デ・ローレ(チプリアーノ) Rore, Cipriano de
生没年 | 1515-1565 | 国 | イタリア |
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辞書順 | 「テ」 | NML作曲家番号 | 22129 |
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デ・ローレ(1516-1565):
ミサ曲「Vivat felix Hercules - エルコレ公の幸せな生涯」
モテット集 [マンフレート・コルデス(指揮)/ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス]RORE, C. de: Missa Vivat felix Hercules / Motets (Bremen Weser-Renaissance, Cordes)
発売日:2019年08月30日
NMLアルバム番号:777989-2
CD価格:2,640円(税込)
16世紀フランドル楽派の作曲家チプリアーノ・デ・ローレの作品集。ローレは傑出した「マドリガーレ」の作曲家であり、後期ルネサンス音楽の様式発展に寄与したとされています。ローレが幼少期にどのような生活を送っていたのか、また、誰から音楽を学んだのかなどの詳細は分かっていませんが、1546年にはフェラーラの宮廷楽長に就任したことがわかっており、この地を治めていたエルコレ・デステ2世のために多くの作品を書き上げました。 このアルバムに収録されたミサ曲もエルコレ公のための作品で、テノールが主君を賛美するためのテキストを朗々と歌い上げます。同時収録のモテットは、どれも趣向が凝らされたもので、ローレの生前には高い人気を誇り、何度も重版されたという記録が残っています。
収録作曲家:
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我が騎士の歌
アントニオ・デ・カベソンと、
スペイン・ルネサンスの器楽合奏曲 [スキップ・センペ、カプリッチョ・ストラヴァガンテ]CANTO A MI CABALLERO (Capriccio Stravagante, Sempé)
発売日:2023年08月25日
NMLアルバム番号:PA0021
CD価格:2,475円(税込)
名手続々の幻の傑作古楽盤、
鬼才ユーグ・デショーのリマスターで堂々復活!アメリカ屈指のジャズの本場にして、同国の歴史の上でもフランス文化と深いつながりを持つニューオリンズ出身のチェンバロ奏者スキップ・センペ。フランスの精鋭古楽器奏者たちを集めて1986年に彼が結成したカプリッチョ・ストラヴァガンテはDeutsche Harmonia MundiやAstrée/Naïve、発足初期のALPHAなどシーン最前線の古楽レーベルに数々の名盤を刻んだのち、2005年からはセンペの自主レーベルParadizoで快進撃を続けています。 別レーベルで制作された充実盤も折に触れてParadizoから再発売されていますが、今回は1998年に録音されAstrée/Naïveレーベルから発売されたものの、長くプレスが切れていた幻のスペイン・ルネサンス作品集が新装復活。ALPHAレーベル初期の立役者である古楽器録音の天才技師ユーグ・デショーによるリマスターを経て、数百年前の音楽を奏でる名手たちの素材感溢れる古楽器の響きが一層生々しく甦ります。 ル・ポエム・アルモニークやクレマン・ジャヌカン・アンサンブル、ラルペッジャータなどでも大活躍をみせる俊才たちばかりの編成で、たおやかに音を重ねるガンバ合奏はスペイン・ルネサンスの精妙な音作りの中、躍動感を秘めた血脈を触感確かに伝える比類ない解釈を続けてゆきます。スペイン王室の絶大な信頼を得ていた盲目の鍵盤奏者カベソンの傑作変奏曲群を中心に、ナルバエスやオルティス、ムダーラらスペイン音楽史上の大家たちの重要作品群に、彼らに影響を与えたデ・ローレやゴンベールらフランドル楽派の傑作群を添えた選曲の確かさも出色。 入手難が惜しまれたこの名盤の新装版は、亡き元メンバーのチェロ奏者ミシェル・ミュルジエの思い出に捧げられています。 -
スプレッツァトゥーラ
~さりげなく~ [イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ]発売日:2023年06月16日
CD国内盤価格:3,000円(税込、送料無料)
2人が操る4種類の楽器の魅力
16-17世紀イタリアの作品―『イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ』の初アルバム。2人が操る4種類の楽器の魅力が活きる、16世紀後半から17世紀のイタリアの作品に焦点を当て、リサーチの先にある自由な表現を追求する1枚。 ― イ・フィラトーリ・ディ・ムジカは東京藝術大学で出会った中島恵美(リコーダー/フラウト・トラヴェルソ)、曽根田駿(チェンバロ/古楽ハープ)の2人によって結成されたデュオ。2014年から活動を開始し、中世からバロックまでの音楽をレパートリーとしている。「歴史的演奏法;Historically informed performance」の追及に力を入れ、資料を研究することによって、より自由でより豊かな演奏を目指して活動している。 -
ミラノ風に
16世紀末から17世紀初めに
ミラノで活躍した音楽家たちの作品集 [ジェイミー・セイヴァン(指揮・コルネット)/ゴンザーガ・バンド(アンサンブル)]発売日:2023年04月07日
CD価格:2,100円(税込)
このアルバム「ミラノ風に」は、16世紀末から17世紀初めのミラノ周辺で活躍した音楽家たちの作品を集めています。中心となるのはヴァイオリニスト、作曲家フランチェスコ・ロニョーニと同時代のオルガニスト、ジョヴァンニ・パオロ・チーマの作品。ロニョーニは高名な音楽一家の出身で、父リッカルドや兄弟のドメニコも優れた音楽家として活躍しました。アルバムには彼ら一族の作品に加え、現在ではほとんど耳にすることのない同時代の作曲家の作品を収録。17世紀の女性作曲家、カテリーナ・アッサンドラの声楽曲も含まれています。 ゴンザーガ・バンドは、1977年に指揮者・コルネット奏者ジェイミー・セイヴァンによって創設されたピリオド楽器のアンサンブル。グループ名の「ゴンザーガ」とは、モンテヴェルディが仕えたマントヴァの名家の名前。この時代の作品を得意にしています。
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Master & Pupil 師匠と弟子
モンテヴェルディが受け継いだもの、伝えたもの [マルク・チェンバース(指揮)/セスティーナ・ミュージック(古楽アンサンブル)]発売日:2022年09月23日
CD価格:2,100円(税込)
音楽はかつて、師匠から弟子へと知識や技術が受け継がれていく“徒弟制度”のようなものであり、このアルバムのタイトルである「師匠と弟子」とは、16~17世紀、作曲家たちがヨーロッパ各地を巡り、他の音楽家や作曲家を指導したり、技術を磨いていた時代に由来するものです。 アルバムでは、初期バロックの大作曲家クラウディオ・モンテヴェルディに焦点を当て、彼自身がジョスカン・デ・プレやムートン、デ・ローレら師匠、先達から受け継いだ膨大な遺産と、彼がリガッティやロッシらの弟子たちに与えた影響を探っていきます。 演奏する“セスティーナ・ミュージック”は2011年にマーク・チェンバースによってベルファストに設立されたアンサンブル。アルバムの主題である「師匠と弟子」の関係そのままに、経験豊かな音楽家のもとで若い音楽家を学ばせるという手法により、これまでの11年間に数多くの才能ある演奏家を育てています。彼らによる15世紀から17世紀にわたる音楽様式の変遷を見事に表現した演奏に耳が奪われます。
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CON ARTE E MAESTRIA - 芸術と熟達の技
イタリア・バロック黎明期における超絶技巧ヴァイオリンの装飾技法 [オリヴァー・ウェッバー(ヴァイオリン)/スティーヴン・デヴァイン(オルガン&チェンバロ)]発売日:2021年08月27日
CD価格:2,100円(税込)
16世紀の終わりから17世紀の初頭にかけて発展した「ディミニューション=旋律中の音を細かい音価の音符に細分すること」と呼ばれる演奏様式。これは変奏曲などでよく使われる方式で、当時の奏者たちは元のシンプルな旋律に即興的な装飾を付ける技術が求められていました。 このような作品の一つに、パレストリーナのマドリガーレ「Io son ferito ああ、私はこんなに傷ついて」の旋律にフランチェスコ・ロニョーニが装飾を施したものがあり、ここには「芸術と熟達の技」というキャプションが付けられていました。このアルバムには、当時のディミニューションの作例と、ヴァイオリニストのオリヴァー・ウェッバー自身がこの時代の作品に新たな装飾を施したヴァージョンを聴くことができます。 オリヴァー・ウェッバーは17世紀から18世紀作品を得意とするピリオド楽器アンサンブル「モンテヴェルディ弦楽バンド」の音楽監督。このアルバムはアンサンブルに属する奏者たちをフィーチャーするシリーズ『モンテヴェルディ弦楽バンド・イン・フォーカス』の最初の1枚となります。
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『皇帝の騎士たち』
ゼノービとサンゾーニ、コルネットの偉大なる名手 [ランベール・コルソン、インアルト]Cornett Music (Early) - CASTELLO, D. / LASSUS, O. de / RORE, C. de / SCHMELZER, J.H. (Cavalieri imperiali) (InAlto)
発売日:2020年10月23日
NMLアルバム番号:RIC419
CD価格:2,475円(税込)
名手コルソンによる、ルネサンス期イタリアのコルネットの名手2人を讃えるアルバムイタリアのアンコーナに生まれたルイジ・ゼノービ(1547/48-1602より後)は、ウィーンでマクシミリアンII世のハプスブルク家に宮廷コルネット(ツィンク)奏者として雇われ、続くルドルフII世の治世には「コルネットの騎士」とまで呼ばれた名手。その後フェラーラでエステ家に仕えたのちウィーンに戻り、さらに晩年はスペインの貴族フランシスコ・ルイス・イ・カストロのナポリの邸宅に召し抱えられていたという具合に、当時ヨーロッパ中に名声を轟かせていました。 もう一人の名手ジョヴァンニ・サンゾーニ(1593-1648)はヴェネツィアに生まれ、サン・マルコ大聖堂でコルネット、サックバット、ファゴット奏者として名をあげた後、グラーツでフェルディナントII世の礼拝堂に仕え、モテットなどの作品も残しています。 ルネサンス期のイタリアを代表する二人の名手を讃え、彼らがコルネットで演奏したであろう当時のモテットや、器楽合奏曲を収めたアルバムがこちら。現代の名手ランベール・コルソンと、彼が主宰するインアルトのメンバーにより、雅な旋律や華やかな音の綾が再現されています。
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ルネサンス・コレクション [ムニエ、ヴォクス・ルミニス]
Vocal Ensemble Concert (Renaissance): Vox Luminis - BRUMEL, A. / BURCK, J. a / CORNYSH (II), W. / HENRY VIII (A Renaissance Collection)
発売日:2020年03月27日
NMLアルバム番号:RIC155
CD価格:1,425円(税込)
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Imaginario - 空想上のビウエラ曲集
~15世紀から16世紀へ、多声音楽とビウエラ~ [アルモニア・コンセルターダ(古楽器使用)、マリア・クリスティナ・キール(ソプラノ)、ジョン・ポッター(テノール)、アリエル・アブラモビチ(アルト&バス・ビウエラ)、ジェイコブ・ヘリングマン(アルト&バス・ビウエラ)]Vocal and Instrumental Music - JOSQUIN DES PREZ / RORE, C. de / VÁSQUEZ, J. (Imaginario: De un libro de música de vihuela) (Armonía Concertada)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:A460
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
15世紀から16世紀へ……それはフランドル楽派の全盛期であったとともに、当のフランドル地方を手中におさめたハプスブルク=スペイン王家が、破竹の勢いで世界帝国を築き上げつつあった時代。皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)が王室に築いたフランドル聖歌隊を通じて、スペイン王室には精巧な多声音楽をどこよりも豊かに育める環境が続きます。 そこでイベリア旧来の伝統との接点として注目をあびたのが、ギターに似た形状でありながらリュートのように精巧な多声音楽も奏でられるビウエラ。その弾き手が二人いれば4~5声からなる多声音楽も奏でられるうえ、繊細かつ多様な音表現は歌声との相性も抜群。 そんな特質を最大限に引き出せるのが、現代欧州最高の撥弦奏者ふたりと大御所歌手キール! 広範に使われていながら現存曲集がきわめて少ないビウエラのための音楽ですが、フランドル楽派の多声音楽をビウエラで多声表現できる技法を知り尽くしていればこそ、このような当時の実情にあわせた演奏再現は可能になるというもの。大航海時代をへて、南イタリア一帯までスペイン領となっていった時代ならではのレパートリーの広がりにも注目です。 ビウエラ二重奏も、歌を含むトラックも聴きどころ満載、国内仕様ではArcanaならではの詳細解説も歌詞も日本語訳付です。
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Imaginario - 空想上のビウエラ曲集
~15世紀から16世紀へ、多声音楽とビウエラ~ [アルモニア・コンセルターダ(古楽器使用)、マリア・クリスティナ・キール(ソプラノ)、ジョン・ポッター(テノール)、アリエル・アブラモビチ(アルト&バス・ビウエラ)、ジェイコブ・ヘリングマン(アルト&バス・ビウエラ)]Vocal and Instrumental Music - JOSQUIN DES PREZ / RORE, C. de / VÁSQUEZ, J. (Imaginario: De un libro de música de vihuela) (Armonía Concertada)
発売日:2019年03月22日
NMLアルバム番号:A460
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:2,090円(税込)15世紀から16世紀へ……それはフランドル楽派の全盛期であったとともに、当のフランドル地方を手中におさめたハプスブルク=スペイン王家が、破竹の勢いで世界帝国を築き上げつつあった時代。皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)が王室に築いたフランドル聖歌隊を通じて、スペイン王室には精巧な多声音楽をどこよりも豊かに育める環境が続きます。 そこでイベリア旧来の伝統との接点として注目をあびたのが、ギターに似た形状でありながらリュートのように精巧な多声音楽も奏でられるビウエラ。その弾き手が二人いれば4~5声からなる多声音楽も奏でられるうえ、繊細かつ多様な音表現は歌声との相性も抜群。 そんな特質を最大限に引き出せるのが、現代欧州最高の撥弦奏者ふたりと大御所歌手キール! 広範に使われていながら現存曲集がきわめて少ないビウエラのための音楽ですが、フランドル楽派の多声音楽をビウエラで多声表現できる技法を知り尽くしていればこそ、このような当時の実情にあわせた演奏再現は可能になるというもの。大航海時代をへて、南イタリア一帯までスペイン領となっていった時代ならではのレパートリーの広がりにも注目です。 ビウエラ二重奏も、歌を含むトラックも聴きどころ満載です。
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ガナッシ(1492-1565):
『ラ・フォンテガラと名づけられたる笛の教本』
~16世紀、巨匠たちの傑作による装飾音奏法の至芸 [ウィリアム・ドンゴワ、ル・コンセール・ブリゼー]Vocal and Instrumental Ensemble Music - CARA, M. / JOSQUIN DES PREZ / GOMBERT, N. (Sylvestro Ganassi: La fontegara) (Le Concert Brisé, Dongois)
発売日:2018年12月19日
NMLアルバム番号:RIC395
CD国内仕様 日本語解説付価格:2,970円(税込)
ガナッシの『フォンテガラ』といえば、リコーダーを本格的に学ぶ人が必ず通るといっても過言ではないルネサンス変奏技法の必携書。いわばリコーダー世界のチェルニーかバッハかショパンか……というような存在で、その教本のなかで縦横無尽に解説されている装飾技法を学ぶことは、リコーダー奏者のみならずルネサンス音楽を演奏するプロにとって欠かせない過程のひとつといってよいでしょう。 ただ観賞する側からすると、その著者ガナッシの存在感はいまひとつピンとこないところ。本盤の重要性はそこにあります。ラルペッジャータやエスペリオンXX、コンチェルト・パラティーノなど世界的なグループでの活躍をへて自らコンセール・ブリゼーを立ち上げた木管コルネット(ツィンク)の天才奏者ウィリアム・ドンゴワは、頼れる演奏仲間たちとともにガナッシの著作にあらためて立ち返り、そこに説明されている声楽作品を器楽で奏でる技法によって、ジョスカン、ビュノワ、ゴンベール.... など、ガナッシの時代からみた「古典」ともいうべき15~16世紀の巨匠たちの声楽作品をあざやかに演奏してゆきます。 装飾音を機微たくみに織り込みながら、さまざまな古楽器の音色を交錯させてゆく名手たちのなかには、Alphaレーベルでの数々の名盤で知られるバグパイプ&古楽笛奏者フランソワ・ラザレヴィチの名も……他にも欧州シーン最前線をゆく多忙な名古楽器奏者たちの名が続々。なにかと声楽偏重になりやすいのでルネサンスを敬遠してきた方々にも、この興奮必至の器楽合奏世界は是非お勧めしたいところ……ルネサンス名画の画集観賞にも合いそうです。国内盤は充実解説の日本語訳付。
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ガナッシ(1492-1565):
『ラ・フォンテガラと名づけられたる笛の教本』
~16世紀、巨匠たちの傑作による装飾音奏法の至芸 [ウィリアム・ドンゴワ、ル・コンセール・ブリゼー]Vocal and Instrumental Ensemble Music - CARA, M. / JOSQUIN DES PREZ / GOMBERT, N. (Sylvestro Ganassi: La fontegara) (Le Concert Brisé, Dongois)
発売日:2018年12月19日
NMLアルバム番号:RIC395
CD価格:2,475円(税込)
ガナッシの『フォンテガラ』といえば、リコーダーを本格的に学ぶ人が必ず通るといっても過言ではないルネサンス変奏技法の必携書。いわばリコーダー世界のチェルニーかバッハかショパンか……というような存在で、その教本のなかで縦横無尽に解説されている装飾技法を学ぶことは、リコーダー奏者のみならずルネサンス音楽を演奏するプロにとって欠かせない過程のひとつといってよいでしょう。 ただ観賞する側からすると、その著者ガナッシの存在感はいまひとつピンとこないところ。本盤の重要性はそこにあります。ラルペッジャータやエスペリオンXX、コンチェルト・パラティーノなど世界的なグループでの活躍をへて自らコンセール・ブリゼーを立ち上げた木管コルネット(ツィンク)の天才奏者ウィリアム・ドンゴワは、頼れる演奏仲間たちとともにガナッシの著作にあらためて立ち返り、そこに説明されている声楽作品を器楽で奏でる技法によって、ジョスカン、ビュノワ、ゴンベール.... など、ガナッシの時代からみた「古典」ともいうべき15~16世紀の巨匠たちの声楽作品をあざやかに演奏してゆきます。 装飾音を機微たくみに織り込みながら、さまざまな古楽器の音色を交錯させてゆく名手たちのなかには、Alphaレーベルでの数々の名盤で知られるバグパイプ&古楽笛奏者フランソワ・ラザレヴィチの名も……他にも欧州シーン最前線をゆく多忙な名古楽器奏者たちの名が続々。なにかと声楽偏重になりやすいのでルネサンスを敬遠してきた方々にも、この興奮必至の器楽合奏世界は是非お勧めしたいところ……ルネサンス名画の画集観賞にも合いそうです。
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ラッソ(1532-1594):
マニフィカト集 [ジングフォニカー]Vocal Music - RORE, C. de / LASSO, O. di / BERCHEM, J. de / JOSQUIN DES PREZ / LASSO, O. di / SERMISY, C. de (Magnificat) (Die Singphoniker)
発売日:2015年12月23日
NMLアルバム番号:777957-2
CD価格:1,824円(税込)
ドイツが誇る名ヴォーカル・アンサンブル、ジンクフォニカーによるオルランド・ディ・ラッソ(1532-1594)の第2集です。前作(777751)のモテット集に続く、今回のマニフィカト集は、全てラッソが他の作品を元に創り上げた(パロディ…他の作品の旋律を転用した)ものであるため、このアルバムでも、まず素材となった原曲のメロディが歌われ、続いてラッソのマニフィカトが歌われるという方式をとっています。 原曲のシンプルな様式を重んじながらも、そこに豊かなポリフォニーを加え、なおかつ敬虔な表情を持たせるラッソの手法は驚くべきものであり、また、ジンクフォニカーはこれらの曲に現代的な雰囲気も加えながら、実に見事に歌いあげています。