1957-)の代表作。彼は1985年に中国中央音楽院を卒業し、数多くのテレビシリーズのサウンドトラックを手掛け、最近では中国国立交響楽団のエグゼクティブ・ディレクターを務めています。彼の交響曲第1番は1980年代半ばに書かれましたが、そちらはあまり話題になることはありませんでした。しかし「希望」と題された第2番は、善と悪、闘争と持続性など人類の本質に光が当てられており、各々の楽章に付されたタイトルも明るい未来を感じさせるなど、聴き手に明るい希望をもたらす音楽として愛されています。 「アース・レクイエム」は交響曲第2番と同じく1999年に書かれましたが、2008年5月に四川を襲った大地震の犠牲者を悼むために、大幅な改作を行っています。この「瞑想」はもともと第4楽章に置かれていましたが、ここでは一つの楽章として独立させ、原曲の合唱などを全て省き、管弦楽のみで演奏する形に変えています。 「悲しき夜明け」は第二次世界大戦終了後の中国の物語。ワーグナーを思わせる壮麗なファンファーレが印象的な作品です。
収録作曲家:
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チェン・チーガン(陳其鋼)(1951-):
「忘れられた魔法」
「二黄」/「失われた時」 [嚴俊傑/严洁敏/台湾フィル/呂紹嘉]CHEN, Qigang: Enchantements oubliés / Er Huang / Un temps disparu (Chun-Chieh Yen, Jiemin Yan, Taiwan Philharmonic, Shao-Chia Lü)
発売日:2016年05月25日 NMLアルバム番号:8.570614
CD価格:1,900円(税込)
現代中国における作曲家の中でも「最も著名な人」として讃えられる陳其鋼(1951-)の作品集です。画家の家に生まれるも、文化大革命の粛清の嵐に巻き込まれ、26歳になるまで音楽を学ぶことが出来なかった彼ですが、1977年にようやく北京中央音楽院に入学、その7年後にはパリに留学し、4年間オリヴィエ・メシアンの弟子となりフランス風の様式を身につけながら、そのままフランス国籍を取得し、国際的に名を知られることとなりました。 このアルバムに収録された3つの作品は、どれも比較的最近の作品で、ピアノ協奏曲である「二黄」はカーネギーホールからの委嘱作。中国のメロディを用いながらも、どこかラヴェルの協奏曲を思わせる豊かなメロディを持った曲となっています。珍しい編成を持つ「失われた魔法」は2008年にアラン・ギルバートとフランス放送フィルによって初演された曲で、こちらも洗練された美しさを誇っています。二胡の特徴的な響きを生かした「失われた時」も、中国伝来のメロディが生かされていますが、二胡奏者には超絶技巧が要求されるという難曲です。中国古来の響きと現代を繋ぐ注目作です。※日本語帯なし
収録作曲家:
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ウェン(1958-):
上海前奏曲
牡丹亭幻想曲/ばらの変奏曲
ノスタルジア/愛の歌と川の歌 [ヴァインマイスター/ウィーン放送響/ラプル]WEN, Deqing: Shanghai Prelude / The Fantasia of Peony Pavilion / Variation of a Rose (Weinmeister, Vienna Radio Symphony Orchestra, Rabl)
発売日:2016年04月27日 NMLアルバム番号:8.570619
CD価格:1,900円(税込)
長き伝統を誇る中国。ここに生まれる音楽は実に鮮やかで、また哲学的な深みを持っています。この1958年生まれ、中国=スイスの作曲家ウェンもそんな作品を書く作曲家の一人です。すでに中国とヨーロッパの批評家たちから大絶賛されている彼の作品は、どれも華やかで力強く、輝くような風合いを持っています。 このアルバムに収録された5つの曲はそれぞれに特徴的な作風を有しており、東洋と西洋の文化の融合を諮った「上海前奏曲」、16世紀の作品をモティーフにした「牡丹亭幻想曲」、作曲者自身の苦難と悲しみから生まれたという「ばらの変奏曲」、フランス民謡を主題とした「ノスタルジア」、もともとはピアノ小品であったものを管弦楽版にした「愛の歌と川の歌」と、ため息がでるほどのゴージャスで磨きぬかれた響きが耳に残るものです。ウィーン放送交響楽団による濃密な演奏でお楽しみください。 ※日本語帯なし
収録作曲家:
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ゴードン・シーウェン・チン(金希文)(1957-):
交響曲 第3番「台湾」
チェロ協奏曲 第1番 [ヤン・ウェン=シン/台湾フィル/呂紹嘉]CHIN, Gordon Shi-Wen: Cello Concerto No. 1 / Symphony No. 3, "Taiwan" (Wen-Sinn Yang, Taiwan Philharmonic, Shao-Chia Lü)
発売日:2015年09月23日 NMLアルバム番号:8.570615
CD価格:1,900円(税込)
台湾を代表する現代作曲家の一人、ゴードン・チン(1957-)の作品集です。以前リリースされた「二重協奏曲」と「ファルモサの四季」(8.570221)でも、響きこそ前衛的でありながら、独特の叙情性を持つ音楽が展開されていましたが、このアルバムに収録された2つの作品も傾向は同じものであり、時として驚くほど美しい部分があったりと、興味の尽きない人であるといえるでしょう。 古典的な3楽章形式を持つと見せかけて、実はそれぞれの楽章が結びついているという「チェロ協奏曲」は、各々の楽章にシェイクスピア、パスカル、サミュエル・ジョンソンの文章から取られた言葉が引用され、これらが曲の雰囲気を説明しています。「交響曲第3番」はバンクーバー交響楽団の委嘱作で、台湾の長い歴史を踏まえた史実に基づくタイトルが付けられた楽章からは独創的な香りが漂います。打楽器が躍動する第1楽章、台湾のポピュラー・ソングが効果的に用いられた第2楽章、そしていかなる外界の力にも臆することのない民族性を表現した第3楽章。これらは強い意志を持ち、最後は英雄的な盛り上がりで曲を閉じるのです。
収録作曲家:
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中国のこだま
スーザン・チャン ピアノ・リサイタル [スーザン・チャン]Piano Recital: Chan, Susan - ZHOU, Long / LAM, Doming / LOUIE, A. / TAN, Dun / CHEN, Yi (Echoes of China)
発売日:2015年09月23日 NMLアルバム番号:8.570616
CD価格:1,900円(税込)
現代中国のピアノ曲…どんな作品を頭に思い浮かべますか? このアルバムには5人の作曲家による多彩な作品が収録されており、想像通りの曲から、意表をつく曲まで、まさに「新鮮な驚き」を得ることができるというものです。ピアノの内部奏法を駆使し、「誰も撞かずとも自然に鳴る鐘」の伝説を音にしたという「ピアノベルズ」は、ラヴェル風の響きを有していますし、モンゴル王に嫁がなくてはいけなくなった若い女性の悲劇を描いた「哀歌」では中国の古いメロディが効果的に使われています。カナダで高く評価されている女性作曲家ルーイの作品は、もともとピアノの練習用に書かれたものですが、各々の曲には独自の物語があります。 このアルバムの中で最も有名なのがタン・ドゥンの「水彩による8つの思い出」でしょう。幼い頃の記憶に結びついた8つの曲は、聴き手の感情を強く揺さぶります。最後の2曲は世界初録音。最後の「北国の情景」はスーザン・チャンに捧げられた曲でもあります。
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許舒亞(1961-):
管弦楽作品集
ニルヴァーナ
インソレーション/クリスタル・サンセット
祖国へのこだま/ユン [リー・シューイン/チェン・キレン/ウィーン放送響/ラプル]XU, Shuya: Insolation / Cristal au Soleil Couchant / Echos du Vieux Champ / Nirvana / Yun (Shu-ying Li, Qilian Chen, Vienna Radio Symphony, Rabl)
発売日:2015年07月29日 NMLアルバム番号:8.570617
CD価格:1,900円(税込)
1961年に中国の北東部で生まれた作曲家、許舒亞(1961-)の作品集です。中国の「ニューウェイブ」作曲家であり、彼の作品は世界中で賞を獲得し、広く演奏されています。日本でも以前、サントリー音楽財団が開催したサマーフェスティヴァル(1999年)で彼の作品「虚/実~12奏者のための」を演奏し、こちらも高い評価を受けています。 このアルバムには1990年台から2007年までに書かれた5つの作品が収録されています。「インソレーション - 日射量」は中国の古代神話にインスパイアされた作品で、猛暑の日に水を求める英雄の姿が描かれています。自然を征服する困難さと勇気が讃えられています。次の曲も「太陽賛歌」であり、日没時の独特の太陽光線が3つに分かれたオーケストラによって克明に描かれていきます。祖国への郷愁が描かれた「祖国へのこだま」、超越状態を表す「ニルヴァーナ」、民俗的なフレーズが効果的に配された、歌を伴う「ユン」と、多彩で独創的な世界観を味わってみてください。
収録作曲家:
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周龍(1953-)/陳怡(1953-):
交響曲「虎門1839」 他 [ニュージーランド響/ダレル・アン]ZHOU, Long / CHEN, Yi: Symphony, "Humen 1839" / ZHOU, Long: The Rhyme of Taigu / The Enlightened (New Zealand Symphony, Darrell Ang)
発売日:2015年06月24日 NMLアルバム番号:8.570611
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)ピューリッツァー賞を受賞したことでも知られる、中国で最も名声ある作曲家の一人、周龍(1953-)の作品集です。ブリガムヤング大学とシンガポール交響楽団との共同委託作品である「太鼓の韻」は日本の伝統的な太鼓(Taiguとは中国で太鼓を意味する)の歴史を紐解くものであり、もともと和太鼓の起源は仏教の教義、そして中国の宮廷儀式から生まれた「Taigu」の伝統に遡ることができるということで、ここから雅楽や能楽へ、またコミュニケーションの手段として、様々な形に発展していったのです。しかしながら、中国ではTaiguはほとんど生き残っておらず、唯一、唐王朝の宮廷音楽にその一部の断片が残っているだけだと言われます。 この「太鼓の韻」ではそんな古代の芸術様式と、現在のオーケストラアンサンブルに多彩なパーカッション(初演時には日本の太鼓で演奏された)を加えることで、その伝統を振り返ります。広州交響楽団の委託作品である「虎門1839」は陳怡(1953-)との共同作品で、これは1839年に広東省で行われた「アヘン1000トンの公開処分(焼却されたと言われている)」を記念した曲で、4楽章からなる刺激的な音楽です。3曲目のタイトル「エンライテンド」は「悟りを開く」という意味であり、原題世界の闘争と、平和、光と愛を描いた壮大な曲です。
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J.S.バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集 第2巻
24の前奏曲とフーガ BWV 870-893 [ボーセジュール]BACH, J.S.: Well-Tempered Clavier (The), Book 2 (Beauséjour)
発売日:2015年02月25日 NMLアルバム番号:8.570564-65
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
あらゆる鍵盤楽器のための作品の中でも、最も偉大で最も学ぶべきところが多いとされるJ.S.バッハ(1685-1750)の「平均律クラヴィーア曲集」。1巻と2巻があり、それぞれ全ての長調と短調が用いられた24の前奏曲とフーガで構成されています。このフーガの部分には、あらゆる技術と対位法が駆使されており、学習者だけではなく、全ての音楽愛好家たちが愛してやまない曲集として知られているのです。 ここで見事なハープシコードを演奏しているリュック・ボーセジュールは、すでにNAXOSに第1集を2005年に録音していて(8.557625-26)、こちらも基本を丁寧に押さえつつ、豊かな表現を湛えた演奏として評価されていますが、この第2集は更に考え抜かれた解釈と、極めて自然なテンポが心地よい、聴けば聴くほどに味が出る見事なものとなっています。
収録作曲家:
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ゲ・ガンリュ 葛甘孺(1954-):
上海の回想
バタフライ序曲 [ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/葉聡]GE, Gan-Ru: Shanghai Reminiscences / Butterfly Overture (Royal Scottish National Orchestra, Tsung Yeh)
発売日:2015年02月25日 NMLアルバム番号:8.570609
CD価格:1,900円(税込)
上海で生まれ、アメリカのコロンビア大学で博士号を得た作曲家 葛甘孺(ゲ・ガンリュ 1954-)の作品集です。以前の弦楽四重奏曲では、微分音や特殊奏法を駆使した不思議なハーモニーで魅了しましたが、今作の「上海の回想」は自らの体験を基にした「大河ドラマ」のような作品となっています。5歳からヴァイオリンを始めた彼の幼い視点は、様々な街の音を拾いながら、少しずつ芸術家としての使命を見据えていきます。彼が生まれた1954年は、すでにヴァイオリンを学ぶことに対しての偏見があり、幼い彼がレッスンをするときには、両親は彼のヴァイオリンにミュート(弱音器)をつけなくてはいけなかったのです。そして勃発した「文化大革命」のため、高校卒業後に強制収容所に送られ農作業に従事するも、その才能が認められ、ヴァイオリニスト、作曲家として成功するのです。そんな思い出がきっちり描かれたこの作品が演奏されるだけでも、中国という国の良い変化が見て取れるのではないでしょうか。素晴らしい文化を有する国の将来に幸福があることを祈らずにはいられません。
収録作曲家:
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ドホナーニ(1877-1960):
ピアノ五重奏曲 第1番&第2番 [ウォルフィッシュ/エンソ弦楽四重奏団]DOHNÁNYI, E.: Piano Quintets Nos. 1 and 2 (Wallisch, Ensō String Quartet)
発売日:2014年12月24日 NMLアルバム番号:8.570572
CD価格:1,900円(税込)
名指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニの祖父に当たるドホナーニ・エルノ(1877-1960)の2つのピアノ五重奏曲です。1897年、オイゲン・ダルベールとともに学んでいたドホナーニは、ベルリンでピアニストとしてデビューするための準備を始め、ドイツとオーストリアでコンサートを行い、ハンス・リヒターの招きでロンドンに出かけ、ここでベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏して、素晴らしい成功を収めます。その後、彼はリストに親しくなることを目論み、ロシアとアメリカを含むコンサート・ツアーを行い、その後は紆余曲折を経ながらもハンガリーの音楽の発展に力を尽くします。 この1895年に書かれた第1番のピアノ五重奏曲は、ブラームスに絶賛されたという魅力的な作品です。確かにブラームスからの影響を強く受けたと思われる雰囲気が横溢し(特に第3楽章)、これは若き作曲家の意欲を示すとともに、その行く末を暗示させるかのようなドラマティックな側面も見せています。それに比べ、1914年に書かれた第2番の五重奏曲は、冒頭から重苦しく激しいもので、ドホナーニの作風の変化を目の当たりにすることができるでしょう。第3楽章のメロディも民謡調であり、第2主題はただただ厳粛です。名手ウォルフィッシュとエンソ弦楽四重奏団による迫力ある演奏は、聴くものの心を捉えてやみません。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
序曲全集 第3集 [プラハ・シンフォニア管/ベンダ]ROSSINI, G.: Overtures (Complete), Vol. 3 (Prague Sinfonia, Benda)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年12月18日 NMLアルバム番号:8.570935
CD価格:1,900円(税込)
19世紀の最も偉大なオペラ作曲家ロッシーニ(1792-1868)。序曲のほんの少しを聴いただけでも、劇的で華やかな舞台がたちまち目の前に浮かびあがります。ベンダとプラハ交響楽団による序曲集の第3集は、有名な「チェネレントラ」を始めとした7曲の序曲を収録。もちろん珍しい作品も含まれており、ロッシーニ好きならば感涙にむせぶこと間違いありません。 冒頭の「マオメット2世(メフメト2世)」は1820年の初演時には序曲はついておらず、1822年の再演時に付け加えられたものです。他の序曲もお馴染みの作品ですが、トラック4の「大序曲」だけは歌劇のためではなく、彼が学生時代にコントラバスのために書いた「独立した作品」です。劇的な風情と快活な表情を併せ持つ見事な転換が心地よい、いかにもロッシーニらしい音楽と言えそうです。
収録作曲家:
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ブロッホ(1880-1959):
ヴィオラと管弦楽のための組曲他 [シャオ・ホンメイ/MAVブダペスト響/スモリー]BLOCH, E.: Suite for Viola and Orchestra / Baal Shem / Suite hebraique (Hong-Mei Xiao, Budapest Symphony MAV, Smolij)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年07月24日 NMLアルバム番号:8.570829
CD価格:1,900円(税込)
ブロッホ(1880-1959)の「バール・シェム」は、彼の「ユダヤの魂」を象徴するような作品であり、18世紀に開始された「敬虔主義運動・・・ハシディズム」の創始者バアル・シェム・トーブに着想を得た曲です。本来は1923年、ヴァイオリンとピアノのために書かれ、その16年後にヴァイオリンと管弦楽のために編曲されました。 このアルバムでは、それを更にヴィオラのためにとヴィオラ奏者ホンメイ自身が移し替え、類稀れなる美音で聴かせます。調性は変更されていないので、演奏自体はかなりの困難を極めるものと想像されますが、ひたすた落ち着いた音色が美しく、また時には夢心地にと、この作品の新しい魅力をみせてくれています。また「ヘブライ組曲」、「ヴィオラと管弦楽のための組曲」のどちらも、やはりユダヤ的な題材を扱ったものであり、まさにブロッホの心の歌と言えるものです。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
序曲全集 第2集 [プラハ・シンフォニア管/ベンダ]ROSSINI, G.: Overtures (Complete), Vol. 2 (Prague Sinfonia, Benda)
■オペラ
発売日:2013年06月19日 NMLアルバム番号:8.570934
CD価格:1,900円(税込)
ロッシーニ(1792-1868)の素晴らしいウイットと創造性が、この序曲シリーズにくまなく発揮されています。これらの序曲の役割は、喜劇的な面と悲劇的な面の両方の要素を、色鮮やかなオーケストレーションで描き出し、これから始まる壮大な物語への道しるべと成すことにありますが、このベンダの演奏はそれらの要望を見事なまでにかなえていると言えるでしょう。ここでは5台のチェロ独奏部分を含む4つの楽章からなる、大規模な序曲である「ウィリアム・テル」、彼の作品の中でも最も人気を誇る「絹のはしご」序曲などの有名作から、オペラ自体もほとんど演奏されることのない「デメートリオ」や「シジスモンド」などの珍しい作品まで、ファンならずとも聞き逃せないものばかりを収録しています。
収録作曲家:
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山田一雄(1912-1991):
大管弦楽のための小交響楽詩「若者のうたへる歌」
交響的木曽 Op.12他 [ロシア・フィルハーモニー管弦楽団/ドミトリー・ヤブロンスキー指揮]YAMADA, Kazuo: Grand Treasure / A Song of Young People / Kiso / Spellbinding (Russian Philharmonic, Yablonsky)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2013年03月27日 NMLアルバム番号:8.570552
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:590円(税込)本格的な管弦楽作品を書ける数少ない邦人作曲家!全身を使ってしなやかに、時には爆発的な指揮を行う姿で知られる昭和の名指揮者山田一雄。しかし戦前の時代の彼は近代フランス風の歌曲を書き、マーラー顔負けの管弦楽作品を書く「前衛作曲家」としての名前を欲しいままにしていたことは、ようやく最近になって認知されてきたように思えます。彼自身、戦後になって指揮者としての活動が活発になると同時に、作曲家としての側面を封印していたきらいもあり、これらの作品の再復興が山田の本意であるのかは不明ですが、今の時代に容認されるのであれば、あのいたずらっぽい笑顔で「しょうがないな」と言ってくれるに違いありません。この4つの作品に漲る多彩な表現法は、確かに彼が「大作曲家」であったことを物語るものでしょう。
収録作曲家:
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パガニーニ(1782-1840):
ヴァイオリン協奏曲 第5番他 [ポチェキン/ロシア国立フィル・ヤブロンスキー]PAGANINI, N.: Violin Concerto No. 5 / I palpiti (Pochekin, Russian Philharmonic, Yablonsky)
■協奏曲
発売日:2013年02月20日 NMLアルバム番号:8.570487
CD価格:1,900円(税込)
19世紀前半、彗星の如く現れたスター・ヴァイオリニスト、パガニーニ(1782-1840)。悪魔に魂を売り渡したと噂される伝説的な超絶技巧の持ち主であり、優れた作曲家でもありました。その華麗な作品は同時代のみならず、後世にも強い影響を与えています。生涯に6曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しましたが、1830年頃に書かれたとされる第5番の協奏曲には独奏部分のみが現存しオーケストラ・パートはありませんでした(完成前にパガニーニが死亡したのでは? と言われています)。 イタリアの音楽学者フェデリコ・モンペリオ(1908-1989)によるオーケストラ伴奏は、ヴァイオリンの輝く音色を存分に引き出しています。ヴァイオリンを演奏するポチョーキンは、1987年モスクワ生まれの超新星。7歳でオーケストラと共演、2005年にはモスクワ・パガニーニ国際コンクールで優勝するなどの輝かしい実績をあげている期待の人。たっぷりとした濃厚な歌い口は昨今のスタイリッシュな演奏とは一線を画したものと言えるでしょう。
収録作曲家:
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F.クープラン(1668-1733):
ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲 [ペルコラ/ハッキネン]COUPERIN, F.: Pieces de violes avec la basse chifree: Suites Nos. 1 and 2 / Pieces de Clavecin: 27th Ordre (Perkola, Hakkinen)
■室内楽
発売日:2013年02月20日 NMLアルバム番号:8.570944
CD価格:1,900円(税込)
フランソワ・クープラン(1668-1733)は、多くの音楽家を排出したクープラン家でもとりわけ有名な存在であり、オルガニストとしてルイ14世の御前演奏を行うほか、数多くのクラヴサン(フランス語でチェンバロを表わす)のための作品を残しています。基本的に鍵盤音楽の作曲家として知られていますが、コンセールと呼ばれる多くの室内楽作品も残しています。 このヴィオール組曲は1728年に出版されたクープラン晩年の作品で、フランス組曲の形式に、イタリア風の形式をわずかに盛り込んだ意欲作で、この年に亡くなったマラン・マレを偲んで書いたと言われています。クラブサンのための第27組曲は、ヨーロッパにおける中国への関心が現れた作品。当時の人々におけるアジアのイメージがそこはかとなく感じられる興味深い音楽です。静かな午後、お茶でもしながら聴きたい1枚です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ディヴェルティメント 第11番&第17番 [ケルン室内管/ミュラー=ブリュール ]MOZART, W.A.: Divertimenti Nos. 11 and 17 (Cologne Chamber Orchestra, Muller-Bruhl)
■協奏曲
発売日:2013年02月20日 NMLアルバム番号:8.570990
CD価格:1,900円(税込)
2012年1月に逝去したミュラー=ブリュールの最後の録音です。ヘルマン・アーベントロートの弟子として1964年以来、アーベントロートが創設したケルン室内管弦楽団の指揮者として活躍、NAXOSのドイツ古典派のレパートリーの拡充に努め、常に質実剛健、いぶし銀の美しさを思わせる演奏を聴かせたブリュールですが、2007年のバッハのカンタータと、ハイドンのいくつかの協奏曲の録音以来は、ほとんど指揮活動から遠ざかったいた彼を、指揮台に呼び戻したのが、このモーツァルト(1756-1791)の2つのディヴェルティメントだったのです。そして、まるで天上の響きのような優美な2曲を残し、彼は光溢れる世界へと旅立っていきました。今頃はバッハやモーツァルトと音楽を語りあっているのでしょうか。
収録作曲家:
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タン・ドゥン(譚盾)(1957-):
管弦楽のための協奏曲
3つの音符のための交響詩他 [香港フィル/譚盾]TAN, Dun: Symphonic Poem of 3 Notes / Orchestral Theatre / Concerto for Orchestra (after Marco Polo) (Hong Kong Philharmonic, Tan Dun)
■協奏曲
発売日:2012年11月21日 NMLアルバム番号:8.570608
CD価格:1,900円(税込)
現代中国を代表する作曲家、タン・ドゥン。彼の活躍は国際的であり、指揮者としても広く活動しています。舞台作品から映画音楽まで幅広く手掛け、その作品の多くには中国の伝統楽器が用いられるなど、西洋音楽と東洋音楽の融合を図ることでも知られています。またそれに留まらず、珍しい楽器や奏法にも貪欲な興味を示し、水の音や紙から生まれる音色すらも、自らの音楽にとりいれています。 このアルバムには2012年に書かれた、とびきりの新作も含む3つの作品が収録されています。彼の親しい友人である歌手プラシド・ドミンゴのために書かれた「3つの音符のための~」、彼の作曲技法のエキスが存分に詰まった「管弦楽のための協奏曲」、そして彼の名を決定的にした「オーケストラル・シアター」。まるで映画を見ているような鮮明なイメージが浮かぶはずです。作曲家自身の指揮は、これらの曲に有無を言わせぬ説得力を齎していること間違いなし。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
序曲全集 第1集 [プラハ・シンフォニエッタ/ベンダ]ROSSINI, G.: Overtures (Complete), Vol. 1 (Prague Sinfonia, Benda)
■オペラ
発売日:2012年11月21日 NMLアルバム番号:8.570933
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSの膨大なレパートリーの中にありそうでなかったのが、ロッシーニ(1792-1868)歌劇の序曲全集です。もちろん有名曲を一通りつまんだアルバム(8.550236)など、一部の曲は楽しめたのですが、折角ならば全曲を聴いてみたいと熱望するファンの声に応えて、この度4枚からなる全集を企画、その第1集となるのがこちらというわけです。 さて、冒頭から聴いてみてください。抜けの良い録音と闊達なるベンダの指揮は、耳をわくわくさせること間違いなし。第3曲目はタイトルこそ「イギリスの女王エリザベス」ですが、使い回しの多いロッシーニのこと、今では「セビリアの理髪師」の序曲として知られているものです。喜劇あり悲劇ありのロッシーニの奥深い世界、まずは序曲から足を踏み入れてみませんか?
収録作曲家:
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ストラヴィンスキー(1882-1971):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [ヒューブル/ウェイツ]STRAVINSKY, I.: Violin and Piano Works - Suite italienne / Divertimento / Duo Concertant (Huebl, Wait)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2012年05月16日 NMLアルバム番号:8.570985
CD価格:1,900円(税込)
「新古典派」の作曲家ストラヴィンスキー(1882-1971)の面目躍如と言った感のある、このプルチネルラの「イタリア組曲」は、バレエ・リュスの主宰者ディアギレフの発案によって1919年に書かれました。最初はペルゴレージの楽曲を素材に。と考えられていたようですが、結局は数多くの作曲家たちの曲を元に、ストラヴィンスキーが近代的な和声を取り入れて、きわめて小粋な合奏協奏曲風の組曲として仕上げたのです。その後、ストラヴィンスキーが最初のヴァイオリン曲である「ヴァイオリン協奏曲」を作曲する際、協力してくれたドゥシュキンのために、この「イタリア組曲」をはじめとしたいくつかの作品をヴァイオリンとピアノで演奏できるように編曲、またオリジナルの「協奏的二重奏曲」も作曲しています。シュニトケのソナタ(8.570978)で鮮烈な演奏を聴かせたヒューブルが、ここでも見事な切れ味で、この一癖も二癖もある痛快な音楽を演奏しています。
収録作曲家:
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サラサーテ(1844-1908):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 第3集
ボレロ/アンダルーサのセレナーデ
序奏とファンダンゴ他 [楊天堝/ハドゥッラ]SARASATE, P. de: Violin and Piano Music, Vol. 3 (Tianwa Yang, Hadulla)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2012年04月18日 NMLアルバム番号:8.570893
CD価格:1,900円(税込)
ヴァイオリンの名手で、超絶的な技巧を駆使した華やかな作品を数多く書いたサラサーテ(1844-1908)。しかし、彼の作品をまとめて聴いてみようとすると、実はあまり録音が多くないことに気が付きます。そんなサラサーテの作品に光を当てたのがこのシリーズです。この第3集には、最近出版されたばかりの「チリの鳥たち」(トラック13)も収録。この曲はサラサーテが1871年に南米ツアーを行った時に作曲したもので、高い声で鳴き交わす極彩色の南国の鳥たちが見事に描かれています。思わず窓を開けて、空を見上げたくなるような楽しい曲です。ヴァイオリンを演奏するのはおなじみの楊天堝。現代最高の「サラサーテ弾き」の彼女の美音を心行くまでお楽しみください。全てのヴァイオリン好きに贈る極上の1枚です。
収録作曲家:
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ローデ(1774-1830):
ヴァイオリン協奏曲 第3番・第4番・第6番 [アイヒホルン/イェナ・フィル/パスケ]RODE, P.: Violin Concertos Nos. 3, 4 and 6 (Eichhorn, Jena Philharmonic, Pasquet)
■協奏曲
発売日:2011年11月16日 NMLアルバム番号:8.570767
CD価格:1,900円(税込)
ヴィオッティの愛弟子であり、またナポレオンの宮廷音楽家として幅広い活動を行ったヴァイオリニスト、ピエール・ローデ。以前NAXOSからリリースされた第7番と第10番の協奏曲(8.570469)で、その偉大な才能に開眼した人も多いことでしょう。今回もヴァイオリニスト、アイヒホルンによる3曲の協奏曲を聴いてみてください。優美さ、抒情性、冴え渡る技巧、そして流暢な音楽の流れ。まさにベートーヴェンやパガニーニに匹敵する素晴らしい作品がここにあります。第3番は壮大で悲痛な面持ち、第4番は端正、そしてスペイン訪問の際に書かれた第6番の素晴らしさと言ったら・・・全く言葉に尽くせません。ヴァイオリンの汲めども尽きぬ魅力がここにあります。各々の曲に付されたカデンツァはアイヒホルンによるもの。バッハのシャコンヌからもインスピレーションを受けたというその音楽。ぜひ楽しんでください。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
ピアノ三重奏曲 第1番&第2番他 [アメリア・ピアノ・トリオ/マンデル]STRAUSS, R.: Piano Trios Nos. 1 and 2 / Works for Piano Quartet (Amelia Piano Trio, Mandel)
■室内楽
発売日:2011年11月16日 NMLアルバム番号:8.570896
CD価格:1,900円(税込)
破壊的な音響と、華美かつ複雑過ぎるオーケストレーション。そんな大げさな音楽で好き嫌いが分かれてしまうのがR・シュトラウスです。しかしここに収録された10代から20代終わりにかけて書かれた優美な室内楽作品は、彼のイメージを一新するのに役立つことでしょう。これらの一連の音楽は、彼の父が敬愛していたモーツァルトやベートーヴェンをモデルとして書かれていて、とりわけ13歳の時に書かれた第1番のピアノ三重奏曲は、煌めく創造力と抒情性に満ちています。しかしそのまま大人しく年を重ねなかったのが彼のスゴイところ。1893年に書かれた“アラビア風の踊り”は、全くあの“7つのヴェールの踊り”を彷彿させるものですし、“小さい愛の歌”は込み入った三角関係を予感させてくれるのですから。
収録作曲家:
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オルウィン(1905-1985):
合奏協奏曲 第2番・第3番
7つのアイルランドの旋律
ヴェニスのムーア人 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ロイド=ジョーンズ]ALWYN, W.: Concerti Grossi Nos. 2 and 3 / 7 Irish Tunes / The Moor of Venice (Royal Liverpool Philharmonic, Lloyd-Jones)
■協奏曲
発売日:2011年10月19日 NMLアルバム番号:8.570145
CD価格:1,900円(税込)
合奏協奏曲第1番を始めとした作品集(8.570704)での表情豊かな音楽を聴くだけで、「まだまだイギリスにはすごい作曲家がいるんだな」と驚かせてくれたオルウィン(1905-1985)ですが、ここでも、その劇的な音楽がたっぷり楽しめます。ヴェニスのムーア人とは、あのシェークスピアが描いたオセロのこと。もともとはブラスバンドのために書かれたものをP.レーンがが管弦楽へと編曲。オセロとデズデモーナを中心とした人間模様が激しい音楽で表出されています。他には、見事に練られた合奏協奏曲2曲と、極めて田園的な2つの作品を収録。合奏協奏曲第3番は、偉大なる指揮者ヘンリー・ウッドの没後20年を記念してBBCから依嘱された作品です。
収録作曲家:
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ピツェッティ(1880-1968):
弦楽四重奏曲集 [ライタ四重奏団]PIZZETTI, I.: String Quartets Nos. 1 and 2 (Lajtha Quartet)
■室内楽
発売日:2011年10月19日 NMLアルバム番号:8.570876
CD価格:1,900円(税込)
まるでドヴォルザーク? と聴きながらジャケットを見直してしまいそうな、第1番の弦楽四重奏曲。これを書いたのは、マリピエーロ、カセッラ、レスピーギと同世代のイタリアの作曲家ピツェッティ(1880-1968)です。彼はどちらかというと先進的な和声には嫌悪感を抱いていたようで、初期バロックやルネサンス音楽への回帰を目指していましたが、とはいうものの、抒情的な旋律を用い、和声も半音階的だったりと、かなり時代の風潮には忠実だったようです。さわやか香りを持つ前述の第1番に比べ、その約26年後に書かれた第2番は、明らかに後期ロマン派風の成熟した濃厚な音楽であり、ゆったりとした第1楽章では、おなじみのBACHの名前も音として引用されています。神秘的な音の流れは、そのまま第2楽章へと続き、見事な構造を持つスケルツォを経て、激しい終楽章へとなだれ込むのです。まさに「音のドラマ」です。
収録作曲家:
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シュニトケ (1934-1998):
ヴァイオリン・ソナタ集 [ヒューブル/ウェイツ]SCHNITTKE, A.: Violin Sonatas (Complete) (Huebl, Wait)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2011年08月17日 NMLアルバム番号:8.570978
CD価格:1,900円(税込)
最も人の声に近い楽器。ヴァイオリンの音色を生涯愛した作曲家第1番のソナタは1963年に作曲されたもので、ショスタコーヴィチの影響を受けつつも、十二音で書かれ、また敬愛するバッハの名前も引用されていたりと実験的かつ破壊的。「2010年の日本音楽コンクールのヴァイオリン部門第2次予選に、この曲が入っていた」これだけで話題になるほど、演奏も解釈も難しい作品です。第2番のソナタは単一楽章で書かれ「ソナタ風」と題されながらも、より散文的で緊張感を湛えています。第3番のソナタは1994年に作曲されたもの。彼の良き理解者であるルボツキーによって、シュニトケ60歳の誕生記念に初演されました。番号のないソナタ(2つの楽章)は、学生時代に作曲されたもので、シュニトケの死後に発見されました。シンプルな外見に中身がぎゅっと濃縮されています。
収録作曲家:
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オルウィン(1905-1985):
ヴァイオリン協奏曲他 [マカスラン/ロイヤル・リヴァプール・フィル/ロイド=ジョーンズ]ALWYN, W.: Violin Concerto / Miss Julie Suite / Fanfare for a Joyful Occasion (McAslan, Royal Liverpool Philharmonic, Lloyd-Jones)
■協奏曲
発売日:2011年07月13日 NMLアルバム番号:8.570705
CD価格:1,900円(税込)
こんなに美しい協奏曲なのに、まだ公開のコンサートで演奏されたことがないとは!オルウィンの名は、クラシックの作曲家としてよりも、映画音楽の作曲家としての方が知られているかもしれません。彼は70以上の映画に200もの曲を書き、そのどれもが当時としては実験的な手法を取り、またそのスペキュタクラーな表現は観客を興奮させたのです(しかし彼の書いたスコアのほとんどは映画スタジオが破棄してしまい、現存するのはわずかであることは本当に残念)。そんなオルウィンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみてください。こちらも熱狂的でロマンティックの極みです。ここでヴァイオリンを演奏するマカスランは「イギリスの若き世代の最も優秀なヴァイオリニストの一人」と称賛された女性演奏家です。とりわけ第2楽章での美しい音色が心に残ります。こんなに充実した曲なのに、オルウィンが生きている間に完全な形で演奏されることはなく(ピアノとヴァイオリン版のみ)、その後も1993年に一度レコーディングされただけで、まだコンサートで演奏されたことがないという不遇の作品だというから驚きです。「令嬢ジュリー」の組曲は、彼の最後の完成されたオペラからエピソードを取ったもの。ファンファーレは故人である打楽器奏者J.ブレーズに敬意を表して書かれた作品です。
収録作曲家:
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フローラン・シュミット(1870-1958):
ピアノ五重奏曲 Op.51他 [ベルリン・ソロイスツ・アンサンブル]SCHMITT, F.: Piano Quintet / A tour d'anches (Berlin Soloists Ensemble)
■室内楽
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.570489
CD価格:1,900円(税込)
フォーレ? プーランク? いえいえ、最近人気のフローラン・シュミットの地味な室内楽1901年から1908年に書かれた「ピアノ五重奏曲」は初期の作品だけあって、まだ先人の影響がかなり大きく感じられます。とはいえ、冒頭の厚いピアノの響きとともに立ち上がる不安な旋律は彼ならではのもの。湿り気を帯びた弦の響きに耳を傾けていると、1分50秒あたりから現れるピアノの独奏メロディが泣かせます。更に美しいのが第2楽章。作曲家自身も気に入っていたこの楽章、月の光の中で咲く青い花を思わせる耽美な曲。まさに印象派の音楽です。その40年後に書かれた「トゥールダンシュに」は、彼の特徴である神秘的な作風は影をひそめていますが、程良いユーモアと、抒情的な気分、そして情熱が混在するプーランクを思わせる名曲です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第33集〉
ワーグナー&ウェーバー・トランスクリプション集 [メイヤー]LISZT, F.: Wagner and Weber Transcriptions (Liszt Complete Piano Music, Vol. 33)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年06月15日 NMLアルバム番号:8.570562
CD価格:1,900円(税込)
ほとんど同じ時代を生きた「父」と「息子」共通する言葉は愛。ただそれだけ…?娘コジマと、悪名高きワーグナーが結ばれると知った時、父であるリストの心情はいかがなものだったことでしょう? 自らも奔放な恋愛を繰り返した彼だけに、色々と思うことは多かったに違いありません。そんな義父リストは、「息子」の作品を数多くピアノ独奏へと編曲しました。男女間の軋轢を重厚な音色であますことなく描いたワーグナーの楽劇は、内容的にも音楽的にもリストが興味を持ったことは間違いありません。ここで聞かれるピアノ版「愛の劇場」は、コンパクトな響きとはいえ、ワーグナーの描きたかった世界をきちんと昇華しています。もちろんこれらの曲を弾きこなすには並大抵の技巧の持ち主では歯がたつわけもありません。そんな息苦しいまでの対決の後に聴くウェーバーは「楽しい」の一言に尽きるでしょう。
収録作曲家:
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J.C.バッハ(1735-1782):
鍵盤のためのソナタ集 Op.5 [アレクサンダー=マックス]BACH, J.C.: Keyboard Sonatas, Op. 5 (Alexander-Max)
■器楽曲
発売日:2011年05月18日 NMLアルバム番号:8.570476
CD価格:1,900円(税込)
爛熟したポリフォニーに飽きた人々は、シンプルな音楽に夢を抱くJ.S.バッハの第11子であるヨハン・クリスチャン。彼が活躍したのは、もう前古典派と呼ばれる時代であり、ポリフォニー全開の父の頃とはかなり違う音楽が流行していたのでした。ギャラント様式、すなわち、複雑な対位法よりも明晰な音楽が好まれた時代であり、流麗な旋律とシンプルな和声を用いて書かれたこのJ.C.バッハの作品もそのまま若きモーツァルトに影響を与えたことは間違いありません。当時の楽器をモデルにしたフォルテピアノの想像以上に力強い音色が心に残ります。趣味の良い音楽とは、まさにこういうものでしょう。
収録作曲家:
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ロスラヴェツ(1880-1944):
チェロとピアノのための作品集 [コストフ/ヴァルコフ]ROSLAVETS, N.A.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 / Meditation / Dances of the White Maidens / Viola Sonata No. 1 (arr. for cello) (Kostov, Valkov)
■器楽曲(チェロ) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年05月18日 NMLアルバム番号:8.570996
CD価格:1,900円(税込)
先鋭的な物が嫌われた時代を生き延び、現代になって大輪の花を咲かせたロスラヴェツの作品群をモスクワ音楽院で作曲を学ぶも、同時代の印象派の影響を強く受けたため、ロシアの音楽家の中でも特異で革新的な曲を残したロスラヴェツ。このアルバムに収録された作品は、とりわけアヴァンギャルドで神秘的な音に満たされています。彼はアーノルト・シェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》について最初のロシア語論文を執筆したことでも知られており、音列にも非常なこだわりを見せた人です。あまりにも前衛的だったためか、1930年代に起こった「ソ連社会主義の芸術路線」の波にのまれ、一時は忘れ去られてしまいました。そんな彼の作品が見直されたのは、彼の姪であるエフロシーニャの尽力によってであり、最近では彼自身の名誉も回復され、作品の演奏機会も多くなっています。
収録作曲家:
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ビゼー(1838-1875):
独奏ピアノのための作品全集 [セブルス]BIZET, G.: Piano Music (Complete) (Severus)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2011年04月27日 NMLアルバム番号:8.570831-32
2CD価格:2,900円(税込)
リストをも唸らせる程の名ピアニストであったビゼー。しかし、彼はオペラ作曲家としての道を選んでしまったビゼーの独奏ピアノのための作品を全て集めたアルバムです。これらは「ラインの歌」以外はほとんど耳にする機会がなく、なかでも「アルルの女」組曲の作曲家自身によるピアノ版の存在は、今までほとんど知られていませんでした。優れたピアニストであったビゼーの手になる作品はとても抒情的かつ技巧的なもので、美しい「夜想曲」から劇的な「演奏会用半音階的変奏曲」まで、さまざまなキャラクター・ピースを楽しむことができるでしょう。ここでピアノを演奏するセブルスは、オーロラ・デュオのメンバーで、チャイコフスキー(8.557717)とバラキレフ&グラズノフ(8.570418)のアルバムで見事な演奏を聞かせてくれている人です。
収録作曲家:
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W.F.バッハ(1710-1780):
オルガン作品集 [ブラウン]BACH, W.F.: Organ Works (J. Brown)
発売日:2011年04月13日 NMLアルバム番号:8.570571
CD価格:1,900円(税込)
常人よりもはるかに才能に溢れていたはずなのに・・・偉大過ぎる父親を持ってしまった男の悲しみJ.S.バッハの長男として生まれ、その音楽的才能を嘱望されながらも結局大輪の花を咲かすことなく生涯を閉じてしまったヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ。ヴァイマールに生まれ、ライプツィヒで教育を受け、1746年にハレの教会でオルガニストとして活躍しますが、就任の際の父のコネがあまりに強かったためか、父バッハの死後は、いろいろとうまく行かなくなってしまい、1746年に退任してからは、亡くなるまで放浪の日々を続けベルリンで死去しました。しかし、その自由を求める性格は音楽に反映されていて、ここで聴けるオルガン作品も、到底古典派の作品とは思えぬほどロマンティックで、柔軟な作風と形式を有しています。
収録作曲家:
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グエッラの写本 第1集
17世紀スペインの世俗歌曲集 [モナール/ヴィラス]GUERRA MANUSCRIPT (The), Vol. 1 (Monar, Vilas)
■声楽曲
発売日:2011年03月16日 NMLアルバム番号:8.570135
CD価格:1,900円(税込)
最近発見されたばかりの、17世紀の後半にマドリッドで編纂されたグエッラの写本です。ミゲル・デ・グエッラ(1646-1722)は1677年から王宮の礼拝堂の書記を務めた人で、この写本は当時流行していた歌を丹念に集めたもの。2人の音楽学者トレントとアルバレスによって発見され1998年に公表されました。スペイン王室、貴族、上流階級の作曲をたしなむ文化人たちによる100余りの小品集で、当時のスペインの音楽を肌で感じることができる興味深いものです。ほとんどは作曲家不詳ですが、中にはサルスエラの大家フアン・イダルゴや、ホセ・マリンなど作曲家名を特定できるものも含まれています。イザベル・モナールの表情豊かな歌に圧倒されます。
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リャプノフ(1859-1924):
ヴァイオリン協奏曲
交響曲 第1番 [フェドトフ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー]LYAPUNOV, S.M.: Violin Concerto / Symphony No. 1 (Fedotov, Russian Philharmonic, Yablonsky)
■協奏曲
発売日:2011年03月16日 NMLアルバム番号:8.570462
CD価格:1,900円(税込)
ピアノ協奏曲では、リストの面影を引きずっていたリャプノフですが、1915年に作曲され1921年に改訂されたヴァイオリン協奏曲では一転、ロシアの郷愁を前面に出した壮大で抒情的な作品を書いています。フェドトフが鳴らす豪華なソロ・パート。甘美な第2主題、4分にも渡るそして強烈なカデンツァ。これを聴いて魅了されずに済む人がいるのでしょうか?もう一つの交響曲第1番は1887年に完成された曲で、まだバラキレフの影響が見られるものの、刺激的で堂々たる楽想を持つ雄大な作品です。終楽章での燃え上がる情熱の炎をぜひ体感してください。
収録作曲家:
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マリピエロ(1882-1973):
ゴルドーニの3つの喜劇他 [スイス・イタリア語放送管/ベンダ]MALIPIERO, G.F.: Tre commedie goldoniane / Stradivario / La Cimarosiana / Gabrieliana (Orchestra della Svizzera Italiana, C. Benda)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2011年03月16日 NMLアルバム番号:8.570883
CD価格:1,900円(税込)
マリピエロは既に知られている通り、音楽学者としての顔と、作曲家としての顔。その2つをうまく使い分けていたようです。このアルバムに収録されているのはオリジナル作品が2つと、編曲作品が2つで、彼の個性の両面を味わえます。ヴェネツィア共和国の劇作家ゴルドーニの喜劇のために書いた3つの断章と、バレエ「ストラディヴァリオ」ではモダンな響きが楽しめ、「チマロージアーナ」と「ガブリエーリアーナ」では清々しい原曲に絡みつく色彩豊かな管弦楽の響きを堪能できます。彼は作曲家として、ほとんど独学でスタイルを確立できたのは、モンテヴェルディとヴィヴァルディの音楽を徹底的に研究したという成果があるのでしょうね。
収録作曲家:
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リャプノフ(1859-1924):
ピアノ協奏曲 第1番・第2番他 [ツィンツァバーゼ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー]LYAPUNOV, S.M.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / Rhapsody on Ukrainian Themes (Tsintsabadze, Russian Philharmonic, Yablonsky)
■協奏曲
発売日:2011年02月16日 NMLアルバム番号:8.570783
CD価格:1,900円(税込)
タネーエフに作曲を、フランツ・リストの門弟カール・クリントヴォルトにピアノを学んだ若き青年作曲家リャプノフは、モスクワ音楽院を卒業後、バラキレフに出会います。その影響を強く受けたリャプノフは、1885年にバラキレフの家へ身を寄せることになります。2人の芸術家はお互いに影響しあい、バラキレフの絶筆となったピアノ協奏曲第2番(未完)はリャプノフが補筆したことでも知られます。そんなリャプノフ自身のピアノ協奏曲第1番は、もちろんバラキレフに捧げられていて、重く垂れこめるようなメロディと、華々しい技巧がいかにもロシア風です。1909年に書かれたピアノ協奏曲第2番は、ピアノと管弦楽が優美に絡みあい、どことなくリストの作品の雰囲気を湛えていますが、いつしか彼が敬愛したバラキレフの協奏曲のメロディが現れます。1907年に作曲された「ウクライナの主題による狂詩曲」はブゾーニに献呈された技巧的で華やかな作品です。
収録作曲家:
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ジェズアルド(1561-1613):
マドリガル集 第2巻 [デリティエ・ムジケ/ロンギーニ]GESUALDO, C.: Madrigals, Book 2 (Madrigali libro secondo, 1594) (Delitiae Musicae, Longhini)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2011年01月12日 NMLアルバム番号:8.570549
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)数奇な運命を辿った作曲家、ジェズアルドのマドリガル第2集です。これらは彼の2回目の結婚準備期間に発表されたもので、いつものように簡潔な書法の中に驚くほどの内容が込められています。テキストの原作者はよくわかりませんが、少なくとも3人の名前タッソー、グアリーニ、ダヴァロス(最初の妻の父)は確定することができるようです。どれも素晴らしい詩が持ちられていますが、中でもトラック12の「私が感じるがままに」は当時とても有名で、当時の作曲家たちが競って、パロディ・ミサの中で用いています。演奏するのは、第1集(8.570548)と同じく、デリティエ・ムジケで、歌を担当するのは男性のみ。倒錯の音色がここにあります。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
オルガン作品集 第10集 [ヴェルツェル]REGER, M.: Organ Works, Vol. 10 - 52 Easy Chorale Preludes, Op. 67: Nos. 39-52 / Chorale Fantasia Freu' dich sehr, o meine Seele (Welzel)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2010年12月15日 NMLアルバム番号:8.570960
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)レーガーの「52のやさしいコラール前奏曲」は彼のオルガン作品の中でも重要な位置を占めているものです。1902年に作曲され、プロテスタントの良く知られた讃美歌が元になっており、中にはバッハのコラールなどでおなじみのメロディもあり、なかなか聴きごたえがあります。タイトルに「やさしい」とありますが、なかなかどうして。どれも凝った作風で一筋縄ではいかないところがさすがレーガーです。さすがに半音階的な和声は姿を潜めていますが、いつものような「網の目のような対位法」が散りばめられていて、複雑怪奇な物が好きな人にはたまらない作品群と言えるのです。第1-10番までは8.553927、第11-30番までは8.570455で聴くことができます。独立した3つの作品もこれまた素晴らしく、こちらは完全に近代の音楽で、和声的にも音楽的にもすこぶる充実しています。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第32集〉
旅人のアルバム他 [ウォス]LISZT, F.: Album d'un voyageur, Book I, "Impressions et Poesies" / Apparitions (Liszt Complete Piano Music, Vol. 32)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年11月17日 NMLアルバム番号:8.570768
CD価格:1,900円(税込)
この「旅人のアルバム」は、1834年から1838年に作曲され1842年に完成。当時恋愛関係にあったマリー・ダグーと共に、パリからスイスへと旅行した時の感動を音楽にしています。スイスの美しい風景に感動したリストは、その強い印象をまるで絵画を描くようにピアノにぶつけました。力強く野心的な曲が並びますが、その後リストはなぜか、この曲集を「巡礼の年」に改定、いくつかの曲をそのまま残した上で大きく改変。こちらの「旅人のアルバム」は無きものとしてしまったのです。巡礼の年第1年(8.550548)と聴き比べてみるのも楽しいでしょう。「幻影」も1834年頃の若きリストによる作品ですが、驚くほど瞑想的で、リストらしい「派手さ」は見られません。曲だけ聴いていると晩年の作品のような佇まいを持つ不可思議な曲です。そのせいかあまり演奏される機会もなく、忘れられた曲集となってしまっています。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第12集 [シュトゥルーハル]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 12 (Struhal)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年10月13日 NMLアルバム番号:8.570745
CD価格:1,900円(税込)
生涯に555曲の鍵盤用ソナタを書いたドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)。このアルバムはNAXOSにおける第12集の録音となります。このシリーズは今まで全て別の演奏家を起用しているのが特長で、ここではウィーン生まれの若手ピアニスト、ゲルダ・シュトルーハルが切れ味鋭い演奏を聴かせます。彼女はユトレヒトで初期の音楽教育を受け、パフォーミング・アーツ・ウィーン(UMPAV)で更に研鑽を積んだ人。古典派から現代音楽まで幅広いレパートリーを持つという才媛です。
収録作曲家:
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モンサルバーチェ(1912-2002):
ピアノ作品集 第2集 [マソ]MONTSALVATGE, X.: Piano Music, Vol. 2 (Maso) - El Arca de Noe / 5 Ocells en Llibertat / Concierto de Albayzin
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年10月13日 NMLアルバム番号:8.570756
CD価格:1,900円(税込)
20世紀の最も重要な作曲家の一人、モンサルバーチェ(1912-2002)のピアノ作品集第2集です。第1集(8.570744)が彼の初期の作品を収録していたのに対し、こちらは後期の25年間の作品を集めたもの。極めて興味深い曲が並んでいます。左手のための作品や技術的には比較的容易なのに、実は凄く表現が難しい「ノアの方舟」、などこの作曲家の自由な感性を存分に楽しむことが可能です。「5つの自由な鳥の歌」は最初「かごに入れられた5羽の鳥」というタイトルが付けられていたとのことですが、作曲家自身が変更したのだとか。フランスの先人メシアンの影響も強く感じられる作品です。
収録作曲家:
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ガローファロ(1886-1962):
ヴァイオリン協奏曲/ロマンティック交響曲 [スタドラー/新モスクワ響/スピーゲルマン]GAROFALO, C.G.: Violin Concerto / Romantic Symphony (S. Stadler, New Moscow Symphony, Spiegelman)
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2010年10月13日 NMLアルバム番号:8.570877
CD価格:1,900円(税込)
マリピエーロやカセッラ、ピッツェッティと同じ時期に生まれたイタリアの作曲家ガローファロ(1886-1962)の作品です。若き頃は神童ともてはやされ、多くのオルガン作品や宗教曲を作曲した人ですが、あまり表だった活動をしなかったため、すっかり忘れ去られてしまったという良くあるパターン。そんな作曲家を忘却の彼方から掬いあげたのがアメリカの作曲家=指揮者、スピーゲルマンだったのです。彼は1994年のモスクワ公演でこの作曲家の「ロマンティック交響曲」を演奏。聴衆から大絶賛されたのでした。ずっとMARCOPOLOレーベルで安定した人気を誇っていた魅力的なアルバムですが、この度NAXOSに再登場。確かに一度聴いたら忘れられなくなるほどの佳作です。
収録作曲家:
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びっくり箱 ~ 楽しいクラシック名曲集
JACK-IN-THE-BOX - A Collection of Amusing and Entertaining Works by Classical Composers
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年09月15日
2CD価格:2,900円(税込)
この曲聴いたことある?ささやかな挑戦状をお送りいたします!フチークの「剣士の入場」は、誰もが一度は聴いたことがあるはず。しかし曲名を知っている人はほんの一握りのファンでしょう。このアルバムに収録されているのは、そんな曲ばかり。曲名を伏せてクイズを楽しむのも「通」のやり方です。もちろん相当の通でもあまり聴くことのない曲も混じっています。ゴットシャルクってこんなにいい曲を書いていたんだ。そんな感激にむせぶのも楽しいものですね。
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ピッツェッティ(1880-1968):
ピアノ三重奏曲&ヴァイオリン・ソナタ他 [ラショーニ/フェニェー/エルチュンゲアルプ]PIZZETTI, I.: Piano Trio / Violin Sonata / 3 Canti (Rasonyi, Fenyo, Ertungealp)
■室内楽 ■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年09月15日 NMLアルバム番号:8.570875
CD価格:1,900円(税込)
一時期はプッチーニよりも高く評価された人、しかし、時代の流れに埋もれてしまい再復興の機会を待つばかり1921年にロンドンで刊行された「ミュージカル・タイムズ」誌上で「今日の最も偉大なるイタリアの作曲家」として紹介されたのは当時41歳のピッツェッティでした。とは言うものの、この時にはまだプッチーニは存命であり、音楽界で超大な影響力を誇っていたため、ピッツェッティの存在に目を留める人などほとんどおらず、彼がメジャーな作曲家となるにはまだまだ年月を要することでしょう。このアルバムに収められたヴァイオリン・ソナタはそんな絶賛を浴びる少し前に書かれたもので、戦争時の暗い不安を感じさせながらも、セザール・フランクのヴァイオリン・ソナタとの共通性を感じさせる力強く輝かしい作品です。1925年に書かれたピアノ三重奏も同じ傾向を持つ曲で、なかなか親しみ易い楽想に満ちた美しい作品です。「3つの歌」は彼の娘、マリア・テレサに捧げられた比較的簡素な小品。ほっとするような静けさに満ちています。
収録作曲家:
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ルビンシテイン(1829-1894):
ピアノ作品集 第2集(1852-1894) [バノウェツ]RUBINSTEIN, A.: Piano Music (1852-1894) (Banowetz) - Souvenir de Dresde / Akrostichon No. 1
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年09月15日 NMLアルバム番号:8.570942
CD価格:1,900円(税込)
ロシア・ピアノ流派の祖、しかし、あまりにも作品が多くて未だに全容の解明ができていない人ピアノ作品集第1集(8.570941)が好評のロシアのピアニスト&作曲家、アントン・ルビンシテインの作品集です。この第2集は23歳の時に書かれた、有名な「へ調のメロディ」から、亡くなる年に書かれた「ドレスデンの思い出」まで、作曲家の長い経歴を慮る作品を網羅しています。演奏するのは、GRAMMY賞も受賞した名手、バノヴェツ。彼の明晰なピアニズムによって、どの曲にもくまなく光が当てられています。トラック1の「ロシア風セレナーデ」の重苦しくも切ないメロディは、いかなる時もロシア風ですが、どことなく日本の演歌に通じるものがあるような気がしませんか?また、相変わらず色々な物が織り込まれている「折句」での甘い囁き風のメロディにも心惹かれます。
収録作曲家:
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クラシック・メディテーション
心を解き放つ音楽CLASSICAL MEDITATION
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲 ■声楽曲
発売日:2010年08月18日
2CD価格:2,900円(税込)
瞑想・・・それは自分自身をすみからすみまで探索すること5つの部分にそっと分けられた美しい作品たちが、疲れたあなたの心を優しく解きほぐしてくれます。暗く冷たい聖なる空気に満たされた第1部では苦渋の涙を流し切ってください。そして傷ついた心を洗い清めましょう。そうそう、自らの姿を高い空から眺めるのもいいですね。そのまま翼に乗って鳥たちと自然の中を彷徨いますか? 人智を超えた何かが見えてくるかもしれません。精神を解き放つ138分間。ゆったりとお楽しみください。
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ベック(1734-1809):
交響曲集 Op.3 [トロント室内管/マロン]BECK, F.I.: Symphonies, Op. 3, Nos. 1-4 (Toronto Chamber Orchestra, Mallon)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年08月18日 NMLアルバム番号:8.570799
CD価格:1,900円(税込)
別宮じゃないよ、ベックだよ・・・
冗談は陳腐だけど、曲はかなり斬新ですマンハイム楽派の一人、フランツ・イグナツ・ベックの交響曲集です。彼は父親から音楽の手ほどきを受け、様々な楽器を習得し、シュターミッツの弟子としてマンハイムの宮廷楽団の奏者となります。彼の才能があまりにも素晴らしかったのでしょう。同業者からいわれのない嫉妬と中傷を受け (例えば、決闘の相手が死んでしまったなど) 、結局のところ、彼はマンハイムを離れヴェネツィアに移住することになります。そこから先も波乱の人生を送った彼の作品は、その生涯に似て、とても劇的で大胆さを備えています。大胆な和声進行、柔軟なリズム、これらが溶け合い絶妙な効果を持つこれらの作品。もっと聴きたい方は「6つの交響曲 Op.1」(8.554071)もどうぞ。収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
荘厳ミサ曲 ハ長調 K C1.20
マイール(1763-1845):
テ・デウム ニ長調 [ジモン・マイール合唱団/インゴルシュタット・グルジア室内管/ハウク]MAYR, S.: Te Deum / MOZART, W.A.: Missa solemnis (Simon Mayr Choir, Ingolstadt Georgian Chamber Orchestra, Hauk)
■宗教曲
発売日:2010年08月18日 NMLアルバム番号:8.570926
CD価格:1,900円(税込)
「Mozart」・・・、スコアにその名前を記しただけで永遠の謎が一つ生まれた「荘厳ミサ曲 ハ長調」…ジーモン・マイールは1802年にこの曲を書き写した時に「モーツァルト作」と表紙に記しました。この作品が本当にヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト、あるいは彼の父親レオポルドの作品であるのかは永遠の謎になってしまいましたが、いずれにしても、この曲がマイールによって上演された時には聴衆から大絶賛を浴びたのです。一方、マイール自身による祝祭的なテ・デウムは、1805年のミラノ大聖堂で行われたナポレオンの戴冠式のために書かれたもので、マイールの伝記作家ジローラモ・カルビは、この曲を傑作と宣言したほどの魅力的な作品です。
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ヒナステラ(1916-1983):
ポポル・ヴー(マヤ世界の創造) [ロンドン響/BBCウェールズ・ナショナル管/ベン=ドール]GINASTERA, A.: Popol vuh / Estancia (excerpts) / Panambi (excerpts) (London Symphony, Jerusalem Symphony, BBC National Orchestra of Wales, Ben-Dor)
■バレエ・ダンス音楽
発売日:2010年08月18日 NMLアルバム番号:8.570999
CD価格:1,900円(税込)
キース・エマーソンも愛した作曲家ヒナステラ、色彩的で魅惑的な音のジャングルへようこそアルゼンチン生まれの大作曲家ヒナステラの5つの作品です。彼の作品の中でもとりわけ知られる「エスタンシア」と「パナンビ」、インカ文明から霊感を得た「オジャンタイ」、ピアノ曲として書かれた「クレオール舞踊組曲」、そして8年間の作曲期間を経ても、なおも未完成で終わってしまったマヤ神話をもとにする大作「ポポル・ヴー」。とどれもが野性味と強烈な色彩を放つ魅力的な曲です。思わず体が動きだしてしまいそうな刺激的な音楽は、同じアルゼンチンの名産であるタンゴとはまた違う直截的なエネルギーに満ちています。このジセル・ベン=ドールの演奏は、録音当時世界初録音だった2つの作品を含む、ヒナステラのパイオニア的存在。世界を元気にするために、もう一度ブームを巻き起こしたい熱き名演の登場です。
収録作曲家:
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モンサルヴァーチェ(1912-2002):
ピアノ作品集 第1集 [マソ]MONTSALVATGE, X.: Piano Music, Vol. 1 (Maso) - 3 Impromptus / 3 Divertimentos / Sonatina para Yvette / Recondita Armonia
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年07月14日 NMLアルバム番号:8.570744
CD価格:1,900円(税込)
七色に光る音を眺める楽しみ、耳当たりの良さにだまされると深みにはまるかも・・・スペイン、ジローナ出身のハビエル・モンサルバーチェは20世紀のカタロニアにおける最も重要な作曲家の一人です。十二音技法と、アンティル諸島の音楽、メシアンなどのフランス音楽、ダンス音楽から、ラテン系、そしてラヴェルの血を受け継ぐジャズ音楽。これらが混然一体となった魅惑的な音楽は、一度聴いたら忘れることができないほどの強烈な印象を残します。ドビュッシー風の「3つの即興曲」から個性全開の音楽が続きます(トラック9の「ラヴェルへのエレジー」はこの第2曲から派生しています)。とても活発な「妙なる調和」は、まるでフランス6人組の音楽のような諧謔性も感じられます。現代的な響きの中に、何とも言えない親しみやすさを秘めた名曲の数々をお楽しみください。
収録作曲家:
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ルビンシュテイン(1829-1894):
ピアノ作品集 [バノウェツ]RUBINSTEIN, A.: Piano Music (1871-1890) (Banowetz) - Theme and Variations / Akrostichon No. 2
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年07月14日 NMLアルバム番号:8.570941
CD価格:1,900円(税込)
折句・・・何かが織り込まれているらしいのだが範囲が広すぎて特定できないこともあるアントン・ルビンシュテインはロシア人ピアニストとしてはじめて世界的名声を博し、またサンクトペテルブルク音楽院を開設し、1859年にはロシア音楽協会を開設するなど、以降のロシアのピアノ界に多大なる影響を与えた人です。また歌劇、交響曲からピアノ曲までとあらゆるジャンルにたくさんの作品を残したのですが残念なことに、「ヘ調のメロディ」や「天使の夢」の小さなピアノ曲以外はほとんど忘れ去られてしまいました。ここでは、シューマンの「交響練習曲」に触発されて書かれた「主題と変奏」と、サロン風な「折句」第2番でその才能をじっくり味わってみてください。「折句」とは聞き慣れない言葉ですが、今でいう「縦読み」のようなもので、並んだ文章の頭だけを読んでいくと他の文が浮かびあがる仕掛けのようなものです。こちらもシューマンが好んだ手法ですが、このルビンシュテインの作品には曲を献呈した相手の名である「S-O-F-I-A」の音が織り込まれているということです。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲集 第4集 [ハウスマン/クリーゲル/ティクマン]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios, Vol. 4 - Piano Trios Nos. 4, 8 (Hausmann, Kliegel, Tichman)
■室内楽
発売日:2010年07月14日 NMLアルバム番号:8.570943
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第4集は、クラリネットを含む2つの作品です。七重奏曲から編曲された三重奏曲は、1799年に初演され、1800年には慈善コンサートで演奏されました、この時はモーツァルトやハイドンの作品と共にこの曲を演奏、すぐさま大きな反響を呼んだそうです。あまりの人気で色んなアレンジが施されたため、ベートーヴェン自身が「著作権侵害」(当時はまだこんな言葉はない)を心配して、出版者に早く出版するように持ちかけたそうです。とはいえ、彼自身もこのように編曲していたのですが・・・)。もう一つの曲は「街の歌」として知られる有名な作品です。簡潔な形式の中に充実の音楽が詰まった名作で、クラリネットの艶やかな音色で演奏されると、また違った味わいが感じられます。第1集(8.557723)、第2集(8.557724)、第3集(8.570255)も好評発売中です!
収録作曲家:
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ヴュータン(1820-1881):
ヴァイオリンと管弦楽のための作品集 [ケイリン/スロヴァキア放送響/モグレリア]VIEUXTEMPS, H.: Fantasia appassionata / Ballade and Polonaise / Fantaisie-Caprice / Greeting to America (Keylin, Slovak Radio Symphony, Mogrelia)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年07月14日 NMLアルバム番号:8.570974
CD価格:1,900円(税込)
超絶技巧なのだけど、それだけではない、奥深さと限りなく高い音楽性を備えたヴュータンの音楽音楽を愛する職人の家系に生まれたヴュータンは、地元の音楽家からヴァイオリンの手ほどきを受け、6歳で公開デビューを果たし、ブリュッセルではシャルル・ド・ベリオに師事するようになり、一層その腕に磨きをかけました。ローデ、ベリオからヴィエニアフスキー、クライスラーへと、その名人芸の橋渡しをした偉大なるヴィルトゥオーゾであり、その技巧の冴えから「小さなパガニーニ」と異名を取るまでの人気者になりました。華麗な技が炸裂する彼の作品は今でも広く愛されています。ここではその中から4曲をお聴きいただきましょう。ロシア滞在中に書かれた「ファンタジア・アパッショナータ」、緊張感溢れる「ポロネーズ」や「カプリース」、そしておなじみのメロディが印象的な「アメリカへの挨拶」と、多様な音色を聴くことができます。
収録作曲家:
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ジェズアルド(1561-1613):
マドリガル集 第1集 [デリティエ・ムジケ/ロンギーニ]GESUALDO, C.: Madrigals, Book 1 (Madrigali libro primo, 1594) (Delitiae Musicae, Longhini)
■合唱曲
発売日:2010年06月16日 NMLアルバム番号:8.570548
CD価格:1,900円(税込)
450年前の罪が消えることはなくとも、素晴らしい音楽が忘れ去られることもない。ジェズアルド=殺人者ということは広く知られています。不貞を働いた妻とその愛人を残忍な方法で殺害したものの、貴族であったため(ヴェノーサ公国君主、コンザ伯爵)罪には問われなかったジェズアルド。しかし彼の本当の心は永遠に理解されることはないのでしょう。当時は良くあることだったと言え、もしかしたら一生を罪の意識の中で過ごしていたのかもしれません。そんな彼の音楽は演奏不能なほどに難解だとも言われています。あまりにも大胆な半音階進行、予測不能な旋律、当時としては濃密過ぎるエロティックな表現。これらは彼の複雑な心情を反映しているのかもしれませんが、もしかしたら本当は独自の偉大なる才能だったのではないでしょうか? ここでは、彼の行いは全て忘れて、ただただ不思議な音楽に身を委ねてみることにしましょう。このシリーズは、ジェズアルドのマドリガル初の全曲録音となります。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
ヴィオラ・ソナタ集 [ディアス/デンク]BRAHMS, J.: Viola Sonatas Nos. 1 and 2 / Violin Sonata No. 1 (arr. for viola) (Diaz, Denk)
■器楽曲(ヴィオラ)
発売日:2010年06月16日 NMLアルバム番号:8.570827
CD価格:1,900円(税込)
音を聴くことに疲れてしまった人に・・・、静かな力が湧いてくるようなブラームス晩年の名作ソナタもともと渋い作品を書いていたブラームスですが、晩年になってその傾向は一層強まりました。ここに収録されたヴィオラ・ソナタは1894年に作曲されたもので、彼による最後のソナタ形式の作品でもあります。その少し前から創作意欲が衰えてしまっていたブラームス、一度は作曲活動を断念するのですが、1891年に名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトと知り合い、彼の演奏に感銘を受けたことで、また「作曲するぞ」という気持ちが芽生えます。これによって生まれたのがクラリネット三重奏曲op.114とクラリネット五重奏曲op.115、そしてクラリネット・ソナタop.120でした。1895年1月7日にウィーンでミュールフェルトのクラリネットとブラームス自身のピアノによって行われ、その直後に、このアルバムに収録されたヴィオラ版として作曲家自身の手で編曲が行われました。まるで秋の高く澄みきった空を思わせる深い曲調が今でも広く愛されている名曲です。ヴァイオリン・ソナタ第1番の編曲版は、ハンガリーの奏者エルデーイの編曲によるものです。移調されているせいか、原曲の持つ落ち着いた美しさが一層強調されています。
収録作曲家:
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シュルホフ(1894-1942):
弦楽四重奏のための音楽集 [アヴィヴ四重奏団]SCHULHOFF, E.: String Quartets Nos. 1 and 2 / 5 Pieces (Aviv Quartet)
■室内楽
発売日:2010年06月16日 NMLアルバム番号:8.570965
CD価格:1,900円(税込)
退廃音楽なんて呼ばないで・・・、ウィーン風の音楽にちょっと色々味付けしただけなのですチェコの作曲家、エルヴィン・シュルホフ。ユダヤ系の血を引いていた彼の作品は、ナチス・ドイツによって「退廃音楽」の烙印が押されてしまい、演奏されることも出版されることもなく、彼の死後はずっと忘れ去られてしまいました。しかし、最近の「退廃音楽復興」の流れに乗り、彼の作品もようやく注目されるようになってきたと言えそうです。彼の弦楽四重奏曲は1920年代の最も脂の乗った時期に書かれています。未だ活動の制約を受ける前の彼のとても前衛的な作品で、ジャズのリズムを取り入れたり、特殊奏法を取り入れたり、バルトーク風な風情を見せたりと興味深いものばかりです。どことなく民族音楽的で、決して調性感がなくなるところがないのも、彼の音楽の聴き易さを助長している原因でしょう。5つの異なるスタイルで書かれた「5つの小品」での生真面目さを装ったアイロニカルな表情もたまりません。
収録作曲家:
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モンポウ(1893-1987):
ピアノ作品集 第5集 [マソ]MOMPOU, F.: Piano Music, Vol. 5 (Maso) – Perimplinada / Ballet / Glossa y fantasia sobre Au clair de la lune
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年05月19日 NMLアルバム番号:8.570956
CD価格:1,900円(税込)
静かな音楽ばかり書いていたイメージの強いモンポウの驚くほど躍動的なバレエ曲。世界初録音!このアルバムは、パリに20年近く滞在したモンポウが、バルセロナへ帰国した後の1944年から1955年の間に書かれたピアノ曲を収録しています。これらは出版されなかった作品で、このマソの演奏が世界初録音となります。バレエ音楽「ドン・ペリンプリン」のピアノ版は2007年に公表されたもので、12曲からなる短い小品からなっています。ロルカの戯曲「庭のドンとベリーサの恋」を下敷きにしたこのバレエは、舞台美術家シャヴィエル・コルの発案で、マーキス・デ・クエヴァスのバレエ団によって依頼されたものです。このバレエは1956年5月8日にリセウ劇場で初演されました。しかし、実のところモンポウは、初演までにオーケストレーションを間に合わせることが出来ず、友人であるモンサルバーチェに助けを求める他ありませんでした。モンサルヴァーチェはオーケストレーションを施した上で、2曲のダンスを追加し、初演に間に合わせることができたのです。時としてプーランクやワーグナーを思わせるロマンティックな個所もありますが、やはりモンポウらしい音楽で、スペイン風でエキゾチックな味わいです。
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オーストラリアのギター音楽集 [ツボルスキー]
Australian Guitar Music - EDWARDS, R. / HOUGHTON, P. / SCULTHORPE, P. / KOEHNE, G. / DEAN, B. (Tsiboulski)
■器楽曲(ギター)
発売日:2010年05月12日 NMLアルバム番号:8.570949
CD価格:1,900円(税込)
人類の歴史は長くとも、まだまだ未開発の分野、そんなオーストラリア音楽の隠れた逸品、ギター作品を聴くようやく最近になって、オーストラリアのクラシック・ギター界が世界的に重要な存在になってきました。これには、名ギタリスト、ジョン・ウィリアムズ(1941年生まれ)が自国の作曲家に「ギターの曲を書いてほしい」と委嘱したことが大きな要因でしょうか。また、同国の著名な弦楽器奏者、スモールマンがギター制作に乗り出したことも特筆すべき事項でしょう。現在では、彼の制作した楽器は世界中のギタリストの羨望の的となっています。そんなオーストラリアのギター作品を演奏するのは、2006年の東京国際ギター・コンクールで優勝、高い評価を受けたチボルスキー。彼の美しく透明で、リュートにも似たギターの音はこれらの作品の本質と聴きどころを聴き手に確実に届けています。
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フォーレ(1845-1924):
チェロとピアノのための音楽集 [ユースト・ベン=サッソン/スターンフィールド]FAURE, G.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 / Sicilienne / Elegie / Pavane / Papillon (Joost Ben-Sasson, Sternfield)
■器楽曲(チェロ) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2010年04月21日 NMLアルバム番号:8.570545
CD価格:1,900円(税込)
目の前でチェロとピアノが戯れる・・・、流麗だけれども捉えることは難しいエルサレム交響楽団の首席チェロ奏者、および世界的ソリストとして活躍するイナ=エスター・ユースト・ベン=サッソンの弾く味わい深いフォーレのチェロ作品集です。彼女はフルニエに学び、ベルグラード国際チェロ・コンクールで優勝し、チェリビダッケを始めとした大指揮者とも数多く共演しています。フォーレの2曲のチェロ・ソナタはどちらも晩年に書かれた独特の渋い魅力を放つ作品として知られます。時は20世紀に入り、もともと緩やかだったフォーレの調性感はいよいよ希薄となり、その響きは水面を反射する光のように移ろっていきます。彼女はそんな繊細な流れを的確に捉え、流麗さを損なうことなく淡々と音にしていくのです。良く知られた「夢のあとに」などの初期の作品の編曲集はまた違った味わいがあり、こちらもフォーレの音楽を聴く喜びに浸れます。
収録作曲家:
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ロバン(1976-):
オルガン作品集 [ロバン]ROBIN, J.-B.: Organ Music - Cercles Reflechissants / Regard vers l'Air / 3 Elements d'un Songe (J.-B. Robin)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2010年04月21日 NMLアルバム番号:8.570892
CD価格:1,900円(税込)
17世紀のオルガンは神と語ったが、21世紀のオルガンは宇宙を語る1976年生まれの若きオルガニスト、ロバンの作品集です。演奏家としての彼の腕前はクープランの「教区のためのミサ曲」(8.557741-42)で伺い知ることができますが、作曲家としての才能に触れる事はまた違った驚きに満ちています。彼の作品は強さと詩的な情感を兼ね備えていて、オルガンの性能を知り尽くした者にしか書き得ない新しい音の構造を伴っています。2台のオルガンの音色比べも楽しい「空に目を向けよ」での力強い音のアラベスクや、カンザス大学の委嘱作である「環の反射(リフレティング・サークル)」での飽くなき音色への追求に耳をすますと、彼がどんなものをオルガンの音色で描きたいのかが理解できるでしょう。また終始ミステリアスな雰囲気の漂う「3つの夢の元素」は従来のオルガンのイメージを覆すほどの斬新な作品です。
収録作曲家:
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戦いに赴く時の音楽
CLASSICS GO TO WAR
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年03月17日
CD価格:2,900円(税込)
勝者、敗者。どちらにも平等に陽の光は降り注ぐ
CLASSICS GO TO WAR - 戦いに赴く時の音楽人が存在する上で「戦い」というものは、どうしても避けては通れません。しかし、戦いに挑む時に人はどのような思いを抱くのでしょうか? そんな思いを表現した音楽を集めたこの2枚組には、高揚する感情、勝利への願い、相手へ憎しみ、そして敗者への憐憫、など様々な感情が入り乱れています。 -
クラウス(1756-1792):
歌劇「カルタゴのイーニアス」より管弦楽作品集 [シンフォニア・フィンランディア/ガロワ]KRAUS, J.M.: Aeneas in Carthage - Overtures / Ballet Music / Marches (Sinfonia Finlandia, Gallois)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年03月17日 NMLアルバム番号:8.570585
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:1,290円(税込)こんなに凄い人を知らないの? モーツァルトやハイドンとは全く違った愉悦感最近、急速に知名度が上がってきている「北欧のモーツァルト」ヨーゼフ・マルティン・クラウスがとりわけ得意としていたのがオペラや劇音楽でした。この分野で彼がどれほどの偉業を成し遂げたのかは、このアルバムをお聴きいただければ即座にわかっていただけることと思います。この「カルタゴのイーニアス」は1781年に建立されたストックホルムの新しいオペラ・ハウスのこけら落としとしのためにと作曲を始めたものですが、負債を背負ったプリマドンナが、オーケストラのコンサートマスターである夫と共にスウェーデンから逃げてしまったという突然のアクシデントをきっかけに、クラウス自身が作品を見直し手を入れ続けたため、結局10年後の1791年になるまで初演されなかったという渾身の作品です。今や名指揮者として君臨するガロワの的確な演奏は、この曲の評価を揺るぎないものにしています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
ソプラノ独唱のための宗教カンタータ集 [ケルン室内/ミュラー=ブリュール]BACH, J.S.: Cantatas for Solo Soprano, BWV 51, 52, 84, 199 (Thornhill, Cologne Chamber Orchestra, Muller-Bruhl)
■声楽曲 ■宗教曲
発売日:2010年02月23日 NMLアルバム番号:8.570453
CD価格:1,900円(税込)
天に届くけがれなき乙女の歌声、彩りを添える管弦の響き。音による陶酔のひとときをJ.S.バッハの200ほどの教会カンタータの中でもとりわけ有名な「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」を含む4曲のソプラノ独唱のためのカンタータです。これらの作品は歌い手の美声を味わうとともに、実はソロ・トランペットの妙技を心行くまで堪能する曲でもあり、また、ヴァイオリン、ヴィオラ、オーボエの美しいオブリガードを聴く曲でもあります。シーリ・カロリーン・ソーンヒルはイギリス生まれのノルウェイのソプラノ歌手。すでにクイケンを始めとした多くの指揮者とのバッハのカンタータや、ブラームスのドイツ・レクイエムなどの録音で高い評価を受けています。透き通った湧水のような清冽な歌声です。
収録作曲家:
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ニルス・ゲーゼ(1817-1890):
ヴァイオリン・ソナタ 第1番-第3番 [ボロプ/コナー]GADE, N.W.: Violin Sonatas Nos. 1-3 (Borup, Conner)
■室内楽 ■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年02月17日 NMLアルバム番号:8.570524
CD価格:1,900円(税込)
メンデルスゾーンとシューマンから影響を受け、グリーグやニールセンに伝統を繋いだ作曲家ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ(ガーデと表記することもあります)は、デンマークの作曲家・指揮者・音楽教師です。コペンハーゲンの王室オーケストラでヴァイオリン奏者として活動を開始、自作の交響曲を演奏しようと楽譜を提出したのですが、そこでの演奏を拒否されてしまいました。失意を味わったゲーゼは、その楽譜を何とメンデルスゾーンに送ったところ、大好評を持って迎えられライプツィヒで初演してもらうことができたといいます。そんな彼の作品は恩人の影響を受けつつも、北欧の民謡を随所に取り入れた印象深いものばかり。とりわけこれらのヴァイオリン・ソナタに見られる旋律美は他の誰にも真似し得ないほどの光を放っています。
収録作曲家:
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リゲティ(1923-2006):
弦楽四重奏曲 第1番・第2番
アンダンテとアレグレット [パーカー四重奏団]LIGETI, G.: String Quartets Nos. 1 and 2 / Andante and Allegretto (Parker Quartet)
■室内楽
発売日:2010年02月17日 NMLアルバム番号:8.570781
CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェン、バルトーク・・・、連なる時間を感じさせる音によるファンタジーよく「猟奇的」と評されるリゲティの音楽。しかし彼の多彩な音楽を表現するにはこんな言葉で足りるはずがありません。例えば「2001年宇宙の旅」で使われたいくつかの彼の音楽は、作曲家の名前を知らずとも、映画を見た人には強烈なインパクトを与えているはずです。ここに収録された弦楽四重奏曲はリゲティの作品の中では、あまり知名度の高いものではありませんが、作曲家の特性を存分に伝えてくれることでしょう。初期に書かれた「アンダンテとアレグレット」はシェーンベルクを思わせる驚くほどメロディアスな作品です。
収録作曲家:
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クレスウェル(1944-):
声の内部で [ピラード/ニュージーランド響/ジャッド]CRESSWELL, L.: Voice Inside (The) / Alas! How Swift / Cassandra's Songs / Kaea (Pierard, New Zealand Symphony, Judd)
■協奏曲 ■声楽曲
発売日:2010年02月17日 NMLアルバム番号:8.570824
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)ニュージーランド、エディンバラ生まれのクレスウェルは管弦楽曲から教会音楽まで、幅広い作品を書くことで広く注目されています。この「声の内部で」はソプラノとヴァイオリンそして管弦楽との刻一刻を移り変わる関係を音で描いた作品。注意深く聴くことで、その繊細な世界が見て取れる曲です。「私の声、あなたの声」のリフレインが強く心に残ります。カサンドラの歌は、スコットランドの詩人ロン・バトリンの詩を用いた歌曲集です。「カエア」はマオリ族の木製トランペットの名前。戦いの時に敵を恐れさせ、かつ戦士たちの士気を上げるために用いられる楽器です。曲名の通り心が浮き立つ音楽です。
収録作曲家:
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マリピエロ(1882-1973):
交響曲集 第4集 [モスクワ響/アルメイダ]MALIPIERO, G.F.: Symphonies, Vol. 4 (Almeida) - No. 7 / Sinfonia in un tempo /Sinfonia per Antigenida
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年02月17日 NMLアルバム番号:8.570881
CD価格:1,900円(税込)
隠れファン多し! マリピエロ、最初は取っ付きにくいけれど一度はまるとクセになる。イタリアの近代作曲家、マリピエロは番号なしの作品も含めると、全部で17曲もの交響曲を書いています。ここに収録された第7番を書いたあと、彼は少しの間番号なしの「シンフォニア」を書くことで自身の思いを整理したと言われていますが、この第7番も随分変わった佇まいの印象的な作品で、とりわけ重厚な第2楽章はレスピーギ好きにも一度は聴いていただきたいところです。シンフォニア・ペル・アンティジェニーダとは古代のテーベのpiffero吹き(木製のピッコロ)のシンフォニアの意味。複雑な構成の曲ですが、タイトル通りに笛が自由自在に歌うところが聴きものです。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):
歌曲集 第1集 [クラクストン/ドルン]MENDELSSOHN-HENSEL, F.: Lieder, Vol. 1 (Craxton, Dorn) - Opp. 1, 7, 10
■声楽曲
発売日:2010年02月17日 NMLアルバム番号:8.570981
CD価格:1,900円(税込)
弟だけが天才だったわけではないのかも、姉ファニーが綴る、溢れる心の歌歌曲やピアノ曲など500以上も作品を残したにもかかわらず、弟フェリックスの光り輝く天才の影に隠れてしまったファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの愛すべき歌曲の登場です。彼女が愛した詩人たち、主にゲーテ、ハイネ、アイヒェンドルフなどの詩に感性豊かな曲をつけた彼女の才能を改めて賛美いたしましょう。繊細で内省的で叙情的。とロマン派音楽の特徴を全て兼ね備えた珠玉の作品を歌うのはクラクストン。クララ=シューマンの歌曲集(8.570747)でも胸ふるえる歌唱を聴かせてくれた名ソプラノです。
収録作曲家:
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シュターミッツ(1717-1757):
フルート協奏曲集 [エイトケン/セント・クリストファー室内管/カトクス]STAMITZ, J.: Flute Concertos (Aitken, St. Christopher Chamber Orchestra, Katkus)
■協奏曲
発売日:2010年01月27日 NMLアルバム番号:8.570150
CD価格:1,900円(税込)
贅沢な時代に花開いた地方の派閥? モーツァルトに多大なる影響を与えたマンハイム楽派の創立者マンハイム楽派の創立者であり、交響曲の形式の開拓者であったヨハン・シュターミッツはオルガニストの父親から最初に音楽を教えられ、後にプラハのカレル大学で学びました。1741年にマンハイムに行き、1743年に同地の宮廷楽団の首席ヴァイオリン奏者に、1745年には楽長に昇格し、この小さな一地方楽団をヨーロッパで最も尊敬されるオーケストラの一つに育て上げたのです。50曲以上もの交響曲、室内楽曲、声楽曲が残されていますが、多くの協奏曲も作曲し、その中には14曲のフルート協奏曲も含まれています。当時のマンハイムの奏者たちの高い技巧を才能を物語る高度な技術を駆使したこれらの協奏曲は、とてもチャーミングで、同時代のクヴァンツの作品よりも若干自由度が高く、バロックと古典派の橋渡しとしての機能を持ち合わせています。また彼自身の血筋であるボヘミアの素朴で抒情的な面も感じられる特徴的な作風が魅力的です。彼の息子カール・シュターミッツも才能ある音楽家です。
収録作曲家:
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ルーセル(1869-1937):
交響曲 第1番他 [ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管/ドヌーヴ]ROUSSEL, A.: Symphony No. 1, "Le poeme de la foret" / Resurrection / Le marchand de sable qui passe (Royal Scottish National Orchestra, Deneve)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2010年01月27日 NMLアルバム番号:8.570323
CD価格:1,900円(税込)
ドビュッシーとも違う木漏れ日の輝きと、フランスの森には必ずいるらしい牧神たちの歌ステファン・ドヌーヴの前2作のルーセルは、そのどちらもが世界中から高い評価を受けています。今回の交響曲集もそれを上回る称賛を与えられることは間違いありません。フランスの作曲家にしては、かなり重厚な音使いをすることで知られるルーセル。劇音楽は割合良く聴かれるのですが、交響曲はほとんど人気のない分野です。以前もデュトワやミュンシュらが録音してはいるのですが、このような素晴らしい演奏がもっと多く出てくれば聴く人も増えてくるのではないでしょうか。第1番の交響曲は1904年から1906年に書かれ、1908年に初演されました。「森の詩」という副題があるにも関わらず、表題音楽ではありません。確かに気分は4つの季節に基づいているのですが、描かれている風景を想像上で描写するのは聴き手の力量にまかされているのです。交響的前奏曲「復活」はトルストイの同名の小説を示唆したもの。木管楽器の表情豊かなメロディによって孤高の傑作は確かに音にされています。バレエ音楽を得意としたルーセルの面目躍如と言った「眠りの精」はG・ジャン=オーブリの劇のための表情豊かな作品です。
収録作曲家:
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ルクレール(1697-1764):
ヴァイオリン・ソナタ集 第1巻〈第2集〉
Op.1 第9番-第12番 [バターフィールド/マクギリヴレイ/カミングス]LECLAIR, J.-M.: Violin Sonatas, Op. 1, Nos. 9-12 (Butterfield, McGillivray, Cummings)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2010年01月27日 NMLアルバム番号:8.570890
CD価格:1,900円(税込)
お待たせしました。第3集です。今作も目を見張るほどの美しさと快活さに溢れています。第1番から第8番まで聴いてきて、これらの作品の虜になってしまった人も多いのではないでしょうか?形式に縛られた古典派の作品や、感情移入たっぷりになりがちなロマン派の作品、はたまた聴き手の感性までをも必要とする現代の作品に比べると、ルクレールの時代の作品を演奏する時には、いかに奏者たちが楽しんでいるかがよくわかるのです。装飾音も伴奏も本筋を逸脱しなければOK。しかし、それは却って演奏家たちのセンスが試されているとも言えますね。この9番から12番のソナタも変幻自在の楽想を持ち、遅い楽章と早い楽章は目を見張るほどの対比が与えられており、その効果はまさに目を見張るものがあります。第1集(8.570888)と第2集(8.570889)を未聴の方はお早目に。
収録作曲家:
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ガーシュウイン(1898-1937):
クラリネットと弦楽のための作品集 [ルチエック/シンフォニア・フィンランディア/ガロワ]GERSHWIN, G.: Clarinet and Strings Music - Porgy and Bess Suite / An American in Paris / Preludes (Lethiec, Sinfonia Finlandia, Gallois)
発売日:2010年01月27日 NMLアルバム番号:8.570939
CD価格:1,900円(税込)
全てこれが原曲です! そう言い切っても誰も反論できない・・・かも知れない。ガーシュウインのゴキゲンな音楽をクラリネットで演奏することにより、作曲家のジャズへの愛、またポピュラー音楽とクラシック音楽の融合がこれほどまでに顕著となるとは誰しも思っても見なかったことでしょう。例えば、「ポーギーとベス組曲」の中のサマータイムでの泣きたくなるほどの切なさの表現力を聴いてみてください。本来クラリネットのために書かれたと言われたら信じない人はいないほどの出来栄えです。このクラリネットの能力を持ってすれば、ピアノ協奏曲にもピアノは不要。まさに恐るべき世界が広がっています。「3つの前奏曲」もスゴイの一言です。編曲者のヴィラールのセンスの良さと、クラリネットのルチエックの抜群のリズム感、そして指揮のガロワの包容力。これらが全て溶け合った奇跡の1枚の誕生です。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
家庭交響曲/メタモルフォーゼン [ワイマール・シュターツカペレ/ヴィト]STRAUSS, R.: Symphonia Domestica / Metamorphosen (Weimar Staatskapelle, Wit)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年12月16日 NMLアルバム番号:8.570895
CD価格:1,900円(税込)
できたら映像で観てみたい「家庭交響曲」
シュトラウスにかかると、日常生活も華麗なる音絵巻へと変貌自分のプライヴェートまでを音楽にするのか! と眉をひそめる人も多いかも知れません。この交響曲、確かに書き過ぎちゃっています。のんびり屋で夢見がちな夫(R.シュトラウス自身と思われる)、快活でおしゃべりな妻(パウリーネでしょう)、かわいい子ども、彼らは全て音で表現され、諍いも睦みあいも全て克明に描かれています。特に第3楽章での濃厚な夫婦の愛の場面では頬が赤らんでしまうことでしょう。あまりにも情報量の多いスコアをきちんと再現するのは本当に困難なのか、あまり実演で取り上げられることもない難曲として知られています。対照的に置かれた悲痛なメタモルフォーゼンは戦争で破壊されたドイツを目の当たりにした晩年の彼の心情を映した作品です。ベートーヴェンの「英雄交響曲」の葬送行進曲をモティーフにした鎮魂歌で、バーバーのアダージョに匹敵する美しさです。収録作曲家:
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オアナ(1913-1992):
十弦ギターのための作品集 [ディヴァイン]OHANA, M.: Guitar Music (Devine, 10-string guitar) - Tiento / Si le jour parait… / Cadran lunaire
■器楽曲(ギター) ■現代音楽
発売日:2009年12月16日 NMLアルバム番号:8.570948
CD価格:1,900円(税込)
洒脱、渇望、情熱・・・ 現代ギターの持つ可能性に挑戦するかのような作品群モロッコ生まれの作曲家、オアナは本来はユダヤ系の血筋を持ちながらも、父親がジブラルタル(イベリア半島のイギリス領土)出身だったため、イギリス国籍を取得しました。パリで学び、ドビュッシーとファリャから強く影響を受け、一時期はローマでカセッラにも学び、少しずつ独自の作風を模索、円熟期には、フラメンコとアフリカの民族音楽、そして中世音楽にも魅了されるなど、様々な風土の影響を受けた情熱的な作品を多く書いています。ギターの作品も多く書いていて、どれもスペインの音楽に現代的な味付けを施した熱い曲ばかり。ここでは名主デヴァインの弾く十弦ギターの深い響きを心行くまで堪能することができるでしょう。
収録作曲家:
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イザイ(1858-1931):
弦楽三重奏曲「シメイ」
2つのヴァイオリンのためのソナタ他 [クラッゲルード/メンセン/トムテル/リー]YSAYE, E.: String Trio, "Le Chimay" / Sonata for 2 Violins / Cello Sonata (Kraggerud, Monsen, Tomter, Ree)
■室内楽
発売日:2009年12月16日 NMLアルバム番号:8.570977
CD価格:1,900円(税込)
禁欲的でありながら、その一方で官能的な香りを放つイザイのヴァイオリン作品イザイと言えば、6つの無伴奏ソナタがとりわけ有名ですが、このベルギーの作曲家はヴァイオリンの更なる可能性について常に探究を怠ることはありませんでした。ここで聴ける「2つのヴァイオリンのためのソナタ」でのぞくぞくするような音楽的緊張感を味わってしまうと、もうイザイの魔力から逃れることは不可能でしょう。このソナタは1915年にベルギーのエリザベート王妃のために書かれていて(彼女はイザイにヴァイオリンを教わっていた)、実際に演奏されたかはわかりませんが、何ともロマンティックな響きを持っています。1927年に書かれた弦楽三重奏は、イザイの死後に初演されました。あまり演奏されることのない秘曲ですが、どことなくドビュッシー風の音も感じられる魅力的な作品です。最近めきめきと頭角を表しているクラッゲルードと彼を取り巻く仲間たちの、とろけるような名演でどうぞ。
収録作曲家:
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ヨアヒム(1831-1907):
ヴァイオリン協奏曲集 [キム/ワイマール・シュターツカペレ/ハラーシュ]JOACHIM, J.: Violin Concerto, Op. 11, "In the Hungarian Style" / Violin Concerto in G minor, Op. 3 (Suyoen Kim, Staatskapelle Weimar, Halasz)
■協奏曲
発売日:2009年12月16日 NMLアルバム番号:8.570991
CD価格:1,900円(税込)
けんかもしたけど親友さ。ブラームスの良き理解者、ヨアヒムの華麗なる協奏曲メンデルスゾーンにヴァイオリンを学び、ワイマールでコンサートマスターを務め、まずリストとワーグナーと親しくなり、その後シューマンやブラームスを知ってからは一転、リストやワーグナーを批難するという、まさに「我が道を行った」音楽家ヨーゼフ・ヨアヒム。現在での彼の名前は、どちらかというと演奏家としてのみ知られていますが、ここで聴けるような極めて音楽性の高い作品も書いていたのです。1851年に書かれリストに献呈されたヴァイオリン協奏曲はメンデルスゾーンの影響を強く受けていて、要所にみられる泣かせるメロディがたまりません。1857年に書かれたOp.11の協奏曲は、長大な第1楽章と、極めて技巧的で民族的な味わいを持つフィナーレが特徴的。この演奏困難な作品を2006年ハノーヴァー国際コンクール優勝者のキムが余裕で弾ききっています。これはため息ものの1枚です。
収録作曲家:
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メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽四重奏曲集 第2集 [ニュージーランド弦楽四重奏団]MENDELSSOHN, Felix: String Quartets, Vol. 2 (New Zealand String Quartet) - String Quartets Nos. 2, 5 / Capriccio / Fugue
■室内楽
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570002
CD価格:1,900円(税込)
幸福感の中に迫りくる絶望の影、厳格な形式の中に溢れ出る豊かな楽想1830年、メンデルスゾーンは高名な作曲家マルシュナーの前で、第2番となるOp.13の弦楽四重奏曲を演奏しました(作曲年代は第1番のOp.12より以前)。この曲は楽章構成やテーマの扱い方など、明らかにベートーヴェンの影響を受けていて、例えば終楽章に現れるレチタティーヴォ風の楽想は、ピアノ・ソナタ「テンペスト」や弦楽四重奏曲Op.132に酷似しているものです。第5番もこれまたベートーヴェンの作品との共通点が数多く指摘されている堅固な構成を持った大作。これらを聴くと「メンデルスゾーンの作品は何だか軽くて」などとは言えなくなってしまいます。「カプリッチョ」と「フーガ」は「4つの小品」として死後にまとめて出版されたものです。カプリッチョは1843年、フーガは1823年の作で、これは習作の弦楽四重奏曲変ホ長調の終楽章として書かれたものと言われています。
収録作曲家:
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タネーエフ(1856-1915):
協奏的組曲
聖イオアン・ダマスキン他 [カーラー/グネーシン・アカデミー合唱団/ロシア・フィル/T. ザンデルリンク]TANEYEV, S.I.: Suite de Concert / Ioann Damaskin (John of Damascus) (Kaler, Gnesin Academy Chorus, Russian Philharmonic, T. Sanderling)
■協奏曲 ■宗教曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570527
CD価格:1,900円(税込)
タネーエフ渾身の作品! 壮大なカンタータとオイストラフも愛した華麗な協奏曲1883年、アントン・ルビンシテインの死を悼んで作曲されたカンタータ「聖イオアン・ダマスキン」。ロシア正教会では重要な聖人である聖イオアンは、聖像破壊運動に反対しイコンを擁護、教会の伝統を守った人として讃えられています。タネーエフは尊敬するA.ルビンシテインをその聖人になぞらえ、極めて崇高なカンタータを作曲、故人への捧げものとしたのでしょう。協奏的組曲は、彼の友人であるヴァイオリニスト、シボールの依頼で書かれたもので、冒頭からヴァイオリンが艶めかしくも強靭なメロディを奏でる劇的で色彩的な曲。バッハやモーツァルトの時代に書かれたような単純な形式に見えてしまいますが、曲に含まれる「主題と変奏」だけを取り出してみても、その素晴らしい筆致に驚かざるを得ません。NAXOSが誇る名ヴァイオリニスト、カーレルの深みのある音色はこの曲の真価を存分に伝えてくれています。
収録作曲家:
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フランツ・シュミット(1874-1939):
交響曲 第2番他 [マルメ響/シナイスキー]SCHMIDT, F.: Symphony No. 2 / Fuga Solemnis (Malmo Symphony, Sinaisky)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570589
CD価格:1,900円(税込)
マーラーのライバルと目されつつも生涯我が道を貫いた孤高の作曲家による味のある交響曲1874年、プレスブルク(当時はハンガリーのポズソニー)で生まれたフランツ・シュミットは、幼いころから天才ピアニストとしてハンガリーで活躍していましたが、14歳の時、父親が営む運送業が不正行為に加担していたとされ、一家はウィーンへ移住。そこで彼は当時ウィーンで活躍していた音楽家たちと親しくすることができました。彼はシェーンベルクと同じ年であったにも関わらず、生涯を通じて前衛的な音楽に手を染めることはなく、一生を通じて後期ロマン派の作風を崩すことはありませんでした。この交響曲第2番は1911年から12年に書かれ翌年にウィーンで初演されました。フランツ・シャルクに献呈されていて、弦楽器の書法などから、当時「最も演奏困難な交響曲」の一つに数えられたほどです。大編成の管弦楽の響きが好きな人にはたまらない作品で、第2ヴァイオリンとクラリネットで開始される第1楽章の冒頭から劇的な色合いを帯びていて、時折聞こえる湧き上がるような金管の咆哮は、あの「7つの封印の書」の一節をも思い起こさせてくれます。何といってもこの曲の特徴的なところは第2楽章の長大な変奏曲でしょう。珍品「フーガ・ソレムニス」もすごくカッコイイ作品です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第30集〉
イタリアの夜会/パガニーニ大練習曲より他 [ルイジ]LISZT, F.: Soirees italiennes / Paganini Etudes / Impromptu brillant sur des themes de Rossini et Spontini (Liszt Complete Piano Music, Vol. 30)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年11月25日 NMLアルバム番号:8.570984
CD価格:1,900円(税込)
改竄することで原曲より素晴らしくなるのなら・・・、現代では、こういうことってきっと許されないよねリストは自身の超絶技巧を誇示するために、同時代の多くの作曲家の作品を自らの手で華麗なピアノ曲へと変貌させました。このメルカダンテのモティーフによる「イタリアの夜会」は1838年に作曲されたもので、リストがこの曲を演奏することで、当時初演されたメルカダンテの歌劇「誓い」の評判をより一層高めることに成功したと言われます。1840年代にヴェルディの作品が台頭してくるまでは確かにメルカダンテが一番のオペラ作曲家でした。パガニーニ大練習曲は、曲集の中に有名な「ラ・カンパネラ」を含むもので、きらめくような超絶技巧が散りばめられています(CDにはS140と表記がありますが実際はS141の改訂版による演奏です。ご了承ください)。他にはロッシーニとスポンティーニの主題による作品も収録。いずれも13歳の時に書かれた才気あふれる華麗な作品です。
収録作曲家:
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スヴェンセン(1840-1911):
ノルウェー狂詩曲 第1-4番 [南ユラン響/エンゲセト]SVENDSEN, J.: Norwegian Rhapsodies Nos. 1-4 / Romeo and Juliet / Zorahayda (South Jutland Symphony, Engeset)
発売日:2009年10月21日 NMLアルバム番号:8.570322
CD価格:1,900円(税込)
この上なく美しいラプソディたち、北欧の澄んだ空気をオケの響きに閉じ込めたかのような味わいノルウェーで生まれ指揮者、ヴァイオリニストとして活躍したスヴェンセンは、グリーグの親友であり、ノルウェーの音楽発展に努めた人でした。彼の作風はロマン派の域を脱するものではなく、どれもがチャイコフスキー風の優しい肌ざわりを持っています。このノルウェー狂詩曲はタイトル通り、リストの「ハンガリア狂詩曲」に触発されたもので、要所要所に民謡的なメロディが使われた情感豊かな作品です。同時期に書かれた2つの作品も色彩豊かなもの。「ゾラハイダ」はワシントン・アーヴィングの書いた「アルハンブラ物語」に触発された作品。彼の出世作でもあります。
収録作曲家:
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ヤナーチェク(1854-1928):
オペラからの管弦楽組曲集 第3集 [ニュージーランド響/ブレイナー]JANACEK, L.: Operatic Orchestral Suites, Vol. 3 (arr. P. Breiner) - The Cunning Little Vixen / From the House of the Dead
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年10月21日 NMLアルバム番号:8.570706
CD価格:1,900円(税込)
まるでこの世のものとは思えないほど 夢幻的で悪魔的なヤナーチェクの音楽。昨今のブームですっかり市民権を得たヤナーチェク(1854-1928)ですが、まだまだオペラとなると、言葉の問題もあってか「なかなかハードルが高いな」と思うのが心情ではないでしょうか? そんな方にオススメしたいのが、このNAXOSのシリーズです。第1集、第2集ともに大好評ですが、今回は何と言っても名作「利口な牝狐~」が収録されているのが嬉しいところです。ヤナーチェクの作品の中でもとりわけ親しみ易いこのオペラ、どうぞたっぷりご堪能ください。もう1曲はシリアス極まりない「死者の家から」。ドストエフスキーの大作を元にした作品で、原曲の持つ極限まで張り詰めた緊張感が上手く表現されたすばらしい編曲となっております。ヤナーチェクの幻惑的な音楽のとりこになりそうです。
収録作曲家:
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テュイレ(1861-1907):
六重奏曲/ピアノ五重奏曲 [ルイジ/シャンティリー五重奏団/ジーリ四重奏団]THUILLE, L.: Sextet / Piano Quintet (Luisi, Chantily Quintet, Gigli Quartet)
■室内楽
発売日:2009年10月21日 NMLアルバム番号:8.570790
CD価格:1,900円(税込)
R.シュトラウスの親友、ラインベルガーの弟子、教育者としても高い評価を得たテュイレオーストリア出身の音楽教育家、作曲家テュイレ(本来はフランス系の家系なのでテュイユが正しい)はR.シュトラウスの親友として知られています。ミュンヘン楽派の一人として数えられることもありますが、作風はかなり保守的で、日本ではルドルフ・ルーイとの共著である音楽理論書『和声学』の方が知られているかもしれません。ここに収録された2曲の室内楽作品は比較的知られているもので、確かに六重奏曲はラインベルガーやリスト、ワーグナーの影響を受けていることは間違いありませんが、その後に書かれたピアノ五重奏曲はなかなか雄大で劇的な展開を有しています。
収録作曲家:
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ピッツェッティ(1880-1968):
ピアノ協奏曲「真夏の歌」 [ロベルト・シューマン・フィル/カエターニ]PIZZETTI, I.: Canti della Stagione Alta / Fedra: Preludio / Cabiria: Sinfonia del fuoco (Robert Schumann Philharmonie, Caetani)
■協奏曲
発売日:2009年10月21日 NMLアルバム番号:8.570874
CD価格:1,900円(税込)
静かな情緒がたっぷり染みわたるエレガントで美しいピアノ協奏曲以前MARCO POLOレーベルから出ていたピッツェッティの数少ない録音がNAXOSより再発となりました。このむせかえるようなロマンティックな音楽を多くの人に聴いていただけるのは、なんという大きな喜びなのでしょう! ピッツェッティが幸せの絶頂期にあった時に書かれたピアノ協奏曲「真夏の歌」は(残念ながらこの演奏には含まれていませんが)、イタリアの名ピアニスト、ベネデッティ・ミケランジェリのために作曲家自身がカデンツァを書いたことでも知られています。そしてダヌンツィオの悲劇「フェドーラ」による歌劇の情熱的な前奏曲と無声映画「炎の交響曲」のために書かれたカリビーアも聴きごたえのある名曲です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
パートソング集 第2集SCHUBERT, F.: Lied Edition 33 - Part Songs, Vol. 2
発売日:2009年10月21日 NMLアルバム番号:8.570962
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)歌曲とは全く違う親しげな表情シューベルトの楽しい合唱作品集シューベルトの珍しい合唱アンサンブルのための作品集第2集です。この中の男声のための曲集は知れ渡っていますが、女声のための作品はほとんど知られていません。しかしシューベルトはそんな女声のためのアンサンブルに極めて野心的な作品を多く書いたのです。讃美歌による曲から、彼が教えていた女生徒の誕生日を祝う曲まで、さまざまな歌がひしめいています。添えられたピアノの伴奏もどれも巧妙に書かれていて、シューベルトを聴く楽しみ満載の1枚となっています。厳選された歌手たちの楽しげな表情にもご注目ください。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
フーガの技法 BWV 1080 [セルジオ&マッダレーナ・ヴァルトーロ]BACH, J.S.: Kunst der Fuge (Die) (Sergio and Maddalena Vartolo)
■器楽曲(ハープシコード)
発売日:2009年09月16日 NMLアルバム番号:8.570577-78
2CD価格:2,900円(税込)
どんなに研究してもし尽くすことはないまるでパズルのようなバッハ晩年の未完の大作バッハの未完の大作である「フーガの技法」は西洋の作曲技法の基礎を全て詰め込んだものとして知られます。様々な様式・技法による14曲のフーガと4曲のカノンは演奏的にも困難を極め、これまでにも多くの演奏家によって形作られてきていますが、このセルジオ・ヴァルトーロによる新録音は、最近公表された1751/1752年出版譜のファクシミリ版を用いたもので、その詳細な研究結果も含め、「フーガの技法の歴史」に一石を投じるものになるかもしれません。ヴァルトーロによる詳細な解説(英語)はウェブサイトからダウンロードできます。ちなみに、未完のフーガは曲の途中に置かれているので(バトラーの復元版と同じ順序)聴いていても取り残された気分になることはありません。
収録作曲家:
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マリピエロ(1882-1973):
交響曲集 第3集 [モスクワ響/アルメイダ]MALIPIERO, G.F.: Symphonies, Vol. 3 (Almeida) - Nos. 5, 6, 8, 11
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年09月16日 NMLアルバム番号:8.570880
CD価格:1,900円(税込)
渋い美しさを放つマリピエロの「弦楽のための交響曲」、NAXOSスタンダードに再登場第1集(8.570878)、第2集ともに好評なマリピエロ(1882-1973)の交響曲集、この第3集は彼の作品の中でも最も演奏頻度の高い第6番「弦楽のための」が含まれています。フランス印象派の影響を受けていると言われる彼の作品ですが、実際に聴いてみると古典的なフォルムの中に実に多彩な表現が詰め込まれていることがわかるでしょう。彼は生涯を通じて旋律の魅力を追求したため、最後の交響曲である1969年に書かれた第11番「バグパイプ」にさえも、魅力あふれるメロディが横溢しています。
収録作曲家:
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アルファーノ(1875-1954):
ヴァイオリン、チェロとピアノのためのコンチェルト
チェロ・ソナタ [マギル/ダン/ダルヴァロヴァ]ALFANO, F.: Cello Sonata / Concerto for Violin, Cello and Piano (Magill, Dunn, Darvarova)
■器楽曲
発売日:2009年09月16日 NMLアルバム番号:8.570928
CD価格:1,900円(税込)
名作を完成させてしまったばかりに自分自身の影が薄くなってしまった大作曲家最近では、プッチーニの未完のオペラ「トゥーランドット」の補筆者としてのみ知られるアルファーノですが、彼自身才能に溢れた作曲家でもありました。その作品のほとんどはオペラでしたが、ここで聴けるような大規模な室内楽も素晴らしい出来栄えを誇っています。「コンチェルト」と題されたピアノ三重奏曲には、バスク地方の民族音楽と、漂うような抒情性が相俟って、独自の美しい響きが醸し出されています。冒頭から恐ろしいほどの緊張感を漲らせたチェロ・ソナタはドビュッシーやラヴェルの影響も感じさせる流麗さも兼ね備えています。これらの曲の狂おしいほどの美しさには息が止まる思いがすることでしょう。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
前奏曲全集 [ドッシン]KABALEVSKY, D.: Preludes (Complete) / 6 Preludes and Fugues, Op. 61 (Dossin)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年09月16日 NMLアルバム番号:8.570976
CD価格:1,900円(税込)
どこか懐かしいロシアの響き変幻自在な魅力を見せつける音の絵本24の前奏曲と言えば、ショパンの名作を思い浮かべる人も多いことでしょうが、あの独特の形式は後世の作曲家たちに様々な影響を与えていることは間違いありません。このカバレフスキーの同名曲は、ロシア民謡のメロディを元にした様々な性格を持つ作品群で、ショパンと同じく全ての調性で書かれています。どの曲もとても個性的で、はっとするほどに美しいメロディが散りばめられています。演奏は、ソナタ(8.570822)でもその能力を存分に見せつけたドッシン。ここでも曲の素晴らしさをしっかりと伝えてくれています。
収録作曲家:
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ヴィヴァルディ(1678-1741):
四季/マンドリン協奏曲 RV425 他(ピアノ編) [ビーゲル]VIVALDI, A.: 4 Seasons (The) / Mandolin Concerto, RV 425 / Lute Concerto, RV 93 (arr. for piano) (Biegel)
■協奏曲
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570031
CD価格:1,900円(税込)
ありそうでなかった正攻法の編曲! ピアノで聴く春・夏・秋・冬最強の名曲、ヴィヴァルディの四季をピアノ独奏で全曲演奏してしまったというCDです。元々Ricordi社(イタリアの大手出版社)よりピアノ版のスコアは出版されていたのですが、この録音にあたってピアニストのビーゲルは本来のスコアを研究し、より一層的確な装飾を付けくわえたというのですから、その思い入れは並大抵なものではありません。出来上がった音を聴いてみてください。鳥の囀り、雷鳴、人々の喜び、しんしん降り積もる雪などが、驚あくほどに色鮮やかに描き出されていることに気がつくでしょう。映画でおなじみのマンドリン協奏曲も、ピアノで聴くと一味違います。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲集 第3集 [ジリオン・トリオ]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios, Vol. 3 - Piano Trio No. 3 / Symphony No. 2 (arr. for piano trio) (Xyrion Trio)
■室内楽
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570255
CD価格:1,900円(税込)
若き暴れ馬ベートーヴェン、彼を優しく見守るパトロン、リヒノフスキーベートーヴェンの初期の名作であるこのピアノ三重奏曲第3番は、1795年に公表され、カール・リヒノフスキー侯爵に捧げられました。リヒノフスキーはモーツァルトと同じ年に生まれ、友人、弟子として、そして高い音楽的素養を持った愛好家です。そしてモーツァルトの死後、ベートーヴェンがウィーンに来た際には自らパトロンを買って出て、田舎者丸出しのベートーヴェンを持ち家に住まわせハイドンの指導を受けるように取り計らったのでした。そんな時期に書かれているものですから、ハイドンの影響は至るところに感じられますが、それ以上に、反骨心とプライドの高さも感じられる愛すべき作品と言えるでしょう。交響曲第2番は1802年に書かれ、こちらもリヒノフスキーに献呈されています。耳の疾患に悩まされ始めた時期の曲とは思えない楽天的な明るさが漂っています。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
オルガン作品集 第9集 [スティル]REGER, M.: Organ Works, Vol.9 - Variations and Fugue on Heil, unserm Konig Heil / 12 Pieces, Op. 65: Nos. 1-6 / Chorale Preludes (Still)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570454
CD価格:1,900円(税込)
あまりにもたくさんオルガン曲を書き過ぎたため、本人はこれらを高く評価していなかったとか。大好評、レーガーのオルガン作品集の第9集です。驚くほどにカッコ良く始まる「国王万歳」は1900年頃に書かれた曲。恐らく、ヴィクトリア女王の長女であるヴィクトリア(ドイツ皇帝フリードリヒ3世妃)の60歳の誕生日記念として出版社から作曲を依頼されたようで、スコアには英語とドイツ語の両方のタイトルが付されています。1902年頃に書かれた12の小品は、オルガンの機能を目一杯に使って書かれており、精緻な響きに感嘆するばかりです。作品番号のないコラール幻想曲での瞑想的な美しさ、最後の曲Op.40での弱音の保持など、オルガン好きにはたまらない曲ばかりです。
収録作曲家:
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星々の歌 ~ 近代カタルーニャの作品集 [ヴォイシズ・オブ・アセンション/キーン]
Choral Music - CASALS, P. / GRANADOS, E. / MORERA, E. / OLTRA, M. (Song of the Stars - A Celebration of Catalan Music) (Voices of Ascension, Keene)
■協奏曲
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570533
CD価格:1,900円(税込)
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タネーエフ(1856-1915):
管弦楽作品集 [ノヴォシビルスク・アカデミック響/T. ザンデルリンク]TANEYEV, S.I.: Oresteya: Overture and Entr'acte / Overture in D minor / Overture on a Russian theme (Novosibirsk Academic Symphony, T. Sanderling)
■交響曲/管弦楽曲 ■オペラ
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570584
CD価格:1,900円(税込)
泣きの入ったドイツロマン派の音楽? 堅固さのなかに封じ込められた男の苦悩がちらりと見えるロシアの作曲家、ピアニスト、教師および対位法の研究者セルゲイ・タネーエフの作品集です。このアルバムには彼の唯一のオペラである「オレステイア」からの長大な序曲を中心に、抒情性と対位法に彩られたいくつかの作品を収録しています。ロシア的なものを聴きたければ、トラック4や5がオススメです。どっしりとしたものを聴きたければトラック7などはいかがでしょう。チャイコフスキーのようなわかりやすい抒情性に、若干の男らしさを付け加えた思いきりの良い音楽が魅力です。
収録作曲家:
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ニールセン(1865-1931):
交響曲 第4番「不滅」&第5番 [デンマーク国立放送響/シェンヴァント]NIELSEN, C.: Symphonies, Vol. 3 - Nos. 4, "The Inextinguishable" and 5 (Danish National Radio Symphony, Schonwandt)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570739
CD価格:1,900円(税込)
滅ぼし得ぬもの・・・第4番、暗黒の中の静かな力、敏速な力・・・第5番名演として名高いシェンヴァントの指揮によるニールセン(1865-1931)の最高傑作、交響曲第4番と第5番の組合せです。細部にまできっちりと目配りの効いた申し分のない演奏で、ニールセンの深い世界をじっくりと味わわせてくれるものです。単一楽章で書かれた雄大な第4番(不滅という副題を持つ)、途中で理不尽なほどに高らかに鳴り響く「スネアドラム」が耳に残ってはなれない第5番。どちらも劇的で不可思議な魅力に溢れています。耳に優しいメロディはあまりないのですが、一度はまったら抜け出すのは難しいのがニールセンの音楽でしょう。この音楽を攻略するのは困難ですが、聴き終えると何とも言えない爽快感を味わうことができるはず。
収録作曲家:
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カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
2台ギターのための作品全集 第2集 [ブラジル・ギター・デュオ]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Music for Two Guitars, Vol. 2 (Brasil Guitar Duo) - Fuga elegiaca / Les guitares bien temperees: Nos. 13-24
■器楽曲(ギター)
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570779
CD価格:1,900円(税込)
音による日記、これこそ、ギター・デュオのための聖書です既にリリースされている第1集(8.570778)の続編です。これで、前作で半分だけ紹介した「平均律ギター曲集」の全貌が明らかになりました。この後半の12曲は1962年の5月14日から6月3日までの間に書きあげられたのですが、各々の曲のほとんどに完成した日が書き添えられていて、さながら「音による日記」の様相を呈しているのが興味深いところです。とりわけ、6月1日から3日にかけて書かれた第24番は、まるで彼の音楽人生全てを総括するような素晴らしい出来栄え。この曲集がギター・デュオのレパートリーの最高傑作として未来永劫大切にされることは間違いありません。ブラジル・ギター・デュオの目の覚めるかの如き名演でお楽しみください。
収録作曲家:
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コルンゴルト(1897-1957):
ヴァイオリン協奏曲他 [クイント/ミネリア響/プリエト]KORNGOLD, E.W.: Violin Concerto / Schauspiel Overture / Much Ado About Nothing Suite (Quint, Mineria Symphony, Prieto)
■協奏曲
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570791
CD価格:1,900円(税込)
そのまま映画音楽にも使えそう、哀愁を帯びた超美麗なメロディが耳を直撃1945年に作曲されたにも関わらず、このヴァイオリン協奏曲の全編に漂うのは馥郁たる後期ロマン派の妖艶なる香りです。天才少年として将来を嘱望されつつも、アメリカに亡命し、ハリウッドの映画音楽作曲家として活躍していたコルンゴルトですが、彼はいつでも「ドイツのクラシック作曲家」として認められることを望んでいました。この作品がハイフェッツの手で1947年に初演された時も「時代錯誤」という酷評を受けたのですが、彼自身としては大満足であったことでしょう。一時期すっかり忘れられていたのですが、最近になって多くの演奏家がこの曲を取り上げ、すっかり人気曲となったのは間違いありません。全曲を通じて、自身の映画音楽からの引用が見られますので、このまま、再度何かの映画音楽に使ってみるのも良いかもしれません。それほどまでに劇的で心惹かれる作品です。
収録作曲家:
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マルトゥッチ(1856-1909):
管弦楽作品全集 第4集 [ローマ響/ラ・ヴェッキア]MARTUCCI, G.: Orchestral Music (Complete), Vol. 4 (Rome Symphony, La Vecchia) - Piano Concerto No. 2 / Momento musicale e Minuetto / Novelletta
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570932
CD価格:1,900円(税込)
A.ルービンシュタインもトスカニーニも、ワインガルトナーもマーラーも愛した協奏曲大好評、マルトゥッチ管弦楽作品集の第4集は、彼の作品の中でも最も有名な「ピアノ協奏曲第2番」を中心に収録しました。このピアノ協奏曲は、あのマーラーが生前最後にカーネギー・ホールで行った演奏会のプログラムに含まれていたことで知られています。(当時、すでに体調が悪化していたであろう彼にとっては、この大曲を指揮するのはかなり大変だったのではないでしょうか?)第1楽章は演奏時間こそ20分と長いものの、次々と現われては消えていく雄大で美しいメロディを追うだけでも楽しいですし、それに続く夢のように美しい第2楽章ラルゲットと、華やかで息詰まるようなオケとピアノの対決が楽しめる第3楽章も聴きどころ満載です。後期ロマン派の最後の輝きを存分にお楽しみください。余白に収められた小品も、これまた味わい深くて何だか得した気分です。
収録作曲家:
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フォーレ(1845-1924):
ピアノ五重奏曲 第1番&第2番 [オルティス/ファイン・アーツ四重奏団]FAURE, G.: Piano Quintets (Ortiz, Fine Arts Quartet)
■室内楽
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570938
CD価格:1,900円(税込)
深い水の底に差し込む光を思い浮かべてください、幻想的、神秘的なフォーレの静かな名作たち独自の和声感と調性を追求したためか、晩年の作品はある意味「捉えどころのない美しさ」に満ちているフォーレの音楽。この2曲のピアノ五重奏曲もまさにそんな音楽です。第1番は中期から後期への過渡期に書かれていて、境目はぼやけていても、メロディラインはしっかりしています(もちろんそれを取り巻く音の流れはとめどなく流動的ですが)。晩年近くに書かれた第2番になると、更に音楽は晦渋の度合いを深めていくのです。さざめくピアノのアルペジョと、本来の拍子とずらした拍を用いることで感じる浮遊感(ヘミオラといいます)、そしてぼやけた調性。耳がなじむまでに少々時間を必要とするかも知れませんが、一度この世界に慣れてしまうと、まるで暖かい水の中で体を丸めているかのような安らぎを覚えることでしょう。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第32集
パート・ソング 第1集SCHUBERT, F.: Lied Edition 32 - Part Songs, Vol. 1
■声楽曲
発売日:2009年08月26日 NMLアルバム番号:8.570961
CD価格:1,900円(税込)
シューベルトのくつろいだ素顔が見えてくる、楽しい上によく出来ている重唱曲たち。シューベルトの歌曲を語る上で避けて通れないのが、このパートソング集です。親しい友人たちとの集まりで披露されたであろうこれらの歌は、独唱のための曲に比べると気楽で身近な題材から取られたものが多く、彼の社会生活をあれこれ想像する材料としても興味深いことでしょう。曲によっては、ピアノ伴奏を備えた壮大なカンタータであったり、単純なメロディを用いたカノンであったりとその趣は本当に様々です。トラック10の「婚礼の焼肉」などはタイトルだけ訊くとユーモラスですが、実は・・・小さな「魔弾の射手」そのもの。3人の登場人物の掛け合いはまるでオペラのようで、なかなか聴き応えがあります。あと2枚のアルバムが予定されるこのシリーズ。とても楽しみです。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
序曲全集 第2集 [プラハ・シンフォニア/ベンダ]SCHUBERT, F.: Overtures (Complete), Vol. 2 (Prague Sinfonia, C. Benda)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570329
CD価格:1,900円(税込)
なぜ人気がないのだろう? ドラマティックでロマンティックなシューベルトのオペラ第1集が大好評だった「歌曲王」シューベルトのオペラ序曲を聴くシリーズの第2集です。今作は中期の作品を収録しています。現在では、彼のオペラはほとんど聴く機会もないほどに忘れられてしまいましたが、彼自身はオペラの作曲に対して大いなる自信と野望を抱いていたようです。それは作品を聴いてみても明らか。具体的な題名は付されていないD.556の序曲から、何かが始まる予感に満ちた冒頭部分と、朗らかで軽快な主題が見事な連なりを見せています。比較的耳にする機会のある「フィエラブラス」や「アルフォンソとエストレッラ」もこの機会に再度聴いてみてください。シューベルトの目指した世界に到達できるのではないでしょうか?
収録作曲家:
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トゥリーナ(1882-1949):
ヴァイオリンとピアノのための音楽集 [レオン/マソ]TURINA, J.: Violin and Piano Music - Violin Sonatas Nos. 1 and 2 / El poema de una sanluquena / Variaciones clasicas / Euterpe (Leon, Maso)
■器楽曲(ヴァイオリン) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570402
CD価格:1,900円(税込)
フォーレやラヴェルに熱風をあてて、胸躍るリズムを加えて、更に、少しメランコリックな部分を足してみました。トゥリーナの作品には、なぜかこう聴き手を幸せにする成分が含まれているように感じます。それは、ほんの微かなスペインの香りであったり、洒落たメロディであったり、またエキゾチックな和声であったり。と感じる人によって捉え方は様々でしょう。NAXOSレーベルの中でも重要な位置を占めるピアノ作品集に加え、このヴァイオリン作品集もそんな魅力に満ち溢れた素敵なアルバムです。往年の名女性ヴァイオリニスト、ジャンヌ・ゴーティエに捧げられた「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は彼が47歳の時の作品。第1楽章と第2楽章の気だるい美しさは初夏の午後の日差しを思わせる眩しい美しさに溢れています。他の曲からも熟れた空気と熱い吐息が流れてくるかのようです。
収録作曲家:
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スクリャービン(1872-1915):
ピアノ作品集SCRIABIN, A.: Piano Music - Poemes / Waltzes / Dances (Wang Xia Yin)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570412
CD価格:1,900円(税込)
悪魔の音楽を小悪魔が演奏! 人々を魅了してやまない美ピアニストの登場ですスクリャービンの珍しい初期の作品から、悪魔的様相を見せる晩年の作品まで、すべてを楽々と弾きこなすのは中国生まれのシャイン・ワン。確かなテクニックはもちろんのこと、スクリャービンの色彩的な音楽を壮大に表現できる現代でも稀有の才能です。スクリャービン14歳の作品である2つのワルツからして、油断して聴いているわけにはいきません。まっすぐな道を歩いていたのに、いつの間にか別の世界へ行ってしまうような不安感が漂う作品です。作品番号順に収録されているので、聴き進むうちに聴き手の心は一層混迷の度合いを増していくことでしょう。そんなミステリアスな世界を安心して彷徨える素晴らしい演奏です。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
ピアノ三重奏曲集 [グールド・ピアノ・トリオ]IRELAND, J.: Piano Trios / Cavatina / Berceuse / Bagatelle / The Holy Boy (Gould Piano Trio)
■室内楽
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570507
CD価格:1,900円(税込)
イギリス音楽の真髄を伝えるアイアランド、彼の記念すべき最初の幻想曲をイギリスの裕福な実業家、W.コベットは「若きイギリスの作曲家の才能を発掘する」目的で室内楽コンクールを主催することを考えました。第1回の1905年のコンクールには67の作品が集まり、見事第1位を射止めたのはW.ハールストーン。第2位はアイアランドと同じ年のF.ブリッジの作品が選ばれました。で、1907年の同コンクールで第1位の座に輝いたのが、このアイアランドの幻想的三重奏曲でした。彼はそれからも創作の翼を広げ続け、独自の作品を多く生み出すこととなったのです。1938年に初演された第3番の三重奏曲はウォルトンに捧げられたものですが、雄大かつ幽玄な作風がきわめて魅力的と言えるでしょう。そうそう、アイアランドと言えば、必ず付いてくる「聖なる少年」も収録されています。今回はヴァイオリンとピアノ版です。
収録作曲家:
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F.X.リヒター(1709-1789):
6つの大交響曲集 [ヘルシンキ・バロック/ハッキネン]RICHTER, F.X.: Grandes Symphonies (1744), Nos. 7-12 (Set 2) (Helsinki Baroque, Hakkinen)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570597
CD価格:1,900円(税込)
モーツァルトにも多大なる影響を与えたマンハイム楽派の重鎮、リヒターの堂々たる楽曲集マンハイムの作曲家F.X.リヒターの最も脂の乗った時期の大交響曲を6曲収録しました(第1集 8.557818 も好評発売中)。1744年に発表されたこれらの作品は、極めて整ったゆったりした楽章と、見事な対位法の粋を極めた早い楽章から出来ています。少しだけ遅く生まれたワーゲンザイル(1715-77)が当時の先端を行くスタイルを模索したのに比べ、リヒターはバロックの伝統を熟成させることに力を注ぎ、確固たる作品を作り上げて行きました。ハッキネンとヘルシンキ・バロックは作品の美質をこの上ないほど素晴らしく再現することに成功したのです。
収録作曲家:
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マリピエロ(1882-1973):
交響曲集 第2集 [モスクワ響/アルメイダ]MALIPIERO, G.F.: Symphonies, Vol. 2 (Almeida) - Nos. 1 and 2 / Sinfonie del silenzio e de la morte
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570879
CD価格:1,900円(税込)
イタリア伝統音楽に不協和音を溶け込ませた急進派、海外で高い評価を受けた伝説の名盤、ここに復刻同時代に活躍したレスピーギに比べると、どうしても知名度の点で劣ってしまうのですが、独自の作品を書いたという面では、このマリピエロの存在価値はとても高いものだと思われます。ここに収録された3つの作品のうち第1曲目は初期のもの。30歳のころに新古典派に目覚めた彼はそれまでに書いた作品を全て自己否定してしまった中の一つです。実はとても素晴らしいのですが・・・。それから20年を経て、番号付きの作品を書き始めた彼の作風の変化もお楽しみいただけます。
収録作曲家:
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スウェーリンク(1562-1621):
ハープシコード作品集 [グレン・ウィルソン]SWEELINCK, J.P.: Harpsichord Works - Fantasia chromatica / Echo fantasia / Toccata / Variations (Wilson)
■器楽曲(ハープシコード)
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570894
CD価格:1,900円(税込)
大バッハより100年以上も前に活躍したスウェーリンク、当時のオランダは、こんなに斬新な音で満ちていたネーデルランドのオルガニストであったスウェーリンクは、さまざまな素晴らしいオルガンとハープシコードの作品を残しました。変奏曲の形式の発展に力を尽くしたことで知られ、対位法の扱いはもちろんのこと、フーガの発展性などには、バッハを先取りする斬新な作風が見てとれます。3曲目に置かれた「半音階的幻想曲」の冒頭などを聴いていると、とても16~17世紀に書かれた音楽とは思えないくらいです。多くの変奏曲も収録されていますが、そのどれもが美しい唐草模様に彩られたメロディの宝庫と言えましょう。最後に置かれた2曲の作品は、スウェーリンクの作ではありませんが、当時編纂された曲集に彼の作品とともに収録されているもので、恐らくスウェーリンクの創造心にも影響を与えているものと思われます。
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ハチャトゥリアン(1903-1978):
ヴァイオリン協奏曲他 [ケッケルト/ロイヤル・フィル/セレブリエール]KHACHATURIAN, A.I.: Violin Concerto / Concerto-Rhapsody for Violin and Orchestra (Koeckert, Royal Philharmonic, Serebrier)
■協奏曲
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570988
CD価格:1,900円(税込)
やっぱりこの曲はヴァイオリンで聴きたい! 狂ったように飛び跳ねる冒頭部からエキサイティング最近大流行のハチャトゥリアンは、アルメニアで生まれモスクワ音楽院で学び、アルメニアやコーカサス地方の民謡を積極的に取り入れた、色彩豊かで躍動的な音楽を多数作り、ロシアの作曲家たちとは一線を画す特異な地位を築きあげた人です。代表作の一つである「ヴァイオリン協奏曲」は名手オイストラフに献呈されたもので、フルートなどでも演奏される機会が多いのですが、やはり上手いヴァイオリンで聴くのは一味違います。NAXOSの期待のヴァイオリニスト、ケッケルトは文句なしの演奏を聴かせます。その20年後に書かれた「コンチェルト・ラプソディ」はレオニード・コーガンに捧げられた曲。こちらは更に濃厚な民族色を放つ狂おしい作品です。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ四重奏曲集 WoO 36 [ニュージーランドピアノ四重奏団]BEETHOVEN, L. van: Piano Quartets, WoO 36 (New Zealand Piano Quartet)
■室内楽
発売日:2009年07月29日 NMLアルバム番号:8.570998
CD価格:1,900円(税込)
夢見る15歳の少年の想像力が駆け巡るまことに見事な四重奏曲集神童というと、どうしてもモーツァルトを思い浮かべてしまいますが、15歳にしてこんなに見事なピアノ四重奏曲を書いたベートーヴェンだって、紛れもない神童に違いありません。例えばハ長調の曲の第1楽章。冒頭こそハイドンや、モーツァルトの面影を感じさせますが、展開部で劇的に短調に転ずるところなどは、まさしくベートーヴェンそのもの。(ちなみにあの名ピアニスト、アルゲリッチも愛奏している作品です)またアダージョで始まる変ホ長調の第1楽章は瞬間的にですが、ピアノ協奏曲第3番の第2楽章を思わせてもくれるほどの悩ましい音楽です。第3楽章で各々の楽器が自由に歌い交わすところなども、抱きしめたくなるほど魅力的です。
収録作曲家:
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アレンスキー(1861-1906):
ピアノ協奏曲 へ短調他 [シチェルバコフ /ロシア・フィル/ヤブロンスキー]ARENSKY, A.: Piano Concerto / Ryabinin Fantasia / To the Memory of Suvorov / Symphonic Scherzo (Scherbakov, Russian Philharmonic, Yablonsky)
■協奏曲
発売日:2009年06月24日 NMLアルバム番号:8.570526
CD価格:1,900円(税込)
「チャイコフスキーの亜流」とは失礼な! この協奏曲を聴いたら怒る人続出のはず。R=コルサコフに師事し、その才能を早くから認められるも、その後独自の様式を確立することがなかったため恩師からも「あいつはその内忘れられてしまうさ」と揶揄されてしまったというアレンスキー。確かに、民謡を多様した作品も、このピアノ協奏曲も、ちょっとショパンやチャイコフスキー風であったりと、ゴツゴツしたロシア風の音楽を好む人からは敬遠されがちな作曲家です。しかし、もう一度立ち止まってこの抒情味溢れる音楽を聴いてみてください。ああ、なんて清々しくて荘厳なのでしょう。と、言うわけで、決して「亜流」ではありません。
収録作曲家:
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ヤナーチェク(1854-1928):
オペラからの管弦楽編曲集 第2集 [ニュージーランド響/ブレイナー]JANACEK, L.: Operatic Orchestral Suites, Vol. 2 (arr. P. Breiner) - Kat'a Kabanova / The Makropulos Affair
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年06月24日 NMLアルバム番号:8.570556
CD価格:1,900円(税込)
歌がなくても存分に面白い。ついついのめり込むヤナーチェクの音楽第1集(8.570555)に続く、ブレイナーによる華麗なる編曲で聴くヤナーチェクのオペラ名旋律集です。今回取り上げられたのは、人妻の官能的な恋愛を描いた「カーチャ・カバノヴァー」と、ふとしたことで不老不死になってしまったオペラ歌手の物語「マクロプロス事件」の2演目。ここでもブレイナーの施した編曲の素晴らしさは言葉に尽くせません。例えば「カーチャ」でのクライマックス、カーチャが愛人の名を告げて嵐の中に飛びだして行く場面での、段階的な音の増やし方などは聴いているだけでぞくぞくしてしまいます。不気味さと、妙な明るさが入り混じる「マクロプロス」も聴きもの。不条理なのだけど許してしまいます。
収録作曲家:
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シマノフスキ(1882-1937):
交響曲 第1番・第4番他 [ワルシャワ・フィル/ヴィト]SZYMANOWSKI, K.: Symphonies Nos. 1 and 4 / Concert Overture / Study in B flat minor (Warsaw Philharmonic, Wit)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年06月24日 NMLアルバム番号:8.570722
CD価格:1,900円(税込)
シマノフスキ・ファン急増中! ワーグナーよりも肉感的、R.シュトラウスよりも骨太な音楽最初の交響曲に、自ら「対位法、ハーモニーの怪物的管弦楽作品」とあだ名をつけたシマノフスキー。彼自身はワーグナーやR.シュトラウスの影響を否定したと言いますが、やはり初期の作品である「演奏会用序曲」には先人風の響きが感じられるのは仕方ないことでしょう。しかしその2年後に書かれた交響曲第1番には、彼独特の「肉感的なうねり感」がたっぷり。驚くほどに魅力的です。第4番の交響曲ではピアノが縦横無尽野に活躍するストラヴィンスキー風の新古典主義音楽が楽しめます。特に終楽章での燃え上がるマズルカ風の音楽は一聴に値します。
収録作曲家:
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バックス(1883-1953):
交響的変奏曲
左手のためのピアノコンチェルタンテ [ウォス/ボーンマス響/ジャッド]BAX, A.: Symphonic Variations / Concertante for Piano Left Hand (Wass, Bournemouth Symphony, Judd)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年06月24日 NMLアルバム番号:8.570774
CD-R価格:1,900円(税込)
愛する人のために創造力の全てを捧げたバックス、彼のピアノ曲は情熱の吐息そのものNAXOSではすっかりおなじみとなった、イギリスの作曲家バックス。今作もピアノのための作品です。彼のピアノと管弦楽のための作品は5曲あり、そのどれもに例のごとく、愛する人ハリエット・コーエンの面影がだぶります。演奏に50分近くを要する「交響的変奏曲」は、それぞれの変奏部分にタイトルが付けられた音による叙事詩とも言える大作。聴き応えたっぷりです。かたや、小規模の「左手のための小協奏曲」はアイルランドの海辺の景観を思わせるロマンティックな曲。繊細で移ろいやすい和声、ハーモニーが魅力的です。
収録作曲家:
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カバレフスキー(1904-1987):
ピアノ・ソナタ全集 [アレクサンダー・ドッシン]KABALEVSKY, D.: Piano Sonatas and Sonatinas (Complete) (Dossin)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年06月24日 NMLアルバム番号:8.570822
CD価格:1,900円(税込)
ホロヴィッツの凄演を超えるか? 2003年、アルゲリッチ国際コンクールの覇者ドッシン組曲「道化師」の軽快な音楽でおなじみカバレフスキーは、とりわけ子どもや若い人向けの作品を多く作曲し、芸術の大衆化を図ったことでも知られます。彼のピアノ・ソナタとソナチネは、概ね経歴の初めの頃に書かれたもので、それほど革新的な形式や個性的な和声を有している訳でもないのですが、名ピアニスト、ホロヴィッツやモイセイヴィチらに愛奏されたこともあり隠れた人気を誇っています。とりわけソナタの第3番は現在でも広く愛されています。要求される技巧はそれほどでもないのですが、極めて演奏効果の高い曲でもあります。
収録作曲家:
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マルトゥッチ(1856-1909):
管弦楽作品全集 第2集 [ローマ響/ラ・ヴェッキア ]MARTUCCI, G.: Orchestral Music (Complete), Vol. 2 (Rome Symphony, La Vecchia) - Symphony No. 2 / Theme and Variations / Tarantella / Gavotta
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年06月24日 NMLアルバム番号:8.570930
CD価格:1,900円(税込)
確かにオペラ的なものを求める人には向かないだろう。しかし、交響曲を聴きたい人にはばっちりだベルカントから純音楽へ・・・「オペラではないイタリア音楽の再生」を図ったマルトゥッチ。彼の最高傑作の一つ、交響曲第2番です。この曲は1904年に完成されたブラームスとシューマンへの思い入れを感じさせる堂々たる大曲です。当時「演奏反対運動」が巻き起こったにも拘わらずマルトゥッチは各地で初演を断行、以降はこの曲を愛したトスカニーニによって演奏が引き継がれたという曲、交響曲としての完成された形と、メロディ、語法全てがバランス良く集積された聴き応えのあるものになっています。
収録作曲家:
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ラヴェル(1875-1937):
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲 [フランス国立リヨン管/メルクル]RAVEL, M.: Daphnis et Chloe / Sheherazade, Ouverture de feerie (Leipzig MDR Radio Choir, Lyon National Orchestra, Markl)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年06月24日 NMLアルバム番号:8.570992
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:1,290円(税込)舞台はレスボス島ですが、内容は少年少女の恋愛物語。
準・メルクルのしなやかな棒で登場人物たちが舞い踊る一連のドビュッシーの録音で、その鋭敏な感性をまざまざと見せつけてくれた準・メルクル。今回は、一層色彩的で情熱的なラヴェルの作品集をお楽しみいただきましょう。2世紀末~3世紀初めのギリシアの作家、ロンゴスによる純愛物語「ダフニスとクロエ」によるバレエ音楽はディアギレフのロシア・バレエ団の依頼によって書かれました。精緻なオーケストレーションは音の魔術師ラヴェルならでは。様々な指揮者、管弦楽団による名演が存在しますが、きっと当盤もその中の一つに数えられるであろう輝きを有した演奏です。序曲「シェエラザード」は本来劇音楽として構想されたものですが、序曲だけが完成。こちらも美しい音楽であることは言うまでもありません。収録作曲家:
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ダウランド(1563-1626):
リュート音楽集 第4集 [ナイジェル・ノース]DOWLAND, J.: Lute Music, Vol. 4 (North) - The Queen's Galliard
■器楽曲(リュート)
発売日:2009年05月27日 NMLアルバム番号:8.570284
CD価格:1,900円(税込)
シェイクスピアもエリザベス女王もそしてスティングも。誰もが愛するダウランドのリュート曲シェイクスピアと同時代を生きた天才ダウランドのリュート作品集です。彼は自分の音楽を何度も改訂したため、いくつもの曲集に同じ作品が散見されます。それはリュート自体が「発展途上」の楽器だったせいもあるのでしょう。このアルバムでは演奏者のノース自身が編曲した作品も含まれていて、あの有名な「もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ」もまた新たな喜びを持って聴くことができます。目を閉じればそこに400年前の雅な世界が広がります。
収録作曲家:
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トゥリーナ(1882-1949):
ピアノ作品集 第5集 [ホルディ・マソ]TURINA, J.: Piano Music, Vol. 5 (Maso) - Cuentos de Espana / Recuerdos de la antigua Espana / Siluetas
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年05月27日 NMLアルバム番号:8.570370
CD価格:1,900円(税込)
砂埃舞う遊歩道を華やかに着飾った女たちが通り過ぎる、そんな熱く鮮やかな情景が目に浮かぶマドリードで生まれ、パリでダンディに師事し、アルベニスやファリャと交流を深めスペイン国民楽派の創造に取り組んだトゥリーナ。1914年に帰国してからはロマン派と印象主義の良いところを取り入れた独自のスペイン音楽を発表し、高い評価を得ています。ここに収録された「スペインの物語」はトゥリーナ自身が「特定の場所から喚起される特定の物語を思い起こさせる」ように書いたと語る作品集。その思いは他のどの曲にも見られるもので、どれを聴いてもスペインの乾いた風を感じさせます。シリーズを一貫して演奏しているマソは、ここでも自信漲る解釈を聴かせてくれます。
収録作曲家:
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リース(1784-1838):
ピアノ協奏曲集 第3集 [ヒンターフーバー/ロイヤル・リヴァプール・フィル/グロット]RIES, F.: Piano Concertos, Vol. 3 (Hinterhuber, Grodd) - No. 7 / Grand Variations on Rule Britannia / Introduction and Variations Brillantes
■協奏曲
発売日:2009年05月27日 NMLアルバム番号:8.570440
CD価格:1,900円(税込)
当時の聴衆の熱狂ぶりが目に浮かぶ、華麗で勇壮なピアノとオーケストラの一騎討ち現在ではすっかり忘れ去られてしまった感のあるリースの作品ですが、彼が存命だった時代では「作曲家&ピアニスト」として驚くほどの人気があったのです。彼の師であったベートーヴェンとは違い、リースはその生涯の終り近くまでヨーロッパ全土で名手としての知名度を欲しいままにしていました。このアルバムに収録された「ピアノ協奏曲」は1823年に作曲された彼の第7番目の協奏曲です。1813年からロンドンに住んでいた彼が故郷へ帰るにあたってのステージからの引退表明であり、その前に書かれた「ルール・ブリタニアによる変奏曲」と、Op.170の変奏曲もイングランドへのオマージュとなっています。ヒンターフーバーの輝くような美音にも注目してください。
収録作曲家:
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テレマン(1681-1767):
無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV40:14-25 [アウグスティン・ヘイドリッヒ]TELEMANN, G.P.: 12 Fantasies for Solo Violin (Hadelich)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2009年05月27日 NMLアルバム番号:8.570563
CD価格:1,900円(税込)
大バッハの作品のように孤高を要求されるのではなく、演奏する者と聴き手に純粋に快感をもたらす作品たちテレマンのこの無伴奏作品は、恐らくアマチュアか学生のために書かれたものらしく、J.S.バッハの作品に比べると技巧的には比較的容易で、恐ろしい程の重音や低音などは要求されていません。にも関わらず、聴き手には存分な満足感を与える素晴らしい作品です。自由な楽想の展開、そして飛翔するメロディは何度聴いても飽きることがありません。演奏するのは、期待の若手ヘイドリッヒ。以前リリースのハイドンの協奏曲(8.570483)でも目の覚めるような秀演を聴かせた逸材です。
収録作曲家:
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マルトゥッチ(1856-1909):
管弦楽作品全集 第1集 [ローマ響/ラ・ヴェッキア]MARTUCCI, G.: Orchestral Music (Complete), Vol. 1 (Rome Symphony, La Vecchia) - Symphony No. 1 / Nocturne / Andante / Canzonetta / Giga
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年05月27日 NMLアルバム番号:8.570929
CD価格:1,900円(税込)
オペラを指揮しても、作曲はしないから。そんな頑固なマルトゥッチの美しいオーケストラ作品名ピアニストで指揮者、そして19世紀後半の最も主要なイタリアの作曲家であるマルトゥッチは、当時の「オペラ万能主義」から脱却を試みた最初の一人です。指揮者としての彼は、「トリスタンとイゾルデ」のイタリア初演を指揮しているのですが、作曲家としての彼はあえてオペラを作曲することはせず、純粋器楽音楽の復興を目指し、交響曲や協奏曲、室内楽曲を数多く作曲しました。この交響曲第1番は、ちょっと聴くとまるでブラームスのような、分厚い響きと熱いうねりを帯びた大作です。まるで歌曲のような4曲の小品がまた絶品です。
収録作曲家:
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A.スカルラッティ(1660-1725):
冥界からのエウリディーチェ他 [アルス・リリカ・ヒューストン]SCARLATTI, A.: Euridice dall'Inferno / La Concettione della Beata Vergine (Ars Lyrica Houston)
■器楽曲(チェロ)
発売日:2009年05月27日 NMLアルバム番号:8.570950
CD価格:1,900円(税込)
バロック・オペラの大家スカルラッティの知られざる声楽作品を最高の演奏で楽しむアンサンブル「アルス・リリカ」のNAXOSデビュー盤です。2曲の世界初録音を含むこのスカルラッティの作品集はファンにとってまたとない贈り物となることでしょう。「冥界からのエウリディーチェ」は最も素晴らしいソロ・カンタータの一つで、通奏低音の伴奏に乗ってソプラノが自由な装飾を伴う美しいアリアを歌います。絶望から希望まで幅広い感情を表現した見事な歌唱に惚れぼれすること間違いありません。もう一つの「永遠なる聖処女の嘆き」は彼の2つだけ残存するラテン語のオラトリオの一つ。完結でわかりやすいメロディが魅力です。2曲の器楽曲がこれまた絶品です。
収録作曲家:
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ラインベルガー(1839-1901):
オルガン作品集 第8集 [ヴォルフガング・リュプザム]RHEINBERGER, J.G.: Organ Works, Vol.8 (Rubsam)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570315
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)悠々と流れる大河のように聴き手をゆったりと包みこむラインベルガーのオルガン作品ロマン派のオルガン作曲家ラインベルガーの代表作である、20曲のオルガン・ソナタの全曲録音がついに完成いたしました。演奏は今回もリュプサムでオルガンも同じフルダ教会のものです。彼の作品は、バッハのような明確な対位法に彩られたものではありませんが、メインとなる旋律を取り巻く旋律の複雑に絡み合う様が何とも魅力的な音楽です。今アルバムは19番と20番を収録。「平和の祭典」と題された第20番は、特定の式典のために書かれたのではなく、いくつかの賛美歌を用いられて作曲されたもの。厳かで平穏な美しい作品です。
収録作曲家:
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バラキレフ(1837-1910):
ピアノ協奏曲集 [セイフェトディノーヴァ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー]BALAKIREV, M.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / Grande Fantaisie on Russian Folksongs (Seifetdinova, Russian Philharmonic, Yablonsky)
■協奏曲
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570396
CD価格:1,900円(税込)
ラフマニノフ、チャイコ、ショパンを聴き飽きた人へ、ロシア音楽の開拓者、バラキレフの美しすぎる協奏曲華麗で技巧的な小品「イスラメイ」で知られるバラキレフのピアノ協奏曲は、驚くほどに切なく哀愁を帯びたものでした。2曲とも若い時期の作品で、第1番は18歳、第2番は24歳くらいに書かれたものです。第2番は未完のまま放置され、1909年に作曲を再開するも結局完成されることなく終わった作品です(弟子のリャプノフが完成)。多少のぎこちなさが却って甘酸っぱい青春を感じさせる第1番、アダージョ楽章の切なさと華麗さが際立つ第2番(とりわけクライマックスのそそり立つような和音連打はラフマニノフ、チャイコを超えるかも)、どちらも聴きものです。ロシア民謡による大幻想曲はロシア音楽の普及に多大なる貢献を果たしているはずです。
収録作曲家:
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ボッテジーニ(1821-1889):
「夢遊病の女」による幻想曲 [マーティン/ホールステッド/フゲーレ]BOTTESINI COLLECTION (The), Vol. 4
■室内楽
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570400
CD価格:1,900円(税込)
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ローデ(1774-1830):
ヴァイオリン協奏曲集 [アイヒホルン/南西ドイツ放送カイザースラウテルン管/パスケ]RODE, P.: Violin Concertos Nos. 7, 10, 13 (Eichhorn, SWR Kaiserslautern Orchestra, Pasquet)
■協奏曲
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570469
CD価格:1,900円(税込)
ヴィエニャフスキやパガニーニも愛奏したフランスの知られざるヴァイオリンの名手ローデの作品ボルドーで調香師の息子として生まれたローデは、幼い頃から卓越した音楽の才能を示し、13歳の時にパリへと上京し名ヴァイオリニスト、ヴィオッティの弟子となります。今は、彼の名前はヴァイオリンの練習曲を作曲した人としてのみ知られていますが、実はこんなに美しい協奏曲も書いていました。ローデ自身は演奏の際ポルタメントを多用し、まことに美しい音を奏でていたと言います。ちなみに若き名手、五島龍氏が現在使用しているヴァイオリンは、このローデが愛奏していたストラディヴァリウス「エクス・ピエール・ローデ」(1715年作)です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第30集
感傷主義の詩人たち Vol.6 [コボウ/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 30 - Poets of Sensibility, Vol. 6
■声楽曲
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570480
CD価格:1,900円(税込)
美しいドイツ語に美しい音楽を付けること、細心の注意を払った若きシューベルトの妙なる調べ「感傷主義の詩人たち」のシリーズを締めくくる第6巻です。シューベルトの時代には、多くの名詩人の詩作が本などの印刷物によって流布していたため、シューベルトも歌の材料に事欠くことがありませんでしたが、このシリーズ約130曲の歌の中には同じ詩を用いて2曲、3曲と書いたものもいくつか見られます。多くは単純な有節歌曲ですが、そこはさすがシューベルト。一見単純に見える曲の中にも微妙な変化を持たせ、まことに美しい作品を作り上げています。今回若々しい歌唱を聴かせるのは名テノール、ヤン・コボウ。素朴なフォルテピアノの音色に溶けあう柔らかい歌声と柔軟な表現力が素晴らしいです。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ三重奏曲集 第2集 [クングスバッカ・ピアノ三重奏団]MOZART, W.A.: Piano Trios, Vol. 2 (Kungsbacka Trio)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570519
CD価格:1,900円(税込)
しなやかな旋律の中に一抹の悲しさが息づく、これぞモーツァルトの隠れた最高傑作群ここに収録された3曲のピアノ三重奏曲は1788年に作曲されました。この年には最後の3曲の交響曲も書かれており、まさに円熟期の傑作と呼ぶに相応しい情熱溢れる名作と言えるでしょう。K.442の三重奏曲は未完に終わったものを、彼の没後友人であるシュタッドラーが補筆したものです。もともと1つの作品として書かれたものではなさそうですが、作曲時期はほぼ同じ頃とされています。この第1楽章における中間部の転調の妙はまさに天才の技に他なりません。演奏は第1集と同じ、クングスバッカ・ピアノ三重奏団。第3回メルボルン国際室内楽コンクールの覇者たちです。
収録作曲家:
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ヤナーチェク(1854-1928):
オペラからの管弦楽組曲集 第1集 [ニュージーランド響/ブレイナー]JANACEK, L.: Operatic Orchestral Suites, Vol. 1 (arr. P. Breiner) - Jenufa / The Excursions of Mr Broucek
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570555
CD価格:1,900円(税込)
すっかり人口に膾炙したヤナーチェクの音楽、ここまで親しみやすくなって登場! マニア大喜び!かの小澤征爾もテレビ番組の中で「ヤナーチェクの音楽ほど面白いものはないです」と語っていたくらい色彩的で豊かな音楽。それをまたNAXOSの名編曲者&名指揮者ブレイナーがうまい具合にまとめたのがこのアルバムです。第1集は「イェヌーファ」と「ブロウチェク氏の旅」からの音楽集。実はこれらの作品、イェヌーファの方は比較的あらすじもわかりやすいのですが、ブロウチェク氏の方は、あまりにも凝った作りのためか却って筋立てが難解になってしまっています。しかしここで聴ける音楽は極めて明快。多用される弦のユニゾンが思いきり雰囲気を高めてくれます。
収録作曲家:
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ルトスワフスキ、シマノフスキ、ヤナーチェク:
ヴァイオリン作品集 [ダスカラキス/ヤンポルスキ]LUTOSLAWSKI, W.: Violin Music (Complete) / SZYMANOWSKI, K.: Myths / JANACEK, L: Violin Sonata (Daskalakis, Yampolsky)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2009年04月22日 NMLアルバム番号:8.570987
CD価格:1,900円(税込)
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シューベルト(1797-1828):
序曲全集 第1集 [プラハ・シンフォニア/ベンダ]SCHUBERT, F.: Overtures (Complete), Vol. 1 (Prague Sinfonia, C. Benda)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2009年03月25日 NMLアルバム番号:8.570328
CD価格:1,900円(税込)
本編が聴けないのが残念! 何かが始まりそうなワクワク感に満ちた9つの序曲歌曲王として知られるシューベルトですが、彼がかなり多くのオペラを書いていたことはあまり知られていません。なぜならば、その作品は大抵初演で失敗し、以降誰にも注目されなかったからです。とは言え、このアルバムに収録された作品のほとんどはシューベルト10代の頃の意欲作であり、まるでベートーヴェンやウェーバーを思わせる躍動的な旋律に満ちた一連の作品は、そのままにしておくには何とも惜しいものばかりです。新たなシューベルトの魅力に開眼の1枚です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
2台のリラ・オルガニザータのための協奏曲集 [ケルン室内管/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Concertos for 2 lire organizzate, Hob.VIIh:1-5 (Cologne Chamber, Muller-Bruhl)
■協奏曲
発売日:2009年03月25日 NMLアルバム番号:8.570481
CD価格:1,900円(税込)
幻の楽器、リラ・オルガニザータの音色を求めてもちろんこの音色で奏しても全く問題なし。ハーディ・ガーディに似た小型のオルガンである(手で円盤を回してこすり、鍵盤で音程を変える)リラ・オルガニザータのために書かれた5つの協奏曲は、この楽器が忘れ去られてしまったため、現在ではソロ・パートを他の楽器に置き換えて演奏することがほとんどです。このアルバムではフルートやリコーダー、そしてオーボエによって演奏されていますが、原曲の味わいを損なうことは全くなく、むしろ新たな魅力を与えていると言っても過言ではないでしょう。
収録作曲家:
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シュポア(1784-1859):
ヴァイオリン協奏曲 第6・8・11番 [ラムスマ/シンフォニア・フィンランディア/ガロワ]SPOHR, L.: Violin Concertos Nos. 6, 8, 11 (Lamsma, Sinfonia Finlandia, P. Gallois)
■協奏曲
発売日:2009年03月25日 NMLアルバム番号:8.570528
CD価格:1,900円(税込)
若きヴァイオリニストが奏でる新鮮な美音、その心地良さはまるで天上の音楽のようにモーツァルト、ヴィオッティからベートーヴェンへと続く古典派の様式を一段と発展させ、ロマン派へと繋ぐ音楽を書いたシュポアの代表作ともいえるヴァイオリン協奏曲を3曲収録。ヴァイオリンを演奏するのは、2006年のインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで第2位を得た若きオランダのヴァイオリニスト、シモーネ・ラムスマです。彼女の奏でるヴァイオリンの音色はとても美しくしなやかで、シュポアの曲の持つ明るさにぴったり合った気持ちのよいものです。
収録作曲家:
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シェン(1955-):
春の夢
3つの幻想曲/チベット人の踊り [チョーリャン・リン/シンガポール・チャイニ-ズ/葉聡]SHENG, Bright: Spring Dreams / 3 Fantasies / Tibetan Dance (Cho-liang Lin, Singapore Chinese Orchestra, Tsung Yeh, A.-M. Schub, E. Svoboda, B. Sheng)
■室内楽
発売日:2009年03月25日 NMLアルバム番号:8.570601
CD価格:1,900円(税込)
中国系アメリカ人作曲家、シェンの作品集です。中国やチベット、あるいはカザフスタンの音楽を素材として用いた、まるで金の糸で織られたような光り輝く音楽は、どこか儚げで夢の中のような響きを持っています。例えば「真夜中のベル」での、絶妙に組み合わされた懐かしい音色の合間をよぎる不安気な音の塊は、聴き手の背中をぞくぞくさせる何かにほかなりません。ともあれ、この特徴的な音は、さまざまな文化が行き交うアメリカにおいて絶大なる人気を誇っています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
フルートとピアノのための音楽 [グロット/ナポリ]SCHUBERT, F.: Flute and Piano Music - Introduction and Variations on Trockne Blumen / Arpeggione Sonata / Songs (arr. for flute) (Grodd, Napoli)
■器楽曲(フルート)
発売日:2009年03月25日 NMLアルバム番号:8.570754
CD価格:1,900円(税込)
フルートの持つ可能性に挑む、歌うように奏でるシューベルトの名曲集シューベルトの名曲、アルペジョーネ・ソナタは今までにも色々な楽器のためにと姿を変えてきました。もちろんフルートで奏されることもしばしばです。「しぼめる花」による変奏曲はもともとフルートのために書かれた技巧的な作品で、指揮者でもあり、フルーティストでもあるグロットは申し分ない音楽性でこの作品を聴かせます。楽しいのはT.ベームの編曲による「6つの歌曲」です。ここでのフルートは、本来のメロディから自由に飛翔した「新たな歌」を高らかに奏でます。感動的です。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
フリーメイソンのための音楽全集 [カッセル・シュポア室内管/パーテルノストロ]MOZART, W.A.: Masonic Music (Complete) (Heo Young-Hoon, Kassel Spohr Chamber Orchestra, Paternostro)
発売日:2009年03月25日 NMLアルバム番号:8.570897
CD価格:1,900円(税込)
モーツァルトの多大なる作品の中でもまだまだ未開発のジャンルに光りを当てたこの1枚フリーメイソンのためにモーツァルトが書いた作品を網羅したアルバムです。「秘密結社のための音楽なんて」と、なんとなくぞくぞくした雰囲気が漂いますが、音楽は極めて美しく、怪しさを求める人は肩透かしを食らうこと間違いありません。自由、平等、博愛をモットーにした団体にふさわしい折り目正しい曲ばかりです。ちなみに歌劇「魔笛」もフリーメイソンに関係があると言われていますが、なにしろ「秘密」なので詳しいところはわかりません。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
管楽合奏による「魔笛」と「ティト」
(木管アンサンブル編) [ザキソニアン管楽アカデミー]MOZART, W.A.: Magic Flute (The) / La Clemenza di Tito (arr. for wind ensemble) (Saxonian Woodwind Academy)
■交響曲/管弦楽曲 ■オペラ
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570027
CD価格:1,900円(税込)
これぞまさに“編曲の妙”! 確かに笛吹きのための曲。原曲を超える楽しさと面白さに満ちています1782年、時の皇帝ヨーゼフ2世によって設立されたウィーン王立吹奏楽団。その高度な合奏能力に触発されて、当時流行のオペラの名アリアなどが数多く編曲され、貴族たちの耳を楽しませたのです。その代表作がこれらの編曲集。美しく巧妙につくられたアンサンブルスコアは、聴く喜びだけでなく、奏でる楽しみをも促すのでしょう。どの曲も溌剌とした雰囲気がたまりません。
収録作曲家:
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ウェーバー(1786-1826):
序曲集 [ニュージランド響/ヴィト]WEBER, C.M. von: Overtures (New Zealand Symphony, Wit)
■オペラ
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570296
CD価格:1,900円(税込)
これは面白い。ウェーバーの序曲集、1800年初頭のヨーロッパにおける中国のイメージもありありとロマン派初期の偉大なる作曲家ウェーバー。彼は生涯に数多くのオペラを作曲しましたが、現在では「魔弾の射手」「オイリアンテ」「オベロン」などの数曲ほどしか耳にする機会がありません。(マーラー補筆の「三人のピント」も含めましょうか)ここで聴ける序曲はどれも新鮮で興味深いもの。とりわけトラック5の「トゥーランドット」の付随音楽の楽しさと言ったら!元気一杯、名指揮者ヴィトの指揮でどうぞ。
収録作曲家:
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ラインベルガー(1839-1901):
オルガン作品集 第7集 [リュプサム]RHEINBERGER, J.G.: Organ Works, Vol.7 (Rubsam)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570314
CD価格:1,900円(税込)
19世紀のオルガン音楽の大作曲家、ラインベルガーのオルガン曲シリーズの第7集。今回は後期の傑作、第17番「幻想」と第18番を中心に収録しています。第17番の冒頭は何やら結婚行進曲を思わせる音の動きで始まりますが、曲が進むにつれその独創性に圧倒されることでしょう。深い情緒をたたえた第18番の導入部も美しさの極みです。そしてオススメはOp.162のモノローグ。暗闇にともる温かい炎のような音楽とでも言いましょうか。じんわり浸み入る小さな曲集です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
鍵盤楽器のための協奏曲集 [ケルン室内/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Keyboard Concertos (Hoeren, Haugsand, Muller-Bruhl)
■協奏曲
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570486
CD価格:1,900円(税込)
対オーケストラとの響きの違い、刺激しあうハープシコード、溶け合うオルガンハイドンの協奏曲の中でもとびっきりの多彩さを有しているのが、これらの鍵盤楽器のための作品でしょう。同時代のJ.C.F.バッハのロココ風趣味を併せ持つもの、モーツァルトのピアノ協奏曲に比肩する規模の大きいものなど汲めど尽きぬ魅力のある曲ばかりです。ここではハープシコード協奏曲とオルガン協奏曲を収録しました。第5番を除いては、どちらの楽器で演奏しても良いと指定されているこれらの曲ですが、オルガンをここまで軽やかに演奏するのは難易度が高いだろうな。と想像してしまいます。
収録作曲家:
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ローマン(1694-1758):
12のフルート・ソナタ集 [フィッシャー/ブラント/ベルベン]ROMAN, J.H.: 12 Flute Sonatas (V. Fischer)
■器楽曲(フルート)
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570492-93
2CD価格:2,900円(税込)
クラウスが「北欧のモーツァルト」ならさしづめこのローマンは「北欧のヘンデル」とでも。ヘンデルと同時代のスウェーデンのヴァイオリニスト、作曲家ローマン(ルーマンとも表記される)のフルートソナタ集です。彼は若い頃と壮年期にイギリスとオーストリア、ドイツに旅行し、ヘンデルのオーケストラでヴァイオリンを弾くなど当時のヨーロッパの音楽を学んだ人です。帰国後は宮廷楽団を指揮、ヘンデルの影響を受けた音楽を数多く作曲、演奏しました。この12曲のフルートソナタは極めて優美で洗練された様式美を持った美しい作品です。
収録作曲家:
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ヴィラ=ロボス(1887-1959):
ピアノ曲集 第8集 [ルビンスキー]VILLA-LOBOS, H.: Piano Music, Vol. 8 (Rubinsky) - Guia pratico, Books 10, 11 / Suites infantil Nos. 1, 2 / Guia pratico, Vol. 1 (excerpts)
■器楽曲(ピアノ) ■キッズ
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570504
CD価格:1,900円(税込)
ヴィラ=ロボスのピアノ作品全集もいよいよ大詰め。あと2巻を残すのみとなりました。中心となる収録曲は「実用の手引き」です。すでに第5集(8.570008)でその一部が紹介され大好評を得た、彼のいわば「心の故郷」の曲集とでも言いましょうか。子どもたちが歌うような単純な楽想の中に計り知れないほどの深さを秘めた、独創性と愛に満ちた小品が「これでもか」とばかりに詰まっています。まさにヴィラ=ロボスの最高傑作です。
収録作曲家:
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バス・トロンボーンと吹奏楽のための作品集 [バウアー/パリ空軍軍楽隊/ケメッケル]
Bass Trombone and Wind Band Music - NAULAIS, J. / LYS, M. / EWAZEN, E. / STECKAR, M. (Y. Bauer, Musique de l'Air, Kesmaecker)
■吹奏楽
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570544
CD価格:1,900円(税込)
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レスピーギ(1879-1936):
カンタータ「春」
アルメニアの詩人の語る4つの詩
バレエ音楽「魔法の鍋」 [スロヴァキア放送ブラティスラヴァ響/アドリアーノ]RESPIGHI, O.: Primavera (La) / Quattro Liriche / La pentola magica (Slovak Radio Symphony, Adriano)
■声楽曲
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570741
CD価格:1,900円(税込)
まるでリロシアの音楽のように饒舌で濃厚な音楽、レスピーギの隠れた名曲がNAXOSに登場ここに収録された3つの作品はそれぞれ独自の特色を持った興味深い作品です。古代アルメニアの旋律を効果的に用いた、カンタータ「春」、こちらもアルメニアの詩を用いつつも古い教会旋法のおかげで不思議な雰囲気を有している連作歌曲、そしてロシアの作曲家たちに敬意を払った「魔法の鍋」。どれもが大胆な管弦楽法と色彩豊かな音色で聴き手を魅了します。「ローマ三部作」だけがレスピーギではありません。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
弦楽五重奏曲/弦楽四重奏曲他 [ファイン・アーツ四重奏団]BRUCKNER, A.: String Quintet in F major / String Quartet in C minor (Fine Arts Quartet)
■室内楽
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570788
CD
通常価格:1,875円→ 特価!:1,290円(税込)ブルックナーの交響曲第5.5番? あの宇宙的な響きが好きな人なら外せません!ウィーンの著名なヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヘルメスベルガーの提案により書かれた弦楽五重奏曲は、あの第5番と第6番の交響曲と同じ時期に書かれました。編成こそ小さいものの、これは紛れもなく「交響曲」の様相を呈しています。何しろ、第1主題を全部聴くまでもなく、「ああ、これはブルックナーだな」と心から感じる事ができるはずですから。ちなみに第2楽章のスケルツォは、トラック5の間奏曲に置き換えて演奏してもいいのだそうです。もう少し初期に書かれた弦楽四重奏曲はシューベルト風。
収録作曲家:
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ヴィヴァルディ(1678-1741):
ファゴット協奏曲全集 第5集 [ベンコーチ/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ]VIVALDI, A.: Bassoon Concertos (Complete), Vol. 5
■協奏曲
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570798
CD価格:1,900円(税込)
最近流行のヴィヴァルディの協奏曲、躍動感、典雅さ、そして高揚感がたまりませんイタリアにおける協奏曲の発展の中で、500もの作品を書いたヴィヴァルディ。その中のおよそ39がファゴット向けに書かれています。聴き手には心地よいスリルをもたらすこれらの曲は、ソリストには優雅さと想像力と恐ろしいまでの超絶技巧を要求するのです。オーケストラの中のファゴットの音色は、まるで熱い鍋に香る柚子こしょうのような鋭いアクセントとなっています。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲集 第29集
さまざまな詩人たちへの歌曲 [ボトマー/アイゼンロール]SCHUBERT, F.: Lied Edition 29 - Settings of Various Poets
■声楽曲
発売日:2009年02月25日 NMLアルバム番号:8.570838
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)若きシューベルトの意欲作、26分にも及ぶ超大作「アーデルヴォルトとエンマ」に注目シューベルト歌曲集、今回のアルバムはあまり耳にすることのない作品が目白押しです。中でも注目したいのは、「アーデルヴォルトとエンマ」でしょう。この608小節からなる長大なバラードに関しては、「あまりにも説明的で長すぎる」という意見も出てきそうですが、至るところに散りばめられた劇的な表現と美しい対話は、やはり一聴に値するものでしょう。端正な歌い口が魅力的なテノール、ボスマーの品の良い歌唱が魅力的です。
収録作曲家:
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ムーン(1969-):
ピアノ作品集 [ベアタ・ムーン]MOON: Piano Works
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570347
CD
通常価格:1,290円→ 特価!:390円(税込)韓国系アメリカ人の女性作曲家ベアタ・ムーン(1969-)の自作自演集です。どれも過去の慣習にとらわれることのない自由な作風による音楽で、瞑想的な部分はとことん静かに、躍動的な部分は驚くほどに暴力的にと、さまざまな情感を湛えた小品の集合体はまるで大都市の風景のようにめまぐるしくその姿を変えて行きます。1996年から2006年までの10年間、彼女の素晴らしい成果を味わってください。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
ピアノ協奏曲集 [ネボルシン/ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]LISZT, F.: Piano Concertos Nos. 1 and 2 / Totentanz (Nebolsin, Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■協奏曲
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570517
CD価格:1,900円(税込)
ハンガリーの血脈とロシアの昂り、ピアノと管弦楽の熱く華麗な戦いを聴け!エルダー・ネボルシンは1974年ウズベキスタン生まれ。サンタンデール国際ピアノコンクールなどの国際コンクールを制覇し、華々しい活動を行いいくつかのCDもリリースしている実力派なのです。NAXOSレーベルには既にラフマニノフの前奏曲集(8.570327)がありますが、このリストも文句なく素晴らしい演奏です。豪放な1番、真摯な2番、そして「死の舞踏」。ペトレンコの熱い指揮も嬉しい「燃える」リストをどうぞ。
収録作曲家:
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モーツァルト(1756-1791):
ピアノ三重奏曲集 第1集 [クングスバッカ・ピアノ三重奏団]MOZART, W.A.: Piano Trios, Vol. 1 (Kungsbacka Trio)
■室内楽
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570518
CD価格:1,900円(税込)
下手な飾り文句は必要ない真の美しさと霊感に溢れた熟成の音楽モーツァルトの作品の中では、比較的地味な分野に入ってしまうピアノ三重奏曲集。しかし形式も曲の完成度の高さも極めて優れた作品群なのです。ピアノとヴァイオリンとチェロが対等に会話をするというのは、それまでの室内楽作品にはなかったことでもあり、その萌芽が見られるチャーミングなディヴェルティメントから魅力がたっぷり。まさに宝石の山。ドイツ物に定評のあるクングスバッカ・ピアノ三重奏団の滋味あふれる演奏で。
収録作曲家:
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アルウィン(1905-1985):
弦楽四重奏曲集 [マッジーニ四重奏団]ALWYN, W.: String Quartets Nos. 1-3 / Novelette (Maggini Quartet)
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570560
CD価格:1,900円(税込)
生涯いつも何かを創造していたアルウィン、彼の本質を聴くのなら、この弦楽四重奏曲をNAXOSレーベルから精力的にリリースされるアルウィンの作品集。今回は弦楽四重奏曲集の登場です。1953年に作曲された第1番はとてもこの時期に書かれたとは思えないほど叙情的な風情を持っています。ツルゲーネフの小説にインスパイアされた第2番は1975年に作曲されたもの。第1番から22年の月日を経た貫禄が感じられることでしょう。彼の実質上最後の作品である第3番の強烈な冒頭と、それに反発するかのような穏やかなアダージョ、そして奇怪な舞曲らしきものも強烈な印象を残します。
収録作曲家:
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ドイツのフルート協奏曲集 [マイアー/プラハ室内管/ハラディル]
WINTER, P. von: Flute Concertos Nos. 1 and 2 / LACHNER, F.P.: Flute Concerto / ROSETTI, A.: Flute Concerto (B. Meier) (German Flute Concertos)
■協奏曲 ■器楽曲(フルート)
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570593
CD価格:1,900円(税込)
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馬思聡(1912-1987):
ヴァイオリン作品集 第1集 [顧小梅/魯寧]MA, Sicong: Music for Violin and Piano, Vol. 1 (Hsiao-Mei Ku, Ning Lu)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570600
CD価格:1,900円(税込)
中国の悲しい歴史に翻弄された作曲家、胸をえぐるような悲痛な旋律も明るい五音階で包んで馬思聡(マー・スツォン。マ・シコンとも表記される)は11歳のときにヴァイオリンを学ぶためフランスに留学し、1931年にはパリ音楽院に入学しています。中央音楽学院の院長も努めましたが、1966年の文化大革命で迫害を受け、アメリカに亡命。一生を終えるまでアメリカで過ごしました。彼の功績はここで聴けるように五音階を駆使した「いかにも中国のメロディ」をモティーフとし、個性的な音楽を作りあげたこと。フォーレを思わせるトラック7の美しい「子守歌」も、どことなくエキゾチックな味わいに満ちてます。
収録作曲家:
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カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
2台ギターのための音楽全集 第1集 [ブラジル・ギター・デュオ]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Music for Two Guitars, Vol. 1 (Brasil Guitar Duo) - Sonatina canonica / Les guitares bien temperees: Nos. 1-12
■器楽曲(ギター)
発売日:2009年01月14日 NMLアルバム番号:8.570778
CD価格:1,900円(税込)
端正で精緻な対位法、そして憂愁と熱き息吹、大作「平均律ギター曲集」をしみじみ聴いてみるその生涯に200以上もの作品を書いたカステルヌオーヴォ・テデスコですが、そのどれもが親しみやすいメロディと明確な形式を用いているため、今でも多くの演奏家と聴き手を魅了して止みません。とりわけギター曲にはすばらしい物が多く聴き応えのある作品が並びます。ここに収録したのは、快活な「ソナティナ・カノニカ」、そしてJ.S.バッハへの深遠なる賞賛である「平均律ギター曲集」。これは対位法を極限まで駆使した大作です。ここでは前半の12曲を俊英ブラジル・ギター・デュオが奏でます。
収録作曲家:
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スタンフォード(1852-1924):
交響曲集 第4集 [ボーンマス響/ロイド=ジョーンズ]STANFORD, C.V.: Symphonies, Vol. 4 (No. 1, Clarinet Concerto) (Bournemouth Symphony, Lloyd-Jones)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570356
CD価格:1,900円(税込)
スタンフォードの交響曲はこれで完結。エルガー好きもシューマン好きも面倒みます。イギリス近代音楽の礎を作ったスタンフォードの最初の交響曲です。1876年に着手されたこの曲、確かにベートーヴェンやシューマンなどドイツ系の音の構造も感じさせはしますが、根底に息づいているのは紛れもなくイギリスの音。とりわけゆったりとした第1楽章は、30年後のエルガーの作品を彷彿させもします。収録されているクラリネット協奏曲も優美の極み。フィンジだけが有名なのはもったいない話です。
収録作曲家:
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ボッテジーニ(1821-1889):
ルチアによる幻想曲 [マーティン/ホールステッド]BOTTESINI COLLECTION (The), Vol. 3
■協奏曲
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570399
CD価格:1,900円(税込)
奏でているのか、それとも歌っているのか、「羽の生えたコントラバス」の美しい音色もちろん、コントラバス奏者として有名ではありますが、実はボッテジーニはオペラ指揮者としても名を上げた人でした。当然オペラの美しいメロディは熟知しており、自らの作品中でそれを再現することにも熱心でした。ここに収録した幻想曲では、コロラトゥーラ歌唱を完璧に摸したコントラバスの妙技を聴くことができます。そしてトラック4の実際のソプラノとの素晴らしい二重唱(?)こそボッテジーニの本質を表しているのかもしれません。
収録作曲家:
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スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤音楽全集 第11集 [ヴァリッシュ]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 11 (Wallisch)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570468
CD価格:1,900円(税込)
1曲1曲の魅力がはじけます。端正な中にも技巧の粋を凝らしたスカルラッティの珠玉のソナタ集D.スカルラッティはその生涯に555もの鍵盤のためのソナタを書きました。曲のほとんどは単一楽章で、時間で言えば3分から6分くらいの小さいものですがどの曲も趣向を凝らした素晴らしいものばかり。現代では華やかなアンコール・ピースとしても重用されています。ヴァーリッシュの演奏はピアノならではの輝くような音色を生かしつつ繊細な表現も忘れていません。全18曲、楽しくお聞きいただけることでしょう。
収録作曲家:
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ダングルベール(1629-1691):
ハープシコードのための組曲 [エリザベス・ファー]D'ANGLEBERT, J.H.: Suites Nos. 1-4 (Farr)
■器楽曲(ハープシコード)
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570472-73
2CD価格:2,900円(税込)
柔らかくゆったりとした優美な装飾音はまるで幾重にも絡まる蔦のように美しいリュリの友人であり、ルイ14世の宮廷クラヴサン奏者として活躍したダングルベールですが、生年も諸説あるなど(現在では1629年説が有力)その生涯の詳細についてはわかっていません。ゆるやかに流れる旋律線と、それを優雅に彩る装飾音が耳に心地良い彼の作品を奏でるのはNAXOSおなじみのエリザベス・ファー。リュート・ハープシコードと通常のハープシコードを弾きわけ、聴き手を幽玄の世界へと誘います。
収録作曲家:
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ティペット(1905-1998):
弦楽四重奏曲集 第1集 [ティペット弦楽四重奏団]TIPPETT, M.: String Quartets, Vol. 1 - Nos. 1, 2, 4 (Tippett Quartet)
■室内楽
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570496
CD価格:1,900円(税込)
現代人の心に潜む不安感を見事に描き出した四重奏、暴力的な音を使わずとも、ここまで切迫感が出せるのです音楽辞典には「穏健な作風」とありますが、この弦楽四重奏曲集を聴いて、それに同意できるのはごくわずかな人なのではないでしょうか。確かに至るところに叙情性が溢れ、時としてはっとするほど美しい瞬間もありますが、それはほんの一瞬。せわしない感情の流れと、底辺に流れる僅かばかりの狂気のようなものが聴く者の心を蝕みます。作曲家の名を冠した弦楽四重奏団による理知的な演奏で。
収録作曲家:
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レオポルド・モーツァルト(1719-1787):
おもちゃの交響曲他 [トロント響/マロン]MOZART, L.: Toy Symphony / Symphony in G major, "Neue Lambacher" / Symphonies, Eisen G8, D15, A1 (Toronto Chamber Orchestra, Mallon)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570499
CD価格:1,900円(税込)
父モーツァルトの驚くべき才能に拝伏, 超有名曲「おもちゃの交響曲」を含む名曲の数々を。50年ほど前は、ハイドンの作品として親しまれていた「おもちゃの交響曲」ですが本当はモーツァルトの父であるレオポルドが作曲した「カッサシオン ト長調」の中の第3・4・7楽章がこの曲の正体です。(1951年にバイエルン州立図書館で全曲が発見されました)この演奏は小編成のオーケストラにオカリナやバード・ホイッスル、ハーディ=ガーディを加えた手作り感たっぷりのもの。何だか聴いているだけで口元が緩んでくるような気がします。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
マンフレッド交響曲他 [ロイヤル・リヴァプール・フィル/ペトレンコ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Manfred Symphony / Voyevoda (Royal Liverpool Philharmonic, Petrenko)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570568
CD価格:1,900円(税込)
人生に疑問を感じる若者の姿を壮大な交響曲として描いた大作「マンフレッド」バラキレフの勧めによって書かれたこの交響曲「マンフレッド」は、バイロンの同名の作品から4つの情景をモティーフにしています。作曲年は1885年。交響曲第4番と第5番の間という、もっとも脂の乗った時期でもあります。人間の存在そのものに懐疑を持ってしまった若者マンフレッドの揺れる心を表現した音楽は、ベルリオーズのように固定観念の手法で綴られ、場面が変わるごとに興奮をもたらしてくれます。「ヴォエヴォーダ」は地方長官の訳で知られ、チャイコフスキーはオペラと劇音楽としてもこの題材を曲にしています。(ただし、原詩はオストロフスキー。この作品とは違います。)ペトレンコのスピード感溢れる爽快な棒から生み出される音の奔流。快感です。
収録作曲家:
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ドビュッシー(1862-1918):
管弦楽作品集 第1集 [リヨン管/メルクル]DEBUSSY, C.: Orchestral Works, Vol. 1 (Markl) - La mer / Prelude a l'apres-midi d'un faune / Jeux
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570759
CD価格:1,900円(税込)
伝説の名演、再び! 新たな装いであなたのもとに。2007年の来日公演でも大成功を収めた準・メルクルとリヨン管弦楽団によるドビュッシーの管弦楽全集の第1集です。昨年の発売時とはカップリングを変更しての再登場となります。自らも作曲家として知られるカプレによる編曲の「子どもの領分」でのめくるめく響きの豊かさを味わい、演奏機会のあまり多くない隠れた名曲「遊戯」での興味深さに胸を震わせ、[[海」での柔らかい響きに心を奪われる・・・そんな満足行くひとときをたっぷり味わってください。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
弦楽三重奏&ピアノ四重奏曲全集 第2集 [アペルトピアノ四重奏団]REGER, M: String Trios and Piano Quartets (Complete), Vol. 2 (Aperto Piano Quartet) - Piano Quartet, Op. 133 / String Trio, Op. 141b
■室内楽
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570786
CD価格:1,900円(税込)
激渋! これぞマニアのためのマニアの作品、定番でなくても構わない。この曲に込められた深い美しさに気がつけば。元来地味なレーガーの作品の中でも、この弦楽三重奏曲とピアノ四重奏曲は耳にする機会すらほとんどありません。先日リリースされた第1集(8.570785)で、その魅力の片鱗を見せてくれたとは言え、まだまだ人口に膾炙するまでの道のりは遠そうです。しかしこれらを一度でも聴いてみてください。派手な管弦楽作品に疲れた耳に何と新鮮に響くことでしょう。今回も名手の集まりアペルト・ピアノ四重奏団のメンバーを中心とした奏者による納得の演奏です。秋の薄日を思わせる枯れた音楽。渋茶を片手にどうぞ。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
ピアノ作品集 [ラシュコフスキ]TCHAIKOVSKY, P.I.: Seasons (The) / Piano Sonata in C sharp minor (Rachkovsky)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570787
CD価格:1,900円(税込)
技術的には易しくても、表現がものすごく困難な曲集、1曲1曲に込められた思いが映像で見えるほどに素晴らしい演奏6歳の時に自作のピアノ曲を演奏したという神童、ラシュコフスキはノボシビルスクで学んだ後、幾つもの国際コンクールに入賞している期待の逸材です。このNAXOSへのデビュー盤はチャイコフスキーの「四季」。何と繊細でゆったりとした演奏なのでしょう! 第1曲目の「炉辺にて」から独特の香気が漂っています。後半に置かれたソナタはチャイコフスキー25歳の作品。第3楽章は交響曲第1番「冬の日の幻想」のスケルツォとして用いられたものです。ここでもラシュコフスキは思いのままに鍵盤を操り、若き香り溢れる歌を引き出すことに成功しました。
収録作曲家:
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グリーグ(1843-1907):
ペール・ギュント全曲版 [マルメ響/エンゲセト]GRIEG, E.: Orchestral Music, Vol. 5 - Peer Gynt (complete incidental music) / Foran sydens kloster / Bergliot (Malmo Symphony, Engeset)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570871-72
2CD価格:2,900円(税込)
「朝」だけではもったいない。魔王、盗賊、戦い、そして愛、何でもありの冒険譚を聴く組曲としては聴く機会の多いこの作品。とりわけ「朝」は知らない人がないと言っても良い名曲です。しかし全曲通して聴いている人はどれほどいるのでしょうか? そんなグリーグのペール・ギュントです。今回の演奏では、クラシックの演奏家だけでなく合唱団、俳優や民族音楽の歌い手など、様々な音楽家たちが集結。迫力ある演奏を繰り広げています。こんなに面白い曲だったのか! と驚くこと間違いなし。余白には珍しい2作品も収録。
収録作曲家:
-
オネゲル(1892-1955):
映画音楽集 [チャムケーテン/スロヴァキア放送響/合唱団/アドリアーノ]HONEGGER, A.: Demon de L'Himalaya (Le) / Crime et Chatiment / Regain / L'Idee (Slovak Radio Symphony, Adriano)
■映画音楽
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570979
CD価格:1,900円(税込)
まだ「映画」が珍しかった時代、こんなにすばらしいサウンドトラックが次々と作られた20世紀の最も偉大な作曲家の一人、オネゲルは数多くの作品を残しました。中でも映画音楽には強い愛着を示し無声からトーキーまで40を超える作品に曲を付けたのです。フランス6人組の作曲家として名を上げましたが、実はワーグナーにも傾倒するなど、かなり重厚な作風で知られています。この録音は1930年代の彼のすばらしい仕事を集めたもので当時流行したオンドマルトノを用いたりと、刺激的で色彩的な音楽が楽しめます。
収録作曲家:
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ドルネル(1680-1756):
リコーダー、フルート、通奏低音のための室内楽曲集 [パッサカリア]DORNEL, L.-A.: La Triomphante - Chamber Music for Recorders, Flute and Continuo (Passacaglia)
■室内楽
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570986
CD価格:1,900円(税込)
18世紀パリの最新流行の音楽、当時の人々が熱狂したであろう斬新な音ドルネルの想像的で活発なスタイルは、18世紀初頭のパリにおける音楽の流行にぴったりマッチしたようです。彼の数少ない作品を検証すると、彼がいかに最先端の音楽を模索したかが良くわかるのです。1709年作のソナタの第1曲目に見られる、フランス風の優雅さとイタリア風の華麗さが交錯する楽章の斬新なこと。これは耳も喜ぶ音楽です。既発の 8.570826 もどうぞお聞きください。
収録作曲家:
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ドビュッシー(1862-1918):
管弦楽作品集 第2集 [リヨン国立管/メルクル]DEBUSSY, C.: Orchestral Works, Vol. 2 (Markl) - Nocturnes / Clair de lune / Pelleas et Melisande-symphonie
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年12月10日 NMLアルバム番号:8.570993
CD価格:1,900円(税込)
色々な人の手で塗り絵を施されたドビュッシーの作品集、
オケを自在に操るメルクルの手腕も聴きどころ。準・メルクルによるドビュッシーの第2集です。こちらは「夜想曲」以外は全て他の人による編曲版が収録されています。オペラやピアノ曲での特徴ある響きをどのように管弦楽へと置き換えているのか、興味の尽きないところです。以前リリースされていた「夜想曲」にはシレーヌが収録されていなかったので、ここでようやく全貌が明らかになりました。合唱を伴う幽玄で茫洋とした響きのなかから沸き起こる明確な旋律線に思わずはっとさせられます。収録作曲家:
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ブラームス/シューマン:
ヴァイオリン協奏曲集 [カーラー/ボーンマス響/インキネン]BRAHMS, J. / SCHUMANN, R.: Violin Concertos (Kaler)
■協奏曲
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570321
CD価格:1,900円(税込)
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ヴィヴァルディ(1678-1741):
宗教音楽全集 第3集 [アラディア・アンサンブル]VIVALDI, A.: Sacred Music, Vol. 3 (Aradia Ensemble)
■協奏曲
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570445
CD価格:1,900円(税込)
こんなに素晴らしい曲があるなんて! まだまだ未知の世界、ヴィヴァルディの輝かしい宗教曲集ヴィヴァルディ(1678-1741)の宗教音楽全集第3集は、マニフィカトを中心にした選曲です。まるでオペラのアリアを聴くかのような刺激的で力強いソロが散りばめられた表情豊かな作品は、聴き手を圧倒的感動へと導いてくれます。メゾ・ソプラノのマクマートリーの芯の太い美声にも惚れ惚れとしてしまいます。マロン率いるアラディア・アンサンブルの溌剌とした演奏にも感涙に耐えません。
収録作曲家:
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アイアランド(1879-1962):
ピアノ作品集 第3集 [レネハン]IRELAND, J.: Piano Works, Vol.3 (Lenehan) - Piano Sonata / Preludes / Green Ways
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570461
CD価格:1,900円(税込)
いかにもイギリス音楽らしい抑制された感情表現。でも、きっと一皮剥いてみると・・・・20世紀のイギリス・ピアノ作品の中でも、とりわけ愛好家が多いのがこのアイアランド(1879-1962)の音楽です。文学への傾倒、異なる宗教への憧憬(中でもケルト神秘主義への関心の高さは目をひきます)。そして愛の道行きへの甘く苦しい思い。これらが入り混じった不思議な感情をオブラートで包んだ品の良い音楽です。ナイジェル・ケネディとの共演やジャズ演奏でも評価されるレネハンの説得力ある演奏で。
収録作曲家:
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アルウィン(1905-1985):
ピアノ作品集 第2集 [ウォス]ALWYN, W.: Piano Music, Vol. 2 (Wass) - 12 Preludes / Contes Barbares / Movements
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570464
CD価格:1,900円(税込)
友人への哀歌から音楽学校の試験曲まで。魅力溢れる小品で満たされた珠玉の1枚ピアノ曲に対するアルウィン(1905-1985)のアプローチは基本的にロマン派のそれ。ドビュッシー、ラヴェルにおける印象主義と、リストやラフマニノフにおけるピアノ音楽の伝統を受けつつ、その上に彼らしい新たな表現を盛り込んだものです。若きピアニストの不慮の死を悼んで書かれた曲(トラック5)はまるでブラームスのように静謐な美しさを湛え、「狩人の月」はあのグレインジャーのように親しみ易さたっぷり。他にも彩り豊かな作品が並びます。
収録作曲家:
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ブクステフーデ(1637-1707):
ハープシコード作品集 第3集 [モーテンセン]BUXTEHUDE, D.: Harpsichord Music, Vol. 3 (Mortensen)
■器楽曲(ハープシコード)
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570581
CD価格:1,900円(税込)
これを聴いて眠ってみる??? ブクステフーデの「ゴルトベルク変奏曲」この第3集、一番の聴きどころは何と言っても「カプリッチョーサ」の変奏曲です。これぞまさにブクステフーデ(1637-1707)の「ゴルトベルク変奏曲」と申しても過言ではありません。鍵盤楽器におけるありとあらゆる技巧を駆使した30分近くにもなる華麗なる音絵巻。もし、あのピアニストが演奏していたならば、もっと有名になったと思われるスゴイ曲です。
収録作曲家:
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ムソルグスキー(1839-1881):
組曲「展覧会の絵」(多数の編曲者による版)
リスト(1811-1886):
ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 [ペン・ペン/ナッシュヴィル交響合唱団/ナッシュヴィル響/スラットキン]MUSSORGSKY, M.: Pictures at an Exhibition (orchestrations compiled by L. Slatkin) / LISZT, F.: Piano Concerto No. 1 (Peng Peng, L. Slatkin)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570716
CD価格:1,900円(税込)
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サイグン(1907-1991):
ピアノ作品集 [ユチェバシャラン]SAYGUN: 12 Preludes on Aksak Rhythms / 10 Sketches on Aksak Rhythms / Piano Sonatina
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570746
CD価格:1,900円(税込)
20世紀のトルコで最も有名なサイグン(1907-1991)は、ハンガリーにおけるバルトークのように、「自国の民俗音楽の収集」及び「西洋音楽との融合」これらに力を尽くした作曲家として知られています。ここに収録されたピアノ曲は、どれもが特有の「足をひきずるようなリズム」を持ち、トルコの舞曲形式が使われています。「インジの本」での単純さ、そして散りばめられた魅力的な部分に心惹かれる人も多いでしょう。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
交響曲集 第33集 [シンフォニア・フィンランディア/ガロア]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 33 (Nos. 25, 42, 65)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570761
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)ハイドンの交響曲を制覇する者は、この全世界をも制覇できるかも知れない・・・着々と進行するNAXOSのハイドン(1732-1809)交響曲全集、今作は第33集です。今回は3曲を収録。あまり知られていない第25番は緩徐楽章を持たない3楽章形式の曲。第42番は劇的で鋭い感覚に支配された中期の傑作。そして機知と独創性に富んだ第65番は渋い輝きを放つ作品です。今回も最近活躍著しいガロワの指揮による、的確かつ爽やかな演奏でお届けいたします。
収録作曲家:
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バッジーニ(1818-1897):
ヴァイオリンとピアノのための作品集 [ハンスリップ/フランツ]BAZZINI, A.: Virtuoso Works for Violin and Piano (Hanslip)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2008年11月12日 NMLアルバム番号:8.570800
CD価格:1,900円(税込)
「妖精の踊り」1曲のみで知られる一発屋? いえいえ、そんなことはありません。素晴らしき名手バッジーニ。1818年にブレーシアに生まれたバッジーニは、ヴァイオリンの名手として名を馳せましたが、どうしても偉大なるパガニーニの影に隠れてしまい、とうとう後世に名が残ることがありませんでした。長年演奏旅行に飛び回っていましたが、結局イタリアへ戻って、ミラノ音楽院の最初の教授となりマスカーニとプッチーニを指導しました。彼の作品のほとんどはサロン風の小品ですが、これら曲たちの何と味わい深いことでしょう。最近めきめきと頭角を現してきたクロエ・ハンスリップの演奏でお楽しみください。
収録作曲家:
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ベリオ(1802-1870):
ヴァイオリン協奏曲 第2番・第3番・第5番 [クイント/スロヴァキア放送響/カーク]BERIOT, C.-A. de: Violin Concertos Nos. 2, 3 and 5 (Quint)
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570360
CD価格:1,900円(税込)
ルチアーノじゃないよ、シャルル=オーギュスト・ド・ベリオだよ。若きヴァイオリニストの卵たちが、一度は演奏してみたいと願うのが、このベリオの協奏曲でしょう。技術的にも表現的にも心地良い困難さを必要とする演奏効果絶大なる作品です。パガニーニの影響が大きい第2番と第3番、そしてユーモラスな曲調が魅力的な第5番。若き俊英クィントの堂々たる模範的演奏で。
収録作曲家:
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ボッテシーニ(1821-1889):
コントラバス協奏曲他 [マーティン/ロンドン響/ペトラッキ]BOTTESINI COLLECTION (The), Vol. 2
■協奏曲
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570398
CD価格:1,900円(税込)
まだボッテジーニを聴いたことがないですか?それは大変。今すぐに・・・コントラバスのパガニーニ、ボッテジーニの魅力を再発掘するシリーズです。このアルバムは、オペラにも堪能だった彼の歌心が満載された美しい曲ばかりが収録されています。3つの歌劇(ぜひとも全曲が聴いてみたい)の序曲をはじめ、ベルリーニのテーマによる協奏曲など、「こんなに美しい曲があったなんて」と驚かされてしまいます。
収録作曲家:
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シュヴァルツ=シーリンク(1904-1985):
管弦楽作品集 [ワイマール・シュターツカペレ/セレブリエール]SCHWARZ-SCHILLING, R.: Orchestral Works, Vol. 1 - Sinfonia diatonica / Symphony in C major / Introduction and Fugue (Serebrier)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570435
CD価格:1,900円(税込)
チェリビダッケもそのレパートリーに加えていた名作、「序奏とフーガ」をセレブリエールの名指揮で同時代の作曲家たちが、競って12音音楽の可能性を探っていた時でも、ドイツの作曲家シュヴァルツ=シーリンクは調性から目を背けることはありませんでした。例えば1948年に作曲された「序奏とフーガ」での極めて古典的な表情は、聴き手に大いなる安心感をもたらすことでしょう。1963年の作である「交響曲」もまた然り。大編成のオーケストラによる自由な響きは心地良い興奮をもたらしてくれるものです。
収録作曲家:
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グラウプナー(1683-1760):
ハープシコードのためのパルティータ集 [芥川直子]GRAUPNER, C.: Partitas, GWV 121, 133, 149 (Akutagawa)
■器楽曲
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570459
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)これぞ鍵盤楽器のための作品の知られざる名品、我が国が誇る名手による納得の演奏バッハと同時代の作曲家、グラウプナーはハープシコードの名手でした。彼は1723年に(バッハをさしおいて)トーマス教会のカントル職に選任されたのですが、彼の主君が手放さなかったため、その職はバッハのものになったと言われています。作曲家としては11の歌劇や100曲を超えるシンフォニアなど多数の作品を書きましたが、その多くは忘れ去られてしまいました。とはいえ、ここで聴ける壮大なる作品、とりわけ派手なチャコーナは多くの鍵盤作品の中でも最も素晴らしいものの一つです。
収録作曲家:
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J.C.バッハ & J.C.F.バッハ:
鍵盤楽器のための協奏曲集 [ザ・ミュージック・コレクション]BACH, J.C.: Keyboard Concertos, Op. 13, Nos. 2, 4 / BACH, J.C.F.: Keyboard Concertos, B. C29, C30 (attrib. to J.C. Bach) (The Music Collection)
■協奏曲
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570474
CD価格:1,900円(税込)
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第10集 [リー]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol. 10 (Colleen Lee)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570511
CD価格:1,900円(税込)
NAXOSに登場! 最も期待される新人ピアニスト、コリーン・リーこのアルバムで魅力的な演奏を聴かせてくれるのは、2005年のショパン国際コンクール入賞者のコリーン・リーです。非常に歯切れよく若々しい表現は、まるで清流を泳ぎ回る若鮎のようです。4楽章形式のニ短調ソナタ(トラック9)での陰鬱でためらいがちな風情もたまりません。すみずみまで心のこもったスカルラッティで心に新風を送り込みましょう。
収録作曲家:
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ブゾーニ(1866-1924):
〈ピアノ作品集 第4集〉 [ハーデン]BUSONI, F.: Piano Music, Vol.4 (Harden) - Elegien / Fantasia nach J. S. Bach / Toccata
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570543
CD-R価格:1,900円(税込)
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ブレトン(1850-1923):
室内楽曲集 [ロム・ピアノ三重奏団]BRETON, T.: Piano Trio in E major / 4 Spanish Pieces (LOM Piano Trio)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570713
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)サラマンカ生まれのブレトン(1850-1923)は、現在では主にサルスエラの作曲家として知られています。なので、彼が室内楽を書いたということを知っている人はほとんどいないでしょう。このアルバムにはそんなレアな作品が2つ収録されています。一瞬、モーツァルトやベートーヴェンを思わせる典雅なピアノ・トリオ。対照的なスペイン情緒たっぷりの組曲。新たな発見をお約束する興味深い1枚です。
収録作曲家:
-
レーガー(1873-1916):
弦楽三重奏&ピアノ四重奏全集 第1集 [アペルトピアノ四重奏団]REGER, M: String Trios and Piano Quartets (Complete), Vol. 1 (Aperto Piano Quartet) - String Trio, Op. 77b / Piano Quartet, Op. 113
■室内楽
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570785
CD価格:1,900円(税込)
これに比べればブラームスさえも晴れやかに聞こえるレーガーの晦渋で深遠なる室内楽レーガーは、そのあまり長いとは言えない生涯に多くの室内楽作品を書きました。このアルバムには、1904年に作曲された弦楽三重奏曲と、1910年作のピアノ四重奏曲を収録しました。簡潔で明瞭な味わいを持つ三重奏曲と、ブラームスの影響を受けた重厚で深い表現が魅力的な四重奏曲(とりわけ第2楽章の常軌を逸したスケルツォは作曲家自身の自信作)をお楽しみください。
収録作曲家:
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リース(1784-1838):
ピアノ・ソナタとソナチネ集 第1集 [カガン]RIES, F.: Piano Sonatas and Sonatinas (Complete), Vol. 1 (Kagan) - Opp. 11, 45
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570796
CD価格:1,900円(税込)
古典派とロマン派をつなぐ懸け橋、当時の聴衆を熱狂させた才人のすてきなピアノ曲ベートーヴェンの弟子であり親友としてもおなじみ、フェルディナント・リースですが、彼の書いたこれらのピアノ曲は、シューベルトやその先のショパンを予見させる独創性に満ちた才気渙発な作品です。なかでも1811年から12年、彼がロシアへの演奏旅行中に書いた美しいソナチネは、内容がぎっしり詰まった名作と言えましょう。
収録作曲家:
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ピラティ(1903-1938):
管弦楽ための協奏曲他 [スロヴァキア放送ブラティスラヴァ響/アドリアーノ]PILATI, M.: Concerto for Orchestra / Suite for Strings and Piano (Nemec, Slovak Radio Symphony, Adriano)
■交響曲/管弦楽曲 ■協奏曲
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570873
CD価格:1,900円(税込)
名指揮者アドリアーノが作曲家の自筆譜を研究、よみがえらせた色彩豊かな麗しい作品たち1903年にナポリで生まれたピラティは、シェルシやダッラピッコラ、ペトラッシ、リエーティらと同世代に属する作曲家です。レスピーギやカセッラ、トスカニーニとも親交があり、35年の短い生涯を終えるまでに多数の作品を残しました。死後しばらく忘れられていましたが、最近再評価が進んでいます。作風はあくまでも穏やかで古典的。まるで映画音楽のように華やかな部分も持ち合わせています。
収録作曲家:
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ムーザス(1962-):
空想映画のための音楽他 [ソフィア・フィル/ロギアディス]MOUZAS: Music for an Imaginary Film / Prima Materia / Monologue / Thought Forms / Lucid Dream
■交響曲/管弦楽曲 ■映画音楽
発売日:2008年10月08日 NMLアルバム番号:8.570951
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)ギリシャの作曲家ムーザス(1962-)。彼はイメージに関連する音楽については天才的な手腕を発揮、多くの振り付け師とコラボレーションを図ったり、短編映画、テレビやコマーシャル、ドキュメンタリーの音楽など多数を書いています。どの曲も聴いているだけで、どんどん妄想が膨らんでいくのを感じられることでしょう。なかでも、コールアングレの響きが異様な雰囲気を醸し出す「モノローグ」は秀逸です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ドイツ語歌曲全集 第27集
ロマン派の詩人による歌曲集 第4集SCHUBERT, F.: Lied Edition 27 - Romantic Poets, Vol. 4
■声楽曲
発売日:2008年09月10日 NMLアルバム番号:8.570067
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:390円(税込)歌曲王シューベルトの真骨頂! 彼がいかに詩に沿った曲をつけたか体験してください今回のシューベルト歌曲集は、4人の作風の違う詩人たち(ケルナー、リュッケルト、シュレーゲル兄弟)の詩に付けた曲を中心に選曲しています。政治的な側面を強調するケルナー、東洋的なものへと興味を移していったリュッケルト、哲学的、審美的で理論派の詩を書くシュレーゲル兄弟・・・。これらはシューベルトが新しいリートを創造するための大きな刺激となりました。ウィーンで活躍するベーシュの深く艶やかな声でお楽しみください。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
リュート=ハープシコードのための音楽集 [ファー]BACH, J.S.: Lute-Harpsichord Music (Farr)
■器楽曲
発売日:2008年09月10日 NMLアルバム番号:8.570470-71
2CD価格:2,900円(税込)
その幽玄な響きが今甦るバッハが愛した楽器リュート ー ハープシコードこのリュート=ハープシコード(ラウテンクラヴィーア)は、ハープシコードにリュートの弦(ガット弦)を張った楽器と言われています。バッハが愛奏し、2台所有していたと文献には残っていますが、楽器が現存しない以上詳しいことはわかっておりません。この録音はその文献に基づいてキース・ヒルが復元した楽器を用いています。ふくよかな響きに耳を奪われます。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
協奏曲集 [パパノフ/ヘーレン/ダスカラキス/シュースター/ケルン室内管/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Trumpet Concerto / Horn Concerto No. 1 / Keyboard Concerto in D major / Double Concerto in F major (Bruhl)
■協奏曲
発売日:2008年09月10日 NMLアルバム番号:8.570482
CD価格:1,900円(税込)
音楽を聴く愉悦を心から味わえる至福の1枚。ハイドンの有名無名の協奏曲集ハイドンの協奏曲の中でもとりわけ有名なトランペット協奏曲、高度な技巧を要求するホルン協奏曲、オルガンでも演奏されるハープシコード協奏曲、そしてハイドンの唯一現存する二重協奏曲と、このアルバムもハイドン好きにはたまらない内容となっています。もちろん演奏は抜群の出来。各々の奏者たちを重鎮ミュラー=ブリュールがきりっと締めています。
収録作曲家:
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イギリスのクラリネット [ブラッドベリ/クライヤー]
Clarinet Recital: Bradbury, John - BAX, A. / ROXBURGH, E. / FINZI, G. / HURLSTONE, W. (The English Clarinet)
■器楽曲(クラリネット)
発売日:2008年09月10日 NMLアルバム番号:8.570539
CD価格:1,900円(税込)
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第29集〉 [カワザワ・アドモニー・ピアノ・デュオ]LISZT: Preludes (Les) / Orpheus / Mazeppa / Die Ideale (arr. for 2 pianos) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 29)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年09月10日 NMLアルバム番号:8.570736
CD価格:1,900円(税込)
あの有名曲が、あんな事やこんな事に・・・、これは携帯ゲーム機に移植された大型RPGゲームの味わいリストが創始した、音で物語を描くという「交響詩」は同時代の評論家や聴衆に論争を巻き起こしたものの、彼以降の作曲家たちには多大なる影響を与えたことはご存知の通りです。その彼の13曲ある交響詩はその12曲が彼自身の手により2台ピアノ版へと編曲されています。管弦楽とはまた違った響きを楽しめるのが、このシリーズの素晴らしいところです。
収録作曲家:
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ドルネル(1680-1756):
6つの組曲 [ムジカ・バロッカ]DORNEL, L.-A.: 6 Suittes en Trio (Musica Barocca)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年09月10日 NMLアルバム番号:8.570826
CD価格:1,900円(税込)
知られざるフランスの作曲家ドルネル、現存する数少ない作品から、彼の追い求めたものを推理するフランスの作曲家ドルネルは、パリのいくつかの教会のオルガニストを務め、またクラヴサン奏者としても活躍したのですが、その生涯についてはあまり詳しく知られていません。しかしここに収録されたロココ様式の組曲は、どれもがしっとり潤いに満ちた音色と麗しいメロディに満たされたもの。作曲者の技量が透けてみえるような曲ばかりです。
収録作曲家:
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J.タヴナー(1944-):
ピアノ作品集 [ラート]TAVENER: Piano Works
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570442
CD価格:1,900円(税込)
音で描かれた神秘の世界、タヴナーのピアノ曲。不思議な余韻を残して終わる愛猫のための作品も長い間、神秘主義と正教会の影響(最近改宗したらしい?)を受けた作品を書き続けているタヴナーですが、彼のピアノ曲はあまり知られていません。2003年の「プラティルパ」が一番規模も大きくタヴナーらしい音に満ちていますが、注目は彼の飼っていた猫マーンドゥからインスピレーションを受けて書かれた「マンドゥードルス」。愛らしい曲ではありませんが、曲の終わりに一瞬だけあのメロディが・・・。
収録作曲家:
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期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ
アルチョム・デルウォード (ギター)
ロシアのギター音楽集 [デルウォード]Guitar Recital: Dervoed, Artyom - BIKTASHEV / OREKHOV / RUDNEV / KOSHKIN (Russian Guitar Music)
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570447
CD価格:1,900円(税込)
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パスクッリ(1842-1924):
オーボエとピアノのためのオペラ幻想曲集 [パイソフ]PASCULLI: Operatic Fantasias
■器楽曲(ピアノ) ■器楽曲(オーボエ)
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570567
CD価格:1,900円(税込)
オーボエのパガニーニと言えばこのパスクッリ。1本のオーボエでこんなにも凄いことができてしまいましたパスクッリは彼の世代の中で最も有名なオーボエ奏者の一人です。何しろ彼は、1860年18歳の若さでパレルモ・コンセルヴァトワールのオーボエとコールアングレの教授に就任するほどでした。その際立つ名人芸は彼の書いた幾つかのオペラ編曲物をお聴きいただければ容易に想像がつくことでしょう。演奏者パイソフはボリショイ出身の名手。どんなパッセージも易々と吹きこなしてしまいます。
収録作曲家:
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ブクステフーデ(1637-1707):
ハープシコード音楽集 第2集 [モーテンセン]BUXTEHUDE, D.: Harpsichord Music, Vol.2 (Mortensen)
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570580
CD価格:1,900円(税込)
やっぱりブクステフーデは素晴らしい! 対位法も、音使いも、メロディもブクステフーデと言えばオルガン作品ばかりが有名ですが、ハープシコードの作品もすばらしいものがたくさんあります。オルガンよりも各声部が聴きとり易いため、その複雑な対位法がよく理解できるのも嬉しいです。変奏曲でのモティーフ処理、そして組曲での各々の楽曲の統一性、これらを聴けば聴くほどにその完成度の高さに唸らざるを得ないでしょう。
収録作曲家:
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エネスク(1881-1955):
チェロ・ソナタ集 [ブルイアナ]ENESCU, G.: Cello Sonatas Nos. 1 and 2 (Buruiana)
■器楽曲(チェロ)
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570582
CD価格:1,900円(税込)
青春時代に書かれた第1番、カザルスに捧げられた渋い第2番、どちらもエネスクの隠れた名作です20世紀前半の偉大なるヴァイオリニスト、作曲家エネスクはその活動の初期の時代にたくさんの室内楽曲を書きました。このチェロ・ソナタ第1番も1898年頃に書かれたにもかかわらず、なぜか1935年まで公表されることはありませんでした。独自の作風が確立された第2番に比べると、ブラームスなどの影響を感じないわけでもありませんが、若々しい情熱に溢れた美しい作品です。チェロのブルイアーナの共感溢れた美音に心が震えます。
収録作曲家:
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クーラウ(1786-1832):
ピアノのためのソナチネ集 Op.55&88 [ヤンドー]KUHLAU: Piano Sonatinas, Opp. 55, 88 (Jando)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570710
CD価格:1,900円(税込)
「ああ、懐かしい!」ピアノを齧った人なら思わず声を上げるでしょう。前回リリース(8.570709)のソナタ・ソナチネ集に続き、今回はソナチネ・アルバムをどどーんとお届けします。Op.55の多くはソナチネ・アルバムに収録されていたので、おなじみの方も多いかも。しかし小さい頃にこのくらい弾けていれば、今の私は超一流ピアニストだったかもと嘆いてしまうくらいヤンドーの演奏は説得力満点。しみじみ聴くとすごく良い曲ばかりです。
収録作曲家:
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ニルセン(1865-1931):
交響曲集 第2集 [デンマーク国立放送響/シェンヴァント]NIELSEN, C.: Symphonies, Vol. 2 - Nos. 2, "The 4 Temperaments" and 3, "Sinfonia espansiva" (Danish National Radio Symphony, Schonwandt)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570738
CD価格:1,900円(税込)
あのシェンヴァントの名演によるニルセンがお求めやすいNAXOS価格で登場です!いかにも北欧らしい響き満載のニルセンの交響曲。なかでも第3番「大らか」は第3楽章に加わる男女のヴォカリーズや、ブラームス風の味わいを持つ終楽章が人気の的です。「胆汁質」「粘液質」「憂鬱質」「多血質」と名付けられた4つの楽章を持つ交響曲。標題音楽ではないと言われるものの、ちょっぴり自分の性格と比較してみるのも面白いかもしれません。
収録作曲家:
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ライネッケ(1824-1910):
ゆりかごから墓場まで [ボストン響のメンバー]REINECKE: Octet / Von der Wiege bis zum Grabe(From the Cradle to the Grave) / Sextet
■室内楽
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570777
CD価格:1,900円(税込)
日本の名手、若尾圭介氏が参加した幻の名演、ここに復活!
ロマン派の知られざる巨匠、ライネッケの端正な室内楽その生涯に、実に1000曲以上もの作品を書いたライネッケですが、あまりにも堅実な作風のせいか(ブラームスの亜流とも揶揄される)、死後急速に忘れ去られてしまいました。しかし近年再評価が進み、その良質な室内楽作品は時々演奏会でも取り上げられるようになってきたのです。「ゆりかごから墓場まで」は本来ピアノ曲だったものをケーラーがフルートとピアノのために編曲したもの。シューマンを思わせる美しい作品です。収録作曲家:
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アーバン・レクイエム [ヤングスタウン州立大学シンフォニック・ウィンド・アンサンブル/ゲージ]
SAINT-SAENS, C.: Introduction et rondo capriccioso / SHOSTAKOVICH, D.: Overture on Russian and Kyrgyz Folk Themes / SOUSA, J.P.: Nobles of the Mystic
■吹奏楽
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570946
CD価格:1,900円(税込)
陽気な作品から熱い作品まで多彩な取り合わせ。275人以上の学生たちによる若き汗と情熱の発散!吹奏楽ファンのみなさま、お待たせしました。またまた注目新譜です。ヤングスタウン州立大学では、毎年275人以上の学生が、室内楽からジャズまで各々好きなジャンルのバンドに参加、多くの作曲家に作品を委嘱したり演奏したりと精力的に活動を行うユニークな活動を行っています。メイン収録曲の「アーバン・レクイエム」を作曲したのはピューリツァー賞を受賞したコルグラス。サクソフォン・カルテットに限界までの技術を要求した鮮烈な作品です。
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アメリカン・タペストリー [ローンスター・ウィンド・オーケストラ/コーポロン]
BENNETT, R.R.: Suite of Old American Dances / GERSHWIN, G.: Rhapsody in Blue (American Tapestry)
■吹奏楽
発売日:2008年08月06日 NMLアルバム番号:8.570968
CD価格:1,900円(税込)
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スタンフォード(1852-1924):
交響曲集 第3集 [ロイド=ジョーンズ]STANFORD: Symphonies, Vol. 3 (Nos. 3 and 6)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570355
CD価格:1,900円(税込)
「イギリスのミケランジェロ」と称された彫刻家に捧げたオマージュ、スタンフォード畢生の名作が今明らかに!7曲もあるにもかかわらず「20世紀になった今では時代遅れの音楽だ」とされ忘れ去られてしまったスタンフォードの交響曲。しかし第3番だけはその素朴で物悲しいメロディと雰囲気が愛されたのかずっと演奏され続け、彼の代表作の一つとしても認知されています。しかし第6番は作曲されてからの80年の間にたった2回ほど公式に演奏されたのみ。何ともったいないことでしょう!!! 美しいメロディとハーモニーに彩られた作品、これはブーム到来の予感です。
収録作曲家:
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マイール(1763-1845):
オラトリオ「エンゲディの洞穴のダヴィデ」 [ハウク]MAYR, J.S.: David in spelunca Engaddi (David in the Cave of Engedi) [Oratorio] (Hauk)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570366-67
2CD価格:2,900円(税込)
このところ再評価の高まる、バイエルン生まれのイタリアで活躍した作曲家マイールですが、今回はオラトリオをお届けいたします。1795年ベニスの慈善団体のために書かれた4連作の最後の曲で、聖書のエピソードの一つダヴィデとサウルの対立を扱ったものです。ソロも合唱も全て女声というのも興味深いところでしょう。この演奏には日本の才能溢れる期待の若手ソプラノ市原愛さんも参加、熱唱を聴かせます。
収録作曲家:
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D.スカルラッティ(1685-1757):
鍵盤のためのソナタ全集 第9集 [ニコロージ]SCARLATTI, D.: Keyboard Sonatas (Complete), Vol.9
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570368
CD価格:1,900円(税込)
名ピアニスト、ホロヴィッツも愛したスカルラッティ、その一つ一つの短い曲に込められた汲めども尽きぬ趣きを。ナポリ楽派の歌劇作曲家、卓越したチェンバロ奏者、そしてオルガニストであったドメニコ・スカルラッティ。555曲あるチェンバロソナタは、彼が音楽指導を行っていたポルトガル王女マリア=バルバラ(後のスペイン王妃)の練習用として書かれたもので、ほとんどが単一楽章で構成された短いものですが、そこに盛り込まれた技巧は多種多様で当時としてはとても実験的なものでした。現在のピアニストにとっても重要なアンコールピースであることは間違いありません。
収録作曲家:
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ボッテジーニ(1821-1889):
大協奏曲 嬰ヘ短調他 [マーティン/イギリス室内管/リットン]BOTTESINI COLLECTION (The), Vol. 1
■協奏曲
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570397
CD価格:1,900円(税込)
一大ブーム到来? 「コントラバスのパガニーニ」の息を呑む作品オーケストラにとって、なくてはならない存在だけど決して主役になることはないコントラバス。この楽器に煌く光を当てたのが史上最高のコントラバス演奏家であったボッテジーニです。彼は楽器の可能性を追求し、極限まで音色の美しさを引き出すことに成功しました。ここに収録された大協奏曲嬰へ短調はその中でもとりわけ見事なもので、イタリア的な明るいメロディながらも、調性も冒険的で複雑な構成を持った意欲作です。
収録作曲家:
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パロモ(1938-):
声楽付きの作品集
心の歌/シンフォニア・グラナダ [バーヨ/カントロフ]PALOMO: Cantos del alma / Sinfonia a Granada
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570420
CD価格:1,900円(税込)
鳥の声、町の喧噪、脈動するリズム、現代スペインで最も愛される作曲家パロモの歌心に沁み入るギター曲と歌曲集が話題となった第1集(8.557135)に続くスペインの作曲家パロモ(1938-)の作品集です。今作は管弦楽を伴う歌曲集で、名歌手バーヨのしみじみとした歌声が一抹の哀愁と清々しさを運びます。アラビア、ヘブライ音楽のメリスマを起源とする独特の歌唱とフラメンコの要素を含む真のアンダルシアの音楽がここにあります。
収録作曲家:
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レーガー(1873-1916):
オルガン作品集 第8集 [ヴェルツェル]REGER, M.: Organ Works, Vol.8 - Chorale Fantasia on Ein' feste Burg ist unser Gott / Little Chorale Preludes, Nos. 11-30 (Welzel)
■器楽曲(オルガン)
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570455
CD価格:1,900円(税込)
バッハを終世愛し研究し尽くしたレーガー、複雑過ぎる調性感と対位法が身を焦がす曲だけ聴いていると敬虔な人物を彷彿させるレーガーですが、実はかなり荒っぽい性格で、大食い、大酒飲み、喧嘩好きだったとされています。カトリックの教会でプロテスタントのコラールを演奏したりと、なかなかやんちゃな事ばかりしていて顰蹙を買うのも好きだったという彼、作品も至極複雑怪奇。しかし一度はまれば抜けだせない音楽です。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第28集〉
ベートーヴェン=交響曲 第9番(リストによる2台ピアノ版) [マッコーリー/ウォス]LISZT: Beethoven - Symphony No. 9 (arr. for 2 pianos) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 28)
■交響曲/管弦楽曲 ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570466
CD価格:1,900円(税込)
ピアノへのトランスクリプションはリストのライフ・ワーク、のたうち回るほどの音の奔流、リスト版「合唱」オーケストラの演奏を今のように気軽に聴くことのできなかった当時は、さまざまな作品がピアノ独奏や4手ピアノのために編曲されたものです。とは言え、このベートーヴェンの大作は合唱が入ることもあり、そうそう編曲の俎上に載せられるものではありませんでした。リストはピアノ独奏版とこの2台ピアノ版でこの曲を再構築しましたが、まあとにかく音が多い! 終楽章などまさに音の激流です。そのせいでもないでしょうが、ある1か所で1小節省いてあるのはリストの遊び心なのでしょうか?
収録作曲家:
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英国歌曲集シリーズ 第18集
アイアランド(1879-1962):
歌曲集 [バーンサイド]IRELAND: 5 Poems / We'll to the Woods No More / Sea Fever / Santa Chiara (English Song, Vol. 18)
■声楽曲
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570467
CD価格:1,900円(税込)
夏の避暑地を思わせる爽やかさ、英国紳士の愛するアイアランドの歌曲集イギリスの品の良さを一身に集めたかのような美しい作品を残したアイアランド。とりわけ管弦楽作品が良く知られていますが、彼の残した91曲の歌曲も、ほどよく抑制された表現の中に苦しく甘い切なさを感じさせる美しいものに満ちています。アンコールピースとして知られる「海熱」や素朴な「彼女の歌」など味わい深い歌ばかり。ウィリアムスの端正な歌声もはまっています。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ヴァイオリン協奏曲集 [ケルン室内/ミュラー=ブリュール]HAYDN, J.: Violin Concertos, Hob. VIIa: 1, 3, 4 (Hadelich)
■協奏曲
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570483
CD価格:1,900円(税込)
もっと聴かれてもよい名曲、ハイドンの良き同僚、トマジーニのために書かれた協奏曲ハイドンの作品の中でも、トランペットやピアノ、チェロに比べてあまり人気のないのがこのヴァイオリン協奏曲でしょう。エステルハージ宮廷楽団の奏者トマジーニのために書かれた作品で、なかなか凝った節回しがあちらこちらにあり、爽快さと心地良さが駆け巡る楽しい曲ばかりです。この演奏は、重鎮ミュラー=ブリュールと1984年生まれの若手ヴァイオリニスト、ハーデリッヒの競演で弾むヴァイオリンをしっかり包み込む管弦楽の響きは極上です。
収録作曲家:
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ハイドンとアビンドン卿:
歌曲と室内楽作品集 [カフェ・モーツァルト]HAYDN, J. / THE EARL OF ABINGDON: Songs and Chamber Music (Cafe Mozart)
■室内楽 ■オペラ
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570525
CD価格:1,900円(税込)
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W.F.バッハ(1710-1784):
鍵盤作品集 第2集 [ブラウン]BACH, W.F.: Keyboard Works, Vol. 2 - 8 Fugues, Fk. 31 / Fantasias (J. Brown)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570530
CD価格:1,900円(税込)
音楽は自由だ! 大バッハの不肖の息子フリーデマンの作品集W.F.バッハ(1710-1784)の鍵盤曲集第2集です。すぐれたオルガン奏者でもあった彼は、従来の形式に新しさを組み込んだ独自の音楽を作り上げました。ここに収録されたファンタジアはどれも宝石のような美しさを湛え、フーガは驚くべき自由さに満ちています。100年ほど時代を先取りしたかのような当時としては「新しすぎた音楽」と言えるでしょう。
収録作曲家:
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ロッシーニ(1792-1868):
ピアノ作品全集 第1集 [マランゴーニ]ROSSINI, G.: Piano Music, Vol. 1 (Marangoni) - Peches de vieillesse, Vols. 7, 9
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570590-91
2CD価格:2,900円(税込)
オペラを極めたそのあとは・・・・巨匠ロッシーニはピアノと戯れた37歳で最後(!)のオペラ「ウィリアム・テル」を発表後、44歳で引退表明、後は悠々自適の人生を送った幸せな作曲家ロッシーニ(1792-1868)。そんな彼が引退後に折にふれ書き綴ったピアノ曲や歌曲、室内楽の数々がこの「老いのいたずら」です。ほどよく肩の力の抜けたオシャレで楽しい小品ばかり。特に第7巻の録音はほとんどありません。貴重です。
収録作曲家:
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クーラウ(1786-1832):
ピアノのためのソナチネ集 第1集 Op.59&20 [ヤンドー]KUHLAU: Piano Sonatas, Op. 59 / Piano Sonatinas, Op. 20 (Jando)
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570709
CD価格:1,900円(税込)
ピアノを習った人ならきっと知ってるソナチネアルバムの人気者ピアノを学ぶ人にはおなじみ、フリードリヒ・クーラウはドイツに生まれ、小さい頃井戸に落ちて失明するというハンディを負いつつもコペンハーゲンで作曲家、ピアニスト、教師として活躍しました。初期のベートーヴェンを思わせる素晴らしいピアノ協奏曲も書きましたが、何といっても愛らしいソナチネが知られています。ハ長調のソナチネ第1楽章から聴いてみてください!
収録作曲家:
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シェイクスピア劇場のための音楽 [プレイス/リネル]
MUSIC FOR SHAKESPEARE'S THEATRE
発売日:2008年07月16日 NMLアルバム番号:8.570708
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)視覚、聴覚、味覚、五感の全てを研ぎ澄ませ 400年前の劇場の雰囲気に浸るルネサンス時代の劇場にとって、音楽はとても重要な役割を演じました。何しろ現代のように大がかりなセットも、豪華な照明もありません。人々が劇を見て笑うのも、悲しむのも、またごちそうを食べる時にも常に雰囲気を高めるためには音楽が必要だったのです。ここに収録されたのはシェイクスピア劇のために書かれた様々な音楽です。ダウランド、バードや名も知れぬ作曲家たちの書いた作品は咲き誇るバラのように色とりどりです。
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メンデルスゾーン(1809-1847):
弦楽四重奏曲集 第1集 [ニュージーランド四重奏団]MENDELSSOHN, Felix: String Quartets, Vol. 1 (New Zealand String Quartet) - String Quartets Nos. 1, 4, 6
■室内楽
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570001
CD価格:1,900円(税込)
エレガントで軽やか・・・そんなイメージを覆すメンデルスゾーンの隠れた名作、弦楽四重奏曲集。明るさばかりが強調されがちなメンデルスゾーンの作品ですが、この弦楽四重奏曲集には、悲劇的な感情に富んだ起伏の激しい作品が多く含まれます。特に冒頭に置かれた第6番は亡くなる年(1847年)に書かれたもので、彼の良き理解者であった姉ファニーの死にショックを受けた際の悲痛な叫びが聞こえてくるかのようです。そよ風のように爽やかな第1番、感傷的な第4番との対比が楽しめるカップリングも見事な1枚です。
収録作曲家:
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ハーマン(1911-1975):
キリマンジャロの雪
5本の指 [ストロンバーグ]HERRMANN: Snows of Kilimanjaro (The) / 5 Fingers
■交響曲/管弦楽曲 ■映画音楽
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570186
CD価格:1,900円(税込)
グレゴリー・ペック主演の名画と、ジェームズ・メイソン主演のスパイ映画の音楽を、サントラのスコアとフィルムから再現。直後にヒッチコック作品で有名になるハーマンですが、すでに独特のロマンティシズムが開花しています。「キリマンジャロの雪」はヘミングウェイの短編小説が原作で、映画としては若干冗長な面もありますが、付けられた音楽はとことんダイナミック。全編何かを予感させるわくわく感に満ちたものです。
収録作曲家:
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W.ペリー(1930-):
「地中海遊覧記」
マーク・トウェイン映画音楽集 1980-1985年 [ペリー]PERRY: Innocents Abroad (The) and other Mark Twain films, 1980-1985
■映画音楽
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570200
CD価格:1,900円(税込)
目を見張るばかりの巨大な蒸気船、色とりどりの都市の風景、そしていたずらっ子の世界「地中海遊覧記」はアメリカで大人気の作家、マーク・トウェインの書いた初の旅行記です。19世紀、豪華蒸気船に乗ってカリフォルニア、パリ、ジェノバ、ベニス、ピサ、ローマ、ナポリ、ポンペイ、アテネ、クリミア半島とカイロを就航した優雅な話や、あの巨大テーマパークを彷彿させるミシシッピ川を運航する船の話などまさに良き時代の生活が目に浮かぶ音楽集です。ハーモニカソロが泣かせてくれます。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲 [カーラー]BACH, J.S.: Sonatas and Partitas for Solo Violin, BWV 1001-1006 (Kaler)
■器楽曲(ヴァイオリン)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570277-78
2CD価格:2,900円(税込)
たった一挺のヴァイオリンが紡ぎ出す極限まで極められた深い深い精神世界ヴァイオリニストなら一度は挑みたい「絶対無比の究極の難曲」。それがバッハの無伴奏ソナタとパルティータです。ここで冴えた技巧を披露しているのは名手カーラー。パガニーニ、シベリウス、チャイコフスキーの3つの国際コンクールを制覇した彼は、冷静沈着な解釈と深い音色を持つヴァイオリニストとして知られますが、ここでも文句なしの音楽を聞かせてくれるのが「さすが」です。
収録作曲家:
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ロドリーゴ(1901-1999):
〈ギター作品集 第1集〉
スペイン風の3つの小品
ソナタ・ジョコーサ
スペインの野辺を通って
トナディーリャ [ジューヴ/ペロワ]RODRIGO, J.: Guitar Works, Vol. 1 (Jouve)
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570286
CD価格:1,900円(税込)
哀しいほどに麗しいギターの世界に新しい息吹を与えたロドリーゴの作品集20世紀の最も偉大なスペインの作曲家の一人であるロドリーゴですが、彼の作品と言えば「ギター協奏曲」ばかりが有名で、他の作品はまだまだ知名度が低いのが現状ですね。確かにギター・ソロのための作品はあまり数が多くないのですが、その作品のどれもが表現力豊かでスペイン情緒もたっぷり。ひらめきとチャレンジ精神に満ち溢れた曲がもりだくさんです。ファンの多い「スペインの野辺を通って」。名曲です。
収録作曲家:
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フィンジ(1901-1956):
ナタリス
武器よさらば/簡素な狂詩曲 [ヒル]FINZI: Dies natalis / Farewell to Arms / 2 Sonnets
■声楽曲
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570417
CD価格:1,900円(税込)
一つ一つの音と言葉をかみしめて、寡黙な詩人による静かな主張あまり耳にする機会はないけれど、一度でも聴いたら心が囚われてしまう・・・そんな作品を「隠れた名作」を聴きたければ、このフィンジの一連の音楽をどうぞ。白く輝く光を帯びたように美しい「ディエス・ナタリス」。これはラテン語で「誕生の日」を意味し、イエス・キリストの誕生を祝したもので「クリスマス」とも訳されます。17世紀の詩人トラハーンの詩を用いた、汚れ無きみどりごを讃える歌は静かに心に染み入ります。ミルトンの詩による「2つのソネット」、そして「武器よさらば」も深い祈りの音楽と言えるでしょう。
収録作曲家:
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バラダ(1933-):
マリア・サビナ [エンシナール]BALADA: Maria Sabina / Dionisio - In Memoriam
■交響曲/管弦楽曲 ■オペラ
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570425
CD価格:1,900円(税込)
20世紀スペインのバルセロナに生まれた作曲家バラダ(1933-)の作品はこれまでNAXOS からいくつかリリースされ、その強烈な個性は常に聴き手を魅了し続けています。今作は、「聖なるきのこ」を用いて幻視を行い世界の全てを見てしまう呪術師の悲劇をテーマにした「マリア・サビナ」と、1930年代に活躍した詩人ディオニシオ・リドルエホに捧げるカンタータの2 編を 収録。呪文までをもテキストに用いたアバンギャルドでエスニックな音楽です。
収録作曲家:
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ハイドン(1732-1809):
ピアノ協奏曲集 [クナウアー/ケルン室内管/ミュラー=ブリュール]HAYDN: Piano Concertos, Hob.XVIII:3,4,9,11
■協奏曲
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570485
CD価格:1,900円(税込)
通好みのピアニスト、ドイツの中堅クナウアー、まぶしいほどに輝く音色と冴えた技巧が魅力的1971年ハンブルク生まれのピアニスト、セバスチャン・クナウアーは4歳でピアノを始め、アントルモン、シフ、エッシェンバッハ、ワイセンベルクなど錚々たるピアニストに教えを受け、13歳でオーケストラと初共演、以降世界各地でコンサートを行なっている俊英です。すでに多数のCD録音もありますが、NAXOSレーベルではこのハイドンが初となります。重鎮ミュラー=ブリュールのサポートを受け、伸び伸びとした輝かしい音色で4曲の協奏曲を弾ききっています。
収録作曲家:
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ルーセル(1869-1937):
交響曲 第2番他 [ドヌーヴ]ROUSSEL, A.: Symphony No. 2 / Pour une fete de printemps / Suite in F major (Royal Scottish National Orchestra, Deneve)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570529
CD価格:1,900円(税込)
クーセヴィツキーも絶賛した海の男ルーセルの名作「交響曲第2番」作曲家でもあり、海軍軍人でもあったルーセルは、その多感な時期にインドシナ半島へ航海したりとなかなか興味深い生涯を送っています。作風は古典主義と印象主義を良い具合にミックスさせ、独自の音楽を作り出しています。ここに収録された交響曲第2番は重厚で瞑想的。時折、管や打楽器の咆哮がありますが、全体的には湿った海風と波を思わせる渋さがたまりません。「春の祭りに寄せて」は、本来交響曲第2番へ使われるはずだった音楽です。
収録作曲家:
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カプースチン(1937-):
ピアノ作品集 [サーモン]KAPUSTIN: Piano Sonata No. 15 / Preludes / Etudes / Bagatelles
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570532
CD-R価格:1,900円(税込)
楽譜を見ながらカプースチンを聴くと、「ジャズってすごく大変なんだな」と思ってしまうかも7~8年ほど前から急激に人気を博したロシアの作曲家カプースチン。インプロヴィゼーションを全て楽譜に書き留めたジャズ風のクラシックとも言える独特な音楽が人気です。そのカプースチン作品がついにNAXOSに登場しました。名手サルモンは冒頭のソナタから飛ばしまくりです。今まで体験していなかった人はぜひこの機会に。とにかくイケます。はまります。
収録作曲家:
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ツェムリンスキー(1871-1942):
チェロ・ソナタ他 [ミュラー/ヒンターフーバー]ZEMLINSKY: Trio for Clarinet, Cello and Piano / Cello Sonata / 3 Pieces
■器楽曲(チェロ)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570540
CD価格:1,900円(税込)
「挫折と苦悩の天才作曲家」がまだまだ希望に燃えていた時期の情熱的な作品集最近じわじわと人気が高まるツェムリンスキーの音楽は、その粘りつくような半音階手法と狂おしいほどの官能性が印象的です。しかしここに収録された3つの作品は彼の若き日に書かれたもので多少ブラームスの影響も感じられる、躍動的でさわやかな曲想に魅了されます。特にクラリネット三重奏曲はブラームスが出版社ジムロックに推薦したという作品で、彼の作品の中でも最も愛されるものの一つです。
収録作曲家:
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エルガー(1857-1934):
パートソング集 [ケンブリッジ大学室内合唱団]ELGAR: Part-Songs
■合唱曲
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570541
CD価格:1,900円(税込)
合唱の盛んなイギリスで当時大流行! 日本でもブームになりそうなエルガーの合唱曲集エルガーの合唱曲と言えば、大規模なオラトリオやカンタータは比較的良く演奏されますが、ここに収録されたパート・ソング(無伴奏合唱曲)は残念なことにあまり知られていないのが現状です。どの曲も繊細なハーモニーとさりげなくとも胸を打つメロディを用いて書かれていて、その上品さと味わい深さには舌を巻くほかありません。合唱マニア必聴の1枚と言えましょう。
収録作曲家:
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ヴァイス(1686-1750):
リュートのためのソナタ集 第9集 [バート]WEISS, S.L.: Lute Sonatas, Vol.9 (Barto) - Nos. 32, 52, 94
■器楽曲(リュート)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570551
CD価格:1,900円(税込)
夜中に明かりを落として聴くのもよし、昼間になごみつつ聴くのもよし、ヴァイスのリュート作品ヴァイスが亡くなった年(バッハと同年)、彼はヨーロッパの最も偉大なリュート奏者、最も才能ある音楽家の一人として賞賛されました。ヴァイスの時代のリュートはルネサンス時代のものよりも大型化し、奏法も複雑になり、もちろん書かれた曲も精緻極まるものでした。このアルバムに収録された第52番はその中でも規模が大きくさまざまな手法を用いて書かれており、実に聴き応えのある曲です。若干規模の小さい第94番、第32番とともにじっくりお楽しみください。
収録作曲家:
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ブクステフーデ(1637-1707):
ハープシコード作品集 第1集 [モーテンセン]BUXTEHUDE: Harpsichord Music, Vol.1
■器楽曲(ハープシコード)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570579
CD価格:1,900円(税込)
何と幻想的で即興的、バッハを超えた(かもしれない)ブクステフーデの作品集以前dacapoレーベルよりリリースされ好評を博したブクステフーデの作品集がNAXOSスタンダードにて再発売されます。オルガン作品で有名なブクステフーデですが、ハープシコードのための作品もすばらしく精緻なものばかり。ここに収録された様々なスタイルの曲はどれも聴いてて飽きることがありません。デンマークの名手モーテンセンの絶妙なテクニックをお楽しみください。
収録作曲家:
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フロロフ(1937-):
ピアノとヴァイオリンのための作品集 [ケッケルト]FROLOV: Concert Fantasy on themes from Gershwin's Porgy and Bess / Divertissement / Romance / Spanish Fantasy
■器楽曲(ヴァイオリン) ■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570583
CD価格:1,900円(税込)
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フレスコバルディ(1583-1643):
草稿からの鍵盤作品集 [フォルツ]FRESCOBALDI: Keyboard Music from Manuscript Sources
■器楽曲(チェンバロ)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570717
CD価格:1,900円(税込)
バロックの堅苦しいイメージから脱却した想像以上に自由で楽しい音楽1600年代のイタリアで最も有名だったオルガン、鍵盤音楽作曲家フレスコバルディの出版されずに終わった草稿集です。「彼の目指した音楽(テンポや装飾も含む)を探るための様々な研究と実験を行うためこの草稿はとても役立った」と演奏者であるフォルツは語ります。右手と左手の対話、自由なテンポ緩急、などなど革新的なフレスコバルディが再現されました。
収録作曲家:
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シマノフスキ(1882-1937):
交響曲 第2番・第3番 [ヴィト]SZYMANOWSKI: Symphonies Nos. 2 and 3 (Wit)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570721
CD価格:1,900円(税込)
いとしさと切なさとオリエンタリズムと後期ロマン派とも一味違うシマノフスキの音楽1910年に作曲された交響曲第2番はR・シュトラウスやレーガーの影響は見られるものの、冒頭の深い森を思わせる神秘的なメロディに絡む妖艶なヴァイオリンの調べはまさしくシマノフスキそのもの。そして合唱とテノールを伴う交響曲第3番はシマノフスキでなければ書けない独特の音楽。キリスト教、イスラム教、ペルシアの影響が感じられるエキゾチックで官能的な音の奔流です。こういう曲はヴィトにおまかせ。
収録作曲家:
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ビゼー/セレブリエール編:
カルメン・シンフォニー他 [セレブリエール/アメリカ海兵隊バンド]BIZET / SEREBRIER: Carmen Symphony and other works
■吹奏楽
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570727
CD価格:1,900円(税込)
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ニールセン(1865-1931):
交響曲集 第1集 [デンマーク国立放送響/シェンヴァント]NIELSEN, C.: Symphonies, Vol. 1 - Nos. 1 and 6, "Sinfonia semplice" (Danish National Radio Symphony, Schonwandt)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570737
CD価格:1,900円(税込)
北欧の美しい風景と厳しい自然を彷彿させる交響曲ニルセンのオーソリティ、シェンヴァントの指揮で。20世紀初頭のデンマークにおける最高の作曲家の一人、ニルセンはほとんど全てのジャンルに作品を残しました。作風も当時の最先端を積極的に取り入れたため、後期ロマン派から印象主義、多調、半音階進行などありとあらゆる技法が使われています。このアルバムは、明るい陽射しと影が交錯する美しい交響曲第1番とまるで達観したかのような平穏さが感じられる第6番の組み合わせです。
収録作曲家:
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C.P.E.バッハ(1714-1788):
ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集 [コーゾフ]BACH, C.P.E.: Viola da Gamba Sonatas
■室内楽
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570740
CD価格:1,900円(税込)
父バッハを凌ぐ才能の持ち主、2番目の息子、カール・フィリップ・エマヌエルバッハの息子たちのなかでもとりわけ高く評価されているのがこのカール・フィリップ・エマヌエルでしょう。生前は父よりも名声が高かったにもかかわらず、決して奢ることのない人柄が愛されていました。この3曲のソナタはどれもがテレマンの様式を受け継ぎながらもメロディーがすばらしい霊感に溢れています。このアルバムでは、曲によってハープシコードとピアノを使い分け、表現に多彩な変化をつけています。
収録作曲家:
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ドラガタキス(1914-2001):
ピアノ独奏曲全集 [ラモウ]DRAGATAKIS: Piano Works (Complete)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570789
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:490円(税込)ギリシャの作曲家ドラガタキスはイピロス出身、アテネのギリシャ国立音楽院でヴァイオリンを学びました。多くの賞を受賞しヴィオラ奏者としても活躍、和声の教授としても知られています。彼の作品はギリシャの伝統音楽を元にしたうえで新しい技術も反映させた革新的なもので、ここに収録されたピアノ独奏曲を聴けば彼が求めたものの一端を理解できるに違いありません。
収録作曲家:
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ドホナーニ(1877-1960):
ヴァイオリン協奏曲集 [ルートヴィヒ]DOHNANYI, E.: Violin Concertos Nos. 1 and 2
■協奏曲
発売日:2008年06月11日 NMLアルバム番号:8.570833
CD価格:1,900円(税込)
名指揮者のお父さんの書いた美しいヴァイオリン協奏曲、名手ルートヴィヒの美音で酔いしれる指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニの父であるエルノ・フォン・ドホナーニは2つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、2つのヴァイオリン協奏曲などを作曲、しかしその曲のほとんどは不当に忘れられてしまいました。あまり聴く機会のないヴァイオリン協奏曲第1番は紛れもなく後期ロマン派の音楽で、その情緒たっぷりの旋律美はコルンゴルトの名曲にも匹敵するかも知れません。第2番の協奏曲は管弦楽にはヴァイオリン・パートがありません。
収録作曲家:
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パーセル(1659-1695):
劇場音楽集 第1集 [マロン]PURCELL: Theatre Music, Vol. 1 - Amphitryon / Sir Barnaby Whigg / The Gordian Knot Unty'd / Circe
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570149
CD価格:1,900円(税込)
チャーミングでちょっとエロティック
まるで宝石のような舞曲の見本市、パーセルの音楽たった36年の短い生涯に膨大な曲を残したイギリスの天才、パーセル。まさにモーツァルトに匹敵する才能の持ち主でした。彼の劇場音楽のほとんどは晩年(!)の5年間に書かれたもので、陽気で騒がしい曲から荘厳な曲と、あらゆる要素を含んだ楽しい曲ばかりです。ロンド、メヌエット、シャコンヌなど舞曲の宝庫でもあります。収録作曲家:
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バガテルの3世紀 [ジルバークァイト]
ZILBERQUIT, Julia: 3 Centuries of Bagatelles
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570237
CD-R価格:1,900円(税込)
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ヴァンハル(1739-1813):
交響曲集 第4集 [マロン]VANHAL: Symphonies, Vol. 4
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570280
CD価格:1,900円(税込)
ベートーヴェンがこの世に生を受けた頃、ウィーンで最も人気を博していたのはこの人でした近年評価が高まりつつある、知られざる古典派の大家ヴァンハルの交響曲集です。彼が残した交響曲は90以上ありますが、ここに収録されているのはハイドンが称賛したというホ短調と初期の作品3曲、併せて4曲です。大胆で力強く時には叙情的、なんとも想像力に富んだこれらの作品は聴けば聴くほどに面白く、ひとたび足を踏み入れたなら熱烈な愛好家への道を突き進むしかありません。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
四つの最後の歌
6つの歌曲/歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(抜粋) [メルベート]STRAUSS, R.: 4 Last Songs / 6 Lieder / Ariadne auf Naxos (excerpts)
■オペラ
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570283
CD価格:1,900円(税込)
夕映えの光に包まれて深き眠りに誘われる陶酔の極み、R・シュトラウスの晩年の歌曲集R.シュトラウスの最高傑作の一つが、この「四つの最後の歌」であることに異論のある人はいないでしょう。彼の死の前年に描いたこの落日の音楽は人生の重みと儚さ、そして郷愁まであらゆるものを含んだ美し過ぎるもの。「夕暮れに」の最後で聴かれる鳥の囀りに涙せずにはいられません。時代に相反するかのようなコロラトゥーラの技術が光る「ブレンターノ歌曲」もシュトラウスらしさ満開です。
収録作曲家:
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グラナドス(1867-1916):
ピアノ作品集 第10集 [リーバ/マソ]GRANADOS, E.: Piano Music, Vol. 10 (Riva) - In the Village
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570325
CD価格:1,900円(税込)
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タネーエフ(1856-1915):
交響曲 第1番&第3番 [トーマス・ザンデルリンク]TANEYEV, S.I.: Symphonies Nos. 1 and 3 (Novosibirsk Academic Symphony, T. Sanderling)
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570336
CD価格:1,900円(税込)
全てのロシア音楽好きに贈るすばらしき1枚。熱き魂の叫びに五感が震撼間違いなし!対位法の魔術師、タネーエフの残した4曲の交響曲。そのどれもが深い味わいを持ちます。今回名指揮者ザンデルリンクが録音に踏み切ったのは、とりわけ叙情的な第3番と第1番。曲の本質に迫る白熱の演奏で、繊細な弦の響きと押し寄せる金管の咆哮、押し寄せてくる情緒の高ぶりに五感が満たされます。究極の1枚の登場です。
収録作曲家:
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チリのギター音楽集 [ホセ・アントニオ・エスコバル]
ESCOBAR, Jose Antonio: Guitar Music of Chile
■器楽曲(ギター)
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570341
CD価格:1,900円(税込)
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J.C.バッハ(1735-1782):
6つの鍵盤ソナタ集 Op.17 [ノセ]BACH, J.C.: 6 Keyboard Sonatas, Op. 17
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570361
CD価格:1,900円(税込)
大バッハの末の息子は一族の音楽伝統とイタリアの新しい風の融合を図る若きモーツァルトに多大な影響を与えたと言われるJ.C.バッハは、鍵盤奏者としても革新的で、従来のチェンバロよりも新しいフォルテ・ピアノに興味を抱いた最初の人として知られています。作風もどことなくロマン派を先取りしていてちょっとひねった曲を聴きたい方にはぴったりの1枚と言えるでしょう。2005年、スペインのサンタンデール国際コンクールのピアノ部門で金賞を受賞した期待の若手ピアニスト、ノセによる演奏です。
収録作曲家:
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シューベルト(1797-1828):
ミサ曲 第6番 変ホ長調 D.950
スターバト・マーテル ト短調 D.175 [シュルト=イェンセン]SCHUBERT, F.: Mass No. 6 in E flat major / Stabat Mater (Immortal Bach Ensemble, Schuldt-Jensen)
■声楽曲 ■合唱曲
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570381
CD価格:1,900円(税込)
輝けるトロンボーン、巨大で崇高なフーガ。あまりにも素晴らしいシューベルトのミサ曲第6番シューベルトが亡くなる年に書かれたミサ曲第6番はその荘厳な響きで知られていますが、このイェンセン&イモータル・バッハ・アンサンブルの演奏は曲の魅力を最大限に引き出し、天上的とも言える美しさで聴き手の心を揺さぶります。清澄な合唱に涙が溢れてくるかもしれません。意外なことですが、NAXOSにシューベルトの合唱曲がレパートリーとして登場するのはこのアルバムが初となります。
収録作曲家:
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20世紀のピアノ・ソナタ集 [フランチェッティ]
BERG / HINDEMITH / HARTMANN: Piano Sonatas / SCHOENBERG: 3 Piano Pieces
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570401
CD価格:1,900円(税込)
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チャイコフスキー(1840-1893):
歌曲全集 第5集 [カザルノフスカヤ]TCHAIKOVSKY: Songs (Complete), Vol.5
■声楽曲
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570438
CD価格:1,900円(税込)
ついに完結!チャイコフスキー歌曲の全てをあなたに・・・チャイコフスキーの歌曲を全て網羅するというこのシリーズ。なんと聴き手にとって大きな喜びをもたらしてくれるのでしょう。興味深い曲が目白押しですが、とびきり面白いのがトラック10の「新しいギリシャの歌」。この歌では誰もが知っている怒りの日のメロディが効果的に使われています。カザルノフスカヤの歌はますます光り輝いています。
収録作曲家:
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ビラ=ロホ(1940-):
協奏曲集 [チュマチェンコ]VILLA-ROJO: Concierto plateresco / Serenata / Concierto 2
■協奏曲
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570443
CD価格:1,900円(税込)
ヴィラ=ロボスではありません。ビラ=ロホです。1940年生まれのビラ=ロホは、現代スペインの作曲家のなかでも最もダイナミックな作風の持ち主です。スペイン音楽の伝統をきちんと踏襲しつつ、新しい感覚を溶かしこんだ音は聴き手を不可思議な世界へと誘うのです。ここに収録された3曲の作品はどれもが個性的。コンシエルト・プラテレスコでは名手シェレンベルガーがオーボエを吹いています。
収録作曲家:
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バルトーク(1881-1945):
木製の王子 [オールソップ]BARTOK: Wooden Prince (The)
■バレエ・ダンス音楽
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570534
CD
通常価格:1,900円→ 特価!:1,290円(税込)王子と王女を真の愛に目覚めさせるのは? 外見に気を取られると、真実を見失うのです「青ひげ」に続くオールソップのバルトークは、バレエ音楽「木製の王子」です。おとぎ話をそのままバレエにしたこの作品、ストラヴィンスキーやワーグナーの影響を受けたと言われる激しいリズムと重厚な響きを持ち、バルトークの最高傑作の一つとされています。オールソップの緻密な音作りが曲の魅力を引き立てています。
収録作曲家:
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ゴダール (1849-1895):
ヴァイオリン協奏曲第2番
ロマンティック協奏曲/詩的な情景 [ハンスリップ]GODARD: Violin Concerto No. 2 / Concerto romantique / Scenes poetiques
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570554
CD価格:1,900円(税込)
美貌ヴァイオリニスト、クロエが奏でる甘くて切ない夢のようなヴァイオリン協奏曲バンジャマン・ゴダールの名前は訊いたことがなくともはるか昔、愛らしい「ジョスランの子守歌」を聴いたことがある人はいませんか? 今ではこの曲ばかりが有名ですが、他にも多くの美しいメロディを駆使したピアノやヴァイオリンの曲を書いた人です。このアルバムでは大作であるヴァイオリン協奏曲を2曲収録。甘い旋律に浸ってください。
収録作曲家:
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シベリウス(1865-1957):
チェロとピアノのための作品集 [マッコネン]SIBELIUS: Original Works and Arrangements for Cello and Piano
■室内楽
発売日:2008年05月09日 NMLアルバム番号:8.570797
CD価格:1,900円(税込)
愛国心を煽るには、オーケストラ? ピアノ? 合唱? いやいや、チェロとピアノもなかなかのものですあの勇壮果敢な名曲「フィンランディア」は聴いているだけで胸が躍ります。誰もが自分で演奏してみたくなるのも頷ける話です。実際ピアノ版も存在します。しかし、これをチェロとピアノで演奏しているなんて前代未聞ではありませんか。このアルバムを聴くときには、まず歌曲の編曲などからどうぞ。泣けます。そして最後に「フィンランディア」をどうぞ・・・。熱演です。熱いです。演奏することに意義がある。そんな一枚です。
収録作曲家:
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シベリウス(1865-1957):
組曲「歴史的情景」 第1番・第2番他 [ニュージーランド響/インキネン]SIBELIUS: Scenes historiques I and II / King Christian II Suite
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年04月09日 NMLアルバム番号:8.570068
CD価格:1,900円(税込)
1899年、当時の帝政ロシアによる新聞への弾圧に対して企画された「新聞祭典の催し」。この時に書かれた愛国記念劇のための音楽は後に、この「歴史的情景 第1番」と「フィンランディア」へと形を変えました。どちらもフィンランド人の愛国心をかきたてるものとして知られます。しかし「第2番」はその12年後に書かれたもので内容的にも音楽的にも大きなつながりは認められません。「クリスティアン2世」はシベリウスの後期の書法を予感させる雄大な曲。とりわけ夜想曲の濃厚な美しさがたまりません。
収録作曲家:
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ラウタヴァーラ(1928-):
交響曲 第8番「旅」他 [インキネン]RAUTAVAARA: Symphony No. 8, "The Journey" / Manhattan Trilogy / Apotheosis
■交響曲/管弦楽曲
発売日:2008年04月09日 NMLアルバム番号:8.570069
CD価格:1,900円(税込)
時を越えて続く旅は・・・誰のもの?
音楽で綴る旅、これぞラウタヴァーラの自叙伝的交響曲1980年生まれ、ヴァイオリンの腕も超一流、もちろん指揮者としても大活躍。期待の指揮者インキネンの本領発揮ともいうべく、ラウタヴァーラ作品集です。メインは交響曲第8番。人生を交響的音楽になぞらえたというラウタヴァーラの真情が溢れる雄大な音楽です。2009年にはインキネンの指揮で日本初演が予定されている作品です。ぜひ一足先に味わってください。収録作曲家: