デュロン(セバスティアン) Duron, Sebastian
生没年 | 1660-1716 | 国 | スペイン |
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辞書順 | 「テ」 | NML作曲家番号 | 28873 |
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ドゥロン(1660-1716):
《コロニス》 全2幕のサルスエラ [ヴァンサン・デュメストル、ル・ポエム・アルモニーク]DURÓN, S.: Coronis [Operetta] (Dumestre, Druet, Auvity, Pichanick, Bunel, Le Poème Harmonique, Dumestre)
発売日:2022年02月25日 NMLアルバム番号:ALPHA788
CD 2枚組
通常価格:3,975円→ 特価!:2,490円(税込)演奏陣充実!
南国情緒あふれるスペイン・バロック劇音楽、気品と躍動感に富んだ演奏でその古雅な響きに満ちた卓越した演奏解釈で注目され、フランスから欧州古楽シーンを牽引するル・ポエム・アルモニークによる、スペイン後期バロックの劇音楽という意外なレパートリー! イタリアのA.スカルラッティやフランスのカンプラと同い年のスペイン人作曲家ドゥロンは、21世紀に急速に復権が進み録音が増えつつある隠れた大物の一人で、ハプスブルク家最後のスペイン王カルロス2世の宮廷に迎えられ、数多くのサルスエラを作曲し音楽劇の世界に新境地を拓きました。 《コロニス》は1705年、スペイン王室が継承戦争の流れの中でブルボン家に渡ろうという頃に披露された重要作(長く作者不詳とされていましたが、2009年にドゥロン作と確定)。海の神ネプテューン(ネプトゥーノ)と太陽の神アポロ(アポロン)が水の精コロニスとの恋をめぐって争い、最終的にアポロが勝つ……という筋書きはまさにブルボン家の勝利宣言と取れる内容ですが、17世紀末イタリア音楽風のメロディセンスを軸に据えながら、スペインや新大陸の民衆音楽に通じる躍動感あふれる要素をそこかしこに盛り込むドゥロン随一の作曲感覚はここでも十全に発揮され、時代を越えて私たちを惹きつけてやみません。 キンタンス、マング、オヴィディら21世紀の古楽シーンで躍進めざましい独唱者たちに加え、器楽勢では8人にも及ぶ通奏低音をはじめ、スペイン古楽に欠かせないバホン(バスーン)の名手パパセルジオーをはじめ手練のプレイヤーが続々。ル・ポエム・アルモニークならではのノーブルな抒情に随所で絶妙なアクセントを添える打楽器や撥弦楽器のサウンドも痛快で、スペイン宮廷音楽の魅力を十全に味わえる演奏に仕上がっています。 -
ドゥロン(1660-1716):
歌劇《巨人の戦争》 [イリベル・アンサンブル/グラナダ・バロック管弦楽団/ダリオ・タマーヨ(芸術監督/ダリオ・モレーノ(チェンバロ&指揮)]DURÓN, S.: Guerra de los Gigantes (La) [Opera] (Alva, Cardoso, Barrios, Íliber Ensemble, Orquesta Barroca de Granada, Moreno)
発売日:2020年03月06日 NMLアルバム番号:IBS-132019
CD価格:2,250円(税込)
ドゥロンはスペイン・バロック時代の劇音楽の作曲家。実際に作品が上演されることはあまりありませんが、10作の楽譜が保存されており、少なくともその中の4作は完全な形で録音されるなど、同時代の作曲家に比べて知名度が低いわけではありません。彼の作品は、17~18世紀のスペインの宮廷音楽以外のドラマ・ペル・ムジカ(音楽によるドラマ)の要素等を多用したため、同時代のファン・イダルゴや、宮廷作曲家のアントニオ・レテレスなどの宮廷音楽をしっかり踏まえたドラマトゥルギーに比べると若干難解ですが、親しみやすい旋律と明快な作風はスペインを中心に広く愛されています。 ピリオド楽器を使用してヨーロッパ、特にアンダルシアのバロック時代の作品を多く上演しているグラナダ・バロック管弦楽団とイリベル・アンサンブルに、スペインで活躍する歌手たちによる演奏です。
収録作曲家:
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デュロン(1660-1716):
歌曲集 [アンドゥエサ/ヴィラス]DURON: Tonadas (Songs)
■オペラ
発売日:2008年01月16日 NMLアルバム番号:8.570458
CD価格:1,600円(税込)
何て天真爛漫な世界!17世紀スペインの知られざる歌曲集中部スペインで生まれたデュロン(1660-1760)。若き頃の経歴は良くわかっておりませんが、才能ある若者であったことは想像に難くありません。オルガニストとして20歳になる前にいくつかの重要なポストを与えられ、作曲家としても功績を残しました。このアルバムには16の世俗歌曲、イタリア風の世俗カンタータからの1曲、聖餐式のための2曲が収録されています。アンドゥエサの澄み切った歌声に心洗われます。
収録作曲家:
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Dicen que hay amor
マヨルカ歌曲集 - スペイン・バロックの音楽 [マリア・エスパーダ(ソプラノ)/ギレルモ・トゥリーナ(チェロ)/ダニエル・ガライ(打楽器)/マヌエル・ミンギロン(バロック・ギター/指揮)]DICEN QUE HAY AMOR - Cancionero de Mallorca(Espada, Minguillón, Collegium Musicum Madrid)
発売日:2023年08月04日 NMLアルバム番号:IBS-92023
CD価格:2,250円(税込)
『マヨルカの歌曲集 Cancionero Poético-Musical de Mallorca(CPMM)』は17世紀の終わりごろから18世紀初めにかけて編纂された写本で、当時のスペインの音楽を伝える貴重な資料の一つです。 このアルバムでは、その中からバロック時代の典型的な世俗歌曲トノ・ウマノ Tono Humanoを収録。Tono Humano(または複数形でTonos Humanos)は「人間の音楽」を意味し、Tono Divino(神の音楽)と呼ばれていた宗教的な音楽とは対照的なジャンル。恋愛を含む様々な世俗的な感情を表現しています。ソプラノと古楽器のアンサンブルで。
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グアテマラ大聖堂アーカイヴからの音楽 [エル・ムンド(古楽アンサンブル)/リチャード・サヴィーノ(指揮・編曲)]
Instrumental Ensemble Music - Archivo de Guatemala: Music from the Guatemala City Cathedral Archive (El Mundo, Savino)
発売日:2021年04月23日 NMLアルバム番号:8.574295
CD価格:1,600円(税込)
中南米におけるスペインの植民地では、17世紀から18世紀にかけて新たな文化が芽生えていました。スペインがもたらした宮廷音楽は、南米の先住民たちに伝播していく間に当地の民謡の影響を受け、厳格な宗教音楽すらも南米風に変化していったのです。 このような文化の変遷を示す数多くの貴重な資料は、グアテマラの中心にある「メトロポリタン大聖堂(グアテマラ大聖堂)」に保存されています。この壮麗な建造物は地域の大司教座としてグアテマラシティの中心に位置し、これまでにも多くの地震に耐え、その都度修復を施されながら、人々の心の拠り所として、また前述の通り、歴史的な資料の保管場所として大切な役割を果たしています。 このアルバムに収録された世界初録音6曲を含む17曲は、大聖堂に保存されている譜面からセレクトされたもの。ギター、ハープ、多彩なパーカッションと歌によるアンサンブルは、活気に満ちたリズムやエキゾチックな旋律を生き生きと再現、当時の活況を想起させます。
収録作曲家: