2019年3月
145 件 / 145件中
-
Imaginario - 空想上のビウエラ曲集
~15世紀から16世紀へ、多声音楽とビウエラ~ [アルモニア・コンセルターダ(古楽器使用)、マリア・クリスティナ・キール(ソプラノ)、ジョン・ポッター(テノール)、アリエル・アブラモビチ(アルト&バス・ビウエラ)、ジェイコブ・ヘリングマン(アルト&バス・ビウエラ)]Vocal and Instrumental Music - JOSQUIN DES PREZ / RORE, C. de / VÁSQUEZ, J. (Imaginario: De un libro de música de vihuela) (Armonía Concertada)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:A460
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
15世紀から16世紀へ……それはフランドル楽派の全盛期であったとともに、当のフランドル地方を手中におさめたハプスブルク=スペイン王家が、破竹の勢いで世界帝国を築き上げつつあった時代。皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)が王室に築いたフランドル聖歌隊を通じて、スペイン王室には精巧な多声音楽をどこよりも豊かに育める環境が続きます。 そこでイベリア旧来の伝統との接点として注目をあびたのが、ギターに似た形状でありながらリュートのように精巧な多声音楽も奏でられるビウエラ。その弾き手が二人いれば4~5声からなる多声音楽も奏でられるうえ、繊細かつ多様な音表現は歌声との相性も抜群。 そんな特質を最大限に引き出せるのが、現代欧州最高の撥弦奏者ふたりと大御所歌手キール! 広範に使われていながら現存曲集がきわめて少ないビウエラのための音楽ですが、フランドル楽派の多声音楽をビウエラで多声表現できる技法を知り尽くしていればこそ、このような当時の実情にあわせた演奏再現は可能になるというもの。大航海時代をへて、南イタリア一帯までスペイン領となっていった時代ならではのレパートリーの広がりにも注目です。 ビウエラ二重奏も、歌を含むトラックも聴きどころ満載、国内仕様ではArcanaならではの詳細解説も歌詞も日本語訳付です。
-
リスト(1811-1886):
十字架への道
サルヴェ・レジーナ
我らが父なるかた
アヴェ・ヴェルム・コルプス [レインベルト・デ・レーウ(ピアノ&指揮)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、マルニクス・ド・カート(オルガン)]LISZT, F.: Via Crucis / Salve Regina / Vater unser / Ave verum corpus (Collegium Vocale Gent, de Cat, de Leeuw)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ALPHA390
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
異色のサティ解釈師として知られるピアニスト=作曲家、レインベルト・デ・レーウは古楽先進地オランダ生まれ…… 近年では古楽系指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘが立ち上げた老舗合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントとの共演も多く、すでにAlphaではヤナーチェクの合唱作品集を指揮したアルバムで高い評価を博しました(Alpha219)。 現代作品への適性と深い作品愛に裏打ちされた近代作品との相性はどこか、ハンス・ツェンダーやギドン・クレーメルなどのロマン派音楽での実績を連想させるところもあるデ・レーウですが、今回とりあげたのはリスト晩期の異色作。イエスが十字架にかけられるまで辿った14の場所をめぐる合唱曲『十字架への道』はこの作曲家が後年たどりついた濃密かつ玄妙な和声言語が「ことば」との相性とあいまって独特な鑑賞体験をもたらします。 デ・レーウ自身のピアノと古楽系合唱のピュアな響きとが作品美をえもいわれぬかたちで体験させてくれるであろう新録音、国内仕様では歌詞訳とあわせ解説の翻訳も添付されます。
収録作曲家:
-
ショーソン(1855-1899):
愛と海の詩 Op.19
交響曲 変ロ長調 Op.20 [ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、アレクサンドル・ブロック(指揮)、フランス国立リル管弦楽団]CHAUSSON, E.: Poème de l'amour et de la mer / Symphony, Op. 20 (Gens, Lille National Orchestra, A. Bloch)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ALPHA441
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
フランスのめざましいバロック・オペラ復興の機運に乗じて燦然と世界舞台にあらわれて以来、古楽から近代まで幅広いレパートリーで名演をくりひろげてきたヴェロニク・ジャンス。名盤も多く、とくに近年ではAlphaレーベルで録音したデュパルク、ショーソン、アーンらの歌曲集が世界的に評価され(Alpha215)英Gramophone誌でも年間大賞を勝ち取ったのが記憶に新しいところ。今回はジャン=クロード・カサドシュとの名盤の数々で知られたフランス北部の名門リル管弦楽団との共演で、満を持してフランス近代屈指の名作たるショーソン『愛と海の詩』を録音しました。 近年フランス近現代作品の指揮でめざましい活躍をみせるアレクサンドル・ブロックとの顔合わせは絶妙の采配で、同じ作曲家の交響曲とのカップリングにも注目。フランクやデュカスの作品と並ぶフランス近代屈指の交響曲の至宝を、同国随一のみずみずしい演奏で聴ける嬉しい新録音です。
収録作曲家:
-
J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータ 第82番・第169番他
~アルト独唱、オルガン、コラール~ [ダミアン・ギヨン(指揮) ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)、ダミアン・ギヨン(アルト独唱)、パトリック・ボジロー(オーボエ&オーボエ・ダモーレ独奏)、モード・グラットン(オルガン独奏)、セリーヌ・シェーン(ソプラノ)、ニコラ・スコット(テノール)、ブノワ・アルヌー(バス)]BACH, J.S.: Cantatas, BWV 169 and 82 / 18 Chorales, BWV 651-668, "Leipziger Chorale" (excerpts) (Le Banquet Céleste, Gratton, Guillon)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ALPHA448
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットン(ヘレヴェッヘのレーベルPhiからバッハのオルガン曲集もリリースされています。LPH021)とも共演し、通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。 今回はアルト=カウンターテナー独唱がきわだつバッハ屈指の名作BWV82と、オルガン独奏が印象的な立ちまわりをみせるBWV169(冒頭シンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番との転用関係で知られます)を主軸に据えながら、オルガンの存在感が強く印象づけられる独奏曲を4曲あわせて収録。ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。 国内仕様では充実解説・歌詞ともに日本語訳付です。
収録作曲家:
-
デュポン(1878-1914):
管弦楽作品全集
~フランス近代の知られざる夭逝の天才~ [パトリック・ダヴァン(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団]DUPONT, G.E.X.: Symphonic Works (Complete) (Liège Philharmonic, Davin)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:FUG751
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェル……19世紀末から20世紀初頭のフランスを賑わせてきた異才たちは彼らだけではなく、第一次大戦以後のモダニズムにかき消されて忘れ去られてしまった見過しがたい才人も少なくありません。 南仏でセヴラックが静かに才能を開花させていた頃、本盤の主人公デュポンはなんと、イタリアとフランスをまたにかけて歌劇作曲家として大成功。そのかたわらドビュッシー風ともヤナーチェク風とも言えそうな私小説的・描写的器楽音楽でみずみずしい才能を輝かせました。病弱で何かと療養生活を余儀なくされながら彼が綴ったピアノ曲は、すでにいくつかの録音を通じてフランス近代音楽ファンにひそかな喜びを提供してきたところ、驚くべきことにフランス語圏ベルギーの老舗楽団を指揮して俊才ダヴァンが管弦楽曲集を発表します。ピアノ曲として有名な「療養のとき(病床にて)」の管弦楽版をはじめ、フランク派とドビュッシ―を横目にみながら独自の成功を導き出した天才の技量を、雄弁な音言語の細やかさそのままにお楽しみいただけます。 日本語で読めるデュポンの資料がたいへん少ない中、国内仕様はフランス近代ファン垂涎の解説翻訳付。
収録作曲家:
-
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第6番 イ長調 WAB106 [ロビン・ティチアーティ(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団]発売日:2019年03月22日
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
昨年(2018年)もスコットランド室内管を率い、小編成でのブラームス交響曲全曲録音で話題となったロビン・ティチアーティの新録音はブルックナー! それもブラームスから一転、今度はコントラバス8人規模の雄大な編成との録音です。 ブルックナーの交響曲中、最も人気がないと見なされがちな第6番は、近年では第2楽章アダージョの清らかで深い悲しみに満ちたメロディが広く知られるようになりました。とはいえ、ブルックナー録音を敢行するに当たり、第6番を真っ先に選ぶのは勇気がいるところで、ティチアーティのこの曲への思い入れと自信が見て取れます。 編成に見合った的確なタクトでフランス近代作品でも精妙な解釈を引き出してみせたティチアーティですが、実はすでにブルックナーの交響曲第6番はウィーン交響楽団やノルウェーのベルゲン・フィルとの共演で披露した実績もあるところ。『ザ・ガーディアン』紙でも「広がりを感じさせる、めざましい」解釈と絶賛されたとおり、作曲家との思わぬ相性の良さが21世紀のブルックナー解釈に新境地を切り開いてくれそうです。今後の録音にも期待が高まりますが、まずは第6番の汲めど尽きせぬ豊かな音世界でその適性をじっくり味わいたい1枚です。
収録作曲家:
-
クリーヴランド管弦楽団
創立100周年記念コンサート
モーツァルト、R.シュトラウス
J.シュトラウス、ラヴェル [ラン・ラン(ピアノ)、フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)、クリーヴランド管弦楽団]発売日:2019年03月15日
DVD国内仕様 日本語解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
1918年に創設されたクリーヴランド管弦楽団は、初代ニコライ・ソコロフに始まり、ロジンスキ、ラインスドルフ、セル、マゼール、ドホナーニといった錚々たる巨匠が音楽監督を歴任し、半世紀のうちには世界有数のオーケストラへと成長しました。2018年9月29日に開催された100周年コンサートでは、このオーケストラを2002年から率いるフランツ・ウェルザー=メストが、故国オーストリアの首都ウィーンを彩ってきた音楽を集めるという趣向で観客を楽しませています。 最初に演奏されるモーツァルトには世界的人気ピアニスト、ラン・ランが登場。短調で書かれた数少ないモーツァルトの協奏曲を深く歌いこむラン・ランに、オーケストラがメストの棒でぴったりと寄り添う、息の合った素晴らしい演奏を聴かせます。 演奏機会がそう多いとは言えない「影のない女」交響的幻想曲では、美しいメロディ・ラインと溢れるようなハーモニーを絶妙にコントロールし、極上の音響に包まれる幸福を存分に味あわせてくれます。そして「ウィーン気質」での流れるような音運びと粋な歌いまわしは、メストの面目躍如と言えるでしょう。 今回の収録作品では唯一のフランスもので、ウィンナ・ワルツへのオマージュとして書かれた「ラ・ヴァルス」では、優雅ながら着実に高みへと導く巧みな構築力がコーダに至っても決して破綻することなく、音楽的なカオスを見事に表現しています。16年を迎えたメストとクリーヴランド管弦楽団の、成熟を感じさせる素晴らしいコンサートです。
収録作曲家:
-
クリーヴランド管弦楽団
創立100周年記念コンサート
モーツァルト、R.シュトラウス
J.シュトラウス、ラヴェル [ラン・ラン(ピアノ)、フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)、クリーヴランド管弦楽団]発売日:2019年03月15日
Blu-ray国内仕様 日本語解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
1918年に創設されたクリーヴランド管弦楽団は、初代ニコライ・ソコロフに始まり、ロジンスキ、ラインスドルフ、セル、マゼール、ドホナーニといった錚々たる巨匠が音楽監督を歴任し、半世紀のうちには世界有数のオーケストラへと成長しました。2018年9月29日に開催された100周年コンサートでは、このオーケストラを2002年から率いるフランツ・ウェルザー=メストが、故国オーストリアの首都ウィーンを彩ってきた音楽を集めるという趣向で観客を楽しませています。 最初に演奏されるモーツァルトには世界的人気ピアニスト、ラン・ランが登場。短調で書かれた数少ないモーツァルトの協奏曲を深く歌いこむラン・ランに、オーケストラがメストの棒でぴったりと寄り添う、息の合った素晴らしい演奏を聴かせます。 演奏機会がそう多いとは言えない「影のない女」交響的幻想曲では、美しいメロディ・ラインと溢れるようなハーモニーを絶妙にコントロールし、極上の音響に包まれる幸福を存分に味あわせてくれます。そして「ウィーン気質」での流れるような音運びと粋な歌いまわしは、メストの面目躍如と言えるでしょう。 今回の収録作品では唯一のフランスもので、ウィンナ・ワルツへのオマージュとして書かれた「ラ・ヴァルス」では、優雅ながら着実に高みへと導く巧みな構築力がコーダに至っても決して破綻することなく、音楽的なカオスを見事に表現しています。16年を迎えたメストとクリーヴランド管弦楽団の、成熟を感じさせる素晴らしいコンサートです。
収録作曲家:
-
シャブリエ(1841-1894):
喜歌劇《エトワール》 [ステファニー・ドゥストラック(メゾ・ソプラノ)、クリストフ・モルターニュ(テノール)、エレーヌ・ギュメット(ソプラノ)、ジェローム・ヴァルニエ(バス)、エリオット・マドーレ(バリトン)、ジュリー・ボーリアン(メゾ・ソプラノ)、パトリック・フルニリエ(指揮)、ハーグ・レジデンティ管弦楽団、オランダ・ナショナル・オペラ合唱団]発売日:2019年03月15日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕/解説付価格:4,400円(税込、送料無料)
物語は架空の国。国王ウフは明日に控えた祭りのメインイベントとなる「串刺し刑」に処する罪人を探しに町へやってきます。そこに居合わせたのが青年ラズリ。彼は隣国からの使節一行の一人、ラウラに一目惚れしますが、彼女が人妻と知りショックを受け、ついつい傍にいたウフ王を侮辱してしまいます。これ幸いとウフ王はラズリを罪人に仕立てますが、そこに現れたのが占い師シロコでした。シロコは「王とラズリの運命は結びついており、どちらかが命を落とすと、もう一方も同じ運命を辿る」と予言したため、ウフ王は刑を執行することができません。しかし使節エリソンの策略により、ラズリは銃で撃たれることに・・・ オッフェンバックが数々の洒脱な喜歌劇を発表していた1800年代後半、これに触発された作曲家たちも次々に楽しい作品を発表しました。このシャブリエの《エトワール》もそんな作品の一つ。1864年頃に作曲された1幕の喜歌劇《Fisch-Ton-Kan》は、シャブリエの友人、ヴェルレーヌの台本を元に書かれた作品ですが、これを聞いたルテリエとヴァンロー(同じく友人)が「歌詞が大胆過ぎるのではないか」と感じ、新たに台本を制作しシャブリエが作曲したのが、この喜歌劇《エトワール》です。劇中でラズリが歌うアリア「小さな星よ」を初めとして、全編にわたり繊細で美しい音楽に満ちています。 ドゥストラック、ギュメットを始めとした、現在注目を浴びる歌手たちの熱演をフルニリエの手堅いタクトが支えており、ローラン・ペリーの斬新な演出にも注目です。
収録作曲家:
-
ヘンデル(1685-1759):
歌劇《リナルド》(レーオによる1718年ナポリ版) [テレサ・レルヴォリーノ(メゾ・ソプラノ)、カルメラ・レミージョ(ソプラノ)、フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)、ロリアーナ・カステッラーノ(メゾ・ソプラノ)、フランチェスカ・アスチオーティ(コントラルト)、ダーラ・サヴィノーラ(メゾ・ソプラノ)、ファビオ・ルイージ(指揮)、ラ・シンティッラ管弦楽団&合唱団]発売日:2019年03月15日
DVD 2枚組国内仕様 日本語字幕/解説付価格:4,950円(税込、送料無料)
17世紀に流行していた叙事詩「解放されたエルサレム」を元に、ヘンデルが作曲したオペラ《リナルド》。様々な登場人物が入り乱れる長大な物語です。1711年に初演されたこの作品は大成功を収め、シーズン中だけでも15回上演されたという記録が残っています。 今回の上演に用いられたのは、この大成功を受け、イタリアの作曲家レオナルド・レーオが作った「ナポリ版」と呼ばれるスコアです。これは、ロンドンで最初に《リナルド》を歌った歌手グリマルディがナポリでこの曲を歌う際、リハーサルに携わったレーオと他の作曲家たちが設定を少し変更し、登場人物を加えるなどナポリ向けに改作したもので、このスコア自体は長い間失われていました。 今回は発見された「ナポリ版」をセキが再構築、上演にあたって演出を担当したサンガーティは設定を1980年代に変更し、なんとも面白い舞台が展開されます。もともとはキリスト教徒とトルコの戦いが主題となっていますが、この演出では80sポップ・ロックとヘヴィメタル(?かどうかはともかく)の戦いに置き換えられています。フ〇ディ・マーキュリー、ジー〇・シモンズ、デ〇ィッド・ボウイ、エル〇ン・ジョン、シ〇ール…?など、見覚えのある出演者ばかり。なかでも、フレ〇ィの歌う「私を泣かせてください」は聴きものと言えるでしょう。 しかし根底に流れるのは愛と人生についての考察。主役を歌るイェヴォリーノ、レミージョらの熱演にも注目です。
-
ヘンデル(1685-1759):
歌劇《リナルド》(レーオによる1718年ナポリ版) [テレサ・レルヴォリーノ(メゾ・ソプラノ)、カルメラ・レミージョ(ソプラノ)、フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)、ロリアーナ・カステッラーノ(メゾ・ソプラノ)、フランチェスカ・アスチオーティ(コントラルト)、ダーラ・サヴィノーラ(メゾ・ソプラノ)、ファビオ・ルイージ(指揮)、ラ・シンティッラ管弦楽団&合唱団]発売日:2019年03月15日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕/解説付価格:5,500円(税込、送料無料)
17世紀に流行していた叙事詩「解放されたエルサレム」を元に、ヘンデルが作曲したオペラ《リナルド》。様々な登場人物が入り乱れる長大な物語です。1711年に初演されたこの作品は大成功を収め、シーズン中だけでも15回上演されたという記録が残っています。 今回の上演に用いられたのは、この大成功を受け、イタリアの作曲家レオナルド・レーオが作った「ナポリ版」と呼ばれるスコアです。これは、ロンドンで最初に《リナルド》を歌った歌手グリマルディがナポリでこの曲を歌う際、リハーサルに携わったレーオと他の作曲家たちが設定を少し変更し、登場人物を加えるなどナポリ向けに改作したもので、このスコア自体は長い間失われていました。 今回は発見された「ナポリ版」をセキが再構築、上演にあたって演出を担当したサンガーティは設定を1980年代に変更し、なんとも面白い舞台が展開されます。もともとはキリスト教徒とトルコの戦いが主題となっていますが、この演出では80sポップ・ロックとヘヴィメタル(?かどうかはともかく)の戦いに置き換えられています。フ〇ディ・マーキュリー、ジー〇・シモンズ、デ〇ィッド・ボウイ、エル〇ン・ジョン、シ〇ール…?など、見覚えのある出演者ばかり。なかでも、フレ〇ィの歌う「私を泣かせてください」は聴きものと言えるでしょう。 しかし根底に流れるのは愛と人生についての考察。主役を歌るイェヴォリーノ、レミージョらの熱演にも注目です。
-
ダブリンの庭
~17・18世紀のアイルランド音楽と古楽器~ [レイナウト・ファン・メヘレン(テノール独唱)、ア・ノクテ・テンポリス(古楽器使用)、 アンナ・ベッソン(横吹式フルート)、 サラ・リディ(トリプル・ハープ/アイルランド型ハープ)、ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ロリス・バリュカン(チェンバロ)、クーン・プラーティンク(打楽器)、ドグ・バエリエット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]DUBHLINN GARDENS (THE) (Besson, Van Mechelen, A Nocte Temporis)
発売日:2019年03月08日 NMLアルバム番号:ALPHA447
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
17世紀末、アイルランドは対イングランド戦争に敗退。文化の礎を守ってきた貴族たちが殲滅ないし国外退去してしまったことで、アイルランド音楽は擁護者を失い伝統が途絶えてしまったと言われています。しかし音楽家たちは簡単には死に絶えませんでした。18世紀に入るとロンドンでは折々スコットランド音楽やアイルランド音楽が人気を誇り、伝説的名手たちから聴き取った名旋律が楽譜になって出版もされていたのです。 その再現に適任なのはやはり、当時の楽器と奏法で18世紀音楽を甦らせることに長けた古楽器奏者……天性の音楽感と民俗音楽への高い適性を示す若手が続々あらわれるフランス古楽界から、鍵盤奏者ジャン・ロンドーのグループ「ネヴァーマインド」でも活躍するトラヴェルソ奏者アンナ・ベッソンを中心に名手が揃い、すでにAlphaやRicercarに名盤の多い新世代歌手レイナウト・ファン・メヘレンを迎え、周到な考証と抜群の音楽性が交錯する極上アイリッシュ古楽アルバムをつくりあげました。 同様の古楽器によるアイルランド音楽アンソロジーであるラザレヴィチ盤(Alpha234)も人気のところ、新感覚アイリッシュ盤としても期待感が高まる1枚です。
収録作曲家:
-
〈HAYDN 2032 第7集〉
劇場監督たち~宮廷劇場にまつわる交響曲集
ハイドン(1732-1809):
交響曲 第9番・第65番・第67番
モーツァルト(1756-1791):
劇付随音楽『エジプトの王タモス』 [ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)、バーゼル室内管弦楽団]HAYDN, J.: Symphonies, Vol. 7 - Nos. 9, 65, 67 (Haydn 2032 Project, No. 7. Gli impresari) (Basel Chamber Orchestra, Antonini)
発売日:2019年03月08日 NMLアルバム番号:ALPHA680
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ハイドン生誕300周年となる2032年へ向け、古楽演奏の異才ジョヴァンニ・アントニーニが着実に進行させつつある交響曲全曲収録シリーズ第7巻のテーマは「宮廷劇場とその監督」。 古楽器・現代楽器を使い分ける俊才集団バーゼル室内管弦楽団と自ら結成したイル・ジャルディーノ・アルモニコ、2団体を振り分けてゆく企画ですが今回のパートナーは前者。みずみずしい才気があふれる初期作と充実のきわみとも言える中期2作はいずれも、エステルハージ侯爵家の宮廷劇場での催しをとりしきった劇場監督の采配と関連づけられる、オペラやカンタータの音楽をもとにした作品……とのことで、同じ劇場監督の一人が上演に関わったという『エジプトの王タモス』にモーツァルトが添えた音楽(アーノンクールの単独録音も今は昔、の充実作)も併録されているのは密かな注目ポイント。 スタイリッシュかつ自発性あふれる音作りもさることながら、今回もテーマを読み解くための充実解説(国内仕様は日本語訳付)が見逃せません。
-
カヴァッリ(1602-1676):
1660年の大ミサ
~フランス=スペイン和平成立を祝うヴェネツィア音楽~ [ステファニー・レヴィダ(ソプラノ)、パスカル・ベルタン(アルト=カウンターテナー)、マルシャル・ポリア(テノール)、ルノー・ブレス(バス)、バンジャマン・シェニエ(指揮)、ガリレイ・コンソート(合唱&合奏/古楽器使用)]CAVALLI, F.: Missa 1660 (Great Venetian Mass for the Franco-Spanish Peace of Louis XIV) (Galilei Consort, Chénier)
発売日:2019年03月08日 NMLアルバム番号:CVS006
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
巨匠モンテヴェルディの高弟としてヴェネツィアで頭角をあらわし、すぐにイタリア・オペラ史を最先端でリードする大作曲家となった名匠カヴァッリ。その豊かな実績は諸外国まで知れわたり、後年フランス王ルイ14世が隣国スペイン・ハプスブルク家との抗争にひとたび終止符を打った1659年には、講和祝典のための音楽提供者として白羽の矢が立ちます。翌1660年1月にパリで披露されたその祝典ミサ曲の演奏には、ヴェネツィアから随行した演奏陣のみならずパリ随一の歌手たちも集い、きわめてみごとな音楽と絶賛された記録が残っています。 ここではリュリによるフランス叙情悲劇創出の前、この歴史的音楽イベント(詳細は解説参照、国内仕様は日本語訳付)を振りかえるべく、フランスきっての声楽・器楽勢が集うガリレイ・コンソートが当時の様子をしのぶプログラムを編作。管・弦入り混じっての壮麗なヴェネツィア様式の音楽を、ヴェルサイユ宮殿の旧王室礼拝堂に緻密な解釈で響きわたらせます。 往年の「三大カウンターテナー」盤でも名高いパスカル・ベルタンはじめ演奏陣の充実度も見事。フランス音楽はイタリアから何を受け取ったのか? ヴェネツィア楽派とのかかわりを解き明かしながら「リュリ前夜」のフランス王室における教会音楽の真相に迫る、多声合唱と古楽器の交錯を十全に楽しめる注目盤です。
-
J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータに基づくオルガン協奏曲の再構成 [バルト・ヤーコプス (オルガン独奏&楽譜校訂)、寺神戸 亮 (指揮) レ・ムファッティ(古楽器使用)]BACH, J.S.: Organ Concertos (reconstructed by B. Jacobs) (B. Jacobs, Les Muffatti)
発売日:2019年03月08日 NMLアルバム番号:RAM1804
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
古楽大国ベルギーの俊才が集うレ・ムファッティ、注目すべき秘曲発掘の連続をへて今回は満を持してバッハ作品を録音。 しかしさすがレ・ムファッティ、企画内容からして一筋縄ではゆきません。バッハの“オルガン協奏曲”といえば、若き作曲家がヴィヴァルディらイタリア人作曲家たちの協奏曲の様式を学ぶべく、自らオルガンひとつで弾けるように編曲した作品群が有名……と思いきや、本盤はそれらとはまったく違う内容。バッハ自身、かつて自ら作曲した教会カンタータなどの音楽を編み替えて協奏曲に編曲することが多かったのに倣い、ここではオルガン独奏を含むカンタータの序曲やアリアなどを原曲に、オルガン独奏と弦楽合奏・通奏低音からなる協奏曲を新たに4曲も編作。さらにカンタータの冒頭合唱曲や別の楽器の独奏つき序曲をもとに、やはりオルガン独奏を伴うシンフォニアを3曲「バッハ流に」編曲してみせたのです(編曲の詳細も解説に明記……国内仕様では日本語訳付)。 結果的に誕生したのは、ヘンデルのオルガン協奏曲を思わせる編成ながら確実にバッハらしい音作り。数々の名盤で古楽鍵盤奏者としての技量を立証してきたバルト・ヤーコプスの自在なタッチが、寺神戸亮を指揮に迎えたレ・ムファッティの自発性あふれる音作りと交錯する注目盤です。
収録作曲家:
-
「恋人たちが気にするのは」
パーセル(1659-1695):
オペラ・アリア集 [ローワン・ピアース(ソプラノ独唱)、リチャード・エガー(チェンバロ)、ウィリアム・カーター(テオルボ&リュート)]発売日:2019年03月08日
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
バロックに関心が高まると必ず深く傾倒する時期が来るといっても過言ではない英国随一の作曲家、ヘンリー・パーセル。長大な作品の全曲盤も少なくはありませんが、本人の早世後もなお続々と名曲集が編まれ、18世紀に入ってもなお人気が衰えなかったこの作曲家の真骨頂は、歌のひとつひとつに秘められたニュアンスの細やかさにあるのではないでしょうか。 その意味で、数々の古楽系プレイヤーたちが独自の厳選名曲集をリリースしてきたところ、今回は本場・英国の最前線をゆく女声古楽歌手ピアースの決定的新録音が! しかも器楽陣は現在アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(エンシェント室内管弦楽団)の音楽監督でもある天才リチャード・エガーと、パラディアン・アンサンブルの創設者ウィリアム・カーター。「豊饒なバロック的器楽勢もよいが、当時の記録からみるかぎりパーセル劇音楽作品の伴奏はチェンバロとテオルボ類がベストチョイスなのは明らか」との観点から、本盤はこの2名手が細やかな感性全開で名歌手の歌を彩ってゆきます。「音楽はつかのま」や「おお孤独よ」など決定的名曲のほか、充実の選曲(国内仕様は解説訳・訳詩付)が見逃せません。
-
川口成彦
Road to Goya's era
ゴヤの生きたスペインより [川口成彦(フォルテピアノ)]Piano Recital: Kawaguchi, Naruhiko - ANGLES, R. / LOPEZ, F.M. / MONTERO, J. / SOLER, A. / TEIXIDOR, J. (Road to Goya's era)
■器楽曲(ピアノ)
発売日:2019年03月30日 NMLアルバム番号:MUSIS02
CD価格:3,300円(税込、送料無料)
2018年ワルシャワで開催された「第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール」で第2位入賞し、一躍時の人となったフォルテピアノ奏者、 川口成彦のソロ・アルバム第3弾。彼がこれまでのコンサートでライフワークとして取り組んできた、自身こよなく愛するスペインの知られざる作品を集めたアルバムです。 イタリア人ながら半生はスペインで活躍したドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)、そしてアントニオ・ソレール(1729-1783)らの時代から、傑作「イベリア」を残したイサーク・アルベニス(1860-1909)の登場までおよそ100年の間、大きな動きの見えないスペイン鍵盤音楽の歴史ですが、実際には当時の人々の生活と息遣いを感じることの出来る素晴らしい音楽がたくさん生まれていました。ちょうどその時代を生きた芸術家の一人が、画家のフランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)で、彼の生きた時代のスペインには一体どのような音楽が、どのような音で奏でられていたのだろう、というのがこのアルバムのコンセプトとなっています。 使用楽器にも大きなこだわりがあります。スペインの音楽をピリオド鍵盤楽器で、となると、地理的に近いウィーン式のヴァルターなどがよく使用されますが、18世紀にはスペイン王家にイギリスのブロードウッド社からピアノが贈られていたり、当地の楽器製作者がイギリスのスクエアピアノに影響を受けていたらしいことが分かっており、これを踏まえ、ここではイギリスの楽器が選択されました。 作品、楽器、解釈と全てにおいて幅広い探求を行い、そこから得た深い共感を持って表現された作品の数々。多くは5分にも満たない小品ですが、そのどれもがきらきらと輝く魅力を放つ、美しくも心沸き立つアルバムです。
-
来日記念 完全限定盤!
JAPAN TOUR 2019 SPECIAL EDITION
ソレンセン/ニールセン:作品集 [ファビオ・ルイージ(指揮) デンマーク国立交響楽団]発売日:2019年03月29日
CD来日記念 完全限定盤
通常価格:2,325円→ 特価!:590円(税込)北欧の名門、デンマーク国立交響楽団(デンマーク放送交響楽団)と
首席指揮者ファビオ・ルイージの組み合わせによる初CDが来日記念盤として登場!「ジャパン・ツアー2019 スペシャル・エディション」に選ばれたのは、デンマークの国民的作曲家ニールセンと、国際的に評価の高い現代デンマークの作曲家ソレンセン(セアンセン)の作品です。 第1曲目のソレンセン「イヴニング・ランド」は今回のツアーで日本初演予定の曲。2017年、ニューヨーク・フィルの委嘱作で、同年に初演され、ニューヨーク・タイムズ紙で絶賛されました。どこか懐かしく郷愁を誘う冒頭の穏やかな弦の旋律が一転、まるで火山の噴火のように爆発的なエネルギーを伴う風景に変わり、やがて少しずつ静けさが戻ってくるという劇的な内容は、作曲家が幼い頃に見た風景が反映されています。 第2曲目、ニールセンの「コモーティオ」はもともとはオルガンのための作品。1913年から構想を練り、完成を見たのは最晩年の1931年というニールセンの創作技術が結晶したものであり、彼の心の衝動が美しく昇華された作品として知られています。今回は、これも現代デンマークを代表する作曲家エブラハムセンが、オルガンの響きを丹念にオーケストラに移し替えることで新たな色彩を得ています。 第3曲目「交響曲 第5番」は、ニールセンが体験した第一次世界大戦の影響が色濃く映し出された起伏に富んだ作品。平穏と闘争が対照的に描かれており、なかでも第1楽章の途中で現れる小太鼓のアドリブによる激しい乱打が印象的です。 世界屈指の音響を誇るデンマーク放送コンサートホールでのライヴは録音もすばらしく、ルイージの的確な指揮による演奏は、現代デンマーク・クラシック界のクォリティの高さを知る絶好の内容となっています。 -
モンテヴェルディ(1813-1901):
マドリガル集 第9巻他 [マルコ・ロンギーニ(指揮)/デリティエ・ムジケ/]MONTEVERDI, C.: Madrigals, Book 9 (Il Nono Libro de Madrigali, 1651) / Scherzi musicali (1632) (Delitiæ Musicæ, Longhini)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.555318
CD価格:1,900円(税込)
2001年から2006年にかけて録音されてきたロンギーニとデリティエ・ムジケによるモンテヴェルディのマドリガル集、その最後を飾る第9巻のリリースです。 1651年、モンテヴェルディの死後に出版された第9集は、彼のマドリガル中、最も有名な「西の風がもどり好天をもたらす」を含む、愛と戦いを主題にしたマドリガルが収録されていますが、モンテヴェルディ自身が編纂したものではありません。また「音楽のたわむれ」も同じく別の人(モンテヴェルディのファンであったバルトロメオ・マーニとされる)が編纂した曲集。こちらは単声による歌曲が中心で、楽しい通奏低音がついています。 今作でも冒頭にモンテヴェルディと親しかったマリーニ(モンテヴェルディが楽長を務めていたサン・マルコ寺院楽団でヴァイオリンを弾いていた人)のシンフォニアを置き、17世紀当時の雰囲気を伝えています。
-
スーザ(1854-1932):
〈吹奏楽のための作品集 第18集〉
スタッグ・パーティ
「山師」組曲
パン・アメリカン諸国のマーチ他 [キース・ブライオン(指揮)/トリニティ・ラバン音楽大学ウィンド・オーケストラ/]SOUSA, J.P.: Music for Wind Band, Vol. 18 (Trinity Laban Wind Band, Brion)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.559812
CD価格:1,900円(税込)
スーザにおける40年の作曲生活の中で、行進曲と同じくらいに大切な位置にあったのが「オペレッタ」でした。彼自身も何曲かのオペレッタを書いただけでなく、当時流行していたオペラやオペレッタの旋律を用いて洒落た行進曲を書き上げています。冒頭の「メリー・メリー・コーラス」がその代表作品で、グノーの《ファウスト》から、ウェーバーの《魔弾の射手》など有名曲を経て、最後はヴェルディの「アンヴィル・コーラス」で幕を閉じるという楽しい曲です。 「私の思い出の中に」は一人の男の思い出話。他、世界初録音曲が多数収録されています。「パン・アメリカン諸国のマーチ」は第16集(8.559811)に収録された第1番から第13番までの続きが収録されています。
収録作曲家:
-
クルーズ(1956-):
アルメニア・レクイエム Op.66 [ショウシック・バルソウミアン(ソプラノ)/ガリネー・アヴァキアン(メゾ・ソプラノ)/イェギシェ・マヌチャリアンテノール)/ウラディーミル・チェルノフ(バリトン)/UCLAフィルハーモニア/ニール・スタルバーグ(指揮)/]KROUSE, I.: Armenian Requiem (Lark Master Singers, Tziatzan Children's Choir, UCLA Philharmonia, Stulberg)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.559846-47
CD 2枚組価格:2,900円(税込)
1915年から1922年にかけて、トルコ政府による「アルメニア人の大量虐殺」の行為は現在でもアルメニア国民にとって傷が癒えることのない出来事です。アメリカ人作曲家イアン・クルーズはこの事件から100年後の2015年に、追悼のためのレクイエムを書き上げました。 アルメニアの教会では死者を追悼する際にレクイエムを演奏するということはなく、一部の教区のみが、式典の最後に死者への短い祈りを捧げるという方式をとることが普通であったため、クルーズはこの作品を書き上げる際、典礼用の聖歌のテキストを中心に用いながら、様々な詩をはさみこみ(ブリテンの戦争レクイエムのように、悲しみと哀悼、そして和解への希望を歌い上げるように作品を構成、前半の苦悩の世界は全て終曲で浄化され、アルメニアの人々と多くの聴き手の心に温かい火を灯します。
収録作曲家:
-
ハリス(1945-):
冬の暖かい日
ローズムーア組曲/アウロス三部作/フラワーズ [アリス・コーガン・ウェインレプ(フルート)/アーロン・ゴールドマン(フルート)/キャロル・ビーン(フルート)/リィーア・アルスノー・バリック(フルート)/ニコラス・ストヴァル(オーボエ)/ポール・キーガン(クラリネット)/トゥルーマン・ハリス(ファゴット) 他]HARRIS, T.: Concertinos / Chamber Music (A Warm Day in Winter) (Weinreb, Ohlson, Eclipse Chamber Orchestra, Alimena)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.559858
CD価格:1,900円(税込)
現代アメリカの作曲家トルーマン・ハリスの室内楽作品集。ノーステキサス大学で文学学士号、アメリカ・カトリック大学で音楽修士号を取得し、このアルバムで演奏しているエクリプス室内オーケストラなどのいくつかの楽団や、キャピトル木管五重奏団ではファゴット奏者として活躍、最近退団するまで、幅広い音楽を演奏していたことで知られています。 彼の作品は、オーケストラ・ミュージシャンとしての経験をあまねく生かしたもので、ジャズやロマンス、ワルツなど様々な形式が用いられた興味深いものばかり。彼の楽器であるファゴットが縦横無尽に活躍する場面も多く、もちろんこのアルバムでも自身がソロ・パートを受け持ち、見事な演奏を披露しています。鮮やかな色彩と煌めく幻想性が感じられる美しい作品をお楽しみください。
収録作曲家:
-
コープランド(1900-1990):
バレエ音楽「グローグ」
「ビリー・ザ・キッド」 [レナード・スラットキン(指揮)デトロイト交響楽団]COPLAND, A.: Billy the Kid / Grohg [Ballets] (Detroit Symphony, Slatkin)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.559862
CD価格:1,900円(税込)
1922年秋、コープランドは友人とともに映画を見に行きました。上演されたのはドイツで人気のあったホラー作品「吸血鬼ノスフェラトゥ」。この魔力を持った吸血鬼を主人公にした映画に魅了されたコープランドは、バレエ音楽「グローグ」を作曲。50曲ほどの中から最終的に6曲が選ばれ、この組曲となりました。幻想的な雰囲気を持ったこの作品を気に入ったのは作曲家のオリヴァー・ナッセンで、彼はこの曲を1992年と翌93年に演奏、作品の真価を広く知らしめることになりました。 もう1曲の「ビリー・ザ・キッド」は1930年代のコープランドにおける代表的作品。19世紀に存在した無法者の生涯が描かれたアメリカ初の本格的なバレエです。通常は組曲版として演奏されますが、このアルバムでは完全版を収録。スラットキン率いるデトロイト交響楽団が華麗なサウンドを高らかに歌い上げます。
収録作曲家:
-
ウィリアムズ(1906-1977):室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ/六重奏曲
9つの楽器のための組曲他 [マデリーン・ミッチェル(ヴァイオリン&指揮)ロンドン室内アンサンブル]WILLIAMS, G.: Chamber Music (M. Mitchell, London Chamber Ensemble)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.571380
CD価格:1,900円(税込)
「20世紀におけるウェールズの最も重要な女性作曲家の一人」と目されるグレース・ウィリアムズ。幼いころから聖歌隊で歌い、ピアノとヴァイオリンを学んだという彼女は、カーディフ大学を卒業後、王立音楽大学でレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに師事。1930年にはウィーンで1年間勉強するための奨学金を獲得、ほぼ毎夜劇場に出かけ、オペラを見続けたというエピソードを持っています。作曲家としては、学生時代からいくつか作品を書きましたが、初期の作品のほとんどが散逸してしまいその全貌を知ることはできません。 このアルバムには1930年以降に書かれた室内楽作品を収録。バルトークやショスタコーヴィチを思わせる「ヴァイオリン・ソナタ」、彼女が愛したトランペットが活躍する「六重奏曲」、ストラヴィンスキー風の「9つの楽器のための組曲」などの1930年代の作品と、ヴァイオリン教本のために書かれた「ロンド」など晩年の作品をバランスよく配した興味深い1枚です。
収録作曲家:
-
リーム(1952-):
ヴァイオリンとオーケストラのための作品集 第2集
歌われし時
光の戯れ/コル・アルコ [ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン)/ダレル・アン(指揮)/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]RIHM, W.: Violin and Orchestra Music, Vol. 2 (Tianwa Yang, Rheinland-Pfalz State Philharmonic, Darrell Ang)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.573667
CD価格:1,900円(税込)
第1集(8.573812)に続くリームのヴァイオリン作品集。第2集では、リームの代表作である「Gesungene Zeit 歌われし時」と「Lichtes Spiel 光の戯れ」、「COLL'ARCO コル・アルコ(弓で)」の3曲を収録。なかでも「光の戯れ」での劇的な要素の中に溢れる透明な官能性は、多くの聴き手を魅了しています。 今作で名手ティアンワ・ヤンの伴奏を務めるのは、注目の若手指揮者ダレル・アン。第1集のマティアス・ミュラーとは異なる鋭角的なアプローチでオーケストラをまとめあげました。第1曲目の冒頭で聴かれる微かな弦のさざめきに漂う緊張感がその力量を物語っています。
収録作曲家:
-
ライネッケ(1824-1910):
チェロとピアノのための作品全集 [マルティン・ルンメル(チェロ)ローラント・クリューガー(ピアノ)]REINECKE, C.: Cello and Piano Works (Complete) (Rummel, Krüger)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.573727
CD価格:1,900円(税込)
1824年に現在のハンブルクに生まれ、1910年、ライプツィヒで没したライネッケ。85歳という当時としては長寿を全うした彼は、長い間ドイツ音楽界の重鎮であり、その発言力は強大なものでした。しかし実際には晩年近くになると、時代の流れについていくことはできず、彼から酷評を受けた新人作曲家たちも多く存在したとされています。彼自身の作品も、没後はほとんど忘れられてしまいました。 このアルバムでは彼の3曲あるチェロ・ソナタと「3つの小品」を聴くことができますが、美しいメロディや、時に見られる実験的な要素など、どれも聴きごたえのある作品ばかり。不当に忘れられているのは本当に残念です。古典派の「忘れられた作品」の蘇演に力を入れているオーストリアの名手、マルティン・ルンメルが心を込めて歌いあげます。
収録作曲家:
-
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
チェロとピアノのための作品集 [エンリコ・ディンド(チェロ)/アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ)]CASTELNUOVO-TEDESCO, M.: Cello and Piano Works (Dindo, Marangoni)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.573881
CD価格:1,900円(税込)
ひところは「ギター曲の作曲家」として知られていたカステルヌオーヴォ=テデスコ。最近はオーケストラ曲やピアノ曲などが次々と演奏、録音され、多彩な作品を楽しむことができるようになってきました。彼は「私はチェロを常に愛している」と語っており、このアルバムでは世界初録音となる「ソナチネ」を含む深い音色を用いた見事な作品を楽しむことができます。 1920年に作曲された「チェロ・ソナタ」はゆったりとした第1楽章と変奏曲形式を用いた第2楽章で構成されたユニークな曲。ソナチネとともに、ピアノ・パートの比重の大きさも特筆すべき点と言えるでしょう。またブロッホから影響を受けたユダヤ系の作品「ヘブライ語の歌」、「コル・ニドレ」は独自の雰囲気を湛えています。
収録作曲家:
-
バリオス(1885-1944):
ギター作品集 第5集 [セリル・レフィック=カヤ(ギター)]BARRIOS MANGORÉ, A.: Guitar Music, Vol. 5 (Refik Kaya)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.573898
CD価格:1,900円(税込)
「パラグアイのジャングルからやってきたギターのパガニーニ」これは1930年にバリオスが初のベネズエラ公演を行ったときに取った異名です。その際には興行主の依頼に応じ、鳥の羽根で頭を飾り、パラグアイの伝統的な民族衣裳を身に着けて舞台に上がり、名前もニツガ・マンゴーレ(Nitsuga はAgustinの逆綴り)と名乗るなど、ユニークな活動を4年間続けていたことで知られています。 そんなバリオスですが、作曲は1910年頃から始めており、民族音楽の要素を取り入れた数多くの作品はギタリストにとって大切なレパートリーになっています。このアルバムでは初期の名作「扉を開けて、私の故郷の少女よ」から晩年に書かれた一連の練習曲まで、さまざまな作品を聴くことができます。
-
ロシアの歌曲集 [マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)マリア・プリンツ(ピアノ)]
Vocal Recital: Gritskova, Margarita - TCHAIKOVSKY, P.I. / RIMSKY-KORSAKOV, N.A. / RACHMANINOV, S. (Songs of Russian Composers)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.573908
CD価格:1,900円(税込)
1987年ロシア出身のメゾ・ソプラノ、マルガリータ・グリツコヴァが歌う3人のロシア作曲家による歌曲集。サンクトペテルブルク州立音楽院で学び、いくつかの国際コンクールに入賞した彼女を最初に見出したのは、大指揮者マリス・ヤンソンスでした。2008年に彼の指揮の下、サンクトペテルブルク音楽院のオペラ劇場でビゼーの《カルメン》で主役を演じ一躍脚光を浴び、その後世界中の歌劇場でその美しい声を響かせています。2015年にはザルツブルク音楽祭でモーツァルトの《フィガロの結婚》のケルビーノを歌った他、ペーザロのロッシーニ音楽祭にも出演。更に活動の幅を広げています。 このアルバムではチャイコフスキー、リムスキー=コルサコフ、ラフマニノフの歌曲を熱唱、各々の作曲家の特色を生かし、歌詞に生命を吹き込んでいます。
収録作曲家:
-
期待の新進演奏家シリーズ
アマンダ・モール(オルガン)
オルガン・リサイタル [アマンダ・モール(オルガン)]Organ Recital: Mole, Amanda - ALAIN, J. / BACH, J.S. / BRUHNS, N. / BUXTEHUDE, D. / MESSIAEN, O. / MUHLY, N. / REGER, M.
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.573912
CD価格:1,900円(税込)
1988年に第1回のコンクールが開催されてから、注目の逸材を輩出してきた「武蔵野市国際オルガン・コンクール」。アジア唯一の国際オルガン・コンクールとして世界中から集まる意欲ある奏者たちをオーディションで篩にかけ、残った精鋭たちが現地で戦うという、聴き手にとっても手に汗握るコンクールです。 第6回優勝者、マイケル・アンガー、第7回優勝者、福本茉莉に続き、第8回コンクールを制したのは北アメリカ出身のオルガニスト、アマンダ・モール。彼女は楽器の特性を完全に手中に収め、課題曲のバッハ、レーガー、アランから、自由曲として選んだニコ・マーリーの作品までを豪快、かつ精緻に弾き切っています。オルガンの荘厳な音色も楽しめる素晴らしい1枚です。
-
ポッパー(1843-1913):
チェロ協奏曲集 [マルティン・ルンメル(チェロ)加藤 麻理(ピアノ)/テクウィン・エヴァンズ(指揮)チェコ室内管弦楽団パルドビツェ]POPPER, D.: Cello Concertos Nos. 1-4 (Rummel, Mari Kato, Czech Chamber Philharmonic, Pardubice, T. Evans)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.573930
CD価格:1,900円(税込)
「ハンガリー幻想曲」など超絶技巧を駆使したチェロ作品で知られるハンガリー出身のチェリスト、作曲家ダーヴィト・ポッパー。チェロ学習者のための「練習曲」を作曲し、多くの学生たちを育てあげたことでも知られています。このアルバムに収録された4曲のチェロ協奏曲は彼の創造の頂点をなすものであり、50年に渡る彼の作曲活動の全般に渡って作曲されています。しかし、現在人気を誇るのは彼のサロン風の作品ばかりであり、これらの協奏曲はほとんど演奏されることがありません。 このアルバムではウィーンを拠点に活躍するチェリスト、マルティン・ルンメルが独奏を担当、遊び心溢れる第1番、ドラマティックな作風による第2番、単一楽章のみの第3番まではオーケストラが伴奏を担い、第4番はピアノ伴奏で演奏されています。ブラームスから影響を受けたとされる重厚でロマンティックな音楽をお楽しみください。
収録作曲家:
-
J.S.バッハ(1685-1750):
マタイ受難曲 BWV 244 [ラルフ・オットー(指揮)/エヴァンゲリストゲオルク・ポプルッツ(テノール)/イェズスマティアス・ヴィンクラー(バス) 他/マインツ・バッハ合唱団/マインツ・バッハ管弦楽団(古楽器使用)]BACH, J.S.: St. Matthew Passion (Mainz Bach Choir and Orchestra, R. Otto)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.574036-38
CD 3枚組価格:3,900円(税込、送料無料)
ドイツ、カッセル出身の指揮者ラルフ・オットーが振るバッハの「マタイ受難曲」。あらゆる宗教作品の中で最高傑作とされるこの作品は、オーケストラと四声部の合唱を各々2組必要とし、演奏には2時間以上を要するだけでなく、曲の構造もすみずみまで練られています。バロック期から現代作品まで、幅広いレパートリーを持つオットー、ここでは荘厳な作品に真摯に向き合い、速すぎず、遅すぎることもない適度なテンポを用いて納得の行く音楽を生み出しました。 ポプルッツとヴィンクラーは、現代ドイツで高く評価されている宗教作品の歌手。他の歌手たちもドイツ語の響きを生かした個性豊かな歌唱を聴かせます。合唱団の柔らかい音色も聴きどころです。
収録作曲家:
-
クラシック・クラリネット
名曲集 [さまざまな演奏者]CLASSIC CLARINET
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.578174
CD価格:1,900円(税込)
ベニー・グッドマンやアーティ・ショウを始めとしたジャズ・プレイヤーからもこよなく愛される楽器『クラリネット』。1700年頃にドイツの楽器製作者J.C.デンナーがフランスの古楽器「シャリュモー」を改造して作ったとされていますが、正確な製作年代はわかっていません。しかしそのまろやかで魅力的な音色はモーツァルトを始めとした作曲家たちに愛されたことで、数多くの名作が生まれました。 このアルバムには古典派からロマン派にかけての名作の聴きどころばかりを収録。モーツァルトの友人、シュタッドラー等、当時の名手たちの見事な技術も伺える技巧的な作品の数々をじっくりとお楽しみください。
-
フルートのお気に入り
名曲集 [さまざまな演奏者]FLUTE FAVOURITES
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.578175
CD価格:1,900円(税込)
人類における「最も古い楽器」の一つとして認知されているフルートはもともと“空洞の管に息を吹きつけて発音する楽器”を指し、縦笛、横笛の区別はありませんでした。しかし、いつからか横笛のことをフルートと呼ぶようになり、19世紀半ばの楽器製作者テオバルト・ベームが改良したことで、更に進化した楽器に変貌。正確な音程と優雅な姿を備えた人気の楽器になったのです。 このアルバムではバッハ時代の作品(まだキー装置は備えていない)からドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」といった近代の作品までを収録。フルートのエレガントで美しい響きが存分に味わえる楽しい1枚となっています。
-
傑出したオーボエ
名曲集 [さまざまな演奏者]OUTSTANDING OBOE
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.578178
CD価格:1,900円(税込)
「OUTSTANDING OBOE=傑出したオーボエ」。OUTSTANDINGには「目立つ」という意味もあり、まさにオーボエのユニークな音色そのままの楽しい1枚となっています。もともとは古代ギリシャの伝説に登場するマルシュアス(半人半獣の精霊)が吹いた縦笛が原型とされる楽器にさまざまな改良を加え、17世紀頃に登場したという楽器であり、弦楽器だけで構成されていたオーケストラに初めて入った楽器ともされています。 バロック期にはとりわけイタリアの作曲家たちに愛され、楽器の表現力を最大に生かした数々の名曲が生まれました。このアルバムでは、バロック期から近現代の名曲が集められています。
-
オルティス(1956-):
合唱作品集 [メリディオナリス(合唱)/Taka Kigawa(木川貴幸)チェレスタ/セバスティアン・スビエタ(指揮)/]ORTIZ, P.: Choral Works (Meridionalis, Zubieta)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.579026
CD価格:1,900円(税込)
アルゼンチンで生まれ、現在カリフォルニアを拠点に活躍する作曲家パブロ・オルティス。アメリカを中心に精力的に作品を発表し、最近ではモダン・ダンスのグループに曲を提供するなど活躍しています。 このアルバムには彼の最近の合唱作品を収録。タイトル通り、中世の聖歌を思わせる古風な味わいを持つ合唱曲をチェレスタの神秘的な響きが繋ぐ「Maizal del gregoriano - グレゴリオ風のとうもろこし畑」、3人のソプラノが歌い交わす「マルティン・フィエッロ劇場」、中世のモテットを思わせる「変容」など、どの曲も時代を超越した様式感が魅力です。
収録作曲家:
-
コンスタンティン(1961-):
Rêverie - 夢想 [タマラ・コンスタンティン(ピアノ)/マルク・フェルテル(ピアノ)/ジアシン・ロイド・ウェバー(チェロ)/スン・ユーミェン(ヴァイオリン)/]KONSTANTIN, T.: Rêverie (Yu-Mien Sun, Jiaxin Lloyd Webber, Konstantin, Verter)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.579032
CD価格:1,900円(税込)
ジョージア(グルジア)で生まれ、幼いころからピアノを学んでいたというタマラ・コンスタンティン。才能ある子供のための音楽学校に入学し、ピアニストとしての才能を開花、トビリシ音楽アカデミーを卒業するも、結局は音楽の道に進むことはなく、石油会社の幹部として忙しい毎日を送っていました。しかしある時、カナダで開催されたオルガン・リサイタルで耳にした前衛的な曲に衝撃を受け、彼女は夫に「私ならもっとうまく書ける」とつぶやいたことから、彼女の作曲家生活が始まりました。 彼女の作品は気取らず耳なじみの良い旋律を持ち、気軽に口ずさめる愛らしい風情を湛えています。例えばトラック3の「ムーンライト・ラプソディ」は誰もが知っている有名曲を下敷きに、チェロの旋律を加え、新しい作品に生まれ変わらせたもの。「自分の音楽を通じて、個人的な表現を共有し、他の人々に喜びをもたらすことは、私にとっての喜びでもあり、素晴らしいインスピレーションの源となります。」と語る彼女の言葉そのままの魅力的な作品集です。
収録作曲家:
-
ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):
歌劇《スザンナの秘密》
弦楽のためのセレナード 変ホ長調 [ジュディス・ハワース(ソプラノ)/アンヘル・オデナ(バリトン)/フリードリヒ・ハイダー(指揮)オビエド・フィラルモニア]WOLF-FERRARI, E.: Segreto di Susanna, Il / Serenade (J. Howarth, Òdena, Oviedo Filarmonía, Haider)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:8.660385
CD価格:1,900円(税込)
外出を禁止したはずの妻スザンナの姿を、外で見かけたような気がしたジル伯爵。しかし家には彼女がいたため安心しましたが、なぜかそこにはタバコの薫りが・・・。「もしかしてスザンナに恋人がいるのでは」と疑心暗鬼にかられる伯爵、「あなたのいない間に少しくらい楽しんでもよいでしょう?」と答えるスザンナ、2人は大げんかを始めてしまいますが…。 ヴォルフ=フェラーリと言えば、あの美しい「マドンナの宝石」間奏曲がよく知られていますが、その他の作品を聴く機会はあまりありません。しかし、最近彼の作品の演奏機会が増え、オペラ作曲家としてだけではない彼の多彩な表情をみることができるようになってきました。 この「スザンナの秘密」は一幕ものの軽いオペラ。登場人物は2人のみのコンパクトな作品で、ミュンヘンで大指揮者フェリックス・モットルが初演し大成功を収めています。ちなみに「スザンナの秘密」とは、アルバムジャケットを見れば一目瞭然ですね。 アルバムの余白には初期の作品「セレナード」を収録。こちらも上品な響きを持つ美しい作品です。
収録作曲家:
-
ホセ・セレブリエール
ガーシュウィン(1898-1937)を振る [レオポルド・ゴドフスキー3世(ピアノ)/ホセ・セレブリエール(指揮)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]GERSHWIN, G.: American in Paris (An) / Piano Concerto / 3 Preludes (arr. J. Serebrier for orchestra) (Royal Scottish National Orchestra, Serebrier)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:ARIADNE5003
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,590円(税込)2018年、ガーシュウィンの生誕120周年を記念して再リリースされたアルバム。原盤は1998年に「Dinemec Classics」レーベルからリリースされたもので、ロンドンで行われたガーシュウィン生誕100年記念コンサートの後、グラスゴーでの演奏が収録されています。 一連の企画をたてたのはガーシュウィンの実の妹であるフランシズ・ガーシュウィン(1906-1999)。素晴らしい歌手であった彼女は夫のレオポルド・ゴドフスキーJr.(名ピアニスト、ゴドフスキーの息子)とともに活躍していましたが、このコンサートでは夫妻の息子でピアニストであるレオポルド・ゴドフスキー3世がソリストとして登場。伯父であるガーシュウィンのピアノ協奏曲を堂々と演奏しています。 また、フランシズはこの日の指揮者としてセレブリエールをロンドンに招待、彼は自身が編曲した「3つの前奏曲」と「子守歌」を披露しました。
収録作曲家:
-
グバヤの音楽 ~ 思索の歌
中央アフリカ共和国 [中央アフリカ共和国ンドンゲ村のミュージシャンたち]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,475円(税込)
中央アフリカ共和国からカメルーンにわたって暮らすグバヤ族の音楽を現地録音したアルバムの再発売。親指ピアノとして親しまれているサンザの伴奏による、独唱あるいは合唱による歌を集めています。素朴にして音楽の原点を感じさせる美しさ。
-
地唄・琴唄
邦楽4人の会 [邦楽4人の会]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,475円(税込)
1957年に尺八奏者・二代目北原篁山(こうざん)によって結成されたアンサンブル、「邦楽4人の会」がフランスで録音したアルバムの再発売。純邦楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを誇り、邦楽器の魅力を広く世界へ広めた彼らの記念碑的録音です。
-
モーツァルト(1756-1791)
マーラー(1860-1911)
ブラームス(1833-1897):
ピアノ四重奏曲集 [スクリデ・ピアノ四重奏団]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,325円(税込)
2001年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでの優勝以来、アーティストとしての成長を着実に遂げてきたバイバ・スクリデと、その妹ラウマ・スクリデという、来日公演でもお馴染みのラトヴィア出身の姉妹が中心となって結成された、スクリデ・ピアノ四重奏団。ヴィオラは、ル・サージュが進めたフォーレの室内楽作品集への参加など、ALPHAレーベルへの録音でお馴染みのフランス出身のリーズ・ベルトー。チェロのハリエット・クリーフはオランダの出身で、Capriccioレーベルよりソロ・アルバムを数点リリースしており、2018年の初来日時にはリサイタルのほか、読売日本交響楽団との共演でも話題となりました。 2016年のシューベルティアーデでデビューを飾ったこの国際色豊かなカルテット、アルバムは今回が初めてとなります。モーツァルトが劇的な展開を得意としたト短調で書かれたK478終楽章での生き生きとした表現、同じくト短調を用いた先鋭的な作風がシェーンベルクの心も捉えたブラームスでの、情感豊かなアンサンブルなどが聴きどころ。このモーツァルトとブラームスの人気作品に、やや通好みのするマーラーの断章を組み合わせています。繊細な表情に力強さも兼ね備えた、奥深い歌を楽しむことができます。
-
エルガー(1857-1934):
ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン・ソナタ [トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)/ジェームズ・ジャッド(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)]ELGAR, E.: Violin Concerto / Violin Sonata (Irnberger, Korstick, Royal Philharmonic, Judd)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99141
SACD ハイブリッド価格:2,550円(税込)
1910年、名ヴァイオリニストのクライスラーからヴァイオリン協奏曲の作曲依頼を受けたエルガーは、様々な技巧を盛り込んだ長大な作品を完成させ、クライスラーに献呈しました。しかし、当のクライスラーは作品を初演したものの、結局録音することはなく、他のヴァイオリニスト、メニューインやハイフェッツが好んで演奏、録音したことで後世に残る名作としての地位が確立されました。 このアルバムではザルツブルク出身のヴァイオリニスト、イルンベルガーが独奏を担当、ジェームズ・ジャッドが指揮するロイヤル・フィルハーモニーと共にロマンティックな旋律を悠然と紡いでいきます。 同時に収録されているのは、近年高い人気を誇るヴァイオリン・ソナタ。ピアノを担当するコルスティックの妙技も併せ、聴きどころの多い演奏が高音質でお楽しみいただけます。
収録作曲家:
-
エレート(1936-):弦楽四重奏曲集
弦楽四重奏曲 第1番-第3番 [アコード四重奏団]ERÖD, I.: String Quartets Nos.1, 2 and 3 (Accord Quartet)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99157
CD価格:2,320円(税込)
ハンガリー出身、オーストリアで活躍するイヴァン・エレートの弦楽四重奏曲集。エレートは第二次世界大戦で苦難を強いられたものの、戦後は教師、ピアニストとしてドイツの音楽界の発展に力を尽くした作曲家です。 前衛的な作風を用いることがなかったエレートの作品は、バルトークやブラームスからの影響が感じられる美しい旋律と、民謡風の雰囲気を併せ持つ魅力的なもの。ハンガリーの若手奏者たちによるアコード四重奏団は、デビュー作となるこのアルバムで、作品のすばらしさを丁寧に歌い上げています。
収録作曲家:
-
Pannonische Klänge - パノニアからの響き [パシフィック・カルテット・ウィーン]
Chamber Music (String Quartet) - HAYDN, J. / BARTÓK, B. / BRAHMS, J. (Sounds of Pannonia) (Vienna Pacific Quartet)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99182
CD価格:2,175円(税込)
2006年、ウィーン国立音楽大学の学生たちによって創立されたパシフィック・カルテット・ウィーン。高瀬悠太を第1ヴァイオリンに擁することもあり来日公演も多く、高い人気を誇るアンサンブルです。 前作(GRAM99107)ではハイドンとウェーベルン、デルングス、黛敏郎を並べた個性的なプログラムで聴き手を魅了しましたが、今作ではハイドン、バルトーク、ブラームスの3つの弦楽四重奏曲を披露。タイトルの「パノニア」とは、ドナウ川の北からハンガリー一帯の地名のこと。古代ローマ時代には「パンノニア」と呼ばれていました。第一次世界大戦中にバルトークがこの地域の民謡を調査し、自身の四重奏曲第2番に反映させたことから、このアルバム名が付けられたということです。
-
EntArteOpera Festival - 退廃音楽の祭典
室内楽作品と歌曲集 [ヘルミーネ・ハーゼルベック(メゾ・ソプラノ)/フランツ・バルトロメイ (チェロ)/クレメンス・ツァイリンガー (ピアノ)]Vocal and Chamber Music - BOSMANS, H. / WEIGL, V. / SCHLESINGER, C. / KAPRÁLOVÁ, V. (EntArteOpera Festival) (Haselböck, Bartolomey, Zeilinger)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99183
CD価格:2,175円(税込)
2012年から2016年まで毎年開催されていた「EntArteOpera Festival=退廃音楽の祭典」からのレコーディング。2016年はテーマに『女性作曲家たち』を据えて、ボスマンズ、ヴァイグル、シュレジンガー、カプラーロヴァの4人の作品を紹介しています。 女性の作曲家の活動が難しかったことに加え、戦争での迫害など様々な逆境をはねのけ、素晴らしい作品を残した彼女たちの偉業を讃えたアルバムは聴き手に大いなる感動をもたらします。また、1曲添えられたマルティヌーの作品は、カプラーロヴァの「クリスマス・キャロル」と同じ詩が用いられています。
-
マイセダー(1789-1863):
〈室内楽作品集 第4集〉
弦楽四重奏曲 第2番
弦楽五重奏曲 第2番 [ウィーン・マイセダー・アンサンブル]MAYSEDER, J.: Chamber Music, Vol. 4 - String Quartets, Opp. 6 and 51 (Wiener Mayseder Ensemble)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99184
CD価格:2,175円(税込)
ウィーン・フィルのメンバーであるライムント・リシーによるヨーゼフ・マイセダーの4枚目の作品集。今作ではマイセダーの弦楽四重奏曲と弦楽五重奏曲の2曲を聴くことができます。 イグナツ・シュパンツィヒに師事したマイセダーは、ウィーンの伝統を受け継ぐ作曲家、教師であり、ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストを始めとする数多くの弟子を育てながら、自身も優れたヴァイオリニストとして活躍しました。残念ながら、彼の存命中に愛された作品の多くは忘れられてしまいましたが、幸いなことにリシーの手によって発掘され、現在少しずつ演奏会のプログラムに載せられるようになってきました。 弦楽四重奏曲と五重奏曲は、マイセダーのヴァイオリニストとしての力量が存分に発揮された作品であり、リシーは第1ヴァイオリン奏者としてアンサンブルを完全に掌握、納得の演奏を披露するとともに、マイセダーの魅力を力強く語っています。
収録作曲家:
-
Sh'ma Israel - 聞け、イスラエルよ [シュムエル・バルツィライ(テノール)/イェディディヤ=ツヴィエル・ヴェクスラー(ソロ)/S.F.Y.フィルハーモニー管弦楽団&合唱団/Dr.モルデチャイ・ソボル(編曲&指揮)]
Vocal and Choral Music (Yiddish) - MALAVSKY, S. / ROSENBLUM, Y. / SHENKER, B.Z. / ZILBERTS, Z. (Sh'ma Israel) (Barzilai, Sobol)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99185
CD価格:2,320円(税込)
-
モーツァルト(1756-1791):
レクイエム ニ短調 K626
(P.リヒテンタールによる弦楽四重奏版) [パンドルフィス・コンソート]MOZART, W.A.: Requiem (arr. P. Lichtenthal for string quartet) (Pandolfis Consort)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:Gramola99188
CD価格:2,175円(税込)
モーツァルトの「レクイエム」の弦楽四重奏版は、20年ほど前にアグライア四重奏団のアルバムがリリースされて以来、クイケンをはじめ、いくつかのアンサンブルが手掛けたヴァージョンです。 編曲者リヒテンタールは、オーストリアの医学博士でアマチュアの音楽家。モーツァルトの息子カールと親しかった彼による編曲は、モーツァルトの生涯最後の名作を、忠実でありながら簡素な形で弦楽四重奏へと移し替えることに成功しています。 「歌詞が大きな意味を持つ宗教曲」から、一切の言葉を失くしてしまったこの編曲版を、ピリオド楽器アンサンブル、「パンドルフィス・コンソート」は親密に演奏。涙や悲しみの感情や希望の心を感じさせる素晴らしい仕上がりを見せています。
収録作曲家:
-
ロジステル(1879-1964):第一次世界大戦中の作品
ヴィオラ協奏曲
ラメントとアレグロ・エネルジコ
弦楽四重奏曲 第2番
告別 [テレーゼ=マリー・グリッセン(ヴィオラ)、ジャン=ポール・デシー(指揮) ワロン王立室内管弦楽団、ゴン弦楽四重奏団、アンヌ・レオナルド(ヴィオラ)]ROGISTER, J.: Lamento et Allegro energico / String Quartet No. 2 (Œuvres de la Grande Guerre) (Gong Quartet, Wallonie Royal Chamber Orchestra, Dessy)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:MEW1787
CD価格:2,475円(税込)
ベルギーの作曲家にして、リエージュ弦楽四重奏団などでも活躍したヴィオラ奏者、ジャン・ロジステルによる作品集。演奏者としての感性を大いに生かした無類のメロディ・メーカーであり、たいへんロマンティックな作風で知られます。 このアルバムはかつてリリースされた音源から、第一次世界大戦中の作品を中心に編集されたもの。当時ロジステルはドイツ軍の侵攻からなんとか逃れたものの、身重であった若い妻を出産後に亡くしてしまいます。その深い悲しみの中で書かれた「ラメント」は、彼の作品の中でも最も悲痛なものの一つ。数十年後の第二次世界大戦中には、より動きのある「アレグロ・エネルジコ」が書かれ、この「ラメント」と組み合されました。 小規模なヴィオラ協奏曲と弦楽四重奏曲第2番はほぼ同時に書かれ、リエージュ音楽院の学長ジュール・ロベールに捧げられたもの。世界大戦終結への思いが込められた「告別(Adiu)」は、その数か月後に再婚することになるリデ夫人に捧げられた美しい小品で、ソロはヴィオラのほかヴァイオリンとチェロ(リデ夫人はチェロ奏者でした)でも演奏できるようになっています。
収録作曲家:
-
シェイクスピア
ジュリアス・シーザー [フィリダ・ロイド演出 ハリエット・ウォルター、ジェイン・アノーカ、ジャッキー・クルーン、シロー・コーク、カレン・ダンバー]発売日:2019年03月29日
DVD価格:2,925円(税込)
シェイクスピア作品をはじめとする多くの舞台、コヴェントガーデンほかでのオペラ、そして「マンマ・ミーア!」といった大ヒット映画など、演出の分野で多彩な活躍を繰り広げるフィリダ・ロイド。彼女が2012年からドンマー・ウェアハウスで行っているのが、シェイクスピアの三大悲劇を女性のみで演じるという実験的なステージ。その第一回「ジュリアス・シーザー」の再演舞台を収めたDVDです。暴力や激しいロック・ミュージックといった過激な演出をあえて女性のみで演じることから生まれる、圧倒的な緊迫感が素晴らしいステージです。
-
A Salon Opera - サロンでオペラ [フラウグィッシモ・デュオ]
発売日:2019年03月29日
CD価格:2,100円(税込)
フルートとギターに特化した作品を演奏するユニークなアンサンブル「フラウグィッシモ・デュオ」。この「サロンでオペラ」と題したアルバムでは、19世紀前半に流行した“オペラのモティーフを用いた室内楽作品”を演奏しています。 録音などがなかったこの時代、演奏会を楽しむためには実際に劇場に出かける他なく、家庭で演奏できるこのような編曲作品が重用されました。モリーノやソルの華麗な装飾が凝らされた技巧的な作品は、聴いているだけで当時の雰囲気を味わうことができるでしょう。 また、このアルバムでは「フラウグィッシモ・デュオ」自らがシューベルトの愛らしい歌曲をフルートとギターのために編曲、その魅力を伝えています。
-
J.S.バッハ(1685-1750):
コラール・パルティータ集 [スティーヴン・ファー(オルガン)]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,100円(税込)
バッハの「コラール・パルティータ」はコラールを主題とする変奏曲。全部で6曲が残されていますが、その中の2曲は偽作とされており、真作と考えられるのはBWV766-769の4曲です。しかしこのアルバムでスティーヴン・ファーは敢えて、偽作とされるBWV770「ああ罪人なるわれ、何をなすべきか」を演奏。たとえバッハ作品でなくとも、素晴らしい作品であることを証明しています。 演奏で使用されたのは、2015年に製作され、イーストサセックス州フェアワープの私邸に据えられたオルガン。小型ながらも三段鍵盤を持つ充実した楽器で、このアルバムが初の録音となります。
収録作曲家:
-
芳しきことバラにもまさり
ヘンリー・パーセルと同時代の歌曲と組曲 [アンナ・デニス(ソプラノ)/サウンズ・バロック(アンサンブル)]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,240円(税込)
フランスとイタリア、双方から影響を受けたパーセルの音楽は、名歌手たちによって歌われ、楽譜も数多く出版され聴衆たちを熱狂させました。このアルバムはパーセルが劇場のために作曲した様々な作品の中から、いくつかの洗練された美しいアリアを選び、同時代の作曲家たち(劇場の同僚だった)のチェンバロやギターのための組曲を併せた17世紀のイギリス音楽についての興味深い1枚となっています。 ここで表情豊かな歌唱を披露するアンナ・デニスは、ロンドンの王立音楽院で学び、イギリス作品やロシア作品を得意とするソプラノ歌手。ジュリアン・パーキンズ率いるアンサンブル「サウンズ・バロック」が細やかな伴奏で歌を引き立てています。
-
ロワイエ(1705頃-1755):
クラヴサンのための小品集 第1巻 [林 美枝(チェンバロ)]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,100円(税込)
サヴォイア公国(現在のイタリア・ピエモンテ州)のトリノに生まれ1725年パリへ移住。ルイ15世の子供たちの音楽教師を務め、1748年からはコンセール・スピリチュエル(18世紀フランスの演奏会、音楽集団の名称であり、最初の定期演奏会とされる)を指導するなど名誉ある地位を確立したジョゼフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ。 このアルバムは彼の作品中、最も有名な「スキタイ人の行進」を含む「クラヴサン(=チェンバロ)のための小品集 第1巻」の全曲。演奏する林美枝は京都出身のチェンバロ奏者。英国を拠点にし、スペインやイタリアで活発な演奏活動を行い、日本でも鈴木雅明、有田正広の各氏との共演など、関西を中心に活動している実力派。
収録作曲家:
-
In the Middle of Things - 物事の途中で
ゼブ・ゴードン(1963-):
室内楽作品集 [ジュリアン・ブリス(クラリネット)/フィデリオ三重奏団]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,240円(税込)
古典派作品から現代まで幅広いレパートリーを持つフィデリオ三重奏団。このアルバムでは、名クラリネット奏者ジュリアン・ブリスをメンバーに加え、英国の現代作曲家、マイケル・ゼブ・ゴードンの一連の室内楽曲を演奏しています。 三重奏団とジュリアンは15年の長い関係を築いており、このアルバムでも、ゴードンが求める様々な楽器の組み合わせによる魅力的な響きを存分に引き出しています。ユニークなタイトルが付いた一連の作品をお楽しみください。
-
ブクステフーデ(1637-1707):
受難曲「われらがイエスの肢体」 BuxWV 75 [ケンブリッジ・トリニティ・ホール合唱団/オルフェウス・ブリタニクス(アンサンブル)/ネーウェ・ヴィアレス(アンサンブル)/アンドリュー・アーサー(指揮)]発売日:2019年03月29日
CD価格:2,100円(税込)
ブクステフーデの最高傑作のひとつ「われらがイエスの御体」は1680年に書かれた、7つの部分からなる連作カンタータ。ソロモンの雅歌などから引用された成句と、アルニュルフ・デ・リューフェン(ラテン語名:アルヌルフス・ロヴェニエンシス)の『リトミカ・オラツィオ (Rythmica oratio)』の一節が用いられており、十字架に磔となったキリストの御体の各部分へ語りかけることで、キリストの痛みをわがものとして捉え、受難を受け入れるという深い内容の祈りの音楽です。 演奏は2002年に設立された古楽器アンサンブル「オルフェウス・ブリタニクス」とヴィオール・コンソート「ネーウェ・ヴィアレス」を伴奏に、由緒あるケンブリッジ・トリニティ・ホール合唱団が美しいハーモニーを聴かせます。
収録作曲家:
-
メンデルスゾーン(1809-1847):
ピアノ作品集 [アラスデア・ビートソン(ピアノ)]MENDELSSOHN, Felix: Piano Music (Beatson)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0104
CD価格:2,160円(税込)
スコットランド出身のピアニスト、ビートソン。イギリスを拠点に活動し、最近ではフランスの室内楽フェスティヴァル「MusiqueàMarsac」を創設し、芸術監督として手腕を発揮しています。 このアルバムは2010年に録音されたもので、メンデルスゾーンの数多いピアノ曲の中から、初期から晩年までの名作をピックアップして演奏。17歳の時に作曲されたピアノ・ソナタ第1番に漂うベートーヴェンの影響や、後期の作品で綿密な構成を持つ「変奏曲」の穏やかさなど、さまざまな要素が丁寧に描き出されています。無言歌での柔軟な歌いまわしも魅力的。
収録作曲家:
-
シェイベル(1905-1960):
合唱作品集 [21世紀合唱団/ハワード・ウィリアムズ(指揮)/]SEIBER, M.: Choral Music (Choir of the 21st Century, H. Williams)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0105
CD価格:2,160円(税込)
ブダペストで生まれ、コダーイと一緒に学んだというマティアーシュ・シェイベルの合唱作品集。フランクフルトでは高等音楽院のジャズ部門で教えるも、1933年にナチス政権を逃れ、イギリスに亡命。この地に定住し作曲を指導、数多くの弟子を育てました。また合唱団「ドリアン・シンガーズ」を組織して数多くのコンサートを開催し、冒頭の「不実な恋人」など、どこかで聴いたような親しみやすい旋律に英語の歌詞をつけることで、聴衆たちにユーゴスラビアやハンガリーの民族音楽を広めることに尽力した功績でも知られています。 このアルバムはシェイベルの没後50年を記念して製作されたもの。彼の多彩で魅力的な作風に触れることができます。
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲全集 第1集 [グールド・ピアノ・トリオ]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios (Complete), Vol. 1 (Gould Piano Trio)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0114
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの名手たちをメンバーとする「グールド・ピアノ・トリオ」によるベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集、シリーズ第1集。全てライヴ公演の収録であり、ここで選ばれているのは、1795年に出版された第2番、「幽霊」のタイトルで知られる第5番、第10番とも呼ばれる「14の変奏曲」と単一楽章の「アレグレット」の4曲です。チェロとヴァイオリンの温かい響きと絶妙なピアノの音が相俟って、素晴らしい音楽が展開されています。
収録作曲家:
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲全集 第2集 [グールド・ピアノ・トリオ]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios (Complete), Vol. 2 (Gould Piano Trio)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0120
CD価格:2,160円(税込)
グールド・ピアノ・トリオによるベートーヴェンピアノ三重奏曲全集の第2集。フィレンツェとメルボルンで開催された2つの国際室内楽コンクールで第1位を獲得し、以降、イギリスを拠点にヨーロッパとアメリカで活躍を続けるグールド・ピアノ・トリオ。メンバーのピアニスト、ベンジャミン・フリスが得意とするメンデルスゾーンやフンメルなど数多くのレパートリーを持ち、緊密な演奏を繰り広げるアンサンブルです。 この日の演奏は1791年に完成された変ホ長調の三重奏曲でスタート。3曲それぞれの曲の良さを生かし、見事なアンサンブルで聴かせます。
収録作曲家:
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲全集 第3集 [グールド・ピアノ・トリオ/ロバート・プレーン(クラリネット)]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios (Complete), Vol. 3 - Opp. 11, 38, 121a (Gould Piano Trio)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0135
CD価格:2,160円(税込)
グールド・ピアノ・トリオによるベートーヴェンピアノ三重奏曲全集の第3集。今回のライヴは、数多くのオーケストラとの共演で知られるクラリネット奏者ロバート・プレーン(NAXOS盤「フィンジ:クラリネット協奏曲・・・8.555366」のソリストでもある)を迎え、クラリネット三重奏曲を中心に演奏。美しいカンタービレを駆使したゆったりとした響きが印象的なベートーヴェンです。「仕立て屋カカドゥ」の主題による変奏曲とロンドでの、変幻自在な表現にも注目。熱狂的な拍手が聴衆たちの興奮を伝えています。
収録作曲家:
-
ダイソン(1883-1964):
合唱作品集 [ディヴィッド・ウィルコックス(指揮)/王立音楽大学合唱団/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]DYSON, G.: Choral Music (Royal College of Music Chamber Choir, Royal Philharmonic, Willcocks)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD014
CD-R価格:2,160円(税込)
-
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲全集 第4集 [グールド・ピアノ・トリオ]BEETHOVEN, L. van: Piano Trios (Complete), Vol. 4 (Gould Piano Trio)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0144
CD価格:2,160円(税込)
2011年から2012年にかけて、4回に渡って開催されたグールド・ピアノ・トリオによるベートーヴェン:ピアノ三重奏曲の全曲コンサート。最後を飾る5月のライヴで演奏されたのは、第1番と小さなアレグレット、そして最高傑作の一つ「大公」の組み合わせ。優れたピアニストであったベートーヴェンのテクニックが垣間見える見事なピアノ・パートをフリスが見事に演奏。美しい弦との組み合わせが魅力的な作品を、彼らは最高の形で聴かせています。
収録作曲家:
-
室内楽作品集
ウェーバー/キュフナー:
序奏、主題と変奏曲
ベートーヴェン(1770-1827):
七重奏曲 Op.20
ヨハン・シュトラウス:
春の声/無窮動(エマ・ジョンソン編) [エマ・ジョンソン(クラリネット)/カルドゥッチ弦楽四重奏団/クリス・ウェスト(コントラバス)-9/フィリップ・ギボン(ファゴット)-9/ピーター・フランコーム(ホルン)-9]Chamber Music (German) - BEETHOVEN, L. van / WEBER, C.M. von (Emma Johnson and Friends) (E. Johnson, P. Gibbon, C. West, Carducci String Quartet)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0190
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,690円(税込)イギリスを代表する女性クラリネット奏者、エマ・ジョンソン。このアルバムは彼女が率いる仲間たちとカルドゥッチ弦楽四重奏団による極めて親密なベートーヴェンを中心に、いくつかの楽しい作品が収録されています。 ベートーヴェンの七重奏曲は発表当時から大人気となりましたが、これまでにはなかった新鮮な楽器の組み合わせであり、奏者を集めるのも困難であったため、のちにピアノ三重奏版など様々な形に編曲されました。貴族たちやアマチュア音楽家たちが仲間内で楽しめるように、程よい難易度と明るい楽想を持っています。 以前はウェーバーの作品と考えられていた「序奏、主題と変奏曲」は現在キュフナーの作品と断定されていますが、その美しさは不変です。エマ自身が編曲した2曲のシュトラウス作品は、まさにアンコールにぴったりの遊び心が溢れています。
収録作曲家:
-
モーツァルト(1756-1791):
〈ピアノ・ソナタ集 第1集〉
第6番 ニ長調 K284/第17番 変ロ長調 K570
第2番 ヘ長調 K280/幻想曲 第3番 ニ短調 K397 [ピーター・ドノホー(ピアノ)]MOZART, W.A.: Piano Sonatas, Vol. 1 (P. Donohoe)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD0191
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,690円(税込)イギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーによる全6巻からなるモーツァルトのピアノ・ソナタ全集の第1集。ここでは2曲の初期のソナタと、モーツァルト研究家アルフレート・アインシュタインが「晩年の傑作であり、モーツァルトのソナタの理想的な形」と呼んだ第17番(ヴァイオリンのオブリガードが付けられた版も有名)を演奏。途中にニ短調の幻想曲を挟むという構成になっています。ドノホーは真摯に曲を演奏、モーツァルトのメロディの美しさを存分に感じさせてくれます。
収録作曲家:
-
モーツァルト(1756-1791):
弦楽四重奏曲集 第1集 [コウル弦楽四重奏団]MOZART, W.A.: String Quartets, Vol. 1 (Coull Quartet)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD040
CD価格:2,160円(税込)
1974年、英国王立音楽院の学生たちによって創立、以降イギリス作品を中心に活発に活動を続けるコウル四重奏団。メンデルスゾーンやシューベルトなどのロマン派作品から20世紀近代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これまでに30作を超えるレコーディングを行うなど、40年以上に渡る長いキャリアを誇っています。 「数多くの作品の中でもモーツァルトは格別」という彼ららしく、端正で流麗な演奏を披露しています。「アダージョとフーガ」での緊張感あふれる表現が見事です。
収録作曲家:
-
スクリャービン(1872-1915):ピアノ作品集
24の前奏曲 Op.11/「幻想ソナタ」Op.19
ピアノ・ソナタ 第6番 ト長調 Op.62
詩曲「炎に向かって」Op.72他 [ダニエル・グリムウッド(ピアノ)]SCRIABIN, A.: Piano Music (Grimwood)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD041
CD-R価格:2,160円(税込)
17世紀のヴァージナル作品から現代曲まで幅広いレパートリーを持つピアニスト、グリムウッド。彼はピアニストとして活躍する他、編集者としてジョン・フィールドとアドルフ・フォン・ヘンゼルトの作品を校訂、ペータース社から出版しています。またBBC放送の「Radio 3」へ定期的に出演するなど多彩な活動で、イギリスのみならず世界中から注目を集めています。 このアルバムは2003年に録音されたスクリャービン作品集。繊細なタッチと表現力に加え、小品1曲1曲のニュアンスの違いが見事に描き出し、揺れ動くハーモニーを的確に捉えた精緻な演奏で聴き手を魅了します。
収録作曲家:
-
フランスとスペインからの音楽 [ジェイミー・ウォルトン(チェロ)/ダニエル・グリムウッド(ピアノ)]
Cello Recital: Walton, Jamie - FAURÉ, G. / CASSADÒ, G. / DEBUSSY, C. / GRANADOS, E. / FALLA, M. de / RAVEL, M. (Music from France and Spain)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD042
CD価格:2,160円(税込)
-
マクダウェル(1860-1908):
ピアノ作品集 [サンドラ・カーロック(ピアノ)]MACDOWELL, E.: Piano Music (Carlock)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD043
CD価格:2,160円(税込)
愛らしい小品集「森のスケッチ」で知られるアメリカの作曲家マクダウェル。ヨーロッパ生活が長く、とりわけグリーグを尊敬していたという彼の作品は、アメリカ民謡の影響を受けつつ、抒情的な雰囲気に満たされています。 このアルバムで一連の作品を演奏しているカーロックは、ノルウェーのベルゲンにあるグリーグの家で初めてマクダウェルを弾いたピアニスト。このアルバムでは「森のスケッチ」の代表作“野ばらに寄す”での優しい曲調とは全く違った激しさを持つ「演奏会用練習曲」を含む興味深いプログラムを披露しています。
収録作曲家:
-
スペイン歌曲集 [パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)/グレイグ・オグデン(ギター)]
Vocal Recital: Rozario, Patricia - GERHARD, R. / RODRIGO, J. / SOR, F. (Spanish Songs)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD078
CD価格:2,160円(税込)
ソル、ジェラールとロドリーゴ、このスペイン生まれの3人の作曲家による歌曲集。ジェラールはカタロニア出身。ウィーンとベルリンでシェーンベルクに師事、一旦はスペインに戻るも、その後イギリスに移住、亡くなるまでこの地を離れることはありませんでした。民族音楽を取り入れた彼の「カンタレス」は現代的な雰囲気を持ちながらも、熱い心情を反映させています。 ソルとロドリーゴの歌曲はギターの持ち味を存分に生かしたもの。郷愁溢れる雰囲気が心に迫る美しい歌曲です。ジョン・タヴァナーやマクミランなどの現代声楽曲を得意とするソプラノ、パトリシア・ロザリオが強烈な存在感を持つ歌唱を聴かせています。
-
フィリス・セリックを讃えて [フィリス・セリック(ピアノ)]
Piano Recital: Sellick, Phyllis - TIPPET, M. / HODGE, H. / RAVEL, M. / COUPERIN, F. / DEBUSSY, C. (A Tribute to Phyllis Sellick) (1941-1942)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD079
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの女性ピアニスト、フィリス・セリック(1911-2007)。1937年に結婚した夫シリル・スミスとデュオを組み、たびたびプロムスで演奏。夫が病気で左手の機能を失ったときには、マルコム・アーノルドが彼らのために「3手のためのピアノ協奏曲」を作曲、大切なレパートリーとして演奏活動を続けたことでも知られています。 このアルバムは2007年に95歳でこの世を去った彼女への思い出として制作されたもの。明快な表現と巧みなテクニックで演奏されたバロックから近代に至る一連の作品は、セリックの優れた資質を克明に描き出しています。
-
コンスタント・ランバート
バレエ音楽を振る [コンスタント・ランバート(指揮)/サドラー・ウェルズ管弦楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Sleeping Beauty (The) / MEYERBEER, G.: Les Patineurs (Constant Lambert Conducts Ballet Music)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD080
CD
通常価格:2,025円→ 特価!:1,690円(税込) -
ニコラ・ミーチャム
ピアノ・リサイタル [ニコラ・ミーチャム(ピアノ)]Piano Recital: Meecham, Nicola - ENESCU, G. / JANÁČEK, L. / KODALY, Z.
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD081
CD価格:2,160円(税込)
イギリス、バース生まれのピアニスト、ニコラ・ビーチャムが演奏するルーマニア、ハンガリーのピアノ曲集。3人の東欧の作曲家が書き上げた民族色豊かな作品はそれぞれ特徴的で、力強いエネスコ、静かな感情のうねりが感じられるヤナーチェク、エキゾチックな雰囲気が漂うコダーイ、この曲調の違いをミーチャムが的確に弾き分けることで、各々の作品を存分に楽しむことができます。
収録作曲家:
-
ヘンデル(1685-1759):
トリオ・ソナタ集 Op.2 [オリヴァー・ウェッバー(ヴァイオリン)/ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ]HANDEL, G.F.: Trio Sonatas, Op. 2 (London Handel Players)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD084
CD価格:2,160円(税込)
ロンドン古楽界で活躍するフルート奏者、レイチェル・ブラウンとヴァイオリニスト、オリヴァー・ウェッバーを迎えたヘンデルのトリオ・ソナタ集。中心となるアンサンブル「ロンドン・ヘンデル・プレイヤーズ」は2000年に開催された「ロンドン・ヘンデル音楽祭」でデビュー、以来、ヨーロッパから北アメリカで演奏、エマ・カークビーやジェームズ・ボーマン、ダニエル・テイラーなどの名歌手とも頻繁に共演しています。 ここでは最も得意とするヘンデルのトリオ・ソナタを取り上げ、ソリストの技量が際立つ巧みな演奏を繰り広げています。
収録作曲家:
-
ショパン(1810-1849):ピアノ作品集
バラード 第4番 ヘ短調
マズルカ 第36番・第37番・第38番
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調
舟歌/ポロネーズ 第7番「幻想」 [ピーター・ケイティン(ピアノ)]CHOPIN, F.: Piano Music (P. Katin)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD085
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの名ピアニスト、ピーター・ケイティン(1930-2015)。4歳から音楽を学び、18歳でウィグモア・ホールにデビュー。大戦後のソ連で初のソロ・ツアーを行ったイギリス人ピアニストとしても知られる彼は、味わい深い演奏で日本にも多くのファンを持つヴェテランでした。 このアルバムはOlympiaレーベルからリリースされていたものですが、レーベルの消滅に伴いSOMMレーベルからの再発売が実現しました。バラード、ソナタなどの大作での緊張感はもちろん、マズルカや舟歌のまろやかな味わいも魅力的です。
収録作曲家:
-
プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ 第2番・第4番
「ロメオとジュリエット」からの10の小品
トッカータ ニ短調 [ボビー・チェン(ピアノ)]PROKOFIEV, S.: Piano Sonatas Nos. 2 and 4 / 10 Pieces from Romeo and Juliet / Toccata, Op. 11 (Bobby Chen)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD089
CD価格:2,160円(税込)
マレーシアのピアニスト、ボビー・チェン。メニューイン音楽学校と英国王立音楽院で学び、ウィグモア・ホールでのリサイタルを皮切りに、イタリアのファツィオリ・ホール、紫禁城などで演奏し高く評価されました。 この2008年に録音されたプロコフィエフは、高度なテクニックを存分に駆使し、華麗な演奏効果を上げることに成功。“ロメオとジュリエット”組曲は、各曲の異なる性格描写を丁寧に描き分け、説得力ある表現を試みています。
収録作曲家:
-
デール(1885-1943)
ハーストン(1876-1906):
ピアノ・ソナタ集 [マーク・ベッビントン(ピアノ)]DALE, B.: Piano Sonata in D minor / HURLSTONE, W.: Piano Sonata in F Minor (Bebbington)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD097
CD価格:2,160円(税込)
イギリスの近代作曲家の中でもほとんど知られていない2人、デールとハーストン。イギリス近代音楽史の研究家でもあるピアニスト、ベッビントンが彼らの作品に注目し、演奏、録音した貴重な1枚です(ハーストンのソナタは世界初録音)。 デールは15歳から王立音楽院で作曲を学んでおり、このソナタは17歳の時の作品。壮大なスケールを持ち、2楽章以降は同一主題の変奏曲として書かれたユニークな形式を持っています。ショパン風の憂愁を帯びた旋律が次々と現れる美しい作品です。ハーストンのソナタはブラームス、シューマン風の落ち着いた楽想を持ち、調性崩壊ぎりぎりの和声を駆使した後期ロマン派の特徴を備えた曲。1分足らずの第3楽章Andanteが強い印象を残します。
-
Orphans and Virtuoso -
オルファンスとヴィルトゥオーゾ
ポルポラ(1685-1768):作品集 [ミケーレ・アンダーロ(カウンターテナー)/セヴェリーノ・ヴィッラ(指揮)/カペラ・テアティーナ]PORPORA, N.: Salve Regina / Sinfonie da camera / Lamentazione II del Mercoledì (Orphans and Virtuoso) (Andalò, Cappella Teatina, Villa)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD232
CD-R価格:2,160円(税込)
イタリア後期バロック時代に活躍したニコラ・ポルポラ。作曲家、声楽教師として名を知られ、中でも当時名声を誇っていたカストラート歌手ファリネッリを育てたことは、彼自身の作品にも大きく影響しています。 ソロ・カンタータやオペラで知られますが、このアルバムでは彼の珍しい宗教作品を取り上げ、器楽アンサンブルと交互に演奏。カウンターテナー歌手アンダーロの素晴らしい歌唱が、18世紀当時の雰囲気を伝えています。
収録作曲家:
-
白昼夢
サリヴァン(1842-1900):作品集 [ヨーマンズ弦楽四重奏団/マレイ・マクラクラン(ピアノ)/ジェイミー・ウォルトン(チェロ)]SULLIVAN, A.: 6 Day Dreams / String Quartet in D Minor / An Idyll / Allegro risoluto in B-Flat Major (Walton, McLachlan, Yeomans String Quartet)
発売日:2019年03月29日 NMLアルバム番号:SOMMCD233
CD価格:2,160円(税込)
喜歌劇《ミカド》や《ペンザンスの海賊》など、19世紀後期のヴィクトリア朝イングランドで発展したコミック・オペラ=サヴォイ・オペラで、劇作家のギルバートと組み、「ギルバート&サリヴァン」名前で作品を発表した作曲家、アーサー・サリヴァンの知られざる作品集。 喜歌劇の作曲に手を染める以前は、管弦楽やチェロ曲を書き、英国最高の作曲家として知られていたサリヴァン、このアルバムにはその当時、1858年から1868年にかけて作曲した一連の作品が収録されています。情熱的な曲の数々からは若き作曲家の情熱のほとばしりが感じられます。
収録作曲家:
-
PLANETA [アンサンブル・プラネタ]
発売日:2019年03月27日
CD価格:1,650円(税込)
2001年にデビューしたEnsamble Planeta、新メンバーによる12枚目のCDは6曲入りのミニアルバム。クラシックのメロディを書上奈朋子アレンジで歌う形が多い彼女たちですが、今回は全てオリジナル曲となっています。
「異形の中の小宇宙―――女声という縛りの中で生命力は溢れ出て、枝を歪ませ伸び、小宇宙を織りなす。EnsemblePlanetaは宇宙を女声の中に縮尺し再現する生きた小宇宙の「盆栽」のようなものなのである。女声であるという縛り以外、何にも縛られないその音楽はそれでいて高度な技術、いや熟練の技がないと成り立たない。中世ヨーロッパのチャントかブルガリアンヴォイスか。ラヴェルかライヒか。その抽出エッセンスは以前からクラシック曲のオリジナルアレンジに注ぎ込まれ独自の世界観をかたち作っていたが、今回は完全オリジナル曲でさらに心奥に迫る異形なまでのア・カペラスタイルを作り上げた。」(書上奈朋子) -
ゲーゼ(1817-1890):
カンタータ「妖精王の娘」
5つの歌 [ゾフィー・ユンカー(ソプラノ)/イヴォンヌ・フックス(アルト)/ヨハネス・ヴァイサー(バリトン)/ラルス・ウルリク・モルテンセン(指揮)デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル/コンチェルト・コペンハーゲン]GADE, N.W.: Elverskud (Sung in German) / 5 Songs (Junker, Fuchs, Weisser, Danish National Vocal Ensemble, Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:8.226035
CD価格:2,175円(税込)
デンマーク中世のバラードを下敷きに、ゲーゼが1854年に作曲したカンタータ「妖精王の娘」。結婚寸前の若者オルフが、森の中で妖精たちの集まりに遭遇、踊りの輪に加わるように誘われるも、「妖精の踊りには絶対に加わってはならない」という言い伝えを守り、馬を駆り帰宅の途に着いたものの、結局は力尽きてしまうという物語です。 活動の初期にメンデルスゾーンの薫陶を受けたゲーゼらしいロマンティックな作品で、ゲーゼの最初の成功作としても知られています。バロック時代の作品を得意とするラルス・ウルリク・モルテンセンですが、ロマン派の作品でも素晴らしい統率力を発揮、この大がかりな物語を丁寧にまとめています。ゲーゼがドイツで学んでいた時期に書かれた5つの歌曲も聴きどころの多い美しい作品です。
収録作曲家:
-
モーツァルト(1756-1791):
歌劇《ルーチョ・シッラ》K135 [ロター・オディニウス(テノール)/シモーネ・ノルト(ソプラノ)/クリスティナ・ハマーストレム(メゾ・ソプラノ)/ヘンリエテ・ボンヌ=ハンセン(ソプラノ)/スザンネ・エルマーク(ソプラノ) 他/アダム・フィッシャー(指揮)/アルス・ノーヴァ/デンマーク放送シンフォニエッタ]MOZART, W.A.: Lucio Silla [Opera] (A. Fischer)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:8.226069-71
CD 3枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
アダム・フィッシャーが振るモーツァルト初期の大作オペラ。実在したローマ時代の独裁者をモデルにデ・ガメルラとメタスタージオが台本を制作、当時16歳のモーツァルトに作曲が依頼されたという作品で、恋のさやあてあり、権力争いありと、内容は盛りだくさんな上、美しい音楽も満載という聴きごたえのある作品です。 この上演にあたっては、オディニウスとノルト、この主役の2人はドイツ人であるものの、他の出演者はほとんどがデンマーク出身(ハマーストレムのみスウェーデン)で固め、デンマークの歌手の層の厚さを見せています。フィッシャーの鮮やかな指揮も聴きものです。
収録作曲家:
-
リスエア(1897-1974):
ヴァイオリン協奏曲
バレエ音楽「エチュード」 [イアン・ヴァン・レンスブルク(ヴァイオリン)/アンドレアス・デルフス(指揮)/オーフス交響楽団]RIISAGER, K.: Violin Concerto, Op. 54 / Etudes (Rensburg, Aarhus Symphony, Delfs)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:8.226145
CD価格:2,325円(税込)
デンマーク人の両親のもと、エストニアで生まれ、コペンハーゲンで政治と音楽を学んだ作曲家リスエア。パリに留学し、フランス六人組と交流を持つことでフランスの様式を身に着け、独自の作品を多く残しています。交響曲から歌曲まで多くのジャンルの作品を書いており、このアルバムではヴァイオリン協奏曲とバレエ音楽「エチュード」を聴くことができます。 中でも「エチュード」は、多くのピアノ学習者が学んだであろうチェルニーの練習曲を原曲に、美しいオーケストレーションを施したというユニークな作品。“反復練習こそピアノ技術習得の道”とも言える特徴的な旋律が、いとも美しい舞踏のための曲へと変貌しています。“チェルニー嫌いの人”にもオススメしたいアルバムです。 またヴァイオリン協奏曲で独奏を担っているのは、1993年からオーフス交響楽団のコンサートマスターを務めていたレンスブルク。こちらも素晴らしいテクニックで見事に作品を演奏しています。
収録作曲家:
-
グズモンセン=ホルムグレーン(1932-2016):
弦楽四重奏曲全集 第1集 [ノルディック弦楽四重奏団]GUDMUNDSEN-HOLMGREEN, P.: String Quartets (Complete), Vol. 1 (Nordic String Quartet)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:8.226217
CD価格:2,325円(税込)
2016年に83歳でこの世を去った作曲家グズモンセン=ホルムグレーン。彼は生涯に渡り弦楽四重奏曲を書き続けていました。完成させたのは14曲でDACAPOレーベルではその全作品をリリースします。 第1集では第1番から第6番までを収録。彼の弦楽四重奏曲は、一つとして同じ形式に収まることはなく、常に気まぐれで楽章の数もまちまち。練習曲の集合体である第3番、唐突に終わってしまう第1番もあれば4楽章形式の生真面目な第2番など、まさに作曲家の独白のような作品群です。 演奏しているノルディック弦楽四重奏団は若い奏者たちによる熟練のアンサンブル。万華鏡のような味わいを持つ作品を堂々と演奏しています。
収録作曲家:
-
S.H.ニールセン(1958-):
オフィーリアのダンス
交響曲 第3番
トッカータ [スヴェン・ヴィトフェルト・ニールセン(オルガン)/ビァルケ・モーゲンセン(アコーディオン)/オーフス交響楽団/オーフス・シンフォニエッタ/ヘンリク・ヴァーン・クリステンセン(指揮)/アリ・ラシライネン(指揮)]NIELSEN, S.H.: Ophelia Dances / Symphony No. 3, "Watching Life" (Mogensen, S.H. Nielsen, Aarhus Symphony, Aarhus Sinfonietta, Christensen, Rasilainen)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:8.226581
CD価格:2,325円(税込)
控え目な旋律や断片的な素材から、素晴らしい音楽を創り出すというアイデアは、代々の北欧作曲家たちにとって楽しい仕事であり、作品の特徴とも言えるやりかたです。スヴェン・ヴィトフェルト・ニールセン(カール・ニールセンとは別人)もそのような作風を持つ作曲家の一人であり、作曲家60歳の誕生日を記念してリリースされたこのアルバムの3つの作品では、とりわけユニークな音作りが楽しめます。 トッカータは映画音楽風であり、良く知られたシェークスピア作品からインスパイアされた「オフィーリアのダンス」には「ダンスは踊るものではなく聴くものだ」と主張する彼の心の声が秘められています。アルバムの中心を成す「交響曲第3番」は見事な構造を持ち、「一生を見守る」という副題そのままに、シンフォニックでドラマ性を感じさせる壮大な作品です。曲の最後に聞こえる鳥のさえずりは天上の世界を思わせます。
収録作曲家:
-
無伴奏ヴィオラのための作品集 [ラファエル・アルティーノ(ヴィオラ)]
Viola Recital: Altino, Rafael - RUDERS, P. / KOPPEL, A. / ROSING-SCHOW, N. / FUNDAL, K. / EICHBERG, S.N. (Works for Solo Viola)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:8.226588
CD価格:2,325円(税込)
-
ネポムセーノ(1864-1920):
交響曲 ト短調
「いたずら小僧」前奏曲
ブラジル組曲 [ファビオ・メケッティ(指揮)/ミナス・ジェライス・フィルハーモニー管弦楽団]NEPOMUCENO, A.: Symphony in G Minor / O Garatuja: Prelude / Série brasileira (Minas Gerais Philharmonic, Mechetti)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:8.574067
CD日本語解説付き価格:1,900円(税込)
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。 この第1弾に選ばれたのは19世紀後半のブラジル音楽の発展に力を尽くした作曲家アルベルト・ネポムセーノ。1888年、ヨーロッパに留学したネポムセーノは7年間の滞在期間でたくさんの知識を得て、これを国に持ち帰り、自身の作品に反映、結果、彼は自国の民間伝承の要素を作品に採用した最初の作曲家の一人となり、後進のヴィラ=ロボスらにも大きな影響を与えました。 このアルバムには3曲が収録されており、なかでも前奏曲「いたずら小僧」は聴き手の耳をひきつける魅力を持っており、リヒャルト・シュトラウスも愛したという明るく楽しい曲です。壮大な楽想を持つ交響曲ト短調、コントラスト豊かな情景が描かれたブラジル組曲も魅力的です。
収録作曲家:
-
Imaginario - 空想上のビウエラ曲集
~15世紀から16世紀へ、多声音楽とビウエラ~ [アルモニア・コンセルターダ(古楽器使用)、マリア・クリスティナ・キール(ソプラノ)、ジョン・ポッター(テノール)、アリエル・アブラモビチ(アルト&バス・ビウエラ)、ジェイコブ・ヘリングマン(アルト&バス・ビウエラ)]Vocal and Instrumental Music - JOSQUIN DES PREZ / RORE, C. de / VÁSQUEZ, J. (Imaginario: De un libro de música de vihuela) (Armonía Concertada)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:A460
CD価格:2,475円(税込)
15世紀から16世紀へ……それはフランドル楽派の全盛期であったとともに、当のフランドル地方を手中におさめたハプスブルク=スペイン王家が、破竹の勢いで世界帝国を築き上げつつあった時代。皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)が王室に築いたフランドル聖歌隊を通じて、スペイン王室には精巧な多声音楽をどこよりも豊かに育める環境が続きます。 そこでイベリア旧来の伝統との接点として注目をあびたのが、ギターに似た形状でありながらリュートのように精巧な多声音楽も奏でられるビウエラ。その弾き手が二人いれば4~5声からなる多声音楽も奏でられるうえ、繊細かつ多様な音表現は歌声との相性も抜群。 そんな特質を最大限に引き出せるのが、現代欧州最高の撥弦奏者ふたりと大御所歌手キール! 広範に使われていながら現存曲集がきわめて少ないビウエラのための音楽ですが、フランドル楽派の多声音楽をビウエラで多声表現できる技法を知り尽くしていればこそ、このような当時の実情にあわせた演奏再現は可能になるというもの。大航海時代をへて、南イタリア一帯までスペイン領となっていった時代ならではのレパートリーの広がりにも注目です。 ビウエラ二重奏も、歌を含むトラックも聴きどころ満載です。
-
リスト(1811-1886):
十字架への道
サルヴェ・レジーナ
我らが父なるかた
アヴェ・ヴェルム・コルプス [レインベルト・デ・レーウ(ピアノ&指揮)、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)、マルニクス・ド・カート(オルガン)]LISZT, F.: Via Crucis / Salve Regina / Vater unser / Ave verum corpus (Collegium Vocale Gent, de Cat, de Leeuw)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ALPHA390
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)異色のサティ解釈師として知られるピアニスト=作曲家、レインベルト・デ・レーウは古楽先進地オランダ生まれ…… 近年では古楽系指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘが立ち上げた老舗合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントとの共演も多く、すでにAlphaではヤナーチェクの合唱作品集を指揮したアルバムで高い評価を博しました(Alpha219)。 現代作品への適性と深い作品愛に裏打ちされた近代作品との相性はどこか、ハンス・ツェンダーやギドン・クレーメルなどのロマン派音楽での実績を連想させるところもあるデ・レーウですが、今回とりあげたのはリスト晩期の異色作。イエスが十字架にかけられるまで辿った14の場所をめぐる合唱曲『十字架への道』はこの作曲家が後年たどりついた濃密かつ玄妙な和声言語が「ことば」との相性とあいまって独特な鑑賞体験をもたらします。 デ・レーウ自身のピアノと古楽系合唱のピュアな響きとが作品美をえもいわれぬかたちで体験させてくれるであろう新録音。
収録作曲家:
-
ショーソン(1855-1899):
愛と海の詩 Op.19
交響曲 変ロ長調 Op.20 [ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、アレクサンドル・ブロック(指揮)、フランス国立リル管弦楽団]CHAUSSON, E.: Poème de l'amour et de la mer / Symphony, Op. 20 (Gens, Lille National Orchestra, A. Bloch)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ALPHA441
CD価格:2,475円(税込)
フランスのめざましいバロック・オペラ復興の機運に乗じて燦然と世界舞台にあらわれて以来、古楽から近代まで幅広いレパートリーで名演をくりひろげてきたヴェロニク・ジャンス。名盤も多く、とくに近年ではAlphaレーベルで録音したデュパルク、ショーソン、アーンらの歌曲集が世界的に評価され(Alpha215)英Gramophone誌でも年間大賞を勝ち取ったのが記憶に新しいところ。今回はジャン=クロード・カサドシュとの名盤の数々で知られたフランス北部の名門リル管弦楽団との共演で、満を持してフランス近代屈指の名作たるショーソン『愛と海の詩』を録音しました。 近年フランス近現代作品の指揮でめざましい活躍をみせるアレクサンドル・ブロックとの顔合わせは絶妙の采配で、同じ作曲家の交響曲とのカップリングにも注目。フランクやデュカスの作品と並ぶフランス近代屈指の交響曲の至宝を、同国随一のみずみずしい演奏で聴ける嬉しい新録音です。
収録作曲家:
-
J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータ 第82番・第169番他
~アルト独唱、オルガン、コラール~ [ダミアン・ギヨン(指揮) ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)、ダミアン・ギヨン(アルト独唱)、パトリック・ボジロー(オーボエ&オーボエ・ダモーレ独奏)、モード・グラットン(オルガン独奏)、セリーヌ・シェーン(ソプラノ)、ニコラ・スコット(テノール)、ブノワ・アルヌー(バス)]BACH, J.S.: Cantatas, BWV 169 and 82 / 18 Chorales, BWV 651-668, "Leipziger Chorale" (excerpts) (Le Banquet Céleste, Gratton, Guillon)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ALPHA448
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットン(ヘレヴェッヘのレーベルPhiからバッハのオルガン曲集もリリースされています。LPH021)とも共演し、通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。 今回はアルト=カウンターテナー独唱がきわだつバッハ屈指の名作BWV82と、オルガン独奏が印象的な立ちまわりをみせるBWV169(冒頭シンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番との転用関係で知られます)を主軸に据えながら、オルガンの存在感が強く印象づけられる独奏曲を4曲あわせて収録。ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。
収録作曲家:
-
ヘンデル(1685-1759):
歌劇《リナルド》(レーオによる1718年ナポリ版) [テレサ・イェヴォリーノ(メゾ・ソプラノ)/カルメラ・レミージョ(ソプラノ)/フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール) 他 ファビオ・ルイージ(指揮)/ラ・シンティッラ管弦楽団&合唱団]発売日:2019年03月22日
CD 3枚組価格:4,050円(税込、送料無料)
17世紀に流行していた叙事詩「解放されたエルサレム」を元に、ヘンデルが作曲したオペラ《リナルド》。様々な登場人物が入り乱れる長大な物語です。1711年に初演されたこの作品は大成功を収め、シーズン中だけでも15回上演されたという記録が残っています。 今回の上演に用いられたのは、この大成功を受け、イタリアの作曲家レオナルド・レーオが作った「ナポリ版」と呼ばれるスコアです。これは、ロンドンで最初に《リナルド》を歌った歌手グリマルディがナポリでこの曲を歌う際、リハーサルに携わったレーオと他の作曲家たちが設定を少し変更し、登場人物を加えるなどナポリ向けに改作したもので、このスコア自体は長い間失われていました。今回は発見された「ナポリ版」をセキが再構築したスコアを用いています。 また上演の際には各々の出演者を80年代のロック・スターに見立てた演出も大きな話題となりました。ルイージが指揮するラ・シンティッラ管弦楽団と歌手たちの熱演でお楽しみください。
収録作曲家:
-
THE OTHER HALF OF MUSIC
21世紀の女性作曲家たち10人の作品集 [アンサンブル・シャミナード]Chamber Music (Contemporary) - MOUREY, C. / PETTIGREW, L. / PROCACCINI, T. / ZLATANOU, M. (The Other Half of Music) (Ensemble Chaminade)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:CDS7837
CD価格:2,325円(税込)
-
ハイドン(1732-1809):
第1アポーニー四重奏曲 Op.71
弦楽四重奏曲 第69番・第70番・第71番 [マクスウェル弦楽四重奏団]発売日:2019年03月22日
CD価格:2,475円(税込)
2010年にイギリスで結成され、2017年にトロンヘイム国際室内楽コンクールで聴衆賞を受賞しているマクスウェル弦楽四重奏団のデビュー録音(2016年にアコーディオン奏者のCDにゲスト録音があり)。 ハイドンが最初のイギリス旅行からウィーンへ帰った直後に書き始められた「アポーニー四重奏曲」の前半3曲(Op.71)に、演奏する彼らはもちろん、作曲者もきっと影響を受けたであろう、故郷スコットランドの伝統音楽を組み合わせるというオリジナリティ溢れる趣向。サイモン・フレイザー、ニール・ガウ、ジェームズ・スコット・スキナーはいずれもそれぞれの時代に名を馳せた名フィドル奏者たちであり、最も古い「最愛のグレガー」は、戦争で亡くなった夫にケルトの言葉(ゲール語)で歌われたという美しい哀歌です。 ハイドンの3つの四重奏曲では、歓喜が全体を包む第69番、抒情的でロマンティックな第70番、振幅の大きな表情を持つ第71番という、それぞれの特徴を大きく意識させる快演を披露。若く輝かしい表現と音色を堪能できる一枚です。
-
ブルックナー(1824-1896):
交響曲 第6番 イ長調 WAB106 [ロビン・ティチアーティ(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団]発売日:2019年03月22日
CD価格:2,475円(税込)
昨年(2018年)もスコットランド室内管を率い、小編成でのブラームス交響曲全曲録音で話題となったロビン・ティチアーティの新録音はブルックナー! それもブラームスから一転、今度はコントラバス8人規模の雄大な編成との録音です。 ブルックナーの交響曲中、最も人気がないと見なされがちな第6番は、近年では第2楽章アダージョの清らかで深い悲しみに満ちたメロディが広く知られるようになりました。とはいえ、ブルックナー録音を敢行するに当たり、第6番を真っ先に選ぶのは勇気がいるところで、ティチアーティのこの曲への思い入れと自信が見て取れます。 編成に見合った的確なタクトでフランス近代作品でも精妙な解釈を引き出してみせたティチアーティですが、実はすでにブルックナーの交響曲第6番はウィーン交響楽団やノルウェーのベルゲン・フィルとの共演で披露した実績もあるところ。『ザ・ガーディアン』紙でも「広がりを感じさせる、めざましい」解釈と絶賛されたとおり、作曲家との思わぬ相性の良さが21世紀のブルックナー解釈に新境地を切り開いてくれそうです。今後の録音にも期待が高まりますが、まずは第6番の汲めど尽きせぬ豊かな音世界でその適性をじっくり味わいたい1枚です。
収録作曲家:
-
「オフィーリア」 ~ 流浪の歌
(メルニエ、ブラームス、ベルリオーズ、ショスタコーヴィチ、ツィロギアニス、ショーソン、カステルヌーヴォ=テデスコ、リヒャルト・シュトラウス) [クララ・イングレーゼ (ソプラノ)、エロディ・ヴィニョン (ピアノ)、セバスティアン・ワルニエ (チェロ)、アリシア・ホンデケイン(ハープ)]発売日:2019年03月22日
CD価格:2,475円(税込)
イタリア系ベルギー人ソプラノ歌手クララ・イングレーゼによる、「ハムレット」の悲劇の女性、オフィーリアを歌った作品を集めたアルバム。二十歳の頃からオフィーリアというテーマに強く惹かれていたというイングレーゼは、このアルバムの制作にあたり、その悲劇的な運命を現代の苦しみと時代への問いかけに置き換えて捉えようと試みました。 同じくベルギーの作曲家でありオルガニストであるブノワ・メルニエがこのアルバムのために作曲し、チェロが不穏な空気を効果的にあおる「流浪の歌」を軸に編んだこのアルバムは、オフィーリアの狂乱を生々しく、また美しく描くことに成功しています。 ここでピアノを担当しているエロディ・ヴィニョンのドビュッシー・アルバム(CYP1678)では、イングレーゼが語りを担当していました。
-
The Mærsk Opera
SUPERFLEXによる3幕のオペラ [SUPERFLEX]発売日:2019年03月22日
LP 2枚組価格:5,440円(税込、送料無料)
“SUPERFLEX”は1993年に設立されたデンマークの芸術家たちによるグループ。多くの企業や専門家たちが彼らのプロジェクトを支援しており、2年に1回、各地で開催される美術展覧会「ビエンナーレ」への参加をはじめ、社会的に有益な活動をすることで知られています。 世界中で活躍する彼らが企画したこの「Mærsk Opera」は、26人の声楽家と合唱、オーケストラによって演じられる作品で、内容は建築時から物議をかもしていたコペンハーゲン・オペラハウスの建設についてのドキュメンタリーと言えるもの。デンマークの資産家モラー・マースクの関連財団の寄付により建築家ヘニング・ラーセンの設計で2001年から建設が開始されたこの建物を巡る、人々の権力関係が描かれています。 このLP盤は印象的なジャケットも含め、全てが“SUPERFLEX”のアイデアに拠っています。
-
デュポン(1878-1914):
管弦楽作品全集
~フランス近代の知られざる夭逝の天才~ [パトリック・ダヴァン(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団]DUPONT, G.E.X.: Symphonic Works (Complete) (Liège Philharmonic, Davin)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:FUG751
CD価格:2,475円(税込)
ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェル……19世紀末から20世紀初頭のフランスを賑わせてきた異才たちは彼らだけではなく、第一次大戦以後のモダニズムにかき消されて忘れ去られてしまった見過しがたい才人も少なくありません。 南仏でセヴラックが静かに才能を開花させていた頃、本盤の主人公デュポンはなんと、イタリアとフランスをまたにかけて歌劇作曲家として大成功。そのかたわらドビュッシー風ともヤナーチェク風とも言えそうな私小説的・描写的器楽音楽でみずみずしい才能を輝かせました。病弱で何かと療養生活を余儀なくされながら彼が綴ったピアノ曲は、すでにいくつかの録音を通じてフランス近代音楽ファンにひそかな喜びを提供してきたところ、驚くべきことにフランス語圏ベルギーの老舗楽団を指揮して俊才ダヴァンが管弦楽曲集を発表します。ピアノ曲として有名な「療養のとき(病床にて)」の管弦楽版をはじめ、フランク派とドビュッシ―を横目にみながら独自の成功を導き出した天才の技量を、雄弁な音言語の細やかさそのままにお楽しみいただけます。
収録作曲家:
-
おとぎ話によるオペラBOX
「ヘンデルとグレーテル」
「利口な女狐の物語」
「ピノキオの冒険」 [コヴェントガーデン王立歌劇場、グラインドボーン音楽祭、オペラ・ノース アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)、ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)、コリン・デイヴィス(指揮)、ルーシー・クロウ(ソプラノ)、ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)、ヴィクトリア・シモンズ(メゾ・ソプラノ)、デイヴィッド・パリー(指揮)]発売日:2019年03月22日
DVD 5枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
おとぎ話によるオペラ3作を集めたお買い得BOX。おとぎ話と括ってはいるものの、子供のみならず、大人が十分楽しめる内容となっています。 2008年収録の「ヘンゼルとグレーテル」は、キルヒシュラーガーとダムラウが幼い兄妹を演じるという豪華なもの。この物語が本来持つ深い闇を現在の貧困問題に照らして掘り下げた演出も、観る者に深く考えさせ見応えたっぷりです。 2012年収録の「利口な女狐の物語」は色彩豊かで幻想的な演出で、すべての生命を巡る物語を深く、そしてユーモラスに描いています。女狐ビストロウシュカ役のルーシー・クロウの生き生きとした演技にも注目です。 2008年収録の「ピノキオの冒険」は、イアン・セラー監督映画のサウンドトラックなどでも知られる英国の人気作曲家ジョナサン・ダヴが音楽を担当。彼はこの作品で2008年のイギリス作曲家賞を受賞しています。ポスト・ミニマル調の音楽にのり、子供向けのプロダクションとは思えない奥深い世界が展開されています。
-
おとぎ話によるオペラBOX
「ヘンデルとグレーテル」
「利口な女狐の物語」
「ピノキオの冒険」 [コヴェントガーデン王立歌劇場、グラインドボーン音楽祭、オペラ・ノース アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)、ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)、コリン・デイヴィス(指揮)、ルーシー・クロウ(ソプラノ)、ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)、ヴィクトリア・シモンズ(メゾ・ソプラノ)、デイヴィッド・パリー(指揮)]発売日:2019年03月22日
Blu-ray 3枚組価格:5,250円(税込、送料無料)
おとぎ話によるオペラ3作を集めたお買い得BOX。おとぎ話と括ってはいるものの、子供のみならず、大人が十分楽しめる内容となっています。 2008年収録の「ヘンゼルとグレーテル」は、キルヒシュラーガーとダムラウが幼い兄妹を演じるという豪華なもの。この物語が本来持つ深い闇を現在の貧困問題に照らして掘り下げた演出も、観る者に深く考えさせ見応えたっぷりです。 2012年収録の「利口な女狐の物語」は色彩豊かで幻想的な演出で、すべての生命を巡る物語を深く、そしてユーモラスに描いています。女狐ビストロウシュカ役のルーシー・クロウの生き生きとした演技にも注目です。 2008年収録の「ピノキオの冒険」は、イアン・セラー監督映画のサウンドトラックなどでも知られる英国の人気作曲家ジョナサン・ダヴが音楽を担当。彼はこの作品で2008年のイギリス作曲家賞を受賞しています。ポスト・ミニマル調の音楽にのり、子供向けのプロダクションとは思えない奥深い世界が展開されています。
-
CAPRICCIOS [クァトゥール・カプリッチョ/ジェラール・コセ(ヴィオラ)/ヤン・ルヴィオノア(チェロ)]
Chamber Music (String Quartet) - HAYDN, J. / FOKKENS, R. / YSAŸE, E. / WEINBERG, M (Capriccios) (Quatuor Capriccio)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ORC100094
CD価格:1,950円(税込)
2012年に設立された弦楽四重奏団「クァトゥール・カプリッチョ」。創立の翌年、イルザック国際室内楽コンクールで第1位を獲得するなど、その活躍に期待が寄せられています。このアルバムでは、彼らのアンサンブル名にちなんだ様々な「CAPRICCIOS」が集められており、古典派から現代作品まで、その優雅で多彩な世界を味わうことができます。 ハイドン初期の名作「太陽四重奏曲」の中の1曲であるハ長調は、第2楽章に「Capriccio」が置かれており、極めて劇的な表現と独創的な作風で知られる作品です。他、メンデルスゾーンやイザイ、ヴァインベルクのカプリッチョや、フォッケンスのユニークな曲などが並ぶなか、もともとの楽劇の名前が《カプリッチョ》であることから選ばれたシュトラウスの作品では名ヴィオラ奏者コセと、チェロのルヴィオノアが加わり、濃厚な響きによる美しいアンサンブルを聴かせます。
-
Themes and Variations - 主題と変奏 [ガイ・ジョンストン(チェロ)/トム・ポスター(ピアノ)/ジェームズ・ギルクリスト(テノール)]
Cello and Piano Recital: Johnston, Guy / Poster, Tom - BEETHOVEN, L. van / SCHUMANN, R. / FAURÉ, G. / MENDELSSOHN, Felix (Themes and Variations)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ORC100095
CD価格:2,080円(税込)
2000年の「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー・コンペティション」で初めて出会ったチェリスト、ジョンストンとピアニスト、ポスター。以来、親しい友人として頻繁にコラボレーションを重ねるうちに、お互いを深く理解しあい、芸術性を高め合ってきたといいます。 今回の彼らのアルバムは「変奏曲」をテーマに、様々な作品を集めたもの。3曲の変奏曲の他には、作曲家に関連した曲や、同じ時代の曲など、各々関係性の高い作品が選ばれています。シューベルトの「流れの上で」には名テノール、ギルクリストが参加。美しい歌唱でアルバムに華を添えています。
-
OBLIQUE STRATEGIES
無伴奏チェロのための作品集 [アンドレイ・イオニーツァ(チェロ)]Cello Recital: Ioniță, Andrei - BACH, J.S. / DEAN, B. / KODÁLY, Z. / HENRYSON, S. (Oblique Strategies)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:ORC100096
CD価格:1,950円(税込)
1994年ブカレストに生まれ、5歳からピアノ、8歳でチェロを学び頭角を現したというチェリスト、アンドレイ・イオニーツァ。2012年からはベルリン芸術大学でイェンス=ペーター・マインツに師事。2015年に開催された「チャイコフスキー国際コンクール」で優勝、タイムズ紙に「10年に一人の逸材、最もエキサイティングなチェリストの一人」と称され、世界中で注目を浴びています。 このアルバムでは無伴奏チェロのための様々な作品を演奏。なかでも、ブライアン・イーノの楽曲にインスパイアされたというオーストラリアの作曲家ブレット・ディーンの作品は世界初録音となります。他には無伴奏チェロ曲を語る上で外せないJ.S.バッハの組曲第1番、コダーイの先進的なチェロ・ソナタ、超絶技巧派のチェリストであり、またヘヴィ・メタル界ではベーシストとして知られるヘンリソンの印象的な「ブラック・ラン」、これらが並ぶ興味深い1枚です。
-
ハンス・ロスバウト
ブラームスを振る
(1950-1962録音) [ハンス・ロスバウト(指揮)、南西ドイツ放送交響楽団 バーデン・バーデン]BRAHMS, J.: Symphonies Nos. 1-4 / Piano Concertos / Serenades (South West German Radio Symphony, Baden-Baden, Rosbaud) (1950-1962)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19069CD
CD 6枚組価格:5,325円(税込、送料無料)
ハンス・ロスバウト(1895-1962)が南西ドイツ放送のために残したブラームスの演奏を全て集めたBOXが登場。ギーゼキングとのピアノ協奏曲第1番は1960年代にLPレコードで発売されたことがありますが、それ以外の多くの録音はこれまで正規発売されてこなかったものです。また1962年12月の交響曲第2番(DISC2に収録)は彼の最後から2番目となる録音で、巨匠はこの後12月29日に亡くなりました。 ブラームスはモーツァルトと共に、ロスバウトにとって重要な作曲家でした。彼は南西ドイツ放送へ4つの交響曲全てを録音し、1番と3番については解釈の違う2種の録音を残しています。いずれも一度目の録音では楽曲形式の細かな点に注目しており、透明度の高いスコア整理で対位法的な構造を引き立てていますが、後の録音では作品全体をよりコンパクトにまとめ上げています。 SWRが保有するマスターテープから最新のリマスターが行われており、モノラルながらたいへん聴きやすい音となっています。
収録作曲家:
-
プシホダ
プレイズ・モーツァルト&ドヴォルザーク
(1951-1956年録音) [ヴァーシャ・プシホダ、マリア・ベルクマン(ピアノ)、ハンス・ミュラー=クライ(指揮)、SWR シュトゥットガルト放送交響楽団]MOZART, W.A. / DVOŘÁK, A.: Violin Concertos (Příhoda, M. Bergmann, South West German Radio Symphony, Müller-Kray)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19072CD
CD価格:2,100円(税込)
-
ドヴォルザーク(1841–1904):
交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
序曲「謝肉祭」 Op.92 [ロジャー・ノリントン(指揮)、SWR シュトゥットガルト放送交響楽団]DVOŘÁK, A.: Symphony No. 9, "From the New World" / Carnival (Stuttgart Radio Symphony, Norrington)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19515CD
CD価格:1,050円(税込)
ピリオド・オーケストラの巨匠であったノリントンがモダンのシュトゥットガルト放送響の首席指揮者に就任して10年、早めのテンポと抑えたヴィヴラートを基調としながらも、穏やかで豊かな表情が特徴的な彼のサウンドがすっかりオーケストラの持ち味となった頃の録音。透明度の高い響きで、ドヴォルザーク作品が持つ旋律の美しさ、オーケストレーションの面白さを際立てた記念碑的なアルバムが、大幅なプライス・ダウンで再発売となりました。 発売月(2019年3月)に85歳を迎えるノリントンの芸術に接するには、うってつけの一枚です。
収録作曲家:
-
オルフ(1895–1982):
カルミナ・ブラーナ
(キルマイヤー編曲による、独唱、合唱、2台ピアノと打楽器のための編曲版) [レンネケ・ライテン(ソプラノ)、クリストフ・ゲンツ(テノール)、シュテファン・ゲンツ(バリトン)、南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル、シュトゥットガルト州立歌劇場児童合唱団、グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ、ノルベルト・シュミット=ラウクスマン(ティンパニ)、クリストフ・ヴィートマン、マルティン・ルーダ、マルクス・フィッシャー、ヤーコプ・エッシェンブルク、フランク・ベーレ(以上、打楽器)、ルペルト・フーバー(指揮)]ORFF, C: Carmina Burana (arr. for soloists, choruses, 2 pianos and percussion) (Stuttgart Vocal Ensemble, R. Huber)
発売日:2019年03月22日 NMLアルバム番号:SWR19516CD
CD価格:1,050円(税込)
オルフの代表作であり、強烈なインパクトを隠せない名作カルミナ・ブラーナ。オリジナルのオーケストラ伴奏はいうまでもなく迫力がありますが、それを2台ピアノと打楽器伴奏に編曲したこの録音もかなりの衝撃です。 既にBISレーベルからも同様のアレンジでの録音がリリースされていますが、この録音のすごいところは、オルフ自身が弟子であるキルマイヤーに要請して編曲させた版であるということ。声楽と打楽器パートはオリジナルそのままです。オーケストラ部分が簡潔になっている分、声楽のラインが浮き彫りになり、この曲の真価を発見出来ます。大幅なプライス・ダウンで再発売。
収録作曲家:
-
ハチャトゥリアン(1903-1978):
チェロとオーケストラのための作品集 [トルレイフ・テデーン(チェロ)/ダニエル・ライスキン(指揮)/ライン州立フィルハーモニー管弦楽団]KHACHATURIAN, A.I.: Cello Concerto / Concerto-Rhapsody for Cello and Orchestra (Thedéen, Rhenish State Philharmonic, D. Raiskin)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:555007-2
CD価格:2,475円(税込)
グルジアで生まれモスクワで音楽を学んだハチャトゥリアン。1948年にショスタコーヴィチら同時代のソ連の作曲家たちと同じく「ジダーノフ批判(当時の前衛音楽を批判)」の対象になったものの、1959年に名誉回復、その後は“名声が確立された音楽家”としてソ連内外で広く活躍しました。 このアルバムに収録されている2曲のうち、1946年に書かれた「チェロ協奏曲」は第二次世界大戦終戦直後の作品。ハチャトゥリアン自身チェロを学んでいたこともあり、チェロの華やかな見せ場が存分に盛り込まれた重厚な曲調が魅力です。17年後に書かれた「チェロと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディー」はロストロポーヴィチに献呈された“名誉回復”後の作品。彼の持ち味であるエスニックな旋律が至るところに用いられており、映画音楽のような壮麗な響きのオーケストラをバックにチェロが朗々と歌うという聴き応えたっぷりの作品です。 スウェーデン出身の個性派チェリスト、テデーンのソロでお楽しみください。
収録作曲家:
-
Seelen-Music - 魂の音楽
タイレ(1646-1724)、ツーバー、フロール:
作品集 [ドロテー・ミールズ(ソプラノ)/ジモーネ・エッケルト(指揮)/ハンブルク・ラーツムジーク/]Vocal and Instrumental Ensemble Music (Baroque) - THEILE, J. / ZUBER, G. / FLOR, C. (Seelen-Music) (Mields, Hamburger Ratsmusik, S. Eckert)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:555132-2
CD価格:1,920円(税込)
バロック期、ドイツで活躍したヨハン・タイレ。ブクステフーデの友人であり、音楽理論家としても知られた作曲家です。生前、彼自身が出版した作品目録には23曲のミサ曲、8曲のマニフィカトなど多くの宗教作品の存在が記されていますが、現在ではほとんどの作品が消失してしまったため、今も研究が進んでいます。このアルバムでは彼の現存する「ソプラノのためのカンタータ」の全てを収録、瞑想的で美しい作品にドロテー・ミールズのバランスの取れた歌唱が深みを与えています。 アルバムにはタイレと同時代に活躍した2人の作曲家、ツーバーとフロールの作品を併せて収録。ツーバーは、タイレがゴットルフの宮廷楽長を務めていた時にヴァイオリンを弾いていた人、フロールは優れたオルガン奏者として知られた人です。
-
カールマン(1882-1953):
喜歌劇《謝肉祭の精》 [カミーユ・シュノーア(ソプラノ)/ダニエル・プロハスカ(テノール)ナディーネ・ツァイントル(ソプラノ)/ジモン・シュノール(テノール)/ミヒャエル・ブラントシュテッター(指揮)/ゲルトナープラッツ劇場管弦楽団&合唱団]KÁLMÁN, E.: Faschingsfee (Die) [Operetta] (Schnoor, D. Prohaska, Zeintl, Gärtnerplatz State Theater Chorus and Orchestra, Brandstätter)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:555147-2
CD価格:2,475円(税込)
1915年ブダペストで初演された《Zsuzsi kisasszony=ミス・スージー》はカールマンのハンガリー語による3幕オペレッタ。作品は大成功を収め、その翌年にはブロードウェイで《Miss Springtime》として英語版に改訂上演。またもや大成功を収めました。これを受けて、もともとの原作である《Zsuzsi kisasszony》にドイツの台本作家ヴィルナーとエスターライヒャーがドイツ語の台本を作成しウィーンとベルリンで上演。1931年にはハンス・シュタインホフの監督で映画も制作されるなど、広く人気を獲得した作品です。 物語の中心となるのは画家ヴィクトル・ロナイ。謝肉祭の日に彼が開催した祝賀会で出会った美しい女性。ヴィクトルは素性のわからない女性を「謝肉祭の精」と呼び、その姿を絵に描きとめましたが、実は彼女は高貴な身分で、すでに婚約者もいて・・・。よくある話ですが、カールマンは美しくほろ苦い音楽をつけ、物語に花を添えています。 注目のテノール、ダニエル・プロハスカの美しい声が聴きどころです。
収録作曲家:
-
〔ヴォルフェンビュッテル城の音楽集 第3集〕
ゼリヒウス(1581-1626):
“Opus novum 新しい仕事”
ヴォルフェンビュッテル 1623/1624
宗教的コンチェルト集 [マンフレッド・コルデス(指揮)/ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス]SELICH, D.: Opus novum (Musik aus Schloss Wolfenbüttel, Vol. 3) (Bremen Weser-Renaissance, Cordes)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:555223-2
CD価格:2,640円(税込)
ドイツ、初期バロックの作曲家ダニエル・ゼリヒウス。彼は1616年からザクセン地方を治めていたビュナウ公に仕えた後、1621年からミヒャエル・プレトリウスの後任としてヴォルフェンビュッテルの宮廷楽長に任命され、1626年までこの地位にありました。 このアルバムにはコルデスとブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスの演奏による、宮廷の祝賀行事のために書かれた一連の宗教的コンチェルトが収録されています。
収録作曲家:
-
リース(1784-1838):
室内楽作品全集
〈フルートと弦楽三重奏のための作品 第2集〉 [アルディンゲロ・アンサンブル]RIES, F.: Flute Quartets, Vol. 2 - WoO 35, No. 2, WoO 70, No. 2, Op. 145, No. 2 (Ardinghello Ensemble)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:555231-2
CD価格:1,800円(税込)
近年、演奏機会とアルバム・リリースが増えてきた作曲家フェルディナント・リース。かつては「ベートーヴェンの弟子、伝記作家」の側面ばかりが強調されていましたが、最近では「古典派からロマン派への橋渡しとして数多くのユニークな作品を書いた作曲家」として存在価値を高めています。 cpoではリースの作品を総括的にリリースするプロジェクトを始めており、このアルバムは室内楽作品全集の中の「フルートを用いた」作品の第2集となります。演奏は第1集(555051)と同じくアルディンゲロ・アンサンブルが担当。フルート四重奏曲と弦楽三重奏曲全3曲が収録されています。 ピアニストとして知られたリースですが、どの曲も弦楽器の扱いが革新的で、とりわけヴァイオリンには技巧的なパッセージが与えられており、これらの楽器の扱いにも堪能であったことがわかります。
収録作曲家:
-
マルクス(1882-1964):
秋の交響曲 [ヨハネス・ヴィルトナー(指揮)/グラーツ・フィルハーモニー管弦楽団]MARX, J.: Herbstsymphonie (Eine) (An Autumn Symphony) (Graz Philharmonic, J. Wildner)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:555262-2
CD価格:2,475円(税込)
後期ロマン派の様式による重厚な響きのオーケストラ曲で知られるヨーゼフ・マルクス。十二音や無調の音楽が台頭した20世紀初頭に活躍した作曲家ですが、半音階進行を存分に用いた色彩的な響きを愛したため、少し時代に取り残された感もあり一時期はすっかり忘れられてしまった存在でした。しかし、近年盛んになっている“退廃音楽の復興”に伴い、マルクスの作品も演奏機会が増えてきました。 この「秋の交響曲」は大指揮者クレメンス・クラウスのお気に入りの作品で、1922年9月28日にグラーツで初演し大成功を収めたことに気を良くしたクラウスは、翌年5月、ウィーンでのコンサートでもこの曲を演奏、ここでも大評判となったことで知られています。 各々の楽章には標題が付けられており、このアルバムではウィンナ・ワルツの名演でおなじみ指揮者ヴィルトナーがタクトを執り、リヒャルト・シュトラウス風の華麗な響きをふんだんに散りばめた美しい音楽が展開されます。
収録作曲家:
-
ベルナルト・ハイティンク : ポートレート
バイエルン放送交響楽団名演集 [ハイティンク(指揮)バイエルン放送響]Choral and Orchestral Music - BEETHOVEN, L. van / BRUCKNER, A. / HAYDN, J. / MAHLER, G. (Bavarian Radio Chorus and Symphony, Haitink) (11-CD Box Set)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:900174
CD 11枚組価格:7,275円(税込、送料無料)
2019年3月4日 ハイティンク90歳の誕生日を祝して!
ハイドン「四季」は初出!アムステルダム出身、オランダが誇る大指揮者ハイティンク。1961年から1988年まで長きに渡り、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を務め、楽団の発展に力を尽くしました(1960年代から70年代にかけて、コンセルトヘボウ管と完成させたマーラーの交響曲全集は、当時巻き起こった“マーラー・ブーム”の潮流に乗って多くの人に愛された名演です)。 1980年代頃までは「正統的、かつ穏当な解釈をする指揮者」として評価されていましたが、21世紀になってから、ライヴ録音が広く知られるようになり「熱い指揮者」としても認知され、現代を代表する巨匠としての地位を確立しました。 バイエルン放送交響楽団とは長い間良好な関係を築いており、このBOXに収録された音源でも、ハイドン、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラーとウィーン古典派からロマン派の音楽で目覚ましい演奏を披露。なかでもハイドンの「四季」は今回初収録の音源であり、大規模な声楽パートを操り、躍動的で生き生きとした音楽を紡ぎ出しています。 -
ケージ(1912-1992):
Thirteen [アンサンブル13/マンフレート・ライヒェルト(指揮)]CAGE, J.: Thirteen (Ensemble 13, Reichert)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:999227-2
CD価格:1,520円(税込)
バーデン=バーデンで現代音楽の演奏を中心に活動する「Ensemble 13」。1973年、指揮者のマンフレート・ライヒェルトとバーデン室内管弦楽団のメンバーによって設立されたアンサンブルは、各地の音楽祭などで定期的に新作を演奏し評判となりました。 このアルバムは、彼らのアンサンブル名の由来でもあるケージ「Thirteen」の2007年の録音です。4名の木管奏者、3名の金管奏者、4名の弦楽器奏者、2名のパーカッションで構成されたアンサンブルで、曲にはスコアが存在せず“偶然性”を追求した音楽であるため、version1とversion2からは全く違う音が聞こえてきます。1990年代のケージの代表作品です。今回はお求めやすい価格にての再発売となります。
収録作曲家:
-
シュトックハウゼン(1928-2007):
Klavierstück I -VIII、XIの歴史的録音 [デイヴィッド・チューダー(ピアノ)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
ドイツの現代作曲家シュトックハウゼン、初期のピアノ作品の歴史的初録音。シュトックハウゼンが万全の信頼を置いていたピアニスト、デイヴィッド・チューダーの演奏です。 活動の初期には新古典派主義の作風を採用するも、「ダルムシュタット夏季現代音楽講習会」でメシアン作品を聴き、セリエリズム(十二音を更に発展させた厳格な音列技法)に目覚めたというシュトックハウゼン。このアルバムに収録された「Klavierstück」の中で I-IVまでは彼の最初のピアノ曲であり、かなり実験的な要素が盛り込まれています。その翌年から着手されたV-Xでは新しい記譜法を模索、更に複雑な書法が探求されています。
収録作曲家:
-
フェルドマン(1926-1987):
アトランティス [ルーカス・ヴィス(指揮)/フランクフルト放送交響楽団/ペレグリーニ四重奏団/ハンス・デ・リーズ(オーボエ)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
アメリカ出身の作曲家モートン・フェルドマン。長大かつ極めて静謐な作品で知られますが、初期の頃には偶然性に拠った作品や、図形楽譜を用いた作品など、違った傾向の音楽を書いていました。 このアルバムに収録された「アトランティス」は1959年に書かれたオーケストラとピアノをフルに使った動きのある作品。至るところから浮かび上がるさまざまな楽器の音が魅力的な音楽です。1970年代の2つの作品は、晩年のフェルドマンの作風を思わせる少な目の音で構成された音楽。途切れ途切れの音のモザイクから浮かび上がる独特の世界をお楽しみください。
収録作曲家:
-
ダヒンデン(1962-):
TALKING WITH CHARLIE
チャーリー・パーカーとのイマジナリー・トーク [ダリオ・カルデローン(コントラバス)/ガレス・デイヴィス(バス・クラリネット)/コーエン・カプタイン(トロンボーン)/ペッペ・ガルシア(パーカッション)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
バス・クラリネット奏者ガレス・デイヴィスは、彼の仲間たちのために作曲家・トロンボーン奏者ダヒンデンに四重奏曲を依頼、出来上がったのはダヒンデンが讃える偉大なるチャーリー・パーカーへのオマージュ作品でした。ダヒンデンとパーカーとの「IMAGINARY TALK 想像上の会話」と題されたこの曲の演奏からは、ミュージシャン同士の素晴らしい相互作用が生まれています。
収録作曲家:
-
ハウザー(1953-):
LABORATORIO - ラボラトリオ [フリッツ・ハウザー(パーカッション)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,400円(税込)
「空間と音の相関関係は常に私の音楽への原動力です」と語るスイス出身の作曲家、パーカッション奏者フリッツ・ハウザー。この録音は「架空のパーカッションセンター」を含む建築学科の学生によるプロジェクトから生まれたものです。存在しないスペースのために音楽を作ることはとても刺激的であり、ハウザーのモチベーションを高めたということです。この録音では彼が全ての演奏から録音までを一手に引き受け、多彩な音色を生み出しています。
-
モーツァルト(1756-1791):
レクイエム(未完の断片)
ハース(1953-):
モーツァルト「レクイエム」の断片に添える、7つの音響空間 [ゲニア・キューマイアー(ソプラノ)、サラ・コノリー(アルト)、トピ・レティプー(テノール)、アラステア・マイルズ(バス)、アントン・ホルツァプェル(オルガン)、アイヴォー・ボルトン(指揮)、ザルツブルク・バッハ合唱団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団]MOZART, W.A.: Requiem / HAAS, G.F.: 7 Klangräume (Connolly, Kühmeier, Lehtipuu, Salzburg Bach Choir, Salzburg Mozarteum Orchestra, I. Bolton)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:BVE08047
CD価格:2,325円(税込)
2005年のライヴ録音。首席指揮者に就任して間もないアイヴォー・ボルトンが、モーツァルテウム管弦楽団を振った異色作がCDで登場しました。 ジュスマイヤー版を始め多くの補筆版が存在するモーツァルトの「レクイエム」ですが、こちらの演奏ではモーツァルト自身が残した自筆部分だけを演奏し、その合間に、1953年オーストリアはグラーツ生まれのゲオルク・フリードリヒ・ハースによる、「7つの音響空間 Klangraum(Soundspace)」という作品を挟んでいくというもの。 「レクイエム」の中で、モーツァルト自身がオーケストレーションまで完成出来たのは第1曲のみなので、本人のスケッチだけを演奏すると、特に「怒りの日」以降は管楽器やティンパニがほとんど無くなってしまうという、非常にさびしい音楽になります。その「レクイエム」部分での音の隙間は通奏低音のオルガンが積極的に埋めていますが、曲間を繋ぐハースの音楽は、音波を解析して倍音を合成するなどの手法を用いるスペクトル楽派と呼ばれる作風だけに、彼自身が「21世紀的」と語るように非常に刺激的。 ハースが用いたテキストは、最晩年(1791年)のモーツァルトがシュテファン大聖堂の楽長レオポルト・ホフマンに請われて副楽長へ就任した際の、無理解に溢れたウィーン議会からの書簡。このテキストを合唱団が時に唸り、時に叫ぶように繰り返す中、管弦楽は本編の「レクイエム」の要素を全く用いずに、その木霊のような、あるいは予言のような響きを添えていきます。 示唆に富んだ、たいへん挑戦的な試みではありますが、この構成はその後「G.F.ハース版のレクイエム」と呼ばれることもあり、再演も行われています。
-
クリーヴランド管弦楽団
創立100周年記念コンサート
モーツァルト、R.シュトラウス
J.シュトラウス、ラヴェル [ラン・ラン(ピアノ)、フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)、クリーヴランド管弦楽団]発売日:2019年03月15日
DVD価格:3,525円(税込、送料無料)
1918年に創設されたクリーヴランド管弦楽団は、初代ニコライ・ソコロフに始まり、ロジンスキ、ラインスドルフ、セル、マゼール、ドホナーニといった錚々たる巨匠が音楽監督を歴任し、半世紀のうちには世界有数のオーケストラへと成長しました。2018年9月29日に開催された100周年コンサートでは、このオーケストラを2002年から率いるフランツ・ウェルザー=メストが、故国オーストリアの首都ウィーンを彩ってきた音楽を集めるという趣向で観客を楽しませています。 最初に演奏されるモーツァルトには世界的人気ピアニスト、ラン・ランが登場。短調で書かれた数少ないモーツァルトの協奏曲を深く歌いこむラン・ランに、オーケストラがメストの棒でぴったりと寄り添う、息の合った素晴らしい演奏を聴かせます。 演奏機会がそう多いとは言えない「影のない女」交響的幻想曲では、美しいメロディ・ラインと溢れるようなハーモニーを絶妙にコントロールし、極上の音響に包まれる幸福を存分に味あわせてくれます。そして「ウィーン気質」での流れるような音運びと粋な歌いまわしは、メストの面目躍如と言えるでしょう。 今回の収録作品では唯一のフランスもので、ウィンナ・ワルツへのオマージュとして書かれた「ラ・ヴァルス」では、優雅ながら着実に高みへと導く巧みな構築力がコーダに至っても決して破綻することなく、音楽的なカオスを見事に表現しています。16年を迎えたメストとクリーヴランド管弦楽団の、成熟を感じさせる素晴らしいコンサートです。
収録作曲家:
-
クリーヴランド管弦楽団
創立100周年記念コンサート
モーツァルト、R.シュトラウス
J.シュトラウス、ラヴェル [ラン・ラン(ピアノ)、フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)、クリーヴランド管弦楽団]発売日:2019年03月15日
Blu-ray価格:3,525円(税込、送料無料)
1918年に創設されたクリーヴランド管弦楽団は、初代ニコライ・ソコロフに始まり、ロジンスキ、ラインスドルフ、セル、マゼール、ドホナーニといった錚々たる巨匠が音楽監督を歴任し、半世紀のうちには世界有数のオーケストラへと成長しました。2018年9月29日に開催された100周年コンサートでは、このオーケストラを2002年から率いるフランツ・ウェルザー=メストが、故国オーストリアの首都ウィーンを彩ってきた音楽を集めるという趣向で観客を楽しませています。 最初に演奏されるモーツァルトには世界的人気ピアニスト、ラン・ランが登場。短調で書かれた数少ないモーツァルトの協奏曲を深く歌いこむラン・ランに、オーケストラがメストの棒でぴったりと寄り添う、息の合った素晴らしい演奏を聴かせます。 演奏機会がそう多いとは言えない「影のない女」交響的幻想曲では、美しいメロディ・ラインと溢れるようなハーモニーを絶妙にコントロールし、極上の音響に包まれる幸福を存分に味あわせてくれます。そして「ウィーン気質」での流れるような音運びと粋な歌いまわしは、メストの面目躍如と言えるでしょう。 今回の収録作品では唯一のフランスもので、ウィンナ・ワルツへのオマージュとして書かれた「ラ・ヴァルス」では、優雅ながら着実に高みへと導く巧みな構築力がコーダに至っても決して破綻することなく、音楽的なカオスを見事に表現しています。16年を迎えたメストとクリーヴランド管弦楽団の、成熟を感じさせる素晴らしいコンサートです。
収録作曲家:
-
ブラウンフェルス(1882-1954):
エクトル・ベルリオーズの主題による幻想的出現
シンフォニア・ブレヴィス [グレゴール・ビュール(指揮)/ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団]BRAUNFELS, W.: Phantastische Erscheinungen eines Themas von Hector Berlioz / Symphonia brevis (Rheinland-Pfalz State Philharmonic, G. Bühl)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:C5354
CD価格:2,250円(税込)
第二次世界大戦時、ナチスによって「退廃音楽家」とみなされたユダヤ系の作曲家ブラウンフェルス。一時は全ての作品上演が禁止されてしまいましたが、幸いなことに戦後は音楽界の要職に復帰し、名誉を回復することができた稀有な作曲家です。しかし没後は作品が演奏されることもなく、再びその存在は忘れ去られる寸前でしたが、20世紀の終わりになってブームとなった「退廃音楽復興」の波にのり、そのロマンティックな雰囲気をたたえた作品に注目が集まるようになりました。 Capriccioレーベルでは、ブラウンフェルスの作品を集中的にリリース、彼の多彩な作品に新たな光を当てています。今回の第7集では最後の管弦楽作品である「シンフォニア・ブレヴィス」と初期の「エクトル・ベルリオーズの主題による幻想的出現」を収録。時代に翻弄された彼の作風の変遷を探求しています。
収録作曲家:
-
コンチェルト・ケルン名演集 [コンチェルト・ケルン]
発売日:2019年03月15日
CD 10枚組価格:4,650円(税込、送料無料)
1985年設立、ケルンに本拠を置くドイツ屈指の古楽器オーケストラ「コンチェルト・ケルン」の名演集。常任指揮者を置かず、2005年からはフルート、リコーダー奏者マルティン・ザンドホフが芸術監督を務め、17世紀から18世紀にかけての作品を中心に活発な演奏活動を行っています。 時代考証とテクニックを駆使し、アーティキュレーションに工夫を凝らすことで、曲が作られた当時の響きを蘇らせることを探求する彼らの演奏は、創造的で活気のあるものとして知られており、ヴィヴァルディやJ.S.バッハの有名曲だけでなく、設立当時はまだ耳なじみのなかったマルティン・クラウスや、バッハの息子たちの作品も数多く演奏、並み居る古楽アンサンブルの中でもひときわ優れた存在感を示しています。
-
マレシャル(1963-):
l'âme du voyageur - 旅人の魂 [セバスティアン・ヴァルニエ(チェロ)/ロナルド・ヴァン・スペンドンク(クラリネット)/セルゲイ・ゴルレンコ(コントラバス)/フレデリック・ドゥルセル(ヴァイオリン)/ユーグ・マレシャル(ピアノ、パーカッション、ギター、声)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,475円(税込)
ベルギー出身のヴァヴラン侯爵は1920年から1938年にかけてアマゾンでネイティブ・アメリカンの種族のひとつである「シュア・インディアン」を初めて撮影した探検家として知られています。 映画音楽の作曲家として知られるユーグ・マレシャルは、グレース・ウィンターとリュック・プランティエが撮影した年代物の映画フィルムを見てヴァヴラン侯爵の奇妙な旅を想像しながら自由な音楽を作曲しました。ここにはジャズ風の音楽から民族音楽風の音楽など様々な要素が混在し、聴き手の想像力を刺激します。マレシャル自身もピアノやパーカッションで演奏に参加、自身が描く世界を丁寧に見せています。
収録作曲家:
-
テオドール・ファン・ローンの聴いた音
フランドル初期のカラヴァッジョ信奉者 [パウル・ファン・ネーフェル(指揮)/ウェルガス・アンサンブル]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,475円(税込)
現在ベルギーの一部であるフランドル地方では、17世紀初頭に最新のイタリアの美術様式を積極的に取り入れた画家たちによって絵画にも革新がもたらされました。音楽のみならず美術でもイタリアとフランドルが交錯した当時を想定しながら、ベルギーのCypresレーベルで同国屈指の古楽指揮者パウル・ファン・ネーフェル(ヴァン・ネーヴェル)が新たに制作したアルバムのテーマは、まさにそうしたバロック初期。ルーベンスと同じくイタリアに渡り、フランドルの画家として初めてカラヴァッジョの鮮烈な様式を取り入れた一人だったテオドール・ファン・ローン(1581/82-1649)の大回顧展がベルギーで開催されたのにあわせ、スペイン人画家スルバランにちなんだ企画に続いてCypresが制作した絵画と音楽のつながりを探るシリーズ「~の聴いた音 Oreilles de…」の第2弾です。 ファン・ローンのイタリア滞在期を検証、スペイン統治時代のフランドルに集った作曲家たちとマドリガーレ全盛期のイタリア人作曲家たちの作品で、名門ウェルガス・アンサンブルの精妙な解釈が光ります。
-
デシー(1963-):Requiems他
アラン・ド・ロサンボ司令官への思い出
フラジェにて(ジル・ルデュル) [リスト・ヨースト(指揮)/エストニア・フィルハーモニー室内合唱団/タリン室内管弦楽団/ジャン=ポール・デシー(チェロ)]発売日:2019年03月15日
CD価格:2,475円(税込)
この「Requiems」はサンスクリット語、アラビア語、ヘブライ語、アラム語、ギリシャ語、ラテン語、この6つの言語による宗教的な言葉を用い、永遠の休息へと誘う葬送の儀式です。各々の言葉を生かした音楽は、タリン室内管弦楽団とエストニア・フィルハーモニー合唱団の清澄な響きを纏い、生きていく人々にも癒しをもたらします。作曲家デシー自身が演奏する2つのチェロの小品からも静かな美しさが漂います。
-
ヘンデル(1685-1759):
歌劇《リナルド》(レーオによる1718年ナポリ版) [テレサ・レルヴォリーノ(メゾ・ソプラノ)、カルメラ・レミージョ(ソプラノ)、フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)、ロリアーナ・カステッラーノ(メゾ・ソプラノ)、フランチェスカ・アスチオーティ(コントラルト)、ダーラ・サヴィノーラ(メゾ・ソプラノ)、ファビオ・ルイージ(指揮)、ラ・シンティッラ管弦楽団&合唱団]発売日:2019年03月15日
Blu-ray日本語字幕付き価格:4,200円(税込、送料無料)
17世紀に流行していた叙事詩「解放されたエルサレム」を元に、ヘンデルが作曲したオペラ《リナルド》。様々な登場人物が入り乱れる長大な物語です。1711年に初演されたこの作品は大成功を収め、シーズン中だけでも15回上演されたという記録が残っています。 今回の上演に用いられたのは、この大成功を受け、イタリアの作曲家レオナルド・レーオが作った「ナポリ版」と呼ばれるスコアです。これは、ロンドンで最初に《リナルド》を歌った歌手グリマルディがナポリでこの曲を歌う際、リハーサルに携わったレーオと他の作曲家たちが設定を少し変更し、登場人物を加えるなどナポリ向けに改作したもので、このスコア自体は長い間失われていました。 今回は発見された「ナポリ版」をセキが再構築、上演にあたって演出を担当したサンガーティは設定を1980年代に変更し、なんとも面白い舞台が展開されます。もともとはキリスト教徒とトルコの戦いが主題となっていますが、この演出では80sポップ・ロックとヘヴィメタル(?かどうかはともかく)の戦いに置き換えられています。フ〇ディ・マーキュリー、ジー〇・シモンズ、デ〇ィッド・ボウイ、エル〇ン・ジョン、シ〇ール…?など、見覚えのある出演者ばかり。なかでも、フレ〇ィの歌う「私を泣かせてください」は聴きものと言えるでしょう。 しかし根底に流れるのは愛と人生についての考察。主役を歌るイェヴォリーノ、レミージョらの熱演にも注目です。
-
ヘンデル(1685-1759):
歌劇《リナルド》(レーオによる1718年ナポリ版) [テレサ・レルヴォリーノ(メゾ・ソプラノ)、カルメラ・レミージョ(ソプラノ)、フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)、ロリアーナ・カステッラーノ(メゾ・ソプラノ)、フランチェスカ・アスチオーティ(コントラルト)、ダーラ・サヴィノーラ(メゾ・ソプラノ)、ファビオ・ルイージ(指揮)、ラ・シンティッラ管弦楽団&合唱団]発売日:2019年03月15日
DVD 2枚組日本語字幕付き価格:4,200円(税込、送料無料)
17世紀に流行していた叙事詩「解放されたエルサレム」を元に、ヘンデルが作曲したオペラ《リナルド》。様々な登場人物が入り乱れる長大な物語です。1711年に初演されたこの作品は大成功を収め、シーズン中だけでも15回上演されたという記録が残っています。 今回の上演に用いられたのは、この大成功を受け、イタリアの作曲家レオナルド・レーオが作った「ナポリ版」と呼ばれるスコアです。これは、ロンドンで最初に《リナルド》を歌った歌手グリマルディがナポリでこの曲を歌う際、リハーサルに携わったレーオと他の作曲家たちが設定を少し変更し、登場人物を加えるなどナポリ向けに改作したもので、このスコア自体は長い間失われていました。 今回は発見された「ナポリ版」をセキが再構築、上演にあたって演出を担当したサンガーティは設定を1980年代に変更し、なんとも面白い舞台が展開されます。もともとはキリスト教徒とトルコの戦いが主題となっていますが、この演出では80sポップ・ロックとヘヴィメタル(?かどうかはともかく)の戦いに置き換えられています。フ〇ディ・マーキュリー、ジー〇・シモンズ、デ〇ィッド・ボウイ、エル〇ン・ジョン、シ〇ール…?など、見覚えのある出演者ばかり。なかでも、フレ〇ィの歌う「私を泣かせてください」は聴きものと言えるでしょう。 しかし根底に流れるのは愛と人生についての考察。主役を歌るイェヴォリーノ、レミージョらの熱演にも注目です。
-
クシェネク(1900-1991):
〈室内楽作品と歌曲集 第1集〉
二重フーガ/3つの歌曲/トリオ・ファンタジー
別れと同時に/クラリネット三重奏曲
弦楽三重奏曲他 [エルンスト・クシェネク・アンサンブル 他]KRENEK, E.: Chamber Music and Songs, Vol. 1 - Double Fugues / Monologue / Während der Trennung (Aikin, B. Fink, F. Boesch, Schorn, Spiri, Tichman)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0295
CD価格:1,950円(税込)
クシェネクは、シュレーカーに作曲を学び、指揮者としてドイツ各地の歌劇場で活躍。ナチス政権が台頭するまでウィーンで活躍していた音楽家でした。しかしチェコの血をひいていたため、作品が上演禁止となるなど迫害を受け、1938年アメリカ合衆国に亡命。この国での音楽教育に力を注ぎました。 このアルバムには彼のほぼ半生に渡って書かれた歌曲や室内楽などの様々な作品が収録されていますが、中でも注目したいのがJ.S.バッハのフーガを研究し、そのテクニックに倣って作曲したという2つの二重フーガです。シンプルな旋律が秩序を持って組み合わされ、巧みな建造物となっていく様子からは、彼の見事な作曲技法が伺えます。後期ロマン派風のトリオ・ファンタジー、ユーモラスなクラリネットのためのモノローグなど、興味深い作品集です。
収録作曲家:
-
Music for My Love -
愛する人への音楽 第2集 [ポール・マン(指揮)/ウクライナ祝祭管弦楽団]Orchestral Music - BACRI, N. / CORP, R. / HAUTEKIET, W. / KINSELLA, S. (Music for My Love, Vol. 2) (Ukrainian Festival Orchestra, P. Mann)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0370
CD価格:1,950円(税込)
第1集(TOCC-333)に次ぐ、TOCCATA CLASSICSレーベルの創業者、マーティン・アンダーソンが妻ヨディット・テクレに捧げる特別な1枚。テクレが病を宣告されたのは2014年後半のこと。翌年4月に幼い息子を残しこの世を去ってしまった彼女のためにマーティンは友人の作曲家たちに曲を依頼、最終的に100曲以上も寄せられた様々な作品を彼は少しずつ録音し、音源の販売利益を慈善団体に寄付しています。 この第2集には12人の作曲家たちの作品を収録、深い哀しみの共感から生まれた稀有なアルバムです。
-
ファルカシュ(1905-2000):
〈室内楽作品集 第3集〉
フルートを伴う作品集 [アンドラーシュ・アドリアン(フルート)/テュンデ・シャボーキ(ソプラノ)/ラヨシュ・ロスマン(クラリネット)/アンドレア・ホルバート(ファゴット)/ゲルゲリー・コヴァチュ(ホルン)/ギューラ・シュトルラー(ヴァイオリン)/マルタ・アブラハム(ヴァイオリン)/ペテル・バルソニー(ヴィオラ)/ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)/アンドラーシュ・チャーキ(ギター)/バラーシュ・ソコライ(ピアノ)]FARKAS, F.: Chamber Music, Vol. 3 - Works with Flute (Szabóki, Adorján, Stuller, Bársony, Perényi, Szokolay)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0379
CD価格:1,950円(税込)
TOCCATAレーベルにおけるファルカシュの作品集はこのアルバムが10枚目。今回はフルートを伴う室内楽曲ということで、ハンガリーを中心とした名演奏家たちが集結(ミクローシュ・ペレーニやバラーシュ・ソコライの名前も含まれる)、ファルカシュの色彩豊かな作品を盛り上げました。迫力あるリズムや、躍動的で耳当たりの良いメロディなど、ファルカシュの感性の赴くままに生まれた音楽が息づいています。なかでも舞曲系の作品「6つのハンガリー民謡集」や「3つのダンス・パラフレーズ」など、素朴なアンサンブルが聴きどころです。
収録作曲家:
-
スティーヴンソン(1928-2015):
〈ピアノ作品集 第3集〉
サウンディング・ストリングス
中国民謡組曲/ガーナ民謡組曲他 [クリストファー・ギルド(ピアノスタインウェイD)]STEVENSON, R.: Piano Music, Vol. 3 (Guild)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0403
CD価格:1,950円(税込)
スコットランド出身のロナルド・スティーヴンソンのピアノ曲第3集。もともと優れたコンサート・ピアニストとして名を上げ、ベートーヴェンやラフマニノフの巧みな解釈で知られていましたが、「DSCHによるパッサカリア」などの難解で演奏困難な数々のピアノ作品は超絶技巧を愛する人々の間で話題となり、近年作曲家としての知名度も高くなっています。彼は友人グレインジャーの影響を受け、世界の民謡にも強い関心をいだき、各国の伝統音楽のテイストを生かした作品を書き上げました。 この第3集にはアフリカから中国、ガーナなどの音楽を元にした特色豊かな作品を収録。グレインジャーの「ヒル・ソング」の編曲も含まれた興味深い1枚となっています。
-
ブリッツスタイン(1905-1964):
独奏ピアノのための作品集(1918-1963) [レオナルド・レーマン(ピアノ、朗読)/ヘレン・ウィリアムズ(朗読)]BLITZSTEIN, M.: Piano Music - Piano Percussion Music / Scherzo, "Bourgeois at Play" / Waterfall / Children's Dances / Show (Lehrman)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0438
CD価格:2,080円(税込)
フィラデルフィアで生まれたブリッツスタイン。幼い頃から音楽的才能に恵まれ、アレクサンドル・ジロティにピアノを学びピアニストとしてデビュー。その後はカーティス音楽院で作曲を学び、ベルリンでシェーンベルク、パリでナディア・ブーランジェに師事しました。しかし舞台の楽しさに目覚め、演劇活動に精を出すようになり、「クレイドル・ウィル・ロック」などの映画音楽や劇音楽を作り始めます。バーンスタインやブレヒトとも親しくいくつかの作品で共同作業を行いこちらも注目を集めました。 このアルバムは45年に渡る「ピアニストとしての」ブリッツスタインに光を当てており、少年時代の抒情的な作品から、バーンスタインを始めとした親しい家族のための曲、ジャズダンスまで多彩な作品が収録されています。
収録作曲家:
-
ロスナー(1945-2013):
〈管弦楽作品集 第3集〉
夜想曲 Op.68
序曲「Tempus Perfectum - 完璧な時間」Op.109
交響曲 第6番 Op.64 [ニック・パーマー(指揮)/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団]ROSNER, A.: Orchestral Music, Vol. 3 - Tempus Perfectum / Symphony No. 6 / Nocturne (London Philharmonic, N. Palmer)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0469
CD価格:2,080円(税込)
ニューヨークを拠点とするロスナーの作品集。バロック以前のポリフォニーに影響されつつも、ハーモニーとリズムは独自のスタイルを用いた魅力的な作品を生み出す作曲家です。 このアルバムには、宇宙の広がりを感じさせる「夜想曲」と、ルネサンス・ダンスの躍動を感じさせる「Tempus Perfectum」、メインをかざる「交響曲第6番」の3曲が収録されています。火山の爆発を思わせる猛烈なエネルギーを内包した交響曲第6番の第1楽章、美しく穏やかな第2楽章アダージョ、エネルギーが尽きたかのように幕を閉じる終楽章、いずれも精緻なオーケストレーションが魅力です。
収録作曲家:
-
ジャック=ダルクローズ(1865-1950):
〈ピアノ作品集 第1集〉
異名同音ポルカ Op.47
3つの小品 Op.44-46
スケッチ Op.10 [アダルベルト・マリア・リーヴァ(ピアノ)]JAQUES-DALCROZE, É.: Piano Music, Vol. 1 - Polka enharmonique / 3 Morceaux, Opp. 44, 45, 46 / Skizzen (A.M. Riva)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0473
CD価格:1,950円(税込)
ウィーンで生まれスイスで活躍した音楽家ジャック=ダルクローズ。幼児を中心とした音楽学習の方法論の一つ「リトミック=動きを通じて音楽の諸概念を教える」を発展させた功績で知られます。 作曲家としてはブルックナーやローベルト・フックスの教えを受け、オペラやカンタータ、管弦楽作品を数多く発表しましたが、一連のピアノ曲はパリのサロン風の上品で抒情的な雰囲気を持ち、一部の曲からはシューマンの影響も感じられます。
収録作曲家:
-
ポンセ(1882-1948):
〈管弦楽作品集 第1集〉
交響的素描「チャプルテペク」/夜の版画
組曲「メキシコの点描」
アルベニスの歌劇《マーリン》による交響的組曲 [ホセ・ミラモンテス・サパタ(指揮)/サン・ルイス・ポトシ交響楽団]PONCE, M.M.: Orchestral Music, Vol. 1 - Chapultepec / Instantáneas mexicanas / Estampas nocturnas (San Luis Potosí Symphony, Zapata)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0502
CD価格:1,950円(税込)
さまざまな楽器に編曲され、誰もが一度は聴いたことのある歌曲「小さな星(エストレリータ)」の作曲家ポンセ。ギターのための作品も比較的知られていますが、このアルバムでは彼のオーケストラ作品を聴くことができます。 まるでレスピーギを思わせる「春」など、オーケストラの豊かな質感を存分に生かした作品は、甘い旋律を持つ『小さな星』とは全く様相の違う味わいを持ち、彼の作曲家としての才能をみせつけるものです。また1947年に作曲された「メキシコの点描」はメキシコの先住民文化を取り入れた躍動的な作品。効果的に使われる打楽器が良いアクセントになっています。メキシコを代表するサン・ルイス・ポトシ交響楽団の演奏です。
収録作曲家:
-
モリアーティ(1946-):
ミサ・アドスム!「女性を祝して」
われらは待つ [ソフィア・ソロヴィ(ソプラノ)/アントニーナ・リソホルスカ(ソプラノ)/ヴラディスラフ・トゥルシュヒ(バリトン)/テオドーレ・クチャル(指揮)/ウクライナ祝祭管弦楽団/ウクライナ祝祭合唱団]MORIARTY, R.: Missa Adsum! Celebrating Women / We That Wait (Soloviy, Lisohorska, Tlushch, Ukrainian Festival Choir and Orchestra, Kuchar)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0503
CD価格:1,950円(税込)
1946年生まれのリチャード・モリアーティのミサ曲。若い頃からオペラやクラシック音楽に親しんだというモリアーティ。音楽の道に進むべく大学で音楽を専攻するも、ピアノのテクニックが不足(本人の弁)したため、研究者に転向。現役中は病理学者、メディカルディレクターとして活躍し、引退後にダニエルプールから本格的に作曲を学んだという人です。 この「ミサ・アドスム」は新古典派の様式を用いた壮大な作品。ディキンソンなどアメリカ南北戦争時代に女性たちによって書かれた詩を用いて書かれた「われらは待つ」は同じく誇り高きアメリカの伝統を賛美する作品です。大編成の作品を得意とするクチャルが全曲を的確にまとめています。
収録作曲家:
-
トッド(1839-1872):
〈オルガン作品集〉
幻想曲「輝く暁の星、いと美しきかな」 Op.4
ソナタ 変ロ長調 Op.3他 [ヤン・レートラ(オルガン)]TOD, E.A.: Fantasie / Organ Sonata, Op. 3 / Andante Religioso / REINECKE, C.: Organ Sonata, Op. 284 (Lehtola, Ylönen, Komulainen)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0505
CD価格:1,950円(税込)
-
エルコック(1957-):
〈室内楽作品集 第1集〉
広げられた手 Op.24/シェド・ダンス Op.26
クラリネット六重奏曲 Op.11b
弦楽三重奏曲 第1番 Op.8b [ヴェレス・アンサンブル 他]ELCOCK, S.: Chamber Music, Vol. 1 - An Outstretched Hand / The Shed Dances / Clarinet Sextet (Daniel Shao, Cigleris, Ardelean, Veles Ensemble)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0506
CD価格:2,080円(税込)
イギリス生まれのエルコックは、若い頃から音楽を愛好し、アマチュア交響楽団の指揮者として活躍していました。作曲に関しては全くの独学だったそうですが、BBC放送のプロデューサーを友人に持っていたこともあり、2009年には短い管弦楽作品を発表、すぐさま作曲家ロビン・ウォーカーの目に留まり、Toccata Classicsの主宰者アンダーソンに紹介されました。 エルコックの管弦楽作品集はすでにリリースされていますが(TOCC-400)、この室内楽作品集は壮大な管弦楽作品とはまた違う、ユーモラスな味わいを持つ作品集です。
収録作曲家:
-
コープ(1951-):
ロニーからの手紙 [サラ・プリング(メゾ・ソプラノ)/チリンギリアン四重奏団/アンドリュー・ブロウネル(ピアノ)/]CORP, R.: Letters from Lony (S. Pring, A. Brownell, Chilingirian String Quartet)
発売日:2019年03月15日 NMLアルバム番号:TOCC0507
CD価格:1,950円(税込)
このアルバムの主人公は1878年ベルリン生まれの女性レオニー(ロニー)・ラブル・フレンケル。第二次世界大戦時、アムステルダムで「カフェ・ド・パリ」を経営、オランダでのユダヤ人たちの憩いの場となっていましたが、やがてナチスの迫害を受けテレージエンシュタットからアウシュヴィッツに送られながらも奇跡的に一命をとりとめました。 このアルバムにはイギリスに亡命した彼女の娘たちへの手紙や、収容所での手紙などを散りばめ、現代作曲家ロナルド・コープが一連の歌曲集として仕上げた作品が収録されています。現代作品を得意とするチリンギリアン四重奏団の精緻な伴奏が聴きどころです。
収録作曲家:
-
ダブリンの庭
~17・18世紀のアイルランド音楽と古楽器~ [レイナウト・ファン・メヘレン(テノール独唱)、ア・ノクテ・テンポリス(古楽器使用)、 アンナ・ベッソン(横吹式フルート)、 サラ・リディ(トリプル・ハープ/アイルランド型ハープ)、ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ロリス・バリュカン(チェンバロ)、クーン・プラーティンク(打楽器)、ドグ・バエリエット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)]DUBHLINN GARDENS (THE) (Besson, Van Mechelen, A Nocte Temporis)
発売日:2019年03月08日 NMLアルバム番号:ALPHA447
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)17世紀末、アイルランドは対イングランド戦争に敗退。文化の礎を守ってきた貴族たちが殲滅ないし国外退去してしまったことで、アイルランド音楽は擁護者を失い伝統が途絶えてしまったと言われています。しかし音楽家たちは簡単には死に絶えませんでした。18世紀に入るとロンドンでは折々スコットランド音楽やアイルランド音楽が人気を誇り、伝説的名手たちから聴き取った名旋律が楽譜になって出版もされていたのです。 その再現に適任なのはやはり、当時の楽器と奏法で18世紀音楽を甦らせることに長けた古楽器奏者……天性の音楽感と民俗音楽への高い適性を示す若手が続々あらわれるフランス古楽界から、鍵盤奏者ジャン・ロンドーのグループ「ネヴァーマインド」でも活躍するトラヴェルソ奏者アンナ・ベッソンを中心に名手が揃い、すでにAlphaやRicercarに名盤の多い新世代歌手レイナウト・ファン・メヘレンを迎え、周到な考証と抜群の音楽性が交錯する極上アイリッシュ古楽アルバムをつくりあげました。 同様の古楽器によるアイルランド音楽アンソロジーであるラザレヴィチ盤(Alpha234)も人気のところ、新感覚アイリッシュ盤としても期待感が高まる1枚です。
収録作曲家:
-
「恋人たちが気にするのは」
パーセル(1659-1695):
オペラ・アリア集 [ローワン・ピアース(ソプラノ独唱)、リチャード・エガー(チェンバロ)、ウィリアム・カーター(テオルボ&リュート)]発売日:2019年03月08日
CD価格:2,475円(税込)
バロックに関心が高まると必ず深く傾倒する時期が来るといっても過言ではない英国随一の作曲家、ヘンリー・パーセル。長大な作品の全曲盤も少なくはありませんが、本人の早世後もなお続々と名曲集が編まれ、18世紀に入ってもなお人気が衰えなかったこの作曲家の真骨頂は、歌のひとつひとつに秘められたニュアンスの細やかさにあるのではないでしょうか。 その意味で、数々の古楽系プレイヤーたちが独自の厳選名曲集をリリースしてきたところ、今回は本場・英国の最前線をゆく女声古楽歌手ピアースの決定的新録音が! しかも器楽陣は現在アカデミー・オヴ・エンシェント・ミュージック(エンシェント室内管弦楽団)の音楽監督でもある天才リチャード・エガーと、パラディアン・アンサンブルの創設者ウィリアム・カーター。「豊饒なバロック的器楽勢もよいが、当時の記録からみるかぎりパーセル劇音楽作品の伴奏はチェンバロとテオルボ類がベストチョイスなのは明らか」との観点から、本盤はこの2名手が細やかな感性全開で名歌手の歌を彩ってゆきます。「音楽はつかのま」や「おお孤独よ」など決定的名曲のほか、充実の選曲が見逃せません。
収録作曲家:
-
カヴァッリ(1602-1676):
1660年の大ミサ
~フランス=スペイン和平成立を祝うヴェネツィア音楽~ [ステファニー・レヴィダ(ソプラノ)、パスカル・ベルタン(アルト=カウンターテナー)、マルシャル・ポリア(テノール)、ルノー・ブレス(バス)、バンジャマン・シェニエ(指揮)、ガリレイ・コンソート(合唱&合奏/古楽器使用)]CAVALLI, F.: Missa 1660 (Great Venetian Mass for the Franco-Spanish Peace of Louis XIV) (Galilei Consort, Chénier)
発売日:2019年03月08日 NMLアルバム番号:CVS006
CD価格:2,475円(税込)
巨匠モンテヴェルディの高弟としてヴェネツィアで頭角をあらわし、すぐにイタリア・オペラ史を最先端でリードする大作曲家となった名匠カヴァッリ。その豊かな実績は諸外国まで知れわたり、後年フランス王ルイ14世が隣国スペイン・ハプスブルク家との抗争にひとたび終止符を打った1659年には、講和祝典のための音楽提供者として白羽の矢が立ちます。翌1660年1月にパリで披露されたその祝典ミサ曲の演奏には、ヴェネツィアから随行した演奏陣のみならずパリ随一の歌手たちも集い、きわめてみごとな音楽と絶賛された記録が残っています。 ここではリュリによるフランス叙情悲劇創出の前、この歴史的音楽イベント(詳細は解説参照)を振りかえるべく、フランスきっての声楽・器楽勢が集うガリレイ・コンソートが当時の様子をしのぶプログラムを編作。管・弦入り混じっての壮麗なヴェネツィア様式の音楽を、ヴェルサイユ宮殿の旧王室礼拝堂に緻密な解釈で響きわたらせます。 往年の「三大カウンターテナー」盤でも名高いパスカル・ベルタンはじめ演奏陣の充実度も見事。フランス音楽はイタリアから何を受け取ったのか? ヴェネツィア楽派とのかかわりを解き明かしながら「リュリ前夜」のフランス王室における教会音楽の真相に迫る、多声合唱と古楽器の交錯を十全に楽しめる注目盤です。
-
J.S.バッハ(1685-1750):
教会カンタータに基づくオルガン協奏曲の再構成 [バルト・ヤーコプス (オルガン独奏&楽譜校訂)、寺神戸 亮 (指揮) レ・ムファッティ(古楽器使用)]BACH, J.S.: Organ Concertos (reconstructed by B. Jacobs) (B. Jacobs, Les Muffatti)
発売日:2019年03月08日 NMLアルバム番号:RAM1804
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:2,090円(税込)古楽大国ベルギーの俊才が集うレ・ムファッティ、注目すべき秘曲発掘の連続をへて今回は満を持してバッハ作品を録音。 しかしさすがレ・ムファッティ、企画内容からして一筋縄ではゆきません。バッハの“オルガン協奏曲”といえば、若き作曲家がヴィヴァルディらイタリア人作曲家たちの協奏曲の様式を学ぶべく、自らオルガンひとつで弾けるように編曲した作品群が有名……と思いきや、本盤はそれらとはまったく違う内容。バッハ自身、かつて自ら作曲した教会カンタータなどの音楽を編み替えて協奏曲に編曲することが多かったのに倣い、ここではオルガン独奏を含むカンタータの序曲やアリアなどを原曲に、オルガン独奏と弦楽合奏・通奏低音からなる協奏曲を新たに4曲も編作。さらにカンタータの冒頭合唱曲や別の楽器の独奏つき序曲をもとに、やはりオルガン独奏を伴うシンフォニアを3曲「バッハ流に」編曲してみせたのです(編曲の詳細も解説に明記)。 結果的に誕生したのは、ヘンデルのオルガン協奏曲を思わせる編成ながら確実にバッハらしい音作り。数々の名盤で古楽鍵盤奏者としての技量を立証してきたバルト・ヤーコプスの自在なタッチが、寺神戸亮を指揮に迎えたレ・ムファッティの自発性あふれる音作りと交錯する注目盤です。
収録作曲家: