譚盾(タン・ドゥン) Tan, Dun
生没年 | 1957- | 国 | 中国 |
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辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 20180 |
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タン・ドゥン(譚盾)(1957-):
ピアノ作品集 [ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)]TAN, Dun: Piano Works - 8 Memories in Watercolor / C-A-G-E- / Film Music Sonata / Traces / The Fire / Blue Orchid (Van Raat)
発売日:2022年06月10日 NMLアルバム番号:8.570621
CD価格:1,900円(税込)
中国の長沙市に生まれた作曲家タン・ドゥン。西洋の様式を用いながらも東洋的要素を前面に出した作風と、特殊な楽器を用いた管弦楽作品が知られます。 ここで聴くことのできるピアノ曲もどれもが技巧的でドラマティック。「水彩による8つの思い出」は中国の五音音階が効果的に用いられており、時折ドビュッシーを思わせる色彩豊かな響きも感じられる組曲。続く「C-A-G-E-」は彼が師と仰ぐジョン・ケージへのオマージュ。ここでも中国的な音使いが印象的。 「フィルム・ミュージック・ソナタ」は映画音楽「The Banquet(邦題『女帝』)」からの4つの曲が用いられています。「トレース」は音と静寂のバランスが見事な曲。ピアニスト、ラルフ・ファン・ラートのために書かれた「火」では、タン・ドゥンの最もヴィルトゥオーゾ的でドラマチックな面を味わえます。 最後に置かれた「ブルー・オーキッド」はベートーヴェンのディアベッリ変奏曲の冒頭のモチーフが原型を留めぬほど様々な形に変奏され、鮮やかなドラマを作り上げました。 NAXOSレーベルで数々の現代作品を演奏するラルフ・ファン・ラートが繊細なタッチで全曲を聴かせます。
収録作曲家:
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タン・ドゥン(譚盾)(1957-):
管弦楽のための協奏曲
3つの音符のための交響詩他 [香港フィル/譚盾]TAN, Dun: Symphonic Poem of 3 Notes / Orchestral Theatre / Concerto for Orchestra (after Marco Polo) (Hong Kong Philharmonic, Tan Dun)
■協奏曲
発売日:2012年11月21日 NMLアルバム番号:8.570608
CD価格:1,900円(税込)
現代中国を代表する作曲家、タン・ドゥン。彼の活躍は国際的であり、指揮者としても広く活動しています。舞台作品から映画音楽まで幅広く手掛け、その作品の多くには中国の伝統楽器が用いられるなど、西洋音楽と東洋音楽の融合を図ることでも知られています。またそれに留まらず、珍しい楽器や奏法にも貪欲な興味を示し、水の音や紙から生まれる音色すらも、自らの音楽にとりいれています。 このアルバムには2012年に書かれた、とびきりの新作も含む3つの作品が収録されています。彼の親しい友人である歌手プラシド・ドミンゴのために書かれた「3つの音符のための~」、彼の作曲技法のエキスが存分に詰まった「管弦楽のための協奏曲」、そして彼の名を決定的にした「オーケストラル・シアター」。まるで映画を見ているような鮮明なイメージが浮かぶはずです。作曲家自身の指揮は、これらの曲に有無を言わせぬ説得力を齎していること間違いなし。
収録作曲家:
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中国のピアノ小品集 [エドワード・ハン・ジアン(ピアノ)]
Piano Miniatures from China - JIANG, Edward Han / SUN, Yiqiang / TAN, Dun / WANG, Jianzhong / WANG, Ming (Edward Han Jiang)
発売日:2023年02月10日 NMLアルバム番号:GP929
CD価格:1,950円(税込)
中国出身の作曲家たちが書いた1960年代から70年代の作品に、現代の作品を組み合わせた10作からなるコレクション。演奏しているのは、中央音楽院で学んだ後、コロンビア大学で研鑽を積み自らも作曲家として活動するエドワード・ハン・ジアンで、彼はピアノの黒鍵と白鍵を中国の水墨画の精神になぞらえ、崔世光の「松花江」と王建中の「浏阳河」(別名:瀏陽河)による悠然と流れる大河の姿や、 孫以強が描く西方の春の舞などを演奏。また中国古来の民謡をジアン自身でアレンジし、技巧的な装飾がほどこされた「茉莉花」や1300年以上も前の唐の時代にさかのぼる「春江花月夜」などを、長年にわたるこの国の文化を代表する作品としてコレクションに加えています。 他にはジアン作曲の子供のための「儿童园地组曲」と五音音階が効果的に用いられたタン・ドゥンの「水彩による8つの思い出」を収録。アルバムの最後は、中国でよく知られる映画の主題歌『漁光曲』の旋律を用いたジアンの即興演奏で締めくくられます。
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中国のこだま
スーザン・チャン ピアノ・リサイタル [スーザン・チャン]Piano Recital: Chan, Susan - ZHOU, Long / LAM, Doming / LOUIE, A. / TAN, Dun / CHEN, Yi (Echoes of China)
発売日:2015年09月23日 NMLアルバム番号:8.570616
CD価格:1,900円(税込)
現代中国のピアノ曲…どんな作品を頭に思い浮かべますか? このアルバムには5人の作曲家による多彩な作品が収録されており、想像通りの曲から、意表をつく曲まで、まさに「新鮮な驚き」を得ることができるというものです。ピアノの内部奏法を駆使し、「誰も撞かずとも自然に鳴る鐘」の伝説を音にしたという「ピアノベルズ」は、ラヴェル風の響きを有していますし、モンゴル王に嫁がなくてはいけなくなった若い女性の悲劇を描いた「哀歌」では中国の古いメロディが効果的に使われています。カナダで高く評価されている女性作曲家ルーイの作品は、もともとピアノの練習用に書かれたものですが、各々の曲には独自の物語があります。 このアルバムの中で最も有名なのがタン・ドゥンの「水彩による8つの思い出」でしょう。幼い頃の記憶に結びついた8つの曲は、聴き手の感情を強く揺さぶります。最後の2曲は世界初録音。最後の「北国の情景」はスーザン・チャンに捧げられた曲でもあります。
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アジアの弦楽四重奏曲集 [ニュージーランド弦楽四重奏団]
Asian Music for String Quartet - TAN, Dun / TAKEMITSU, Toru / GAO, Ping / UNG, Chinary / ZHOU, Long (New Zealand String Quartet)
■室内楽
発売日:2012年12月19日 NMLアルバム番号:8.572488
CD価格:1,900円(税込)
日本が誇る「タケミツ」を含む5人のアジアの作曲家による弦楽四重奏曲集です。琴の音を模したピツィカートが印象的な「秦の歌」、カンボジア生まれのチナリー・ウンの作品は、西洋音楽の形式の中に仏教思想を盛り込んだものです。四川省生まれのガオ・ピンはピアニストとしても有名で、日本にも来日しそのテクニックを披露していますが、ここでは不思議な響きを持った音楽を聴かせます。武満については、今さら紹介の必要もないでしょう。この作品は東京クァルテットの結成10周年記念の委嘱作です。譚盾の作品は、彼が1986年にニューヨークに来て初めて書いた曲集。幼年期の思い出から無調音楽まで様々なシーンが描かれた絵画的な小品集です。ニュージーランド弦楽四重奏団の演奏によって、異文化融合が一層際立っています。