タイレ(ヨハン) Theile, Johann
生没年 | 1646-1724 | 国 | ドイツ |
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辞書順 | 「タ」 | NML作曲家番号 | 70821 |
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〔ヴォルフェンビュッテル城の音楽集 第4集〕
タイレ(1646-1724):
キリストの受難 - マタイ受難曲 [マンフレート・コルデス指揮/ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス]THEILE, J.: St. Matthew Passion (Musik aus Schloss Wolfenbüttel) (Mammel, Wörner, Bremen Weser-Renaissance, Cordes)
発売日:2020年02月28日
NMLアルバム番号:555285-2
CD価格:2,475円(税込)
「ヴォルフェンビュッテル城」はニーダーザクセン州にあった神聖ローマ帝国の領邦国家で、1514年から1568年にこの国を統治したハインリヒ2世は宗教改革にそのまま身を投じた人物として知られています。 ヨハン・タイレは若い頃から、いくつもの任地に赴きながら、音楽教師、歌劇作曲家として活躍してきた作曲家。ヴォルフェンビュッテルの宮廷には1685年から務め、教会音楽をはじめ様々な作品を発表しました。 この「マタイ受難曲」は1673年の作品で、ブクステフーデが大絶賛したといい、17世紀ドイツで発展したオラトリオ様式による受難曲の注目すべき事例とも言われています。
収録作曲家:
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Seelen-Music - 魂の音楽
タイレ(1646-1724)、ツーバー、フロール:
作品集 [ドロテー・ミールズ(ソプラノ)/ジモーネ・エッケルト(指揮)/ハンブルク・ラーツムジーク/]Vocal and Instrumental Ensemble Music (Baroque) - THEILE, J. / ZUBER, G. / FLOR, C. (Seelen-Music) (Mields, Hamburger Ratsmusik, S. Eckert)
発売日:2019年03月15日
NMLアルバム番号:555132-2
CD価格:1,920円(税込)
バロック期、ドイツで活躍したヨハン・タイレ。ブクステフーデの友人であり、音楽理論家としても知られた作曲家です。生前、彼自身が出版した作品目録には23曲のミサ曲、8曲のマニフィカトなど多くの宗教作品の存在が記されていますが、現在ではほとんどの作品が消失してしまったため、今も研究が進んでいます。このアルバムでは彼の現存する「ソプラノのためのカンタータ」の全てを収録、瞑想的で美しい作品にドロテー・ミールズのバランスの取れた歌唱が深みを与えています。 アルバムにはタイレと同時代に活躍した2人の作曲家、ツーバーとフロールの作品を併せて収録。ツーバーは、タイレがゴットルフの宮廷楽長を務めていた時にヴァイオリンを弾いていた人、フロールは優れたオルガン奏者として知られた人です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
『ドゥルツィアンとボンバルド』
~17世紀ドイツのダブルリード合奏さまざま~ [シンタグマ・アミーチ、ジュリー・ロゼ、ポラン・ビュンドゲン、ヴォクス・ルミニス]FÜRCHTET EUCH NICHT - Bassoons and Bombards (Music from the German Baroque) (Syntagma Amici, Meunier)
発売日:2020年11月13日
NMLアルバム番号:RIC420
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
昔日のダブルリード管楽器世界が色鮮やかに甦る!
Ricercarならではの充実企画盤バッハ以前のバロックやルネサンスにも通じた音楽学者ジェローム・ルジュヌが古楽大国ベルギーで主宰する、40年の歴史を誇るRicercar。このレーベルは折々、現代人にとって馴染みがうすい珍しい古楽器を重点的に紹介するアルバムをリリースしてきましたが、今回はその最新盤として、ボンバルドとドゥルツィアンという、ルネサンスから初期バロックにかけて用いられていた2種の重要なダブルリード管楽器の魅力を紹介します。 ボンバルドはショームの一種でオーボエの祖先ともみなしうる楽器ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバやリコーダーと同様に大小さまざまなサイズのものがあり合奏も可能。またファゴットの前身である低音管楽器ドゥルツィアンにも、同じように高音・中音向けなどの同属楽器がありました。この新録音では両楽器をそれぞれ、あるときは同属楽器同士で重ね、またあるときは両者を同一楽曲のなかで対置させながら、その変幻自在の演奏編成がたいへん興味深い響きを作り出し、それがアルバムを通して聴くことの面白さを演出しています。 またこうしたアルバムの常として、解説テキストの充実も見逃せないところ。マドリガーレやシャンソンといった多声の声楽曲を、楽器だけで演奏できるようにした1600年前後ならではの編曲も多く見られ、2人の俊才古楽歌手が要所で聴かせる独唱との対比も興趣がつきません。 専門的知見の集成がいざなう思いがけない音響世界。400年前のリアルなサウンドスケープをじっくり読み解けるアルバムです。 -
「我らの父よ」
ドイツ北部・中部・南部 バロックの教会音楽と器楽曲 [クレマンティス/ブンジェン]Vocal Music (German, Sacred Cantatas) - ECCARD, J. / FRANCK, J.W. / POHLE, D. / SCHEIN, J.H. / TUNDER, F. (Vater unser) (Clematis, Bündgen)
発売日:2018年08月29日
NMLアルバム番号:RIC389
CD価格:2,475円(税込)
「天にまします我らの父よ…」で始まる、キリスト教で最も有名な祈祷文の一つと言える「主の祈り」。これに基づいたゲオルク・ベームのコラール前奏曲を軸に、ドイツ・バロックの宗教的な器楽作品と、アルト(カウンターテナー)独唱によるルター派のカンタータを集めたアルバムです。これらの作品は器楽全盛だった当時のイタリア音楽に強い影響を受けており、声楽の伴奏においても、器楽が大きな役割を担っています。また収められた純器楽作品は全て宗教的題材に基づいており、その多くは、当時のコラールの旋律をもとにしたものです。 演奏は、「シャコンヌ」を始めとしたヴィターリ父子の作品をめぐる刺激的なアルバム(RIC326)をリリースしている、ヴァイオリンのステファニー・ド・ファイーとアンサンブル「クレマティス」。ここでも宗教的な敬虔さを大切にしながら、それぞれの作品が持つ抑揚や旋律の美しさを聴き応えたっぷりに歌い上げています。