2020年11月
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ヴァインベルガー(1896-1967):
喜歌劇《春の嵐》 [タンゼル・アクゼイベック(テノール)/ヴェラ=ロッテ・ベッカー(ソプラノ)/ジョーダン・デ・スーザ(指揮)/ベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団]発売日:2020年11月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
満州を舞台に、日露の軍人とロシアの美しき未亡人が繰り広げる愛の駆け引き日露戦争真っ只中、スパイとして活動する日本人将校イトウ。彼は中国人の使用人になりすまし満州のロシア軍司令部に潜入、そこでかつて愛を誓いあったサンクトペテルブルク社交界の華、未亡人リディアと再会します。イトウはリディアを通じて、彼女に想いを寄せるロシア軍の司令官カチャーロフから軍事機密の合言葉を聞き出しますが、それは偽情報。イトウは捕えられ、リディアの裏切りをなじりつつも脱走に成功し日本に帰国します。やがて戦争が終わり、イトウは日本の講和団の一員として再び満州を訪れ、カチャーロフとリディアに再会しますが...
チェコ生まれ、ドイツ、アメリカで活躍したヤロミール・ヴァインベルガーによるオペレッタ《春の嵐》は、ヒトラー政権掌握の年1933年、ベルリンで初演されたのもつかの間、ナチスによって上演継続を禁止され、そのスコアもほぼ失われました。 今回ベルリン・コーミッシェ・オーパーによる上演のためにノーベルト・ビアマンがピアノ譜や残存するパート譜から作品を再構成、編曲。2017年のバイロイト音楽祭でカタリーナ・ワーグナーの招聘により《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を演出し、現在世界中で最も引く手あまたの演出家の一人バリー・コスキーが演出を担当した87年ぶりのこの作品の蘇演の舞台は大きな話題となりました。 日本人将校イトウに若々しい声が魅力のタンゼル・アクゼイベック、ヒロインの美しきリディアを妖艶に歌い演ずるヴェラ=ロッテ・ベッカー、ロシアの将軍カチャーロフを演ずる名優シュテファン・クルトら主役から脇役に至るまで粒ぞろいの歌手と役者を揃え、ジョーダン・デ・スーザの明快かつ情感豊かなタクトが、J.シュトラウスやレハールに代表される中欧の喜歌劇の伝統に、20世紀初頭のアメリカのダンス音楽を融合させたヴァインベルガーのジャズ・オペレッタを見事に蘇らせています。収録作曲家:
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チェスティ(1623-1669):
歌劇《ラ・ドーリ》 [フランチェスカ・アスチオーティ(メゾ・ソプラノ)/ルペルト・エンティクナツプ(カウンターテナー)/フェデリコ・サッキ(バス)/オッタヴィオ・ダントーネ(指揮)アカデミア・ビザンチナ]発売日:2020年11月27日
Blu-ray国内仕様 日本語字幕付き価格:4,400円(税込、送料無料)
17世紀の作曲家チェスティ。ローマでカリッシミに師事しフィレンツェでオペラ作曲家として大活躍した後、インスブルックの宮廷楽長を経て1666年にはウィーン宮廷副楽長に就任、その地で生涯を終えました。 この歌劇《ラ・ドーリ、または高貴な奴隷》は、ユーフラテス川沿いのバビロンを舞台にした物語。ニカイア王女ドーリは幼い時にペルシア王子オロンテと婚約しますが、後に海賊によってエジプトへ連れ去られ、エジプト王女として育てられます。成長したドーリとオロンテはエジプトで再会するも、オロンテは父王が危篤になりペルシアへ呼び戻され、オロンテを追って男装してペルシアに渡ったドーリは盗賊につかまり、奴隷として売られます。数奇な運命のいたずらにコミカルなエピソードを挟みつつ、物語は最後にドーリとオロンテの再会で結ばれます。 この歌劇は1657年にチェスティが奉職していたインスブルックの宮廷で初演された後、イタリアではメディチ家の結婚式の祝祭のために上演されたほか、各地で次々と上演され高い人気を誇りました。 この映像は2019年、チェスティの没後350年を記念して、作曲家所縁の地インスブルックでの上演記録です。高度な技巧を駆使したソリストたちの軽やかな歌を始め、17世紀作品の演奏で定評のあるダントーネと、アカデミア・ビザンチナのアンサンブルが、時の流れの中で遠景に退いていた名作を現代に生き生きとよみがえらせています。
収録作曲家:
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チャイコフスキー(1840-1893):
交響曲 第5番 ホ短調 Op.64
幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op.32 [パーヴォ・ヤルヴィ、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団]TCHAIKOVSKY, P.I.: Symphony No. 5 / Francesca da Rimini (Zürich Tonhalle Orchestra, P. Järvi)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:ALPHA659
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
パーヴォ&トーンハレ、チャイコフスキー交響曲全集始動、第1弾は第5番!2019年にトーンハレ管弦楽団の音楽監督に就任したパーヴォ・ヤルヴィ。彼にとって、またスイスのオーケストラにとっても初めてという、チャイコフスキーの交響曲全集録音が開始されます。第1弾として選ばれたのは第5番。華やかな内容といい人気といい、申し分ない選曲と言えますが、実は1895年にチューリヒで初めて演奏されたチャイコフスキーの交響曲でもあり、翌年に「悲愴」が、そして1901年に「フランチェスカ・ダ・リミニ」が演奏されて以来、その管弦楽作品はトーンハレ管弦楽団の重要なレパートリーであったという、歴史的な経緯もあります。 その第5番では、パーヴォ特有の軽やかさとトーンハレの力強い音の鳴りのブレンドが心地よいメリハリと推進力を生み、細部にまで歌心が感じられながらも、押しの強さだけで聴かせるチャイコフスキーとは一線を画す演奏に仕上がっています。フィナーレ冒頭での一つ一つの音を深く歌いながらノーブルさを失わないバランス感覚、テンポが明確にキープされつつも圧倒的な盛り上がりを聴かせる主部も格別。 カップリングの「フランチェスカ・ダ・リミニ」は、チャイコフスキーの交響曲を除く純管弦楽作品では比較的長く、どちらかというと難解とされるものですが、パーヴォは嵐のような曲想を見通しよく整理しながらも猛然と鳴らし、ロマンあふれる旋律をオーケストラに積極性を持って歌わせ、全体をテンポよく聴かせることで作品の魅力を最大限に引き出しています。 今後のシリーズも大いに楽しみな、期待を上回る素晴らしいアルバムです。
収録作曲家:
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
『ディア・マドモアゼル』
~ ナディア・ブーランジェに捧ぐ
ピアソラ、ストラヴィンスキーからクインシー・ジョーンズまで [アストリグ・シラノシアン、ナタナエル・グーアン、ダニエル・バレンボイム]Cello Recital: Siranossian, Astrig - BOULANGER, N. / CARTER, E. / GLASS, P. / JONES, Q. (Dear Mademoiselle - A Tribute to Nadia Boulanger)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:ALPHA635
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
アストリグ・シラノシアンALPHAに登場、バレンボイムも参加!近代フランスを代表する偉大な音楽教育者の一人、ナディア・ブーランジェ。彼女の教え子や、親交を待ち影響を受け合った音楽家たちは、国籍を超え、敬愛を込めて彼女を「マドモアゼル」と呼びました。深い尊敬で結ばれたストラヴィンスキーのほか、教師としては、閉鎖的なタンゴの世界に限界を感じてその門を叩いたピアソラ、後に十二音技法で個性を発揮するカーター、ミニマルを経て抒情的作風を確立するグラス、ジャズや映画音楽で活躍した稀代のメロディ・メーカー、ルグラン、ジャズのみならずポピュラー・ミュージック全体に大きな足跡を残すクインシー・ジョーンズという、多種多様なアーティストたちに音楽の基礎を教え、種を蒔いたことで知られます。これらの作品を、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでも共演しているアストリグ・シラノシアンとナタナエル・グーアンによる、多彩な作品の肝をよく捉えた歌心の溢れる、息の合った演奏でお楽しみいただけます。ラストのグラス、ルグラン、ジョーンズという流れは、現代まで続くナディア・ブーランジェの影響をよく伝えており大変興味深いものです。 ナディア・ブーランジェ自身の「3つの小品」は、作曲家としてその才能を高く評価していた6歳年下の妹リリーが亡くなり、ナディアもまた作曲の筆を折ってしまう3年前に書かれたもの。ここでのピアノには、自身ナディア・ブーランジェの教えを受けている巨匠ダニエル・バレンボイムが登場。フォルテピアノのコレクションと修復でも知られるクリス・マーネと共に開発した独自の平行弦ピアノの澄んだ音色と、優しく繊細なタッチでシラノシアンのチェロを支え、恩師の残した美しい作品に花を添えています。 なお、アストリグ・シラノシアンは姉のシュシャヌ・シラノシアンによるメンデルスゾーン・アルバム(ALPHA410)に参加しているものの、ソロとしてはこちらがALPHAレーベル第1弾。今後さらに数タイトルがリリース予定です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
『タルティーニとチェロ』
~チェロ・ピッコロによる協奏曲とソナタ~ [マリオ・ブルネロ、リッカルド・ドーニ、アカデミア・デッラヌンチアータ]TARTINI, G.: Concertos / Sonatas (Brunello, Accademia dell'Annunciata, Doni)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:A478
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
記念年ならではの異色充実盤、「低音のタルティーニ」が登場!現代イタリアを代表するチェロ奏者のひとりマリオ・ブルネロが近年、アマティのモデルにもとづく独特の小型チェロで古楽研究的アプローチもさかんに試みるようになっているのは見逃せません。ヴァイオリンと調弦が同じでオクターヴ違いの低音が鳴るこの楽器を用いて、彼がバッハの無伴奏ヴァイオリン曲集を録音し大きな成功を収めたのも記憶に新しいところ(国内仕様NYCX-10100/輸入盤A469)、同じ楽器で今度は故郷イタリアの重要作曲家に向き合ったアルバムをリリース。しかも選曲にこだわりありの注目企画です。 バッハよりも少し後、1692年生まれのタルティーニは今年(2020年)が歿後250周年。その作品は自らが抜群の演奏能力を誇ったヴァイオリンのためのものがほとんどですが、ごくわずかながら低音弦楽器のために書かれた作品もあり、チェロの巨匠たちから愛されてきました。しかし本盤でブルネロは、最新の音楽学知見も参照しながら、ヴァイオリンのための作品も上述した小型4弦チェロで演奏。さらにテレマンの無伴奏ガンバ曲集と同じコレクションに含まれ、近年発見されたというガンバのための作品もとりあげ、門弟による合奏協奏曲編曲なども交えて、興趣のつきない選曲でタルティーニの世界を縦横無尽に駆け巡ります。 協奏曲での共演は、ブルネロとカルミニョーラによる二重協奏曲アルバム(NYCX-10133/A472)でも名演を聴かせてくれたイタリアのピリオド楽器アンサンブル。充実した解説も添えられており、記念年ならではの意欲的企画で、タルティーニの思わぬ低音世界を発見できる1枚です。
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-★『レコード芸術』特選盤(2021年2月号)★-
『ドゥルツィアンとボンバルド』
~17世紀ドイツのダブルリード合奏さまざま~ [シンタグマ・アミーチ、ジュリー・ロゼ、ポラン・ビュンドゲン、ヴォクス・ルミニス]FÜRCHTET EUCH NICHT - Bassoons and Bombards (Music from the German Baroque) (Syntagma Amici, Meunier)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:RIC420
CD国内仕様 日本語解説付き価格:2,970円(税込)
昔日のダブルリード管楽器世界が色鮮やかに甦る!
Ricercarならではの充実企画盤バッハ以前のバロックやルネサンスにも通じた音楽学者ジェローム・ルジュヌが古楽大国ベルギーで主宰する、40年の歴史を誇るRicercar。このレーベルは折々、現代人にとって馴染みがうすい珍しい古楽器を重点的に紹介するアルバムをリリースしてきましたが、今回はその最新盤として、ボンバルドとドゥルツィアンという、ルネサンスから初期バロックにかけて用いられていた2種の重要なダブルリード管楽器の魅力を紹介します。 ボンバルドはショームの一種でオーボエの祖先ともみなしうる楽器ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバやリコーダーと同様に大小さまざまなサイズのものがあり合奏も可能。またファゴットの前身である低音管楽器ドゥルツィアンにも、同じように高音・中音向けなどの同属楽器がありました。この新録音では両楽器をそれぞれ、あるときは同属楽器同士で重ね、またあるときは両者を同一楽曲のなかで対置させながら、その変幻自在の演奏編成がたいへん興味深い響きを作り出し、それがアルバムを通して聴くことの面白さを演出しています。 またこうしたアルバムの常として、解説テキストの充実も見逃せないところ。マドリガーレやシャンソンといった多声の声楽曲を、楽器だけで演奏できるようにした1600年前後ならではの編曲も多く見られ、2人の俊才古楽歌手が要所で聴かせる独唱との対比も興趣がつきません。 専門的知見の集成がいざなう思いがけない音響世界。400年前のリアルなサウンドスケープをじっくり読み解けるアルバムです。 -
巨匠とオーケストラとの絆が結実した美演!
ヤンソンス・ラスト・コンサート [マリス・ヤンソンス(指揮)バイエルン放送交響楽団]STRAUSS, R.: Intermezzo: 4 Symphonic Interludes / BRAHMS, J.: Symphony No. 4 (Mariss Jansons - His Last Concert) (Bavarian Radio Symphony, M. Jansons)
発売日:2020年11月06日 NMLアルバム番号:900192
CD国内仕様価格:2,750円(税込)
この録音を聴いていると、様々な想いが去来する。私の知るヤンソンスは、音楽の核心だけを見つめる真摯で虚飾のない音楽家だった。ニューヨークで当演奏会が行われた時、彼を愛するバイエルン放送響の団員たちは、これが最後の機会になることを心の奥底では感じていただろう。ブラームスの「第4」には、彼らの波打つ感情が表れており、聴き手としても、とても普通の気持ちではいられない。--城所孝吉(音楽評論、在ベルリン)
2019年に世を去った名指揮者マリス・ヤンソンス(1943-2019)の最後の演奏会がCD化されます。首席指揮者を務めていたバイエルン放送交響楽団とのカーネギーホールでのコンサートです。ヤンソンスの健康状態がすぐれないことは現地の聴衆にも知られていたようですが、そのことがある種の緊張感をもたらしたのか、「ひとたび指揮台に立つと、驚くほど生気のみなぎった演奏を繰り広げ」、最後は「数十年にわたる音楽への献身に加え、その不屈の精神によってニューヨークの聴衆から敬意に満ちた心からの喝采を受けた」と伝えられます(Seen and Heard Internationalの演奏会評)。ヤンソンスは翌日以降の演奏会をすべてキャンセル、その3週間後には不帰の人となりました。 プログラムは、彼が生涯愛したリヒャルト・シュトラウスの「歌劇《インテルメッツォ》からの4つの交響的間奏曲」と、「4つの最後の歌」(このアルバムには収録されておりません)が前半、後半はブラームスの「交響曲第4番」でした。いずれもたいへん美しい演奏ですが、とりわけブラームスが素晴らしく、終楽章でのたたみかけるような響きの交差のなかから立ち昇る、フルート・ソロの澄み切った音色、トロンボーンから始まるコラールの繊細さなど、オーケストラと巨匠との深い絆と信頼が成せる業と言えるでしょう。ヤンソンス辞世の句、そう思わせる特別な一夜の記録です。 -
『BLUE』 ラース・ハンニバル作編曲集 [ラース・ハンニバル、ミカラ・ペトリ、アウニーテ・ハンニバル・ペトリ、アマーリエ・ハンニバル・ペトリ]
HANNIBAL, L.: Blue on a Ground / Dreams / Sunset Dance / 8 Danish Songs (arr. L. Hannibal) (L. Hannibal, M. Petri)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.226914
CD価格:2,175円(税込)
ペトリとの共演によるハンニバル作品集、2人の娘たちも参加!ギター奏者、リュート奏者として精力的に活動し、作曲家、編曲家としても幅広く活躍しているラース・ハンニバルの音楽活動50周年を記念するアルバム。積年のパートナーであるリコーダーのミカラ・ペトリとのデュオを中心に、デンマークの自然の美しさや厳しさ、人々の優しさを感じさせるオリジナル作品と、デンマークの作曲家たちによる味わい深い歌曲の編曲、いずれも聴きやすい曲ばかりを収録しています。 フォーク・ソングのスタイルで書かれたオリジナルの3つの歌では、彼らの次女アマーリエが柔らかく美しい歌声を聴かせるほか、長女のアウニーテも習い始めて2年目というチェロを披露。彼らの繋がりの温かさを感じるアルバムです。
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第1番
交響曲 第2番
(室内楽編曲版) [ハンナ・シバイエヴァ(ピアノ)/アミナート弦楽四重奏団/バス・フリーヘンタルト(コントラバス)]BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 1 (arr. V. Lachner) / Symphony No. 2 (version for piano trio) (Shybayeva, Animato String Quartet)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.551431
CD価格:1,600円(税込)
最近、注目を集めるベートーヴェン作品の室内楽編曲版。今作にはロマン派の作曲家ヴィンツェンツ・ラハナーによる「ピアノ協奏曲第1番」のピアノと弦楽五重奏版と、ベートーヴェン自身による「交響曲第2番」のピアノ三重奏版を収録。 協奏曲を編曲したラハナーは、モーツァルト作品の編曲で知られるイグナーツの4歳下の弟であり、ブラームスとクララ・シューマンに高く評価された音楽家として歴史に名を遺しています。このアレンジはドイツのピアニスト、教師ジグムント・レーベルトの提案でラハナーが学習用として作ったものであり、ソリストの学生は第2ピアノの伴奏、もしくはこのオーケストラよりも簡潔な響きを奏でる弦楽五重奏版の伴奏を選ぶことができたというものです。 ベートーヴェン自身の編曲による「交響曲第1番」は当時流行したビーダーマイヤー(身近で日常的なものに目を向ける活動)の流れにのり、大きな編成の音楽作品を家庭で気楽に演奏するためのもの。原曲とは違う味わいを持っています。ミンスクで生まれ、オランダで活動するシバイエヴァがピアノを担当しています。
収録作曲家:
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Unerhörte Schätze - 前代未聞の宝物
女性作曲家の音楽集
アマンダ・レントヘン=マイエル、クララ・シューマン、エイミー・ビーチ、リリー・ブーランジェ、ドーラ・ペヤチェヴィチ [トリオW]Chamber Music by Women Composers - RÖNTGEN-MAIER, A. / SCHUMANN, C. / BEACH, A. / BOULANGER, L. / PEJAČEVIĆ, D. (Unerhörte Schätze) (trioW)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.551438
CD価格:1,600円(税込)
女性が作曲することについて偏見の多かったロマン派の時代、そして近代にかけて活躍した女性作曲家たちの作品を集めた1枚。 アマンダ・マイエルは1872年にストックホルム音楽大学で初の「音楽監督」の称号を獲得。その後ライプツィヒで学び、ブラームスやグリーグ、クララ・シューマンと親交を結びいくつかの作品を作曲した後、ユリウス・レントヘンと結婚。以降は作曲に専念し、41歳でこの世を去った作曲家・ヴァイオリニスト。彼女の友人たちを思わせるロマンティックな美しい作品が特徴です。 クロアチア出身のペヤチェヴィチは最近注目が高まる作曲家。残された56作品が次々と録音されています。他、リリー・ブーランジェ、エイミー・ビーチ、クララ・シューマンの作品を収録。これらのエレガントで個性的な曲をドイツの3人の奏者による「トリオW」が熱意を込めて演奏しています。
収録作曲家:
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LISZT IMAGINATION
ヴァイオリンとピアノによる「メフィスト・ワルツ」 [イウリアナ・ミュンヒ(ヴァイオリン)/アンドレ・パルフェノフ(ピアノ)]LISZT, F.: Mephisto Waltzes / Bagatelle ohne Tonart (arr. A. Parfenov for violin and piano) (Liszt Imagination) (Parfenov Duo)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.551445
CD価格:1,600円(税込)
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ゴンパー(1954-):
チェロ協奏曲
コントラバス協奏曲
ムーンバースト [ティモシー・ギル(チェロ)/ヴォルカン・オーホン(コントラバス)/エマニュエル・シフェール(指揮)/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団]GOMPPER, D.: Cello Concerto / Double Bass Concerto // Moonburst (Gill, Orhon, Royal Philharmonic, Siffert)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.559855
CD価格:1,600円(税込)
ロンドンで学び、アメリカを拠点に活躍する作曲家デイヴィッド・ゴンパーの協奏曲集。複雑なオーケストラの伴奏から浮かびあがる独奏楽器の音色に関心を持っているというゴンパー。チェロ協奏曲では、絶え間ない動きが印象的な第1楽章と、夢みるような第2楽章の対比が素晴らしく、「影」をテーマにしたコントラバス協奏曲では、楽器の音色を用いて様々な影や日蝕の光の効果を探ります。 トラック5の「ムーンバースト」は以前リリースされた「サンバースト」(2015年作曲)に関連があり、彼の過去10年の作曲活動の経験を生かした作品となっています。 ゴンパー作品の演奏を得意とするスイスの指揮者シフェールが、今回も優れた演奏を聴かせます。
収録作曲家:
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ウォルトン(1902-1983):
〔ヴァイオリンとピアノのための室内音楽作品集〕
ピアノ四重奏曲
ヴァイオリン・ソナタ/トッカータ [マシュー・ジョーンズ(ヴァイオリン)/アナベル・スウェイト(ピアノ)/サラ=ジェーン・ブラドリー(ヴィオラ)/ティム・ロウ(チェロ)]WALTON, W.: Chamber Music - Piano Quartet / Violin Sonata / Toccata (M. Jones, S.-J. Bradley, Lowe, Thwaite)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.573892
CD価格:1,600円(税込)
ベンジャミン・ブリテン、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズと並ぶ20世紀のイギリス音楽を代表する作曲家の一人、ウィリアム・ウォルトン。このアルバムに収録されているのは、1918年から1950年までに書かれたヴァイオリンとピアノを用いた全ての作品です。 ドビュッシーを思わせるピアノ四重奏曲は1919年に完成されたものの、総譜が失われてしまったため、ウォルトンによって何度も改訂が繰り返されており、エルガーやラヴェル作品からの引用も見られる初期の若々しさに成熟の作風が融合した特異な作品に仕上っています。トッカータも初期の作品で、刺激的な音のぶつかり合いが楽しい曲です。 1951年に初演された「2つの小品」は彼が力を入れていた映画音楽「ヘンリー五世」のメロディを用いたもの。第2楽章が大規模な変奏曲形式で書かれたヴァイオリン・ソナタは、イェフディ・メニューインの委嘱作。抒情的な旋律が美しいソナタです。
収録作曲家:
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リスト(1811-1886):
〈ピアノ作品全集 第56集〉
前奏曲と詩的で宗教的な調べ [ローマン・コシャコフ(ピアノ)]LISZT, F.: Préludes et Harmonies poétiques et religieuses, S171d / Album-Leaves (Kosyakov) (Liszt Complete Piano Music, Vol. 56)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.574148
CD価格:1,600円(税込)
リストのピアノ作品全集第56集。リストは思い入れのある自作に何度も改訂を施しましたが、この「詩的で宗教的な調べ」もそんな曲集の一つ。現在よく知られているのは1853年の第3稿 S.173の10曲からなる組曲ですが、今回のアルバムの中心を成すのは2001年に出版された第1稿 S.171dの8曲。リストのピアノ曲全曲録音で知られるレスリー・ハワードが校訂したスコアが用いられています。 トラック10は単独で作曲され、後に第4曲「死者の追憶」へと改訂された最も初期の作品です。トラック1は第6曲「眠りから覚めた子供への賛歌」の原型ですが、この曲は別の合唱曲としても作り直されるほどにリストのお気に入りでした。トラック2の「前奏曲」は第3曲「孤独の中の神の祝福」にフレーズが用いられているなど、リストの曲に対する思いの変遷が見て取れます。他、断片的な作品を収録。 ロシアの若きピアニスト、コシャノフのデビュー・アルバムです。
収録作曲家:
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フンパーディンク(1854-1921):
〈劇付随音楽集〉
歌劇《いやいやながらの結婚》
付随音楽『ヴェニスの商人』
付随音楽『奇跡』組曲
バラード「ケヴラールへの巡礼」
付随音楽『女の平和』 [ダリオ・サルヴィ(指揮)/マルメ歌劇場合唱団/マルメ歌劇場管弦楽団 他]HUMPERDINCK, E.: Music for the Stage (Chudak, R.V. and H. van der Plas, Malmö Opera Chorus and Orchestra, Salvi)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.574177
CD価格:1,600円(税込)
子供むけ歌劇《ヘンゼルとグレーテル》で知られる作曲家フンパーディンク。彼は他にもワーグナー譲りの重厚なオーケストレーションを用いた歌劇や、数多くの劇音楽を書いています。このアルバムでは、主としてフンパーディンクの劇付随音楽を収録。これまで見過ごされてきた、革新的でロマンティックな作風による音楽がダリオ・サルヴィの指揮でここに蘇ります。 中でも『奇跡』は初期のフルカラーによる無声映画のための作品で、この映画の上演のためにフルサイズのオーケストラと合唱団、教会の鐘や群衆の騒音までが準備されたという大がかりな演出を伴っていました。ここではアドルフ・ロッターの編曲による組曲版が収録されていますが、よく知られた旋律も散りばめられた、当時の情景が目に浮かぶような壮大な音楽です。 他にはカンタータ形式の「ケヴラールへの巡礼」や劇付随音楽『女の平和』など世界初録音を3曲含みます。
収録作曲家:
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ヴィドール(1844-1937):
〈オルガン交響曲集 第4集〉
オルガン交響曲 第8番 ロ長調 Op.42 No.4
ローマ交響曲 Op.73 [クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)]WIDOR, C.-M.: Organ Symphonies (Complete), Vol. 4 - No. 8 / Symphonie romane (Blohn)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.574207
CD価格:1,600円(税込)
好評シリーズ、ヴィドールのオルガン交響曲全集。第4集には一連の作品の中でも最高峰に位置する第8番と、実質的に第10番となるローマ交響曲の2曲を収録。 アルベルト・シュヴァイツァーが「驚異」と評した荘厳な和音で始まる第8番は、6楽章で構成されたオルガンならではのきらびやかな表現と技巧を駆使した作品。第3楽章と第4楽章の間にはもともと前奏曲が置かれていましたが、1901年にヴィドール自身によって削除されており、第4楽章はバッハのパッサカリアを思わせる主題をさまざまな変奏曲が彩っています。 ローマ交響曲はグレゴリオ聖歌が巧みに織り込まれた美しい曲。初演はパリではなく、ベルリンのロマンティック・オルガンを用いて行われました。冒頭の音の絡み合いや、楽想の展開などに工夫が凝らされた作品です。 第3集と同じく、ドイツのオルガニスト、ブローンの演奏です。
収録作曲家:
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Per la Notte di Natale
イタリア・バロックのクリスマス協奏曲 [フレデリック・フロム(ヴァイオリン)/ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)/コンチェルト・コペンハーゲン]Concerti Grossi (Italian) - CORELLI, A. / TORELLI, G. / MANFREDINI, F. / LOCATELLI, P. (Per la Notte di Natale) (Concerto Copenhagen, Mortensen)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.574264
CD価格:1,600円(税込)
18世紀に入る頃、イタリアのクリスマス協奏曲に特別の伝統が生まれました。これはイエスが生まれ、飼い葉桶に寝かされる時、幼子を見守る動物や羊飼いを描いた牧歌(6/8拍子か12/8拍子によるパストラーレ)を組み込むことで、コレッリのいくつかの協奏曲が知られていますが、他の作曲家もこの様式による作品を数多く書いています。 このアルバムには、そのようなクリスマス協奏曲を収録。デンマークを代表する演奏家モルテンセン率いるコンチェルト・コペンハーゲンの演奏は、落ち着いた響きを存分に生かした美しいものです。 演奏家が拠点とする北欧のクリスマスのお祝いは、ヴァイキングが冬至の頃に行った「ユール」祭りが起源とされています。人々は貯蔵していた食べ物を料理し、大きな薪を燃やして悪霊をなだめ、太陽の復活を祝うものですが、クリスマスの喜びは世界共通です。
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クララ&ロベルト・シューマン:
ヴァイオリンとピアノのための音楽集 [リン・ハオリ(ヴァイオリン)/リュウ・ジャナン(ピアノ)]SCHUMANN, C.: 3 Romanzen, Op. 22 / SCHUMANN, R.: 3 Romanzen, Op. 94 / Fantasiestücke / Märchenbilder (Haoli Lin, Jianan Liu)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.579067
CD価格:1,600円(税込)
早すぎる晩年に近づきつつあったシューマンは、1849年頃から室内楽作品に力を入れました。もともとクラリネット のために書かれた「幻想小曲集」や「おとぎの絵本」では、憂鬱な雰囲気の中に抒情があふれます。後にクララも同名の曲を書いた「ロマンス」は、夫妻の音楽的対話と言えるでしょう。 1853年の「ヴァイオリン・ソナタ第3番」は日々揺れ動く精神状態を抱えながら、革新的な作風を探求していたシューマンの創作意欲が反映された曲。クララ・シューマン は出来栄えに満足せず出版を躊躇、1956年になってようやく初出版されたという曰くつきの作品ですが、晩年のシューマンならではの即興的で複雑なフレーズが印象的な力作です。
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マイアベーア(1791-1864):
歌劇《ロミルダとコンスタンツァ》 [パトリック・カボンゴ(テノール)/ハビエル・ポベダーノ(テノール)/キアラ・ブルネッロ(コントラルト)/ 他 ルチアーノ・アコチェッラ(指揮)/グレツキ室内合唱団/クラクフ・パッショナルト管弦楽団]MEYERBEER, G.: Romilda e Costanza [Opera] (Brunello, Fatyol, Kabongo, Górecki Chamber Choir, Passionart Orchestra Krakow, Acocella)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:8.660495-97
CD 3枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
ユダヤ系ドイツ人の歌劇作曲家マイアベーア。主としてフランスでの活躍が知られていますが、若いころはロッシーニに憧れ、何曲かのイタリア語による歌劇を作曲しています。 この《ロミルダとコンスタンツァ》は、26歳の若き作曲家初の成功作。いくつかのトラブルを乗り越えながらも、1817年にバドヴァで初演され「天才の作品」と大絶賛されました。その後、ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、コペンハーゲン、ミュンヘンで上演され幅広い人気を獲得しました。プロヴァンス王国における架空の王位継承を取り巻く陰謀と男女の愛を描いた内容で、劇的な展開に美しい旋律を絡めた聴きどころの多い作品です。主役のロミルダにはメゾ・ソプラノ(もしくは)アルトの声が用いられており、女性の落ち着きと感情の強さが表現されています。 この“ヴィルトバートのロッシーニ”音楽祭では初演時のオリジナル・ヴァージョンが演奏されています。
収録作曲家:
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J.S.バッハ(1685-1750):
クリスマス・オラトリオ BWV248 [ルドルフ・ルッツ(指揮)]BACH, J.S.: Christmas Oratorio, BWV 248 (J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:BSSG-B901
CD 2枚組価格:4,500円(税込、送料無料)
バッハの名作「クリスマス・オラトリオ」。冒頭の沸き立つようなティンパニの連打と、明るく華やかな合唱はクリスマスの喜びをまっすぐに伝え、聴き手の心を沸き立たせます。全体は6部で構成されており、クリスマス・シーズンの12月25日から1月6日にかけて1日に一部ずつ演奏されるのが本来の形です。現代に於いては、第1部から第6部までがまとめて一日で演奏されますが、ルドルフ・ルッツはバッハの時代に立ち帰り、各々を“個別のカンタータ”と捉え別々の日に演奏しており、このアルバムには2017年から2020年までのライヴが収録されています。 ルッツは、テノールのダニエル・ヨハンセンを中心に、モニカ・マウフやテリー・ウェイら、それぞれのカンタータに最もふさわしいソリストを起用、バッハが用意したさまざまな福音書から採られたテキストを最良の形で表現するとともに、円熟のオーケストレーションによる音楽を高らかに奏しています。
収録作曲家:
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ミハイロフスキー劇場バレエ
バレエ 「ラ・バヤデール」 [改訂新振付: ナチョ・ドゥアト アンジェリーナ・ボロンツォワ ヴィクトル・レベデフ セルゲイ・ストレルコフ アンドレイ・カシャネンコ アンドレア・ラザコワ ニキータ・チェトヴェリコフ ほか ミハイロフスキー劇場バレエ団員 ミハイロフスキー劇場管弦楽団 パヴェル・ソロキン(指揮)]発売日:2020年11月27日
Blu-ray価格:4,050円(税込、送料無料)
ナチョ・ドゥアトの改訂振付による「ラ・バヤデール」2019年秋サンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場で、コンテンポラリー・バレエ界の鬼才ナチョ・ドゥアトによる話題作「ラ・バヤデール」の改訂振付版が初演されました。本映像は、その公演をドゥアトのクラシック・バレエ振付シリーズ、「くるみ割り人形」(BAC125/BAC425)、「眠れる森の美女」(BAC131/BAC431)に続く3作目として収録したものです。 ドゥアトはフデコフの台本とプティパによる原振付を尊重しつつも、本作でその扱いが話題となる神殿崩壊のシーンは外す立場を採り、独自の解釈によりストーリーの展開を加速させるために大胆なカットも加えています。これによって、ほぼ全ての登場人物を躍らせつつ、スピーディーな展開に民族舞踊をふんだんに盛り込み、この名作バレエを現代に生かす斬新な光を当てました。 ニキヤを演ずるのは2019年ミハイロフスキー劇場バレエの来日公演にも参加し、可憐さと力強さを兼ね備えた踊りを披露したアンジェリーナ・ボロンツォワ。さらにアンドレア・ラザコフの誇り高きガムザッティ、新鋭ヴィクトル・レベデフによるソロルら主役に実力派ダンサーを配し、アトラジックの美しい舞台美術とあいまって、見る者を異国情緒溢れる夢幻の世界に誘わずにはおきません。
収録作曲家:
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『THE ROAD NOT TAKEN
~ 辿らなかった道』 [ペッテル・ウトランド・ヨハンセン(ヴォーカル、ピアノ)]発売日:2020年11月27日
CD価格:2,475円(税込)
アリアンナ・サヴァールとの共演で知られるペッテル・ウトランド・ヨハンセンによる、
自作ピアノ弾き語りテノール歌手として、またリラやヴァイオリン、ハリングフェーレなどを操る弦楽器奏者として、古楽や民族音楽の世界で活躍するノルウェー出身のアーティスト、ペッテル・ウトランド・ヨハンセン初のソロ・アルバムは、なんと全曲ピアノ弾き語りによるポップス・アルバム。 フォスターによるトラック4、カントリー歌手ヒュー・プレストウッドによるトラック7以外は、全てヨハンセン自身による作曲。メロウでちょっとセンチメンタルなメロディラインが、心にすっと入ってくる美しいアルバムです。 -
Paris Boulevard - パリの大通り
FIN-DE-SIÈCLE PIANO MUSIC 世紀末のピアノ音楽 [ダリオ・ミュラー(ピアノ)]Piano Recital: Müller, Dario - DEBUSSY, C. / MILHAUD, D. / POULENC, F. / SATIE, E. (Paris Boulevard)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:CDS7877
CD価格:2,325円(税込)
この「パリの大通り」と題されたアルバムでは、主に19世紀末から20世紀の初頭のパリで流行した多彩な作品をお聴きいただけます。 当時のパリは、ドビュッシーらが推し進める印象派の作風による音楽、ワーグナーを起点とする“崩壊する機能和声”を用いた音楽、そしてアメリカからもたらされたポピュラー音楽やジャズ、サティが提唱する“家具としての音楽”が混然一体となり、コンサートホールやキャバレー、ビストロなど知識人と芸術家が出会う場所で奏されていました。これら人々を刺激した作品を並べた1枚は、当時の洒落た空気を想起させます。 アメリカ近代作品を得意とするミュラーの洒脱な演奏で。
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ロッシーニアーナ - 主題、変奏曲と幻想曲
チェロとピアノのための室内楽作品集 [エレナ・アントンジローラミ(チェロ)/メリッサ・ガロージ(ピアノ)]Cello and Piano Recital: Antongirolami, Elena / Galosi, Melissa - KUMMER, F.A. / MARTINŮ, B. / MOSCHELES, I. / ROSSINI, G. (Rossiniana)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:CDS7884
CD価格:1,800円(税込)
2013年からデュオ活動を続ける「アントンジローラミ&ガロージ」のデビュー・アルバムはロッシーニを巡る作品集。 18世紀から19世紀にかけて、流行しているオペラの旋律をもとにした器楽のための変奏曲や幻想曲が数多く作曲されましたが、テーマとしてダントツの人気を誇ったのがオペラ作曲家として君臨していたロッシーニの作品でした。彼の軽快な旋律はさまざまな作曲家たちによって美しい変奏を施され、ヴァイオリンやフルート、チェロなどで演奏されたのです。 このアルバムには、ロッシーニとほぼ同時代のモシェレス、クンマー、オッフェンバックの作品や、20世紀のマルティヌー、テデスコ、そしてロッシーニ自身の珍しい曲を収録。息のあったアンサンブルをお楽しみください。
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『ライプツィヒの出会い』
アマンダ・マイエル(1853-1894):
弦楽四重奏曲 イ長調
スマイス(1858-1944):
弦楽四重奏曲 ハ短調 [マイエル弦楽四重奏団]RÖNTGEN-MAIER, A. / SMYTH, E.: String Quartets (Rendezvous: Leipzig) (The Maier Quartet)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:dBCD197
CD価格:2,250円(税込)
女性作曲家のパイオニア、1870年代ライプツィヒでの出会いスウェーデンのアマンダ・マイエル(アマンダ・レントヘン=マイエル)と、英国のエセル・スマイス。女性作曲家の先駆けといえる2人は1870年代ライプツィヒで学んでおり、当地で交流を持ったと考えられます。 このアルバムは、2人が丁度その時期に作曲した弦楽四重奏曲を世界初録音したもの。マイエルのものは2019年に、スウェーデンの指揮者・作曲家のB. トミー・アンデションが補筆・再構成して完成させています。 2018年にストックホルム・フィルのメンバーで結成され、マーラー室内管に参加や単独来日経験もある名手揃いのマイエル弦楽四重奏団による演奏で。
収録作曲家:
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メラーニ(1639-1703):
歌劇《罰せられた悪党》 [【世界初映像】 アレッサンドロ・ラヴァシオ(バス)/ミケーラ・グアッレラ(ソプラノ)/カルロッタ・コロンボ(ソプラノ)アレッサンドロ・クァルタ(指揮)/レアー テ音楽祭バロック・アンサンブル(ピリオド楽器使用)]発売日:2020年11月27日
Blu-ray価格:3,675円(税込、送料無料)
伝説のプレイボーイ、ドン・ファンを描いた初の音楽劇、映像初登場!好色なアクリマンテは、アトラーチェ王の妹イポメーネをわがものにしようと狙っています。また、彼の従者ビビもイポメーネの乳母デルファに思いを寄せています。イポメーネの恋人クロリドーロは、彼女が自分と王を裏切っていると考え、アクリマンテを死刑に処そうとしますが、アクリマンテの妻アタミーラは、棄てられたにもかかわらずまだアクリマンテを愛しており、彼を殺すために手にした毒を眠り薬にすりかえます。毒(眠り薬)を飲んだアクリアマンテは、冥府の女神までをも誘惑、正気に戻った彼は更にイポメーネに手を出し、阻止しようとしたイポメーネの父ディデモを殺してしまいます。罪の意識を感じないアクリマンテは、墓地でディデモの石像を夕食に招待しますが・・・
17世紀スペインの伝説上の放蕩者、ドン・ファン。劇作家ティルソ・デ・モリーナの戯曲『セビーリャの色事師と石の招客』により、この美男で好色な人物は数多くの文学、音楽作品の主題となりました。 モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》はその代表的なもののひとつ。モーツァルトに先立つこと120年ほど前の1669年2月17日、ローマで初演されたメラーニの歌劇《罰せられた悪党》は、このドン・ファン伝説の戯曲に基づく初の音楽劇とされる作品です。 初演の地ローマで350周年を記念して2019年10月に行われたこの上演は、現代的な舞台美術と衣装による斬新なスタイルを打ち出しています。指揮者クァルタの即興性を重んじた活力に溢れる器楽伴奏は、技巧的な歌唱を見事に演ずる充実した歌手陣を見事にサポート。魅力的な演奏を行っています。収録作曲家:
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ヌレエフ振付
バレエ『くるみ割り人形』 [ルドルフ・ヌレエフ、メール・パーク、英国ロイヤル・バレエ]発売日:2020年11月27日
DVD価格:2,400円(税込)
1968年、ヌレエフ振付による伝説的『くるみ割り人形』英国BBC放送が収録した1968年の貴重な舞台の商品化。ソヴィエトからの亡命後、英国ロイヤル・バレエを中心に活躍していたヌレエフが振付を行った『くるみ割り人形』。ドロッセルマイヤーと王子をヌレエフが1人2役で演じるなど、随所に独自の演出が見られ、振付そのものも古臭さを全く感じさせません。 またヌレエフが当時よく組んでいたマーゴ・フォンテインではなく、メール・パークがパートナーを務めていることも新鮮。50年以上前としてはかなり上質なカラー映像で、当時のスターたちの瑞々しい演技を十二分に堪能することができます。
収録作曲家:
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ROOTS [サラプティア・ブラス]
Brass Ensemble Music - HOLBORNE, A. / HOLST, G. / BUTTERWORTH, A. / MCGHEE, P. / LENNON, J. / MCCARTNEY, P. (Roots) (Salaputia Brass)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:OC473
CD価格:2,475円(税込)
2007年、ドイツ国立ユースオーケストラの仲間たちで結成された、若きブラス・アンサンブル「サラプティア・ブラス」。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭やラインガウ音楽祭など著名な音楽祭に参加、ドイツ全土で活発なコンサート活動を行う他、米国、メキシコ、中国、フランスなどの海外でも活動しています。トランペット5、ホルン1、トロンボーン4、チューバ1、パーカッション1の12名を基本編成とし、今回はさらに、ユーフォニアム兼任のトロンボーン1名と、パーカッション奏者1名を加えています。 このアルバムはイギリスの作品に焦点が当てられており、ホルストの「ムーアサイド組曲」からルネサンス期の作曲家ホルボーンの組曲「フェアリー・ラウンド」、イギリスと言えば欠かせない「ジェームズ・ボンド」のテーマ、ビートルズまで英国音楽のルーツを探るべく様々な曲を演奏。メンバーのトランペット奏者デルピングハウスの手によるアレンジは作品を申し分なく引き立てています。
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新世界より
ドヴォルザーク、バーバー、コープランド作品のオルガン編曲版 [ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)]Organ Transcriptions - DVOŘÁK, A. / BARBER, S. / COPLAND, A. (From the New World) (H. Albrecht)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:OC475
CD価格:2,475円(税込)
幅広いレパートリーを持つ名オルガニスト、ハンスイェルク・アルブレヒトの最新盤は、ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」と交響曲第9番「新世界より」、バーバーとコープランドの作品もあわせてオルガンで演奏した1枚。 「新世界より」を編曲したのはハンガリー生まれのジグモンド・サットマリー(1939-)。ヘルムート・ヴァルヒャに師事し、優れたオルガニストとして活躍する傍ら、作曲家としても高く評価を受けています。他の作品もオルガンの音色を存分に生かした編曲が施されており、オリジナルとは違う魅力が生まれました。とりわけ「新世界より」の第2楽章や、バーバーのアダージョでのゆったりとした荘厳な響きは、オルガンならではの美しさです。 アルブレヒトはハンブルクを代表する聖ミヒャエル教会の3台のオルガンを縦横無尽に操り、見事な演奏を聴かせます。
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Les Correspondances [Christophe Panzani Quintet feat.Vincent Peirani, Quatuor Voce, Arte Combo]
発売日:2020年11月27日
CD価格:2,250円(税込)
フランスのサクソフォニスト&コンポーザー、クリストフ・パンザーニによるアルバム。20世紀中盤のフランス音楽がジャズに与えた影響を探り、ピアノ作品のアレンジとパンザーニのオリジナルによって、相通じる要素を描き出します。 来日もしているACTの人気アコーディオン奏者ヴァンサン・ペラニをフィーチャーした彼のクインテットに、それぞれ複数のCDをリリースしており来日経験もあるクラシックのアンサンブル、ヴォーチェ弦楽四重奏団とアルテ・コンボ(木管五重奏団)が参加した大規模なアンサンブルで、美しい音楽を奏でています。
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Kong [Oddjob]
発売日:2020年11月27日
CD価格:2,250円(税込)
1960、1970年代のソウル・ジャズに深い影響を受けている、スウェーデンのグループOddjob。1970年前後生まれの5人による、円熟を感じさせながらも決して無難にはまとめられていない、エッジの効いたナンバーをお楽しみいただけます。
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『BLUE』
ラース・ハンニバル作品集 [ラース・ハンニバル、ミカラ・ペトリ、アウニーテ・ハンニバル・ペトリ、アマーリエ・ハンニバル・ペトリ]発売日:2020年11月27日
LP価格:3,525円(税込、送料無料)
ペトリとの共演によるハンニバル作品集アナログ盤、2人の娘たちも参加!ギター奏者、リュート奏者、作曲家として精力的に活動しているラース・ハンニバルの音楽活動50周年を記念するアルバム。積年のパートナーであるリコーダーのミカラ・ペトリとのデュオを中心に、デンマークの自然の美しさや厳しさ、人々の優しさを感じさせる、たいへん聴きやすいオリジナル作品を収録しています。フォーク・ソングのスタイルで書かれた3つの歌では、彼らの次女アマーリエが柔らかく美しい歌声を聴かせるほか、長女のアウニーテも習い始めて2年目というチェロを披露。彼らの繋がりの温かさを感じるアルバムです。 スカンジナビア向けに制作されたアナログ盤には、同タイトルのCD版から編曲作品を除き、ハンニバルのオリジナル作品だけを収録。歌はCDの英語からデンマーク語へと差し替えられています。 ライナーノーツはデンマーク語のみ。ハンニバル本人がこだわった高音質録音を、コペンハーゲンの職人が一枚一枚ハンドプレスしたアナログ盤でお楽しみください。
収録作曲家:
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『獣たちの歌』
~中世音楽にあらわれる動物たち~ [アンサンブル・ドラグマ]SONG OF BEASTS - Fantastic Creatures in Medieval Songs (Ensemble Dragma)
発売日:2020年11月27日 NMLアルバム番号:RAM1901
CD価格:2,475円(税込)
意義深くも音楽センス抜群、動物たちを介した中世ヨーロッパ音楽空想旅行現代人が知らない、歴史上の魅力的な響きを見つけ出すセンスにすぐれたRAMEEレーベルから、欧州古楽界のいずれ劣らぬ実力派3人による、「動物」をテーマにした知的刺激満載のアルバムが登場。教会建築の外装装飾や工芸品、中世写本の隅々などを彩るユーモラスな動物たちの姿をふんだんに解説書にあしらいながら、中世の音楽にあらわれる動物たちがどのような描かれ方をしてきたのか、3人であることを忘れさせる多彩な演奏を通じて解き明かしてゆきます。 欧州でいま最も熱い古楽拠点のひとつポーランド出身で、世界の中世音楽愛好家たちの注目を集めるアルバムをリリースしてきたアニイェシュカ・ブジィンスカ=ベネットと、NAXOSレーベルの中世音楽アルバムでもお馴染みのユニコーン・アンサンブルの一員で、アンサンブル・レオネスの主宰者でもある大御所マルク・レヴォンの顔合わせに、ガンバの名手としてルネサンス~バロックの名盤も多いヴェテランのジェーン・アクトマン(ヤーネ・アハトマン)が加わってのサウンドは、精妙でありながら隅々まで人間味豊かな温もりに満ちています。500年を越える空想旅行を肌で体感できる内容はさすがRAMEEというほかありません。 ブックレットには、アルバム収録曲をBGMに使用した、中世の動物絵画による美しいアニメーション作品へのリンク入り。
収録作曲家:
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THERE IS GROUND UNDER GROUND [Régïs Boulard, Louis Soler, Régis Huby]
発売日:2020年11月27日
CD価格:2,475円(税込)
フランスのドラマー、レジス・ブラーと、ギタリスト、ルイ・ソレールによる、エレクトロ・アコースティック。ニール・ヤングのカバーであるトラック3以外は、全て2人の作詞作曲となっています。
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Modern Tales [Brussels Vocal Project, John Hollenbeck, Moritz Baumgärtner]
発売日:2020年11月27日
CD価格:2,475円(税込)
ニューヨーク出身のドラマー、コンポーザー、ジョン・ホーレンベックによる、おとぎ話を題材とした作品。作詞は彼とブリュッセル・ヴォーカル・プロジェクトのメンバーによるもの。モリッツ・バウムゲルトナーによるパーカッションのほか、声も楽器のように扱う先鋭的な手法で、独特の世界観が表現されています。
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〈パトリック・ガロワの芸術・2〉
フランス・ロマン派ソナタ集
フランク、ピエルネ、ヴィドール [パトリック・ガロワ(フルート)/瀬尾 和紀(ピアノ)]発売日:2020年11月27日
CD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
漲る緊張感の中から立ち昇る甘き香り 名手ガロワが全身全霊かけて音楽に立ち向かうこのアルバムには、19世紀後半のフランスで活躍したフランク、ピエルネ、ヴィドールによる3つの作品が収められています。いずれもフルーティストのレパートリーに重要な位置を占める存在であり、そのうち2曲はもともとヴァイオリン・ソナタとして書かれたものですが、フルートのための編曲版もオリジナルの形に劣らぬだけの人気と演奏頻度を誇っています。 ガロワは3つの作品にじっくり向き合い、これらの曲をフルートで演奏することの意義を探求。19世紀から20世紀に移り変わる時代の音楽が持つ繊細なハーモニーを生かし、巧みな息使いで作品に新しい命を与えました。 ピアノを担当するのは、ガロワの信頼厚い瀬尾和紀。前作「パリ音楽院卒業試験曲集」ではフルーティストがピアノを演奏するという驚きを持って迎えられた瀬尾、今作でもフルートを知り尽くした彼ならではの「伴奏の域を超えた」細やかなアンサンブルを披露します。
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新倉瞳
ダンツァ [新倉瞳]Cello Recital: Niikura, Hitomi - ALBÉNIZ, I. / BARTÓK, B. / FAURÉ, G. / HANDEL, G.F. / POULENC, F. / SAINT-SAËNS, C. / TCHAIKOVSKY, P.I. (Danza)
発売日:2020年11月25日 NMLアルバム番号:MECO-1060
SACD国内盤価格:3,300円(税込、送料無料)
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マルクス(1795-1866):
『モーゼ』
ソリスト、合唱団、オーケストラのための聖典のオラトリオ [ヨハンナ・クナウト(ソプラノ)/ユリア・ゾフィー・ヴァグナー(ソプラノ) 他/ゲヴァントハウス合唱団/カメラータ・リプシエンシス/グレゴール・メイヤー (指揮)]MARX, A.B.: Mose [Oratorio] (Ochoa, Schwandtke, Hunger, J.S. Wagner, Leipzig Gewandhaus Choir, Camerata Lipsiensis, G. Meyer)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:555145-2
CD 2枚組価格:4,125円(税込、送料無料)
ドイツ初期ロマン派の作曲家ベルンハルト・マルクスの壮大なオラトリオ『モーゼ』。機関紙「ベルリン音楽報知新聞」の編集員として、当時の音楽を批評した他、メンデルスゾーンとも親交を結んだことで知られています。 この『モーゼ』は教会ではなくコンサート・ホールでの演奏を目論み作曲されたオラトリオ。1841年にブレスラウで初演された際は“宗教性が感じられない”という理由で賛否両論を巻き起こしましたが、彼は従来のオラトリオを超えた作品を書きたかったと語っています。 楽器の使い方もユニークで、イスラエル人の苦悩はオーボエが表し、トロンボーンはモーゼやアロンの言葉に尊厳と重さを与えています。また、トランペットはモーゼの神への賛美を強調。ワーグナーの楽劇を先取りするかのようなドラマティックな作品です。
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プラッティ(1697-1763):
チェンバロ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲 [ロベルト・ロレジャン(チェンバロ)/ラルテ・デラルコ(古楽器使用)/フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン&指揮)]PLATTI, G.B.: Harpsichord Concertos, I 48, 52, 54, 57 / Violin Concerto, I 18 (Guglielmo, Loreggian, L'Arte dell'Arco)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:555219-2
CD価格:2,475円(税込)
イタリアのオーボエ奏者で作曲家のプラッティ。彼が活躍した時代はバロックから古典派の端境期であり、チェンバロからフォルテピアノへと、鍵盤楽器が発展した時期でもありました。彼の鍵盤楽器のための作品には強弱記号は記されていませんが、曲の中には、当時のチェンバロの音域では出せない音が書かれているものがあり、発明されたばかりのフォルテピアノのための作品である可能性も否定できません。どれも定型的な3楽章形式を採りながら、作風は独創的であり、イタリア風の歌心溢れる心地よい旋律と、技巧的なパッセージが用いられた作品に仕上っています。 独奏を務めるのはイタリアのオルガン、チェンバロ奏者ロベルト・ロレジャン。ハーグ王立音楽院でトム・コープマンに師事、知られざる作品の紹介に力を注いでいます。フェデリコ・グリエルモ率いるイタリア・バロック作品のオーソリティ、ラルテ・デラルコの流麗な演奏も聴きどころです。
収録作曲家:
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クリーガー(1649-1725):
12のトリオ・ソナタ Op.2
ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のために [アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ(古楽器使用)]KRIEGER, J.P.: Trio Sonatas, Op. 2 (Echo du Danube Ensemble, Zincke)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:555333-2
CD 2枚組価格:3,375円(税込、送料無料)
弟のヨハンとともに、ドイツ・バロックの全盛期に活躍したヨハン・フィリップ・クリーガー。ニュルンベルクに生まれ、コペンハーゲンに移住、ペーター教会をはじめ、コペンハーゲンの主要な教会でオルガニストとして活躍した後は、バイロイトの辺境伯クリスティアン・エルンストの宮廷楽長に就任。1677年には当時のヴァイセンフェルス公国で職を得て、1680年には宮廷楽長として数多くの宗教曲やオペラを作曲、ドイツのバロック様式をリードするまでになりました。 彼は生前、2000曲以上の声楽曲を遺した他、多くの器楽曲も書き上げています。この12のトリオ・ソナタは旋律的にも和声的にも優れているにもかかわらず、これまでにまとまった録音はほとんどありません。 アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブのメンバーは、各々の音を大切にしながら緊密なアンサンブルを創り上げ、一見さまざまな素材をランダムに並べたかのような12の作品を有機的に結び付けています。
収録作曲家:
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〈弦楽のためのイギリス音楽集 第1集〉
パリー(1848-1918):
イギリス組曲
エルガー(1857-1934):
オルガン・ソナタ ト長調 Op.28
ジェイコブ(1895-1984):
弦楽のための交響曲 [ダグラス・ボストック(指揮)/南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団]Music for Strings - PARRY, H. / ELGAR, E. / JACOB, G. (British Music for Strings, Vol. 1) (South West German Chamber Orchestra, Pforzheim, D. Bostock)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:555382-2
CD価格:2,475円(税込)
cpoレーベルの新シリーズ「弦楽のためのイギリス音楽集」が始動。第1集にはパリー、エルガー、ジェイコブの3作品が収録されています。 ワーグナーやブラームスなどドイツ・ロマン派の作風から影響を受けたパリー、20世紀に書かれたほとんど無調ともいえる旋律が展開するジェイコブ。そしてエルガーのオルガン・ソナタを原曲とするクンストフニーの「スウィナートンの夢」は2006年に南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団が、セバスティアン・テヴィンケルの指揮で初演したオーケストラにとって記念碑的作品。曲のタイトルは、青年時代のエルガーを支援したオルガニスト、合唱指揮者チャールズ・スウィナートン・ヒープの名前から採られました。 日本でもおなじみの指揮者ボストックが紡ぎ出す美しい弦の響きに圧倒されます。
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テレマン(1681-1767):
序曲集 [カリン・ファン・へールデン(指揮)/オルフェオ・バロック管弦楽団(古楽器使用)]TELEMANN, G.P.: Overtures (Suites), TWV 55:G1, G5 and B13 (L'Orfeo Baroque Orchestra, Heerden)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:555389-2
CD価格:2,475円(税込)
18世紀前半、ハンブルク市の音楽監督として活躍、生前はヨーロッパ随一と言われる人気と名声を誇り、ヘンデルやバッハとも親交を結んだテレマン。数多くの作品を残したため、その全貌は未だきちんと把握されておらず、現代においても各地の図書館などから、しばしば未発見の作品が掘り起こされます。 このアルバムに収録された3作品も世界初録音。どの曲も、ドイツ音楽の伝統の中に、若い頃から親しんだフランス・イタリア・ポーランドの民族音楽からの影響や、当時最先端のロココ趣味が織り込まれているため、作品から作曲年代を推測するのはなかなか困難です。 さまざまなアイディアが盛り込まれた作品を演奏するのは、オルフェオ・バロック管弦楽団。前作(777218)に続く2作目の序曲集となります。
収録作曲家:
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ヘンデル(1685-1759):
ピアノ協奏曲全集(オルガン版より編曲)[3枚組 BOX] [マティアス・キルシュネライト(ピアノ)/ラヴァー・スコウ・ラーセン(指揮)/ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー]発売日:2020年11月20日
SACD-Hybrid 3枚組価格:3,525円(税込、送料無料)
ヘンデルのオルガン協奏曲を、ドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトが現代ピアノで演奏するシリーズをまとめたBOXの登場。 バッハのハープシコード協奏曲は、すでに現代のピアニストたちの標準的なレパートリーになっているのに対し、ヘンデルの一連の作品はほとんどコンサートで取り上げられることがなく、この録音はバロック期の協奏曲の新しい可能性を拓くものとして高く評価されました。 キルシュネライトの演奏は、ヘンデルの即興性を活かしながら、現代的な響きがもたらされるように絶妙なアレンジが施されています。高音質の録音も魅力的。
収録作曲家:
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〈後期ロマン派のピアノ三重奏曲集〉
ラザーリ(1857-1944):
ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.13
キーンツル(1857-1941):
ピアノ三重奏曲 ヘ短調 Op.1
イェラル(1861-1935):
ウィーン風セレナード Op.18 [トーマス・クリスティアン・アンサンブル]Piano Trios - LAZZARI, S. / KIENZL, W. / JERAL, W. (Thomas Christian Ensemble)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:777761-2
CD価格:1,800円(税込)
このアルバムには後期ロマン派の時代に活躍した2人の作曲家のピアノ三重奏曲が収録されています。 イタリア人の父とオーストリア人の母を持つシルヴィオ・ラザーリは、パリでショーソンと親交を結び、その後フランクと出会ったことで強い影響を受けた作曲家。このピアノ三重奏曲は、彼が愛したワーグナー風の重厚な響きと情熱的な旋律に満ち溢れています。第1楽章の冒頭、ユニゾンで奏される旋律は特に印象的、そして第3楽章はウィーン風のワルツで書かれた美しい作品です。 ラザーリと同年に生まれたキーンツルもワーグナーに魅せられた作曲家。何曲かのオペラで知られていますが、このピアノ三重奏曲は学生時代の作品で、シューベルトを彷彿させる流麗な雰囲気を持っています。 最後に添えられたイェラルの「ウィーン風セレナード」はクライスラーに献呈された小さな曲。アルバムにおけるアンコールとしての位置づけであり、魅力的なデザートとしての役割を担っています。
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ヴァスクス(1946-):
旅人・遠い光・声
弦楽のための作品集 [スタンコ・マディチ(ヴァイオリン)/イヴァン・レプシッチ(指揮)/ミュンヘン放送管弦楽団]VASKS, P.: Viatore / Violin Concerto, "Distant Light" / Symphony No. 1, "Voices" (Madić, Munich Radio Orchestra, Repušić)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:900334
CD価格:2,100円(税込)
1946年にラトヴィアのプロテスタントの牧師の家に生まれたヴァスクスは、リガの音楽院でコントラバスと作曲を学び、早くも1961年にはオーケストラや室内楽での演奏を開始。1970年から1年間、旧ソ連軍での兵役期間をはさんで演奏を続け、並行して作曲も学び続けます。宗教家の出自ゆえ、旧ソ連の宗教抑圧政策に悩まされた時期もありましたが、1990年代にギドン・クレーメル(ヴァスクスと同郷で一歳違い)によって作品が紹介されて以後は、一躍世界の注目を集める存在となりました。 ヴァスクス作品の特徴は、作曲技法の先鋭さを競うのではなく、内省的で心に響く音楽となっていること。波や風などの自然音を思わせるサウンドや、伝承曲や教会音楽のような感傷的で息の長い旋律もしばしば聞かれます。 このアルバムには弦楽のための3作品を収録。ザルツブルク音楽祭からの委嘱で1997年に書かれ、クレーメルが初演した「遠い光」は、世界的に演奏機会や録音に恵まれ、20世紀最後の10年間で書かれたヴァイオリン協奏曲の中でも代表格的な存在。8楽章から成り、メロディアスに高揚する2つのカンタービレや超絶技巧を伴う3つのカデンツァを静謐な緩徐楽章で挟んだ置いた構成は、無から始まり無に還る音楽や人の一生を象徴しているかのようです。同様の構成は、弦楽のための「交響曲第1番」やアルヴォ・ペルトへのオマージュである「旅人」にも見られます。 ヴァイオリン協奏曲のソリストを務めるのは、現在オーケストラの第1コンサート・マスターを務める1984年生まれの期待の奏者スタンコ・マディチ。 録音セッションは、コロナ禍による自粛を経てオーケストラが活動を再開し始めた2020年6月下旬に行われました。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第9番 ニ短調 Op.125 [ジュリア・ドイル(ソプラノ)/クラウデ・アイヒェンベルガー(アルト)/ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)/ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス) ルドルフ・ルッツ(指揮)バッハ財団合唱団/バッハ財団管弦楽団]BEETHOVEN. L. van: Symphony No. 9 (J. Doyle, Eichenberger, Berchtold, Friedrich, J.S. Bach Foundation Choir and Orchestra, Lutz)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:BSSG-B904
CD価格:3,525円(税込、送料無料)
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団の『第九』が
2020年、ベートーヴェンの生誕250年の記念年に満を持しての登場!2006年にルドルフ・ルッツによって創設されたバッハ財団管弦楽団&合唱団は、毎月1回のコンサートで、バッハのカンタータ全曲演奏を行っていますが、彼らが2013年に企画したのは8月から10月の2か月間に“スイスの9都市”でベートーヴェンの第9を演奏するものでした。 バッハでの入念な解釈で知られるルッツですが、今作では「第九」を、当時の時代背景の一つ、「知的な混迷状態にある人類を、闘争を経て光明へ導こうとする啓蒙主義の精神」の産物と捉ました。その結果、全曲61分弱という超快速テンポとアクセントを強調した解釈により劇的な起伏が強調される仕上がりとなり、スイス・ツアーではスタンディング・オベーションが続出したと伝えられます。収録作曲家:
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アルメニア - デュデュクの芸術 [Haïg Sarikouyoumdjian, Artur Kasabyian (Shaqar), Tigran Hovhannisyan]
発売日:2020年11月20日
CD価格:2,475円(税込)
哀愁漂う2枚リード、アルメニアの民族楽器デュデュクの魅力アルメニアに伝わる2枚リードの縦笛デュデュク(DUDUK)。オーボエなどに比べるとはるかに大きないリードを持ち、その間を通る息がもたらす風を感じさせる太い音と、唇でリードを締めたり緩めたりすることで得る振幅の大きなヴィブラートが、まるで尺八にも似た音を作り出します。独特の哀愁が漂うその音色は世界中の音楽ファンを惹きつけており、このアルバムで素晴らしい演奏を聴かせる1985年生まれの名手Haïg Sarikouyoumdjianは、ジョルディ・サヴァールとの共演の常連でもあります。 伴奏は、循環呼吸により持続音を吹き続けるもう1本のデュデュクに、肩に掛け両手の指で叩く太鼓ドールがアクセントとなっています。
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イラン
伝統音楽の巨匠たち Vol.1 [DARIUSH TALÂ'I, MOHAMMAD MUSAVI, MAJID KIÂNI]発売日:2020年11月20日
CD価格:2,475円(税込)
イラン伝統楽器の多彩な音色を収録イラン、ペルシャの伝統的な楽器を操る3人の巨匠たちの演奏を収めたアルバム。リュートの祖先ともいえる撥弦楽器タールとセタール、縦笛のネイ、そして横に張った弦をハンマーで叩くサントゥール。ネイは複数の種類を交互に扱い、ザーブと呼ばれる脚付の太鼓の伴奏付き。古くから伝わるメロディと、伝統的なインプロヴィゼーションを楽しむことができます。
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グレトリ(1741-1813):
《獅子心王リシャール(リチャード)》
全3幕のオペラ・コミーク[CD+DVDセット] [エルヴェ・ニケ(指揮) ル・コンセール・スピリチュエル、レミ・マチュー、エンゲルラン・ド・イス、レイナウト・ファン・メヘレン ほか]GRÉTRY, A.-E.-M.: Richard Coeur-de-lion [Opera] (Hys, Louledjian, Perbost, Concert Spirituel Chorus and Orchestra, Niquet)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:CVS028
CD+DVD 各1枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
グレトリの代表作をニケが待望の録音、音楽と映像のセットで登場!18世紀後半のフランスで最も愛された作曲家で、マリー=アントワネットの寵を受けながらフランス革命後も絶大な人気を保った、ベルギー出身のグレトリ。19世紀以降も衰えなかった人気は、ユーロ導入前の故郷ベルギーで高額フラン紙幣にその肖像が使われたり、フランコ・ベルギー派の作曲家ヴュータンのヴァイオリン協奏曲第5番にその旋律が使われていたことにも示されています。 そのヴュータン作品の典拠になったほか、ベートーヴェンがピアノのための変奏曲に仕上げたブロンデルのロマンス「燃える情熱」、チャイコフスキーが歌劇《スペードの女王》で引用したローレットのアリア「夜になるとあの人と話すのが怖い」、フランス革命のなか王政主義者の間で歌われたブロンデルのアリア「おおリシャール、おお我が王」などを含む音楽史上の重要作品が、彼の代表作のひとつ《獅子心王リシャール》。戦いと冒険に明け暮れたと伝わるイングランド王リチャード1世、通称獅子心王リチャード(フランス読みでリシャール)の救出劇を描いたこの作品は、台詞をはさんで進行するオペラ・コミーク初期を代表する記念碑的作品にもかかわらず、録音・映像が意外なほど出てきませんでした。 今回のアルバムは滅多に表れない古楽器での録音としてもきわめて貴重で、18世紀フランス語オペラに名盤多数のニケのチームがこれを手がけている意義は計り知れません。しかも今回はCDとDVDのセットで、映像の舞台演出は古典的演出に定評のあるピンコスキという豪華さです。 ニケの演奏も力強さ漲る素晴らしいもの。豪華な歌手陣と詳細な時代考証に支えられた躍動感溢れる力演をお楽しみください。
収録作曲家:
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「ポップアップ・シンフォニー」
~音楽のおとぎ話~ [マリナ・セドロ、ジャン=クロード・ジャンジャンブル、ジャン=リュック・フロマンタル、ジェラール・ロ・モナコ、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団]発売日:2020年11月20日
CD価格:2,475円(税込)
フランス放送制作による、3歳から6歳くらいの子供たちを対象とした、フランス語による音楽物語。深い森の中に一人で住んでいた、ジョセフィーヌという小さな女の子と音楽のお話です。ジャン=リュック・フロマンタルとジェラール・ロ・モナコという人気の作家による物語に、ブエノスアイレス出身で現在は西フランスを中心に活躍する歌手・ダンサーのマリナ・セドロによる歌が7曲挿入されています。 伴奏を務める音楽はジャン=クロード・ジャンジャンブルによるもの。ヴァイオリン、チェロ、フルート、トランペット、そして打楽器というこじんまりとした編成で、軽やかなステップで踊る子犬を表現したり、楽しい音楽を聴かせてくれます。
収録作曲家:
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ブラームス(1833-1897):
〈室内楽作品全集 第8集〉
ピアノ三重奏曲 第1番・第2番・第3番 [ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)/フランソワ・サルク(チェロ)/エリック・ル・サージュ(ピアノ)]BRAHMS, J.: Piano Trios Nos. 1-3 (Fouchenneret, Salque, Le Sage)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:LBM029
CD 2枚組価格:3,975円(税込、送料無料)
エリック・ル・サージュの主導で始まった「ブラームス室内楽作品全集」。第8集に収録されたのは3曲のピアノ三重奏曲です。1854年に初稿が書かれ、1890年から91年に改訂が施された第1番、円熟期の1880年に作曲された第2番、その6年後に完成された第3番。ル・サージュ、サルク、フシュヌレの3人は、作品の特長であるブラームスらしい歌心と抒情性を存分に生かした密度の濃いアンサンブルを聴かせます。 ル・サージュの推進力に満ちた表現、サルクの深く美しい音色、フシュヌレの伸びやかな歌いまわし。これらが一体となったブラームスをお楽しみください。
収録作曲家:
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アリアと歌曲集
リヴィーヌ・メルテンス [リヴィーヌ・メルテンス]MERTENS, Livine: Airs et Mélodies (1930-1932)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:MEW1996
CD価格:2,475円(税込)
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モーツァルト(1756-1791):
弦楽五重奏曲 第5番
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ三重奏曲「大公」
シューベルト(1797-1827):
ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 - 第2楽章 [内田光子(ピアノ)/デイヴィッド・ソイヤー(チェロ)/サラ・カプースチン(ヴァイオリン) 他]BEETHOVEN, L. van: Piano Trio No. 7, "Archduke" / MOZART, W.A.: String Quintet No. 5 (Uchida, Soovin Kim, Soyer, S. Kapustin, D. Cohen, M. Holloway)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:MLB80001
CD価格:2,250円(税込)
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レスピーギ(1879-1936):
日没
カックソン(1942-):
スピリット・オブ・ザ・ストーム
ショスタコーヴィチ(1906-1975):
ユダヤの民族詩より [ジェニファー・ジョンソン(メゾ・ソプラノ)/ベニタ・ヴァレンテ(ソプラノ) 他]RESPIGHI, O.: Tramonto (Il) / CUCKSON, R.: The Spirit of the Storm / SHOSTAKOVICH, D.: From Jewish Folk Poetry (Johnson, Valente, Maurice, Humphrey)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:MLB80002
CD価格:2,250円(税込)
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ドビュッシー(1862-1918):
弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
ラヴェル(1875-1937):
序奏とアレグロ
弦楽四重奏曲 ヘ長調 [ジョゼフ・リン(ヴァイオリン)/ジュディー・カン(ヴァイオリン)/リチャード・オニール(ヴィオラ)/デイヴィッド・ソイヤー(チェロ) 他]RAVEL, M.: String Quartet / Introduction et Allegro / DEBUSSY, C.: String Quartet (Marlboro Music Festival Musicians)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:MLB80003
CD価格:2,250円(税込)
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バーンスタイン(1918-1990):
『ウェスト・サイド・ストーリー』
ヘンク・フイジンガによるヴァイオリンとサックス四重奏編 [グウェンドリン・メイシン(ヴァイオリン)/メリスマ・サクソフォン四重奏団]BERNSTEIN, L.: West Side Story (arr. for violin and saxophone quartet) (excerpts) (Masin, Melisma Saxophone Quartet)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:ORC100145
CD価格:1,950円(税込)
毎年夏、風光明媚なスイスの観光地オーバーホーフェンで開催される“ガイア音楽祭”。ヴァイオリニストのグウェンドリン・メイシンが主宰するギリシャの女神の名を冠した音楽祭は創設からわずか数年で活気に満ちたイヴェントに成長しました。 いくつかのコンサートはORCHID CLASSICSと共同で録音されており、2019年にメイシンとメリスマ・サクソフォン四重奏団によって演奏されたバーンスタインの名曲「ウェスト・サイド・ストーリー」もその一つ。ヴァイオリンは主として歌のパートを演奏し、サクソフォンの響きがこれを彩ります。
収録作曲家:
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HYMNS OF LOVE - 愛の讃歌 [ドミトロ・ポポフ(テノール)/ミハイル・シモニャン(指揮)/ベルリン・ドイツ交響楽団]
Opera Arias (Tenor): Popov, Dmytro - PUCCINI, G. / GOUNOD, C.-F. / BIZET, G. / TCHAIKOVSKY, P.I. / PONCHIELLI, A. / BORODIN, A.P. (Hymns of Love)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:ORC100148
CD価格:1,950円(税込)
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TRANSATLANTIC - 大西洋横断 [カラム・スマート(ヴァイオリン)/リチャード・ウットリー(ピアノ)]
Violin and Piano Recital: Smart, Callum / Uttley, Richard - ELGAR, E. / BEACH, A. / WHITLEY, K. / COLERIDGE-TAYLOR, S. (Transatlantic)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:ORC100149
CD価格:1,950円(税込)
グリーグ、フランク、ショーソンのソナタ(ORC100040)とプーランク、フォーレ、ラヴェルのヴァイオリン作品集(ORC100053)で印象的な演奏を披露したカラム・スマート。今作では彼がこれまで生きてきて影響を強く受けたという2つの国、アメリカとイギリスの近現代の音楽を演奏しています。 イギリスからは彼が「黄金の音に満ちている」と語るエルガーのソナタ、そのエルガーが“遠く離れた仲間”と擁護したサミュエル・コールリッジ=テイラーのロマンス、ロンドンを拠点とする女性作曲家ホイットリーの「3つの小品」、アメリカからはエイミー・ビーチのロマンスと、ジョン・アダムズのエキサイティングな「ロード・ムーヴィーズ」を各々演奏。最後には彼自身がアレンジした「アメイジング・グレイス」を置くという凝った選曲が魅力です。
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GEYSIR - 間欠泉
シンプソン(1988-):
GEYSIR
モーツァルト(1752-1796):
グラン・パルティータ [マーク・シンプソン(クラリネット)/フレーザー・ラングトン(クラリネット)/ニコラス・ダニエル(オーボエ) 他]SIMPSON, M.: Geysir / MOZART, W.A.: Gran Partita (M. Simpson, Langton, Daniel, Feilding, Harman, Tyler, Pashley, Garrigós Morant)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:ORC100150
CD価格:1,950円(税込)
モーツァルトの名作「グラン・パルティータ」と、この曲に先立って演奏するために、2006年、BBCヤングミュージシャン・オブ・ザ・イヤーとともに、BBCプロムス/ガーディアン・ヤング・コンポーザー・オブ・ザ・イヤーを受賞したクラリネット奏者、作曲家のシンプソンが書いた「Geysir 間欠泉」を組み合わせたユニークな1枚。 グラン・パルティータの冒頭、湧き上がるような旋律にインスパイアされたというシンプソンの作品のタイトルは、アイスランドの首都レイキャヴィクの観光地「ゲイシール」から採られており、最大60メートルも噴出する温泉の勢いがそのまま音楽へ移し替えられており、シンプソンと仲間たちが勢いある演奏で表現しています。
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英国歌曲の100年 第1集
ホルスト、クラーク、ガーニー、ブリッジの歌曲 [ジェイムス・ギルクリスト(テノール)/ネイサン・ウィリアムソン(ピアノ)]Vocal Recital (Tenor): Gilchrist, James - HOLST, G. / CLARKE, R. / GURNEY, I. / BRIDGE, F. (One Hundred Years of British Song, Vol. 1)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:SOMMCD0621
CD価格:2,025円(税込)
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ダイソン(1883-1964):
The Open Window
ピアノ曲全集 [サイモン・キャラガン(ピアノ)/クリオナ・シャナハン(ピアノ)]発売日:2020年11月20日
CD 2枚組価格:3,225円(税込、送料無料)
イギリスの作曲家ジョージ・ダイソン。英国王立音楽大学で学び“メンデルスゾーン遊学奨学金”を獲得。イタリアとドイツに留学し研鑽を積み、帰国後は教師として活躍。1937年に王立音楽大学学長に任命され英国音楽界の発展に貢献した人です。 この2枚組には、世界初録音を含むダイソンのピアノ作品を全曲収録。彼の7歳の時の作品である「題名のないピアノ小品」からドビュッシー風の雰囲気を漂わせる「プリムローズ・マウント」、西部戦線での経験を生かした「3つの戦時のエピグラム」など様々な作品を聴くことができます。 ブックレット(英語)には、ダイソンの伝記作家ポール・スパイサーの文章を掲載。作曲家の生涯が丹念に綴られています。
収録作曲家:
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R.シュトラウス(1864-1949):
ツァラトゥストラはかく語りき
スクリャービン(1872-1915):
法悦の詩 [トーマス・ダウスゴー(指揮)/シアトル交響楽団]STRAUSS, R.: Also sprach Zarathustra / SCRIABIN, A.: The Poem of Ecstasy (Seattle Symphony, Dausgaard)
発売日:2020年11月20日 NMLアルバム番号:SSM1025
CD価格:1,950円(税込)
2014年よりシアトル交響楽団の首席客演指揮者を務め、2019/20年シーズンからは音楽監督に就任したトーマス・ダウスゴー。その最初のシーズンにふさわしい大作2曲のカップリングです。 19世紀から20世紀への変わり目をはさんで書かれたシュトラウスとスクリャービンの2作品は、どちらも伝統的な形式から逸脱し、管弦楽の可能性を極限まで探求した作品として知られています。ダウスゴーはベナロヤホールの音響を存分に生かし、シアトル交響楽団のふっくらとした弦の響きと、力みのない金管の滑らかな音色による立体的な音楽を紡ぎだしています。音楽監督としての船出を飾る、輝かしい1枚。
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コンスタンチン・シェルバコフ
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ全集[9枚組 BOX] [コンスタンチン・シェルバコフ]発売日:2020年11月20日
CD 9枚組価格:5,175円(税込、送料無料)
満を持して一挙に登場! シェルバコフのベートーヴェン: ソナタ全集1983年の第1回ラフマニノフ・コンクールでの優勝以来、技巧派のヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして脚光を浴びながら、詩情あふれる表現でも世界中のピアノ・ファンを魅了し、バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇るシベリア出身の巨匠シェルバコフ。彼のベートーヴェンといえば、NAXOSレーベルへ録音したリスト編曲版交響曲全集や「ディアベリ変奏曲」などが高い評価を得ており、実演でも複数のソナタを含む作品をレパートリーとして披露して来ましたが、作曲家生誕250年となる2020年、そのソナタを全集で一気にリリースすることとなりました。持ち前のテクニックはもとより、人並外れたその集中力と研ぎ澄まされた感性から生まれる表現が、ダイナミックさと緊張感を併せ持つ絶妙のベートーヴェン像を紡ぎ出しています。 彼が活動の拠点としているチューリヒのスイス・ドイツ語放送のスタジオで、ほぼ番号順に進められた録音でしたが、コロナ禍の中行われた第28番以降のセッションは、豊かな音響で定評のあるボスヴィルの旧教会で行われました。楽聖の晩年10年間に書かれながらも、最晩年を待たずに筆が置かれたその完成形を、素晴らしい響きで聴くことができます。
収録作曲家:
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ガーシュウィン(1898-1937):
ピアノ協奏曲 ヘ調
タワー(1938-):セコイア
ピストン(1894-1976):交響曲 第5番
ハービソン(1938-):ギャツビーを思い出して [ケヴィン・コール(ピアノ)/デイヴィッド・アラン・ミラー(指揮)/ナショナル・オーケストラ・インスティテュート・フィルハーモニック]GERSHWIN, G.: Piano Concerto / TOWER, J. / PISTON, W. / HARBISON, J.: Orchestral Works (Cole, National Orchestral Institute Philharmonic, D.A. Miller)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.559875
CD価格:1,600円(税込)
近代アメリカを象徴する4つの作品を集めたアルバム。 「ラプソディ・イン・ブルー」で大成功を収めたガーシュウィンが、次に手掛けた本格的なピアノ協奏曲は、ジャズ・バンドの伴奏ではなくフル・オーケストラを用いたもの。ガーシュウィンはオーケストレーションを学ぶために理論書を読み、自費で楽員を集め試演まで行ったという力のいれようでした。このアルバムでは、作曲家自身の記譜に拠る新しい校訂版が用いられており、ガーシュウィンの最初の構想が反映されています。 他に収録されているのは、ハービソンのダンス音楽「ギャツビーを思い出して」、そそり立つ大木を描いたタワーの「セコイア」、20世紀アメリカ音楽の発展に寄与したピストンの古典的な作風による「交響曲第5番」。 年に1回、オーディションでメンバーが選定される有望な若手たちによるナショナル・オーケストラ・インスティテュート・フィルハーモニックの見事な演奏でお楽しみください。
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コルンゴルト(1897-1957):
組曲 Op.23
ピアノ五重奏曲 [スペクトラム・コンサーツ・ベルリン]KORNGOLD, E.W.: Suite, Op. 23 / Piano Quintet, Op. 15 (Spectrum Concerts Berlin)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574019
CD価格:1,600円(税込)
ピアノ三重奏曲などを収録した前作(8.574008)に続く、ベルリンの名アンサンブル“スペクトラム・コンサーツ・ベルリン”が演奏するコルンゴルトの室内楽作品集。今作では更に多彩な表現力を駆使し、コルンゴルト作品の持つ華やかさを歌い上げます。 『組曲』は1930年の作品。戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれた曲で、ピアノ・パートは左手だけで奏するように作曲されていますが、複雑な対位法が随所に用いられており、演奏難度は非常に高く、決して両手が紡ぎ出す響きに劣ることはありません。荘重な前奏曲とフーガ、軽やかなワルツ…と曲ごとに表情が変わり、聴き手の耳を飽きさせることがありません。 1922年の「ピアノ五重奏曲」は歌劇《死の都》の大成功の直後に書かれた美しい作品。伸びやかな旋律と厚みのあるハーモニーが魅力的。
収録作曲家:
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〈ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史 第1集〉
アリャビエフ(1787-1851):
ピアノ三重奏曲 変ホ長調・イ短調
グリンカ(1804-1857):
三重奏曲 ニ短調 「悲愴」(ピアノ三重奏編)
ルビンシテイン(1829-1894):
ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15-2 [ブラームス・トリオ]Piano Trios (Russian) - ALYABIEV, A. / GLINKA, M. / RUBINSTEIN, A. (The History of Russian Piano Trio, Vol. 1) (Brahms Trio)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574112
CD価格:1,600円(税込)
ピアノ三重奏曲は、ロシアの室内楽作品の歴史の中でとりわけ重要な位置を占めています。この全5巻からなるシリーズでは、さまざまな作品を採り上げながら、ロシア・ピアノ三重奏曲の歴史を探っていきます。 ロシアにおけるこのジャンルの幕開け的作品は、1815年に作曲されたアリャビエフの「三重奏曲 変ホ長調」であり、未完成でありながらモーツァルトを思わせるエレガントで活気に満ちた味わいを持っています。1834年に書かれたイ短調も優美ではありますが、ピアノの妙技が存分に発揮されているとは言えず、まだまだロシア音楽特有の個性を有してはいません。しかし同じ頃に書かれたグリンカの「悲愴」三重奏曲の憂鬱な雰囲気は、後のロシアの作曲家たちにも大きな影響を与えています。アントン・ルビンシテインの三重奏曲は、作曲家自身が優れたピアニストであったこともありピアノが大活躍する作品です。 ロシア期待の若手奏者によるアンサンブル「ブラームス・トリオ」の洗練された演奏で。
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フローラン・シュミット(1870-1958):
バレエ音楽『サロメの悲劇』
水の上の音楽
バレエ音楽『オリアーヌと愛の王子』組曲
伝説 Op.66 [ジョアン・ファレッタ(指揮)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団 他]SCHMITT, F.: Tragédie de Salomé (La) / Musique sur l'eau / Oriane et le Prince d'Amour / Légende (Platts, Nikki Chooi, Buffalo Philharmonic, Falletta)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574138
CD価格:1,600円(税込)
ドイツ系フランス人の家庭に生まれ、パリ音楽院でマスネとフォーレに師事し1900年にローマ大賞を受賞したフローラン・シュミット。印象派の作風に、彼が愛好していたというワーグナー風の響きを融合した精緻な管弦楽法は、後の作曲家たちに強い影響を与えました。 彼の代表作の一つ『サロメの悲劇』はストラヴィンスキーに献呈された付随音楽で、バレエ・リュスによってバレエ化された後、管弦楽組曲(交響詩)として改訂された曲。物語には、新約聖書のサロメのエピソードの他、旧約聖書の「ソドムとゴモラ」のエピソードも取り入れられており、最後は神の怒りによる天変地異で幕を閉じるという劇的な展開が待っています。 他には世界初録音となる「水の上の音楽」と、原曲のサックス・ソロをヴァイオリンに置き換えた「伝説」、振付家イダ・ルビンシュタインの依頼で書かれたバレエ音楽『オリアーヌと愛の王子』からの組曲を収録。 ジョアン・ファレッタは、前作『アントニーとクレオパトラ組曲』(8.573521)と同じくバッファロー・フィルから厚みのある豊かな音色を紡ぎだし、理想的なシュミットの音楽を創り上げています。
収録作曲家:
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クラシック・ギター・
トランスクリプションの芸術
J.S.バッハ、バルトーク、ベルク、ジェズアルド [クリストフェ・デジュール(編曲・ギター)]Guitar Transcriptions - BACH, J.S. / BARTÓK, B. / BERG, A. / GESUALDO, C. (The Art of Classical Guitar Transcription) (Dejour)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574259
CD価格:1,600円(税込)
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Stille Nachtきよしこの夜
ギターのためのクリスマス・キャロル集 [ロッシーニ・ヘイワード(ギター、歌、パーカッシヴ・エフェクツ)]Stille Nacht - Christmas Carols for Guitar (R. Hayward)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574269
CD価格:1,600円(税込)
1981年ロンドン生まれのギタリスト・アレンジャー、ロッシーニ・ヘイワード。音楽とは無縁の家に育ったため、彼が初めてクラシック・ギターを手にしたのはオックスフォード大学セイント・アンズ・カレッジ在学中のことでした。すぐさまクラシック・ギターの魅力に取りつかれ、20歳の時にギターを学び始めるも、その1年後には大学から奨学金を獲得、名手ギルバート・バイベリアンに師事し、その才能を開花させました。その後は、ギター演奏も続けるとともに、近年はアレンジャーとしても活躍。枠にとらわれない“新しいギター作品のレパートリー”を追求しています。 このアルバムに収録された一連のクリスマス・キャロルは、2018年に「きよしこの夜」をギター用に編曲したのが始まりであり、そのアイデアがどんどん膨らみ、ついには18曲もの作品が生まれたといいます。また彼は、いくつかのキャロルに歌や他の楽器によるオーヴァーダビングを施し、実に聴き応えのある曲に仕立てあげました。
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…and…
中世の音楽とペルト
…そして、その先にあるもの [ポール・ヒリアー(指揮)/アルス・ノヴァ・コペンハーゲン]Choral Concert: Ars Nova Copenhagen - PÄRT, A. / WOLFE, J. / SHAW, C. (… and …)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574281
CD価格:1,600円(税込)
名指揮者ポール・ヒリアーとアルス・ノヴァ・コペンハーゲンが贈る「…and…」 と題された印象的なアルバム。 1980年代後半に巻き起こった“アルヴォ・ペルト・ブーム”を牽引したヒリアーが選んだのは、ペルト、ジュリア・ウルフ、キャロライン・ショウの宗教的作品と、13世紀に中部トスカーナ地方で作られた「コルトーナのラウダ集」からの曲の組み合わせ。明確な調性が生まれる以前の音楽と、緩やかに調性が崩壊した後の音楽は驚くほどに似た風合いを持ち、800年の時を隔てた作品から生まれた幽玄な音世界は聴き手の耳にまっすぐ届きます。 美しく澄み切った人の声のハーモニーを存分に味わっていただけることでしょう。
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LETTERS
大切な手紙から生まれた合唱曲集
オリーガン(1978-)&グッドマン(1958-):
権利の手紙
フェネシー(1976-):
Triptych - 三部作 [ポール・ヒリアー(指揮)/アイルランド室内合唱団/アイルランド室内管弦楽団]O'REGAN, T.: Letter of Rights (A) / FENNESSY, D.: Triptych (Letters) (Chamber Choir Ireland, Irish Chamber Orchestra, Hillier)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.574287
CD価格:1,600円(税込)
この「Letter 手紙」と題されたアルバムは、人類にとって重要な手紙と音楽を融合させた合唱曲集です。 イギリスの作曲家タリク・オリーガンの「権利の手紙」は、1215年の「マグナ・カルタ(イギリス連合王国の不成典憲法を構成する法律の1つ)」制定800年を記念して作曲されたカンタータ。台本作家アリス・グッドマンは、63ヶ条からなる条文より第39条と第40条のテキストを用い、8つのセクションからなる音楽に仕上げました。 フェネシーの『三部作』は、精神に異常をきたした女性が夫にあてて書いた「ミヒャエルへの手紙」、記憶を失った人間の心からの叫び「覚えていない」、日本の無人島、端島(軍艦島)の建物の壁に書かれた落書きと更級日記の文言を組み合わせた「端島のリフレイン」の3曲からなる、存在、期待と憧れ、絶対的な存在について思いを馳せた組曲です。 ポール・ヒリアーとアイルランド室内合唱団・管弦楽団が夢幻的な音楽を紡ぎ出します。
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ベートーヴェン リ・コンポーズド
パウル・シュトルック(1961-)によるチェロ・ソナタとヴァイオリン・ソナタの編曲集 [ルカ・クッツェー(チェロ)/ミクレン・ライパン(ヴァイオリン)/アレクサンダー・ギルマン(芸術監督)/LGTヤング・ソロイスツ]BEETHOVEN, L. van: Cello Sonata No. 3 / Violin Sonata No. 9 (arr. for strings) (Beethoven Recomposed) (Miclen LaiPang, Coetzee, LGT Young Soloists)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:8.579081
CD価格:1,600円(税込)
べートーヴェン生誕250周年を記念し、ロシア出身の編曲家パウル・シュトルックが中期の名作室内楽2曲を、ソリストと弦楽アンサンブルのためにアレンジ。シュトルックは原曲のチェロ/ヴァイオリン・パートはそのまま残し、ピアノ・パートのみを膨らませ、音の豊かさを追求しました。 1803年に書かれた「クロイツェル・ソナタ」はベートーヴェン自身が“ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ”と題した通り、ヴァイオリンとピアノが緊張感に満ちた掛け合いを聴かせる雄大な作品。シュトルックはピアノ伴奏部を拡大し、豊かな色彩を与えることで、ヴァイオリン協奏曲のような味わいをもたらしています。チェロ・ソナタ第3番は1808年の作品。チェロの雄弁な歌を遮ることなく、オーケストラに変換されたピアノ・パートが美しく寄り添います。 ソリストを務めるのは、ニューヨーク・タイムズ紙で絶賛されたヴァイオリニスト、ライパンと数々のコンクールで入賞歴を誇るカナタの女性チェリスト、クッツェーの2人。バックを務めるアレクサンダー・ギルマン率いるLGTヤング・ソロイスツの颯爽たる演奏も見事です。
収録作曲家:
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『恋人よ、あなたは美しい』
~17世紀イタリアの器楽作品にみる愛の形~ [イル・リチェルカール・コンティヌオ]Instrumental Ensemble Music (Italian) - BERTOLI, G.A. / CASTELLO, D. / FALCONIERI, A. / ROGNONI TAEGGIO, F. (Pulchra es)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:A118
CD価格:1,425円(税込)
縦笛、ダブルリード、低音弦……
イタリア17世紀の器楽文化を独特の編成で網羅ルネサンス以来の多声合唱を離れた独唱芸術が大いに発展するとともに、その独唱技法をまねるようにして独奏楽器のための音楽が飛躍的に発達した17世紀のイタリア。さまざまな曲集や手稿譜の断片が見つかっている中、ここではイタリア最前線で活躍する気鋭古楽器奏者3人が入念な選曲と楽器選択を通じ、世紀初頭から後期バロックにさしかかる頃にいたるまでの多彩な作品を紹介します。 大小3種のリコーダーのみならず、ドゥルツィアン(ルネサンス期から用いられていたダブルリード楽器、ファゴットの前身)も高音部用から低音部用まで3種を使い分ける、ジュリア・ジェニーニのメロディアスな歌い口。そして、音楽史上最初期のチェロの名手のひとりG.B.ヴィターリ(「ヴィターリのシャコンヌ」で有名なT.A.ヴィターリの父で、生前はこちらの方が圧倒的に有名)の作品をはじめ、貴重な17世紀チェロ作品をとりあげるアレッサンドロ・パルメーリの弓奏も見事。 あえて鍵盤を使わず、ミケーレ・パゾッティの撥弦が唯一の和音通奏低音楽器として用いられているところも特徴的で、親密なアンサンブルのなか躍動感あふれる音楽を体感できる1枚に仕上げられています。 -
ストラデッラ(1643-1682):
《家庭教師トラスポロ》 3幕の喜歌劇 [アンドレア・デ・カルロ、アンサンブル・マーレ・ノストルム]STRADELLA, A.: Trespolo tutore (Il) [Opera] (Novaro, Mameli, Tomkiewicz, Ensemble Mare Nostrum, A. de Carlo)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:A475
CD 3枚組価格:4,425円(税込、送料無料)
暗殺された天才作曲家、晩年の異形の大作に臨むマーレ・ノストルムの最新録音モンテヴェルディとヴィヴァルディの間、中期バロックのイタリアを代表するほどの名匠のひとりでありながら、体系的紹介が意外になされてこなかったアレッサンドロ・ストラデッラ。その数ある宗教音楽劇を毎年のように発掘・録音しつづけてきたイタリアのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=指揮者アンドレア・デ・カルロは今回、放縦な生活がたたった作曲家が刺客の手に倒れる3年前、終焉の地ジェノヴァで披露した長大な音楽喜劇をとりあげます。 自身の家庭教師トラスポロに恋してしまった貴婦人アルテミジアに思いを寄せるニーロとチーロの兄弟を横目に、トラスポロは密かに思いを寄せている小間使いのデスピーナと愛を育み、アルテミジアは大騒動の末に兄弟のひとりと結ばれる……厳選された登場人物のやりとりを、通奏低音に数多くの撥弦楽器・弓奏低音弦楽器を配した独特の編成で起伏ゆたかに彩ってゆく濃密な演奏内容は、まさにイタリア古楽界の猛者集団ならではのドラマにあふれています。カヴァッリ亡き後のイタリアで、ダ・カーポ・アリアが定着する前に花開いた過渡期特有の面白さをご堪能ください。
収録作曲家:
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ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
三重協奏曲 ハ長調 Op.56 [マルティン・ヘルムヒェン、アンティエ・ヴァイトハース、マリー=エリザベート・ヘッカー、アンドルー・マンゼ、ベルリン・ドイツ交響楽団]BEETHOVEN, L. van: Piano Concerto No. 3 / Triple Concerto for Violin, Cello and Piano, Op. 56 (Helmchen, Deutsches Symphonie-Orchester Berlin, Manze)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:ALPHA642
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)ヘルムヒェン&マンゼのベートーヴェン完結、指揮者無しによるトリプル・コンチェルト付きヘルムヒェンのピアノとマンゼ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団による、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集が完結。マンゼならではのよく統率された見通しの良い響きの中に、作曲家の個性が強く発揮されたこの作品の力強さがよく表現されており、また第2楽章の詩情の豊かさなども格別です。 カップリングの三重協奏曲は指揮者無しで録音されており、ヘルムヒェンのピアノと、CPOなどにも多くの録音を行っている名手ヴァイトハース、エネルギッシュな表現と高度な技術でヘルムヒェンの信頼篤く、長年共演しているヘッカーによるアンサンブルとオーケストラが息を合わせ、たいへんダイナミックな演奏を聴かせてくれます。
収録作曲家:
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『Vanitas 空虚』
ベートーヴェン、シューベルト、リーム:
バリトンとピアノのための歌曲集 [ゲオルク・ニグル、オルガ・パシチェンコ]Vocal Recital (Baritone): Nigl, Georg -SCHUBERT, R. / BEETHOVEN, L. van / RIHM, W. (Vanitas)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:ALPHA646
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)ニグルとパシチェンコの共演による、人の世の虚しさをテーマとしたアルバムバロックや現代のオペラで活躍し、クルレンツィスとの共演による《ヴォツェック》(BAC068)の名唱でも知られるニグルと、歴史的ピアノの演奏で今急速に評価を高めつつあるパシチェンコの共演盤。 アルバム・タイトルの「ヴァニタス」は人生や繁栄の空虚さを表現するラテン語で、漁師に捕らわれる先行きを歌う有名な「ます」や、さすらい人をテーマにした作品などを収録しています。高音域まで豊かに響きながらどこか陰りを感じさせるニグルの声、そして気持ちを少し引きずるようなパシチェンコの絶妙な表現、いずれも収録作品の美しさと虚しさを十二分に引き立てます。 ジャケットは作曲家パスカル・デュサパンによる写真。
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『アレクサンドル・デュマ(1802-1870)と音楽』
~ 大デュマとその同時代の詩による歌曲を集めて [カリーヌ・デエ、マリー=ロール・ガルニエ、カエリグ・ボシェ、ラファエル・ジュアン、アルフォンス・スマン]Vocal Music - BERLIOZ, H. / DUPARC, H. / FRANCK, C. / LISZT, F. (Alexandre Dumas et la musique) (Deshayes, Garnier, Boché, Jouan, Cemin)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:ALPHA657
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)19世紀フランスの大作家と音楽の関係を紐解く好企画、秘曲多数!「三銃士」「巌窟王」などの作者で、多作家で有名だった大デュマことアレクサンドル・デュマ・ペール(「椿姫」の原作者アレクサンドル・デュマ・フィスの父)の詩による歌曲、戯曲を用いた歌劇などからの曲を中心に、ユゴーなど同時代の詩人による作品も収めたアルバム。有名作曲家のみならず、当時の歌手や指揮者などの手による、今では忘れられてしまった作品も集められているのが大きなポイントです。 19世紀中盤、ベル・エポックを前にやや混乱していた時期のフランス文化を象徴する作品を、今のフランスを代表する生きのいいアーティストたちが聴かせる好企画。
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発売日:2020年11月13日
CD価格:2,475円(税込)
ハンガリーという隠れた古楽遺産の宝庫への鍵、ロマン派音楽への絶好の補助線クラシック音楽とハンガリー民俗音楽といえば、20世紀のバルトークやコダーイ以前から、リスト、ヨアヒム、ブラームスといった作曲家たちが非定住者ロマ(ジプシー)の伝統音楽を自作品に取り入れてきたことで有名。しかしその先例は意外やバロック初期のイタリア音楽にも、さまざまなかたちで確認できます。 そうした歴史的文化交錯に意識を向け、民俗楽器やその専門家たちも動員して生々しいバロック像の刷新を体現してみせる新録音。低音域まで充実した響きで満たされる撥弦サウンドに乗せ、リコーダーやバルカン半島周辺の伝統的な縦笛カヴァルといった管楽器の味わい豊かな音色と、異国情緒あふれるハンガリー伝統の弓奏との交錯が織りなすユニークな聴覚体験は、今まで知っていたバロックの通念を静かに覆す発見の瞬間にあふれています。 近現代作品での中東欧音楽にたぎる躍動感に惹かれる方々にも、古楽再発見の思いがけないきっかけを呼び込むアルバムとしてお勧めしたい1枚です。
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ワーグナー=レーゲニ(1903-1969):
オラトリオ『Genesis 創世記』
神話の人物
ピアノを伴う管弦楽音楽
5つのフランス風ピアノ小品 [ミヒャエラ・ゼーリンガー(アルト)/シュテフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)/ヨハネス・カリツケ(指揮)/ベルリン放送合唱団/ベルリン放送交響楽団]WAGNER-RÉGENY, R.: Genesis / Orchestermusik mit Klavier (Selinger, Schleiermacher, Berlin Radio Symphony, Kalitzke)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:C5413
CD価格:2,250円(税込)
旧東ドイツの作曲家ルドルフ・ワーグナー=レーゲニ。現在のルーマニア北部に生まれ、ベルリンでジークフリート・オックスとフランツ・シュレーカーから作曲を学び、1930年代から作曲家として活動を始め、主としてオペラやバレエの分野で知名度を得て「東ドイツで最も著名な芸術家の一人」と見なされました。 伝統と革新、2つの要素を融合した彼の作風は、決して当時の潮流における最先端ではなかったものの、極めて個性的であり、ベームやカラヤンを始めとした多くの演奏家たちが挙って彼の作品を演奏するなど高い人気を誇っていました。 このアルバムには4作品を収録。アルバムの中心を成す1955年に作曲されたオラトリオ『創世記』は、ドイツ社会主義統一党の第一書記ヴァルター・ウルブリヒトと、旧東ドイツの教会に対する批判的精神が込められた壮大な作品です。「ピアノを伴う管弦楽音楽」は、彼が十二音音楽を採用する以前の調性的な音楽。「神話の人物」と「5つのフランス風ピアノ小品」は音による見事な描写です。
収録作曲家:
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フランツ・ドップラー(1821-1883)&
カール・ドップラー(1826-1900):
フルート作品全集 第11集(全12巻) [クラウディ・アリマニー(フルート)/ヤーノシュ・バーリント(フルート)/ジョルト・バログ(ピアノ) 他]DOPPLER, F. and K.: Flute Music (Complete), Vol. 11 (Arimany)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:C5421
CD価格:2,100円(税込)
スペインのフルート奏者、アリマニーが長年熱心に研究を重ねたドップラー兄弟の音楽を音として残そうと立ち上げたプロジェクト。シリーズ開始当初は、全10巻で完結予定とされていた作品全集ですが、シリーズが進むうちに収録曲が増えたため、全12巻に変更されました。 今回の第11集は“「ハンガリーの羊飼いの歌」による幻想曲”以外、全て世界初録音という貴重なものです。中でも3巻で構成された「ハンガリー民謡集」は、哀愁に満ちた民謡の旋律に技巧的なアレンジを加え、ひたすら伴奏に徹するピアノを従えながらフルートで奏でるというもの。耳にする機会の多い旋律も登場し、聴き手の耳をひきつけます。
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ヴラディゲロフ(1899-1978):
〈管弦楽作品集 第1集〉
交響曲 第1番・第2番
演奏会用序曲「大地」Op.27
「秋の悲歌」 - オーケストラのために Op.15
英雄的序曲 Op.45 [アレクサンドル・ヴラディゲロフ(指揮)/ブルガリア国立放送交響楽団]VLADIGEROV, P.: Orchestral Works, Vol. 1 - Symphonies Nos. 1 and 2 / Zemya (Earth) (Bulgarian National Radio Symphony, A. Vladigerov)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:C8050
CD 2枚組価格:2,400円(税込)
20世紀ブルガリアにおける「最も卓越し、影響力のある作曲家」の一人ヴラディゲロフ。1933年にはブルガリア現代音楽協会(ブルガリア作曲家同盟の前身)にも創立メンバーとして名を連ね、ブルガリアの音楽発展に貢献しただけではなく、教師としても優れた才能を見せ、数多くの後進を育てました。作曲家としては幅広いジャンルの作品を書き上げ、ヨーロッパ、ロシア、アメリカなどで演奏され高く評価されています。 彼の作品については、ブルガリアでは1970年代に一連の録音が製作されており、Capriccioレーベルにはアルバム18枚分にも及ぶ音源が遺されています。 今回発売となる管弦楽作品集は、いずれも1920年代から40年代までに作曲されたもの。色彩豊かなオーケストレーションと耳なじみの良い旋律が特徴的な5つの作品を、彼の息子アレクサンドル(1933-1993)が指揮。偉大な父の音楽を未来に継承するために、見事な演奏を披露しています。 (なお、ヴラディゲロフ博物館によると、英雄的序曲の作曲年は1945年、秋の悲歌の改訂年は1937年、交響曲第2番の作曲年は1948年と記載されています。)
収録作曲家:
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ウィルソン(1927-2001):
交響曲 第2番・第5番 [ロリー・マクドナルド(指揮) ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団]WILSON, T.: Symphonies Nos. 2 and 5 (Royal Scottish National Orchestra, R. Macdonald)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:CKD643
CD価格:2,475円(税込)
スコットランドにおける芸術音楽復興の祖とされるトーマス・ウィルソン、その交響曲第2集です。 1927年イギリス人の両親のもとアメリカに生まれたウィルソンは、まもなく両親に連れられ英国へ渡り、グラスゴーに暮らして音楽を学びました。彼は生涯に5曲の交響曲を完成させますが、ここに収められた第2番は、現代的な手法を用いつつ高い芸術性を保持し、心地よい緊張感と緻密な構成を持つ彼の作風が確立された作品として重要なもの。そして第5番は彼の最後の作品となったもので、スコットランド室内管弦楽団の依頼で書かれ、彼の交響曲の手法を室内管弦楽団の枠内で実践してみせた単一楽章の作品。 ロリー・マクドナルドとロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団は、第3番と第4番を収録した前作(CKD616)に続き、「スコットランド芸術音楽の父」の作品を深い共感を持って描きあげています。
収録作曲家:
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サー・チャールズ・マッケラス・
コンダクツ・モーツァルト
交響曲 第29・31・32・35・36・38-41番、レクイエム ほか [スコットランド室内管弦楽団 チャールズ・マッケラス (指揮) スーザン・グリットン (ソプラノ) キャサリン・ウィン=ロジャース (メゾ・ソプラノ) ティモシー・ロビンソン (テノール) ピーター・ローズ (バス) スコットランド室内合唱団]発売日:2020年11月13日
CD 5枚組価格:2,850円(税込)
マッケラスがスコットランド室内管と残した遺産がBOX化!チャールズ・マッケラス(1925-2010)のモーツァルトといえばまず、1980年代後半TELARCレーベルにプラハ室内管弦楽団と録音した交響曲全集が、偉業として挙げられます。しかしその後、彼が桂冠指揮者の地位にあったスコットランド室内管弦楽団と共にレヴィン版の「レクイエム」を録音して大きな話題となったのを皮切りに、2007年録音の後期交響曲集が「2009 BBC Music Magazine Awards」年間最優秀賞ほかの高い評価を得るなど、続く交響曲第2集ともども、一連のLINNへの録音もまた忘れがたいものです。 ジュスマイヤー版を尊重しながらも不自然さを極力そぎ落としてモーツァルトのスタイルを追求したレヴィン版「レクイエム」は、作曲家が残したスケッチを1分半という程よい規模に膨らませた「アーメン・フーガ」が最大の特徴。モーツァルト作品に強いこだわりを持ったマッケラスが、初めて録音した「レクイエム」としても注目されました。 そしてモダン楽器の小編成オーケストラにより、ピリオド解釈を取り入れつつも新しい表現を改めて追い求めた後期交響曲集(DISC 3、4)と、最晩年のリリースとなった交響曲第2集(DISC 1、2)で聴かせる力強さと表情の温かさは目を見張るものがあり、どの作品もその素晴らしさに改めて気づかされる快演です。交響曲第31番の第2楽章は、オリジナルと発注者ル・グロの依頼により差し替えた版の2種を収録。演奏の特色を余すところなく記録した、LINNによるレンジの広いクリアな録音も特筆ものです。図らずも巨匠によるモーツァルトの集大成となった一連の録音が、通常CDにより安価にまとめられた歓迎すべきBOXといえるでしょう。 なお付属ブックレット(英文)は「レクイエム」の歌詞を含め18ページと簡素化されていますが、スコットランド室内管弦楽団総裁ドナルド・マクドナルドによる、マッケラスとの絆についての最新の文章が寄稿されています。
収録作曲家:
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エリザベート王妃音楽大学ライヴ
モーツァルト(1756-1791):
二重協奏曲と演奏会用アリア [ルイ・ロルティ、ヴィクトリア・ヴァシレンコ、イリス・ファン・ウェイネン、フランク・ブラレイ、ウラディスラヴァ・ルチェンコ、カスパール・ツェーンダー]MOZART, W.A.: Concerto for 2 Pianos, K. 365 / Ch'io mi scordi di te …, K. 505 / Concerto for Violin and Piano, K. Anh. 56/315f (Lortie, Zehnder)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:FUG766
CD価格:2,475円(税込)
エリザベート王妃音楽大学主催の公演より、同校で教鞭をとるロルティと、ブラレイなどエリーザベト王妃国際音楽コンクール成績優秀者によるモーツァルトを集めたアルバム。ソリストを2人必要とする作品が集められているのが特徴です。ロルティの滑らかで美しいピアノがたっぷり聴けるのが嬉しいところ。 演奏会用アリアでソロを取るウェイネンは、メゾながらソプラノ音域もこなします。第1楽章の途中までしか書かれなかったヴァイオリンとピアノのための協奏曲は、ウィルビーによるヴァイオリン・ソナタK. 306を流用した定評の完成版を使用しています。
収録作曲家:
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〈20世紀のフォックストロット集 第2集〉
ドイツ [ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)]Piano Music - HINDEMITH, P. / BORNSCHEIN, E. / KÜNNEKE, E. / ALBERT, E. d' / ERDMANN, E. (20th Century Foxtrots, Vol. 2: Germany) (G. Wallisch)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:GP814
CD価格:1,950円(税込)
第1集(GP813)に続く「20世紀のフォックストロット集」第2集。フォックストロットとはダンスのための音楽の一ジャンルで、もともとは19世紀末アメリカで生まれたラグタイムを前身とするスピーディーでアクションの激しい音楽です。 1920~30年代、第一次世界大戦後のヨーロッパでは、人々の憧れであったアメリカ文化の象徴として流入してきたジャズやフォックストロットが大流行。とりわけ、この時期のドイツは、芸術全般において文化的発展が顕著な「ワイマール文化」と呼ばれる独自の時代を迎えていたこともあり、これらの新しい音楽を貪欲に取り込み、ドイツの伝統と融合させた作品が次々と生まれています。 このアルバムでは8作の世界初録音を含む作品群を、ウィーン生まれでウィーン・フィルとも共演歴のあるゴットリープ・ヴァリッシュが演奏。やがて“退廃音楽”として排斥される運命にある数々の曲が、21世紀に蘇りました。
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Armenian Palette - アルメニアン・パレット
近現代アルメニアのピアノ作品集
チェボタリアン、チットチアン、デラリアン、マンスリアン、ミルゾイアン、サリヤン [ハイク・メリキャン(ピアノ)]Piano Music (Armenian) - CHEBOTARIAN, G. / CHITCHIAN, G. / DELLALIAN, H. / MANSURYAN, T.Y. / MIRZOIAN, E.M. / SARYAN, L. (Armenian Palette) (Melikyan)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:GP845
CD価格:1,950円(税込)
このアルバムは、6人のアルメニアの作曲家たちの70年間にわたるピアノ曲を収録した1枚。 16世紀から20世紀初頭にいたるまでオスマン帝国の支配下にあったアルメニアではイスラム風のエスニックな音楽が発展。アルバムの中で最も初期に書かれたチェボタリアンの前奏曲には、とりわけトルコ音楽の影響が強く、特徴的なリズムと色彩豊かなハーモニーを備えています。 しかし20世紀後半になると、前衛的な要素が融合されはじめ、1971年に書かれたミルゾイアンの「詩曲」やマンスリアンの「3つの小品」ほぼ無調で書かれており、時代の潮流が見てとれるでしょう。21世紀になると更に作曲家たちの個性が反映された作品が数多く書かれています。 アルメニア出身のピアニスト、ハイク・メリキャンによる作品への共感溢れる演奏でお聴きください。
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モーツァルティアーナ
モーツァルト(1756-1791):
歴史的鍵盤楽器のための秘曲と編曲集 [ミヒャエル・ツァルカ(タンジェントピアノ、パンタロン・スクエア・ピアノ)]MOZART, W.A.: Mozartiana - Rarities and Arrangements Performed on Historical Keyboards (Tsalka)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:GP849
CD価格:1,950円(税込)
愛すべきモーツァルトの作品は、さまざまな作曲家たちによる編曲版が存在しています。 このアルバムには、パントマイム『パンタロンとコロンビーヌ』と、20世紀の大ピアニスト、エトヴィン・フィッシャーが自らピアノのために編曲した曲集『モーツァルティアーナ』を中心に、モーツァルト作品の中でも比較的耳にする機会のない作品を、歴史的鍵盤楽器の演奏に定評あるミヒャエル・ツァルカが18世紀当時の楽器で演奏するというもの。作品、楽器ともに興味の尽きない内容になっています。 パントマイム『パンタロンとコロンビーヌ』は、弦楽パートのみが遺された未完の作品ですが、研究家フランツ・バイヤーが補筆完成版を作成。オーケストラ版の録音はありますが、ピアノ版はこれが世界初録音。モーツァルト円熟期の充実した音楽を楽しめます。 『モーツァルティアーナ』は初期のメヌエットやコントルダンス「雷雨」などフィッシャーが6作品を選びピアノ用に編曲したもの。今作ではツァルカ自身が編集を加え、タンジェント・ピアノで演奏しました。 また、少年時代の作品『ロンドンのスケッチブック』とK.33bの小品では1700年代に流行した楽器「パンタロン」の美しい響きを味わうことができます。
収録作曲家:
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ブルックナー(1824-1896):
ラテン語によるモテット集 [シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)/ラトヴィア放送合唱団]BRUCKNER, A.: Latin Motets (Latvian Radio Choir, Kļava)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:ODE1362-2
CD価格:2,475円(税込)
現代ヨーロッパに数あるプロフェッショナル室内楽合唱団の中でも、トップクラスの実力を誇るラトヴィア放送合唱団。1992年以降、音楽監督兼首席指揮者であるシグヴァルズ・クラーヴァとカスパルス・プトニンシュの2人のもとで活動、世界中の音楽祭に出演するほか、著名指揮者との共演も数多く、来日経験もある表現力豊かな合唱団です。 彼らの17枚目のアルバムは、ブルックナーのモテット集。クローンシュトルフ・ミサ曲などこの中の何曲かは、ブルックナーがザンクト・フローリアンやリンツなどで、オルガン奏者、合唱指揮者として活躍していた40歳くらいまでの間に書かれており、これらは作曲家自身が「未熟な作である」と考え、公表を控えていたためあまり演奏されることがありませんでした。しかし近年になってこれら初期作品の真価が認められ、数多くの合唱団によって歌われるようになっています。どの曲もブルックナーの敬虔な宗教心が反映された素朴な美しさを有しています。 ラトヴィア放送合唱団は人間の声のもつ可能性を追求し、美しいハーモニーを創り上げています。
収録作曲家:
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『古楽器のために』
~20世紀ベルギーの新作楽曲さまざま~ [アラリウス・アンサンブル、クレマチス、インアルト、ラシェロン、ベルナール・フォクルール、アリス・フォクルール、ランベール・コルソン]BOESMANS, P.: Ricercar sconvolto / BARTHOLOMEE, P.: Toccata, ritornelli e scena (For Early Instruments) (L' Achéron, Clematis, Foccroulle)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:RIC421
CD
通常価格:2,475円→ 特価!:1,790円(税込)音楽大国ベルギーに於ける、古楽と同時代音楽の関係を探る好企画!およそ20世紀半ば頃から、クイケン兄弟やフィリップ・ヘレヴェッヘ、リチェルカール・コンソートなどの活躍によって世界の古楽界をリードする地域となったベルギー。そこは同時に現代音楽がさかんな国でもあり、20世紀初頭以来さまざまな作曲家たちがヴィオラ・ダ・ガンバや木管コルネット(ツィンク)、リコーダーなど、古楽器のための新作を少なからず世に送り出してきた地域でもありました。 新しくも古雅な響きで人々を瞠目させてきたそれら独特な現代作品の数々を、古楽復興の歴史とともに40年の歴史を重ねてきたRicercarレーベルが1枚のアルバムで特集。21世紀に入って新たに収録された楽曲のみならず、クイケン・アンサンブルの前身でもあるアラリウス・アンサンブルが1968年に録音した「歴史的古楽器録音」も収め、かの古楽大国で現代作曲家たちがどのように古楽器を発見していったかを多角的に知ることのできるアルバム構成になっています。 レーベル主宰者ジェローム・ルジュヌに捧げられた楽曲もあり。ブスマンス、メルニエ、指揮者としても名高いピエール・バルトロメー、あるいは自身も歴史的オルガンの弾き手でありながら作曲家としての顔ももつベルナール・フォクルール……演奏芸術・作曲・録音、それぞれの領域の近さもあればこそ、このようなユニークな音世界がベルギーでは歴史を重ねて来れたのだとわかる好企画盤です。
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シーヴェレフ(1968-):
〈管弦楽作品集〉
弦楽のためのシンフォニエッタ(交響曲 第4番)
5つの小品 - 弦楽オーケストラのために
交響曲 第3番 「Primavera 春」 [ヨアヒム・グスタフソン(指揮)/マルメ歌劇場管弦楽団]SIVELÖV, N.: Orchestral Music (Malmö Opera Orchestra, Gustafsson)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:TOCC0571
CD価格:1,950円(税込)
スウェーデン出身の作曲家ニクラス・シーヴェレフ。若い頃から優れたピアニストとして活躍してきましたが、近年は作曲家としても注目が高まり、作品を耳にする機会が増えました。 このアルバムには2010年代に書かれた3つの管弦楽作品が収録されており、冒頭の「春」と題された交響曲第3番は伝統的なソナタ形式を持つ作品で、湧き上がる喜びが活発なリズムで表現されています。第2楽章でさまざまな楽器が旋律を歌い継ぐ場面での牧歌的な雰囲気も聴きどころ。「5つの小品」は、TOCCATAレーベルの主宰者マーティン・アンダーソンの亡き妻に捧げた音楽。強い悲しみと慰めの心が表現されています。 「交響曲第4番」は、シーヴェレフが学生だった1980年代に、課題として作曲したパッサカリアを発展させた曲。とはいえ、主題は巧妙に隠されており判別は容易ではありません。シーヴェレフの広範な作曲技法が伺える少し難解な作品です。
収録作曲家:
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シルヴァ(1870-1958):
〈ピアノ作品集 第1集〉
ドロローサ(親密な音楽) Op.11
映像 Op.6/ロマンティック/子守歌 [ルイス・ピーパ(ピアノ)]SILVA, Ó.: Piano Music, Vol. 1 (Pipa)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:TOCC0576
CD価格:1,950円(税込)
ポルトガル出身のオスカル・ダ・シルヴァ(1870-1958)。ポルトガルの後期ロマン派を代表する作曲家であり、ピアニストとしては、ショパンとシューマンの優れた解釈で知られています。1892年にドイツへ留学、ライプツィヒ音楽院で研鑽を積みながら、クララ・シューマンから高く評価された彼は、1896年にリスボンに戻り作曲家としても活動を始め、歌劇やピアノ曲を次々に発表。1930年にはブラジルに移住、約20年間滞在した後、1951年にようやくポルトガルに戻り、1954年には住み慣れたレサ・ダ・パルメイラに住居を再建、この地で生涯を終えました。 彼の作品からはショパンやラフマニノフの影響があるだけではなく、ゆったりとした曲はポルトガルの民族歌謡ファドの雰囲気も纏っており、聴き手の心をくすぐります。
収録作曲家:
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フュルステンタール(1920-2016):
〈室内楽作品集 第3集〉
ヴィオラ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.60a
チェロ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.44
オーボエ・ソナタ変ホ短調 Op.50
弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.40
ホルン・ソナタ ニ短調 Op.54 [ロゼッティ・アンサンブル]FÜRSTENTHAL, R.: Chamber Music, Vol. 3 (Rossetti Ensemble)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:TOCC0577
CD価格:1,950円(税込)
フュルステンタールは1920年にウィーンのユダヤ人家庭に生まれた作曲家。1938年のドイツのオーストリアへの侵攻の際にアメリカに亡命し、音楽の道を捨てて会計士として生活。彼が若き日に音楽家であったことは忘れられていました。ところが、亡命から35年たったある日、偶然、初恋の人に再会すると、恋の炎と同時に創作への意欲に火が付いたのです。それ以来、歌曲や室内楽が彼のペンからあふれるように流れ出し、2016年に96歳で亡くなるまでたくさんの曲を書き続けました。 この第3集に収録されたソナタと弦楽四重奏曲には比較的若い作品番号が付されていますが、どれも1990年から2005年までに書かれた最近の作品です。とはいえ、どの曲にも美しい旋律が溢れており、彼が生涯愛し続けた19世紀ウィーン音楽風の甘く柔らかい雰囲気が感じられます。
収録作曲家:
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カリージョ(1875-1965):
〈管弦楽作品集〉
1810年のマチルデまたはメキシコ(抜粋)
交響曲 第2番 ハ長調 Op.7
結婚行進曲 第2番
イザベル:スコットランド風 [ルイス・ギレルモ・エルナンデス・アビラ(バリトン)/サン・ルイス・ポトシ交響楽団&合唱団/ホセ・ミラモンテス・サパタ(指揮)]CARRILLO, J.: Orchestral Music (San Luis Potosí Symphony, Zapata)
発売日:2020年11月13日 NMLアルバム番号:TOCC0583
CD価格:1,950円(税込)
メキシコで生まれたフリアン・カリージョ。19人兄弟の末っ子ということもあり、幼い頃に正式な音楽教育を受けることがなかった彼は、独学で作曲を続けていましたが、1894年に自作の「ミサ曲」が認められ、メキシコシティ国立音楽院に留学、この時に初めて接した「微分音」の仕組みに魅了され、独自の研究を発展させました。1916年に「Thirteenth Sound=13番目の音」と名付けた理論書を発表、4分音ギター、8分音ピッコロ、16分音ホルン、16分音ハープなどの特殊な楽器の製作にも携わったことで知られています。 このアルバムには、活動の初期に作曲された調性的な4作品を収録。交響曲第2番は、ブルックナーやワーグナーの影響が感じられる壮大な仕上りを見せています。ヴェルディを思わせる《1810年のマチルデまたはメキシコ》はメキシコ独立戦争を題材としたオペラからの抜粋、「イザベル:スコットランド風」はサロン風の気楽な音楽。実際に結婚式で用いられたというワーグナー風の「結婚行進曲」も含めて微分音を採用する前のカリージョがどのような音楽を書いていたのかを知る1枚です。
収録作曲家: